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C 6820

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  用語及び定義

1

3

  分類

2

3.1

  マルチモード光ファイバ

2

3.2

  シングルモード光ファイバ

3

3.3

  イントラコネクション光ファイバ

3

3.4

  偏波面保存光ファイバ

4

4

  形名

4

4.1

  形名の構成

4

4.2

  記号

5

5

  試験方法

7

6

  包装

7

7

  製品の呼び方

7

8

  表示

8

8.1

  製品に関する表示

8

8.2

  包装に対する表示

8

附属書 A(参考)光ファイバに関する用語

9

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

14


C 6820

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技

術振興協会 (OITDA) 及び財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正

すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,

経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 6820 : 2005 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

6820

:2009

光ファイバ通則

General rules of optical fibers

序文

この規格は,2008 年に第 3 版として発行された IEC 60793-1-1,2007 年に第 6 版として発行された IEC 

60793-2

を基に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成し

た日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格として追加してい

る。

なお,マルチモード光ファイバの材質による分類,及び光ファイバの形名の付け方については対応国際

規格と異なっている。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変

更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,光伝送用の光ファイバ素線,光ファイバ心線及び光ファイバコードの一般事項について規

定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60793-1-1 : 2008

,Optical fibres−Part 1-1 : Measurement methods and test procedures−General

and guidance

IEC 60793-2 : 2007

,Optical fibres−Part 2 : Product specifications−General(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,修正していること

を示す。

2

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

なお,光ファイバの構造関連用語,伝送特性関連用語及び測定関連用語を,

附属書 に示す。

2.1

光ファイバ (optical fibers)

誘電体で作られた,光を伝送する繊維。裸光ファイバ,光ファイバ素線,光ファイバ心線及び光ファイ

バコードの総称をいう。

2.2

裸光ファイバ  (bare optical fibers)

ガラスコア及びガラスクラッドだけからなる光ファイバ。


2

C 6820

:2009

2.3

光ファイバ素線 (optical fibers)

裸光ファイバにプラスチックの 1 次被覆を施した光ファイバ,ガラスをコアとしプラスチックをクラッ

ドとする光ファイバ又はコア及びクラッドを共にプラスチックとする光ファイバ。

2.4

光ファイバ心線  (jacketed optical fibers)

ガラスをコアとする光ファイバ素線の単心又は複数心に適切な 2 次被覆を施した光ファイバ。

2.5

光ファイバコード  (optical fiber cords)

光ファイバ心線上又は全プラスチックマルチモード光ファイバ素線上にプラスチックシースを施した抗

張力のある光ファイバ。

3

分類

光ファイバは,伝搬モード数によって大別され,更に次のように分類する。

3.1

マルチモード光ファイバ

マルチモード光ファイバは,材質又は屈折率分布によって分類する。

表 1.1 に材質による分類,表 1.2

に屈折率分布による分類を示す。

表 1.3 にマルチモード光ファイバの分類記号及び種類を示す。

表 1.1−マルチモード光ファイバの材質による分類

材質による分類

材質(コア/クラッド)

石英系

石英系ガラス/石英系ガラス

多成分系

多成分系ガラス/多成分系ガラス

プラスチッククラッド

石英系ガラス/プラスチック

全プラスチック

プラスチック/プラスチック

表 1.2−マルチモード光ファイバの屈折率分布による分類

屈折率分布による分類

屈折率分布パラメータ g

a)

グレーデッドインデックス形

1≦g< 3

疑似ステップインデックス形

3≦g<10

ステップインデックス形 10≦g<∞

a)

  附属書 参照。

表 1.3−マルチモード光ファイバの分類記号及び種類

分類記号

IEC

分類記号

(参考)

材料による略称

屈折率分布による 
光ファイバの種類

SGI A1

石英系

グレーデッドインデックス形

SQI A2

石英系

ステップインデックス形

SSI A2

石英系

疑似ステップインデックス形

CSI

該当なし

多成分系

ステップインデックス形

RSI A3

プラスチッククラッド

ステップインデックス形

PGI A4

全プラスチック

グレーデッドインデックス形

PQI A4

全プラスチック

疑似ステップインデックス形

PSI A4

全プラスチック

ステップインデックス形


3

C 6820

:2009

3.2

シングルモード光ファイバ

シングルモード光ファイバの材質は,石英系に限定されている。

表 に石英系シングルモード光ファイ

バの分類記号及び種類を示す。

表 2−石英系シングルモード光ファイバの分類記号及び種類

分類記号

IEC

分類記号

(参考)

光ファイバの種類

説明

SMA B1.1

1

310

nm ゼロ分散形

1 310 nm 帯での使用に適しているが,1 550 nm 帯で
も使用可能である光ファイバ。

SMA・T B1.2

1

550

nm カットオフシフト形

1 550 nm 帯での低損失伝送に適した 1 310 nm ゼロ分
散形光ファイバ。

SMA・U B1.3

1

310

nm ゼロ分散・低 OH 形

伝送波長帯域を拡張した 1 310 nm ゼロ分散形光ファ
イバ。

SMB B2

1

550

nm 分散シフト形 1

550

nm 帯での伝送に適した光ファイバ。

SMC

該当なし

分散フラット形

広い波長範囲にわたり波長分散が低い光ファイバ。

SMD B4

ノンゼロ分散シフト形 1

550

nm 帯の波長多重伝送に適した分散シフト形光

ファイバ。分散係数は,1 530∼1 565 nm の波長帯で

ゼロとならない。

SME B5

広波長域ノンゼロ分散シフト

1 460∼1 625 nm の波長帯での波長多重伝送に適した
分散シフト形光ファイバ。CWDM 及び DWDM 両シ
ステムに用いる。

SMF・A B6_a

低 OH・曲げ損失低減形 1

260∼1 625 nm の波長域での伝送に用いる曲げ損失

を低減した光ファイバ。SMA・U と同等の伝送特性及
び接続特性をもつ。

SMF・B B6_b

曲げ損失低減形

1 310 nm,1 550 nm 及び 1 625 nm 波長での伝送に用
いる曲げ損失を低減した光ファイバ。SMA・U と異な

る接続特性をもつ。ただし,SMF・A よりも低い曲げ
損失特性である。

3.3

イントラコネクション光ファイバ

表 にイントラコネクション光ファイバの分類記号及び種類を示す。

表 3−イントラコネクション光ファイバの分類記号及び種類

分類記号

IEC

分類記号

(参考)

光ファイバの種類

説明

ICA C1

1

260∼1 625 nm の波長帯で

SMA との使用に適した光ファ
イバ

ガラス形状及び曲げ損失を最適化したイントラコネ
クション光ファイバ。SMA と比べ,短いファイバカ

ットオフ波長をもつ。

ICB C2

1

260∼1 360 nm の波長帯での

使用に適した光ファイバ

1 310 nm  での損失を最適化した小モードフィールド
径のイントラコネクション光ファイバ。

ICC C3

1

530∼1 625 nm の波長帯での

使用に適した光ファイバ

1 550 nm での損失を最適化した小モードフィールド
径のイントラコネクション光ファイバ。

ICD C4

980

nm 波長帯での使用に適し

た光ファイバ

980 nm 伝送を目的としたイントラコネクション光フ
ァイバ。


4

C 6820

:2009

3.4

偏波面保存光ファイバ

偏波面保存光ファイバは,次のパラメータによって分類する。

表 に偏波面保存光ファイバの分類記号及び種類を示す。

表 4−偏波面保存光ファイバの分類記号及び種類

分類記号

光ファイバの種類

説明

PMA

シングルモード 980 nm 用 980

nm 伝送に適した偏波面保存光ファイバ。

PMB

シングルモード 1 310 nm 用 1

310

nm 伝送に適した偏波面保存光ファイバ。

PMC

シングルモード 1 550 nm 用 1

550

nm 伝送に適した偏波面保存光ファイバ。

4

形名

4.1

形名の構成

形名の構成は,次の配列による。ただし,該当する項目がない場合及び光ファイバ素線又は心線の数を

表す数字が 1 の場合は表示せず,順次繰り上げた配列で構成する。

a)

光ファイバ素線

S

GI

− 50/125 − A1

b)

光ファイバ心線

例 1

Y

− S

GI  − 50/125  − J1

例 2

Y

− S

GI  − 50/125  − A1

例 3

U

4

− S

SMA − 9.3/125 − J1

例 4

U

4

− S

SMB − 9.3/125 − A1

例 5

U

− S

PMA − 9.4/125 − J1

c)

光ファイバコード

 

例 1 OFC2.8−

Y

  − S

GI  −  50/125  − S1

例 2 OFC2.8−

Y

  − S

GI  −  50/125  − J1

例 3 OFC2.8−

Y

  − S

GI  −  50/125  − A1

例 4 OFC4.4− 2

Y

  − S

GI  −  50/125  − B2

例 5 OFC3.5−

U

4  − S

SMA

−  9.3/125  − J2

例 6 OFC2.0−

Y

  − S

PMA

−  9.4/125  − J2

光ファイ
バの寸法
を表す記

4.2.3 

その他必
要な事項
を表す記

4.2.8 

光ファイ
バコード
を表す記

4.2.6 

光ファイ
バ心線の
数を表す

記号

4.2.7 

2 次被覆
の材質を
表す記号

4.2.4 

光ファイ
バ素線の
数を表す

記号

4.2.5 

光ファイ
バの材質
を表す記

4.2.1 

光ファイバ
の屈折率分
布又は種類

を表す記号

4.2.2 

光ファイバ
の寸法を表

す記号

4.2.3 

その他必要
な事項を表

す記号

4.2.8 

2 次被覆の
材質を表す

記号

4.2.4 

光ファイバ
素線の数を

表す記号

4.2.5 

光ファイバ
の材質を表

す記号

4.2.1 

光ファイバの屈
折率分布又は種

類を表す記号

4.2.2 

光ファイバの寸
法を表す記号

4.2.3 

その他必要な事
項を表す記号

4.2.8 

光ファイバの材
質を表す記号

4.2.1 

光 フ ァイ バ の屈 折率分
布又は種類を表す記号

4.2.2 


5

C 6820

:2009

4.2

記号

4.2.1

光ファイバの材質

光ファイバのコア及びクラッドの材質を表す記号は,

表 による。

表 5−光ファイバの材質を表す記号

記号

材質による略称

材質(コア/クラッド)

S

石英系

石英系ガラス/石英系ガラス

C

多成分系

多成分系ガラス/多成分系ガラス

R

プラスチッククラッド

石英系ガラス/プラスチック

P

全プラスチック

プラスチック/プラスチック

4.2.2

光ファイバの屈折率分布又は種類

光ファイバの屈折率分布又は種類を表す記号は,

表 による。

表 6−光ファイバの屈折率分布又は種類

記号

光ファイバの屈折率分布又は種類

SI

マルチモードステップインデックス形

QI

マルチモード疑似ステップインデックス形

GI

マルチモードグレーデッドインデックス形

SMA

シングルモード 1 310 nm ゼロ分散形

SMA・T

シングルモード 1 550 nm カットオフシフト形

SMA・U

シングルモード 1 310 nm ゼロ分散・低 OH 形

SMB

シングルモード 1 550 nm 分散シフト形

SMC

シングルモード分散フラット形

SMD

シングルモードノンゼロ分散シフト形

SME

広波長域ノンゼロ分散シフト形

SMF・A

曲げ損失低減形

SMF・B

曲げ損失低減形

ICA SMA 標準形 
ICB

小モードフィールド径シングルモード 1 310 nm 伝送用

ICC

小モードフィールド径シングルモード 1 550 nm 伝送用

ICD

シングルモード 980 nm 伝送用

PMA

シングルモード 980 nm 用偏波面保存形

PMB

シングルモード 1 310 nm 用偏波面保存形

PMC

シングルモード 1 550 nm 用偏波面保存形

4.2.3

光ファイバの寸法

光ファイバの寸法を表す記号は,コア径(シングルモード光ファイバの場合は,モードフィールド径)

/クラッド径で表し,単位はマイクロメートル(μm)とする。

なお,小数点以下 1 けたの数字が 0 でない場合は,小数点以下 1 けたを含む数字で表す。

例 1 85/125

例 2 8/125

例 3 9.3/125

多成分系マルチモード光ファイバ,プラスチッククラッドマルチモード光ファイバ及び全プラスチック


6

C 6820

:2009

マルチモード光ファイバの場合は,更に NA を表す記号を

表 によって加える。

表 7NA を表す記号

光ファイバの種類

記号 NA

H 0.50±0.05

多成分系マルチモード光ファイバ

L 0.28±0.03

100/140-L

A 0.4

±0.04

プラスチッククラッドマルチモード
光ファイバ

B 0.35±0.02

RSI-200/230-A

A 0.5

±0.15

全プラスチックマルチモード光ファ
イバ

B 0.3

±0.05

PSI-980/1000-A

4.2.4

2

次被覆の材質

2 次被覆の材質を表す記号は,表 による。 

表 8次被覆の材質

記号

2 次被覆の材質

Y

ポリアミド樹脂

U UV 硬化樹脂

Z

その他のもの

4.2.5

光ファイバ素線の数を表す記号

光ファイバ素線の数を表す記号は,光ファイバ心線を構成する光ファイバ素線の数で表す。

なお,数が 1 の場合は,省略する。

4.2.6

光ファイバコード

光ファイバコードを表す記号は,OFC□.□とする。

なお,□.□は,光ファイバコードの外径寸法(単位 mm)であり,小数点を含む 2 数字で表す。

注記  □.□は光ファイバコードが丸形の場合は,外形寸法で表す。丸形以外の場合は長径寸法で表す。

4.2.7

光ファイバ心線の数を表す記号

光ファイバ心線の数を表す記号は,光ファイバコードを構成する光ファイバ心線の数で表す。

なお,数が 1 の場合は,省略する。

4.2.8

その他必要事項

その他必要な事項を表す記号は,

表 によって 1 英文字と 1 数字で表し,個別規格の規定による。

なお,光ファイバ心線の規定及び光ファイバ素線の規定,光ファイバコードの規定及び光ファイバ素線

の規定,又は光ファイバコードの規定及び光ファイバ心線の規定が一致する場合は,優先順位が高い個別

規格の記号を用いる。

表 9−その他必要な事項を表す記号

その他必要な事項を表す記号

優先順位

個別規格

1 英文字

1 数字

1

光ファイバ素線

A,B,C,D,E,F,G,H

2

光ファイバ心線

J,K,L,M,N,P,Q,R

3

光ファイバコード

S,T,U,V,W,X,Y,Z

0∼9


7

C 6820

:2009

5

試験方法

試験は,個別規格の規定による。

6

包装

光ファイバの取扱い及び出荷用包装装備は,次の要求事項に適合しなければならない。

a)

光ファイバを,輸送及び特定環境条件に耐える巻付けとする。

b)

光ファイバを包装装備から外さなくても,光ファイバの構造パラメータ及び伝送特性が測定できるか

できないかを表示する。

c)

ボビンの寸法を表示する。

7

製品の呼び方

製品の呼び方は,次の名称又は光ファイバの形名による。

a)

光ファイバ素線の名称は,光ファイバの分類

1)

及び光ファイバの寸法を表す記号とする。

b)

光ファイバ心線の名称は,単心の素線から構成される場合は,2 次被覆の材質,被覆光ファイバ心線

及び光ファイバ素線の形名とする。また,複数の素線から構成される場合は,構成の方法を表す形,

素線数,光ファイバ心線及び光ファイバ素線の形名とする。

c)

光ファイバコードの名称は,光ファイバコード,外径及び光ファイバ心線の形名とする。ただし,複

数の心線から構成される光ファイバコードの場合は,心線数,光ファイバコード,外径及び光ファイ

バ心線の形名とする。

1)

  光ファイバ素線の分類は,箇条 の分類に示した光ファイバ名の語尾に“素線”を付記した

もので表す。

なお,光ファイバの屈折率分布又は種類を付記する場合は,マルチモードステップインデ

ックス形,マルチモード疑似ステップインデックス形,マルチモードグレーデッドインデッ

クス形,

シングルモード 1 310 nm ゼロ分散形,

シングルモード 1 550 nm カットオフシフト形,

シングルモード 1 310 nm ゼロ分散・低 OH 形,シングルモード 1 550 nm 分散シフト形,シン

グルモード分散フラット形及びシングルモードノンゼロ分散シフト形を光ファイバの前に入

れるか,それぞれの記号である SI 形,QI 形,GI 形,SMA 形,SMA・T 形,SMA・U 形,SMB

形,SMC 形及び SMD 形を光ファイバの後に(  )を付けて付記する。また,偏波面保存光フ

ァイバの屈折率分布又は種類を付記する場合は,シングルモード 980 nm 用偏波面保存光ファ

イバ,シングルモード 1 310 nm 用偏波面保存光ファイバ及びシングルモード 1 550 nm 用偏波

面保存光ファイバを付記するか,それぞれの記号である PMA 形,PMB 形及び PMC 形を光フ

ァイバの後に(  )を付けて付記する。

注記  構成の方法を表す形は,テープ形などがある。

例 1  光ファイバ素線の場合

名称            :石英系マルチモード光ファイバ素線(GI 形)50/125

光ファイバの形名:SGI-50/125

例 2  光ファイバ心線の場合

名称            :ポリアミド樹脂被覆光ファイバ心線 SGI-50/125

光ファイバの形名:Y-SGI-50/125

例 3  テープ形光ファイバ心線の場合


8

C 6820

:2009

名称            :テープ形 4 心光ファイバ心線 SSMA-9.5/125

光ファイバの形名:U 4-SSMA-9.5/125

例 4  光ファイバコードの場合

名称            :光ファイバコード 2.8-Y-SGI-50/125

光ファイバの形名:OFC 2.8-Y-SGI-50/125

例 5  2 心光ファイバコードの場合

名称            :2 心光ファイバコード 4.4-Y-SGI-50/125

光ファイバの形名:OFC 4.4-2Y-SGI-50/125

8

表示

8.1

製品に関する表示

製品には,個別規格に規定する事項を容易に消えない方法で表示する。

8.2

包装に対する表示

包装の表面に,次の事項を容易に消えない方法で表示する。

a)

名称又は光ファイバの形名の記号

b)

長さ

c)

製造年月日

d)

製造業者名又はその略号


9

C 6820

:2009

附属書 A

参考)

光ファイバに関する用語

この附属書は IEC 61931 : 1998 を基に光ファイバに関する用語を記載するもので,規定の一部ではない。

A.1

構造関連用語

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1001

コア 

光パワーの大部分を閉じ込めて伝送する光ファイバの中心

部分。

core

1002

クラッド 

コアを取り囲んでいるコアより屈折率の低い誘電材料で構
成する部分。

cladding

1003

コア領域 

定量的に次の式で示す屈折率 n

3

で囲まれる光ファイバの断

面部分。

n

3

=  n

2

(n

1

n

2

)

ここに,n

1

:コアの最大屈折率

n

2

:クラッドの屈折率

k  :0.05(マルチモード光ファイバの場合) 
        0.5(シングルモード光ファイバの場合)

core area

1004

コア径 

コア領域の外周を最もよく近似する円の直径。 core

diameter

1005

コア中心 

コア領域の外周を最もよく近似する円の中心。 core

center

1006

コア径偏差 

公称コア径と実際のコア径との差を,公称コア径に対する
百分率で表した値。

core diameter

tolerance

1007

コア公差領域 

コア中心に中心をもち,コア領域に外接する円と,それと
同心でコア領域内に内含される最大の円との間の領域。

core tolerance field

1008

コア非円率 

コア公差領域を定義する二つの円の直径の差をコア径に対

する百分率で表した値。

non-circularity of

core

1009

クラッド径 

クラッド表面を最もよく近似する円の直径。 cladding

diameter

1010

クラッド中心 

クラッド表面を最もよく近似する円の中心。 cladding

center

1011

クラッド径偏差 

公称クラッド径と実際のクラッド径との差を,公称クラッ
ド径に対する百分率で表した値。

cladding diameter

tolerance

1012

クラッド公差領域 

クラッド中心に中心をもち,クラッド表面に外接する円と,

それと同心でクラッド表面に内含される最大の円との間の
領域。

cladding tolerance

field

1013

クラッド非円率 

クラッド公差領域を定義する二つの円の直径の差を,クラ
ッド径に対する百分率で表した値。

non-circularity of

cladding

1014

コア/クラッド偏心率 

コア中心とクラッド中心との距離を,コア径に対する百分
率で表した値。

core/cladding

concentricity error

1015

屈折率分布 

光ファイバの直径に沿った屈折率の分布形状。 refractive

index

profile

1016

屈折率分布パラメータ 

次の式で示す規格化された屈折率分布でのパラメータ g

δ(X)=1−X

g

ここに,

)

1

(

)

0

(

)

1

(

)

(

)

(

n

n

n

X

n

X

=

δ

n(X):での屈折率

(

)

a

r

a

r

X

0

=

=

a:コア半径

r:コア中心からの距離

profile parameter


10

C 6820

:2009

番号

用語

定義

対応英語(参考)

1017

ステップインデックス

形光ファイバ 

屈折率分布パラメータ が 10≦g<∞の屈折率分布をもつ
光ファイバ。

step index optical

fiber

1018

疑似ステップインデッ

クス形光ファイバ 

屈折率分布パラメータ が 3≦g<10 の屈折率分布をもつ光

ファイバ。

quasi-step index

optical fiber

1019

グレーデッドインデッ

クス形光ファイバ 

屈折率分布パラメータ が 1≦g<3 の屈折率分布をもつ光

ファイバ。

graded index optical

fiber

1020

最大理論 NA 

開口数) 

コア及びクラッドの屈折率値を用いて計算した開口数の理

論値。次の式によって表す。

NA

maxth

=(n

1

2

n

2

2

)

1/2

ここに,NA

maxth

:最大理論 NA

n

1

:コアの最大屈折率

n

2

:クラッドの屈折率

maximum theoretical

numerical aperture

1021

NA 

光ファイバのコアから出射(又はコア内へ入射)する最大

円すい状光線の頂点の角度を 2θ とし,光ファイバが存在す
る媒質の屈折率を とするとき,n sin θ の値。

最大円すい状光線は,出射強度が最大値の 5  %となる円

すい状光線で定義する。 
注記 1  光ファイバが存在する媒質が空気の場合は,は 1

としてもよい。

注記 2  NA は,最大理論 NA より,一般には,5∼7  %小

さな値となる。

numerical aperture

1022

モードフィールド径 

伝搬モードの電界分布の広がり。モードフィールド径

(MFD)は,ファーフィールド領域ではファーフィールド
電界分布 Pm(θ),

ナイフエッジ伝送関数 K(x),

complementary

aperture power transmission function a(θ)から,ニアフィール
ド領域ではニアフィールドパターン f

 2

(r)[f(r)は電界分布]

から決定される。

mode field diameter

1023

モードフィールド中心 

シングルモード光ファイバの LP

01

モードの電界分布の中心 mode

field

center

1024

モードフィールド偏心

 

モードフィールド中心とクラッド中心との距離。 mode

field

concentricity error

1025

1

次被覆 

裸光ファイバの表面が外界の物体と直接接触して微小きず

が発生するのを防ぐため,裸光ファイバに密着して施す被
覆。

primary coating

1026

2

次被覆 

補強及び取扱いを容易にするために,光ファイバ素線の上

に施す被覆。

secondary coating

1027

構造パラメータ 

光ファイバの寸法,屈折率分布など構造にかかわるパラメ

ータ。

structural parameter

1028

プルーフテストレベル 

巻取り工程において,光ファイバに連続して短時間張力を

加えるプルーフテスト(強度試験)の試験条件。

prooftest level

1029

だ(楕)円コア形偏波面

保存光ファイバ 

コアをだ円状にすることによって屈折率分布を非軸対称形

とし,二つの偏波モード間の結合を小さくした光ファイバ。

elliptical core

polarization-main- 
taining optical fiber

1030

PANDA

形偏波面保存光

ファイバ 

コア近傍に円形の応力付与部を設け,コアに非軸対称な応

力分布をもたせることによって,二つの偏波モード間の結
合を小さくした光ファイバ。 
PANDA は,Polarization-maintaining AND Absorption-reducing
の略称である。

polarization-

maintaining optical 
fiber of PANDA 
profile

1031

だ円ジャケット形偏波

面保存光ファイバ 

クラッドをだ円にすることによって,コアに非軸対称な応

力分布をもたせ,二つの偏波モード間の結合を小さくした
光ファイバ。

elliptical jacket

polarization-mainta
ining optical fiber


11

C 6820

:2009

A.2

伝送特性関連用語

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2001

マルチモード光ファイ

 

対象となる波長で二つ以上の伝搬モードを伝搬する光ファ

イバ。

multimode optical

fiber

2002

シングルモード光ファ

イバ 

対象となる波長で最低次の伝搬モードだけを伝搬する光フ
ァイバ。

single-mode optical

fiber

2003

損失 

長さ L  (km)  離れた二つの位置 1,2 間の波長 λ における光
ファイバの損失(又は,減衰量)

損失 A(λ)  は,次の式で表す。

)

dB

(

log

10

)

(

1

2

10

P

P

A

=

λ

ここに,P

1

:近端位置 1 を通過する光パワー

P

2

:遠端位置 2 を通過する光パワー

均一な単位長さ (km)  当たりの光ファイバの波長 λ にお

ける減衰定数 attenuation coefficient α(λ)は,次の式で表す。

)

dB/km

(

)

(

)

(

L

A

λ

λ

α

=

attenuation,  
loss

2004

光ファイバの)帯域 

ベースバンド伝達関数の大きさが,ゼロ周波数での値に対
してある定められた値 (6 dB) に減少する周波数。帯域幅

の広い光ファイバほどパルス光の広がりが小さくなる。主
にマルチモード光ファイバの伝送特性評価によく用いる。

bandwidth (of an

optical fiber )

2005 

波長分散 

材料分散と構造分散との和。シングルモード光ファイバの
パルス広がり量は波長分散によって支配される。また,定
量的な表示は波長分散係数 chromatic dispersion coefficient

で表し,光源波長の単位波長当たりの変化に対して生じる
パルス光の遅れを単位ファイバ長に対して示す。通常,単
位は ps/(nm・km)  で表す。

chromatic dispersion

2006

ゼロ分散波長 

波長分散係数がゼロとなる波長。 zero-dispersion

wavelength

2007 

ゼロ分散スロープ 

ゼロ分散波長において,波長に対する波長分散係数の傾き。
通常,単位は ps/(nm

2

・km)  で表す。

zero-dispersion slope

2008

カットオフ波長 

各モードが実質的に均一に励振されたとき,励振された高
次モードを含む全パワーと基本モードのパワーとの比率が
規定値未満となる波長。シングルモード光ファイバでは,
LP

01

モードだけがシングルモード伝送する境目の波長をい

う。カットオフ波長は,光ファイバの形状,長さ及び測定
条件によって値が変わるため,高次のモード(LP

11

モード)

が伝搬しなくなる波長を推定した理論カットオフ波長
theoretical cut-off wavelength はあまり有用でなく,光ファイ
バ の 曲 げ 損 失 特 性 か ら 測 定 す る 実 効 カ ッ ト オ フ 波 長
effective cut-off wavelength を用いる。このカットオフ波長に
は,3 タイプ(ケーブルカットオフ波長,ファイバカット
オフ波長及びジャンパケーブルカットオフ波長)の定義が

ある。

cut-off wavelength


12

C 6820

:2009

番号

用語

定義

対応英語(参考)

2009

ケーブルカットオフ波

 

両端から 1 m のケーブル構造を取り去った全長 22 m の光フ

ァイバケーブルを用い,両端 1 m の部分を半径 40 mm に巻
いた状態で測定したカットオフ波長。量記号は,λ

cc

で表す。

代替測定法として 22 m の光ファイバを用い全体を半径 140 
mm 以上に巻き,両端を半径 40 mm に巻いた状態で測定す
る方法もある。ただし,事前に光ファイバケーブルを用い
たデータとの整合性を確認する必要がある。

cable cut-off

wavelength λ

cc

2010

ファイバカットオフ波

 

長さ 2 m のシングルモード光ファイバを,半径 140 mm に
緩く 1 回巻き付けた状態で測定したカットオフ波長。量記
号は λ

c

で表す。

fiber cut-off

wavelength λ

c

2011

ジャンパケーブルカッ

トオフ波長 

2 m の長さの光ファイバジャンパケーブルを半径 x mm(例
えば,76 mm)に緩く 1 回巻き付けた状態で測定したカッ

トオフ波長。量記号は λ

cj

で表す。

jumper cable cut-off

wavelength λ

cj

2012 

偏波面保存光ファイバ 

二つの直交する直線偏波モード(HE

11

x

及び HE

11

y

)間の結

合を極力小さくして,実用十分な距離にわたって両偏波モ
ードを安定に伝搬できるようにした複屈折率光ファイバ。

polarization-

maintaining optical 
fiber

2013

偏波クロストーク 

偏波面保存光ファイバにおいて二つの直交する直線偏波モ
ード間での結合度合いで,入力端で一方のモードに励振さ
れた光電力とその光電力のうち出力端までに他方のモード

に漏れ出した光電力との比。通常,単位は dB/100 m で表す。

polarization crosstalk

2014

ビート長 

偏波面保存光ファイバにおいて二つの直交する直線偏波モ
ードが同時に励振された場合,両偏波モードの位相定数の

差によって,合成光波の偏波状態が長手方向に周期的に変
化するときの 1 周期の長さ。ビート長が短いほど偏波面保
存能力は高い。

beat length

A.3

測定関連用語

番号

用語

定義

対応英語(参考)

3001

基準測定方法 

光ファイバの規格に定められた特性を定義どおり厳密に測

定する方法であり,基準として定められた測定方法。

reference test method

3002

代替測定方法 

光ファイバの規格に定められた特性を測定する方法であっ
て,基準測定方法に対する代替として定められた測定方法。

alternative test method,
practical test method

3003

モードフィルタ 

ある特定の一つ又は複数のモードを,選択又は除去するも
の。

mode filter

3004

モードスクランブラ 

光ファイバ内の複数のモード間で光パワーの相互伝達を引
き起こし,実効的にモードをスクランブルする装置。

mode scrambler

3005

クラッドモード除去器 

クラッドモードが放射モードに変換されるのを促進する装
置。

cladding mode

stripper

3006

カットバック法 

被測定光ファイバの入射端から 1∼5 m の長さで,被測定光
ファイバを切断し,その端面からの光パワーを測定して,
これを基準(レファレンス)とする光ファイバ損失測定方

法。

cut-back method

3007

挿入損失法 

光源と光パワーを測定する検出装置との間に被測定光ファ

イバを挿入し,挿入前後の光パワー差から光ファイバの損
失を測定する方法。

insertion loss method

3008

OTDR

 

光ファイバの損失を,光ファイバ内を伝搬する光パルスか
ら後方に散乱された光から測定する方法。

optical time-domain

reflectometry


13

C 6820

:2009

A.4

伝送方式関連用語

番号

用語

定義

対応英語(参考)

4001

WDM 

伝送媒体において,個々の波長がそれぞれ独立した信号を

割り当てられる多重化技術。波長多重度の低いものを
C(Coarse)WDM,波長多重度の高いものを D(Dense)WDM と
いう。

Wavelength division

multiplexing

参考文献  IEC 60794-1-1:2001,Optical fibre cables−Part 1-1: Generic specification−General

IEC 60794-2:2002

,Optical fibre cables−Part 2: Indoor cables−Sectional specification

IEC 60794-3:2001

,Optical fibre cables−Part 3: Sectional specification−Outdoor cables

IEC 61931:1998

,Fibre optic−Terminology

ITU-T G.651

  Characteristics of a 50/125 μm multimode graded index optical fibre cable

ITU-T G.652

  Characteristics of a single-mode optical fibre and cable

ITU-T G.653

  Characteristics of a dispersion-shifted single-mode optical fibre and cable

ITU-T G.654

  Characteristics of a cut-off shifted single-mode optical fibre and cable

ITU-T G.655

  Characteristics of a non-zero dispersion-shifted single-mode optical fibre and cable

ITU-T G.663

  Application related aspects of optical amplifier devices and subsystems


14

C 6820

:2009

附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS C 6820 : 2009

  光ファイバ通則

IEC 60793-1-1 : 2008

,Optical fibres−Part 1-1 : Measurement methods and test procedures−General and guidance

IEC 60793-2 : 2007

,Optical fibres−Part 2 : Product specifications−General

(Ⅰ) JIS の規定

(Ⅲ) 国際規格の規定

(Ⅳ) JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと

の評価及びその内容

箇条番号

及び名称

内容

(Ⅱ) 国際規格

番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ) JIS と国際規格との技術的

差異の理由及び今後の対策

1

適用範囲

IEC 60793-1-1

IEC 60793-2 


1

適用範囲 
適用範囲

追加

JIS

では素線に加え,心線,コードの

一般事項を規定している。

JIS

個別規格との整合のため。

2

用語及び定義

IEC 60793-1-1

IEC 60793-2 


3

定義 
用語及び定義

追加

JIS

では素線に加え,心線,コードの

定義を規定している。

JIS

個別規格との整合のため。

3

分類

IEC 60793-1-1

IEC 60793-2 


5

カテゴリー 
構成

追加

JIS

には多成分系マルチモード光フ

ァイバ,SMC 光ファイバ及び偏波面

保存光ファイバを追加している。

JIS

個別規格との整合のため。

SMC は IEC ではいったん削除さ
れたが,再度審議される予定。

4

形名

追加

形名については JIS 体系に従う。

JIS

で普及した形名を使用。

5

試験方法

IEC 60793-1-1 

1

適用範囲

一致

6

包装

IEC 60793-1-1 

9

包装

一致

7

製品の呼び方

追加

名称については JIS 体系に従う。

JIS

で普及した名称を使用。

8

表示

追加

現行の JIS 記載を継続。

附属書 A 
(参考)

光 フ ァ イ バ に 関 す
る用語

IEC 61931 

2

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60793-1-1 : 2008,IEC 60793-2 : 2007,MOD

 
注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致 技術的差異がない。

−  追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。 

14

C

 682

0


2

009

14

C

 682

0


20
0

9