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C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人日本電子部品信頼性センター(RCJ)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60721-3-6:1987,Classification of

environmental conditions. Part 3: Classification of groups of environmental parameters and their severities. Ship

environment

,並びに Amendment 1(1991)及び Amendment 2(1996)を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS C 60721-3-6

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(参考)環境パラメータ及びその厳しさを選択する条件の説明

附属書 B(参考)熱帯の環境分類 6K6 及び 6K7 の説明


C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

(2) 

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

2

3.

  目的

2

4.

  一般事項

2

5.

  環境パラメータ及びその厳しさのグループ別分類 

3

附属書 A(参考)環境パラメータ及びその厳しさを選択する条件の説明 

8

附属書 B(参考)熱帯の環境分類 6K6 及び 6K7 の説明 

11


     

日本工業規格

JIS

 C

60721-3-6

:2006

(IEC 60721-3-6

:1987

)

環境条件の分類

環境パラメータとその厳しさのグループ別分類―

第 3-6 部:船舶搭載機器の条件

Classification of environmental conditions-Part 3-6: Classification of groups

of environmental parameters and their severities. Ship environment

序文  この規格は,1987 年に第 1 版として発行された IEC 60721-3-6,Classification of environmental

conditions. Part 3: Classification of groups of environmental parameters and their severities. Ship environment

並び

に Amendment 1(1991)及び Amendment 2(1996)を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく

作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1. 

適用範囲  この規格は,船舶搭載機器の環境条件(環境パラメータ及びその厳しさ)の分類について

規定する。船舶搭載機器とは,恒久的又は一時的に船舶に取り付ける機器(以下,製品という。

)とする。

対象とする船舶は,次のようなものである。

−  機械的な推進装置がある船舶(可搬形エンジンを含む。

−  機械的な推進装置がない船舶(ヨット,救命ボートを含む。

この分類は,遊覧船,トロール船,フェリー,砕氷船,タンカー,輸送船などあらゆる大きさの船に適

用する。通常の航路は,次のようなものである。

−  内陸の水路(運河,川,湖など)

−  沿岸

−  外洋

航路には氷のなかも含まれる。

この規格の環境分類は,船舶の航行,操縦及び安全のための製品に適用する。また,類似の方法で同じ

場所に取り付けるその他の製品に適用してもよい。

環境分類には偶発的な事象は含めないが,船舶の安全装置に関する事象に対しては,その発生の可能性

を考慮してもよい。

環境分類には潜水艇の水圧は含めない。

機械的な推進装置がある船舶内の環境条件及びその厳しさの分類は,IEC 60092-101 による。

保管条件及び輸送条件は,JIS C 60721-3-1 及び JIS C 60721-3-2 で規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。


2

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

IEC 60721-3-6:1987

,Classification of environmental conditions. Part 3: Classification of groups of

environmental parameters and their severities. Ship environment(1987)

並びに Amendment 1(1991)

及び Amendment 2(1996) (IDT)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改訂版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最

新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 60721-1

  環境条件の分類  環境パラメータとその厳しさの分類

備考 IEC 

60721-1:1990

  Classification of environmental conditions−Part 1: Environmental parameters

and their severities

及び Amendment 1 (1992)が,この規格と一致している。

  なお,Amendment 2 (1995)は,JIS に含まれていない。

JIS C 60721-3-0

  環境条件の分類  環境パラメータとその厳しさのグループ別分類  通則

備考 IEC 

60721-3-0:1984

  Classification of environmental conditions Part 3 : Classification of groups of

environmental parameters and their severities-Introduction

及び Amendment 1 (1987)が,この規格

と一致している。

JIS C 60721-3-1

  環境条件の分類  環境パラメータとその厳しさのグループ別分類  保管条件

備考 IEC 

60721-3-1:1997

  Classification of environmental conditions−Part 3: Classification of groups

of environmental parameters and their severities. Section 1: Storage

からの引用事項は,この規格の

該当事項と同等である。

JIS C 60721-3-2

  環境条件の分類  環境パラメータとその厳しさの分類−輸送条件

備考 IEC 

60721-3-2:1997

  Classification of environmental conditions−Part 3: Classification of groups

of environmental parameters and their severities

−Section 2: Transportation が,この規格と一致し

ている。

IEC 60092-101:2002

  Electrical installations in ships − Part 101: Definitions and general

requirements

IEC 60092-502:1999

  Electrical installations in ships−Part 502: Tankers−Special features

3. 

目的  この規格の目的は,船舶に搭載する製品が使用中にさらされる環境パラメータ及びその厳しさ

を分類することである。この規格では,広い適用分野を包含した環境条件を,限定した数の分類に区分し

ている。したがって,この規格の利用者が環境条件を選択するときは,目的とする使用条件を満たす必要

最低限の分類を選択すればよい。

4. 

一般事項  一般的な指針は,JIS C 60721-3-0 による。分類で規定している厳しさには,わずかではあ

るがそれを超える確率がある。

製品の構造的な完全性又は機能的な性能遂行に影響する厳しさだけが含ま

れている。

製品の設置状況によっては,

環境パラメータの発生期間及びその期間内の発生頻度が異なることがある。

このような発生頻度は,

どの環境パラメータに対しても考慮することが望ましい。

適用可能な場合には,

このことを追加して規定したほうがよい。発生期間及び発生頻度に関する情報は,JIS C 60721-3-0 の 6.

規定している。


3

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

5. 

環境パラメータ及びその厳しさのグループ別分類  表 1∼表 に,気象条件(K),生物的条件(B),

化学的活性な物質の条件(C),機械的活性な物質の条件(S)及び機械的条件(M)に関する分類を限定

した数で規定している。与えられた製品に対しては,例えば 6K3/6B1/6C2/6S1/6M3 などとして,すべての

分類を一組にして表すことが望ましい。

最も小さい数値の分類の組合せ 6K1/6B1/6C1/6S1/6M1 は,機械的な推進装置がない船舶で,風雨から保

護された場所だけで使用する製品に適用する。最も大きい数値の分類の組合せ 6K5/6B2/6C3/6S3/6M46K6

及び 6K7 は除く。

)は,極めて厳しい条件を包含しており,大部分の船舶に取り付ける製品を包含する条

件である。

大きい数値の分類は,通常,小さい数値の分類の厳しさを包含している。環境パラメータの中には,現

時点では厳しさを数値で規定することができていないものがある。

各分類の条件の説明は,

附属書 に示す。


4

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

  1  気象条件の分類

環境パラメータ

分類

単位

6K1 6K2 

6K3 

6K4 

6K5 6K6(

6

) 6K7(

6

)

a)

低温,空気

+5

−25

−25(

1

)

−25

−40(

2

)

+5

−20

b)

低温,水

水の凝固点(

3

)

+15

+15

c)

高温,空気

+40

+40

+55

+70

+70

+55

+70

d)

高温,表面

(4)

なし

なし

なし

+70

+70

+70

+70

e)

高温,水

+30

+35 +35 +35

+35

+35

+35

f)

緩やかな温度変化,

  気/空気

℃/min

なし

−25/+20

1

−25/+40

3(

1

)

−25/+40

3

−25/+40

3

+5/+40

3

−20/+40

3

g)

温度変化,空気/水

なし

なし

なし

+40/+5

+40/+5

+40/+15

+40/+15

h)

相対湿度,急激な温

  度変化はない。

95

+30

95

+35

95

+35

95

+45

95

+45

95

+35

95

+45

i)

相対湿度,急激な温度

  変化がある,空気/高

い相対湿度の空気

なし

なし 95

−25/+35

95

−25/+35

95

−25/+35

95

+5/+30

95

−20/+35

j)

絶対湿度,急激な温度

変化がある,空気/水 
分量が多い空気(

5

)

g/m

3

なし

なし

なし 60

+70/+15

60

+70/+15

60

+55/+15

60

+70/+15

k)

低い相対湿度

% 

10

+30

10

+30

10

+30

10

+30

10

+30

10

+30

10

+30

l)

周囲空気の動き m/s

無視

できる

無視

できる

無視

できる

30 50 50  50

m)

降水,雨 mm/min

なし

なし

なし 6  15  15  15

n)

日射 W/m

2

無視

できる

700

700

1 120

1 120

1 120

1 120

o)

熱放射 W/m

2

無視

できる

600

1 200

1 200

1 200

1 200

1 200

p)

雨以外の水 m/s

なし 0.3  0.3

3

10

10

10

q)

ぬ(濡)れ

なし

表面がぬれた状態

(

1

機関室内の製品には,機関室が暖まった後で動作することが要求されるものがある。これらの製品には,最低動作

温度を+5  ℃とし,かつ,緩やかな温度変化は非動作状態だけに適用する。

(

2

通常,船舶は空気温度−40  ℃以下では航行しない。しかし,年間の最低温度の状態で製品が防護されずに港に一時
的にけい(繋)留されることもある。このような場合,非動作状態にある製品は−55  ℃に耐えなければならない。

例外的には,内陸部の水路で−40  ℃以下の温度でも運行する船舶がある。

(

3

水の凝固点は,塩分又は汚染などによって 0  ℃以下となることがある。

(

4

表面温度は,製品を取り付けるところの最も暖かいところの温度とする。

(

5

製品は急激な温度低下だけにさらされるものと仮定する(急激な温度上昇はない。

。水分含有量の数値は,露点ま

での温度に適用する。低い方の温度では,相対湿度は約 100  %であると仮定する。

(

6

)  6K6

(熱帯湿潤)及び 6K7(熱帯乾燥)の分類の詳細は,

附属書 に示す。


5

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

  2  生物的条件の分類

分類

環境パラメータ

単位

6B1 6B2

a)

植物系

無視できる

かび,菌など

b)

動物系

無視できる

げっ歯類及びその他製品に有害な動物

備考  潜水艇の船体の外側に取り付ける製品は,水中の動植物にさらされる(藻類,甲殻類,さんご)。

  3  化学的に活性な物質の分類

分類

環境パラメータ

単位

6C1 6C2 6C3

空気中の物質:(

7

)

,(

8

)

a)

塩分

なし

あり(

9

)

あり(

9

)

b)

二酸化硫黄 mg/m

3

cm

3

/m

3

0.1

0.037

1.0

0.37

1.0

0.37

c)

硫化水素 mg/m

3

cm

3

/m

3

0.01

0.007 1

0.5

0.36

0.5

0.36

d)

窒素酸化物(二酸化

窒素の当量値で表示)

mg/m

3

cm

3

/m

3

0.1

0.052

1.0

0.52

1.0

0.52

e)

オゾン mg/m

3

cm

3

/m

3

0.01

0.005

0.01

0.005

0.1

0.05

f)

塩化水素 mg/m

3

cm

3

/m

3

0.1

0.066

0.1

0.066

0.5

0.33

g)

ふっ化水素 mg/m

3

cm

3

/m

3

0.003

0.003 6

0.003

0.003 6

0.03

0.036

h)

アンモニア mg/m

3

cm

3

/m

3

0.3

0.42

0.3

0.42

3.0

4.2

水中の物質:(

10

)

i)

海塩

kg/m

3

無視できる

無視できる

30

(

7

他の物質及びその厳しさは特殊な貨物を運搬するときに発生することがある。

タンカーの場合は IEC 

60092-502

参照。

(

8

爆発性の雰囲気はこの規格の範囲外であり,ここには含めない。

(

9

現在,数値はない。

(

10

水中の海塩以外の物質は含めない。電子製品は海塩から保護されているから,海塩以外の物質の影
響は無視できる。

  4  機械的に影響を与える物質の分類

分類

環境パラメータ

単位

6S1 6S2 6S3

a)

空気中の砂 g/m

3

なし 0.1  10

b)

ほこりの沈積 mg/(m

2

・h)

無視できる 3.0

3.0

c)

すすの付着

なし

すすがある

備考1.  特別な積荷,例えば,ほこりっぽい材料及び砂(研磨材を含む。)の場合,これ以外の厳しさが発

生する。粒子の量だけでなく,粒子サイズの分布及び化学的な成分も重要である(数値は不明。

2.

機関室には,空気中に油の粒子があることがある。その濃度は 3 mg/m

3

程度である。ディーゼルエ

ンジンの近傍又は油質の中では,20 mg/m

3

以上のこともある。


6

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

  5  機械的条件の分類

環境パラメータ

分類

単位

6M1 6M2

6M3

6M4

a)

定常振動,正弦波:(

11

)

  変位振幅(片振幅) 
  加速度振幅

  振動数範囲

mm

m/s

2

Hz

なし 
なし

なし

    1.5

  10

2

∼13  13∼100

    1.5

  20

2

∼18  18∼200

        1.5

  50

2

∼28  28∼200

b)

非定常振動,衝撃を含む:(

12

)

  衝撃応答スペクトルタイプ I

    ピーク加速度 a 
  衝撃応答スペクトルタイプ II 
    ピーク加速度 a

  衝撃応答スペクトルタイプⅢ 
    ピーク加速度 a

m/s

2

m/s

2

m/s

2

50

100

なし

100

300

なし

100

300

500

100

300

500

c)

角変位,静的状態:(

13

)

  X 軸周りの傾き(list) 
    角度

  Y 軸周りの傾き(trim) 
    角度

15

10

15

10

15

10

15

10

d)

角変位,動的状態:(

13

)

  X 軸回りの揺れ(roll) 
    角度 
    周波数

  Y 軸回りの揺れ(pitch) 
    角度 
    周波数

  Z 軸回りの揺れ(yaw) 
    角度 
    周波数

Hz

Hz

Hz

22.5

  0.14

10

   0.2

4

   0.05

22.5

  0.14

10

   0.2

4

   0.05

22.5

  0.14

10

   0.2

4

   0.05

 22.5

   0.14

10

   0.2

 4

    0.05

e)

加速度,定常状態:(

13

)

  X 軸方向(surge)

  Y 軸方向(sway) 
  Z 軸方向(heave)

m/s

2

m/s

2

m/s

2

 5

 6

10

 5

 6

10

 5

 6

10

 5

 6

10

(

11

)

振動は通常の船舶用エンジンから発生し,主に低周波の正弦波振動である。しかし,砕氷機がある場合は,
高い周波数は 2 000 Hz 以下,その強度は 50 m/s

2

以下である。船内では,船体又はプロペラと水との接触

によるランダム振動があるが,通常,そのレベルは低いのでここには含めない。

(

12

)

衝撃の単位は,ピーク加速度である。衝撃応答スペクトルは,

図 に示す。その説明は,JIS C 60721-1

の 5.3 に規定されている。

(

13

)

船舶の三つの軸は,次のようになっている。

X

軸:前後方向

Y

軸:左右方向(横方向)

Z

軸:垂直方向


7

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

正弦波パルスでの作用時間の例

スペクトルタイプⅠ:作用時間 11 ms 
スペクトルタイプⅡ:作用時間  6 ms 
スペクトルタイプⅢ:作用時間  2.3 ms

図の説明は,JIS C 60721-1 

表 付記事項 6.参照

  1  衝撃応答スペクトルのモデル

(一次の最大衝撃応答スペクトル)

最大応答

加速度

/ a

周波数  Hz

2 000


8

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

附属書 A(参考)環境パラメータ及びその厳しさを選択する条件の説明

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

A.1

概要  この附属書では,それぞれの分類を説明する。気候の型を適用しているところでは,その気候

の型が包含している条件を参照する。

環境パラメータ及びその厳しさを選択する条件は,IEC 60092-101,第 4 版の 8.に示されている。

気候の型は,JIS C 60721-2-1 に次のように規定してある。

  寒冷

  緩寒冷

  緩温暖

  乾燥温暖

  緩乾燥温暖

  湿潤温暖

  湿潤温暖,変化少

この附属書で参照する条件が,ある分類に包括されているということは,その分類が,それぞれの単一

パラメータに対し,当該条件を満足するための最も低い環境の厳しさを示しているとは限らないことに留

意すべきである。

備考  JIS C 60721-2-1 に規定する極端な環境,極寒冷及び極乾燥温暖の型は,通常内陸部だけで存在

するので,ここでは除外した。しかし,内陸部の河川,湖などで航行する船舶にはこれらの気

候の型を適用することもあるが,極めて例外的である。

A.2

気象条件,K  気象条件は,次の七つに分類する。

6K1

  この条件は,風雨から保護され,かつ,ウォームアップ後で,換気及び暖房がある場所に取り

付ける製品に適用する。ただし,機関室及び大きな熱を発生する装置の場所は除く。製品は,

ガラス又は透明な材料を透かして太陽光にさらされない。6K1 は気候の型のうち,湿潤温暖及

び湿潤温暖−変化少には適用しない。また,6K1 は,水中に取り付ける製品にも適用する。た

だし,アラビア湾のような高い温度の水中は除く。

6K2

  この条件は,6K1 の条件に加えて,気候の型の寒冷を除いたすべての気候条件の中で,ウォー

ムアップの前及びウォームアップ中で,換気及び暖房がある場所に取り付ける製品に適用する。

ただし,換気がある場所では,6K2 は気候の型のうち,湿潤温暖及び湿潤温暖−変化少にも適

用する。製品は,湿気のある場所で発熱源にさらされ,かつ,ガラス又は透明な材料を透かし

て太陽光にさらされることがある。また,6K2 は,高い温度の水中に取り付ける製品にも適用

する。

6K3

  この条件は,6K2 の条件に加えて,機関室又は発熱する装置の近傍に取り付ける製品に適用す

る。また,6K3 は,荷の積み下ろしのときに一時的に開閉される扉,階段などの近傍の製品に

も適用する。

6K4

  この条件は,6K3 の条件に加えて,気候の型の寒冷を除いたすべての気候条件の中で,太陽光,


9

C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

雨及び放水にさらされ,かつ,換気のない場所に取り付ける製品に適用する。また,気候の型

の寒冷を除いた場所で風雨にさらされる場所に適用する。ただし,異常な降雨がある場所又は

ハリケーンがある場所を除く。製品は太陽光に直接さらされ,かつ,放水にもさらされる。た

だし,荒れた海は除く。

6K5

  この条件は,6K4 の条件に加えて,気候の型の寒冷を除いた場所で,暖房がなく,風雨から保

護された場所,及び風雨から保護されていない場所に適用する。また,冷凍室の中,異常な降

雨がある場所,ハリケーン又は荒れた海に適用する。

6K6

  この条件は,湿潤温暖及び屋外気候群(熱帯の降雨量がある熱帯湿潤気候)の湿潤温暖−変化

少に適用する。

6K7 

この条件は,屋外気候群(砂漠のような熱帯地域の熱帯乾燥気候群)の乾燥温暖,緩乾燥温暖

及び極乾燥温暖に適用する。

A.3

生物的条件,B  生物的条件は,次の二つに分類する。

6B1 

この条件は,動物及び植物による生物的被害が起こるおそれがない地域で動作する船舶に取り

付ける製品に適用する。かびの増殖及び動物から害を受ける危険がない構造の船舶内に設置す

る製品にも適用する。

6B2 

この条件は,6B1 で扱う条件に加えて,かびの増殖及び動物から害を受ける危険がある地域で

動作する船舶に取り付ける製品に適用する。

A.4

化学的に活性な物質,C  化学的に活性な物質の条件は,次の三つに分類する。

6C1

この条件は,風雨から保護された場所で,海塩,エンジンの排気又は近隣の工場からの汚染放

出物にさらされない場所に取り付ける製品に適用する。また,内陸部のきれいな水域を航行す

る船舶及び汚染放出物のある工場近くでは航行しない船舶の甲板上(エンジンの排気から保護

された)に取り付ける製品に適用する。

6C2

この条件は,6C1 の条件に加えて,風雨から保護された場所で,海塩又はエンジンの排気にさ

らされる場所に取り付ける製品に適用する。

6C3

この条件は,6C2 の条件に加えて,風雨から保護されない場所に取り付ける製品に適用する。

また,汚染放出物のある工場近くで航行する船舶の条件に適用する。

A.5

機械的に影響を与える物質,S  機械的に影響を与える物質の条件は,次の三つに分類する。

6S1

船舶内で砂じん(塵)及びすすから保護されている場所に取り付ける製品に適用する。

6S2

この条件は,6S1 の条件に加えて,風雨から保護された場所及びほこりっぽい甲板で風雨から

保護されていない場所に取り付ける製品に適用する。また,ボイラの排気(すす)にさらされ

る場所にも適用する。

6S3

この条件は,6S2 の条件に加えて,砂漠地域に近い船内で風雨から保護されていない場所に取

り付ける製品に適用する。

A.6

機械的条件,M  機械的条件は,次の四つに分類する。

6M1

この条件は,機械的な推進装置がない船舶内に取り付ける製品に適用する。

6M2

この条件は,6M1 の条件に加えて,1 000 トン(載貨質量)以上で機械的な推進装置がある船


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C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

舶及び 20 000 トン(載貨質量)未満の船舶内の厳しい条件を除いた場所に取り付ける製品に適

用する。ただし,荷役機械又は往復機関(reciprocating type)に直接接続する製品に対しては適

用しない。

6M3

この条件は,6M2 の条件に加えて,1 000 トン(載貨質量)未満の船舶内又は 20 000 トン(載

貨質量)未満の船舶内で厳しい条件の場所に取り付ける製品に適用する。また,荷役機械,コ

ンテナ誘導機械,クレーン及びしゅんせつ機械に直接接続する製品に適用する。

6M4

この条件は,6M3 の条件に加えて,往復機関(reciprocating type)に直接接続する製品に対して

適用する。


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C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

附属書 B(参考)熱帯の環境分類 6K6 及び 6K7 の説明

この附属書は,本体に関連する事柄を補足するもので,規定の一部ではない。

B.1

概要  熱帯とは南北の回帰線(北緯 23 度 27 分及び南緯 23 度 27 分)に挟まれた地域である。熱帯地

域には,JIS C 60068-1 に規定する気候の型のうち次のものがある。

    乾燥温暖(WDr

    緩乾燥温暖(MWDr

    極乾燥温暖(EWDr

    湿潤温暖(WDa

    湿潤温暖,変化少(WDaE

熱帯は,日中は高温であり,しばしば強い降雨がある。このような地域では季節的な変化がほとんどな

い。熱帯気候には赤道上の熱帯雨林の“湿潤温暖”気候型から,回帰線周辺の砂漠の“乾燥温暖”気候型

まであり,この二つの型は区別されるべきものである。

−  熱帯乾燥気候:

“乾燥温暖”

“緩乾燥温暖”及び“極乾燥温暖”の組合せ

−  熱帯湿潤気候:

“湿潤温暖”及び“湿潤温暖,変化少”の組合せ

標高によっては,気候条件が緯度によって決まる通常の条件と著しく異なる場所がある(例えば,山頂

での日射,気圧又は氷,雪の条件)

。熱帯の環境条件は,多くの地域で一様であるが,一部の地域では非常

に厳しい気象条件がある。

安定条件

−  一日の温度変化は,1  ℃以下であり,年間温度変化は最大 6  ℃以下である。

−  平均的な日照時間は 10.5 時間から 13.5 時間である。

−  日射強度は一様である。

−  多くの動物にとって安定な条件である。

極端な条件

−  降雨:赤道の周辺では年間を通して降雨があり,回帰線の周辺では一定の時期に強い降雨の期間があ

る。

−  海上での熱帯サイクロン:風速 30 m/s(最大 60 m/s 以上になることもある。

,例えば,西太平洋では

台風,カリブ海ではハリケーンがある。

−  好ましくない腐食性環境:強い降雨がある地域では,腐葉土及び鉱物による腐食がある。

−  熱帯雨林の植物の繁茂及び山岳地域のまばらな樹木

−  サバンナ又はステップ(草原)の草原地域及び植物のない砂漠地域

B.2

気候図(クライマトグラム)  熱帯地域の二つの気候型の気候図を図 B.1 に示す。この図は,B.1 

規定している気候の型に対する温度及び湿度の年間極値の平均値に基づいている。


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C 60721-3-6

:2006 (IEC 60721-3-6:1987)

     

 B.1  熱帯の湿った気候及び熱帯の乾いた気候の気候図