>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  法による公称 500 W 標準試験炎の生成  

2

4.1

  要求事項  

2

4.2

  装置及び燃料  

2

4.2.1

  バーナ  

2

4.2.2

  流量計  

2

4.2.3

  マノメータ  

2

4.2.4

  調節弁  

2

4.2.5

  銅ブロック  

2

4.2.6

  熱電対  

2

4.2.7

  温度及び時間の指示記録計  

3

4.2.8

  燃料ガス  

3

4.2.9

  燃焼試験箱  

3

4.3

  試験炎の生成  

3

4.4

  試験炎の確認  

3

4.4.1

  原理  

3

4.4.2

  手順  

3

4.4.3

  検証  

4

5

  法による公称 500 W 標準試験炎の生成  

4

5.1

  要求事項  

4

5.2

  装置及び燃料  

5

5.2.1

  バーナ  

5

5.2.2

  流量計  

5

5.2.3

  マノメータ  

5

5.2.4

  調節弁  

5

5.2.5

  銅ブロック  

5

5.2.6

  熱電対  

5

5.2.7

  温度及び時間の指示記録計  

6

5.2.8

  燃料ガス  

6

5.2.9

  空気供給  

6

5.2.10

  燃焼試験箱  

6

5.3

  試験炎の生成  

6


C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)  目次

(2)

ページ

5.4

  試験炎の確認  

6

5.4.1

  原理  

6

5.4.2

  手順  

6

5.4.3

  検証  

7

6

  分類及び表示  

7

附属書 A(規定)試験の配置    

10

附属書 B(規定)試験の配置    

14

附属書 C(参考)試験炎使用の推奨配置  

20

附属書 D(参考)機器の試験における推奨配置  

21

附属書 E(参考)材料試験片の試験における推奨配置  

22


C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般財団法人日本電子部品信頼性センター

(RCJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS C 60695-11

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

C

60695-11-2

  第 11-2 部:試験炎−公称 1 kW 予混炎−試験装置,炎確認試験方法及び指針

JIS

C

60695-11-3

  第 11-3 部:試験炎−公称 500 W 炎−試験装置及び炎確認試験方法

JIS

C

60695-11-4

  第 11-4 部:試験炎−公称 50 W 炎−試験装置及び炎確認試験方法

JIS

C

60695-11-5

  第 11-5 部:試験炎−ニードルフレーム(注射針バーナ)試験方法−装置,試験炎確

認試験装置の配置及び指針

JIS

C

60695-11-10

  第 11-10 部:試験炎−50 W 試験炎による水平及び垂直燃焼試験方法

JIS

C

60695-11-20

  第 11-20 部:試験炎−500 W 試験炎による燃焼試験方法


日本工業規格

JIS

 C

60695-11-3

:2014

(IEC 60695-11-3

:2012

)

耐火性試験−電気・電子−第 11-3 部:試験炎−

公称 500 W 炎−試験装置及び炎確認試験方法

Fire hazard testing-Part 11-3: Test flames-

500 W flames-Apparatus and confirmational test methods

序文 

この規格は,2012 年に第 1 版として発行された IEC 60695-11-3 を基に,技術的内容及び構成を変更する

ことなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,公称 500 W の予混試験炎の生成及び確認試験方法について規定する。このときに用いる試

験炎の全高を,約 125 mm とする。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60695-11-3:2012

,Fire hazard testing−Part 11-3: Test flames−500 W flames−Apparatus and

confirmational test methods

(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 1602

  熱電対

注記  対 応 国 際 規 格 : IEC 60584-1:1995 , Thermocouples − Part 1: Reference tables 及 び IEC 

60584-2:1982

,Thermocouples−Part 2: Tolerances(全体評価:MOD)

JIS C 60695-4

  耐火性試験−電気・電子−第 4 部−電気・電子製品のための耐火性試験用語

注記  対応国際規格:ISO 13943,Fire safety−Vocabulary(MOD)

ASTM-B187

,Standard Specification for Copper, Bus Bar, Rod, and Shapes and General Purpose Rod, Bar, and

Shapes

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 60695-4 によるほか,次による。

3.1 

公称 500 W 標準試験炎(standardized 500 W nominal test flame)


2

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

この規格に適合し,箇条 及び箇条 の要求事項を全て満たす試験炎。

4 A

法による公称 500 W 標準試験炎の生成 

4.1 

要求事項 

試験の配置 A 法の詳細は,

附属書 による。

A

法を用いる場合,公称 500 W 標準試験炎は,

図 A.1 及び図 A.2 に示すバーナを用いて,純度 98 %以上

のメタンガスを,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa

1)

において,965 mL/min±30 mL/min の流量で,かつ,背圧

1.2 kPa

±0.2 kPa

2)

で,

図 A.3 に示す装置を用いて供給し,生成する。

1)

この圧力は,実際の使用条件下における測定値に基づき補正する。

2)

 1.2

kPa

±0.2 kPa は,125 mm H

2

O

±25 mm H

2

O

に相当する。

炎の形状は対称であり,かつ,その炎が安定しており,4.4 に規定する確認試験において,規定する温度

に上昇するまでの時間 54 秒±2 秒を確保できなければならない。

確認試験の装置は,

図 A.4 に示す装置を用いる。

公称 500 W 標準試験炎の高さ(

図 参照)は,燃焼試験箱(4.2.9 参照)内において,図 に示す炎の高

さ確認ゲージを用いて測定し,青色の内炎の高さが約 40 mm で,炎の全高が約 125 mm とする。

4.2 

装置及び燃料 

4.2.1 

バーナ 

バーナは,

図 A.1 及び図 A.2 に示すものを用いる。

注記  バーナチューブ,ガス注入器及びニードル弁は,清掃のために取り外しができる。これらをバ

ーナ本体に再度取り付けるときには,ニードル弁が破損していないか,並びにニードル弁及び

弁座(ガス注入器)が正しく調整しているか,注意する必要がある。

4.2.2 

流量計 

流量計は,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,ガス流量 965 mL/min を公差±2 %で適切に測定できる

ものを用いる。

注記  バーナへ流入する燃料の流量を正確に制御するために,質量流量計を用いることが望ましい。

同等の正確性をもつ測定計器がほかにある場合は,それを用いてもよい。

4.2.3 

マノメータ 

マノメータは,圧力を 0 kPa∼7.5 kPa の範囲で適切に測定できるものを用いる。圧力の測定には,水圧

計を用いてもよい。この水圧計は,0 kPa∼7.5 kPa の範囲を表示できる計器を用いる。

質量流量計を用いる場合であっても,規定する背圧を維持するためには,マノメータを用いる。

4.2.4 

調節弁 

ガス流量を設定するために,調節弁が必要である。

4.2.5 

銅ブロック 

銅ブロックは,

図 に示す形状で,穴あけ前の状態で質量 10.00 g±0.05 g とする。

注記  この規格には,銅ブロックの寸法及び質量の確認方法は規定していない。試験所は,それらの

測定のための標準器,二次標準器及び試験場所での測定機器を維持し,それらの計測システム

が適切であるかを確認することが望ましい。

4.2.6 

熱電対 

熱電対は,銅ブロックの温度測定のため,無機絶縁材によって接点を絶縁し,かつ,金属被覆した熱電

対を用いる。その熱電対は,JIS C 1602 に規定するクラス 1 のものを用いる。また,熱電対の公称直径は


3

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

0.5 mm

で,材質が NiCr 及び NiAl(JIS C 1602 に規定する種類 K)のワイヤをもち,金属被覆内に熱接点

があるものを用いる。金属被覆は,温度 1 050  ℃以上での使用に耐えなければならない。熱電対の許容差

は,JIS C 1602 に規定するクラス 1 の値とする。

注記  ニッケルを基とする耐熱合金(例えば,インコネル 600)によって作った金属被覆は,上記の

要求事項を満たしている。

熱電対を銅ブロックに固定するためには,

図 A.4 に示すように,熱電対を銅ブロックの穴に十分挿入し

たことを確認した後,熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめて,固定することが望まし

い。

4.2.7 

温度及び時間の指示記録計 

温度及び時間の指示記録計は,

銅ブロックの温度が 100  ℃±2  ℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間を,

公差±0.5 秒で適切に測定できなければならない。

4.2.8 

燃料ガス 

燃料ガスは,純度 98 %以上のメタンガスとする。

4.2.9 

燃焼試験箱 

燃焼試験箱の内容積は,0.75 m

3

以上とする。この燃焼試験箱は,試験の進行状況が観察できるものとし,

燃焼中の試験片の周囲に生じる通常の空気の対流が起こる以外は,ドラフトフリー環境である箱とする。

燃焼試験箱の内壁の表面は,暗色にする。試験炎を設置する場所に,照度計を燃焼試験箱の背面に向けた

状態で設置したとき,記録する照度は,20 lx 未満とする。燃焼試験箱は,密閉できるものとし,安全性及

び利便性を考慮して,有害である燃焼生成物を排出するために,排気ファンのような換気装置を取り付け

ることが望ましい。換気装置は,試験中には停止し,燃焼生成物を取り除くために試験後直ちに運転でき

る装置とする。換気装置には,確実に閉まるダンパが必要である。

注記 1  試験片の燃焼を助けるために供給する酸素量は,燃焼試験の実施において重要である。燃焼

試験において燃焼時間が長引く場合は,燃焼試験箱の内容積が 0.75 m

3

未満では,正確な結果

を得るために十分でない可能性がある。

注記 2  燃焼試験箱内に,試験片の裏側が見えるような鏡を置くとよい。

4.3 

試験炎の生成 

接続部でガス漏れがないことを確認した上で,

図 A.3 に示すようにバーナへガス供給装置を接続し,燃

焼試験箱内にバーナを置く。

燃料ガスに点火し,ガス流量及び背圧を規定値に調節する。青色の内炎の高さが,

図 に示すゲージで

測定して,約 40 mm になるように,空気吸入口を調節する。その後,ロックナットで適切な位置に固定す

る。

炎を観察し,その炎が安定しており,炎の形状が対称であることを確認する。

4.4 

試験炎の確認 

4.4.1 

原理 

図 A.4 に示す炎の確認試験装置を用いて,図 に示す銅ブロックの温度を測定し,その温度が 100  ℃±

2

℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間は,54 秒±2 秒とする。

4.4.2 

手順 

手順は,次による。

a)

接続部でガス漏れがないことを確認した上で,燃焼試験箱内に,

図 A.4 に示すようにバーナへのガス

供給装置及び確認試験装置を設置する。


4

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

ガス流量,ガス背圧及び空気吸入口の事前調節時に,炎が銅ブロックへ影響しないように,バーナ

を銅ブロックから離す。

バーナに点火し,ガス流量及び背圧を規定値に調節する。青色の内炎の高さが,

図 に示すゲージ

で測定して約 40 mm±2 mm になるように,空気吸入口を調節する。このときロックナットで空気吸

入口を適切な位置に固定する。

炎の全高が,

図 に示すゲージで測定して,約 125 mm になっていることを確認する。また,炎の

形状が対称であることを確認する。

バーナが平衡状態に達するまで,5 分間以上待つ。ガス流量及び背圧を測定し,青色炎の高さが,

規定する制限値内であることを確認する。

b)

温度及び時間の指示記録計を作動させ,バーナを銅ブロックの下に設置する。

銅ブロックの温度が 100  ℃±2  ℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間を測定する。その時間が 54

秒±2 秒であった場合,連続した 3 回の測定値が規定する範囲内となるまで,同じ手順を 2 回繰り返

す。各測定の間では,銅ブロックの温度が 50  ℃未満になるよう空気中で銅ブロックを自然冷却する。

測定値が 54 秒±2 秒でなかった場合,その結果に基づき炎を調節し,炎が平衡状態に達した後に,同

じ手順を繰り返す。

注記  温度が 700  ℃を超えると熱電対が損傷しやすくなるため,700  ℃に達した後,直ちにバーナ

を銅ブロックから離すことが望ましい。

c)

銅ブロックを初めて用いる場合は,銅ブロックの状態調節のための予備試験として,a)  及び b)  の試

験を実施する。予備試験の結果は,試験結果として用いない。

4.4.3 

検証 

3

回の測定値が 54 秒±2 秒の範囲にあった場合,試験炎は,確認できたものとみなし,その炎を試験目

的のために用いてよい。

5 C

法による公称 500 W 標準試験炎の生成 

5.1 

要求事項 

試験の配置 C 法の詳細は,

附属書 による。

C

法を用いる場合,公称 500 W 標準試験炎は,

図 B.1∼図 B.4 に示す設備を用いて生成する。バーナに,

次のいずれかの方法でガスを供給する。

a)

純度 98 %以上のメタンガスを,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,965 mL/min±30 mL/min のガス

流量で流し,かつ,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,6.3 L/min±0.1 L/min の流量で空気を供給し,

図 B.5 に示す装置を用いて生成する。

注記 1  期待するガス背圧は 1.1 kPa∼1.7 kPa,空気背圧は 0.2 kPa∼0.4 kPa である。ここで,1.1 kPa

∼1.7 kPa は 110 mm H

2

O

∼170 mm H

2

O

で,0.2 kPa∼0.4 kPa は 20 mm H

2

O

∼40 mm H

2

O

相当している。

注記 2  この背圧は,実際の使用条件下における測定値に基づき補正している。

b)

純度 98 %以上のプロパンガスを,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,380 mL/min±15 mL/min のガ

ス流量で流し,かつ,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,5.9 L/min±0.1 L/min の流量で空気を供給

し,

図 B.5 に示す装置を用いて生成する。

注記 1  期待するガス背圧は 1.3 kPa∼2.0 kPa で,空気背圧は 0.1 kPa∼0.3 kPa である。ここで,1.3

kPa

∼2.0 kPa は 135 mm H

2

O

∼205 mm H

2

O

で,0.1 kPa∼0.3 kPa は 15 mm H

2

O

∼35 mm H

2

O


5

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

に相当する。

注記 2  この背圧は,実際の使用条件下における測定値に基づき補正している。

炎の形状は対称であり,かつ,その炎が安定しており,5.4 に規定する確認試験において,規定する温度

まで上昇する時間 54 秒±2 秒が確保できなければならない。

確認試験の装置は,

図 B.6 に示す装置を用いる。

公称 500 W 標準試験炎の高さ(

図 参照)は,燃焼試験箱(5.2.10 参照)内において,図 に示す炎の

高さ確認ゲージを用いて測定して,青色の内炎の高さが約 40 mm で,炎の全高が約 125 mm とする。

5.2 

装置及び燃料 

5.2.1 

バーナ 

バーナは,

図 B.1∼図 B.4 に示すものを用いる。

5.2.2 

流量計 

流量計は,次による。

a)

メタンガス及び/又はプロパンガスの流量を,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,965 mL/min±30

mL/min

又は 380 mL/min±15 mL/min を公差±2 %で適切に測定できる。

b)

空気流量を,温度 23  ℃,圧力 0.1 MPa において,6.3 L/min 又は 5.9 L/min を公差±2 %で適切に測定

できる。

注記  バーナへ流入する燃料及び空気の流量を正確に制御するために,質量流量計を用いることが望

ましい。同等の正確性をもつ測定計器がほかにある場合は,それを用いてもよい。

5.2.3 

マノメータ 

マノメータは,圧力を 0 kPa∼7.5 kPa の範囲で適切に測定できる二つのマノメータを必要とする。圧力

の測定には,水圧計を用いてもよい。この水圧計は,0 kPa∼7.5 kPa の範囲を表示できる計器を用いる。

質量流量計を用いる場合であっても,規定する背圧を維持するためには,マノメータを用いる。

5.2.4 

調節弁 

ガス流量を設定するためには,調節弁が必要である。

5.2.5 

銅ブロック 

銅ブロックは,

図 に示す形状で,穴あけ前の状態の質量 10.00 g±0.05 g とする。

注記  この規格には,銅ブロックの寸法及び質量の確認方法は,記載していない。試験所は,それら

の測定のための標準器,二次標準器及び試験場所での測定機器を維持し,それらの計測システ

ムが適切であるかを確認することが望ましい。

5.2.6 

熱電対 

熱電対は,銅ブロックの温度測定のため,無機絶縁材によって接点を絶縁し,かつ,金属被覆した熱電

対を用いる。その熱電対は,JIS C 1602 に規定するクラス 1 のものを用いる。また,熱電対の公称直径は

0.5 mm

で,材質が NiCr 及び NiAl(JIS C 1602 に規定する種類 K)のワイヤをもち,金属被覆内に熱接点

があるものを用いる。金属被覆は,1 050 ℃以上での使用に耐えなければならない。熱電対の許容差は,

JIS C 1602

に規定するクラス 1 の値とする。

注記  ニッケルを基とする耐熱合金(例えば,インコネル 600)によって作った金属被覆は,上記の

要求事項を満たしている。

熱電対を銅ブロックに固定するためには,

図 B.6 に示すように,熱電対を銅ブロックの穴に十分挿入し

たことを確認した後,熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめて,固定することが望まし

い。


6

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

5.2.7 

温度及び時間の指示記録計 

温度及び時間の指示記録計は,

銅ブロックの温度が 100  ℃±2  ℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間を,

公差±0.5 秒で適切に測定できなければならない。

5.2.8 

燃料ガス 

燃料ガスは,純度 98 %以上のメタンガス,又はプロパンガスとする。疑義がある場合は,メタンガスを

用いる。

5.2.9 

空気供給 

空気は,油及び水を含んではならない。

5.2.10 

燃焼試験箱 

燃焼試験箱の内容積は,0.75 m

3

以上とする。この燃焼試験箱は,試験の進行状況が観察できるものとし,

燃焼中の試験片の周囲に生じる通常の空気の対流が起こる以外は,ドラフトフリー環境である箱とする。

燃焼試験箱の内壁の表面は,暗色にする。試験炎を設置する場所に,照度計を燃焼試験箱の背面に向けた

状態で設置したとき,記録する照度は,20 lx 未満とする。燃焼試験箱は密閉できるものとし,安全性及び

利便性を考慮して,有害である燃焼生成物を排出するために,排気ファンのような換気装置を取り付ける

ことが望ましい。換気装置は,試験中には停止し,燃焼生成物を取り除くために試験後直ちに運転できる

装置とする。換気装置には,確実に閉まるダンパが必要である。

注記 1  試験片の燃焼を助けるために供給する酸素量は,燃焼試験の実施において重要である。燃焼

試験において燃焼時間が長引く場合は,燃焼試験箱の内容積が 0.75 m

3

未満では,正確な結果

を得るために十分でない可能性がある。

注記 2  燃焼試験箱内に,試験片の裏側が見えるような鏡を置くとよい。

5.3 

試験炎の生成 

接続部でガス漏れがないことを確認した上で,

図 B.5 に示すようにバーナへガス供給装置を接続し,燃

焼試験箱内にバーナを置く。

燃料ガスに点火し,規定値にガス及び空気の流量を調節する。青色の内炎の高さ及び炎の全高が,5.1

に示す高さになっていなければならない。炎を観察し,その炎が安定しており,炎の形状が対称であるこ

とを確認する。

5.4 

試験炎の確認 

5.4.1 

原理 

図 B.6 に示す炎の確認試験装置を用いて,図 に示す銅ブロックの温度を測定し,その温度が 100  ℃±

2

℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間は,54 秒±2 秒とする。

5.4.2 

手順 

手順は,次による。

a)

接続部でガス漏れがないことを確認した上で,燃焼試験箱内に,

図 B.6 に示すようにバーナへのガス

供給装置及び確認試験装置を設置する。

ガス及び空気の流量の事前調節時に,炎が銅ブロックへ影響しないように,バーナを銅ブロックか

ら離す。

バーナに点火し,ガス及び空気の流量を規定値に調節する。炎の寸法が,

図 に示すゲージで測定

して規定値になっていることを確認する。また,炎の形状が対称であることを確認する。

バーナが平衡状態に達するまで,5 分間以上待つ。ガス及び空気の流量を測定し,規定する制限値

内であることを確認する。


7

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

b)

温度及び時間の指示記録計を作動させ,バーナを銅ブロックの下に設置する。

銅ブロックの温度が 100  ℃±2  ℃から 700  ℃±3  ℃まで上昇する時間を測定する。その時間が 54

秒±2 秒であった場合,連続した 3 回の測定値が規定内となるまで,同じ手順を 2 回繰り返す。各測

定の間では,銅ブロックの温度が 50  ℃未満になるよう空気中で銅ブロックを自然冷却する。測定値

が 54 秒±2 秒でなかった場合,その結果に基づき炎を調節し,炎が平衡状態に達した後に,同じ手順

を繰り返す。

注記  温度が 700  ℃を超えると熱電対が損傷しやすくなるため,700  ℃に達した後,直ちにバーナ

を銅ブロックから離すことが望ましい。

c)

銅ブロックを初めて用いる場合は,銅ブロックの状態調節のための予備試験として,a)  及び b)  の試

験を実施する。予備試験の結果は,試験結果として用いない。

5.4.3 

検証 

3

回の測定値が 54 秒±2 秒の範囲にあった場合,試験炎は,確認できたものとみなし,その炎を試験目

的のために用いてよい。

分類及び表示 

この規格の全ての要求事項に適合し,公称 500 W 標準試験炎を生成する装置は,次のいずれかのラベル

を添付してもよい。

−  IEC 60695-11-3  A 法の試験用による公称 500 W 標準試験炎装置

−  IEC 60695-11-3  C 法の試験用による公称 500 W 標準試験炎装置

図 1−公称 500 W 標準試験炎の高さ 


8

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

単位  mm

材質:高導電性電気銅 Cu-ETP UNS C 11000(ASTM B187 参照)

質量:10 g±0.05 g(穴あけ前) 
銅ブロック:全面を研磨していなければならない。

図に規定されていない場合,長さの許容値は 0.1 mm

図 2−銅ブロック 


9

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

単位  mm

許容差:規定していない場合,厚さ:±1 mm,角度:±5°

図 3−炎の高さゲージ 


10

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

附属書 A

(規定)

試験の配置  A 法

この附属書は,試験の配置  A 法の詳細について規定する。

バーナ部品詳細図を

図 A.1 に,組立図を図 A.2 に示す。

単位  mm

材質:黄銅又はその他適切な材料

寸法許容差:整数表記の場合,±0.5 mm

            小数点第 1 位表記の場合,±0.1 mm 
角度許容差:規定していない場合,±0.5°

図 A.1−バーナ部品詳細図 


11

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

材質:黄銅又はその他適切な材料

図 A.2−バーナ組立図 


12

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

バーナへのガス供給配置例を,

図 A.3 に示す。

質量流量計を用いる場合であっても,規定する背圧を維持するために,マノメータを用いる。 
流量計と接続するチューブの内径は,背圧降下の可能性を最小化するために適切な寸法のものを用いる。

図 A.3−バーナへのガス供給配置例 


13

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

炎確認試験の配置を,

図 A.4 に示す。

単位  mm

銅ブロックは,試験中に本来の位置から動かないようにつり下げる。

図 A.4−炎確認試験の配置 

熱電対を銅ブロックの穴に十分挿入したことを確認後,

熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめ

て固定することが望ましい。


14

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

附属書 B

(規定)

試験の配置  C 法

この附属書は,試験の配置  C 法の詳細について規定する。

バーナ(C 法)の組立図を,

図 B.1 に示す。

1

  バーナチューブ

2

  O リング

3

  空気マニホールド

4

  空気供給チューブ

5

  ガス供給チューブ

6

  エルボーブロック

7

  バーナ土台

8

  ガス噴出口

部品 1,2,3 及び 4 は,固くはんだ付けする。その部品 1,2,3 及び 4 の詳細は,

図 B.2 に示す。

部品 5 及び 6 は,ガス漏れを防ぐため,必要な場合,互いに固くはんだ付けしてもよい。

部品 7 及び 8 は,ガス漏れを防ぐため,1 か所で組み立てるか,又は互いに固定してもよい。 
部品 5 及び 8 の詳細は,

図 B.3 に示す。

部品 6 及び 7 の詳細は,

図 B.4 に示す。

図 B.1−バーナ(法)の組立図 

バーナチューブ,O リング,空気マニホールド及び空気供給チューブの詳細図を,

図 B.2 に示す。


15

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

単位  mm

材質:黄銅又はその他適切な材料

寸法許容差:図中に規定していない箇所,±0.1 mm

角度許容差:図中に規定していない箇所,±0.5°

図 B.2−バーナ詳細図−バーナチューブ,リング,空気マニホールド及び空気供給チューブ 


16

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

ガス供給チューブ及びガス噴出口の詳細図を,

図 B.3 に示す。

単位  mm

材質:黄銅又はその他適切な材料

寸法許容差:±0.1 mm 
角度許容差:±0.5°

図 B.3−バーナ詳細図−ガス供給チューブ及びガス噴出口 


17

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

バーナに関するバーナ土台及びエルボーブロックの詳細図を,

図 B.4 に示す。

単位  mm

材質:黄銅又はその他適切な材料

寸法許容差:±0.1 mm   
注記  部品 7 の形状は,一例である。

図 B.4−バーナ詳細図−バーナ土台及びエルボーブロック 


18

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

バーナへのガス供給配置の例を,

図 B.5 に示す。

流量計をバーナへ接続するチューブの内径は,圧力低下を最小化するために十分な寸法とする。

圧縮した空気は,油及び水を含んではならない。 
注記  質量流量計を用いる場合,マノメータは不要である。

図 B.5−バーナへの空気及びガス供給配置(例) 


19

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

炎確認試験配置を,

図 B.6 に示す。また,試験炎使用の推奨配置の詳細は,附属書 に示す。

単位  mm

銅ブロックは,試験中に本来の位置から動かないようにつり下げる。

図 B.6−炎確認試験配置 

熱電対を銅ブロックの穴に十分挿入したことを確認後,

熱電対を損傷しないように,熱電対の周りの銅をかしめ

て固定することが望ましい。


20

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

附属書 C 
(参考)

試験炎使用の推奨配置

この附属書は,試験炎使用の推奨配置の詳細について記載する。

試験配置の推奨配置は,

附属書 及び附属書 に示す。

機器を試験する場合で,製品規格に規定がないとき,バーナチューブの先端から試験片の表面の接炎点

までの推奨距離は約 55 mm となる。また,試験中はバーナを適切な位置で固定する。

注記 55

mm

という距離を選定した背景は,青色の内炎の先端が試験片に接触しないような位置(距

離:0 mm∼3 mm)での試験よりもよい再現性が得られるためである。

材料の短冊試験片を試験する場合,試験者は,試験片の変形又は燃焼のため,その試験片に適切に炎を

当てるため,試験中に試験炎を動かしてもよい。また,青色の内炎の先端が試験片に接触しないような位

置(距離:0 mm∼3 mm)に接炎する。

試験中に試験片から落ちる溶融物がバーナ内に入らないよう,バーナを傾ける。


21

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

附属書 D 
(参考)

機器の試験における推奨配置

この附属書は,機器の試験における配置について記載する。

製品規格に規定がない場合,

図 D.1 に示す試験配置例を用いることが望ましい。

単位  mm

A

:試験炎を全体へ当てる場合

B

:試験炎を垂直部分へ当てる場合

C

:試験炎をコーナ部分へ当てる場合

図 D.1−試験配置例(機器の試験) 


22

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

附属書 E

(参考)

材料試験片の試験における推奨配置

この附属書は,材料試験片の試験における推奨配置の詳細について記載する。

製品規格に規定がない場合,

図 E.1 に示す試験配置例を用いることが望ましい。

注記  材料の試験中における接炎方法は,JIS C 60695-11-20 に規定がある。

図 E.1−試験配置例(材料試験片の試験) 


23

C 60695-11-3

:2014 (IEC 60695-11-3:2012)

参考文献 JIS 

60695-11-2

  耐火性試験−電気・電子−第 11-2 部:試験炎−公称 1 kW 予混炎−試験装置,

炎確認試験方法及び指針 

注記  対応国際規格:IEC 60695-11-2,Fire hazard testing−Part 11-2: Test flames−1 kW nominal

pre-mixed flame

−Apparatus, confirmatory test arrangement and guidance(IDT)

JIS C 60695-11-4

  耐火性試験−電気・電子−第 11-4 部:試験炎−公称 50 W 炎−試験装置及び

炎確認試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60695-11-4,Fire hazard testing−Part 11-4: Test flames−50 W flame

−Apparatus and confirmational test method(IDT)

JIS C 60695-11-20

  耐火性試験−電気・電子−第 11-20 部:試験炎−500 W 試験炎による燃焼試

験方法