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日本工業規格

JIS

 C

6560

-1994

単頭プラグ・ジャック

Concentric plugs and jacks

1.

適用範囲  この規格は,電子機器の回路接続のために使用する超小形単頭プラグ,小形単頭プラグ及

び大形単頭プラグとそれらに適合するジャックについて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 7503

  ダイヤルゲージ

JIS C 0051

  環境試験方法(電気・電子)端子強度試験方法

JIS C 5001

  電子部品通則

JIS C 5401

  電子機器用コネクタ通則

JIS C 5402

  電子機器用コネクタ試験方法

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS H 3130

  はね用ベリリウム銅,りん青銅及び洋白の板及び条

JIS H 3250

  銅及び銅合金棒

JIS H 8617

  ニッケルめっき及びニッケル−クロムめっき

JIS K 6720

  塩化ビニル樹脂

JIS K 6748

  ポリエチレン成形材料

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

IEC 130-8 (1976)

  Connectors for frequencies below 3 MHz. Part 8 : Concentric Connectors for audio

circuits in radio receivers

IEC 603-11 (1992)

  Connectors for frequencies below 3 MHz for use with printed boards. Part 11 :

Detail Specification for concentric connectors (dimensions for free connectors and fixed

connectors)

2.

用語の定義  この規格に用いる主な用語の定義は,JIS C 5001JIS C 5401 及び JIS C 5402 の規定によ

る。

3.

形名

3.1

形名の構成  形名の構成は,次の配列による。


2

C 6560-1994

3.2

記号

3.2.1

単頭プラグ・ジャック  単頭プラグ・ジャックを表す記号は,JC とする。

3.2.2

適合プラグ  適合プラグを表す記号は,スリーブの外径をもって区分し,表 による。

表 1  適合プラグを表す記号

記号

適合プラグ

25

超小形(スリーブ外径 2.5mm)

35

小形(スリーブ外径 3.5mm)

63

大形(スリーブ外径 6.3mm)

3.2.3

種別  種別を表す記号は,表 による。

表 2  種別を表す記号

記号

種別

P

プラグ

J

ジャック

3.2.4

回路構成  回路構成を表す記号は,極数を示す数字と,回路の種類を示す英大文字で表し,表 3

による。ただし,プラグの場合は,極数を示す数字だけとし,英大文字は用いない。

例  (プラグ)JC-35-P-2


3

C 6560-1994

表 3  回路構成を表す記号

極数

記号

回路構成

極数

記号

回路構成

2A

2B

3C

2C

3D

2D

3E

2E

2F

3F

2

2Z

その他のもの

3A

3G

3

3B

3

3Z

その他のもの

備考  各端子記号の詳細は付図 に示す。

4.

構造

4.1

構造,形状及び寸法  単頭プラグ・ジャックの構造,形状及び寸法は,表 に規定の付図による。

ただし,

付図 から付図 及び付図 の中で寸法指示がない箇所は,構造及び形状の一例を示す。

表 4  単頭プラグ・ジャックの構造,形状及び寸法

番号

項目

寸法

1 2

極超小形単頭プラグ

付図 1

2 3

極超小形単頭プラグ

付図 2

3 2

極小形単頭プラグ

付図 3

4 3

極小形単頭プラグ

付図 4

5 2

極大形単頭プラグ

付図 5

6 3

極大形単頭プラグ

付図 6


4

C 6560-1994

番号

項目

寸法

 7

超小形ジャック

 8

小形ジャック

 9

大形ジャック

付図 7

10

ジャックの基本構成図

付図 8

11

つまみ

付図 9

4.2

材料及び表面処理  単頭プラグに用いる材料は,付表 に,また,ジャックに用いる材料は,付図 8

に規定したものとする。

単頭プラグのチップ及びリングの表面処理は,JIS H 8617 に規定の Ep-Cu/Ni 3 又はこれと同等以上とす

る。

5.

性能  性能及びその試験方法は,表 による。

表 5  性能及び試験方法

適用部品

番号

項目

組合せ  プラグ  ジャック

性能

試験方法

1

耐電圧

短絡焼損や絶縁破壊がな

いこと。

JIS C 5402

の 5.1(耐電

圧)による。 
試験電圧:AC500 V

2

絶縁抵抗

○ 100M

Ω以上

JIS C 5402

の 5.2(絶縁

抵抗)による。 
超小形試験電圧:

DC100 V

小形,大形試験電圧:

DC500 V

試験箇所は,プラ

グのチップ,リン
グ,スリーブ間,
ジャック開路状態

にある各端子間及
び各端子と絶縁さ
れた金属部間とす

る。

ジャックプラグ間

50m

Ω以下

3

接触抵抗

ジャック内 
ブレークスプリング 
メータスプリング

30m

Ω以下

JIS C 5402

の 5.3(接触抵抗)による。

試験電流:100mA 以下

4

結合力

超小形,小形

        4∼40N 
大形    5∼40N

JIS C 5402

の 6.6(結合力及び離脱力)に

よる。試験用プラグは,超小形及び小形は
付図 10,大形は付図 11 による。

5

離脱力

超小形,小形

        4∼40N 
大形    5∼40N

JIS C 5402

の 6.6 による。

試験用プラグは,

超小形及び小形は

付図 10,大形は付図 11

による。

6

接触力

○ 1N 以上

6.2

による。

7

偏心

(1)

超小形と小形単頭プラ
グは,偏心で 0.15mm,

振れで 0.3mm 以下。

(2)

大形単頭プラグは,偏
心 で 0.2mm , 振 れ で

0.4mm

以下。だだし,

チップ及びリングの外
周は,スリーブの外周

内にあること。

6.5

による。

8

端子強度

端子の折損や脱落がない

こと。

JIS C 0051

の 2.(試験 Ua 1)及び 4.(試験

Ub

)による。


5

C 6560-1994

適用部品

番号

項目

組合せ  プラグ  ジャック

性能

試験方法

9

取付強度

脱落や回転がないこと。

6.3

による。

10

塩水噴霧

接触抵抗は 100m

Ω以下

JIS C 5402

の 7.1(塩水噴霧)による。

塩水噴霧時間  48±4h

11

耐熱性

がた,変形がないこと。 
接触抵抗は 100m

Ω以下

JIS C 5402

の 7.8(耐熱性)による。

(1)

試験温度  70±2℃

(2)

試験時間  96±4h

12

耐湿性

絶縁抵抗が

(1)

小形と大形単頭プラグ
とそれらに適合するジ

ャックは,50M

Ω以上

(2)

超小形単頭プラグとそ
れに適合するジャック

は,10M

Ω以上

JIS C 5402

の 7.3(定常状態の耐湿性)に

よる。

(1)

試験時間  96±4h

(2)

放置時間  水滴を切り,常温常湿中に

1

時間以上,2 時間以下放置する。

接触抵抗

ジャック内

ブレークスプリング

メータスプリング

60m

以下

結合力

離脱力

超小形,小形

        3∼40 N 
大形    5∼40N

13

耐久性

接触力

○ 0.5N 以上

試験方法は 6.4 による。

(1)

回数  5 000 回

(2) 

試験用プラグ  超小形及び小形は

図 10,大形は付図 11 による。

(3)

試験プラグに接点グリスを塗布する
こと。

14

はんだ付け性

浸せきした面積の 75%以
上が新しいはんだで覆わ

れていること。

JIS C 5402

の 7.11(はんだ付け性)による。

(1)

溶融はんだの温度  235±5℃

(2)

浸せき時間  2±0.5s

15

はんだ耐熱性

成形樹脂の変形,端子のは

ずれがないこと。

JIS C 5402

の 7.12(はんだ耐熱性)による。

(1) 

端子を浸す深さ  取付面とはんだ溶
融面との距離が 1∼2mm とする。

(2) 

溶融はんだの温度  260±5℃

(3)

浸せき時間  5±1s

(4)

放置時間  1h

備考  ○印は,適用する性能項目を示す。 

6.

試験

6.1

試験状態  試験の状態は,JIS C 5402 の 3.1(標準状態)による。

6.2

接触力  可動接触片(トランスファスプリング)をテンションゲージで持ち上げ,可動接触片が固

定接触片(ブレークスプリング)から離れるときに要する力を測定し,接触力とする。

6.3

取付強度  供試ジャックの本体を固定し,図 に示すプラグ挿入部の口金にトルクメータで表 

示すトルクを加える。

表 6  取付強度

単位 Nm

ジャックの区分

取付強度

超小形ジャック 0.15

小形ジャック 0.2

大形ジャック 0.3


6

C 6560-1994

図 1  ジャックの口金

6.4

耐久性(無負荷)  供試ジャックに付図 10 又は付図 11 に示す試験用プラグを,毎分 10∼30 回,全

振幅 5∼10mm の正弦波運動をするカムなどによって連続 5 000 回挿入,抜去する。

なお,各端子に通電しない状態で行う。

6.5

偏心  付図 12 に示すようにプラグ頭部を JIS B 7503 に規定の 0.01mm 目盛のダイヤルゲージに圧力

をもって押し当ててプラグを回転させ,ダイヤルゲージの指示の最大値と最小値を読む。その差を振れと

し,振れの

2

1

を偏心とする。

なお,指示値を読み取るときには,他の外力をプラグに与えてはならない。

6.6

試験の組合せと順序  試験の組合せと試験の順序は表 による。

表 7  試験の組合せと順序

適用部品

試験項目

組合せ

プラグ

ジャック

適用条項

構造,形状及び寸法

4.1

耐電圧

表 の番号 1

絶縁抵抗

表 の番号 2

接触抵抗

表 の番号 3

結合力

表 の番号 4

離脱力

表 の番号 5

接触力

表 の番号 6

1

偏心

表 の番号 7

端子強度

表 の番号 8

取付強度

表 の番号 9

塩水噴霧

表 の番号 10

耐熱性

表 の番号 11

耐湿性

表 の番号 12

耐久性

表 の番号 13

はんだ付け性

表 の番号 14

2

はんだ耐熱性

表 の番号 15

備考1.  ○印は,適用する部品を示す。

2.  1

群内の試験は,上から順に行う。

3.  2

群の試験は破壊試験で,同一試料で 2 項目以上の試験を行ってはなら

ない。 

7.

表示

7.1

製品の表示  製品には,次の事項を表示する。

製造業者名又はその略号

7.2

包装の表示  包装の外面には,次の事項を表示する。ただし,(3)(4)は,いずれか一方を省略して

もよい。

(1)

製造業者名又はその略号


7

C 6560-1994

(2)

形名又は製品の名称若しくはその略号

(3)

製造ロット番号

(4)

製造年月日又はその略号

付図 1  極超小形単頭プラグ

備考1.  括弧内の数値は,参考値を示す。

2.

①,②,④,⑤は,

付表 の部品番号を示す。

付図 2  極超小形単頭プラグ

備考1.  括弧内の数値は,参考値を示す。

2.

①∼⑤は,

付表 の部品番号を示す。

3.  A

部面取りはリング加工法によって異なり,ひき物の場合は C 0.1∼0.15,プレスの場合は R

0.1

∼0.15 とする。

4.  B

部は,かえりがないこと。


8

C 6560-1994

付図 3  極小形単頭プラグ

備考1.  括弧内の数値は,参考値を示す。

2.

①,②,④,⑤は,

付表 の部品番号を示す。

付図 4  極小形単頭プラグ

備考1.  括弧内の数値は,参考値を示す。

2.

①∼⑤は,

付表 の部品番号を示す。

3.  A

部面取りはリング加工法によって異なり,ひき物の場合は C 0.1∼0.15,プレスの場合は R 0.1∼0.15 とす

る。

4.  B

部は,かえりがないこと。


9

C 6560-1994

付図 5  極大形単頭プラグ

備考1.  括弧内の数値は,参考値を示す。

2.

①,②,④,⑤は,

付表 の部品番号を示す。

付図 6  極大形単頭プラグ

備考1.  括弧内の数値は,参考値を示す。

2.

①∼⑤は,

付表 の部品番号を示す。


10

C 6560-1994

付表 1  部品名称と材質

部品番号

構成部品

材質

該当 JIS

1

チップ

快削黄銅棒又は同等品

JIS H 3250

2

絶縁カラー

ポリエチレン樹脂又は同等品

JIS K 6748

3

リング

快削黄銅棒又は同等品

JIS H 3250

4

スリーブ

快削黄銅棒又は同等品

JIS H 3250

5

つまみ

スチロール樹脂又は同等品

JIS K 6720

付図 7  ジャックの寸法

(1)

超小形ジャック

2.60

±0.04

2.0 2.5 3.0 3.5 4.0

2

2.5

5.0

6.5

(2)

小形ジャック

3.60

±0.04

2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 5.0

2.5

3.0

5.0

6.5

7.0

8.0

(3)

大形ジャック

6.43

±0.04

7.5 9.0 11.5

6.5

8.0

12.5

備考1.  表中の○印は,組合せ可能な と の寸法を示す。

2.  A

と の寸法公差は,±0.2mm とする。

3.  B

寸法はプリント配線板取付形式のものだけに適用する。 


11

C 6560-1994

付図 8  ジャックの基本構成図

番号

部品名称

材質

該当 JIS

1

スリーブ

黄銅又は同等品

JIS H 3250

2

ブレークスプリング

黄銅又は同等品

JIS H 3250

3

トランスファスプリン

黄銅若しくはりん青銅又は同等

JIS H 3100JIS H 3130

4

メークスプリング

黄銅若しくはりん青銅又は同等

JIS H 3100JIS H 3130

5

リングスプリング

黄銅若しくはりん青銅又は同等

JIS H 3100JIS H 3130

6

チップスプリング

黄銅若しくはりん青銅又は同等

JIS H 3100JIS H 3130

7

セパレイタ

ポリアミド樹脂又は同等品

付図 9  つまみ


12

C 6560-1994

付図 10  試験用プラグ A


13

C 6560-1994

付図 11  試験用プラグ B


14

C 6560-1994

付図 12  偏心測定用ゲージ

プラグの区分

A

B

C

超小形単頭プラグ 2.60±0.04 6.0±0.1 10.3±0.1

小形単頭プラグ 3.60±0.04 8.0±0.1 13.0±0.1

大形単頭プラグ 6.43±0.04 20.5±0.5 27.5±0.5


15

C 6560-1994

電子部品 JIS 原案作成第 2 委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

五  味  勇  二

財団法人日本電子部品信頼性センター

前  田  昌  昭

財団法人機械電子検査検定協会

山  内  慎  二

日本放送協会技術局施設業務部

栗  原  正  英

社団法人日本プリント回路工業会

杉  本  俊  二

防衛庁装備局

岩  田      武

東京特殊印刷工業株式会社

三  宅  信  弘

通商産業省機械情報産業局

栗  原  史  郎

工業技術院標準部

斉  藤  哲  也

ソニー株式会社 B&P 業務グループ技術企

画室

土  谷  順  二

沖電気工業株式会社生産統括本部

西  林  和  男

株式会社東芝映像事業部

松  尾  宏  之

株式会社日立製作所家電事業本部

三  宅  敏  明

松下電器産業株式会社技術部門統括室

浅  原      真

日本電気株式会社電波応用事業部

菊  地  清  秋

三菱電機株式会社コンピュータ製作所

築  山  忠  勝

サカエ電子工業株式会社技術部

米  山  靖  夫

株式会社フジソク技術本部

栗  原  正  明

ホシデン株式会社技術本部

高  木  祐  二

アルプス電気株式会社営業本部

星          進

本多通信工業株式会社技術部

南  雲  孝  文

東京軽電機株式会社技術部

(事務局)

塚  田  潤  二

社団法人日本電子機械工業会

川  崎  明  彦

社団法人日本電子機械工業会

JIS C 6560

分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

栗  原  正  明

ホシデン株式会社技術管理部

福  田  正  道

松下電器産業株式会社技術統括室推進部

土  谷  順  二

沖電気工業株式会社生産統括本部

斉  藤  哲  也

ソニー株式会社 B&P 業務グループ技術企画室

堀  部      勇

日本電気株式会社電波応用事業部

石  井      勝

第一電子工業株式会社

西  野  善  充

日本航空電子工業株式会社コネクタ事業部

後  藤  信  之 SMK 株式会社コネクタ事業部

星          進

本多通信工業株式会社技術部

福  地  俊  郎

多治見無線電機株式会社技術部

田  坂  昌  穂

ヒロセ電機株式会社技術本部第 2 技術部

(事務局)

川  崎  明  彦

社団法人日本電子機械工業会