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C 6831 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって,JIS C 6831 : 1991 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格と一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするため,IEC 60793-2 : 1998 及び IEC CDV 60794-3 

Ed. 3 : 2000

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,公開出願後の特許出願,実用新案権,又は公開出願後の実用新

案登録出願にかかわる確認については,責任はもたない。

JIS C 6831

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表


日本工業規格

JIS

 C

6831

 : 2001

光ファイバ心線

Jacketed optical fibers

序文  この規格は,1998 年に発行された IEC 60793-2, Optical fibres−Part 2 : Product specifications 及び 2000

年に提出された IEC/CDV 60794-3 Ed. 3.0, Optical fibre cables−Part 3 : External optical fibre cables−Sectional

specification

のうち,光ファイバ心線にかかわる部分を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日

本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格として追加している。

なお,この規格の中で点線の下線を施してある部分は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,石英系シングルモード光ファイバ素線,石英系マルチモード光ファイバ素線,

多成分系マルチモード光ファイバ素線又はプラスチッククラッドマルチモード光ファイバ素線に 2 次被覆

としてポリアミド樹脂などを施した光ファイバ心線(以下,光ファイバ心線)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60793-2 : 1998

  Optical fibres−Part 2 : Product specificaions (MOD)

IEC/CDV 60794-3 Ed.3.0 : 2000

  Optical fibre cables−Part 3 : External optical fibre calbes−

Sectional specification (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 0010

  環境試験方法−電気・電子−通則

JIS C 3660-1-1

  電気ケーブルの絶縁体及びシース材料の共通試験方法−第 1 部:試験法総則−第 1

節:厚さ,仕上寸法の測定及び機械的特性試験

JIS C 6820

  光ファイバ通則

JIS C 6821

  光ファイバ機械特性試験方法

JIS C 6832

  石英系マルチモード光ファイバ素線

JIS C 6833

  多成分系マルチモード光ファイバ素線

JIS C 6834

  プラスチッククラッドマルチモード光ファイバ素線

JIS C 6835

  石英系シングルモード光ファイバ素線

JIS K 6920-2

  プラスチック−ポリアミド (PA) 成形用及び押出用材料−第 2 部:試験片の作り方及び

諸性質の求め方


2

C 6831 : 2001

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 6820 の規定による。また,試験場所の状態は JIS C 

0010

に従う。

4.

種類及び形名  光ファイバ心線の種類及び形名は JIS C 6820 の 4.(形名)の規定による。例を表 

示す。

表 1  種類及び形名の例

種類

形名

石英系マルチモード光ファイバ心線

□-SGI-85/125

□-SGI-50/125

石英系シングルモード光ファイバ心線

□-SSMA 9.3/125

□-SSMA・T-10.5/125

□-SSMB-8/125

多成分系マルチモード光ファイバ心線

□-CSI-100/140-L

プラスチッククラッドマルチモード光ファイバ心線

□-RSI-200/230

□-RSI-200/300

備考  □は,2 次被覆の材質(Y:ポリアミド樹脂,U:UV 硬化樹脂,Z:その他の

もの)を表す。それ以降の記号は,光ファイバ素線を表す。

5.

材料,形状及び寸法

5.1

光ファイバ素線  光ファイバ素線は次の a)d)に規定する光ファイバ素線のうちいずれかを用いる。

a)

JIS C 6832

b)  JIS C 6833

c)

JIS C 6834

d)  JIS C 6835

5.2

2

次被覆  2 次被覆は,光ファイバ素線の上にこれと密接してポリアミド樹脂などをほぼ同心円状に

被覆する。2 次被覆は一層以上の高分子材料から構成する。被覆は接続のために,簡単に除去できるもの

とする。2 次被覆外径は,

表 による。2 次被覆の材料特性は,表 による。

表 2  寸法

種類

2

次被覆外径

µm

石英系マルチモード光ファイバ心線

多成分系マルチモード光ファイバ心線

プラスチッククラッドマルチモード光ファイバ心線

石英系シングルモード光ファイバ心線

400

± 40

500

±100

600

±100

700

±100

900

±100

表 3  材料特性

2

次被覆の材料

項目

ポリアミド樹脂 UV 硬化樹脂,その他

のもの

引張強さ 35MN/m

2

以上

伸び 200%以上

曲げ弾性率 500MN/m

2

以上

受渡当事者間の協定に
よる。

備考 20℃で測定された値とする。

5.3

心線の識別  心線の識別を行う場合は,2 次被覆の着色又はその他適切な方法により,受渡当事者間

で定められたケーブルの寿命中,即座に識別できなければならない。


3

C 6831 : 2001

6.

伝送特性  損失及び帯域(又は分散)は,使用する光ファイバ素線規格の規定による(5.1 参照)。

7.

強度  強度試験は,光ファイバ素線で行い,JIS C 6821 の 6.(スクリーニング試験)の規定によるス

クリーニングを施さなければならない。ただし,光ファイバ素線でスクリーニングを行わない場合は,光

ファイバ心線でスクリーニングを行うこととする。

8.

試験

8.1

試験場所の状態  試験場所の状態は,JIS C 0010 の 5.3(試験場所の標準状態)に規定される標準状

態[温度 15∼35℃,相対湿度 25∼85%,気圧 86∼106kPa]による。

8.2

試験項目  試験項目は,表 による。

表 4  試験項目

試験項目

試験方法・適用箇条

性能・適用箇条

心線の外径

8.3

5.2

2

次被覆の材料特性

8.4

5.2

8.3

心線の外径  心線の外径は,JIS C 3660-1-1 の規定によって試験する。

8.4

2

次被覆の材料特性  2 次被覆の材料特性は,JIS K 6920-2 の規定によって試験する。

9.

包装  包装は,束又はボビン巻とし,運搬の際損傷しないよう適切な保護を施さなければならない。

10.

製品の呼び方  製品の呼び方は,JIS C 6820 の 7.(製品の呼び方)の規定によって,名称又は光ファ

イバ心線の形名による。

例  名称:ポリアミド樹脂被覆光ファイバ心線 SGI-50/125

光ファイバ心線の形名:Y-SGI-50/125

11.

表示  束又はボビンに,次の事項を容易に消えない方法で表示する。

a)

名称又は光ファイバ心線の形名

b)

長さ

c)

製造年月

d)

製造業者名又はその略号


 

4

C

 6831 :

 20
01

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS C 6831 : 2001

  光ファイバ心線

IEC 60793-2 : 1998

  光ファイバ総則

IEC/CDV 60794-3 Ed. 3.0 : 2000

  光ファイバケーブル屋外ケーブル

(I)

  JIS の規定 (III)

  国際規格の規定 (IV)  JIS と国際規格との技術的差異の項目ごとの

      評価及びその内容

    表示箇所:

    表示方法:

項目
番号

内容

(II)

  国際規格番号

項目
番号

内容

項目ごとの評価 技術的差異の内容

(V)

  JIS と国際規格との技術的差異の

      理由及び今後の対策

1

適用範囲

IEC 60793-2 1

適用範囲 MOD/変更

石英系以外の光ファイバ心線も規定

旧来からの JIS 規格体系を継承しているが
技術的差異はない

2

引用規格

2

全般 MOD/変更

JIS

体系も引用する

3

定義

5.1

光ファイバ心線 MOD/追加

試験場所の状態は JIS にて規定

国内で普及した名称を一部活用している
が技術的差異はない

4

種類及び形名

5.1

光ファイバ心線 MOD/追加

石英系以外の光ファイバ心線も規定

旧来からの JIS 規格体系を継承しているが
技術的差異はない

5

材料,形状及び寸法

5.1

光ファイバ心線 MOD/追加

石英系以外の光ファイバ素線使用
二次被覆にポリアミド樹脂使用

同上

6

伝送特性

5.1

光ファイバ心線 IDT

7

強度

2

IEC 60793-2

引用 IDT

8

試験

5.1

光ファイバ心線 MOD/追加

ポリアミド樹脂の特性評価

試験は国内で必要な項目を ISO の規定よ
り引用したものである

9

包装

5.1

光ファイバ心線 IDT

10

製品の呼び方

5.1

光ファイバ心線 MOD/変更

形名については JIS 体系に従う

旧来からの JIS 規格体系を継承しているが
技術的差異はない

11

表示

4.1

全般 IDT

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60793-2 : 1998 (MOD)    IEC/CDV 60794-3 Ed. 3.0 : 2000 (MOD)


 

5

C

 6831 :

 20
01

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  IDT………………… 技術的差異がない。 
    −  MOD/削除………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

    −  MOD/追加………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
    −  MOD/変更………… 国際規格の規定項目を変更している。 
    −  MOD/選択………… 国際規格の規定項目と別の選択肢がある。

    −  NEQ………………  技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別され説明されていない。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  IDT………………… 国際規格と一致している。

    −  MOD………………  国際規格を修正している。 
    −  NEQ………………  技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。 


6

C 6831 : 2001

光ファイバ標準化委員会  構成表(平成 12 年度)

氏名

所属

(委員長)

冨  田      茂

日本電信電話株式会社

(委員)

飯  塚  寿  夫

日立電線株式会社

石  井  崇  之

株式会社フジクラ

石  田  之  則

日本工業大学工学部

岩  崎  匡  利

株式会社協和エクシオ

江  上  浩  二

コーニングインターナショナル株式会社

大  橋  省  吾

昭和電線電纜株式会社

川  瀬  正  明

千歳科学技術大学

岸  田      勇

コーニングケーブルシステムズインターナショナルコープ

林      弘  章

コーニングケーブルシステムズインターナショナルコープ)

木  下  和  孝

東京電力株式会社

小  高  智  之

日本板硝子株式会社

佐々木      豊

茨城大学工学部

鈴  木  好  久

古河電気工業株式会社

脇  田      徹

古河電気工業株式会社)

高  橋      聡

三菱レイヨン株式会社

高  山  芳  郎

社団法人日本電線工業会

太  宰  正  彦

住友電気工業株式会社

田  中  伸一郎

東日本旅客鉄道株式会社

波  平  宜  敬

株式会社 KDD 研究所

八  田      勲

経済産業省産業技術環境局

山  口  俊一郎

三菱電線工業株式会社

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

和  田  英  男

防衛庁

(オブザーバ)

松  本      潔

社団法人日本化学工業協会

(光協会)

増  田  岳  夫

財団法人光産業技術振興協会

(事務局)

佐  伯  利  一

財団法人光産業技術振興協会

松  川  茂  樹

財団法人光産業技術振興協会