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C 6575-7:2016  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 3 

4 一般要求事項 ··················································································································· 3 

5 標準定格························································································································· 3 

6 表示······························································································································· 4 

7 試験に関する一般事項 ······································································································· 4 

8 寸法及び構造 ··················································································································· 9 

9 電気的要求事項 ··············································································································· 10 

附属書AA(参考)製造業者によって指定する又は製造業者と試験機関との間の合意に基づく定格, 

  特性値等に関するガイド ································································································· 22 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 23 

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(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本

工業規格である。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS C 6575の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS C 6575-1 第1部:ミニチュアヒューズに関する用語及びミニチュアヒューズリンクに対する通則 

JIS C 6575-2 第2部:管形ヒューズリンク 

JIS C 6575-3 第3部:サブミニチュアヒューズリンク 

JIS C 6575-4 第4部:UMヒューズリンク(UMF)並びにその他の端子挿入形及び表面実装形ヒュ

ーズリンク 

JIS C 6575-7 第7部:特殊用途ミニチュアヒューズリンク 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

C 6575-7:2016 

ミニチュアヒューズ− 

第7部:特殊用途ミニチュアヒューズリンク 

Miniature fuses-Part 7: Miniature fuse-links for special applications 

序文 

この規格は,2015年に第2版として発行されたIEC 60127-7を基とし,我が国における特殊用途ミニチ

ュアヒューズリンクの生産状況及び使用実態に適合させるため,技術的内容を変更して作成した日本工業

規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,特殊用途ミニチュアヒューズリンクについて規定する。ただし,JIS C 8269の規格群を適

用するヒューズを除く。 

この規格は,定格電圧1 000 V以下,定格電流30 A以下及び定格遮断容量50 kA以下のヒューズリンク

に適用する。 

この規格は,腐食しやすい場所,又は爆発性の雰囲気が存在する特殊な状況にある場所での使用を目的

とする機器に用いるヒューズには適用しない。 

この規格は,JIS C 6575-1の要求事項に追加・置換して,適用する。 

特殊用途ミニチュアヒューズリンクは,電気及び電子機器の最終使用者が交換を行うことを前提として

いない。 

この規格の目的は,製造業者が指定した特性値(例えば,溶断時間値及び遮断容量値)を確認するため

の特殊用途ミニチュアヒューズリンクに適用する統一した試験方法を確定することである。 

注記1 この規格で規定するヒューズリンクとは,主に機器製造業者が機器組込用として用いるヒュ

ーズリンクである。 

注記2 製造業者によって指定する又は製造業者と試験機関との間の合意に基づく定格,特性値等に

関するガイドは,附属書AAに記載する。 

注記3 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 60127-7:2015,Miniature fuses−Part 7: Miniature fuse-links for special applications(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 6484:2005 プリント配線板用銅張積層板−耐燃性ガラス布基材エポキシ樹脂 

注記 対応国際規格:IEC 61249-2-7:2002,Materials for printed boards and other interconnecting 

structures−Part 2-7: Reinforced base materials clad and unclad−Epoxide woven E-glass laminated 

sheet of defined flammability (vertical burning test), copper-clad(MOD) 

JIS C 6575-1 ミニチュアヒューズ−第1部:ミニチュアヒューズに関する用語及びミニチュアヒュー

ズリンクに対する通則 

注記 対応国際規格:IEC 60127-1:2006, Miniature fuses−Part 1: Definitions for miniature fuses and 

general requirements for miniature fuse-links, Amendment 1:2011及びAmendment 2:2015(MOD) 

JIS C 6575-2 ミニチュアヒューズ−第2部:管形ヒューズリンク 

JIS C 6575-3 ミニチュアヒューズ−第3部:サブミニチュアヒューズリンク 

JIS C 6575-4 ミニチュアヒューズ−第4部:UMヒューズリンク(UMF)並びにその他の端子挿入

形及び表面実装形ヒューズリンク 

注記 対応国際規格:IEC 60127-4:2005,Miniature fuses−Part 4: Universal modular fuse-links (UMF)

−Through-hole and surface mount types,Amendment 1:2008及びAmendment 2:2012(MOD) 

JIS C 8269(規格群) 低電圧ヒューズ 

JIS C 60068-2-21:2009 環境試験方法−電気・電子−第2-21部:試験−試験U:端子強度試験方法 

注記 対応国際規格:IEC 60068-2-21:2006, Environmental testing−Part 2-21: Tests−Test U: Robustness 

of terminations and integral mounting devices(IDT) 

JIS C 60664-1:2009 低圧系統内機器の絶縁協調−第1部:基本原則,要求事項及び試験 

注記 対応国際規格:IEC 60664-1:2007,Insulation coordination for equipment within low-voltage 

systems−Part 1: Principles, requirements and tests(IDT) 

JIS C 60695-2-12:2013 耐火性試験−電気・電子−第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法

−材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI) 

注記 対応国際規格:IEC 60695-2-12:2010,Fire hazard testing−Part 2-12: Glowing/hot-wire based test 

methods−Glow-wire flammability index (GWFI) test method for materials(IDT) 

JIS C 60695-2-13:2013 耐火性試験−電気・電子−第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法

−材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT) 

注記 対応国際規格:IEC 60695-2-13:2010,Fire hazard testing−Part 2-13: Glowing/hot-wire based test 

methods−Glow-wire ignition temperature (GWIT) test method for materials(IDT) 

JIS C 60695-4:2010 耐火性試験−電気・電子−第4部−電気・電子製品のための耐火性試験用語 

注記 対応国際規格:IEC 60695-4:2012,Fire hazard testing−Part 4: Terminology concerning fire tests for 

electrotechnical products 

JIS Z 8601 標準数 

注記 対応国際規格:ISO 3:1973,Preferred numbers−Series of preferred numbers 

IEC 60127-6:2014,Miniature fuses−Part 6: Fuse-holders for miniature fuse-links 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

用語及び定義 

用語及び定義は,次を除き,JIS C 6575-1の箇条3(用語及び定義)による。 

3.1 

特殊用途ミニチュアヒューズリンク(miniature fuse-link for special applications) 

JIS C 6575-2,JIS C 6575-3又はJIS C 6575-4を適用するものを除き,定格遮断容量50 kA以下,幅及び

高さが12 mm以下であって,かつ,全長が50 mm以下の包装ヒューズリンク。 

注記1 同一特性のヒューズリンクと交換することを確実にするための事前警告が必要なことがあ

る。 

注記2 本体の両端にキャップをもつヒューズリンクは,キャップ以外の端子部材(例えば,リード

線端子,ピン端子及び締付け端子)を全長50 mm,幅及び高さ12 mmに含めなくてもよい。 

3.2 

t1,t2,…,t8 

溶断特性の限界値。 

3.3 

I70 

周囲温度70 ℃での試験電流。 

注記 推奨値は,定格電流又は定格の0.8倍若しくは1.1倍の電流である。 

3.4 

Itest(A) 

試験方法Aによる耐久試験の試験電流。 

注記 推奨値は,定格電流又は定格の1.05倍若しくは1.2倍の電流である。 

3.5 

Itest(B) 

試験方法Bによる耐久試験の試験電流。 

注記 推奨値は,定格電流又は定格の0.8倍の電流である。 

3.6 

IOVL(A) 

試験方法Aによる最大継続ワット損測定のための試験電流。 

注記 推奨値は,定格の1.25倍,1.35倍又は1.5倍の電流である。 

3.7 

IOVL(B) 

試験方法Bによる最大継続ワット損測定のための試験電流。 

注記 推奨値は,定格電流又は定格の1.25倍の電流である。 

一般要求事項 

一般要求事項は,JIS C 6575-1の箇条4(一般要求事項)による。 

標準定格 

次の定格は,試験機関と製造業者との間で合意しなければならない。 

− 定格電圧 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

− 定格電流(推奨値についてはスタンダードシート1を参照) 

− 定格遮断容量(交流及び/又は直流) 

− 時間−電流特性(定格の2倍又は2.1倍の電流,及び10倍での溶断時間) 

次の事項についての合意は,随意でよい。 

− 常温より高い周囲温度での試験 

− 時間−電流特性(追加で定格の2.75倍及び4倍の電流での溶断時間) 

追加の規定値を,スタンダードシート1に規定する。 

表示 

表示は,次を除き,JIS C 6575-1の箇条6(表示)による。 

6.1 

置換 [d) を,次に置き換える。] 

d) 溶断時間−電流特性記号は,適用しない。 

注記 この規格は,溶断時間−電流特性記号に関して適用しないため,溶断時間−電流特性記号を表

示することはできない。 

追加 [d) の後に,次を追加する。] 

e) タイプ名 

f) 

定格遮断容量及びその単位 アンペア(A)又はキロアンペア(kA) 

6.2 

削除 (注記2を削除する。) 

6.3 

追加 (“6.1による表示事項”で始まる段落の後に続けて,次の一文を追加する。) 

さらに,アンペア(A)又はキロアンペア(kA)単位の定格遮断容量を包装容器上に表示しなければな

らない。 

6.4 

置換 (6.4全て) 

特殊用途ミニチュアヒューズリンクの色による表示には,JIS C 6575-1の附属書Aによるカラーバンド

の識別方法は,適用しない。ただし,このカラーバンドとは明確に異なる色表示を使うことができる。こ

の場合,製造業者は関連する情報,例えば色の一覧表を提示しなければならない。 

追加 

6.101 スペースが狭いために表示が困難な場合,関連情報は,最小包装容器及び製造業者の技術文書に明

記することが望ましい。 

試験に関する一般事項 

試験に関する一般事項は,次を除き,JIS C 6575-1の箇条7(試験に関する一般事項)による。 

7.2 

形式試験 

7.2.1 

置換 (7.2.1全て) 

交流用又は直流用の個々の定格電流のヒューズリンクを試験する場合は,51個のヒューズリンクが必要

であって,そのうち12個は予備である。ただし,リード線端子又はピン端子をもつヒューズリンクでは,

6個の追加サンプル(E1〜E6)が必要となる。このサンプルは,無作為に抽出し,電圧降下順に並べる必

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

要はない。必要があれば,このサンプルを8.3に規定する試験終了後に追加の予備サンプルとして使用す

ることができる。 

試験手順を表2に示す。 

交流用及び直流用の個々の定格電流のヒューズリンクを試験する場合は,63個のヒューズリンクが必要

であって,そのうち9個は予備である。ただし,リード線端子又はピン端子をもつヒューズリンクでは,6

個の追加サンプル(E1〜E6)が必要となる。このサンプルは,無作為に抽出し,電圧降下順に並べる必要

はない。必要があれば,このサンプルを8.3に規定する試験終了後に追加の予備サンプルとして使用する

ことができる。 

試験手順を表3に示す。 

同形シリーズの最大定格電流であって,交流用又は直流用のヒューズリンクを試験する場合は,51個の

ヒューズリンクが必要であり,そのうち22個は予備である。ただし,リード線端子又はピン端子をもつヒ

ューズリンクでは,6個の追加サンプル(E1〜E6)が必要となる。このサンプルは,無作為に抽出し,電

圧降下順に並べる必要はない。必要があれば,このサンプルを8.3に規定する試験終了後に追加の予備サ

ンプルとして使用することができる。 

試験手順を表4に示す。 

同形シリーズの最大定格電流であって,交流用及び直流用のヒューズリンクを試験する場合は,66個の

ヒューズリンクが必要であり,そのうち32個は予備である。ただし,リード線端子又はピン端子をもつヒ

ューズリンクでは,6個の追加サンプル(E1〜E6)が必要となる。このサンプルは,無作為に抽出し,電

圧降下順に並べる必要はない。必要があれば,このサンプルを8.3に規定する試験終了後に追加の予備サ

ンプルとして使用することができる。 

試験手順を表5に示す。 

同形シリーズの最小定格電流であって,交流用及び/又は直流用のヒューズリンクを試験する場合は,

38個のヒューズリンクが必要であり,そのうち16個は予備である。 

試験手順を表6に示す。 

同形シリーズの中間定格電流であって,交流用及び/又は直流用のヒューズリンクを試験する場合は,

38個のヒューズリンクが必要であり,そのうち16個は予備である。 

試験手順を表7に示す。 

7.3 

試験用ヒューズベース 

追加 (“ヒューズリンク”で始まる段落の後に,次を追加する。) 

特別なヒューズホルダに装着するように設計されたヒューズリンクは,そのホルダに装着して試験を行

う。 

ヒューズリンクを実装し,配線するために試験基板が必要な場合は,図1又は図2の試験基板を用いな

ければならない。 

適切に設計された孔又はソケットに挿入するよう意図されたリード線端子又はピン端子をもつヒューズ

リンクは,図1の試験基板を用いなければならない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

基板に表面実装されるヒューズリンクは,図2の試験基板を用いなければならない。 

2個以上のヒューズリンクを直列にして試験する場合,試験するそれぞれのヒューズリンクの間が50 

mm以上離れるようにヒューズベースを配置する。ヒューズベース同士,ヒューズベースと電流計,及び

ヒューズベースと電源とを接続する導体は,絶縁銅線とする。各導体の長さは500 mm,その断面積は定

格電流6.3 A以下の場合は約1 mm2,定格電流が6.3 Aを超える場合は約6 mm2とする。 

単位 mm 

 O :厚さ0.035 mmの銅はく(5 Aを超える定格電流の場合は,0.070 mm) 

U :電圧降下測定接点 
D :φ1 mm(定格電流6.3 A以下の場合),φ1.5 mm(定格電流6.3 Aを超える場合) 

:2.5 mm 

n1 :1,2,3又は4 

:1,2,3…(ヒューズリンクの全長による。) 

図1−リード線端子又はピン端子をもつヒューズリンクの標準試験基板 

図1の試験基板は,図3 a) のヒューズベースに取り付けなければならない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

 O :厚さ0.035 mmの銅はく(5 Aを超える定格電流の場合は,0.070 mm) 

U :電圧降下測定接点 

W :図1に示すn1×eに等しい銅はくの幅 

小形のヒューズリンクの場合,実際の使用状態を想定し,銅はくの幅を狭くしてもよい。 
この場合,その旨を試験報告書及び製造業者の文書に記載する。 

:端子間距離 

:スタンダードシート1参照 

:スタンダードシート1参照 

 
注記 斜線部に,はんだレジストを塗布する。 

図2−表面実装するヒューズリンクの試験基板 

図2の試験基板は,図3 b) のヒューズベースに取り付けなければならない。 

ランドは,はんだ付けに適するよう準備する。 

結果が同じであることを実証できるならば,機械装置を用いてもよい(9.7ヒューズリンクの温度には適

用できない。)。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

単位 mm 

a) リード線端子又はピン端子をもつヒューズリンク(銅はく面は,下面) 

b) 表面実装形ヒューズリンク(銅はく面は,上面) 

c) 黄銅の電極をもつベースの平面図 

A: 低熱伝導体のベース,厚さ10 mm 
B: 黄銅の電極,10 mm×10 mm 
C: 定位置にはんだ付けしたヒューズリンク 
D: 固定用ねじ 
E: 端子線を保持する接続ねじ 
F: 標準試験基板(図1及び図2参照) 

G: ヒューズリンク本体と標準試験基板との間隔(0.5±

0.25)mm 

J: 銀めっきされた黄銅ワッシャ(2か所) 
K: 標準試験基板の上面の導電面と接触させるための銀

めっきした黄銅ねじ(2か所) 

図3−試験用ヒューズベース 

試験基板は,JIS C 6484に規定するガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板とする。 

試験基板の公称厚は,1.6 mmとする。 

銅はくの公称厚は,0.035 mm又は0.070 mmとする。 

銅はくの公称幅は,2.5 mm,5 mm,7.5 mm又は10 mmのいずれかとする。 

使用した銅はくの公称厚及び公称幅は,試験報告書に記載する。 

試験ベースの金属部分は,銅の含有率が58 %〜70 %の黄銅でなければならない。接点部分には,銀めっ

きをしなければならない。 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

7.4 

電源 

追加 (“交流の場合”から始まる段落の後に,次を追加する。) 

スタンダードシート1に規定する交流用又は直流用のヒューズリンクの試験手順は,表2による。 

スタンダードシート1に規定する交流用及び直流用のヒューズリンクの試験手順は,表3による。 

寸法及び構造 

寸法及び構造は,次を除き,JIS C 6575-1の箇条8(寸法及び構造)による。 

8.2 

構造 

置換 (8.2全て) 

ヒューズエレメントは,容器に完全に内包されていなければならない。 

ヒューズリンクは,9.7に規定する熱並びにJIS C 60695-2-12及びJIS C 60695-2-13に規定する炎に耐え

なければならない。 

適否は,次の検査によって判定する。ただし,JIS C 60695-4の3.78に規定する小部品に相当する場合は,

適用しない。 

ヒューズ本体が,熱可塑性材料(プラスチック)又は有機物を含む材料からなる場合は,次の事項を適

用する。 

− グローワイヤ着火温度指数(GWIT) 775 ℃ 

− グローワイヤ燃焼性指数(GWFI) 850 ℃ 

注記1 グローワイヤ試験で用いる材料板は,JIS C 60695-2-12の4.2及びJIS C 60695-2-13の4.2を

参照。 

注記2 例えば,ガラス及びセラミックスは,GWITが775 ℃及びGWFIが850 ℃より高いと判断で

きる場合には,この要求事項に適合しているとみなされている。 

8.3 

端子 

置換 (8.3全て) 

次の要求事項は,リード線端子又はピン端子をもつヒューズリンクにだけ適用する。 

ヒューズリンク接触部は,非腐食性の材料,又は適切な防せい処理を施した材料からなり,フラックス

又は非導電性物質がその外面に付着してはならない。 

ニッケルめっき又は銀めっきは,黄銅製キャップの防せい処理として適切なものとみなす。 

端子は,強固に固定していなければならない。 

サンプルは,前処理として,15〜35 ℃の水中に24時間浸せき(漬)しておく。 

端子は,通常使用中に発生する可能性のある機械的な力に耐えなければならない。ヒューズリンクを所

定の位置に固定し,それぞれの端子に順番に規定した力を加える。試験サンプルは,指定した試験に均等

に振り分ける。 

試験は,JIS C 60068-2-21に従って行う。ただし,試験条件は,次による。 

− 引張試験(Ua1) 

引張力は,10 Nとする。 

− 押込み試験(Ua2) 

押し力は,2 Nとする。 

− 曲げ試験(Ub) 

曲げ力は,5 N,曲げ回数は,1回とする。 

試験後も,端子は,強固に固定され,電圧降下はスタンダードシート1に規定する最大許容値を超えて

はならない。 

10 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

電気的要求事項 

電気的要求事項は,次を除き,JIS C 6575-1の箇条9(電気的要求事項)による。 

9.1 

電圧降下 

追加 (注記2の後に,次を追加する。) 

電圧降下の測定には,高インピーダンスの電圧計を用いることが望ましい。電圧降下は,ヒューズリン

クの端子で直接測定するか,又は直接測定が不可能な場合は,ヒューズ本体の直ぐ近くで測定する。 

図1及び図2の試験基板を用いる場合,電圧降下はUと示された箇所で測定してもよい。 

9.2 

時間−電流特性 

9.2.1 

常温における時間−電流特性 

追加 (“一定電流を維持”から始まる段落の後に,次を追加する。) 

製造業者は,上限値t2(定格の2.1倍又は2.0倍の電流での最大値)及び上限値t8(定格の10倍の電流

での最大値)を指定する。 

溶断時間の上限値t2は1時間以内,上限値t8は1秒以内とする。 

スタンダードシート1に規定する溶断時間の上限値又は下限値の中で,t1,t3,t4,t5,t6及びt7は,製造

業者が指定してもよい。 

9.2.2 

常温より高い温度での試験 

置換 (9.2.2全て) 

製造業者が指定した場合,JIS C 6575-1の9.2.2に従って,指定した試験電流(I70)を用いてこの試験を

実施する。 

9.3 

遮断容量 

9.3.1 

試験方法 

追加 (“ミニチュアヒューズの”から始まる段落の後に,次を追加する。) 

成形した本体などヒューズリンクを構成する,ある部品が有機絶縁材料の場合は,ヒューズが動作して

から回復電圧を5分間維持する。 

直流及び交流の標準試験回路は,図4による。 

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11 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

a) 定格遮断容量が100 Aを超えるヒューズリンクの場合 

b) 定格遮断容量が100 A以下のヒューズリンクの場合 

 記号の説明 

A: 電流チェック用の取外し可能なリンク 
C: 投入スイッチ 
D: 電源を切り離すためのサーキットブレーカー 
F: 供試ヒューズ 
S: インピーダンスが回路の全インピーダンスの10 %未満の電源 
L: 空心コイル 
R: 固有電流調整用抵抗 

図4−遮断試験回路 

定格遮断容量(直流及び/又は交流),及びそれに伴う時定数又は力率は,製造業者が指定する。ただし,

表1の値は,参考値とする。 

定格遮断容量は,35 A又は定格の10倍の電流のいずれか大きい方の電流値以上とする。ただし,製造

業者が指定しない場合,試験回路の力率及び時定数は,表1による。 

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12 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表1−力率及び時定数 

試験電流 

力率 

時定数 

100 A以下 

0.95を超える 

1 ms未満 

100 Aを超え 

500 A以下 

0.8〜0.9 

1 ms〜1.7 ms 

500 Aを超え 

1 500 A以下 

0.7〜0.8 

2 ms〜2.5 ms 

 1 500 Aを超え 10 000 A以下 

0.5〜0.6 

4.5 ms〜5 ms 

 10 000 Aを超え 25 000 A以下 

0.3〜0.4 

9 ms〜10 ms 

 25 000 Aを超え 50 000 A以下 

0.2〜0.3 

12.5 ms〜15 ms 

定格遮断容量より小さい固有電流(定格の5倍,10倍,50倍及び250倍の電流)で試験する場合は,回

路のインダクタンスを一定に保ち,抵抗だけを変えて電流を調整する。 

9.3.2 

合格判定基準 

追加 (注記の前に,次を追加する。) 

ヒューズリンクは,各試験において,次の状態を生じることなく動作しなければならない。 

− ヒューズリンク接触部の融着 

− 試験後の表示判読不能 

− 肉眼で見えるキャップ外面の孔あき(キャップがある場合) 

− 肉眼で見えるヒューズリンク外面の孔あき 

− ヒューズリンク外面の有機絶縁材料の焦げ又は溶融 

次の状態は,不適合とみなさない。 

− ヒューズリンク接触部の黒点又は変色 

− ヒューズリンクの小さな変形 

− ヒューズリンクの交換のときに原形をとどめている場合のヒューズリンクのひび割れ 

9.3.4 

同形シリーズのヒューズリンクの形式試験 

追加 (“最小定格電流の”で始まる段落の後に,次を追加する。) 

中間定格電流のヒューズリンクは,表7に規定する同形シリーズの中間定格電流に対する試験手順に従

って試験しなければならない。 

9.4 

耐久試験 

置換 [a) の“当該スタンダード”から始まる段落の第一文を,次に置き換える。] 

ヒューズリンクに試験電流Itest(A)を1時間通電し,15分間電流を停止する。Itest(A)は,定格電流以

上でなければならない。 

置換 [b) の“その後,”から始まる段落の第一文を,次に置き換える。] 

その後,ヒューズリンクに試験電流IOVL(A)を1時間通電する。 

追加 [c) の“最後に,”から始まる段落の後に,次を追加する。] 

電圧降下は,スタンダードシート1に規定する最大値を超えてはならない。 

追加 

9.4.101 

常温での耐久試験 

適否は,試験方法A又は試験方法Bによって判定する。 

試験方法A又は試験方法Bのいずれかの選択は,製造業者との合意による。また,Itest(A),Itest(B),

IOVL(A),IOVL(B)などの試験電流の選択も同様とする。 

13 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

9.4.102 

試験方法A 

試験は,JIS C 6575-1の9.4をこの規格の9.4で置換又は追加した規定によって行う。 

9.4.103 

試験方法B 

試験手順は,次による。 

a) ヒューズリンクに直流電流Itest(B)を100時間通電する。Itest(B)の最小値は,定格の0.8倍の電流

とする。 

試験中の電流は,調整値の±1 %の範囲内で一定でなければならない。 

次に,ヒューズリンクに直流電流IOVL(B)を1時間通電する。 

b) 上記a) でIOVL(B)の1時間通電が終了する直前に,ヒューズリンク間の電圧降下を測定する。この

測定値は,最大継続ワット損の計算に用いる。 

c) 最後に9.1に従って,ヒューズリンク間の電圧降下を再び測定する。試験後の電圧降下の測定値は,

試験前の電圧降下の測定値の10 %を超えて増加してはならない。また,スタンダードシート1に規定

する最大許容値を超えてはならない。 

d) 試験後において,表示は,判読可能であって,かつ,ヒューズリンク接触部又は端子のはんだ接合部

に目視で確認できる変化があってはならない。 

注記 色の変化は,無視できる。 

9.6 

パルス試験 

置換 

パルス試験は,この規格では規定しない。 

9.7 

ヒューズリンクの温度 

追加 

9.7.101 

プリント回路基板に使用されるヒューズリンク 

回路基板に実装するように設計したヒューズリンクの適否は,製造業者が指定する試験方法I又は試験

方法IIによってヒューズリンクを試験することで判定する。 

試験方法I 試験は,JIS C 6575-1の9.7によるが,最大温度上昇135 Kを,端子は150 K,プラスチック

材料からなる本体は135 Kに置き換えて試験する。9.4の試験方法の選択によって異なるが,初期電流は,

IOVL(A)又はIOVL(B)とする。 

ヒューズリンクの溶断前の30秒間の測定温度は,無視する。 

試験方法II 周囲温度からの温度上昇は,規定の試験基板にはんだ付けしたヒューズリンクの端子で, 

0.21 mm2以下の細線熱電対を用いて測定する。 

9.4の試験方法の選択によって異なるが,温度測定は,IOVL(A)又はIOVL(B)通電中の耐久試験の最後

の5分間に行う。温度上昇は,95 Kを超えてはならない。 

この試験には,ヒューズリンク番号1〜6を用いる。表2のヒューズリンク番号43〜45及び表3のヒュ

ーズリンク番号58〜60は,追加試験のための予備とする。 

9.7.102 

ヒューズホルダとともに使用するヒューズリンク 

専用のヒューズホルダに装着して用いるヒューズリンクは,IEC 60127-6の箇条14に規定する試験を,

要求するダミーヒューズリンクの代わりに当該ヒューズリンクを用いて実施する。 

IEC 60127-6の14.1の試験後,12.2による検査は,実施しない。 

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14 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表2−個々の定格電流に対する試験手順(交流用又は直流用ヒューズリンク) 

箇条番号 

内容 

ヒューズリンク番号 

10 

13 

16 

19 

22 

25 

28 

31 

34 

37 

40 

43 

46 

49 E1b) E4b) 

12 

15 

18 

21 

24 

27 

30 

33 

36 

39 

42 

45 

48 

51 E3b) E6b) 

9.7 

ヒューズリンクの温度 

× 

9.4 

耐久試験 

× 

× 

9.2.2 

常温より高い周囲温度での通電容量試
験 

× 

9.2.1 

常温での 

10IN 

× 

時間−電流特性 

4IN 

× 

2.75IN 

× 

2IN又は2.1IN 

× 

9.3 

遮断容量 

定格遮断容量 

× 

定格の5倍の電流 

5IN 

× 

定格の10倍の電流 

10IN 

× 

定格の50倍の電流a) 

50IN 

× 

定格の250倍の電流a)  250IN 

× 

9.3.3 

絶縁抵抗 

× 

× 

× 

× 

× 

8.3 

ヒューズリンクの端子 

× 

× 

8.5 

はんだ接合部 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

6.2 

表示の読みやすさ及び消えにくさ 

× 

× 

× 

× 

× 

記号“×”は,当該試験を実施することを示す。 

注a) 定格遮断容量以下のときだけ実施する。 

b) 端子試験のための追加サンプル(E1〜E6)は無作為に抽出し,電圧降下による並べ換えは必要ない。 

3

C

 6

5

7

5

-7

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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15 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表3−個々の定格電流に対する試験手順(交流及び直流用ヒューズリンク) 

箇条番号 

内容 

ヒューズリンク番号 

10 

13  16 

19 

22  25 

28  31 

34  37 

40  43 

46  49 

52 

55  58 

61 E1b) E4b) 

12 

15  18 

21 

24  27 

30  33 

36  39 

42  45 

48  51 

54 

57  60 

63 E3b) E6b) 

9.7 

ヒューズリンクの温度 

× 

9.4 

耐久試験 

× 

× 

9.2.2 

常温より高い周囲温度での通電容量
試験 

× 

9.2.1 

常温での 

10IN 

× 

時間−電流特性 

4IN 

× 

2.75IN 

× 

2IN又は2.1IN 

× 

9.3 

遮断容量 

定格遮断容量 

交流 

× 

定格遮断容量 

直流 

× 

 定格の5倍の電流 

 5IN−交流 

× 

 5IN−直流 

× 

 定格の10倍の電流 

 10IN−交流 

× 

 10IN−直流 

× 

 定格の50倍の電流a) 

 50IN−交流 

× 

 50IN−直流 

× 

 定格の250倍の電流a) 250IN−交流 

× 

250IN−直流 

× 

9.3.3 

絶縁抵抗 

× 

× 

× × 

× 

×  ×  × 

× 

× 

8.3 

ヒューズリンクの端子 

× × 

8.5 

はんだ接合部 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

6.2 

表示の読みやすさ及び消えにくさ 

× 

× 

× 

× 

× 

記号“×”は,当該試験を実施することを示す。 

注a) 定格遮断容量以下のときだけ実施する。 

b) 端子試験のための追加サンプル(E1〜E6)は無作為に抽出し,電圧降下による並べ換えは必要ない。 

3

C

 6

5

7

5

-7

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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16 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表4−同形シリーズの最大定格電流に対する試験手順(交流用又は直流用ヒューズリンク) 

箇条番号 

内容 

ヒューズリンク番号 

10 

13 

18 

28 

31 

34 

37 

40 

43 

46 

49 

E1a) 

E4a) 

12 

17 

27 

30 

33 

36 

39 

42 

45 

48 

51 

E3a) 

E6a) 

9.7 

ヒューズリンクの温度 

× 

9.4 

耐久試験 

× 

9.2.2 

常温より高い周囲温度での通電容
量試験 

× 

9.2.1 

常温での 
時間−電流特性 

10IN 

× 

4IN 

× 

2.75IN 

× 

2.1IN 

× 

9.3 

定格遮断容量 

交流 

× 

9.3.3 

絶縁抵抗 

× 

8.3 

ヒューズリンクの端子 

× 

× 

8.5 

はんだ接合部 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

6.2 

表示の読みやすさ及び消えにくさ 

× 

× 

× 

× 

× 

記号“×”は,当該試験を実施することを示す。 

注a) 端子試験のための追加サンプル(E1〜E6)は無作為に抽出し,電圧降下による並べ換えは必要ない。 

3

C

 6

5

7

5

-7

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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17 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表5−同形シリーズの最大定格電流に対する試験手順(交流用及び直流用ヒューズリンク) 

箇条番号 

内容 

ヒューズリンク番号 

10 

13 

18 

28 

33 

43 

46 

49 

52 

55 

58 

61 

64 

E1a) 

E4a) 

12 

17 

27 

32 

42 

45 

48 

51 

54 

57 

60 

63 

66 

E3a) 

E6a) 

9.7 

ヒューズリンクの温度 

× 

9.4 

耐久試験 

× 

9.2.2 

常温より高い周囲温度での通
電容量試験 

× 

9.2.1 

常温での 
時間−電流特性 

10IN 

× 

4IN 

× 

2.75IN 

× 

2.1IN 

× 

9.3 

定格遮断容量 

交流 

× 

直流 

× 

9.3.3 

絶縁抵抗 

× 

× 

8.3 

ヒューズリンクの端子 

× 

× 

8.5 

はんだ接合部 

× 

× 

× 

× 

× 

× 

6.2 

表示の読みやすさ及び消えに
くさ 

× 

× 

× 

× 

× 

記号“×”は,当該試験を実施することを示す。 

注a) 端子試験のための追加サンプル(E1〜E6)は無作為に抽出し,電圧降下による並べ換えは必要ない。 

3

C

 6

5

7

5

-7

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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18 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

表6−同形シリーズの最小定格電流に対する試験手順(交流用及び/又は直流用ヒューズリンク) 

箇条番号 

内容 

ヒューズリンク番号 

10 

13 

18 

23 

33 

36 

12 

17 

22 

32 

35 

38 

9.4 

耐久試験 

× 

9.2.1 

常温での時間
−電流特性 

10IN 

× 

2.0IN又は2.1IN 

× 

9.3 

定格遮断容量 交流 

× 

直流 

× 

記号“×”は,当該試験を実施することを示す。 

表7−同形シリーズの中間定格電流に対する試験手順(交流用及び/又は直流用ヒューズリンク) 

箇条番号 

内容 

ヒューズリンク番号 

10 

13 

18 

23 

33 

36 

12 

17 

22 

32 

35 

38 

9.4 b) / 9.5 

最大継続ワット損a) 

× 

9.2.1 

常温での時間
−電流特性 

10IN 

× 

2.0IN又は2.1IN 

× 

9.3 

定格遮断容量 交流 

× 

直流 

× 

記号“×”は,当該試験を実施することを示す。 

注a) 最大継続ワット損の算出に用いる電圧降下は,9.4 a) の100回の繰返し通電又は9.4.103 a) の100時間通電を

実施していないサンプルで測定する。 

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19 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

特殊用途ヒューズリンク 

スタンダード 

シート1 
ページ1 

形状 

形状は,次による。 

定格電圧a) 

最小端子間距離 

mm 

最大寸法 

mm 

幅 

高さ 

長さ 

12.5 

0.4 

12 

12 

50 

25 

0.45 

12 

12 

50 

32 

0.48 

12 

12 

50 

50 

0.53 

12 

12 

50 

63 

1.1 

12 

12 

50 

125 

1.3 

12 

12 

50 

250 

2.5 

12 

12 

50 

500 

検討中 

12 

12 

50 

1000 

検討中 

12 

12 

50 

注a) 中間値を選択することも可能である。その場合,最小端子間距離は,JIS C 60664-1

による。 

どのような形状でもよく,端子が本体から突き出る位置及び端子の形状は,任意とする。 

注記 次の図は,主に表面実装形ヒューズリンクの代わりになる形を示す。表面実装形ヒューズリンク以外では,

リード線端子,ピン端子,締付け端子などの付加的な端子部材は全長50 mm,幅及び高さ12 mmに含めな
くてもよい。 

代わりとなる形状を,次に示す。 

注記 最小端子間距離Pは,JIS C 60664-1に基づき,汚損度2及び過電圧カテゴリII(電圧印加時間1 500時間

未満)を想定し規定した。 

T及びRは規定しないが,表面実装するヒューズリンクの試験基板のランドの大きさは,T及びRから算出する。 

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20 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

特殊用途ヒューズリンク 

スタンダード 

シート1 
ページ2 

最大電圧降下及び最大継続ワット損 

定格電流 

最大電圧降下 

mV 

最大継続ワット損 

mW 

32 mA 

7000 

1 600 

50 mA 

5000 

1 600 

63 mA 

4400 

1 600 

80 mA 

3800 

1 600 

100 mA 

3500 

1 600 

125 mA 

2500 

1 600 

160 mA 

2200 

1 600 

200 mA 

1800 

1 600 

250 mA 

1400 

1 600 

315 mA 

1300 

1 600 

400 mA 

1000 

1 600 

500 mA 

900 

1 600 

630 mA 

800 

1 600 

800 mA 

600 

1 600 

500 

2 500 

1.25 A 

400 

2 500 

1.6 A 

300 

2 500 

300 

2 500 

2.5 A 

300 

2 500 

3.15 A 

300 

4 000 

300 

4 000 

300 

4 000 

6.3 A 

300 

4 000 

220 

4 000 

10 

220 

4 000 

12.5 A 

180 

4 000 

16 

140 

4 000 

20 

100 

4 000 

25 

規定しない 

規定しない 

30 

規定しない 

規定しない 

表にない中間の定格電流が必要な場合,JIS Z 8601に従って,R20又はR40シ

リーズから選択する。 

製造業者がより低い値を指定した場合,その値を用いる。 

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21 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

特殊用途ヒューズリンク 

スタンダード 

シート1 
ページ3 

表示 

ヒューズリンクは,箇条6に従って表示する。 

 
溶断時間−電流特性 

溶断時間は,次の表の規定する値でなければならない。 

2.0IN又は2.1IN 

2.75IN 

4IN 

10IN 

t1〜t2 

t3〜t4 

t5〜t6 

t7〜t8 

 
70±2 ℃での試験(製造業者が要求した場合) 

試験電流I70を1時間通電した場合,ヒューズリンクは,溶断してはならない。 

注記 製造業者は,70 ℃を超える試験温度又は1時間を超える試験時間を追加で指定することができる。 

 
遮断容量 

ヒューズリンクは,9.3に規定する交流又は直流で試験する。 

 
耐久試験 

9.4に規定する試験方法A又はBに従って試験する。 

 
最大継続ワット損 

最大継続ワット損は,耐久試験の最後の10分間に試験電流IOVL(A)又はIOVL(B)で測定する。 
このスタンダードシートに規定する値を超えてはならない。 

 
温度上昇試験 

ヒューズリンクは,製造業者の指定する9.7.101の試験方法I若しくはII,又は9.7.102に従って試験する。 

9.7.101 試験方法I 

温度上昇は,150 Kを超えてはならない。ただし,本体の材料がプラスチックの場合は135 Kとする。 
ヒューズリンクが動作する前,30秒間の温度は無視する。 

9.7.101 試験方法II 

温度上昇は,95 Kを超えてはならない。 

9.7.102 

ヒューズホルダを用いている場合,プラスチック材料の温度上昇は,その材料の相対温度指数を超えてはならな

い。 
 

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22 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書AA 

(参考) 

製造業者によって指定する又は製造業者と試験機関との間の 

合意に基づく定格,特性値等に関するガイド 

A.1 製造業者によって指定する又は製造業者と試験機関との間の合意に基づく定格,特性値等に関する

ガイドは,表A.1に記載する。 

表A.1−製造業者によって指定する又は製造業者と試験機関との間の 

合意に基づく定格,特性値等に関するガイド 

細分箇条 

定格,特性値等 

注記 

9.2 

t1〜t8 

t2及びt8は指定しなければならない。t2及びt8は,それぞれ1時間

及び1秒以内でなければならない(t2の最大値は1時間,t8の最大
値は1秒)。 

t1,t3,t4,t5,t6及びt7の指定は任意であり,t1及びt2は,定格の

2.0倍又は2.1倍の電流の溶断時間とすることができる。 

9.2.2 

I70 

70 ℃での任意試験の試験電流。電流値は,定格の0.8倍,1.0倍
及び1.1倍の電流が望ましい。 
注記 製造業者は,70 ℃を超える試験温度又は1時間を超える試

験時間を追加で指定することができる。 

9.3 

遮断容量 

交流及び/又は直流としてもよい。 
定格遮断容量は,35 A又は定格の10倍の電流のいずれか大きい値
以上とする。 

9.4及び9.5 

Itest(A)又はItest(B) 

試験方法Aによる繰返し通電電流の仕様 

Itest(A)の最小値は,定格電流とする。 

試験方法Bによる連続通電電流の仕様 

Itest(B)の最小値は,定格の0.8倍の電流とする。 

IOVL(A)又はIOVL(B) 

耐久試験の試験電流の仕様 

9.7.101 

試験方法I:初期電流 

IOVL(A)又はIOVL(B) 

試験方法II:通電電流 

IOVL(A)又はIOVL(B) 

プリント回路基板で用いるヒューズリンクでは,試験方法I(ステ
ップ試験),又は試験方法II(1時間の過電流通電)のいずれにす
るか製造業者が決定する。 

9.7.102 

試験電流IN 

ヒューズホルダに装着して用いるヒューズリンクに適用する。 

参考文献 JIS C 8269-1 低電圧ヒューズ−第1部:一般要求事項 

注記 対応国際規格:IEC 60269-1:2006,Low-voltage fuses−Part 1: General requirements, 

Amendment 1:2009及びAmendment 2:2014 

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23 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS C 6575-7:2016 ミニチュアヒューズ−第7部:特殊用途ミニチュアヒュ
ーズリンク 

IEC 60127-7:2015,Miniature fuses−Part 7: Miniature fuse-links for special applications 

(I)JISの規定 

(II) 

国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

1 適用範
囲 

適用範囲及び目的を規定  

JISとほぼ同じ 

変更 

定格電流の上限値の20 Aを30 Aに
変更した。 

電気用品の技術上の基準を定める省
令の解釈(以下,技術基準の解釈と
いう。)の別表第三に規定され,我が
国において広く用いられている定格
電流が20 Aを超える包装ヒューズリ
ンクが存在するため適用範囲を変更
した。 

JISとほぼ同じ 

追加 

特殊用途ミニチュアヒューズリン
クは,主に機器組込用とする旨を追
加した。 

同一特性でないヒューズリンクを誤
って交換されることのないように規
定を追加した。 

図1及び
図2 

電気的試験に使用する試
験基板を規定 

図1及び
図2 

JISとほぼ同じ 

追加 

試験基板の銅はくの寸法は定格電
流の大きさによって変更しなけれ
ばならないものであるが,本文
(7.3)には定格電流の大きさによ
って銅はくの厚みを変更する規定
はないため追加した。 

IEC 60127の規格群でも,一般的に
定格電流の大きさで銅はくの寸法を
変えている。JIS C 6575-4の規定と
同一の銅はくの厚さを明記した。 

3

C

 6

5

7

5

-7

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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24 

C 6575-7:2016  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 

国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条番号 

内容 

箇条ごと
の評価 

技術的差異の内容 

スタンダ
ードシー
ト1 

この規格に規定するヒュ
ーズリンクの特性等を規
定 

スタンダ
ードシー
ト1 

JISとほぼ同じ 

追加 

最大電圧降下及び最大継続ワット
損の表に定格電流25 A及び30 Aの
欄を設けた。また,その値は規定し
ないとした。 

技術基準の解釈の別表第三に規定さ
れ,我が国において広く用いられて
いる定格電流が20 Aを超える包装ヒ
ューズリンクが存在するため。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 60127-7:2015,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

  − 追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
  − 変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

  − MOD…………… 国際規格を修正している。 

3

C

 6

5

7

5

-7

2

0

1

6

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。