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C 3612

:2002

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本電線工業会(JCMA)から,工業

標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産

業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,

このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登

録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


C 3612

:2002

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  記号

1

4.

  特性

1

5.

  材料,構造及び加工方法

2

6.

  試験方法

3

6.1

  外観

3

6.2

  構造

3

6.3

  導体抵抗

3

6.4

  耐電圧

3

6.5

  絶縁抵抗

3

6.6

  絶縁体の引張り

3

6.7

  加熱

3

6.8

  加熱変形

3

6.9

  難燃

3

6.10

  発煙濃度

3

6.11

  燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率

3

7.

  検査

3

8.

  製品の呼び方

4

9.

  表示及び包装

4

9.1

  電線の表示

4

9.2

  包装の表示

4

9.3

  包装

4


日本工業規格

JIS

 C

3612

:2002

600V

耐燃性ポリエチレン絶縁電線

600V Flame retardant polyethylene insulated wires

1.

適用範囲  この規格は,600 V 以下の主に一般電気工作物及び電気機器の配線に用いるポリエチレン

樹脂を主体とした耐燃性コンパウンド(以下,耐燃性ポリエチレンという。

)で絶縁された単心の絶縁電線

(以下,電線という。

)について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 0081

  環境試験方法−電気・電子−耐火性試験−煙による光の不透過度の測定−小規模静的試

験方法−材料

備考  IEC 60695-6-31:1999,  Fire hazard testing−Part 6-31: Smoke obscuration−Small-scale static test

−Materials が,この規格と一致している。

JIS C 3005

  ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法

JIS C 3101

  電気用硬銅線

JIS C 3102

  電気用軟銅線

JIS C 3666-2

  電気ケーブルの燃焼時発生ガス測定試験方法−第 2 部:電気ケーブル材料の燃焼時

における pH 及び導電率による発生ガスの酸性度測定

備考  IEC 60754-2:1991,Test on gases evolved during combustion of electric cables−Part 2:

Determination of degree of acidity of gases evolved during the combustion of materials taken from

electric cables by measuring pH and conductivity

,  Amendment 1 (1997)が,この規格と一致して

いる。

3.

記号  記号は,IE/F(

1

)(

2

)

とする。

注(

1

)

記号の意味は,次による。

IE

:ポリエチレン絶縁電線

/F

:耐燃性(ただし,ハロゲン元素を含まず低発煙性のもの。

(

2

)

通称は,EM−IE。

4.

特性  特性は,6.  によって試験を行ったとき,表 による。


2

C 3612

:2002

  1  特性

項目

特性

試験方法
適用箇条

導体抵抗

付表 1 及び付表 2 の値以下

6.3

水中

付表 1 及び付表 2 の試験電圧に 1 分間耐えなければならない。

耐電圧

スパーク

付表 1 及び付表 2 の値の 5 倍の試験電圧に耐えなければならない。

6.4

絶縁抵抗

付表 1 及び付表 2 の値以上

6.5

引張強さ

10 MPa

以上

絶縁体の引張り

伸び

350

%以上

6.6

引張強さ

加熱前の値の 80  %以上

加熱

伸び

加熱前の値の 65  %以上

6.7

加熱変形

厚さの減少率 10  %以下

6.8

難燃

60

秒以内で自然に消えなければならない。

6.9

発煙濃度

6

回の試験の結果,平均値が 150 以下でなければならない。ただし,

始めの 3 回の値がいずれも 150 以下である場合は,3 回で合格とす
る。

6.10

酸性度 pH

4.3

以上

燃焼時発生ガス

導電率 10

µS/mm 以下

6.11

5.

材料,構造及び加工方法  材料,構造及び加工方法は,付表 1,付表 及び次による。

a)

導体  導体は,単線,円形より線及び円形圧縮より線とする。

なお,導体形状及び導体径又は公称断面積は,表 による。

  2  導体形状及び導体径又は公称断面積

導体形状

導体径又は公称断面積

単線 0.8

mm

以上 5.0

mm

以下

円形より線 0.9

mm

2

以上 500

mm

2

以下

円形圧縮より線 8

mm

2

以上 500

mm

2

以下

1)

単線  単線は,JIS C 3101 に規定する硬銅線又は JIS C 3102 に規定する軟銅線とする。

2)

円形より線  円形より線は,軟銅導体又は硬銅導体とする。軟銅導体は,JIS C 3102 に規定する軟

銅線を同心円状により合わせたもの又は硬銅線を同心円状により合わせた後に焼きなまして,軟銅

にしたものとする。硬銅導体は,JIS C 3101 に規定する硬銅線を同心円状により合わせたものとす

る。

なお,最外層のより方向は,S よりとする。

3)

円形圧縮より線  円形圧縮より線は,JIS C 3102 に規定する軟銅線若しくはこれに準じたものをよ

り合わせて円形に圧縮成形したもの又は硬銅線をより合わせ,円形に圧縮成形した後に焼きなまし

て,軟銅にしたものとする。硬銅導体は,JIS C 3101 に規定する硬銅線をより合わせ円形に圧縮成

形したものとする。

なお,最外層のより方向は,S よりとする。

b)

セパレータ  導体上には,適切なセパレータを施してもよい。

c)

絶縁体  絶縁体は,a)の導体の上又は b)のセパレータ上に耐燃性ポリエチレンを付表 及び付表 2

の厚さに同心円状に被覆する。絶縁体の平均厚さは,付表 及び付表 の値の 90  %以上とし,最小


3

C 3612

:2002

厚さは,付表 及び付表 の値の 80  %以上とする。

なお,電線の表面には,有害なきず及び気泡があってはならない。

d)

電線の色  電線の色は,通常黒とする。

6.

試験方法

6.1

外観  外観は,JIS C 3005 の 4.1(外観)による。

6.2

構造  構造は,JIS C 3005 の 4.3(構造)による。

6.3

導体抵抗  導体抵抗は,JIS C 3005 の 4.4(導体抵抗)による。

6.4

耐電圧  耐電圧は,次の  a)又は  b)のいずれかによる。

a)

水中  水中は,JIS C 3005 の 4.6 a)(水中)による。

b)

スパーク  スパークは,JIS C 3005 の 4.6 c)(スパーク)による。

6.5

絶縁抵抗  絶縁抵抗は,JIS C 3005 の 4.7.1(常温絶縁抵抗)による。ただし,温度換算は行わない。

6.6

絶縁体の引張り  絶縁体の引張りは,JIS C 3005 の 4.16(絶縁体及びシースの引張り)による。引

張速さは,JIS C 3005 の 4.16.3(試験方法)の表 の B による。

6.7

加熱  加熱は,JIS C 3005 の 4.17(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,JIS C 3005 の 4.17.2

(試験方法)の表 の A による。

6.8

加熱変形  加熱変形は,JIS C 3005 の 4.23(加熱変形)による。加熱温度は,75  ℃±3  ℃とし,荷

重は,表 による。ただし,板状試験片を用いる場合の荷重は,10 N とする。

  3  荷重

単線

mm

より線

mm

2

荷重

N

0.8

∼1.2

0.9

,1.25

5

1.6

∼5.0

2

∼14

10

22

,38

15

60

20

100

∼200

25

250

29

325

∼500

34

6.9

難燃  難燃は,電線について行い,JIS C 3005 の 4.26(難燃)による。試験方法は,4.26.2 b

(傾斜

試験)による。

6.10

発煙濃度  発煙濃度は,絶縁体について行い,JIS C 0081 による。

なお,試料は,電線に使用する材料と同一の材料からシートを作製し,厚さは 0.5 mm±0.1 mm とする。

6.11

燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率  燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率は,絶縁体について行い,

JIS C 3666-2

による。

なお,要求性能は,JIS C 3666-2 の 9.2(簡易手順)とする。

7.

検査  検査は,6.の試験方法によって,次の事項について行い,4.5.及び 9.1 の規定に適合しなけれ

ばならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部又は全部を省略することができる。

a)

外観


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C 3612

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b)

構造

c)

導体抵抗

d)

耐電圧

e)

絶縁抵抗(耐電圧試験を,スパークで行った場合は,省略する。

f)

絶縁体の引張り

g)

加熱

h)

加熱変形

i)

難燃

j)

発煙濃度

k)

燃焼時発生ガスの酸性度及び導電率

8.

製品の呼び方  製品の呼び方は,名称,導体の種類を表す記号(

3

)

及び導体径若しくは公称断面積,又

は記号,導体の種類を表す記号(

3

)

及び導体径若しくは公称断面積による。

注(

3

)

硬銅線の場合にだけ(H)とする。

1. 600

V

耐燃性ポリエチレン絶縁電線 1.6 mm 又は  IE/F 1.6 mm

2. 600

V

耐燃性ポリエチレン絶縁電線(H) 5.5 mm

2

又は  IE/F(H) 5.5 mm

2

9.

表示及び包装

9.1

電線の表示  電線の表示は,電線表面に次の事項を容易に消えない方法で連続表示する。

a)

記号(通称又は EM の文字を併記してもよい。

b)

製造業者名又はその略号

c)

製造年又はその略号

9.2

包装の表示  包装の表示は,適切な方法で次の事項を表示する。

a)

名称又は記号(通称又は EM の文字を併記してもよい。

b)

導体径又は公称断面積

c)

導体の種類を表す記号[硬銅線の場合にだけ(H)と記す。

d)

長さ

e)

質量(ドラム巻きの場合は,総質量も併記する。

f)

ドラムの回転方向

g)

製造業者名又はその略号

h)

製造年又はその略号

9.3

包装  包装は,1 条ずつドラム巻き又はたば巻きとし,運搬中損傷のないように適切な方法で行う。


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C 3612

:2002

付表  1  単線

参考

導体抵抗(20  ℃)

Ω/km

導体径

mm

絶縁体

厚さ

mm

仕上外径 
(参考)

mm

軟銅

硬銅

試験電圧

V

絶縁抵抗

M

Ω・km

概算質量

kg/km

標準条長

m

包装

0.8 2.4

35.7

37.2

9.5

1.0 2.6

22.8

23.8

13

1.2 2.8

15.8

16.5

17

1.6 3.2

8.92

9.29

26

2.0

0.8

3.6 5.65

5.83

37

2.6 4.6

3.35

3.45

65

3.2 5.2

2.21

2.28

1 500

90

4.0

1.0

6.0 1.41

1.46

50

135

5.0 1.2  7.4 0.904

0.932

2 000

40 205

300

たば

付表  2  より線

導体

導体抵抗

(20

℃)

参考

Ω/km

公称

断面積

mm

2

構成

素線数/素線径

mm

又は形状

外径

 

mm

絶縁体

厚さ

 

mm

仕上
外径

(

参考)

mm

軟銅

硬銅

試験電圧

 
 

V

絶縁抵抗

 
 

M

Ω・km

概算質量

kg/km

標準条長

m

包装

0.9

7/0.4

1.2

2.8 20.9

21.7

  15

1.25

7/0.45

1.35

3.0 16.5

17.1

  18

2

7/0.6

1.8

3.4 9.24

9.63

  27

3.5 7/0.8 2.4

0.8

4.0 5.20

5.41

  44

5.5

7/1.0

3.0

5.0 3.33

3.47

  70

7/1.2 3.6

5.6 2.31

2.41

1 500

50

8

円形圧縮 3.4

5.4 2.29

2.38

    95

7/1.6 4.8

6.8 1.30

1.35

160

14

円形圧縮 4.4

1.0

6.4 1.31 1.36

155

300

7/2.0 6.0

8.4 0.824

0.849

245

22

円形圧縮 5.5

7.9 0.832

0.857

2 000

 235

200

7/2.6 7.8

10.5 0.487

0.502

395

38

円形圧縮 7.3

1.2

9.7 0.481 0.469

40

 390

100

たば

19/2.0 10.0

13.0 0.303

0.313

625

60

円形圧縮 9.3

1.5

12.5 0.305 0.314

615

19/2.6 13.0

17.0 0.180

0.185

1

060

100

円形圧縮 12.0

16.0 0.183

0.189

2 500

30

1 030

37/2.3 16.1

21

0.118

0.121

1

570

150

円形圧縮 14.7

2.0

19.0 0.122

− 1

510

37/2.6

18.2

24

0.092 2 0.095 1

20

200

円形圧縮 17.0

22

0.091

5

− 30

2 020

300

 

61/2.3

20.7

26

0.072 2 0.074 4

2 590

250

円形圧縮 19.0

24

0.073

9

3 000

2 520

61/2.6

23.4

29

0.056 5 0.058 2

3 270

325

円形圧縮 21.7

27

0.056

8

− 3

240

61/2.9

26.1

32

0.045 4 0.046 8

4 030

400

円形圧縮 24.1

2.5

30 0.046

2

− 3

950

61/3.2

28.8

35

0.037 3 0.038 4

4 940

500

円形圧縮 26.9

3.0

33 0.036

9

3 500

20

4 970

200

ドラム