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C 6122-1-3

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

2

3

  略語

2

4

  装置

2

5

  試料

4

6

  手順

5

7

  計算

7

8

  測定結果

9

附属書 A(規定)バンドパスフィルタの通過帯域幅の最適化について 

11

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

12


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まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人光産業技術振興協会(OITDA)及

び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS C 6122-1 及び JIS C 6122-2 は廃止され,その一部を分割して制定したこの規格に置

き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS C 6122

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS C 6122-1-1

  第 1-1 部:パワーパラメータ及び利得パラメータ−光スペクトラムアナライザ法

JIS C 6122-1-2

  第 1-2 部:パワーパラメータ及び利得パラメータ−電気スペクトラムアナライザ法

JIS C 6122-1-3

  第 1-3 部:パワーパラメータ及び利得パラメータ−光パワーメータ法

JIS C 6122-3

  第 3 部:雑音指数パラメータ

JIS C 6122-3-1

  第 3-1 部:雑音指数パラメータ−光スペクトラムアナライザ法(予定)

JIS C 6122-3-2

  第 3-2 部:雑音指数パラメータ−電気スペクトラムアナライザ試験方法

JIS C 6122-5-1

  第 5-1 部:光反射率パラメータ測定方法−光スペクトラムアナライザを用いた測定方

JIS C 6122-6

  第 6 部:漏れ励起光パラメータ測定方法

JIS C 6122-7

  第 7 部:波長帯域外挿入損失測定方法

JIS C 6122-10-1

  第 10-1 部:マルチチャネルパラメータ−光スイッチ及び光スペクトラムアナライザ

を用いたパルス法

JIS C 6122-10-2

  第 10-2 部:マルチチャネルパラメータ−ゲート付き光スペクトラムアナライザを用

いたパルス法

JIS C 6122-10-3

  第 10-3 部:マルチチャネルパラメータ−プローブ法(予定)

JIS C 6122-11-1

  第 11-1 部:偏波モード分散パラメータ−ジョーンズマトリクス固有値解析(JME)


日本工業規格

JIS

 C

6122-1-3

:2011

光増幅器−測定方法−第 1-3 部:パワーパラメータ

及び利得パラメータ−光パワーメータ法

Optical amplifiers-Test methods-Part 1-3: Power and

gain parameters-Optical power meter method

序文 

この規格は,2005 年に第 2 版として発行された IEC 61290-1-3 を基に,より適切な測定結果を得るため

に,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

この分野には新技術が多く,しかも日々進展中であるため,この規格は,改正版が発行されることが考

えられる。

適用範囲 

この規格は,光パワーメータを用いて行う,光増幅器(OA)のパワーパラメータ測定及び利得パラメー

タ測定の方法について規定する。

この規格の目的は,JIS C 6121 の箇条 3(用語,定義及び略語)で定義する OA の次のパラメータにつ

いて,正確かつ信頼性のある測定を行うために必要な一定の条件を確立することにある。

a)

公称出力信号光パワー

b)

利得

c)

逆方向利得

d)

最大利得

e)

最大利得波長

f)

最大利得温度変動

g)

利得波長帯域

h)

利得波長変動

i)

利得安定度

j)

偏波依存利得変動

k)

大信号出力安定度

l)

飽和出力光パワー

m)

最大入力信号光パワー

n)

最大出力信号光パワー

o)

入力光パワー範囲

p)

出力光パワー範囲


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q)

最大全出力光パワー

注記 1  これらのパラメータのうち,技術的に確立されていない項目については,現在 IEC で審議中

である。

この規格は,特にシングルチャネル用 OA に適用することを目的としている。マルチチャネル用 OA に

ついては,IEC 61290-10 シリーズ(マルチチャネルパラメータ測定方法)を参照。

この規格は,商用化されている OA に適用する。ここでいう OA には,光ファイバ増幅器(OFA)

,半導

体光増幅器(SOA)及び平面導波路形光増幅器(POWA)を含む。OFA には希土類添加 OFA 及びラマン効

果を用いた OFA を含む。

注記 2  この規格に規定する試験方法の,分布ラマン増幅器への適用可能性は,更に検討を要する。

注記 3  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 61290-1-3:2005

,Optical amplifiers−Test methods−Part 1-3: Power and gain parameters−

Optical power meter method(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 6121

  光増幅器−通則

注記  対応国際規格:IEC 61291-1:2006,Optical amplifiers−Part 1: Generic specification(IDT)

IEC 60793-1-40

,Optical fibres−Part 1-40: Measurement methods and test procedures−Attenuation

注記  対応日本工業規格:JIS C 6823  光ファイバ損失試験方法(MOD)

略語 

ASE

増幅された自然放出光

(Amplified spontaneous emission)

DBR

分布ブラッグ反射器(半導体レーザ)  [Distributed Bragg reflector (laser diode)]

DFB

分布帰還形(半導体レーザ)

[Distributed feedback (laser diode)]

ECL

外部共振器形半導体レーザ

[External cavity laser (diode)]

LED

発光ダイオード

(Light emitting diode)

OA

光増幅器

(Optical amplifier)

OFA

光ファイバ増幅器

(Optical fibre amplifier)

PDL

偏波依存性損失

(Polarization dependent loss)

SOA

半導体光増幅器

(Semiconductor optical amplifier)

FWHM  半値全幅

(Full width at half maximum)

OSA

光スペクトラムアナライザ

(Optical spectrum analyzer)

装置 

測定系の構成を,

図 に示す。


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C 6122-1-3

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a)

  入力信号光パワーの測定 

b)

  光バンドパスフィルタと接続用光ファイバコードの挿入損失測定 

c)

  出力信号光パワーの測定 

図 1−光パワーメータによる測定系の構成

必要な測定機器及びその所要性能は,次による。

注記 1  この規格で(*)を付けた全ての数値は,測定を確かなものとするための推奨値である。その他

の値を用いることも可能であるが,その妥当性を確認することが望ましい。

a)

光源  光源は,波長固定又は波長可変とする。

波長固定光源  この光源は,個別規格で規定する波長及び光パワーの光を発生する。その他の規定

がない場合,光源は,スペクトル半値全幅が 1 nm(*)以下の連続波を出力する。例えば,DFB レー

ザ,DBR レーザ,外部共振器形半導体レーザ(ECL)

,又は狭帯域光フィルタ付 LED が適用できる。

DFB レーザ,DBR レーザ,又は ECL のサイドモード抑圧比は,30 dB(*)以上とする。出力光パワー

変動は,0.05 dB(*)以下とするが,これは光源の出力側に光アイソレータを接続すれば容易に達成で

きる。

注記 2  レーザ光源の場合,発振スペクトルの裾野の広がりは,最小限とすることが望ましい。

波長可変光源  この光源は,個別規格で規定する波長範囲及び光パワーの光を波長可変で発生する。

その他の規定がない場合,光源は,スペクトル半値全幅が 1 nm(*)以下の連続波を出力する。例えば,

ECL 又は狭帯域光フィルタ付 LED が適用できる。ECL のサイドモード抑圧比は,30 dB(*)以上とす

る。出力光パワー変動は,0.05 dB 以下とするが,これは光源の出力側に光アイソレータを接続すれ


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ば容易に達成できる。

注記 3 ECL の発振スペクトルの裾野の広がりは,最小限とすることが望ましい。

b)

光パワーメータ  測定確度は,OA の動作波長帯域内で,入力光の偏波状態によらず,±0.2 dB 以内

とする。最大入力光パワーは十分に大きく[例えば,+20 dBm(*)]

,感度も十分に高く[例えば,−

40 dBm(*)]する。ダイナミックレンジは,測定対象の利得範囲以上とする(例えば,40 dB)。

c)

光アイソレータ  OA を挟んで直近の両端に用いられるのが一般的である。光アイソレータの偏波依

存性損失(PDL)は 0.2 dB(*)以下,アイソレーションは 40 dB(*)以上,反射率は両端子とも−40 dB(*)

以下とする。

d)

可変光減衰器  光減衰器の減衰範囲及び安定性は,それぞれ 40 dB(*)以上,±0.1 dB(*)以下,反射率

は両端子とも−40 dB(*)以下とする。

e)

偏波制御器  この装置は,入力信号光の全ての偏波[例えば,直線,だ(楕)円,円偏波]状態を提

供する。偏波制御器は,例えば,直線偏光子及びそれに続く全光ファイバタイプの偏波制御器,又は

直線偏光子,それに続く 90°以上回転可能な四分の一波長板,及び 180°以上回転可能な二分の一波

長板で構成される。この装置の損失変動は,0.2 dB(*)以下,反射率は両端子とも−40 dB(*)以下とする。

偏波制御器を用いることは,偏波依存利得変動の測定では必須である。また,大きな偏波依存利得変

動をもつ OA のパワーパラメータ及び利得パラメータに高い測定精度が要求される場合には,偏波制

御器を用いることが望ましい。

f)

光ファイバコード  接続する光ファイバコードのモードフィールド径は,OA の入出力端子の光ファ

イバのモードフィールド径にできるだけ一致させる。反射率は,両端とも−40 dB(*)以下,長さは,2

m 以下とする。

g)

光コネクタ  接続損失再現性は,±0.2 dB 以内とする。反射率は,−40 dB(*)以下とする。

h)

光バンドパスフィルタ  波長可変及び固定のフィルタの光の通過帯域幅(FWHM)は 3 nm(*)以下と

し,この帯域幅の中心波長と光源の中心波長との差は 1.5 nm(*)以下程度とする。光バンドパスフィル

タの偏波依存性損失は 0.2 dB(*)以下とし,反射率は−40 dB(*)以下とする。

注記 4  光バンドパスフィルタのスペクトル帯域の最適化については,附属書 を参照。

i)

光カプラ  光カプラの無接続端子は,反射率が−40 dB(*)以下になるように終端処理する。

注記 5  光カプラの分岐比の偏波依存性は,最小限とすることが望ましい。入力光の偏波状態の変

化は,無視できるほど小さいものとすることが望ましい。

j)

波長計  波長の測定確度は,0.1 nm(*)以内とする。光源の波長が 0.1 nm(*)以内に校正されている場合

は,波長計は必要ない。

試料 

OA は,公称動作条件で動作する。OA が不要な反射によるレーザ発振を引き起こす可能性がある場合は,

OA の前後に光アイソレータを用いる。これによって信号不安定性及び測定誤差を最小にすることができ

る。

箇条 の j)を除く a)から q)までのパラメータの測定では,測定の間,入力光の偏波状態を一定に維持す

る。入力光の偏波状態の変化は,用いている光部品のもつ僅かな偏波依存性が原因で入力光パワーを変動

させることから,測定誤差の原因となる。


5

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手順 

手順は,次による。

a)

公称出力信号光パワー  公称出力信号光パワーは,個別規格で規定する公称動作条件下で,規定した

入力信号光パワーに対する最小出力信号光パワーによって定める。この最小値を決定するために,入

力及び出力信号光パワーレベルを,個別規格の規定に従って偏波状態の変化及びその他の不安定性が

存在する条件下で,一定時間連続してモニタする。測定手順は,次による(

図 参照)。

増幅された自然放出光(ASE)パワーの OA からの出力信号光パワーへの影響を最小にするため,

幾つかの方法が用いられる。次に光バンドパスフィルタ法について規定する。

1)

光源を個別規格で規定する測定波長に設定し,

入力信号光波長を測定する(波長計などを用いる。

2)

光パワーメータを用いて,光カプラの 2 個の出力端から出射する信号光パワーレベルを測定し,光

カプラの分岐比を決定する。

3)

挿入損失測定法(IEC 60793-1-40 の測定方法 B を参照)を用いて,OA と光パワーメータとの間を

接続する光バンドパスフィルタ,及び光ファイバコードの損失 L

bj

を測定する[

図 1 b)参照]。

4)

被測定 OA を動作させ,

図 1 c)に示す構成で,入力信号光のない状態での OA からの光出力パワー

を測定することで,光フィルタを透過する ASE パワーレベル P

ASE

を求める。

注記 1  大信号条件では,ASE パワーの測定は省略できる。

注記 2  測定精度については,光バンドパスフィルタ帯域幅の最適化に関する附属書 を参照。

5)

光パワーが OA の入力端で個別規格で規定する入力信号光パワーP

in

になるように,光源及び可変光

減衰器を設定する。

図 1 a)に示すように,光カプラのもう一つの出力端子(第 2 出力端子)の光パ

ワーP

O

を光パワーメータによって測定して記録する。

注記 3  動作中の OA に信号光を入射すると光サージが発生し,光部品を破壊するおそれがある。

光サージを防ぐため,最初に OA に入射する入力信号光のパワーは小さくする。その後,

入力光パワーをあるレベルまで徐々に増加させる。

6)

次の測定の間,光カプラの第 2 出力端子の光パワーP

O

をモニタし,これが一定となるように可変光

減衰器を調整することによって,OA の入力信号光パワーP

in

を,一定に保持する。

7)

図 1 c)に示すように,光ファイバコードを被測定 OA の入力ポート及び出力ポートに接続し,入力

信号光のある状態での OA からの光出力パワーP

out

を求める。

偏波制御器を用いる場合は,次の手順による。

8)

個別規格で規定する偏波状態に偏波制御器を設定し,OA を動作させ,OA の出力信号光パワーを光

パワーメータで規定の時間モニタして,最小値を記録する。

9)

偏波制御器によって入力信号光の偏波状態を個別規格で規定する種々の偏波状態に変化させ,手順

8)

を繰り返す。

10)

光パワーメータで測定する OA の出力信号光パワーが最小,及び最大となる入力信号光の偏波状態

を手順 9)によって探し,その絶対最小出力光パワーP

out-min

及び絶対最大出力光パワーP

out-max

を記録

する。

注記 4  光コネクタ J

1

及び J

2

は,再接続による測定誤差を避けるために,測定中は取り外さない

ことが望ましい。

注記 5  信号光と同時に検出される ASE の影響を取り除くことによって,測定誤差は小さくな

る。これは,光バンドパスフィルタ法によって,被測定 OA の出力に狭帯域の光バンド

パスフィルタを設置することで達成できる。大信号光パワーレベルに対しては,正確な


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測定を行うために必ずしも光バンドパスフィルタは必要ではない。特に OA への入力信

号光が小さい場合には,光バンドパスフィルタを用いることが重要となる。これは,入

力信号光が減るに従って ASE パワーは増加するためである。しかし,光フィルタの類が

既に OA の中に組み込まれている場合は,外部光フィルタは不要である。光バンドパス

フィルタの効果の更なる情報は,

附属書 を参照。

b)

利得  a)の手順 1)から 7)までと同様の操作を行い,OA 入力光パワーP

in

及び信号波長における ASE パ

ワーP

ASE

を考慮した OA 出力光パワーP

out

の測定から利得を決定する。

c)

逆方向利得  b)の操作を入出力を入れ替えて行う。

d)

最大利得  波長可変光源を用いて,個別規格で規定する波長範囲を網羅するように,種々の波長で b)

の操作を繰り返す。ただし,手順 1)は,次の手順に置き換える。

1)

規定する波長範囲内の一つの測定波長に波長可変光源を設定し,入力信号光波長を測定する(波長

計などを用いる。

注記 6  入力信号光のない状態で(例えば,光スペクトラムアナライザ又は分光器によって)観

測される ASE スペクトルプロファイルが最大となる波長付近では,その他の規定がない

場合,波長は,1 nm(*)以下の間隔で変化させる。

注記 7 OA の動作波長帯域内では,干渉じま(縞)計数法を用いた市販の波長計を用いること

によって±0.01 nm の波長測定確度が達成できる。幾つかの市販の波長可変の外部共振器

形半導体レーザ光源を用いることによって±0.2 nm の波長測定確度が得られる。

e)

最大利得波長  d)と同様とする。

f)

最大利得温度変動  検討中。

g)

利得波長帯域  d)と同様とする。

h)

利得波長変動  d)と同様とする。

i)

利得安定度  検討中。

j)

偏波依存利得変動  a)と同様とする。ただし,信号波長における OA 入力光パワーP

in

並びに ASE パワ

P

ASE

を考慮した OA 出力光パワーP

out-min

及び P

out-max

の測定を,個別規格で規定する偏波の異なった

状態で全ての手順を繰り返すことで決定される。また,手順 a)の 10)以下に,次の注記を付記する。

注記 8  測定中に原理的には全ての偏波状態が被測定 OA の入力端子に連続的に入力できるように,

P

in

P

out

及び P

ASE

の測定後,偏波制御器によって入力信号光の偏波状態を変化させる。

注記 9  偏波制御器は,個別規格で規定する方法で操作する。回転可能な四分の一波長板及び直線

偏光子を用いる場合の操作方法は,次による。

OA の出力光パワーが最大になるように直線偏光子を調節し,次いで四分の一波長板を

90°以上,数ステップにわたって回転し,その各ステップごとに二分の一波長板を 180°

以上,数ステップにわたって回転する。

注記 10 OA の入力側に接続する光ファイバコードは,応力及び異方性によって生じる偏波状態の

変化を最小にするため,短くかつできるだけ直線状態を保つ。

注記 11  光コネクタの偏波依存損失変動は,0.2 dB(*)以下とする。

k)

大信号出力安定度  検討中。

l)

飽和出力光パワー  検討中。

m)

最大入力信号光パワー  検討中。

n)

最大出力信号光パワー  検討中。


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o)

入力光パワー範囲  検討中。

p)

出力光パワー範囲  検討中。

q)

最大全出力光パワー  検討中。

計算 

計算方法は,次による。

a)

公称出力信号光パワー  公称出力信号光パワーP(dBm)は,次の式によって算出する。

P

=10 log (P

out

P

ASE

)+L

bj

(dBm)

ここに,

P

out

測定された出力信号光パワーの絶対値(mW)

P

ASE

光バンドパスフィルタを通して測定された ASE パワーの絶対
値(mW)

L

bj

OA と光パワーメータとの間に設置された光バンドパスフィ
ルタ及び光ファイバコードの挿入損失(dB)

注記 1 OA に光バンドパスフィルタが内蔵されている場合は,外部光フィルタは必要ない。この

場合,挿入損失 L

bj

は,光ファイバコードの損失と等価である。

注記 2 OSA によって得られた測定値と,様々なバンドパスフィルタを用いて光パワーメータによ

って得られた計算値との比較は

附属書 を参照。

b)

利得  信号光波長における利得 は,次の式によって算出する。

G

=(P

out

P

ASE

)/P

in

(リニア表示)

又は,

G

=10 log [(P

out

P

ASE

)/P

in

](デシベル表示)

注記 3  光フィルタが非常に狭帯域で P

ASE

が十分小さい場合には,上の式で P

ASE

はなしとしてよ

い。大信号領域において,P

out

が P

ASE

よりも十分大きい場合は,P

ASE

は P

out

に関しては無

視できる。OSA によって得られた測定値と,様々なバンドパスフィルタを用いて光パワー

メータによって得られた計算値との比較は

附属書 を参照。

注記 4  被測定 OA が線形領域で動作しているときが小信号領域であり,飽和領域で動作している

ときが大信号領域である。P

in

に対して をプロットすることによってこれを確認すること

ができる。線形領域は,利得が平均入力レベルによらない P

in

の領域である(

図 参照)

−30 dBm から−40 dBm までの入力信号光レベルは,一般的にこの領域に入っている。飽

和領域では,信号光パワーは,ASE を抑圧するほど十分に大きい。

注記 5  測定誤差は,±0.2 dB(*)以下にできる。誤差要因は,主に光パワーメータの確度による。

c)

逆方向利得  b)と同様とする。

d)

最大利得  b)によって,種々の波長における利得値を算出する。最大利得は,その最大値で与えられ

る。


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図 2−入力信号光パワー対利得特性 

e)

最大利得波長  d)によって最大利得を算出する。最大利得を得る波長が最大利得波長である。

f)

最大利得温度変動  検討中。

g)

利得波長帯域  d)によって最大利得を算出する。利得が最大利得から N dB 低下する波長を決定する。

利得波長帯域は,利得が最大利得と最大利得から N dB 低下した利得との間の値となる波長区間によ

って与えられる。

注記 6  N=3 の値が代表的に適用される。

h)

利得波長変動  d)によって最大利得を算出する。規定する測定波長範囲で最小利得を計算する。利得

波長変動は,最大利得と最小利得との差である。

i)

利得安定度  検討中。

j)

偏波依存利得変動  b)によって種々の偏波状態での利得を算出し,最大利得 G

max

及び最小利得 G

min

をそれぞれ決定する。偏波依存利得変動 ΔG

p

は,次の式によって算出する。

ΔG

p

G

max

G

min

(デシベル表示)

注記 7  G

min

は,b)における の算出式において,P

out

を P

out-min

に置き換えた場合の である。G

max

は,P

out

を P

out-max

に置き換えた場合の である。

注記 8  ΔG

p

は,必ずしも偏波依存利得変動の最大値を示すわけではない。被測定 OA の損失が最

大になるのは,OA を構成する各光部品へのそれぞれの入力光の偏波状態が同時に各部品

の光損失をそれぞれ最大とするときだけである。

注記 9  測定誤差は,±0.5 dB(*)以下にできる。誤差要因は,主に光パワーメータの偏波依存性に

よる。

k)

大信号出力安定度  検討中。

l)

飽和出力光パワー  検討中。

m)

最大入力信号光パワー  検討中。

n)

最大出力信号光パワー  検討中。

o)

入力光パワー範囲  検討中。


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p)

出力光パワー範囲  検討中。

q)

最大全出力光パワー  検討中。

測定結果 

次の測定結果について記載する。

a)

公称出力信号光パワー  次の項目についてその詳細を記載する。

1)

測定系の構成

2)

光源のスペクトル線幅(FWHM:半値全幅)

3) OFA

の場合は励起光パワー,及び励起レーザの駆動電流。SOA の場合は注入電流(測定できる場合)

4)

周囲温度(必要がある場合)

5)

入力信号光パワー  P

in

6)

光バンドパスフィルタの通過帯域幅

7)

光バンドパスフィルタの中心波長

8)

測定波長

9)

公称出力信号光パワー  P

10)

入力信号光に与えた偏波状態の変化

b)

利得  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記載する。

9)

利得

注記 1  5)及び 9)は,利得対入力信号光パワー曲線で代用できる。

c)

逆方向利得  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記載する。

9)

逆方向利得

注記 2  5)及び 9)は,逆方向利得対入力信号光パワー曲線で代用できる。

d)

最大利得  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記載する。

9)

測定波長範囲

10)

最大利得

注記 3  5)及び 9)は,最大利得対入力信号光パワー曲線で代用できる。

e)

最大利得波長  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記載す

る。

9)

測定波長範囲

10)

波長測定確度

11)

最大利得波長

注記 4  8)及び 10)は,利得対入力信号光波長曲線で代用できる。

f)

最大利得温度変動  検討中。

g)

利得波長帯域  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記載す

る。

9)

測定波長範囲

10)

波長測定確度

11)

利得波長帯域

12)

波長帯域幅の決定に用いた 

注記 5  9)11)及び 12)は,利得対入力信号光波長曲線で代用できる。


10

C 6122-1-3

:2011

h)

利得波長変動  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記載す

る。

9)

測定波長範囲

10)

光スペクトラムアナライザ波長確度

11)

利得波長変動

注記 6  9)及び 11)は,利得対入力信号光波長曲線で代用できる。

i)

利得安定度  検討中。

j)

偏波依存利得変動  a)に記載されている 1)から 8)までの項目に加え,次の項目についてその詳細を記

載する。

9)

光パワーメータの測定確度の偏波依存性

10)

最大利得 G

max

及び最小利得 G

min

11)

偏波依存利得変動

12)

入力信号光に与えた偏波状態の変化

k)

大信号出力安定度  検討中。

l)

飽和出力光パワー  検討中。

m)

最大入力信号光パワー  検討中。

n)

最大出力信号光パワー  検討中。

o)

入力光パワー範囲  検討中。

p)

出力光パワー範囲  検討中。

q)

最大全出力光パワー  検討中。


11

C 6122-1-3

:2011

附属書 A

(規定)

バンドパスフィルタの通過帯域幅の最適化について

この測定方法の精度は,バンドパスフィルタの選択,つまりフィルタの通過帯域幅に依存する。

実際,箇条 の a) 10)

注記 に記述したように,このフィルタの使用目的は,測定に対する ASE の影

響を取り除くことにある。そのため,直感的には,通過帯域幅がより狭いフィルタを適用するほど,ASE

キャンセル効果は良好となり,それゆえに測定精度も向上すると考えられる。しかしながら,フィルタの

スペクトル幅が過剰に狭いと,フィルタの中心周波数と信号中心周波数との調整問題が生じ,測定精度に

悪影響を及ぼす測定安定度の問題を引き起こす。これらを考慮すると,フィルタの最適スペクトル幅は,

測定精度が最大となるように選択しなければならないといえる。そのような最適なフィルタを決定する可

能な手順は,OSA 法による規格(JIS C 6122-1-1)に沿って,この光パワーメータ(OPM)法を校正する

ことであり,本質的により正確な測定手順となる。

ある与えられた OA のタイプに対しては,相次ぎ異なったフィルタ(例えば,1 nm から 5 nm までの半

値全幅)を用いる OPM 法は,OSA 法と比較することができる。最適なバンドパスフィルタは,二つの測

定方法による結果の差分を最小にするフィルタを選択する。

例えば,この校正手順をある数値シミュレーションすると,半値全幅が 2 nm のローレンツ形のバンド

パスフィルタを使用すると ASE の影響が十分に取り除かれ,OSA 測定方法の結果とは 0.05 dB 以下の差が

得られることが示された。

この測定差は,5 nm の半値全幅の場合,約 0.15 dB まで増えた。

小信号領域では正確に ASE の影響を測定できる一方,大信号領域では,ASE パワー測定はそれほど正

確ではないが,ASE パワーが信号光パワーの測定に影響する効果はそれほど重要ではなくなることに注意

する必要がある。その結果,適切に狭帯域な通過帯域幅をもつバンドパスフィルタを選択することによっ

て,全入力信号光レベルに関して正確な OPM 測定が維持できる。

参考文献  JIS C 6122-1-1  光増幅器−測定方法−第 1-1 部:パワーパラメータ及び利得パラメータ−光ス

ペクトラムアナライザ法

IEC 60793-1-1

,Optical fibres−Part 1-1: Measurement methods and test procedures−General and

guidance

IEC 60825-1

,Safety of laser products−Part 1: Equipment classification and requirements

IEC 60825-2

,Safety of laser products−Part 2: Safety of optical fibre communication systems (OFCS)

IEC 60874-1

,Connectors for optical fibres and cables−Part 1: Generic specification

IEC/TR 61931

,Fibre optic−Terminology

IEC 61290-10-1

,Optical amplifiers−Test methods−Part 10-1: Multichannel parameters−Pulse

method using an optical switch and optical spectrum analyzer

IEC 61290-10-2

,Optical amplifiers−Test methods−Part 10-2: Multichannel parameters−Pulse

method using a gated optical spectrum analyzer

IEC 61290-10-3

,Optical amplifiers−Test methods−Part 10-3: Multichannel parameters−Probe

methods


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C 6122-1-3

:2011

附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS C 6122-1-3:2011

  光増幅器−測定方法−第 1-3 部:パワーパラメータ及び利得

パラメータ−光パワーメータ法

IEC 61290-1-3:2005

  Optical amplifiers − Test methods − Part 1-3: Power and gain

parameters−Optical power meter method

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

箇条番号
及び題名

内容

(II)
国際

規格
番号

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差
異の理由及び今後の対策

6  手順 a)

公称出力信号光パワ

 6 JIS とほぼ同じ

追加

IEC

規格にはない P

out

の定義を追加

した。

IEC

規格では,オプションである

偏 波 制 御器 を 用い て 測定 され る

P

out-min

しか定義しておらず,偏波

制御器を用いない場合の測定方法
を記載していないため。IEC 規格
の改正提案を行う。

 b)

利得

JIS

とほぼ同じ

変更

箇条 6 a)で定義した P

out

を測定して

利得を決定するように変更した。

箇条 6 と同じ

7  計算 a)

公称出力信号光パワ

 7 JIS とほぼ同じ

変更

箇条 6 a)で定義した P

out

を用いて算

出するように算出式を変更した。

箇条 6 と同じ

 b)

利得

JIS

とほぼ同じ

変更

箇条 6 a)で定義した P

out

を用いて算

出するように算出式を変更した。

箇条 6 と同じ

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:IEC 61290-1-3:2005,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD 国際規格を修正している。

12

C

 6122-1-3


201

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