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C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,財団法人日本電子部品信頼性センター (RCJ)

/財団法人日本工業規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があ

り,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

JIS C 0080

には,次に示す附属書がある。

附属書 A(規定)  試験装置の詳細

附属書 B(規定)  構造の詳細

附属書 C(規定)  試験装置の調整及び保全

附属書 D(参考)  試験装置の例

附属書 E(参考)  証明書の例


C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

(1) 

目次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

2

3.

  定義

2

4.

  原理

2

5.

  試験装置

3

5.1

  試験チャンバ

3

5.2

  炉

3

5.3

  試験片ホルダ及び支持枠組

3

5.4

  ガスバーナ

4

5.5

  光度測定装置

4

5.6

  測定及び記録装置

4

6.

  校正及び検証

4

6.1

  炉の校正

4

6.2

  光学装置の検証

5

6.3

  チャンバの気密性の検証

5

7.

  標準材料の使用による装置の性能の検証

5

7.1

  試験片

5

7.2

  装置の準備

6

7.3

  手順

6

7.4

  試験結果

6

8.

  試験報告書

7

附属書 A(規定)  試験装置の詳細

8

附属書 B(規定)  構造の詳細

18

附属書 C(規定)  試験装置の調整及び保全

20

附属書 D(参考)  試験装置の例

25

附属書 E(参考)  証明書の例

27


日本工業規格

JIS

 C

0080

: 2001

 (IEC 60695-6-30

: 1996

)

環境試験方法−電気・電子−

火災危険,火災のもつ潜在的・偶発的危険の

試験方法−火災に遭った電気製品からの煙による

光の不透過度に起因する視界のさえぎりの評価

に関する指針及び試験方法:

小規模静的試験方法−

煙による光の不透過度測定−試験装置の記述

Fire hazard testing

−Part 6 : Guidance and test methods on the assessment

of obscuration hazard of vision caused by smoke opacity from

electrotechnical products involved in

fires

−Section 30 : Small scale static method−Determination of

smokeopacity

−Description of the apparatus

序文  この規格は,1996 年に第 1 版として発行された IEC 60695-6-30, Part 6 : Guidance and test methods on

the assessment of obscuration hazard of vision caused by smoke opacity from electrotechnical products involved in

fires

−Section 30 : Small scale static method−Determination of smoke opacity−Description of the apparatus を翻

訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格の点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,電気電子製品に用いる材料について,パイロット炎を用いるか又は用いない

で,放射熱源に対し垂直にさらした材料からの煙の特定光学密度測定における装置,校正手順及び基本的

な試験手順について規定する。試験片は規定のサイズとする。煙の光学濃度測定は、あらかじめ標準材料

によって校正調節された気圧のチャンバ中で行う。

この方法は,固体の非金属の平らな試験片にだけ適用する。例えば,絶縁電線又はケーブルのような平

らでない試験片では均一な熱流束が得られないため,この試験に適さない。

この規格は,諸材料の挙動の格付けを系統化することを目的とするものではない。

熱流束が,直接当たることによって溶融し流出してしまう材質については,再現性のある結果が得られ

ないこともあり,この試験方法は適さない。

ほとんどすべての非金属性材料は,電気製品に使用されているものも含めて熱にさらされると煙を発生


2

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

する。火に関係する潜在的・偶発的危険要因の一つである煙は,人体への悪影響及び物損を引き起こし,

消防活動を阻害する要因になっている。火災時における材料又は製品からの煙による光の不透過の比率を

低めることが,結果として設備・装置の損傷を減じ,人の避難を容易にし消防活動を阻害していた要因を

軽減させることになる。

警告  試験片の熱分解又は燃焼反応によって有毒・有害な放出物が発生することがあるので適切な安全対

策を講じる。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60695-6-30 : 1996 Fire hazard testing

−Part 6 : Guidance and test methods on the assessment of

obscuration hazard of vision caused by smoke opacity from electrotechnical products involved in

fires

−Section 30 : Small scale static method−Determination of smoke opacity−Description of

the apparatus (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・

追補には適用しない。

IEC 60584-1 : 1977, Thermocouples

−Part 1 : Reference tables Amendment 1(1989)

IEC 60584-2 : 1982, Thermocouples

−Part 2 : Tolerances

IEC 60695-1-1 : 1999, Fire hazard testing

−Part 1-1 : Guidance for assessing the fire hazard of electrotechnical

products : General guidance

IEC 60695-4 : 1993, Fire hazard testing

−Part 4 : Terminology concerning fire tests

ISO 1923 : 1981, Cellular plastics and rubbers

−Determination of linear dimensions

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,IEC 60695-4 によるほか,次による。

3.1

(煙による)光の不透過度  規定の条件で,入射光束  (I)  の煙を透過した光束  (T)  に対する比  (I/T)。

3.2

(煙の)光学密度 [log (I/T)]    煙による光の不透過度の常用対数。

備考  この規格では,は煙の光学密度を表す。

3.3

特定光学密度  D

s

  光学密度及び規定の試験方法に特有の因子を考慮に入れた,材料又は製品の試

料から発生する煙による光の不透過度の度合い。

備考  特定光学密度は,無次元数である。

4.

原理  気圧制御された試験チャンバ中に試験片を垂直に取り付け,パイロット炎を用いるか又は用い

ないで,制御した熱放射雰囲気にさらす。

発煙による光の不透過度を測定するために,光度測定系を用いる。

5.

試験装置  この装置は,着脱式フィルタを取り付けることによって特定光学密度 528 までを測定する

ことが可能である。また,このフィルタを外すと特定光学密度 924 まで測定可能である。

試験装置は,

附属書 に規定する(図 A.1A.8)。

構造の詳細は,

附属書 に規定する。


3

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

校正手順及び保全の推奨法は,

附属書 に規定する。

試験装置の例として二つを,

附属書 に示す。

5.1

試験チャンバ

5.1.1

試験チャンバは,通常 0.51m

3

の容積で,内寸は次による。

−  幅      :  914mm  ±  3mm

−  奥行き  :  610mm  ±  3mm

−  高さ    :  914mm  ±  3mm

内面は,定期的な清掃に適し,かつ,耐腐食性があるものとする。

備考  パネル構造の例:内面はエナメル処理鋼,コアパネルは断熱材料,外表面は亜鉛めっき鋼とす

る。

5.1.2

試験チャンバが閉じられたとき,チャンバは 6.3 による正の気圧を試験中保つものとする。水マノ

メーターは,試験チャンバの気圧測定に適したものとする。

試験チャンバ床面の開口部を覆うアルミニウムはくは,厚さ約 0.04mm を使い,突然の圧力上昇時に破

裂して対応するものとする。設置前に,注意深く油脂を除去し,開口部周辺の試験チャンバの床面を清し

ょくする。

いかなる折れ目からも漏れがないようにするため,アルミニウムはくにしわが生じないよう注意深く取

り扱う。

アルミニウムはくを保護するために,ステンレス鋼製格子をアルミニウムはくの上に置くとよい。

アルミニウムはくを損傷するおそれのある溶融試料からの流出物を受けるためにステンレス鋼製受皿を

試験片ホルダの下に置くとよい。

5.1.3

安全環境規制に適合した排気系統を排煙設備につなぐ。

5.1.4

内部の温度を測定するため,奥壁内面の中央部に熱電対を固定する(

附属書 の B.8 参照)。

5.2

炉(放射熱源)(図 A.2 及び図 B.1 参照)  炉は,電熱素子(図 A.2 参照)と内径約 76.2mm のセラ

ミック管で構成し,

附属書 の B.1 に規定するように配置する。

炉及びその支持枠組は,電熱素子と試験片表面との距離が 76.2mm±1.0mm になるように配置する。

稼働時の炉の状態は,適切なシステムによって常時監視する。

炉の出力を直径 38.1mm の円上での放射レベルの平均値が試験片の設置位置の中心部において規定の

25kW/m

2

±0.5kW/m

2

に保つように調節する(

附属書 参照)。

5.3

試験片ホルダ及び支持枠組

5.3.1

試験片ホルダ(

図 A.4 及び附属書 の B.2 参照)は,試験片の中心が適切に炉の中心線に沿って動

けるように炉の支持枠組と一体化した支持部上にセットする。

5.3.2

試験中又は校正中を除き,炉を稼働するときは,76.2mm×76.2mm の大きさの耐火板を取り付けた

ブランク試験片ホルダを,炉の開口部の前に置く。

耐火板は,試験片ホルダの前部の縁に密着させて,ばねと保持棒で保持する。

備考  公称密度が 800kg/m

3

∼970kg/m

3

で最小厚さ 10mm の板が,この要求を満足している。

5.4

ガスバーナ(附属書 の B.4 参照)  接炎試験中,6 個の管をもつバーナは水平管の先端が試験片

ホルダの下部の開口部下端から上へ 6.4mm±1.5mm(

図 A.4 の高さ N)に中心がくるように,また試験片

の表面から 6.4mm±0.85mm(

図 A.4 の距離 M)離れたところに中心がくるように固定する。

使用する燃料はプロパン(純度 95%以上)と空気の混合物とし,それぞれの流量は 50cm

3

/min

±5cm

3

/min

と 500cm

3

/min

±25cm

3

/min

とする。流量はニードルバルブで調整し,2 個の流量計で測定する。


4

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

5.5

光度測定装置(図 A.5 及び附属書 の B.5 参照)  光度測定装置は,層状化した煙による測定値の

変動を小さくするため,垂直に配置した光源及び光検出器から構成する。測光系は,0.000 1%∼100%の透

過率を測定するために光学密度を六つの感度範囲にわたって確実に記録できるものでなければならない。

光度計は,どの感度範囲においても最大読取値で±0.3%以内の精度をもたなければならない。検出器の

出力は記録計につなぐ。

5.5.1

光源は,白熱タングステンフィラメント電球(公称 6.5V)とする。この電球は,光漏れのない箱

の中に取り付けて,試験チャンバ床にある窓によって分離する。

また,この箱は凝縮を防ぐために約 50℃に加熱しておく。

この光漏れのない箱は,試験チャンバ内を垂直に透過する直径 38.1mm の平行ビーム光線を出すために

必要な光学系を含まなければならない。

5.5.2

光検出器は,1nA 未満の暗電流と ILC(

1

)

の S-4 スペクトル感度をもつ光電子増倍管である。

光源の反対側の試験チャンバ天板にある窓によって分離されている光漏れのない箱の中に光検出器を取

り付け,光検出器上に平行光線の焦点を結ばせるために収束レンズを用いる。公称光学密度 2 の着脱可能

なニュートラルフィルタを光学密度の測定範囲拡大に使用する。

(

1

)

国際照明協会  (International Lighting Commission)

5.6

測定及び記録装置  データレコーダは,次の記録ができるものでなければならない。

−  炉を校正するときの放射計出力電圧(6.1 参照)

−  試験中の光検出器の出力電圧(5.5.2 参照)

6.

校正及び検証  校正又は試験の前に,試験チャンバの後部壁パネルの温度は 33℃±4K で安定させ,

試験装置は前回の試験の残さ(渣)がないように清掃し,少なくとも空気で 2 分間吹き飛ばす。

6.1

炉の校正  炉は,次の手順で校正する。

バーナを取り除き炉の待機位置に放射計を取り付け,電源及びガス回路に接続する。

炉の前の所定位置にブランク試験片ホルダを置く。支持枠組の止め具までブランク試験片ホルダを動か

して,代わりに放射計を炉の前に動かして持ってくる。

次に,炉の開口部と放射計との位置関係を正確に 38.1mm のゲージを用いてチェックし,必要な調整を

する。

図 C.1 参照)

備考  この試験は,放射熱源に対する放射計及び試験片の位置の微妙な変動に大きく影響を受ける。

炉のゲージは,試験片ホルダの位置の検査にも用いる。

放射計及びブランク試験片ホルダを,それぞれ元の位置に戻し,試験チャンバの壁の温度を 33℃±4K

で安定させる。試験装置を通常の操作条件にもっていき,その後,ブランク試験片ホルダを受け止め具ま

で移動させた後,放射計を炉の前にもってくる。

試験チャンバの扉を閉じ,吸入口を開放し,排気口を閉じる。空気を放射計冷却器に供給し放射計本体

の温度を 93℃±3K に保つ。放射計の出力を監視して,出力が平衡状態に達したことを確認する。

次に必要ならば 25kW/m

2

±0.5kW/m

2

の定常放射と等価との校正値に対応する定常電圧読取値になるよ

う炉を調整する。調整するときは,放射計が平衡状態に達することを確実にするため炉の調整と調整との

間に約 10 分間,間隔を開ける。炉が校正中なんらかの理由で扉が開いたときは,扉を閉めた後,最終の電

圧を読み取る前に熱平衡に至るまで十分な時間をとる。

校正手順の最後に,ブランク試験片ホルダを炉の前の位置に戻し,放射計冷却空気の供給を停止し,試

験チャンバから放射計を外す。


5

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

6.2

光学装置の検証(附属書 の C.1.3 参照)  光路の中に標準ニュートラルデンシティフィルタを置

くことによって,光度計の正確性と直線性を確認する(

附属書 の C.1.3.2 参照)。これらのフィルタは,

光学系のすべての開口部を覆っておく。また,光度計で測定した特定光学密度は,校正値の±5%以内とす

る。

備考 600nm で得られた特定光学密度の規定定格値を確認するために,これらフィルタの光透過度の

400nm

∼900nm の範囲にわたりスペクトル分析によって調べる。なぜなら,この光源は広いス

ペクトル分布をもっているからである。それゆえ,このフィルタで測定された特定光学密度は

正確でないかもしれない。しかし,使用するランプのスペクトル分布が一致しているならば研

究所間のデータ比較には使用できる。

6.3

チャンバの気密性の検証  チャンバの気密性は,定期的に U 形マノメータ(図 A.8 及び図 B.9 参照)

を用い,漏えい度試験を実施し検証する。試験チャンバの天板のガス採取口から圧縮空気を導入して,試

験チャンバ内圧を水頭柱約 76mm まで上げる。

圧力が水頭柱 50mm まで下がる時間が,ストップウオッチで測定して 5 分以上でなければならない。

7.

標準材料の使用による装置の性能の検証  装置の正常な動作と試験手順を照査するため二つの標準試

料を用いる。

−  無炎試験用のアルファセルロース紙(SRM 1006  標準)

備考参照)

−  有炎試験用のプラスチックシート(SRM 1007  標準)

備考参照)

備考  この二つの標準試料は,標準材料協会  (Office of Standards Reference Materials)  から入手が可能

である。  [National Institute of Standards and Technology (NIST) , Gaithersburg, MD USA]

7.1

試験片  試験に先立ち,各標準材料の証明書の指示に従って調整しなければならない。その際,試

験片のすべての面は空気に接しているものとする。

試験片は,76.2mm×76.2mm とする。

各試験片の厚さは,

ISO 1923

の方法で測定する。

6

試験片以上とった 1 バッチの厚さのばらつきは 0.1mm

未満とする。

その後,各試験片は次の要領で準備する。平板を使って,約 0.04mm 厚さのアルミはくの試験片の非光

沢面上に試験片を上方に置く。そして端を折り曲げるのに十分な大きさで,試験片の周り 6mm∼10mm を

覆うようにする。端部の上ではくを注意深く曲げ,試験片の上面に密着させて,しわを最小にする(角の

対角の切り込みは,しわを減らすのに役立つ。

。はくの破裂を避ける。

試験面の大きさ 65mm×65mm がさらされるように上面と側面とのはみ出し部分を切り落とす。試験片

をホルダに挿入後,燃焼時のかすが試験片ホルダのトラフの中にゆっくり滑り落ちるように下面のはみ出

し部分は残しておく。アルミニウムはくを切るとき試験片の面が損傷しないように注意する。挿入後,硬

い材質のもので試験片ホルダの開口部に合わせて,アルミニウムはくをそろえることが必要である。

試験片をホルダに挿入後,乾燥密度 850kg/m

3

±100kg/m

3

,大きさ 75mm×75mm,厚さ 12.5mm の不燃性

角形断熱板で後ろから支え,その後,ばねを挿入しクリップで押さえる。

厚さ 16mm 以上の試験片は,厚さ調整可能なクリップを使用する。もし必要ならば,試験片ホルダの開

口部の周囲に沿ってはくを切り,試験片ホルダのトラフへ導くシュートを作る。

7.2

装置の準備  各試験に先立ち,光学装置の窓は清掃する。

備考  アルコール清浄は,適している。

光源とすべての測定装置の電源を入れ,安定化させる。


6

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

有炎モードで試験するとき,空気とプロパンの流量比率を 5.4 によって調整しバーナに点火する。無炎

モードで試験するときは,バーナを取り除き,その校正したときの位置にバーナを固定する(6.1 参照)

検出器に No.2 フィルタを設置し,光度計を記録計に接続する。検出器が覆われているとき,検出器の読

みがゼロになるように調整し,検出器の覆いを取ったとき(100%透過),最小感度目盛で最大スケールに

なるように調整する。

7.3

手順  炉から放射する熱に試験片をさらす。試験片表面の平均熱量は 25kW/m

2

±0.5kW/m

2

でなけれ

ばならない。

パイロットバーナを適用しないときの標準試験片は,SRM 1006 を用いる。

パイロットバーナを適用するときの標準試験片は,SRM 1007 を用いる。

ダンパの吸入口を開け,排出口を閉じる(

附属書 参照)。試験片ホルダを置き,炉の支持枠組上部ス

ライド上で試験片をブランク試験片ホルダの隣とする。ブランク試験片ホルダを取り除き炉の前に試験片

を移動する。

光の透過率  (T)  と時間を記録するためデータ記録システムを始働する。

光の透過率が減少し始めたときダンパの吸入口を閉じる。

水頭柱圧 150mm を超えたとき,排出口をしばらく開けて安全なレベルになるまで圧力を下げる。試験

中,記録計の感度は読みが最大目盛の 10%∼100%の範囲になるように調整する。

光の透過率が 0.01%以下の場合は外部から光が入らないように観測用の窓を閉じ,光路からレンジ拡大

用フィルタを取り除き,感度の倍率レベルを 100 にする。また,光の透過率が 0.01%を超えるとフィルタ

を再挿入する。

20

分間さらした後,有炎の場合はバーナを消し,ブランク試験片ホルダが炉の前にくるように試験片ホ

ルダを移動させる。

チャンバの放出物を吸入口及び排出口を開け押し流す。光の透過率  (T

c

)

のレベルが定常値になるまで

観測しこの値を記録する。各試験の終わりに(パイロット炎とともに)バーナを消す。各試験終了時,二

つの光学窓を清掃する。

7.4

試験結果  このチャンバの特定光学密度  (D

s

)

は,次による。

D

s

G [log

10

 (100/T)

F]

ここに,

G

V/AL

V

試験チャンバの容積 (m

3

)

A

試験片の暴露表面積 (m

2

)

L

煙の中を通る光路の長さ (m)

T

光感度検出器からの読みによる透過率

F

フィルタの光学密度

1/F

光学系が着脱式フィルタを装着してない場合,又は着脱
式フィルタが透過率を測定中に光路にある場合は 0

2/F

着脱式フィルタが透過率を測定中に光路にない場合はフ
ィルタの既知の光学密度とする。

  この場合,

表 A.1 から得た D

s

値は

附属書 の C.1.3.3

に示された方法によって決めた補正係数を加えるか減じ
て補正する。

最小光透過率に相当する最大特定光学密度  (D

m

)

を計算する。

一連の試験において,最大値 D

m

が最小値の 1.5 倍未満の場合は 3 試験片の平均値で表し,また,15 倍

超過の場合は 6 試験片の平均値で表す。

計算した D

m

値及び厚さが NIST (NBS)(

2

)

証明書に引用されている値と合致するか確認する。


7

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

パイロット炎を消し,チャンバ内の煙が消え去った試験の終了時に算出された特定光学密度の値を D

c

と表示する。

D

s

 (corr)

D

m

D

c

(

2

)  NBS : National Bureau of Standards, USA

現 在 の NIST (National Institute of Standards and

Technology)

備考  チャンバ内部の光学装置に付着したすすや他の粒子の沈殿物を考慮に入れ補正した最大特定光

学密度 D

s

 (corr)

の値は最大特定光学密度 D

m

から試験の終了時の特定光学密度の D

c

を差し引い

て算出する。

8.

試験報告書(附属書 参照)  一連の試験において,試験報告書に次の情報を記入しなければならな

い。

−  記述

試験チャンバ:タイプ,製造社名,参考・・・・

サンプル:参考・・・・

各試験片:抜取方法,平均厚さ・・・・・

試験片の数,処理条件と厚さ

試験条件:接源方法(有炎又は無炎),試験期間,校正と操作値(炉の電源電圧,チャンバの温度)

−  主要な詳細な試験の状態と各試験片の試験中の挙動観測

−  各試験片について試験時間  (D

s

f(t))の関数としての特定光学密度  (D

s

)

,平均値 D

m

D

c

及び D

s

 (corr)

を示すカーブ


8

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

附属書 A(規定)  試験装置の詳細

図 A.1  試験装置


9

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 A.2  炉の断面図


10

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 A.3  炉及び試験片ホルダ用の支持


11

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 A.4  試験片ホルダ及びパイロットバーナの詳細


12

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 A.5  光度計の詳細


13

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 A.6  放射計の詳細


14

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

*

標準黒ペイント:

3m Co. Nextel 101-C10

又 は

crown : 7221

と同等のもの

図 A.7  銅円板熱量計


15

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 A.8  チャンバ圧力調整及び逃がし機構


16

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

表 A.1  透過率 と特定光学密度 Dとの変換表(G132 の場合)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

媒介変数及び透過範囲

%T

特定光学密度  (D

s

)

90

    6

    5

    5

    4

    4

    3

    2

    2

    1

    1

80

 13

 12

 11

 11

 10

  9

  9

  8

  7

  7

70

 20

 20

  9

 18

 17

 16

 16

 15

 14

 14

60

 29

 28

 27

 26

 26

 25

 24

 23

 22

 21

50

 40

 39

 37

 36

 35

 34

 33

 32

 31

 30

40

 53

 51

 50

 48

 47

 46

 45

 43

 42

 41

30

 69

 67

 65

 64

 62

 60

 59

 57

 55

 54

20

 92

 89

 87

 84

 82

 79

 77

 75

 73

 71

倍率器:100

ND-2

フィルタあり

100%

∼10%透過

10

132 127

122

117

113

109

105 102

98

95

90

×10

2

 138 137

137

136

136

135

134 134 133 133

80

145 144

143

143

142

141

141 140 139 139

70

152 152

151

150

149

148

148 147 146 146

60

161 160

159

158

158

157

156 155 154 153

50

172 171

169

168

167

166

165 164 163 162

40

185 183

182

180

179

178

177 175 174 173

30

201 199

197

196

194

192

191 189 187 186

20

224 221

219

216

214

211

209 207 205 203

倍率器:10

ND-2

フィルタあり

10%

∼1%透過

10

264 259

254

249

245

241

237 234 230 227

90

×10

1

 270 269

269

268

268

267

266 266 265 265

80

277 276

275

275

274

273

273 272 271 271

70

284 284

283

282

281

280

280 279 278 278

60

293 292

291

290

290

289

288 287 286 285

50

304 303

301

300

299

298

297 296 295 294

40

317 315

314

312

311

310

309 307 306 305

30

333 331

329

328

326

324

323 321 319 318

20

356 353

351

348

346

343

341 339 337 335

倍率器:1

ND-2

フィルタあり

1%

∼0.1%透過

10

396 391

386

381

377

373

369 366 362 359

90

×10

3

 402 401

401

400

400

399

398 398 397 397

80

409 408

407

407

406

405

405 404 403 403

70

416 416

415

414

413

412

412 411 410 410

60

425 424

423

422

422

421

420 419 418 417

50

436 435

433

432

431

430

429 428 427 426

40

449 447

446

444

443

442

441 439 438 437

30

465 463

461

460

458

456

455 453 451 450

20

488 485

483

480

478

475

473 471 469 467

倍率器:0.1

ND-2

フィルタあり

0.1%

∼0.01%透過

10

528 523

518

513

509

505

501 498 494 491

90

×10

4

 534 533

533

532

532

531

530 530 529 529

80

541 540

539

539

538

537

537 536 535 535

70

548 548

547

546

545

544

544 543 542 542

60

557 556

555

554

554

553

552 551 550 549

50

568 567

565

564

563

562

561 560 559 558

40

581 579

578

576

575

574

573 571 570 569

30

597 595

593

592

590

588

587 585 583 582

20

620 617

615

612

610

607

605 603 601 599

倍率器:1

ND-2

フィルタなし

0.01%

∼0.001%透過

10

660 655

650

645

641

637

633 630 626 623


17

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

媒介変数及び透過範囲

%T

特定光学密度  (D

s

)

90

×10

5

 666 665

665

664

664

663

662 662 661 661

80

673 672

671

671

670

669

669 668 667 667

70

680 680

679

678

677

676

676 675 674 674

60

689 688

687

686

686

685

684 683 682 681

50

700 699

697

696

695

694

693 692 691 690

40

713 711

710

708

707

706

705 703 702 701

30

729 727

725

724

722

720

719 717 715 714

20

752 749

747

744

742

739

737 735 733 731

10

792 787

782

777

773

769

765 762 758 755

倍率器:0.1

ND-2

フィルタなし

0.001%

∼0.000 1%透過

0

*

− 924

885

861

845

832

821 812 805 798

*

情報用


18

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

附属書 B(規定)  構造の詳細

この装置で試験した結果と合致することが実証できれば,これ以外の装置を使ってよい。

B.1

炉(図 A.2 参照)  炉は,セラミック管(内径 76.2mm)とらせん状電熱線(約 525W)の二つの主要

な部品から構成する。

炉は,外径 76.2mm の開口部を備え,試験片表面に均一に熱を放射しなければならない。

炉はチャンバの前部と後部の間の中点を通る中心線に沿って,開口部が右壁面に向かい,右壁面から

305mm

に位置し,炉の中心線はチャンバの床面から約 195mm 上とする。

炉の制御システムは,チャンバの扉を閉じた定常条件下で 20 分間で規定の 25kW/m

2

±0.5kW/m

2

の放射

レベルに保つ。

電熱線と炉の外面の距離は 38.0mm±0.5mm とする。

B.2

試験片ホルダ(図 A.4 参照)  試験片ホルダは,深さ 35mm,厚さ 0.5mm のステンレス鋼板の曲げ加

工とろう付け(又はスポット溶接)加工したものでなければならない。試験片の暴露用の開口部は 65.1mm

×65.1mm とする。

0.25mm

厚さのりん青銅板は試験片と厚紙とをしっかりその位置に保持する曲げばねとして使う。

ブランク試験片ホルダとする試験片ホルダは,適切な孔の支え棒によって,縁を背に不燃性断熱板を入

れたものにする。

B.3

炉及び試験片ホルダの支持(図 A.3 参照)  炉及び試験片ホルダの枠組は,基本的に図 A.3 のような

構成でなければならない。

B.4

ガスバーナ  6 個のチューブは,外径 3.2mm 厚さ 0.8mm のステンレス鋼管でなければならない。すべ

ての管は先端口 1.4mm の先細にする。バーナの水平管部分は外径 6.4mm 厚さ 0.9mm のステンレス鋼管で

なければならない。多岐管の他端はチャンバ床面の管継手に取り付ける。

二つの外側の管は水平に向き,中央の二つの管は 45°下向きで二つの中間の管は垂直に下向きとする。

B.5

光学装置(図 A.5 参照)  4.0V±0.2V の一定電圧で ILC(

1

)

に準拠したタングステンフィラメント電灯

(型 1630,6.5V)を点灯する。

光検出器は,ILC(

1

)

に準拠した 931-V-A 型とする。

図 A.5 に準拠して附属品を取り付ける。

下側の光学窓は煙の凝縮を最小にするために約 50℃に電気加熱する。

照準光線は,チャンバ内部で光路長 914mm±3mm,外径 38.1mm±3.2mm とする。

(

1

)

国際照明協会  (International Lighting Commission)

二つの垂直な光学台座とハウジングを 3 本の金属棒で一列に並べチャンバ外部の上下に 7.9mm 厚さの板

に固く縛り照準光線に左右対称に並べる(

図 A.1 参照)。


19

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

B.6

放射計(図 A.6 参照)  放射計は,直径 38.1mm,深さ 3.2mm の凹部を設け,その凹部を覆う金属は

くをろう付けした銅塊から構成される。

金属はくは,

黒ペイントを噴霧塗装したもので放射率 0.95 である。

直径 0.5mm の銅線が,銅塊を貫通し,はくの中心点でろう付けする。

このアセンブリは,黄銅製のハウジングに定置されている。放射熱源にさらされている間,温度が 93℃

±3K になるようにニードル弁で調整可能な圧縮空気流量を調節し,流量計によって維持する。温度を監視

する温度計を孔の中に収納してもよい。

B.7

熱量計(図 A.7 参照)  熱量計は,黒ペイントを噴霧塗装した直径 38.1mm の銅円板(放射率 0.95)

を用いて構成し,その銅円板上に最大径 0.3mm の熱電対を固定する(

図 A.7 参照)。

B.8

チャンバ壁面の熱電対  温度 35℃の測定に適した熱電対を円板状電気絶縁性カバーとエポキシ接着

剤を用いて,熱電対のジャンクションとともにチャンバ後部の内壁中央になるように取り付ける。

B.9

試験チャンバ内圧制御装置(図 A.8 参照)  最初の試験中で内部の空気が暖まったり,試験片から燃

焼反応生成物を放出したとき,チャンバ内の圧力が上昇する。チャンバ内の圧力が水頭圧 150mm を超え

ないように圧力逃がし弁装置を使って内部圧力を制御する(

図 A.8 参照)。

水を満たした開口瓶とで一定長さの可とう管から適切な圧力調整器を構成する。チャンバ頂部の試料採

取口(又はマノメータ)に一端を接続する。瓶の水面 100mm の下部に管の他端を挿入する。瓶はチャン

バの底面以下の高さとする。


20

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

附属書 C(規定)  試験装置の調整及び保全

C.1

調整  次の調整は,試験結果の一貫性を保つために必要である。

C.1.1

炉の調節  試験片ホルダと炉の開口部との距離を定めるために 38.1mm の鋼製型板を使用する。

C.1.2

放射計の校正(図 A.6 及び図 A.7 及び図 C.1.3 参照)  放射計による吸収熱線と放射計の電圧出力と

の関係を熱量計で定期的に制御する。

試験条件 S

1

備考参照)(90V∼95V)  で定常状態で稼働している炉について,指標 1 における最初の比

較を次のように実施できる。

−  炉の校正時と同様に使われている放射計が,温度平衡状態で応答値 R

1

 (mV)

を示す。

−  放射計を移動し,

速やかにその温度 T

0

が室温に等しい熱量計を置く。

約 30 秒間の温度上昇  (T

1

T

0

)

記録する。

−  熱量計を移動し室温まで空冷する。

時間当たりの温度上昇

÷

ø

ö

ç

è

æ

dT

dT

1

は,時間当たりに受けた cm

2

当たりの熱量

dt

dQ

1

に比例する。

dt

dT

G

dt

dQ

CU

1

1

ここに,

  G

CU

銅円板の係数

出力電圧 R

1

(単位時間当たり)の増加率を

dt

dR

1

とし,を熱電対の変換係数

 (mV/K)

としたとき,次の

式が得られる。

dt

dR

k

G

dt

dQ

CU

1

1

×

÷

ø

ö

ç

è

æ

dT

dQ

1

kW/m

2

で表す。

÷

ø

ö

ç

è

æ

dT

dQ

1

÷

ø

ö

ç

è

æ

dT

dQ

2

÷

ø

ö

ç

è

æ

dT

dQ

3

÷

ø

ö

ç

è

æ

dT

dQ

4

の四つの結果を設定値

25kW/m

2

の上側に

2

個,下側に

2

個を打点さ

れるように炉の設定を S

2

S

3

S

4

備考

参照)と変えて,

3

回繰り返す。

備考

炉の調整装置によって S

1

は電圧又は温度のいずれでもよい。

25kW/m

2

の S

1

値は,約

90V

95V

又は

800

℃∼

1 000

℃とする。

各放射熱流に対する R

1

R

2

R

3

R

4

(定常状態の定数)をグラフに打点する。

dt

dQ

e

25kW/m

2

を内挿して

放射計の校正値 R

e

を求める(

図 C.1

に例示するグラフ参照)。


21

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 C.1  放射計の校正値の例

推奨

a)

定数 の決定に際し必要な事項

c

=ジュール/グラム・ケルビンで表される銅の比熱

 (0.38J

g

1

K

1

)

m

=グラムで表される銅円板の質量

a

=円板暴露面の黒色塗膜の吸収係数(無名数)

s

cm

2

で表される暴露面の正味面積

G

CU

cm

2

・ケルビン当たりのジュールで表され次の式による

(

)

1

2

K

cm

J

s

a

c

m

G

CU

b)

熱電対の校正は,少なくとも年

1

回は実施する。

熱量計が退色していたら塗膜をはがし表面を清掃する。円板を再塗装し再使用する前に新たに校正を実

施し適切な補正をした校正常数 G

CU

を用いる。

C.1.3

光学装置の校正

  直線応答を得るため光線が一直線になっていることが必す(須)であり,測定装

置が直線応答するものでなければならない。

C.1.3.1

光軸合せ

  光学装置を最低感度範囲(T

100%

実物大)に調整し,直径

51mm

の同心円を描いた外

115mm

の薄い乳白色円板を上部光学窓の中心上に取り付ける。

投影像が中心にくるまで光線を調整し,最大光度計の読みを得る。

光度計の電源を切り,天井にある光学系ハウジングから覆いを取り去る。搭載レンズから補正用フィル

タホルダを取り去り光束の収束を観測する。適切に焦点と光軸を合わせた光線は,光電子増倍管の円板開

口部上に小さな輝点を形成する。

この調整を行うために,レンズ取付ねじをごくわずか緩め,注意深く焦点を再び合わせる。ねじを締め

光点を再確認する。補償フィルタのホルダをレンズ取付部に再び取り付けハウジングカバーを再びかぶせ

る。光が漏れないようにすべてのねじが再び取り付けられているか確かめる。

備考

フィラメントの関係で,形は完全な円にはならないであろう。

C.1.3.2

直線性の確認

  直線性の確認の正確さは,透過率がスペクトル帯の波長

 (500nm

700nm)

によっ

て変わるというフィルタの透過特性に依存している。


22

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

光学装置の直線性は光学密度が既知の数種のフィルタを下部の光学窓に置いて測定して得られた光学密

度の値を記録し,既知の値と比較して評価する。

C.1.3.3

範囲拡張フィルタの確認(光学密度 2.0

  このフィルタの正確な透過率の確認のためには,次の

手順で進める。

光路にフィルタを取り付け光学装置を調整して,操作条件でチャンバを固定させる。

  1

目盛範囲で約

50%

の透過率を得るのに十分な厚さの白布又はティッシュで下部窓を覆う。

範囲スイッチを

100%

目盛範囲へ戻し,光路から範囲拡張フィルタを取り外す。

正確に読み

50%

を得るようにマイクロメータのノブを調整する。

フィルタを元の位置へ戻した後,

1%

目盛で読みが

50

でなければならない。

1%

目盛で読みが

50

なら

ばフィルタの値は正確に光学密度

2.0

であり,変換表(

附属書 表 A.1

)がそのまま使用できる。そ

うでなければ

表 C.1

を用いて補正係数を決める。

備考

上記の範囲拡張フィルタの確認方法は,

NBS(

1

)

煙チャンバを用いる各国各産業界の試験方法と

必ずしも同一でない。

(

1

)  National Bureau of Standards, USA

現在の

NIST (National Institute of Standards and Technology)


23

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

表 C.1    D

S

の補正係数

透過値

フィルタの光学密度

補正値

31

    2.21

+27

32

    2.19

+25

33

    2.18

+24

34

    2.17

+22

35 2.16

+20

36

    2.14

+19

37

    2.13

+17

38

    2.12

+15

39

    2.11

+14

40 2.10

+13

41

    2.09

+11

42

    2.08

+10

43

    2.07

+8

44

    2.06

+7

45 2.05

+6

46

    2.04

+5

47

    2.03

+3

48

    2.02

+2

49

    2.01

+1

50 2.00

0

51

    1.99

−1

52

    1.98

−3

53

    1.97

−4

54

    1.965

−5

55 1.96

−6

56

    1.95

−7

57

    1.94

−8

58

    1.935

−9

59

    1.93

−10

60 1.92

−11

61

    1.91

−12

62

    1.905

−13

63

    1.90

−14

64

    1.90

−14

65 1.89

−15

66

    1.88

−16

67

    1.87

−17

68

    1.865

−18

69

    1.86

−19

70 1.85

−20

C.2

装置の保全

C.2.1

試験チャンバ

  チャンバ内壁を定期的に非研磨性パッドで清掃する。

C.2.2

ガスバーナ

  残さで管がふさがれて,径が

0.30mm

0.35mm

で長さ約

90mm

の硬い鋼線(例えば,

ばね線)でバーナ管の小孔を清掃する。

バーナを取り除いたとき,可能な限りすぐにバーナのオリフィスに鋼線を挿入し,次にバーナを使用す

るときまで鋼線を挿入したままにしておくとよい。残さ又は付着物が除去できないとき,バーナ取扱上適


24

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

切な予防措置をとり,バーナを適切な溶液槽に完全に浸してもよい。


25

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

附属書 D(参考)  試験装置の例

図 D.1  例 1


26

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

図 D.2  例 2


27

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

附属書 E(参考)  証明書の例

E.1

証明及び校正

E.1.1

放射計

  C.1.2

との適合性

他の方法

放射計校正日

 93.3

℃で得られた空気流れ

炉の校正日

炉/放射計との距離

E.1.2

光学装置

チャンバ入口における光源の光度の光輪の直径

整列

元のフィルタを使用した場合の直線性

光の漏れ

フィルタを使用したときの光密度の測定

E.1.3

チャンバ気密性

漏れ率の証明

6.3

との整合性

水が

76mm

50mm

になる時間

他の手順

各種の接続に使う材料

E.1.4

試験片ホルダ

形式,厚さ及び試験片固定板の比重

E.1.5

バーナ

試験片ホルダを考慮した各バーナの方位の確認

使用ガス

プロパンとブタンの流量計との実証(流れと漏れ率)

E.1.6

試験片

厚さの測定

測定箇所

使用マイクロメータの圧力との表面

ISO 1923

参照)

E.1.7

他の特徴又は問題

E.2

試験成績書

標準試験片

試験

n

°

装置

研究所


28

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

E.2.1

試験前の読みと測定

E.2.1.1

環境

室温                ℃

相対湿度

%

E.2.1.2

試験装置

チャンバの表面条件

チャンバの漏れ率

t

0

 mmH

2

O

t

5

 mmH

2

O

抵抗器と炉の開きとの距離

mm

炉の開きと試験片との距離

mm

炉の電圧

V

ヒータがひずんでないことの証明

放射計の読み

mV

熱流

kW/m

2

チャンバの圧力

mmH

2

O

チャンバの温度                  ℃

E.2.1.3

炎とバーナによる熱暴露

ガスバーナの条件(バーナの管の清掃)

水平パイロット炎における試験片ホルダ下端からの距離

mm

試験片表面からの距離

mm

炎の寸法

mm

プロパンの流量率

cm

3

/min

空気の流量率

cm

3

/min

E.2.1.4

試験片

条件

温度                            ℃

相対湿度

%

期間                            時間

E.2.2

試験後の読みと測定

室温                            ℃

試験片の後部の温度              ℃

E.2.3

結果

試験の有効性

(試験片の挙動)

試験片の質量

質量減少

最小透過

%

最大特定光学密度                  D

m

光線の数値

%

  等価 D

c


29

C 0080 : 2001 (IEC 60695-6-30 : 1996)

D

s

(補正値)=D

m

D

c

カーブ D

s

f

 (

t

)

フィルタの特定光学密度の補正値

環境試験及び分類 JIS 原案作成耐火性試験委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

鈴  木  俊  雄

財団法人電気安全環境研究所

(幹事)

乾      泰  夫

帝人化成株式会社

八  田  敏  正

日立電線株式会社

森  田  修  司

宇部興産株式会社

吉  田  公  一

社団法人日本船舶品質管理協会

(委員)

八  田      勲

工業技術院標準部

橋  本      進

財団法人日本規格協会

山  田      隆

財団法人日本品質保証機構

香  月  比呂子

通商産業省製品評価技術センター

斎  藤  俊  樹

資源エネルギー庁公益事業部

高  橋  公  平

スガ試験機株式会社

坂  東  憲  雄

タツタ電線株式会社

柿  本  光  敏

元シャープ株式会社

日  部      恒

元株式会社日立製作所

萩  原  壽  夫

社団法人電線総合技術研究センター

斎  藤  武  雄

株式会社アフティ

酒  井  昌  利

日本プラスティック工業連盟

柴  田  和  男

社団法人日本電機工業会

関  谷  洋  紀

株式会社東芝

高  杉  和  徳

株式会社東芝

中  島  久  男

日本コロムビア株式会社

中  村  典  生

財団法人電気安全環境研究所

岡  田  美津雄

古河電気工業株式会社

松  木      明

財団法人日本電子部品信頼性センター

(事務局)

喜多川      忍

財団法人日本電子部品信頼性センター