>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 C

5563

-1996

(IEC94-2 :

 1994

)

磁気テープ録音再生システム

第 2 部  キャリブレーションテープ

Magnetic tape sound recording and reproducing systems

Part 2 : Calibration tapes

日本工業規格としてのまえがき 

この規格は,

1994

年第 2 版として発行された IEC 94-2 (Magnetic tape sound recording and reproducing sys-tems.

Part 2 : Calibration tapes)

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規

格である。ただし,

附属書 B(参考)を追加した。

なお,この規格で下線(点線)を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,業務用及び民生用の磁気テープ録音再生機器の再生性能の調整及び比較評価

を行うために使用するキャリブレーションテープについて規定する。

この規格は,テープ上の特定のトラック又は全幅に録音された録音テープ及びエンドレステープの双方

に適用する。

2.

目的  この規格の目的は,この規格に準拠して作られたテープを用いて測定した録音再生機器の評価

結果を相互に比較できるように,キャリブレーションテープの内容,フォーマット及び許容範囲を規定す

ることにある。

3.

一般的要求事項  各標準キャリブレーションテープは,少なくとも次の区分を含んでいなければなら

ない。

(1)

基準レベル

(2)

アジマス

(3)

周波数特性

各区分は,テープのエッジに対して録音角度 90゜±1'で録音しなければならない。

使用する周波数は,ISO 266 (Acoustics−Preferred frequencies for measurements)  に定める周波数が望まし

く,かつ,1 000Hz に対するすべてのオクターブ周波数を使用しなければならない。追加する場合は,

3

1

クターブの周波数を使用すること。さらに,ほかの周波数が必要な場合は,

6

1

オクターブの周波数を使用

しなければならない。

各区分にはアナウンスを入れる。

テープの巻頭部分には,キャリブレーションテープの定格テープ速さ,テープ録音に使用した特性,及

び録音製作日付けを入れておく。


2

C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)

例  JIS C 5562 (IEC 94-1)  に従い,時定数 35

μs で録音した 38.1cm/s 用キャリブレーションテープで

す。

各区分の初めの部分には,その区分の内容を表すアナウンスを入れる。基準レベル区分では単位トラッ

ク幅当たりの閉回路磁束を,その他の区分では基準レベル区分の閉回路磁束に対する相対値のアナウンス

を入れなければならない。

例  基準レベル区分:1 000Hz 信号が 320nWb/m で録音されています。

アジマス区分:1 000Hz 信号が−10dB で録音されています。

周波数特性区分:1 000Hz 信号が−20dB で録音されています。

それぞれのアナウンスは,その区分の信号レベルより低いピークレベルで録音すること。

各テープには説明書を添付すること。それには,関連する JIS

番号(IEC 規格番号)とキャリブレーシ

ョンテープの製作日付けを明記し,少なくともテープの内容の説明を含んでいること。

4.

テープ速さ  38.1cm/s {15in/s}  及び 19.05cm/s {7

1

/

2

in/s}

用のテープ

4.1

基準レベル区分  基準周波数として,1 000±30Hz の範囲の信号を,単位トラック幅当たりの規定閉

回路磁束が 320nWb/m となるように,かつ,ひずみ率 1%以下で録音する。録音時間は 30 秒以上であるこ

と。市販されるキャリブレーションテープの基準磁束の許容範囲は±5%とする。

4.2

アジマス区分  1 000Hz 及び 10 000Hz の信号を録音する。

1 000Hz

信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,100nWb/m となるように録音すること。

録音時間は,それぞれ 10 秒以上及び 60 秒以上であること。

4.3

周波数特性区分  次に示す信号を,その順番によって録音することが望ましい。

最初の 1 000Hz 信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,少なくとも 32nWb/m となるよ

うに録音し,これを基準信号とする。各信号の録音時間は,10 秒以上であること。周波数の最大偏差は±

3%

であること。

1 000Hz,

  31.5Hz,  40Hz,  50Hz*,  63Hz,  80Hz*,  100Hz*,  125Hz,  250Hz,  500Hz,  1 000Hz,

2 000Hz,

  4 000Hz,  6 300Hz,  8 000Hz,  10 000Hz,  12 500Hz,  14 000Hz*,  16 000Hz,  18 000Hz*,

20 000Hz*,

  1 000Hz(*任意)

録音レベルの偏差は,

JIS C 5562(磁気テープ録音再生システムム  第 1 部  一般条件及び要求事項)

(IEC 94-1)

に示した閉回路磁束応答曲線に対して,10 000Hz 以下の信号では±0.5dB, 10 000Hz を超える信

号では±1dB とする。

レベル変動は,再生チャネルごとに適切なトラックで測定したとき,10 000Hz 以下の信号では 0.5dB 以

下,10 000Hz を超える信号では 1dB 以下であること。

5.

テープ速さ 9.53cm/s {3

3

/

4

in/s} 

用のテープ

5.1

基準レベル区分  基準周波数として,315±10 Hz の範囲の信号を,単位トラック幅当たりの規定閉

回路磁束が 250nWb/m となるようにし,かつ,ひずみ率 1%以下で録音する。録音時間は,30 秒以上であ

ること。市販されるキャリブレーションテープの基準磁束の許容範囲は±5%とする。

5.2

アジマス区分  315Hz 及び 10 000Hz の信号を録音する。

315Hz

の信号を,

その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,

50nWb/m

となるように録音すること。

録音時間は,それぞれ 10 秒以上及び 60 秒以上であること。

5.3

周波数特性区分  次に示す信号を,その順番によって録音することが望ましい。


3

C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)

最初の 315Hz 信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,少なくとも 25nWb/m となるよ

うに録音し,これを基準信号とする。各信号の録音時間は,10 秒以上であること。周波数の最大偏差は,

±3%であること。

315Hz,

  31.5Hz,  40Hz,  50Hz*,  63Hz,  80Hz*,  100Hz*,  125Hz,  250Hz,  315Hz*,  500Hz,

1 000Hz,

  2 000Hz,  4 000Hz,  6 300Hz,  8 000Hz,  10 000Hz,  12 500Hz,  14 000Hz*,  16 000Hz*,

18 000Hz*,

  20 000Hz*,  315Hz(*任意)

録音レベルの偏差は,JIS C 5562 (IEC 94-1)  に示した閉回路磁束応答曲線に対して,8 000Hz 以下の信

号では±0.5dB, 8 000Hz を超える信号では±1dB とする。

レベル変動は,再生チャネルごとに適切なトラックで測定したとき,8 000Hz 以下の信号では 0.5dB 以

下,8 000Hz を超える信号では 1dB 以下であること。

6.

テープ速さ 4.76 m/s {1

7

/

8

in/s} 

用のテープ

6.1

基準レベル区分  基準周波数として,315±10Hz の範囲の信号を,単位トラック幅当たりの規定閉

回路磁束が 250nWb/m となるようにし,かつ,3%以下のひずみ率で録音する。録音時間は,30 秒以上で

あること。市販されるキャリブレーションテープの基準磁束の許容範囲は±5%とする。

6.2

アジマス区分  315Hz 及び 10 000Hz の信号を録音する。

315Hz

の信号を,

その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,

25nWb/m

となるように録音すること。

録音時間は,それぞれ 10 秒以上及び 60 秒以上であること。

6.3

周波数特性区分  次に示す信号を,その順番によって録音することが望ましい。

最初の 315Hz 信号を,その単位トラック幅当たりの規定閉回路磁束が,少なくとも 25nWb/m となるよ

うに録音し,これを基準信号とする。各信号の録音時間は,10 秒以上であること。周波数の最大偏差は,

±3%であること。

315Hz,

  31.5Hz,  40Hz,  50Hz*,  63Hz,  80Hz*,  100Hz*,  125Hz,  250Hz,  315Hz*,  500Hz,

1 000Hz,

  2 000Hz,  4 000Hz,  6 300Hz,  8 000Hz,  10 000Hz,  12 500Hz,  14 000Hz*,  16 000Hz*,

18 000Hz*,

  20 000Hz*,  315Hz(*任意)

録音レベルの偏差は,JIS C 5562 (IEC 94-1)  に示した閉回路磁束応答曲線に対して,6 300Hz 以下の信

号では±0.5dB, 6 300Hz を超えて 14 000Hz 以下の信号では±1dB とする。

レベル変動は,再生チャネルごとに適切なトラックで測定したとき,6 300Hz 以下の信号では 0.5dB 以

下,6 300Hz を超える信号では 1dB 以下であること。

引用規格:

JIS C 5562

  磁気テープ録音再生システム  第 1 部  一般条件及び要求事項

ISO 266 : 1975

  Acoustics−Preferred frequencies for measurements

対応国際規格:

IEC 94-2 : 1994

  Magnetic tape recording and reproducing systems.

Part 2 : Calibration tapes

関連規格  IEC 94-1 : 1981  Magnetic tape sound recording and reproducing systems.

Part 1 : General conditions and requirements


4

C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)

附属書 A(参考)カセット(テープ幅 3.81 mm,テープ速さ 4.76cm/s 

キャリブレーションテープの供給者リスト

製造業者の異なるキャリブレーションテープは,テープ磁束の基本的測定法の違いや,再生ヘッドの技

術的進歩による性能変化によって,各種の再生機で再生した場合同じ測定結果を得られないことが,この

数年間で明らかになっている。このため,測定法の統一化を図るため様々な意見調整が行われ,IEC 94-1  

4

版−1981 年に規定されている録音特性に適合した統一カセットキャリブレーションテープが確立された。

これらの統一測定法に基づいて製造されるキャリブレーションテープは,

IEC (Prague) 1981”の表示で区

別されなければならない。そして,オープンリール及び/又はインカセットの形態で,次の供給者から入

手できる。

1995

年 6 月現在

株式会社エーベックス

〒189  東京都東村山市栄町 2-32-13

BASF Magnetics GmbH

Kaiser

−Wilhelm−Strasse 52, D-67001 Luwigshafen, Postfach 21 01 69, Germany

Guiyang 4th Radio Factory

Tong Xin Road, Guiyang Guizhon-province, China

ソニー株式会社

〒141  東京都品川区北品川 6-7-35

ティアック株式会社

〒180  東京都武蔵野市中町 3-7-3

ドイツ及び日本の IEC 国内委員会の承認が得られれば,その供給者は上記リストに加えられる。そのた

めには,両国内委員会は,送付された同じプライマリーキャリブレーションテープについて必要な測定を

行い,結果を照合し,一致した結論に達しなければならない。

また,両国内委員会は,他の国内委員会の求めに応じてこれらの測定の詳細な結果を提供しなければな

らない。


5

C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)

附属書 B(参考)

リール・ツー・リールキャリブレーションテープとその供給者リスト

IEC 94-2

には,リール・ツー・リールキャリブレーションテープの供給者リストは記載されていないが,

現在,市販されているキャリブレーションテープの一覧表及び供給者(製造業者)名を参考までに記載す

る。

それらは,IEC 規格のほかに,DINNABEIA/RIAABTSNAB

に基づくものがあり,規格の種類に

よって基準レベル信号の周波数と磁束が異なっている。

附属書表 B1  リール・ツー・リールキャリブレーションテープ一覧表

1995

年 6 月現在

テープ

速さ

cm/s

時定数

用途

関連規格

(呼称)

基準レベル信号

テープ幅

mm

供給者

t

1

μs

t

2

μs

周波数

Hz

磁束

nWb/m

6.3

12.7 25.4 50.8 BASF  MRL  TEAC

電波技

術協会

 4.76  120  3 180

商業用テープ  IEC

  315

*

 250

*

 9..53  90  3 180

レコード及び

(

EIA/RIAA)

  315

*

 250

*

民生用

  315

*

 250

*

1

000

250

1

000

200

400

185

19.05

70

∞  業務用

IEC 1

1 000

514

○(ステレオ用)

(DIN)

1 000

*

 320

*

1

000

*

 320

*

400

320

1

000

250

1

000

250

1

000

200

 50

3 180

業務用

IEC 2

1 000

355

商業用テープ  (NAB)

1 000

*

 320

*

レコード及び  (EIA/RIAA) 1 000

*

 320

*

民生用

 1

000

250

1

000

200

400

185

 50

3 180

放送用(日本) BTS

1 000

250

NAB

J

1 000

250

38.1

35

∞  業務用

IEC 1

1 000

514

○(ステレオ用)

(DIN)

1 000

355

1

000

*

 320

*

1

000

*

 320

*

400

320

1

000

250

1

000

250

1

000

200

 50

3 180

業務用

IEC 2

1 000

355

(NAB)

1 000

*

 320

*

1

000

*

 320

*

1

000

250


6

C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)

1995

年 6 月現在

テープ

速さ

cm/s

時定数

用途

関連規格

(呼称)

基準レベル信号

テープ幅

mm

供給者

t

1

μs

t

2

μs

周波数

Hz

磁束

nWb/m

6.3

12.7 25.4 50.8 BASF  MRL  TEAC

電波技

術協会

1

000

200

  4 0

185

 35

3 180

放送用(日本) BTS

1 000

250

NAB

J

1 000

250

76.2

17.5

∞  業務用

IEC 2

1 000

355

1

000

*

 320

*

1

000

320

1

000

250

1

000

200

BASF Magnetics

Magnetic Reference Laboratory, Inc. (MRL)

ティアック株式会社 (TEAC)

財団法人電波技術協会

*

JIS C 5563 (IEC 94-2)

GmbHKaiser

−Wilhelm−Strasse 52, D-67001 Luwigshafen, Postfach 21 01

69, Germany 229 Polaris Ave., Suite 4, Mountain View, CA 94043, USA

〒180  東京都武蔵野市中町 3-7-3

〒215  神奈川県川崎市麻生区万福寺 1-12-6


7

C 5563-1996 (IEC94-2 : 1994)

改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

吉  川  昭吉郎

神奈川工科大学

(幹事)

川  野  則  和

ソニー株式会社

竹田原  昇  司

通商産業省機械情報産業局電子機器課

藤  井  隆  宏

工業技術院標準部

上  條  晃  司

日本放送協会

郷  木      昇

財団法人電波技術協会

岸  野  忠  信

財団法人日本規格協会

岩  下  隆  二

パイオニア株式会社

阿  部  美  春

株式会社エーベックス

小  嶋  正  男

社団法人日本電子機械工業会

小  林  一  磨

株式会社ポニーキャニオン

臼  田  元  大

社団法人日本レコード協会

吉  田  治  憲

株式会社文化放送

西  田  博  光

住友スリーエム株式会社

船  越  正  次 TDK 株式会社

安  藤  晴  夫

日立マクセル株式会社

平  川      卓

富士写真フイルム株式会社

(事務局)

木  村  恭  平

社団法人日本記録メディア工業会

備考  ○印は,小委員会委員を兼任