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日本工業規格

JIS

 C

0111

-1995

 (IEC

721-2-1

 : 1982

)

環境条件の分類

自然環境の条件−温度及び湿度

Classification of environmental conditions

Part 2 : Environmental conditions appearing in nature

Temperature and humidity

日本工業規格としてのまえがき 

この規格は,1982 年初版として発行された IEC 721-2-1 (Classification of environmental conditions Part 2 :

Environmental conditions appearing in nature Temperature and humidity)

及び Amendment 1 (1987)  を翻訳し,技

術 的 内 容 及 び 規 格 票 の 様 式 を 変 更 す る こ と な く 作 成 し た 日 本 工 業 規 格 で あ る 。 た だ し , 修 正 票

(Amendment)

については,編集し,一体とした。

なお,この規格で下線(点線)を施してある事項は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲

この規格は,屋外気候の種類を温度と湿度で規定したものである。製品の使用に当たって,適切な温度

及び湿度の厳しさを選択する際の基礎的データを示してある。

ここに規定する屋外気候は,世界各地を網羅しているが,南極中央部及び高度 5 000m 以上の地域を含

んでいない。

ここに記載した値は,製品に対する気候分類を定めるときの基礎的データとして使用する。

製品に対する温度及び湿度の厳しさを選択する場合は,JIS C 0110-1995(環境条件の分類  環境パラメ

ータとその厳しさの分類)に規定する値を使用する。

参考  JIS C 0110-1995 は , IEC 721-1 : 1990 (Classification of environmental conditions Part 1 :

Environmental parameters and their severities)

と一致している。

2.

目的

この規格は,製品の輸送,貯蔵,設置及び使用の際に最も頻繁にさらされる温度及び湿度の条件を十分

代表するように,屋外気候をいくつかに分類して規定したものである。

3.

概要

電気製品は,世界中のすべての地域で様々な気候の下で使用されるので,過酷な気候条件によるストレ

スに対しても十分な信頼性を保たなければならない。製品が受ける気候条件の詳細な情報は,設計段階で

役立つものである。

屋外の温湿度データは,全世界で長年にわたって蓄積され,統計的に処理されてきた。それらのデータ


2

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

は,使いやすいように気候図 (climatogram) によって表すことができる。

製品の温度ストレスは,屋外の気温以外に多くの環境パラメータ,例えば,太陽放射,風速,近傍の装

置からの熱などに左右される。

湿度の影響は,温度,温度変化,しめり空気中の不純物などによって左右される。

多くの場合,例えば,短時間しか発生しなくても,昼夜を通しての温度や湿度の極値が非常に重要であ

る。その他,例えば,熱や水の浸透の時定数が大きな値をもつ場合は,ある期間中の温度と湿度の平均値

が重要である。

したがって,次の二つの値を示すことが有効である。

・  年間極値の累年平均値  (The mean value over many years of the annual extreme values)  :各年度の温湿

度極値を多年度にわたり平均した値で,数時間程度の短時間発生する値

・  日平均値の年間極値の累年平均値 (The mean value over many years of the extreme daily mean

values)

:毎日の平均温湿度の各年間極値を多年度にわたり平均した値で長時間継続する条件

さらに,極めてまれにしか起きないケースを表すために,長年の温度と湿度の絶対極値 (The absolute

extreme)

を示してある。

この規格は,信頼性については考慮していないので,単に温度と湿度及びそれらの複合したものの絶対

極値を与えるだけである。信頼性の目的のためには温度と湿度の統計的な分布の情報も必要である。この

データは,材料中への水分の拡散を考慮する場合に必要となることがある。

4.

温度及び湿度の統計的データ表示方法

4.1

統計的屋外気候

製品を限定した地域で使用する場合,屋外の温度と湿度条件は,その地域の統計的気候図から求めるこ

とができる。製品を設計する際,このようにして求めた温度・湿度条件が使用できる。

全地域の様々な屋外の温度及び湿度の条件は,9 種類の気候の型で表すことができる。この気候の型を

“統計的屋外気候”という。

4.2

統計的屋外気候群

製品を気候の型が異なっているいくつかの地域で使用できるようにするため,統計的屋外気候を四つの

主な群に分類する。四つに限定したのは,はん(汎)用性を意図した製品に適用する温度と湿度の範囲を

拡大するためである。

5.

統計的屋外気候の表示

5.1

環境パラメータ

統計的屋外気候は,次の環境パラメータの値で定義する。

−  空気の温度

−  空気中の相対湿度

ある温度での相対湿度は,実際の水蒸気分圧とその温度の飽和水蒸気分圧の比として定義する。

ある一定の大気圧での絶対湿度は,単位体積の空気中に存在する水の質量で定義する。絶対湿度は,そ

の空気の温度と相対湿度から求まる。

注  湿り空気の基本的な線図を附属書 に示す。

5.2

気候図

5.2.1

概要


3

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 1の気候図は,統計的屋外気候の境界を定めるものである。これらの図には,三つの境界線が描か

れている。第 1 の境界線は,日平均値の年間極値の累年平均値を,第 2 の境界線は,年間極値の累年平均

値を,また,第 3 の境界線は,絶対極値を表したものである。

5.2.2

日平均値の年間極値の累年平均値を表す境界線

温湿度の日平均値の年間極値の累年平均値を表す境界線は,X 軸に気温,Y 軸に相対湿度をとった図上

に,その気候の型の地理上の代表的な地域で発生する気温と相対湿度の日平均値を図示し,図に表された

極値を通るように引いた線である。

気候図に示す境界線は,

各年ごとに得られた境界線を少なくとも 10 年以上にわたって平均したものであ

る。

なお,境界線は等温線,等相対湿度又は等絶対湿度線に平行になるように多少簡略化してある。

製品が短時間(1 回当たり数時間程度)

,境界線を超えるような極端な気温,湿度及びこれらの組合せに

さらされる確率は,5%程度である。したがって,製品を長時間使用する場合,境界線を超える温度条件に

短時間さらされたとしても影響を受けないと考えられる。

5.2.3

年間極値の平均値を表す境界線

温湿度の年間極値の平均値を表す境界線は,その気候の型の地理上の代表的な地域で発生する年間の気

温と相対湿度のすべてを 5.2.2 に示したものと同じ図上に図示し,その極値を通るように引いた線である。

気候図に示す境界線は,

各年ごとに得られた境界線を少なくとも 10 年以上にわたって平均したものであ

る。

なお,境界線は,等温線,等相対湿度線又は等絶対湿度線に平行になるように多少簡略化してある。

図から読み取れる気温,相対湿度及び絶対湿度の極値は,毎年の極値の平均値を正確に示すものではな

いが,実用上有効である。

製品が境界線の外側の気温及び相対湿度の外気にどのくらいさらされるかは使用期間に左右される。数

年間恒久的に屋外に置かれている製品は,境界線よりも極端な温度と相対湿度の組合せの条件に一時的に

さらされることがある。

製品が短時間,

屋外に設置される場合,

境界線を超えた極端な温度及び湿度にさらされる確率は少ない。

低温の年間極値は,通常 10 時間程度発生する。一方,高温の極値は,通常これより短く,5 時間程度発

生する。したがって,年間極値の統計的発生確率は,低温値で約 0.1%,高温値で約 0.05%である。

5.2.4

絶対極値を表す境界線

温湿度の絶対極値を表す境界線は,その気候の型の地理上の代表的な地域で発生する温度と相対湿度の

10

年以上にわたるすべての値を 5.2.2 に示したものと同じ図上に図示し,その極値を通るように引いた線

である。

なお,境界線は,等温線,等相対湿度線又は等絶対湿度線に平行になるように多少簡略化してある。

絶対極値は,非常にまれで,かつ,短時間しか発生しないものであるが,例えば,通信用機器が最悪条

件でも十分動作しなければならないような特別な場合に適用する。

5.3

統計的屋外気候の形

統計的屋外気候として定義する気候の形を次の表に示す。

表 に,統計的屋外気候の各型に対する温度と湿度の日平均値の年間極値の累年平均値を示す。

表 II に,統計的屋外気候の各型に対する温度と湿度の年間極値の累年平均値を示す。

表 III に,統計的屋外気候の各型に対する温度と湿度の絶対極値を示す。

すべての数値は,10 年以上にわたる観測に基づいている。観測期間を延ばすと,

表 III の数値はより広


4

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

がることもある。

統計的屋外気候の気候図を

図 1に示す。

5.4

統計的屋外気候群

統計的屋外気候は,次の四つの群に分類する。

(a)

限定屋外気候群 (Restricted Open−Air Climates)  :緩温暖に限定。

(b)

温暖屋外気候群 (Moderate Open−Air Climates)  :緩寒冷,緩温暖,乾燥温暖,緩乾燥温暖。

(c)

一般屋外気候群 (General Open−Air Climates)  :極寒冷及び極乾燥を除くすべて。

(d)

全地球屋外気候群 (World Wide Open−Air Climates)  :すべての気候を含む。

表 IV に,統計的屋外気候群に対する温度と湿度の日平均値の年間極値の累年平均値を示す。

表 に,統計的屋外気候群に対する温度と湿度の年間極値の累年平均値を示す。

表 VI に,統計的屋外気候群に対する温度と湿度の絶対極値を示す。

5.5

統計的屋外気候の地理上の概観

全地球上の統計的屋外気候の事象の概観は,

附属書 の 2 枚のカラー地図で表示されている。


5

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 1  極寒冷型気候図(南極中央部を除く)


6

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 2  寒冷型気候図


7

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 3  緩寒冷型気候図


8

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 4  緩温暖型気候図


9

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 5  乾燥温暖型気候図


10

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 6  緩乾燥温暖型気候図


11

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 7  極乾燥温暖型気候図


12

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 8  湿潤温暖型気候図


13

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

図 9  湿潤温暖型(変化少)気候図


14

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

表 I  日平均値の極値による気候の型

温度と湿度の日平均値の年間極値の累年

平均値

気候の型

低温

(

℃)

高温

(

℃)

相 対 湿 度 ≧ 95%
での最高温度

(

℃)

絶対湿度の
最高値

(g/m

3

)

気候図 
図番号

極寒冷(南極中央部を除く)

 (Extremely Cold except the

Central Antarctic)

−55 +26

+18 14

1

寒冷 (Cold)

−45 +25

+13 12

2

緩寒冷 (Cold Temperate)

−29 +29

+18 15

3

緩温暖 (Warm Temperate)

−15 +30

+20 17

4

乾燥温暖 (Warm Dry)

−10 +35

+23 20

5

緩乾燥温暖

 (Mild Warm Dry)

      0

+35

+24 22

6

極乾燥温暖

 (Extremely Warm Dry)

+  8 +43

+26 24

7

湿潤温暖 (Warm Damp)

+12 +35

+28 27

8

湿潤温暖,変化少

  (Warm Damp, equable)

+17 +33

+31 30

9

表 II  年間極値による気候の型

温度と湿度の年間極値の累年平均値

気候の型

低温

(

℃)

高温

(

℃)

相 対 湿 度 ≧ 95%

での最高温度

(

℃)

絶対湿度の

最高値

(g/m

3

)

気候図 
図番号

極寒冷(南極中央部を除く)

 (Extremely Cold except the

Central Antarctic)

−65 +32

+20 17

1

寒冷 (Cold)

−50 +32

+20 18

2

緩寒冷 (Cold Temperate)

−33 +34

+23 20

3

緩温暖 (Warm Temperate)

−20 +35

+25 22

4

乾燥温暖 (Warm Dry)

−20 +40

+27 24

5

緩乾燥温暖

 (Mild Warm Dry)

−  5 +40

+27 25

6

極乾燥温暖

 (Extremely Warm Dry)

+  3 +55

+28 27

7

湿潤温暖 (Warm Damp)

+  5 +40

+31 30

8

湿潤温暖,変化少

  (Warm Damp, equable)

+13 +35

+33 36

9


15

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

表 III  絶対極値による気候の型

温度と湿度の絶対極値

気候の型

低温

(

℃)

高温

(

℃)

相 対 湿 度 ≧ 95%

での最高温度

(

℃)

絶対湿度の

最高値

(g/m

3

)

気候図 
図番号

極寒冷(南極中央部を除く)

 (Extremely Cold except the

Central Antarctic)

−75 +40

+24 20

1

寒冷 (Cold)

−60 +40

+27 22

2

緩寒冷 (Cold Temperate)

−45 +40

+28 25

3

緩温暖 (Warm Temperate)

−30 +40

+28 25

4

乾燥温暖 (Warm Dry)

−30 +45

+30 27

5

緩乾燥温暖

 (Mild Warm Dry)

−15 +45

+31 30

6

極乾燥温暖

 (Extremely Warm Dry)

−10 +60

+31 30

7

湿潤温暖 (Warm Damp)

   0

+45

+35 36

8

湿潤温暖,変化少

  (Warm Damp, equable)

+4

+40

+37 40

9

表 IV  日平均の極値による気候群

気候群

温度と湿度の日平均値の年間極値の累年平均

低温

(

℃)

高温

(

℃)

相 対 湿 度 ≧ 95%

での最高温度

(

℃)

絶対湿度の

最高値

(g/m

3

)

限 定 屋 外 気 候 群

(Restricted)

−15

+30

+20 17

温 暖 屋 外 気 候 群

(Moderate)

−29

+35

+24 22

一 般 屋 外 気 候 群

(General)

−45

+35

+31 30

全地球屋外気候群

(World

−Wide)

−55

+43

+31 30

表 V  年間極値による気候群

気候群

温度と湿度の年間極値の累年平均値

低温

(

℃)

高温

(

℃)

相 対 湿 度 ≧ 95%

での最高温度

(

℃)

絶対湿度の

最高値

(g/m

3

)

限 定 屋 外 気 候 群

(Restricted)

−20

+35

+25 22

温 暖 屋 外 気 候 群

(Moderate)

−33

+40

+27 25

一 般 屋 外 気 候 群

(General)

−50

+40

+33 36

全地球屋外気候群

(World

−Wide)

−65

+55

+33 36


16

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

表 VI  絶対極値による気候群

気候群

温度と湿度の日平均値の年間極値の累年平均

低温

(

℃)

高温

(

℃)

相 対 湿 度 ≧ 95%
での最高温度

(

℃)

絶対湿度の
最高値

(g/m

3

)

限 定 屋 外 気 候 群

(Restricted)

−30

+45

+28 25

温 暖 屋 外 気 候 群

(Moderate)

−45

+45

+31 30

一 般 屋 外 気 候 群

(General)

−60

+45

+37 40

全地球屋外気候群

(World

−Wide)

−75

+60

+37 40


17

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

附属書 A  統計的屋外気候の地理上の概観 

A1.

概要

この

附属書 は,統計的屋外気候の概要を示す。

2

枚のカラー地図のうち,1 枚は気候の型及びその組合せによる区分けを,他の 1 枚は気候群による区分

けを示す。気候の型及び気候群の定義はそれぞれ 5.3 及び 5.4 による。

A2.

目的

それぞれの気候の型又は気候群を区別するために,異なる色を用いて統計的屋外気候が世界のどの地域

に当てはまるかを示すことを目的とする。

この規格の利用者は,製品の貯蔵,輸送,据付け及び使用中に最も頻繁に遭遇する屋外気候の地理上の

分布の概要をこのカラー地図から知ることができる。

A3. 

一般的事項

統計的屋外気候とその地理上の分布に関する基礎的な情報は,次のデータから得ている。

−  統計的屋外気候の地域への適用に関し,すべての IEC 国内委員会へ問い合わせたアンケート回答の

要約

− 20 年間にわたり世界中の気象台などが収集し,かつ,気象学者と技術者が評価検討した気象データ

A4.

屋外気候の表示

A4.1

一般的事項

ある特定の色で示す気候の型又は気候群は,その地域での気候の特徴を表している。

ある気候から他の気候への地理上での移り変わりは,明確ではない。さらに,ある気候の型の厳しさを

超えていて,二つの気候の型の組合せの方が実際の状況に合う広い地域が存在する。そのため,二つの気

候の型の組合せを定義し,必要に応じ表示した。

色分けした地域内の特定の場所に関する詳細データは,その地区の気象台などから得るのが望ましい。

A.4.2

二つの地図に使用した表記

幅の狭い斜線で示した地域は,平均海抜が 2 000m を超える高地である。この地域の気候は,近接地域

より寒冷ではあるが通常は同じ特徴をもっている。

打点をした地域は,二つの気候,特に湿潤温暖と乾燥温暖の気候の型が交互に季節により明確に入れ替

わる地域(図中の交互形気候:alternating climate)である。

幅の広い斜線で区別した地域は,周期的に温度と湿度が極値の気候条件になる地域(図中の温暖地域)

である。これは主に,湿潤温暖/緩乾燥温暖の気候の型の組合せに限定されるが,また極乾燥温暖の気候の

型においてもみられる。

A4.3

気候の型の地図表示(附属書付図 A1

一つの色はある気候の型を示しているが,必要に応じ二つの気候の型の組合せも示した。

二つの気候の型の組合せで示した地域では,該当する二つの気候の型が混在した気候であることを意味

している。この地域においては,二つの気候の型の厳しさが製品の設計,組立て工事,試験,その他に重

要となる。


18

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

地図上でカラー表示した気候の型及びその組合せを

附属書付表 A1 に示す。

A4.4

気候群の地図表示(附属書付図 A2

ここでは,気候群を表すのに 5.4 と同じ分類を使用し,範囲が狭い気候群は,より範囲が広い気候群に

含めることとした。

そのため,地図では色分け法を変え,ある気候群に属する全地域を以下のように表示した。

−  限定屋外気候群は 1 色

−  温暖屋外気候群は 2 色

−  一般屋外気候群は 3 色

−  全地球屋外気候群は 4 色

付表 A1  屋外気候の型及びその組合せ

屋外気候の型

二つの気候の型の組合せ

名称

記号

名称

記号

屋外気候群

極寒冷(南極中央部を除
く)

EC

寒冷 C

緩寒冷 CT

緩温暖 WT

限定屋外気候群

乾燥温暖 WDr

乾燥温暖/緩寒冷 WDr/CT

温暖屋外気候群

緩乾燥温暖 MWDr

緩乾燥温暖/緩寒冷
緩乾燥温暖/緩温暖

MWDr/CT

MWDr/WT

温暖屋外気候群 
温暖屋外気候群

極乾燥温暖 EWDr

湿潤温暖 WDa

湿潤温暖/緩寒冷 
湿潤温暖/緩乾燥温

WDa/CT

WDa/MWDr

一般屋外気候群 
一般屋外気候群

湿潤温暖,変化少 WDaE

湿潤温暖,変化少/

緩乾燥温暖

WDaE/MWDr

一般屋外気候群


19

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

付図  A1  大陸及び大きな島の屋外気候


20

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

付図  A2  大陸及び大きな島の屋外気候


21

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

附属書 B  湿り空気線図 

B1.

概要

この附属書は,この規格シリーズで使用する湿り空気線図について解説する。

参考  この規格シリーズとは,IEC 721 シリーズのことで,JIS C 0111 がその一部である。

図 B1 は,通常の大気圧のもとでの温度と湿度の相互関係を示すもので,B3 に示す式から算出したもの

である。式(2)と式(3)は,これらの関係を表すいくつかの近似式の中の一組である。

この図は,環境条件の評価又は分類に関する分野で使用することを推奨する。

B2.

適用範囲

湿り空気線図は,気象環境を規定するとき,例えば,気候図を作成するときに使用できる。特定の温度

と相対湿度での空気中の絶対温度を決めるときにも使用できる。

なお,正確な値を求めるためには,さらに詳しい図を用いるか,又は計算によることが望ましい。

B3.

解説

図 B1 は,次の三つの尺度をもっている。

a)

絶対湿度 (g/m

3

)

:上側の横軸

b)

相対湿度 (%) :左側の縦軸

c)

空気温度  (℃)  :下側の横軸,この尺度は露点を決定するときにも使用でき,100%の相対湿度のとき

の露点を示している。

図中の曲線群は,相対湿度 (%) ,温度  (℃)  及び絶対湿度 (g/m

3

)

の関係を示している。これらの曲線

群は次の式から求められる。

絶対湿度(水の含有量)

ρ

は,0℃,1Pa における水蒸気密度,温度及び水蒸気圧の一次関数である。

100

/

16

.

273

16

.

273

932

007

.

0

)

,

(

ϕ

ϕ

ρ

e

t

t

簡略化すると,

3

/

16

.

273

100

/

167

.

2

)

,

(

m

g

t

e

t

ϕ

ϕ

ρ

 (1)

ここに,

e

:  飽和水蒸気圧 (Pa)

ϕ

:  相対湿度 (%)

t

:  温度  (℃)

である。

飽和水蒸気圧 は,次の文献の式から求めたものである。

Linke-Baur : Metrologisches Taschenbuch, 2. Band, 2. Auflage, Leipzig 1970, Page 476, Table 46,

なお,圧力値は mbar を Pa で表示してあるので原文とは 100 倍異なる。

式を簡略にするため絶対温度 T (K)  を用いる。

ここに,Tt+273.16

熱力学的な平衡条件にある場合 は,式(2)及び式(3)で表示される。


22

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

−  0℃を超えて液体の水:e

w

−  0℃以下の氷:e

i

n

w

T

e

10

100

)

(

 (2)

ここに,

ú

ú

û

ù

ê

ê

ë

é

÷

ø

ö

ç

è

æ

÷

ø

ö

ç

è

æ

1

10

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B4.

この図の使用例を

図 B2 に示す。

−  IEC 721-3-3 (Classification of groups of environmental parameters and their severities. Stationaly use at

weatherprotected locations. )

の環境区分 3k2 の低温で相対湿度の高い条件のときの絶対湿度を求め

る:縦軸の相対湿度 75%と下側の軸の 15℃の交点を探す。

この交点の近く曲線に並行な曲線を書き,上の軸との交点を読むとそれが絶対湿度である。絶対

湿度は,9.5g/m

3

である。

−  上の条件での露点を求める:上で求めた絶対湿度の値から垂線を下ろし,下のスケールで読む。こ

の値が露点である。この場合,10℃である。


23

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

付図 B1  湿り空気線図の構成


24

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

付図 B2  湿り空気線図の利用例


25

C 0111-1995 (IEC 721-2-1 : 1982)

原案作成委員会

氏名

所属

(委員長)

高  久      清

工業技術院電子技術総合研究所

(幹事)

井  下  芳  雄

エミック株式会社

青  園  隆  司

タバイエスペック株式会社

(途中,山本敏男と交替)

穴  山      汎

財団法人日本電子部品信頼性センター

岩  田      武

東京特殊印刷工業株式会社

石  田      進

三菱電機株式会社

岡  本  英  男

沖エンジニアリング株式会社

加  藤  敏  男

横河電機株式会社

川  中  龍  介

ソニー株式会社

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

倉  重  有  幸

通商産業省工業技術院

栗  原  正  英

社団法人日本プリント回路工業会

小  金      実

日本電気計器検定所

後  藤  恒  人

財団法人日本品質保証機構

斉  藤  武  雄

日本電信電話株式会社

佐  藤  政  博

財団法人日本電気用品試験所

篠  崎  輝  夫

財団法人日本ガス機器検査協会

清  水  英  範

社団法人日本電機工業会

曽我部  浩  二

株式会社村田製作所

瀧  澤      清

財団法人神奈川高度技術支援財団

立  川      明

社団法人日本電子機械工業会

中  西  忠  雄

防衛庁

中  村  國  臣

工業技術院電子技術総合研究所

中  村  英  夫

財団法人鉄道技術総合研究所

西  前  仁  也

株式会社日立製作所

福  島      彰

財団法人日本船舶標準協会

三  上  和  正

東京都立工業技術センター

森  川  貞  重

財団法人日本電子部品信頼性センター

山  田  宜  人

ソニー株式会社

山  本  圭  一

進工業株式会社

若  林  宗  平

ミツミ電機株式会社

渡  辺      博

株式会社東芝

横  井  康  夫

株式会社山崎精機研究所

(事務局)

鳴  神  長  昭

財団法人日本電子部品信頼性センター

備考  ○印は小委員会委員