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C 61558-2-8

:2014

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

3

3

  用語及び定義

3

4

  一般要求事項

3

5

  試験に関する一般的注意

3

6

  定格

3

7

  分類

4

8

  表示及びその他の情報

4

9

  感電に対する保護

5

10

  入力電圧設定の変更

5

11

  負荷時の出力電圧及び出力電流

5

12

  無負荷出力電圧

5

13

  短絡電圧

6

13A

  次短絡電流特性

6

14

  温度上昇

6

15

  短絡及び過負荷に対する保護

6

16

  機械的強度

7

17

  じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護

7

18

  絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流

7

19

  構造

7

20

  部品

8

21

  内部配線

8

22

  電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード

8

23

  外部導体用端子

9

24

  保護接地接続

9

25

  ねじ及び接続部

9

26

  沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離

9

27

  耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性

9

28

  耐腐食性

9

附属書

10

附属書 F(規定)変圧器組立品の一部である手動スイッチに関する要求事項

10

参考文献

10

附属書 JAA(参考)JIS と対応国際規格との対比表

11


C 61558-2-8

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づき,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

工業規格である。これによって,JIS C 61558-2-8:2008 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS C 61558

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 61558-1

第 1 部:通則及び試験

JIS C 61558-2-1

第 2-1 部:一般用の複巻変圧器及び複巻変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項

及び試験

JIS C 61558-2-2

第 2-2 部:制御変圧器及び制御変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験

JIS C 61558-2-3

第 2-3 部:ガスバーナ及び石油バーナ用点火変圧器の個別要求事項及び試験

JIS C 61558-2-4

第 2-4 部:絶縁変圧器及び絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試験

JIS C 61558-2-5

第 2-5 部:かみそり用変圧器及びかみそり用電源装置の個別要求事項及び試験

JIS C 61558-2-6

第 2-6 部:安全絶縁変圧器及び安全絶縁変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項

及び試験

JIS C 61558-2-7

第 2-7 部:玩具用変圧器及び玩具用電源装置の個別要求事項及び試験

JIS C 61558-2-8

第 2-8 部:ベル及びチャイム用の変圧器及び電源装置の個別要求事項及び試験

JIS C 61558-2-9

第 2-9 部:白熱電球のクラス III ハンドランプ用変圧器の個別要求事項

JIS C 61558-2-12

第 2-12 部:定電圧変圧器の個別要求事項

JIS C 61558-2-13

第 2-13 部:単巻変圧器及び単巻変圧器を組み込んだ電源装置の個別要求事項及び試

JIS C 61558-2-16

第 2-16 部:スイッチモード電源装置及びスイッチモード電源装置用変圧器の個別要

求事項及び試験

JIS C 61558-2-19

第 2-19 部:じょう(擾)乱減衰用変圧器の個別要求事項

JIS C 61558-2-20

第 2-20 部:小形リアクトルの個別要求事項

JIS C 61558-2-23

第 2-23 部:建築現場用変圧器の個別要求事項


日本工業規格

JIS

 C

61558-2-8

:2014

変圧器,リアクトル,電源装置及び

これらの組合せの安全性−

第 2-8 部:ベル及びチャイム用の変圧器及び

電源装置の個別要求事項及び試験

Safety of transformers, reactors, power supply units and

combinations thereof-Part 2-8: Particular requirements and

tests for transformers and power supply units for bells and chimes

序文

この規格は,2010 年に第 2 版として発行された IEC 61558-2-8 を基に作成した日本工業規格であるが,

日本の配電事情などを考慮し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格であり,JIS C 61558-1 と併読

する規格である。

この規格の箇条などの番号は,JIS C 61558-1 と対応している。JIS C 61558-1 に対する変更は,次の表現

を用いた。

−  “

置換”は,JIS C 61558-1 の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に置き換えることを意味す

る。

−  “

追加”は,JIS C 61558-1 の該当する箇所の要求事項に,この規格の規定を追加することを意味する。

変更する箇所に関する情報が必要な場合には,これらの表現に続く括弧書きで示す。ただし,JIS C 

61558-1

の引用項目及び箇所は,この規格の作成時に最新版として発行されていた JIS C 61558-1:2008 を参

照している。このため,この規格の発行以降に発行された JIS C 61558-1 を参照する場合は,その引用項

目及び箇所が異なる場合があることに注意しなければならない。

JIS C 61558-1

に追加する細分箇条番号は,JIS C 61558-1 の箇条番号の後に“101”からの番号を付け,

図番号及び表番号は,

101”からの番号を付ける。追加する細別は,aa),bb)などとし,追加する附属書

番号は,AABB などと記載する。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない参考事項,又は対応国際規格

を変更している事項である。変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JAA に示す。

1

適用範囲

置換(箇条 全体)

この規格は,ベル及びチャイム用変圧器並びにベル及びチャイム用変圧器を組み込んだ電源装置の安全

性について規定する。電子回路を組み込んだ変圧器もこの規格で規定する。


2

C 61558-2-8

:2014

注記 1  安全性には,電気的,熱的及び機械的側面を含む。

特に規定がない限り,変圧器という用語には,ベル及びチャイム用変圧器並びにベル及びチャイム用変

圧器を組み込んだ電源装置を含む。

この規格は,据置形で単相の(自然又は強制)空冷式の独立形又は機器用乾式変圧器に適用する。巻線

は,密封していても,していなくてもよい。

この規格は,変圧器及びリニア電源装置に適用する。

内部動作周波数が 500 Hz を超える電源に対しては,この規格とともにスイッチモード電源装置(SMPS)

に関する JIS C 61558-2-16 を適用する。二つの要求事項が異なる場合,より厳しい条件を優先する。

この規格は,次の変圧器に適用する。

−  定格入力電圧が交流 250 V 以下のもの

−  定格入力周波数が 500 Hz 以下のもの。内部動作周波数が 500 Hz 以下の変圧器及びリニア電源装置に

も適用する。

−  定格出力が 100 VA 以下のもの

−  無負荷出力電圧が交流 33 V 以下又はリプルフリーの直流 46 V 以下のもの

−  定格出力電圧が交流 24 V 以下又はリプルフリーの直流 33 V 以下のもの

ベル及びチャイム用変圧器は,一般に,家庭用音響信号機器,その他これに類する装置に電圧を短時間,

印加することを意図したものである。

注記 2  照明用に部分負荷を加えてもよい。

この規格は,

変圧器の入出力端子に接続することを意図した外部回路及びそれらの部品には適用しない。

この規格は,設置規則又は最終製品規格によって回路間に二重絶縁又は強化絶縁が要求される場合に用

いる変圧器に適用する。

この規格は,電気設備技術基準の解釈第 218 条(IEC 60364 規格の適用)に従って配線する変圧器に適

用する。

注記 3  通常,変圧器は,機器の機能的要求事項によって入力電圧と異なる電圧を備えるために機器

とともに用いることを意図している。感電に対する保護は,本体のような機器の他の機能に

よって備えて(又は完全にして)もよい。出力回路部分は,入力回路又は保護接地に接続し

てもよい。

この規格は,関連製品規格によって特定の機器とともに用いる変圧器に適用できる。

注記 4  次の点に注意する。

−  菌類,害獣,害虫,太陽放射,着氷などの外部の影響から,エンクロージャ及びエンク

ロージャ内の部品を保護する対策も考慮することが望ましい。

−  変圧器の輸送,保管及び操作に関する様々な条件も考慮することが望ましい。

−  熱帯地域のような特殊な環境で用いることを意図した変圧器には,他の適切な規格及び

我が国の諸規則による追加要求事項を適用する場合がある。

注記 5  変圧器の将来の技術的進歩によって,周波数の上限を引き上げる必要が生じる可能性がある。

それまでは,この規格を手引書として用いてもよい。

注記 6  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61558-2-8:2010

,Safety of transformers, reactors, power supply units and combinations thereof

−Part 2-8: Particular requirements and tests for transformers and power supply units for bells


3

C 61558-2-8

:2014

and chimes

(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

2

引用規格

引用規格は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 2(引用規格)による。

追加

JIS C 61558-1

  変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第 1 部:通則及び試

注記  対応国際規格:IEC 61558-1:2005,Safety of power transformers, power supplies, reactors and

similar products

−Part 1: General requirements and tests(MOD)

3

用語及び定義

用語及び定義は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 3(用語及び定義)による。

追加

3.101

ベル及びチャイム用変圧器(bell and chime transformer)

特に家庭用音響信号機器,その他それに類する装置に給電することを意図した単相安全絶縁変圧器。

4

一般要求事項

一般要求事項は,JIS C 61558-1 の箇条 4(一般要求事項)による。

5

試験に関する一般的注意

試験に関する一般的注意は,JIS C 61558-1 の箇条 5(試験に関する一般的注意)による。

6

定格

定格は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 6(定格)による。

追加

6.101

定格出力電圧は,交流 24 V 以下又はリプルフリーの直流 33 V 以下でなければならない。

独立形変圧器の場合,この出力電圧の制限は,出力巻線が相互接続を意図していなくても,直列に接続

して適用する。

適否は,表示の検査によって判定する。

6.102

定格出力は,100 VA 以下でなければならない。

適否は,表示の検査によって判定する。

6.103

定格入力周波数及び内部動作周波数は,500 Hz 以下でなければならない。

適否は,表示の検査によって判定する。

6.104

定格入力電圧は,交流 250 V 以下でなければならない。

適否は,表示の検査によって判定する。


4

C 61558-2-8

:2014

7

分類

分類は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 7(分類)による。

7.1

  追加(“感電防止の”から始まる文に続けて追加)

ただし,この規格では,クラス 0I の分類を適用しない。

7.2

  置換(細分箇条全体)

耐短絡又は異常使用に対する保護の形式に従って,次のとおり分類する。

−  本質的耐短絡変圧器

−  非本質的耐短絡変圧器

−  フェイルセーフ変圧器

7.4

  置換(細分箇条全体)

可動性に従って,次のとおり分類する。

−  固定形変圧器

7.5

  置換(細分箇条全体)

使用の形式に従って,次のとおり分類する。

−  短時間使用

−  間欠使用

注記  照明用として使う負荷は,連続的に加えてもよい。

追加

7.101

取付方法に従って,次のとおり分類する。

−  配電組立品の中に取り付けるもの

−  音響信号装置(ベル,チャイム,ブザーなど)の中に取り付けるもの

−  アウトレットボックス又はキャビネットの中に取り付けるもの

−  埋込取付のもの

−  露出取付のもの

8

表示及びその他の情報

表示及びその他の情報は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 8(表示及びその他の情報)による。

8.1

  置換[8.1 h)を置換]

h)

変圧器には,8.11 に示す図記号の一つを表示しなければならない。

8.11

  追加(表の最後に追加)

記号又は図記号

説明又はタイトル

規格

フェイルセーフのベル及びチャイム

変圧器

IEC 60417-5013 (2009-05)

基づいている。

耐短絡ベル及びチャイム変圧器(本質
的又は非本質的)

IEC 60417-5013 (2009-05)

追加

8.100A

変圧器には,電気設備技術基準の解釈第 218 条(IEC 60364 規格の適用)に従って配線するもので

ある旨を表示しなければならない。

F


5

C 61558-2-8

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9

感電に対する保護

感電に対する保護は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 9(感電に対する保護)による。

追加

9.101

出力端子に導体を接続している間,入力回路の巻線及び危険な充電部との偶然の接触に対する保

護が確保されなければならない。

適否は,目視検査及び JIS C 61558-1 

図 2[標準の試験指(9.215.5.2 及び JIS C 0922 試験プローブ B

参照]に示す標準試験指の適用によって判定する。試験指で入力回路の巻線又は危険な充電部に触れては

ならない。

10

入力電圧設定の変更

入力電圧設定の変更は,JIS C 61558-1 の箇条 10(入力電圧設定の変更)による。

11

負荷時の出力電圧及び出力電流

負荷時の出力電圧及び出力電流は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 11(負荷時の出力電圧及び出力電流)

による。

11.1

  置換(細分箇条全体)

変圧器を定格入力周波数の定格入力電圧に接続したとき,出力電圧が定格値に対して次の範囲内でなけ

ればならない。この場合,定格出力電圧及び(交流電流の場合は)定格力率で,定格出力となるインピー

ダンスを負荷する。

a) 1

個の定格出力電圧を表示した本質的耐短絡変圧器の出力電圧については,±15 %

b) 2

個以上の定格出力電圧を表示した本質的耐短絡変圧器の最大出力電圧については,±15 %

c) 2

個以上の定格出力電圧を表示した本質的耐短絡変圧器の他の出力電圧については,±20 %

d)

他の形式の変圧器の出力電圧については,±15 %

適否は,定格出力電圧及び(交流電流の場合は)定格力率で,定格出力となるインピーダンスを接続し,

変圧器に定格入力周波数の定格入力電圧を印加して 2 分後に出力電圧を測定して判定する。

複数の定格入力電圧をもつ変圧器は,定格入力電圧のそれぞれに対して要求事項を適用する。

複数の出力巻線をもつ変圧器は,特に宣言がない限り,各出力を同時に負荷する。

12

無負荷出力電圧

無負荷出力電圧は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 12(無負荷出力電圧)による。

追加(“整流器を”から始まる段落の後に追加)

無負荷出力電圧は,JIS C 61558-1 の 5.4 に規定する周囲温度において,定格入力周波数の定格入力電圧

に変圧器を接続した状態で測定する。

追加

12.101

無負荷出力電圧は,交流 33 V 以下又はリプルフリーの直流 46 V 以下でなければならない。この

出力電圧の制限は,直列に接続することを意図しない独立した出力巻線を,直列に接続した場合にも適用

する。

12.102

無負荷出力電圧と負荷時出力電圧との差は,過大であってはならない。

この項で測定した無負荷出力電圧と箇条 11 の試験中に測定した負荷時出力電圧との差は,後者の電圧の

比率で表したとき,100 %以下でなければならない。


6

C 61558-2-8

:2014

注記  差の比率 は,次のように定義する。

%

100

load

load

load

-

no

×

=

U

U

U

X

ここに,

  U

no-load

無負荷出力電圧

U

load

負荷時出力電圧

12.101

及び 12.102 の要求事項に対する適否は,測定によって判定する。

13

短絡電圧

短絡電圧は,JIS C 61558-1 の箇条 13(短絡電圧)による。

13A

2

次短絡電流特性

2

次短絡電流特性は,JIS C 61558-1 の箇条 13A

2

次短絡電流特性)による。

14

温度上昇

温度上昇は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 14(温度上昇)による。

14.1

置換(“温度は,”から始まる段落を置換)

温度は,次の状態下で決定する。

置換(“変圧器は定格入力電圧”から始まる段落を置換)

定格出力電圧及び(交流電流の場合は)定格力率で,定格出力となるインピーダンス

Z

を負荷して,変

圧器に定格入力電圧を印加する。

1

分後,出力電流の値を測定する。

次に入力電圧を

10 %

上げ,出力インピーダンスを,出力電流が最初に測定した値と同じになるインピー

ダンス

Z’

に調節する。変圧器を,インピーダンス

Z’

での

1

分間の運転及びインピーダンス

Z’

5

倍のイ

ンピーダンスでの

5

分間の運転からなるサイクルを

20

回繰り返す。

最終サイクル中に温度上昇を測定する。

追加[表 1(通常使用での最高温度値)の“部品”の列]

“外部エンクロージャ

d)

3

か所)に“

f)

”を追加し,次の

f)

を追加する。

f)

変圧器の外部エンクロージャは,14.1 に従って取り付けたときに標準試験指で接触可能な部分

だけを含む。

“支持物”に“

g)

”を追加し,次の

g)

を追加する。

g)

支持物は,黒色に塗装した合板支持物の全ての区域を含むが,取付システムの金属部(レール,

アウトレットボックス,その他)は含まない。

15

短絡及び過負荷に対する保護

短絡及び過負荷に対する保護は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 15(短絡及び過負荷に対する保護)に

よる。

追加

15.101

変圧器に定格入力電圧の

1.1

倍の電圧を印加し,短絡を行ってから

5

秒後に測定したときに,最

大短絡出力電流は,

10 A

以下でなければならない。


7

C 61558-2-8

:2014

16

機械的強度

機械的強度は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 16(機械的強度)による。

16.2

  置換(“カバー及び”から始まる段落の

3

行目)

0.5

±

0.05 J

”を“

0.2

±

0.05 J

”に置換する。

17

じんあい(塵埃),固形物及び水分の有害な侵入に対する保護

じんあい,固形物及び水分の有害な侵入に対する保護は,JIS C 61558-1 の箇条 17[じんあい(塵埃)

固形物及び水分の有害な侵入に対する保護]による。

18

絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流

絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流は,JIS C 61558-1 の箇条 18(絶縁抵抗,耐電圧及び漏えい電流)によ

る。

19

構造

構造は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 19(構造)による。

19.1

  置換(細分箇条全体)

入出力回路は,相互を電気的に分離し,また,その構造は,意図的な行為による場合を除き,直接又は

他の導電部を介して間接的にこれらの回路間にいかなる接続も生じない構造でなければならない。

適否は,箇条 18 及び箇条 26 を考慮して,検査及び測定によって判定する。

追加

19.1.1

入出力巻線(一つ又は複数)間の絶縁は,動作電圧に対する二重絶縁又は強化絶縁で構成しなけれ

ばならない。

さらに,次を適用する。

プラグによって主電源に接続しないクラス

I

変圧器の場合,入力巻線と接地に接続した本体との間の

絶縁は,少なくとも入力電圧に対する基礎絶縁で構成しなければならず,出力巻線と接地に接続した

本体との間の絶縁は,少なくとも出力電圧に対する基礎絶縁で構成しなければならない。

プラグによって主電源に接続するクラス

I

変圧器の場合,入力巻線と本体との間の絶縁は,少なくと

も動作電圧(通常は,定格入力電圧)に対する基礎絶縁で構成しなければならず,出力巻線と本体と

の間の絶縁は,少なくとも動作電圧(定格入力電圧又は出力電圧のいずれか厳しい方)に対する付加

絶縁で構成しなければならない。

クラス

II

変圧器の場合,入力巻線と本体との間の絶縁は,入力電圧に対する二重絶縁又は強化絶縁で

構成しなければならず,出力巻線と本体との間の絶縁は,出力電圧に対する二重絶縁又は強化絶縁で

構成しなければならない。

19.1.2

中間導電部(例えば,鉄心)を本体に接続せずに,入出力巻線間に配置する変圧器の場合,入力巻

線と中間導電部との間の絶縁は,少なくとも動作電圧に対する基礎絶縁で構成しなければならず,出力巻

線と中間導電部との間の絶縁は,少なくとも動作電圧に対する付加絶縁で構成しなければならない。

注記 1

入出力巻線又は本体から少なくとも基礎絶縁によって分離していない中間導電部は,関連部

分に接続しているとみなす。

注記 2

基礎絶縁と付加絶縁とを入れ替えてもよい。

さらに,次を適用する。


8

C 61558-2-8

:2014

クラス

I

変圧器の場合,中間導電部を介しての入出力巻線間の絶縁(接地に接続していたとしても)

は,動作電圧に対する二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。

クラス

II

変圧器の場合,中間導電部を介しての入力巻線と本体との間の絶縁,及び中間導電部を介し

ての本体と出力巻線との間の絶縁は,それぞれ入力電圧及び出力電圧に対する二重絶縁又は強化絶縁

で構成しなければならない。

独立形以外(

IP00

)の変圧器の場合,中間導電部を介しての入出力巻線間の絶縁は,動作電圧に対す

る二重絶縁又は強化絶縁で構成しなければならない。

注記 3

この細分箇条において,中間金属部を接地に接続し,それによってそれぞれの回路(一次

回路及び二次回路)に必要な絶縁を基礎絶縁とすることは,次の理由によって認められな

い。

中間金属部は,通常,酸化膜によって互いに絶縁した板を積層することによって作成

した鉄心である。これは全ての金属板が正しく接地接続される保証がない。

独立形以外の変圧器の場合,最終的に鉄心を接地に接続される保証がない。

19.101

関連機器規格によって許容する機器用変圧器を除き,出力巻線と保護接地との間に接続があって

はならない。

適否は,目視検査によって判定する。

19.102

関連機器規格によって許容する機器用変圧器を除き,出力巻線と本体との間に接続があってはな

らない。

適否は,目視検査によって判定する。

19.103

外部配線接続用の入出力端子は,これらの端子への導体の導入点間で測定した距離が

25 mm

上となるように配置しなければならない。その距離を隔壁によって達成する場合,測定は,隔壁上及び周

囲について行い,隔壁は,絶縁材料製とし,変圧器に永久的に固定しなければならない。

適否は,検査及び中間導電部を無視した測定によって判定する。

20

部品

部品は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 20(部品)による。

20.4

  置換(“さらに,”から始まる文だけ置換)

変圧器が入力巻線を電源から切り離すように意図したスイッチを内蔵する場合,そのスイッチは,単極

マイクロギャップ構造としていずれかの極を切り離してもよい。

21

内部配線

内部配線は,JIS C 61558-1 の箇条 21(内部配線)による。

22

電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコード

電源接続及びその他の外部可とうケーブル又はコードは,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 22(電源接続

及びその他の外部可とうケーブル又はコード)による。

22.3

  置換(“固定形変圧器は,”から始まる段落を置換)

埋込形変圧器は,埋込形取付ボックスに変圧器を取り付ける前に,端子への“外部”導体の接続を行う

ように設計してもよい。

22.5

  置換(細分箇条全体)


9

C 61558-2-8

:2014

変圧器の電源コードは,オーディナリービニルシースコード(コード名称

60227 IEC 53

)又はオーディ

ナリーゴムシース付きコード(コード名称

60245 IEC 53

)よりも軽量であってはならない。

注記

対応国際規格では,コード名称

60227 IEC 53

に対応するコード名称を“

light polyvinyl chloride

sheathed flexible cords

”と記載しているが誤記であり,この規格では“オーディナリービニルシ

ースコード”に修正した。

23

外部導体用端子

外部導体用端子は,JIS C 61558-1 の箇条 23(外部導体用端子)による。

24

保護接地接続

保護接地接続は,JIS C 61558-1 の箇条 24(保護接地接続)による。

25

ねじ及び接続部

ねじ及び接続部は,次を除き,JIS C 61558-1 の箇条 25(ねじ及び接続部)による。

25.3

  追加(“絶縁材料に”から始まる段落の後に追加)

この要求事項は,定格出力が

12 VA

以下の変圧器の出力回路において保護接地接続以外の電気的接続に

は適用しない。

26

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離

沿面距離,空間距離及び絶縁物を通しての距離は,JIS C 61558-1 の箇条 26(沿面距離,空間距離及び絶

縁物を通しての距離)による。

27

耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性

耐熱性,耐火性及び耐トラッキング性は,JIS C 61558-1 の箇条 27(耐熱性,耐火性及び耐トラッキング

性)による。

28

耐腐食性

耐腐食性は,JIS C 61558-1 の箇条 28(耐腐食性)による。


10

C 61558-2-8

:2014

附属書

附属書は,

附属書 を除き,JIS C 61558-1 の附属書による。

附属書 F

規定)

変圧器組立品の一部である手動スイッチに関する要求事項

変圧器組立品の一部である手動スイッチに関する要求事項は,次を除き,JIS C 61558-1 

附属書 F(変

圧器組立品の一部である手動スイッチに関する要求事項)による。

F.2

  追加(“7.1.6.2”から始まるダッシュ文の前に追加)

7.1.4.4

:動作サイクル数は

1 000

回でなければならない。

参考文献

参考文献は,次を除き,JIS C 61558-1 の参考文献による。

追加

JIS C 61558-2-16

:2012

  入力電圧

1 100 V

以下の変圧器,リアクトル,電源装置及びこれに類する装置の

安全性−第

2-16

部:スイッチモード電源装置及びスイッチモード電源装置用変圧器の個別要求事項

及び試験

注記

対応国際規格:IEC 61558-2-16

:2009

Safety of transformers, reactors, power supply units and similar

products for supply voltages up to 1 100 V

Part 2-16: Particular requirements and tests for switch

mode power supply units and transformers for switch mode power supply units

MOD


11

C 61558-2-8

:2014

附属書 JAA

参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS C 61558-2-8:2014

  変圧器,リアクトル,電源装置及びこれらの組合せの安全

性−第 2-8 部:ベル及びチャイム用の変圧器及び電源装置の個別要求事項及び試

IEC 61558-2-8:2010

, Safety of transformers, reactors, power supply units and

combinations thereof

−Part 2-8: Particular requirements and tests for transformers and

power supply units for bells and chimes

(I)JIS の規定

(II)

国際

規格
番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評価及

びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

箇条番号

及び題名

内容

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

1

適用範囲

1

JIS

とほぼ同じ

追加

IEC

規格に従った工事用の資材(電気設備技

術基準の解釈第 218 条)として用いるものを

対象とする規格である旨を追加した。

我が国の設備基準との関係を明
示した。

7

分類 7.1

感電防止のクラ

ス分類

 7.1

JIS

と同じ

一致

JIS C 61558-1

で追加したクラス 0I の分類を

適用しないこととした。

国際規格に整合した。

8

表示及び

その他の情

8.100A

追加

IEC

規格に従った工事用の資材(電気設備技

術基準の解釈第 218 条)であることを識別す

るための表示要求を追加した。

我が国の設備基準には在来設備
と IEC 設備とがあり,誤用を避

けるため,いずれの用途の資材で

あるかを明示する必要がある。

12

無 負 荷

出力電圧

12

JIS

とほぼ同じ

追加

周囲温度条件は JIS C 61558-1 の 5.4 に規定さ
れた温度であることを追加した。

単に“周囲温度”だけでは,分か
りにくいので,明確にした。

13A 2

次短

絡電流特性

追加

2

次短絡電流特性を追加した。

JIS C 61558-1

で追加した規定を

引用した。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61558-2-8:2010,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  一致  技術的差異がない。

−  追加  国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。

11

C

 615

58
-2

-8


2

014