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C 4402

:2010

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

2

4

  種類

3

4.1

  公称直流電圧及び定格直流電流による区分

3

4.2

  構造による区分

4

5

  定格

4

5.1

  交流定格 

4

5.2

  直流定格 

4

6

  使用状態

6

6.1

  標準使用状態 

6

6.2

  特殊使用状態 

6

7

  性能

7

7.1

  電圧電流特性 

7

7.2

  温度上昇 

7

7.3

  効率

7

7.4

  耐電圧

7

7.5

  騒音

7

7.6

  動作

8

7.7

  絶縁抵抗 

8

8

  構造

8

8.1

  構造一般 

8

8.2

  電線の種類 

9

8.3

  端子の配置 

9

8.4

  回路構成 

9

8.5

  塗装色,電線及び導体の色別

10

9

  形状及び寸法 

11

9.1

  箱体の形状及び盤面器具の取付位置 

11

9.2

  箱体寸法 

12

10

  材料及び主要構成部品 

16

11

  試験 

17

11.1

  試験状態

17

11.2

  試験用負荷 

17

11.3

  試験項目及び形式検査項目 

17


C 4402

:2010  目次

(2)

ページ

11.4

  試験方法

17

12

  受渡検査 

19

13

  製品の呼び方 

19

14

  表示

19


C 4402

:2010

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人電池工業

会(BAJ)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの

申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 4402:2004 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 C

4402

:2010

浮動充電用サイリスタ整流装置

Thyristor rectifiers for floating charge

序文 

この規格は,1980 年 3 月に制定されたもので,前回の改正は 2004 年に行われ,引用規格の見直し,直

流電流範囲の拡大,制御弁式鉛蓄電池の追加による蓄電池の収納方式,外箱の外形寸法の変更など全面的

な見直しを行った。今回は,小形制御弁式鉛蓄電池への適用拡大及び消防法の改正による整合化を図るた

め改正を行った。

適用範囲 

この規格は,JIS C 8702-1JIS C 8702-2JIS C 8702-3JIS C 8704-1JIS C 8704-2-1JIS C 8704-2-2

及び JIS C 8706 に規定する蓄電池の浮動充電用サイリスタ整流装置(以下,整流装置という。

)で,公称

直流電圧 200 V 以下,定格直流電流 600 A 以下のものについて規定する。ただし,通信機器用整流装置を

除く。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0405

  普通公差−第 1 部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差

JIS C 1102-1

  直動式指示電気計器−第 1 部:定義及び共通する要求事項

JIS C 1102-2

  直動式指示電気計器    第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項

JIS C 1102-8

  直動式指示電気計器    第 8 部:附属品に対する要求事項

JIS C 1103

  配電盤用指示電気計器寸法

JIS C 1509-1

  電気音響−サウンドレベルメータ(騒音計)−第 1 部:仕様

JIS C 2552

  無方向性電磁鋼帯

JIS C 2553

  方向性電磁鋼帯

JIS C 3103

  電気機器巻線用軟銅線

JIS C 3104

  平角銅線

JIS C 3202

  エナメル線

JIS C 3204

  横巻線

JIS C 3307

  600 V ビニル絶縁電線(IV)

JIS C 3316

  電気機器用ビニル絶縁電線

JIS C 8201-2-1

  低圧開閉装置及び制御装置−第 2-1 部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断

器)


2

C 4402

:2010

   

JIS C 8702-1

  小形制御弁式鉛蓄電池−第 1 部:一般要求事項,機能特性及び試験方法

JIS C 8702-2

  小形制御弁式鉛蓄電池−第 2 部:寸法,端子及び表示

JIS C 8702-3

  小形制御弁式鉛蓄電池−第 3 部:電気機器への使用に際しての安全性

JIS C 8704-1

  据置鉛蓄電池−一般的要求事項及び試験方法−第 1 部:ベント形

JIS C 8704-2-1

  据置鉛蓄電池−第 2-1 部:制御弁式−試験方法

JIS C 8704-2-2

  据置鉛蓄電池−第 2-2 部:制御弁式−要求事項

JIS C 8706

  据置ニッケル・カドミウムアルカリ蓄電池

JIS C 60068-1

  環境試験方法−電気・電子−通則

JIS G 3101

  一般構造用圧廷鋼材

JIS G 3131

  熱間圧延軟鋼板及び鋼帯

JIS G 3141

  冷間圧廷鋼板及び鋼帯

JIS G 3350

  一般構造用軽量形鋼

JIS H 3140

  銅ブスバー

JIS Z 8721

  色の表示方法−三属性による表示

JIS Z 8741

  鏡面光沢度−測定方法

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

サイリスタ整流装置 

逆阻止三端子サイリスタ(以下,サイリスタという。

,又はサイリスタと整流ダイオードとを用い,交

流電力を直流電力に変換する半導体電力変換装置。

3.2 

浮動充電 

整流装置の直流出力に蓄電池と負荷とを並列に接続し,常時蓄電池に一定電圧を加え充電状態を保ちな

がら,同時に整流装置から負荷へ電力を供給し,停電時又は負荷変動時に無遮断で蓄電池から負荷へ電力

を供給する充電方式。

3.3 

均等充電 

多数個の蓄電池を一組にして長時間使用した場合に,自己放電などによって生じる個々の蓄電池間の充

電状態のばらつきを,浮動充電電圧よりもやや高い電圧で充電することによってなくし,充電状態を均一

にするために行う充電。

3.4 

浮動充電電圧 

浮動充電を行っているときの印加電圧。

3.5 

均等充電電圧 

均等充電を行っているときの印加電圧。

3.6 

定格交流電圧 


3

C 4402

:2010

定格の基準として整流装置の交流入力端子に指定する交流電圧。

3.7 

定格交流電流 

整流装置を定格交流電圧,定格周波数及び定格出力で運転したときの交流入力電流。

3.8 

公称直流電圧 

整流装置の呼び名に用いる直流電圧。一般に,整流装置に接続する負荷機器の定格電圧で表す。

3.9 

定格直流電圧 

定格の基準として整流装置の蓄電池端子に指定する電圧。接続する蓄電池 1 セル(単電池)当たりの均

等充電電圧(均等充電を必要としない蓄電池については,浮動充電電圧)に,直列蓄電池のセル数を乗じ

た値で表す。

3.10 

定格直流電流 

規定の条件下で,この規格に定める温度上昇を超えることなく,連続的に流すことができる直流出力電

流(平均値)の限度。

3.11 

定格出力 

定格直流電圧と定格直流電流との積。

3.12 

定格入力容量 

整流装置を定格交流電圧,定格周波数及び定格出力で運転したときの交流側皮相電力。

3.13 

定電圧精度 

交流入力電圧及び直流出力電流に過渡的変動がない状態で保証する直流電圧の変動範囲。直流電圧変動

の設定直流電圧(浮動充電電圧又は均等充電電圧)に対する比。百分率(%)で表す。

3.14 

垂下特性 

整流装置を過負荷による損傷から守るため,一定電流以上整流装置の出力電流が流れないよう制限する

特性。

3.15 

効率 

定格交流電圧及び定格周波数における定格出力の交流入力有効電力に対する比。百分率(%)で表す。

種類 

4.1 

公称直流電圧及び定格直流電流による区分 

公称直流電圧及び定格直流電流による区分は,

表 による。


4

C 4402

:2010

   

表 1−公称直流電圧及び定格直流電流による区分 

公称直流電圧

V

定格直流電流

A

24

,48,100,200

5

,10,15,20,30,50,75,100,

150

,200,300,400,500,600

4.2 

構造による区分 

構造による区分は,次による。

a) 

蓄電池別置形  整流装置だけを金属製の箱体に収納するもの。

b) 

蓄電池組込形  整流装置と蓄電池とを同一の金属製の箱体に収納するもの。

定格 

5.1 

交流定格 

交流定格は,次による。

a) 

公称交流電圧  単相 100 V 若しくは 200 V,又は三相 200 V 若しくは 400 V とする。

b) 

定格周波数  50 Hz 又は 60 Hz とする。

5.2 

直流定格 

直流定格は,次による。

a) 

定格直流電圧  表 2∼表 による。

b) 

定格直流電流  表 2∼表 による。

表 2−整流装置の定格(公称直流電圧 24 V 

交流

直流

相数

公称電圧

V

定格周波数

Hz

入力容量

a)

kVA

公称電圧

V

定格電圧

V

定格電流

A

効率

c)

%

 0.5

以下

  5

45

以上

 0.9

以下

10

50

以上

 1.4

以下

15

50

以上

 1.7

以下

20

55

以上

 2.5

以下

30

55

以上

 3.8

以下

50

60

以上

 5.3

以下

75

60

以上

 6.5

以下 100

65

以上

単相 100,200 50,60

 9.8

以下

24

b) 

150 65

以上

 0.8

以下

10

55

以上

 1.2

以下

15

60

以上

 1.5

以下

20

60

以上

 2.3

以下

30

60

以上

 3.5

以下

50

65

以上

 5.3

以下

75

65

以上

 6.1

以下 100

70

以上

 8.5

以下 150

75

以上

 11

以下 200

75

以上

三相 200,400 50,60

 17

以下

24

b)

300 75

以上


5

C 4402

:2010

表 2−整流装置の定格(公称直流電圧 24 V)(続き)

a)

図 1(点線部分を除く。)の場合の概略入力容量を示す。

b)

定格直流電圧は,3.9 によって決定する。

例  2.30 V×12 セル=27.6 V

c)

図 1(点線部分を除く。)の場合の効率を示す。

表 3−整流装置の定格(公称直流電圧 48 V 

交流

直流

相数

公称電圧

V

定格周波数

Hz

入力容量

a)

kVA

公称電圧

V

定格電圧

V

定格電流

A

効率

c)

%

1.0

以下

  5

50

以上

1.8

以下

10

55

以上

2.8

以下

15

60

以上

3.3

以下

20

60

以上

5.0

以下

30

60

以上

7.7

以下

50

60

以上

 11

以下

75

65

以上

単相 100,200 50,60

 13

以下

48

b) 

100 65

以上

1.5

以下

10

60

以上

2.3

以下

15

60

以上

2.6

以下

20

65

以上

3.9

以下

30

65

以上

6.1

以下

50

65

以上

8.4

以下

75

70

以上

 11

以下 100

70

以上

 16

以下 150

75

以上

 21

以下 200

75

以上

三相 200,400 50,60

 30

以下

48

b) 

300 80

以上

a)

c)

は,

表 の注参照。

表 4−整流装置の定格(公称直流電圧 100 V 

交流

直流

相数

公称電圧

V

定格周波数

Hz

入力容量

a)

kVA

公称電圧

V

定格電圧

V

定格電流

A

効率

c)

%

 1.9

以下

  5

55

以上

 3.5

以下

10

60

以上

 4.8

以下

15

65

以上

 5.9

以下

20

70

以上

 8.9

以下

30

70

以上

単相 100,200 50,60

 15

以下

100

b) 

 50

70

以上

 3.2

以下

10

65

以上

 4.4

以下

15

70

以上

 5.5

以下

20

70

以上

 8.2

以下

30

70

以上

 12

以下

50

75

以上

三相 200,400 50,60

 17

以下

100

b) 

 75

80

以上


6

C 4402

:2010

   

表 4−整流装置の定格(公称直流電圧 100 V)(続き) 

交流

直流

相数

公称電圧

V

定格周波数

Hz

入力容量

a)

kVA

公称電圧

V

定格電圧

V

定格電流

A

効率

c)

%

 22

以下 100

80

以上

 33

以下 150

80

以上

 44

以下 200

80

以上

 67

以下 300

80

以上

 89

以下 400

80

以上

 111

以下 500

80

以上

三相

(続き)

200

,400 50,60

 133

以下

100

b)

600 80

以上

a)

c)

は,

表 の注参照。 

表 5−整流装置の定格(公称直流電圧 200 V 

交流

直流

相数

公称電圧

V

定格周波数

Hz

入力容量

a)

kVA

公称電圧

V

定格電圧

V

定格電流

A

効率

c)

%

 5.9

以下

10

70

以上

 8.9

以下

15

70

以上

 10

以下

20

75

以上

 15

以下

30

75

以上

 24

以下

50

75

以上

 33

以下

75

80

以上

 44

以下 100

80

以上

 67

以下 150

80

以上

 89

以下 200

80

以上

三相 200,400 50,60

 133

以下

200

b) 

300 80

以上

a)

c)

は,

表 の注参照。 

使用状態 

6.1 

標準使用状態 

標準使用状態は,次による。整流装置は,特に指定がない限り,この状態で使用する。

a) 

周囲温度  −10∼+40  ℃

b) 

相対湿度  25∼85 %(結露してはならない。)

c) 

標高  1 000 m 以下

6.2 

特殊使用状態 

特殊使用状態は,6.1 に規定する状態以外の状態及び次のいずれかの状態をいう。この使用状態の場合,

使用者は,製造業者にあらかじめその旨を指定しなければならない。

a)

屋外で使用する場合

b)

急激な温度変化を受ける頻度の高い場所で使用する場合

c)

潮風を受ける場所で使用する場合

d)

過度のじんあいのある場所で使用する場合

e)

爆発性,可燃性,腐食性,その他の有害ガスのある場所又はこれらのガスが浸入するおそれがある場

所で使用する場合


7

C 4402

:2010

f)

異常な振動又は衝撃を受ける場所で使用する場合

g)

騒音について厳しい規制を受ける場所で使用する場合

h)

その他特殊な条件下で使用する場合

性能 

7.1 

電圧電流特性 

7.1.1 

交流入力の変動範囲 

整流装置は,

交流電圧及び周波数の変動量が次の範囲において,その動作に支障をきたしてはならない。

a)

交流電圧の変動量は,定格値の±10 %とする。

b)

周波数の変動量は,定格値の±5 %とする。

c)

総合変動量[a)  及び b)  の変動量の絶対値の和]は,10 %以内とする。

7.1.2 

直流電圧電流特性 

直流電圧電流特性は,11.4.2 の試験を行ったとき,次による。

a) 

定電圧特性  定格直流電圧及び浮動充電電圧の定電圧精度は,±2 %以内とする。ただし,過渡変動

は除く。また,浮動充電電圧は,蓄電池 1 セル当たりの浮動充電電圧に直列蓄電池セル数を乗じた値

とする。

b) 

電圧調整範囲  電圧調整範囲は,定格直流電圧及び浮動充電電圧の±3 %以上とする。

c) 

垂下特性  定格直流電流の 120 %以下の直流電流で,直流電圧が蓄電池の公称電圧まで垂下する。

なお,蓄電池 1 セル当たりの公称電圧は,鉛蓄電池にあっては 2 V,アルカリ蓄電池にあっては 1.2

V

とする。 

7.2 

温度上昇 

各部の温度上昇は,11.4.3 の試験を行ったとき,

表 の値以下とする。

表 6−各部の温度上昇 

単位  K

測定箇所

種類

温度上昇

サイリスタ

65

整流ダイオード

90

整流デバイスのケース

負荷電圧補償装置用整流ダイオード 110

耐熱クラス A

50

耐熱クラス E

65

耐熱クラス B

70

耐熱クラス F

90

変圧器及びリアクトルの巻線の表面

耐熱クラス H 115

7.3 

効率 

効率は,11.4.4 の試験を行ったとき,

表 2∼表 による。

7.4 

耐電圧 

耐電圧は,11.4.5 の試験を行ったとき,これに耐えなければならない。

7.5 

騒音 

騒音は,11.4.6 の試験を行ったとき,自冷時 65 dB[A 特性

1)

]以下,風冷時 75 dB(A 特性)以下とす

る。


8

C 4402

:2010

   

1)

  JIS C 1509-1

参照。

7.6 

動作 

動作は,11.4.7 の試験を行ったとき,各部に異常があってはならない。

7.7 

絶縁抵抗 

絶縁抵抗は,11.4.8 の試験を行ったとき,各部の絶縁抵抗が,

表 の値以上とする。

なお,使用開始後に行う点検にあっては,絶縁抵抗は,

表 の値以上とする。

表 7−絶縁抵抗(工場試験時及び設置時) 

単位  M

Ω

測定箇所

a)

入出力線間

1

線大地間

主回路 3.0

3.0

その他の回路

− 3.0

a)

測定の際,高抵抗などを介して大地に接続している箇所について

は,切り離してから行わなければならない。

表 8−絶縁抵抗(使用開始後)

単位  M

Ω

電路の使用電圧の区分

絶縁抵抗値

対地電圧(接地式電路においては電線
と大地との間の電圧,非接地式電路に

おいては電線間の電圧をいう。

が 150

V

以下の場合。

0.1

300 V

以下

その他の場合。 0.2

300 V

を超えるもの 0.4

構造 

8.1 

構造一般 

構造一般は,次による。

a)

整流装置は,防火性能をもつ金属製の箱体に収納する。

b)

整流装置の前面は,通常,扉とする。

c)

前面には,名称銘板,計器,表示灯などの必要な器具を取り付ける。

d)

箱体内の導体は,電線及び JIS H 3140 に規定する銅ブスバーとし,電線を用いる場合の配線は,ダク

ト配線方式

2)

又は束配線方式

3)

とする。また,配線の固定部において,金属部分が配線を直接押圧し

ない構造とする。

2)

ダクト配線方式とは,複数本の電線を配線ダクト内に収納した配線方式をいう。

3)

束配線方式とは,複数本の電線を束ねた配線方式をいう。

e)

箱体内の導体の接続は,断線,接触不良,接続の外れ,混触などが生じない方法とする。

f)

箱体には接地線が接続できる接地端子を設ける。

g)

箱体は,堅ろうな構造とし,収納器具,機器の質量,部品の作動などに十分に耐えなければならない。

h)

整流装置の現場据付け,外部導体の接続,開閉器の操作,収納器具及び機器の点検などができる構造

とする。

i)

蓄電池組込形の場合は,蓄電池の保守・点検が行える構造とする。


9

C 4402

:2010

j) 

箱体は,防火性能をもち,さび止め処理を行い,耐久性のある塗料によって塗装する。また,蓄電池

を収納する部分は,

蓄電池の種類に応じて耐酸性又は耐アルカリ性の塗料によって塗装する。ただし,

小形制御弁式鉛蓄電池の場合はこの限りでない。

k) 

箱体は,床面に堅固に固定できる構造とし,必要な耐震性を確保した構造とする。

8.2 

電線の種類 

箱体内に用いる電線は,JIS C 3307 若しくは JIS C 3316 に規定する電線,又はこれらと同等以上の性能

をもつ電線であって,公称断面積が 1.25 mm

2

以上とする。ただし,電子回路,継電器回路などの場合,又

ははんだ付け,ラッピングなどの特殊接続を必要とする場合で,電流容量及び電圧降下に対する保護協調

がとれれば,これよりも細い電線を使用してもよい。

8.3 

端子の配置 

交流の相又は直流の極性による端子は,監視及び操作面に向かって配置し,次による。

a) 

交流の相による配置 

1) 

三相回路 

左右の場合:左から      第 1 相(U)  第 2 相(V)  第 3 相(W)  中性相(O)

上下の場合:上から      第 1 相(U)  第 2 相(V)  第 3 相(W)  中性相(O)

遠近の場合:近い方から  第 1 相(U)  第 2 相(V)  第 3 相(W)  中性相(O)

この場合,三相交流の相の回転は,第 1 相,第 2 相,第 3 相の順とする。

2) 

単相回路 

左右の場合:左から      第 1 相(U)  中性相(O)  第 2 相(V)

上下の場合:上から      第 1 相(U)  中性相(O)  第 2 相(V)

遠近の場合:近い方から  第 1 相(U)  中性相(O)  第 2 相(V)

b) 

直流の極性による配置 

左右の場合:左から      負極(N)  正極(P)

上下の場合:上から      正極(P)  負極(N)

遠近の場合:近い方から  正極(P)  負極(N)

8.4 

回路構成 

整流装置は,通常,

図 に示す回路構成とし,主要構成器具及び機器は,次による。

a)

交流入力及び直流出力に使用する開閉器は,JIS C 8201-2-1 に規定する配線用遮断器,又はこれと同

等以上の性能をもつものでなければならない。

b)

整流器用変圧器は,絶縁変圧器とする。

c)

整流器部は,サイリスタ,又はサイリスタ及び整流ダイオードによって構成する。

d)

ゲート駆動装置は,サイリスタのトリガを確実に行えなければならない。

e)

平滑フィルタは,直流リアクトルなどによって構成する。

f)

負荷電圧補償装置は,整流ダイオードなどを使用し,必要に応じて取り付ける。

g)

直流電圧計及び直流電流計の指示計器は,JIS C 1102-1JIS C 1102-2 及び JIS C 1102-8 に規定する電

圧計,電流計などの指示計器又はこれと同等の性能をもつデジタル式計器とする。

なお,液晶などで電子表示する場合はこの限りでない。


10

C 4402

:2010

   

記号

名称

A

直流電流計

C

コンデンサ

D

ダイオード

E

接地端子

L

リアクトル

MC

電磁接触器

MCCB

配線用遮断器

SH

分流器

T

整流器用変圧器

TB

外部端子

THY

サイリスタ

V

直流電圧計

VS

電圧計切換器

注記  点線で示す部分は,必要に応じて取り付ける。

図 1−標準接続図 

8.5 

塗装色,電線及び導体の色別 

箱体の塗装色,電線及び導体の色別は,次による。

a) 

塗装色の色彩 

1)

箱体及び盤面取付器具の色彩は,

表 による。

表 9−箱体及び盤面取付器具の色彩 

色彩を施す箇所

色彩(マンセル値)

a)

盤(チャンネルベースを含む。

)の表面及び内面

内部パネルの表面及び裏面

5Y7/1

計器,継電器など,盤前面に表れる器具の縁枠

開閉器,操作器などのハンドル

N1.5

材質が金属の場合

銀白地に黒文字

盤面取付器具

銘板

材質が合成樹脂の場合

白地に黒文字

a)

マンセル値は,JIS Z 8721 の規定による。


11

C 4402

:2010

2)

色彩の許容差は,

表 10 による。

3)

盤表面のつやは半つやとし,JIS Z 8741 に規定する鏡面光沢度は 40 %を基準とし,許容範囲は 20

∼60 %とする。

表 10−色彩の許容差 

適用対象

色彩の許容差

盤表面

基準となる色彩に対して,色差 1.5 以下とする。

盤面取付器具

Δ

H

a)

=±1.5,

Δ

V=±0.3

Δ

C=±0.3 の範囲内とする。

(ここに,H:色相  V:明度  C:彩度)

a)

無彩色においては,

Δ

を除き,

Δ

及び

Δ

だけとする。

b) 

電線被覆の色別  電線被覆の色別は,表 11 による。

表 11−電線被覆の色別 

回路の種類

被覆の色

一般(主回路)

黄又は黒

a)

一般(制御回路)

b)

盤内接地線

緑又は緑/黄

c)

a)

 JIS 

3307

及び JIS C 3316 以外の絶縁電線を使用する場合

は,黒としてもよい。耐熱電線など特殊な電線を使用する場
合は,他の色としてもよい。

b)

ユニット外部配線などで特殊な電線・ケーブルを使用する場
合は,黄でなくてもよい。

c)

緑又は緑/黄以外の電線を用いた場合は,その端部に緑の色

別を施す。

c) 

導体の色別  導体に色別を施す場合は,次に示す色別をその端部又は一部に施す。ただし,整流装置

の入出力は端子部に施す。

1)

交流の相による色別

1.1)

三相回路

第 1 相(U)赤,第 2 相(V)白,第 3 相(W)青,零相及び中性相(O)黒

1.2)

単相回路

第 1 相(U)赤,中性点(O)黒,第 2 相(V)青

ただし,三相回路から分岐した単相回路では,分岐前の色別とする。

2)

直流の極性による色別  正極(P)赤,負極(N)青

形状及び寸法 

9.1 

箱体の形状及び盤面器具の取付位置 

箱体の形状及び盤面器具の取付位置は,

図 による。


12

C 4402

:2010

   

a)

  蓄電池別置形整流装置 b)  蓄電池組込形整流装置 

注記 1  幅は,必要に応じて分割してもよい。 
注記 2  盤面の器具,銘板などの取付位置及び蓄電池配列は,一例を示す。 
注記 3  ハンドルは,扉右側に取り付けてもよい。 
注記 4  裏面側は必要に応じ,扉又は引掛け式としてもよい。 
注記 5  定格銘板の取付位置は,扉の裏でも表でもよい。

図 2−箱体の形状及び盤面器具の取付位置 

9.2 

箱体寸法 

箱体寸法は,

表 12 及び表 13 による。標準寸法の普通公差は,JIS B 0405 に規定する表 の公差等級 c

による。ただし,奥行などは扉などの組合せとなるので,JIS B 0405 

表 の公差等級 v による。

表 12−蓄電池別置形整流装置の箱体寸法 

単位  mm

標準寸法

標準寸法

箱体番号

a)

b)

奥行

高さ

箱体番号

a)

b)

奥行

高さ

A1 600  500 800

A13  800

1 000

1 900

A2 600  500

1

200

A14  700

1 200

1 900

A3 600  500

1

600

A15  800

1 000

2 300

A4 600  600

1

600

A16  800

1 200

2 300

A5 600  600

1

900

A17 1 000

1 000

2 300

A6 700  600

1

900

A18 1 000

1 200

2 300

A7 600  800

1

900

A19 1 200

1 200

2 300

A8 700  800

1

900

A20

1 000

+900

1 000

2 300

A9

600

1 000

1 900

A21

1 000

+800

1 200

2 300

A10 800  800 1

900 A22

1 000

+1 000

1 200

2 300

A11

700

1 000

1 900

A23

1 000

+1 200

1 200

2 300

A12 800  800

2

300

a)

公称直流電圧,定格直流電流及び相数,箱体番号との組合せは,

表 14 による。

b)

二つの数値の組合せになっているものは,この幅寸法の盤が列盤になることを示す。

定格銘板

切換器

定格銘板

切換器

計器

計器

表示灯

表示灯

名称銘板

名称銘板

高さ

高さ

奥行

奥行

蓄電池

仕切板


13

C 4402

:2010

表 13−蓄電池組込形整流装置の箱体寸法 

単位  mm

標準寸法

箱体番号

a)

奥行

高さ

B1 600

600

1

600

B2

1 100

400

1 500

B3 800

600

1

600

B4

1 100

600

1 600

B5

1 000

600

1 900

B6 800

800

1

900

B7

1 200

800

1 900

B8

1 100

900

1 900

a)

蓄電池及び整流装置の定格直流電流と箱体番号との組合せは,
表 15∼表 17 による。

表 14−蓄電池別置形整流装置の箱体番号 

直流

公称電圧

V

定格電流

A

相数

箱体番号

    5

単相

A 1

∼A 5

 10

単相

三相

A 1

∼A 5

 15

単相

三相

A 2

∼A 7

 20

単相

三相

A 2

∼A 7

 30

単相

三相

A 3

∼A 8

 50

単相

三相

A 3

∼A10

 75

単相

三相

A 5

∼A12

100

単相

三相

A 8

∼A15

150

単相

三相

A10

∼A17

200

三相

A11

∼A18

24

,48

300

三相

A14

∼A19

    5

単相

A 2

∼A 7

 10

単相

三相

A 2

∼A 7

 15

単相

三相

A 2

∼A 7

 20

単相

三相

A 2

∼A 8

 30

単相

三相

A 4

∼A10

 50

単相

三相

A 4

∼A10

 75

三相

A 7

∼A13

100

三相

A 8

∼A15

150

三相

A10

∼A17

200

三相

A12

∼A18

300

三相

A14

∼A19

400

三相

A17

∼A23

500

三相

A17

∼A23

100

600

三相

A19

∼A23


14

C 4402

:2010

   

表 14−蓄電池別置形整流装置の箱体番号(続き) 

直流

公称電圧

V

定格電流

A

相数

箱体番号

 10

三相

A 4

,A 5

 15

三相

A 4

,A 5

 20

三相

A 4

∼A 6

 30

三相

A 4

∼A 8

 50

三相

A 7

∼A11

 75

三相

A 8

∼A12

100

三相

A10

∼A15

150

三相

A14

∼A18

200

三相

A14

∼A18

200

300

三相

A18

∼A21

表 15−蓄電池組込形整流装置の箱体番号(公称直流電圧 24 V 

蓄電池

整流装置

b)

箱体番号

形式

a)

セル数

(単位電池数)

定格直流電流

A

台上に据え置く方式

6P70A

,6P100

12

(4 個)

5

B1

,B2

12P65

,12P70,12P100,12P120

12P150

,12P170,12P240

12

(2 個)

5

B1

,B2

12P240A

,12P380,12P650

12

(2 個)

5

,10

B1

MSE-50-12

HS-30

,HS-40,HS-50

CS-15

,CS-30

HS-30E

,HS-40E,HS-50E

CS-15E

,CS-30E

12

以下

5

,10

B1

∼B3

HS-60

CS-45

HS-60E

CS-45E

12

以下

5

,10,15

B1

∼B3

HS-80

CS-60

HS-80E

CS-60E

12

以下

10

,15

B1

∼B3

MSE-100-6

HS-100

,HS-120

CS-90

HS-100E

,HS-120E

CS-90E

12

以下

10

,15,20

B3

,B6

MSE-150

,MSE-200

HS-150

,HS-200,HS-250

CS-130

,CS-170

HS-150E

,HS-200E,HS-250E

CS-130E

,CS-170E

12

以下

15

,20,30

B5

,B6

a)

蓄電池形式は,JIS C 8702-2JIS C 8704-1,及び JIS C 8704-2-2 

附属書 による。

b)

整流装置の相数,定格直流電圧,公称交流電圧,定格周波数,交流入力容量及び効

率は,

表 による。


15

C 4402

:2010

表 16−蓄電池組込形整流装置の箱体番号(公称直流電圧 48 V 

蓄電池

整流装置

b)

箱体番号

形式

a)

セル数

(単位電池数)

定格直流電流

A

台上に据え置く方式

6P70A

,6P100 24(8 個) 5

B1

,B2

12P65

,12P70,12P100,12P120

12P150

,12P170,12P240

24

(4 個) 5

B1

,B2

12P240A

,12P380 24(4 個)

5

,10 B1

12P650 24

(4 個)

5

,10 B4

MSE-50-12

HS-30

,HS-40,HS-50

CS-15

,CS-30

HS-30E

,HS-40E,HS-50E

CS-15E

,CS-30E

25

以下

5

,10 B1∼B3

HS-60

CS-45

HS-60E

CS-45E

25

以下

5

,10,15

B1

,B4,B6

HS-80

CS-60

HS-80E

CS-60E

25

以下

10

,15

B1

,B4,B6

MSE-100-6

HS-100

,HS-120

CS-90

HS-100E

,HS-120E

CS-90E

25

以下

10

,15,20

B4

,B7

MSE-150

,MSE-200

HS-150

,HS-200,HS-250

CS-130

,CS-170

HS-150E

,HS-200E,HS-250E

CS-130E

,CS-170E

25

以下

15

,20,30

B5

,B8

a)

蓄電池形式は,JIS C 8702-2JIS C 8704-1,及び JIS C 8704-2-2 

附属書 による。

b)

整流装置の相数,定格直流電圧,公称交流電圧,定格周波数,交流入力容量及び効
率は,

表 による。


16

C 4402

:2010

   

表 17−蓄電池組込形整流装置の箱体番号(公称直流電圧 100 V

蓄電池

整流装置

b)

箱体番号

形式

a)

セル数

(単位電池数)

定格直流電流

A

台上に据え置く方式

6P70A

,6P100

54

(18 個)

5

B1

,B2

12P65

,12P70,12P100,12P120

12P150

,12P170

54

(9 個)

5

B1

,B2

12P240

54

(9 個)

5

B1

,B3

12P240A

54

(9 個)

5

B3

,B5

12P380

54

(9 個)

5

,10

B5

12P650

54

(9 個)

5

,10

B7

MSE-50-12

54

(9 個)

5

,10

B5

HS-30

,HS-40,HS-50

CS-15

,CS-30

HS-30E

,HS-40E,HS-50E

CS-15E

,CS-30E

56

以下

5

,10

B7

MSE-100-6

54

(18 個)

5

,10

B8

a)

蓄電池形式は,JIS C 8702-2JIS C 8704-1,及び JIS C 8704-2-2 

附属書 による。

b)

整流装置の相数,定格直流電圧,公称交流電圧,定格周波数,交流入力容量及び効率
は,

表 による。

10 

材料及び主要構成部品 

整流装置に使用する材料及び主要構成部品は,箇条 に規定する性能を満足するもので,

表 18 の規格に

適合するもの又はこれらと同等以上の性能をもつものとする。

表 18−材料及び主要構成部品の適用規格 

適用規格

部品及び材料

番号

名称

箱体

JIS G 3101 

JIS G 3131 

JIS G 3141 

JIS G 3350 

一般構造用圧延鋼材 
熱間圧延軟綱板及び鋼帯 
冷間圧延鋼板及び鋼帯

一般構造用軽量形鋼

鉄心及びコイル

JIS C 2552 

JIS C 2553 

JIS C 3103 

JIS C 3104 

JIS C 3202 

JIS C 3204 

無方向性電磁鋼帯

方向性電磁鋼帯 
電気機器巻線用軟銅線 
平角銅線

エナメル線 
横巻線

導体

JIS C 3307 

JIS C 3316 

JIS H 3140 

600 V

ビニル絶縁電線(IV)

電気機器用ビニル絶縁電線 
銅ブスバー

指示計器

JIS C 1102-1 

JIS C 1102-2 

JIS C 1102-8 

JIS C 1103 

直動式指示電気計器−第 1 部:定義及び共通する要求事項 
直動式指示電気計器  第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項
直動式指示電気計器  第 8 部:附属品に対する要求事項

配電盤用指示電気計器寸法

配線用遮断器

JIS C 8201-2-1 

低圧開閉装置及び制御装置−第 2-1 部:回路遮断器(配線用遮断器

及びその他の遮断器)


17

C 4402

:2010

11 

試験 

11.1 

試験状態 

試験状態は,特に指定がない限り,JIS C 60068-1 に規定する標準状態の範囲(温度 15∼35  ℃,相対湿

度 25∼75 %,気圧 86∼106 kPa)とする。

11.2 

試験用負荷 

試験用負荷は,蓄電池,抵抗器又は蓄電池と抵抗器とを組み合わせたものを用いる。

11.3 

試験項目及び形式検査項目 

整流装置の試験項目及び形式検査項目は,次による。

a)

構造試験

b)

直流電圧電流特性試験

c)

温度上昇試験

d)

効率試験

e)

耐電圧試験

f)

騒音試験

g)

動作試験

h)

絶縁抵抗試験

11.4 

試験方法 

11.4.1 

構造試験 

構造試験は,箇条 8∼箇条 10 及び箇条 14 に規定する事項について,目視又は計測器によって行う。

11.4.2 

直流電圧電流特性試験 

試験用整流装置を定格直流電圧及び浮動充電電圧にそれぞれ設定し,交流側及び直流側の変動に対する

直流電圧の変動を次によって測定する。

a) 

交流側及び直流側の変動  交流側及び直流側の変動は,次による。

1) 

交流側  電圧の変動量は,定格値の±10 %とする。ただし,周波数は定格周波数とする。

2) 

直流側  電流の変動量は,定格値の 0 %から 100 %までとする。

b) 

試験項目及び方法  試験項目及び方法は,次による。

1)

定電圧特性  a) 1)  及び a) 2)  の変動に対して,それぞれの直流電圧の変動を測定する。

2)

電圧調整範囲  a) 1)  及び a) 2)  の変動に対して,それぞれの直流電圧の調整範囲を測定する。

3)

垂下特性  交流定格電圧において定格出力から直流電流を増加させ,直流電圧が蓄電池の公称電圧

まで低下したときの直流電流を測定する。

11.4.3 

温度上昇試験 

交流定格電圧,定格周波数及び定格出力において,各部の温度が一定となったときの温度上昇を温度計

4)

によって測定する。

4)

温度計法とは,試験部表面において,温度が最高となるような箇所に,適切な方法で温度計を

取り付けて測定する方法。

11.4.4 

効率試験 

温度上昇試験直後,交流定格電圧,定格周波数及び定格出力で,入力電力を測定し,次の式によって効

率を算出する。


18

C 4402

:2010

   

100

d

d

×

×

=

P

I

U

η

ここに,

η

効率(%)

U

d

定格直流電圧(V)

I

d

定格直流電流(A)

P: 交流入力有効電力(W)(電流力計形計器で測定する。)

11.4.5 

耐電圧試験 

工場内においては,次の a)c)  の箇所に周波数 50 Hz 又は 60 Hz の正弦波に近い波形で,

表 19 に示す

試験電圧を 1 分間印加する。

なお,使用開始後に点検を行う場合は,耐電圧試験は,

表 20 の試験電圧を 10 分間印加する。

a)

交流側導電部

5)

と箱体との間

b)

交流側導電部と直流側導電部

6)

との間

c)

直流側導電部と箱体との間

ただし,b)  の場合は,整流器用変圧器の交流側及び直流側電圧のうちの高い値の電圧の区分による試験

電圧を採用する。

5)

交流側導電部は,整流器用変圧器の一次側巻線端子の電位を受ける部分をいう。

6)

直流側導電部は,整流器用変圧器の二次側巻線端子の電位を受ける部分をいう。

表 19−耐電圧(工場試験時及び設置時) 

単位  V(実効値)

整流器用変圧器の交流側又は

直流側電圧の区分

試験電圧

60

以下 500

 60

を超え 125 以下 1

000

 125

を超え 250 以下 1

500

 250

を超え 600 以下 2

000

表 20−耐電圧(使用開始後) 

単位  V(実効値)

電路の種類

試験電圧

最大使用電圧が 7 000 V 以下の器具

最大使用電圧の 1.5 倍の電圧

(直流の充電部分については,
最大使用電圧の 1.5 倍の直流電
圧又は 1 倍の交流電圧)

最大使用電圧が 500 V 未満の器具 500

11.4.6 

騒音試験 

定格運転状態において,装置から 1 m 離れた高さ 1 m の点における騒音を,JIS C 1509-1 に規定する騒

音計によって測定する。

11.4.7 

動作試験 

動作試験は,次の事項について異常がないかを調べる。

a)

表示灯の点灯及び消灯

b)

計器類の指示

c)

開閉器などの開閉動作


19

C 4402

:2010

d)

各種継電器の動作

e)

各種警報装置の動作

11.4.8 

絶縁抵抗試験 

絶縁抵抗試験は,7.7 に規定する回路間の絶縁抵抗を,500 V 絶縁抵抗計によって測定する。

12 

受渡検査 

整流装置の受渡しに関する検査項目は,次による。

a)

構造

b)

直流電圧電流特性

c)

温度上昇

d)

効率

e)

耐電圧

f)

動作

g)

絶縁抵抗

13 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,名称,公称直流電圧及び定格直流電流による区分,構造による区分並びに交流側相数

による。

例  浮動充電用サイリスタ整流装置 100 V20 A 蓄電池別置形三相

14 

表示 

次の事項を明記した銘板を,見やすいところに取り付けなければならない。

a)

名称

b)

形式

c)

交流側:相数(φ)

,定格周波数(Hz)

,定格交流電圧(V)

,定格入力容量(kVA)

7)

7)

定格交流電流(A)を表示したものは,定格入力容量(kVA)の表示を省略できる。

d)

直流側:定格直流電圧(V)

,浮動充電電圧(V)

(ただし,定格直流電圧が浮動充電電圧の場合は不要)

定格直流電流(A)

e)

質量(kg)

f)

製造業者名又はその略号

g)

製造番号

h)

製造年月又はその略号