>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 C

3503-

1995

CATV

用(給電兼用)アルミニウム

パイプ形同軸ケーブル

CATV aluminium pipe coaxial cables

1.

適用範囲  この規格は,CATV システムに使用するケーブルで,増幅器などに給電するため電力を重

畳して使用する場合において,電圧は交流 65V まで,電流は 15A まで使用することができる同軸ケーブル

について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 3005

  ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法

JIS C 3102

  電気用軟銅線

JIS G 3537

  亜鉛めっき鋼より線

JIS H 2102

  アルミニウム地金

JIS H 4000

  アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

JIS K 6760

  ポリエチレン試験方法

2.

この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

種類及び記号  種類及び記号は,表 のとおりとする。

表 1  種類及び記号

種類

記号(

1

)

 8C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル PSACOX−8C

12C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル PSACOX−12C

17C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル PSACOX−17C

 8C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形)

 PSACOX

−8C−SSF

12C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形)

 PSACOX

−12C−SSF

17C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形)

 PSACOX

−17C−SSF

 8C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8 字自己支持形) PSACOX−8C−SSD

12C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8 字自己支持形) PSACOX−12C−SSD

17C

−CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(8 字自己支持形) PSACOX−17C−SSD

(

1

)

記号の意味は,次のとおりとする。

PS 

:給電兼用 

A 

:アルミニウムパイプ(外部導体) 

COX 

:同軸ケーブル 

8C 

:絶縁体外径約 8mm で特性インピーダンス75

Ω系 

12C 

:絶縁体外径約12mm で特性インピーダンス75

Ω系 

17C 

:絶縁体外径約17mm で特性インピーダンス75

Ω系 

SSF 

:ラッシング自己支持形 


2

C 3503-1995

種類

記号(

1

)

SSD

:8字自己支持形

3.

特性  特性は,5.によって試験を行ったとき,表 のとおりとする。

表 2  特性

項目

特性

試験方法適用箇条

導体抵抗

付表 1

の値以下

5.3

耐電圧

付表 1

の試験電圧に 1 分間耐えること。

5.4

絶縁抵抗 1

000M

Ωkm 以上

5.5

特性インピーダンス 75±3

Ω

5.6

減衰量

付表 1

の値以下

5.7

定在波比 1.2 以下

5.8

引張強さ 10MPa

{1.02kgf/mm

2

}

以上

シースの引張り

伸び 400%以上

5.9

引張強さ

シースの加熱

伸び

加熱前の 75%以上

5.10

シースの耐寒

表面にひび,割れを生じないこと。

5.11

シースのメルトフローレート 0.5 以下

5.12

屈曲

シース及び外部導体に割れ,裂け目などを生じ

ないこと。

5.13

内部導体と絶縁体との密着

内部導体が絶縁体から脱するまでの最大張力

は,196N/m {20kgf/m}  以上であること。

5.14

4.

材料,構造及び加工方法  材料,構造及び加工方法は,付表 及び次の各項による。

(1)

内部導体  内部導体は,伸び及び導電率が JIS C 3102 に規定する軟銅線とし,接続点があってはなら

ない。

(2)

絶縁体  絶縁体は,内部導体上に内部導体と密接して,付表 の厚さに高発泡プラスチックを同心円

状に施すか,又は空げき(隙)形の絶縁層を同心円状に施す。

(3)

外部導体  外部導体は,絶縁体上に密接して,JIS H 2102 に規定するアルミニウムを同心円状に被覆

するか,若しくは JIS H 4000 又はこれらと同等以上の軟アルミニウムテープを縦添えし,合わせ目を

溶接して円筒形にする。

(4)

シース  シースは,外部導体上に外部導体と密接して,ほぼ同心円状に付表 のとおりの黒色ポリエ

チレンを被覆する。

なお,ケーブルの表面には,有害なきずなどがあってはならない。

(5)

自己支持  自己支持は,次による。

(5.1) 

支持線は,次による。

(a)

支持線には,JIS G 3537 の 1 種 B 級に定められた亜鉛めっき鋼より線又はこれと同等以上のものを

使用する。

(b)

シースは,亜鉛めっき鋼より線上に亜鉛めっき鋼より線と密接して,ほぼ同心円状に厚さ約 1.0mm

の黒色ポリエチレンを被覆する。

(5.2)

自己支持形は,次による。

(a)

ラッシング自己支持形は,(4)のシース上に(5.1)の支持線を縦添えし,その両者にバインド線(

2

)

1

のように巻き付ける。


3

C 3503-1995

(

2

)

鋼線に黒色ポリエチレンなどで被覆した線。

図 1  ラッシング自己支持形 (SSF)

(b)  8

字自己支持形は,(3)の外部導体と(5.1)(a)の鋼より線の両者を平行にして,

図 のように黒色ポリ

エチレンで共通被覆する。

図 2  字自己支持形 (SSD)

5.

試験方法

5.1

外観  外観は,JIS C 3005 の 3.(外観)による。

5.2

構造  構造は,JIS C 3005 の 5.(構造)による。

5.3

導体抵抗  導体抵抗は,内部導体と外部導体について行い,JIS C 3005 の 6.(導体抵抗)による。

5.4

耐電圧  耐電圧は,内部導体と外部導体間について行い,JIS C 3005 の 8.(2)(空中)による。

5.5

絶縁抵抗  絶縁抵抗は,内部導体と外部導体間について行い,JIS C 3005 の 9.1(2)(空中)による。

5.6

特性インピーダンス  特性インピーダンスは,周波数 10MHz で,同調法その他適切な方法によって

行う。

5.7

減衰量  減衰量は,付表 に示す周波数で,比較法その他適切な方法によって調べる。

5.8

定在波比  定在波比は,他端を整合し,周波数 90∼550MHz で行う。

5.9

シースの引張り  シースの引張りは,JIS C 3005 の 18.(絶縁体及びシースの引張り)による。

5.10

シースの加熱  シースの加熱は,JIS C 3005 の 19.(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,JIS C 

3005

表 の B による。

5.11

シースの耐寒  シースの耐寒は,JIS C 3005 の 24.(耐寒)による。冷却温度は,−50℃以下とする。

5.12

シースのメルトフローレート  シースのメルトフローレートは,完成品又はこれと同質の素材から

適当量の試料を採り,JIS K 6760 によって行う。

5.13

屈曲  屈曲は,完成品から適当な長さの試料を採り,室温でケーブル外径の 20 倍の半径をもつマン

ドレルに沿って 180°曲げてこれを原位置に戻し,次に反対方向に 180°曲げてこれを原位置に戻す。この

操作を 3 回繰り返した後解体して調べる。

5.14

内部導体と絶縁体との密着  内部導体と絶縁体との密着は,完成品から 10cm 以上 1m 以下の試料を

採り,その絶縁体を固定し内部導体を引っ張って行う。測定は,1m に比例換算する。

6.

検査  検査は,次の項目について 5.によって試験を行い,3.及び 4.の規定に適合しなければならない。

ただし,受渡当事者間の協定によって,一部の項目を省略することができる。


4

C 3503-1995

(1)

外観

(2)

構造

(3)

導体抵抗

(4)

耐電圧

(5)

絶縁抵抗

(6)

特性インピーダンス

(7)

減衰量

(8)

定在波比

(9)

シースの引張り

(10)

シースの加熱

(11)

シースの耐寒

(12)

シースのメルトフローレート

(13)

屈曲

(14)

内部導体と絶縁体との密着

7.

包装  包装は,標準長さ若しくは指定長さをドラム巻き又は束巻きとし,運搬中損傷がないような方

法で行う。なお,標準長さは,500m とする。

8.

製品の呼び方  製品の呼び方は,種類又は記号による。

1. 8C.

CATV

用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル又は PSACOX-8C

2. 12C.

CATV

用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル(ラッシング自己支持形)又は

PSACOX-12C-SSF

3. 17C.

CATV

用 ( 給電 兼用) ア ルミ ニウムパ イプ形同軸ケーブル (8字自己支持形)又は

PSACOX-17C-SSD

9.

包装の表示  包装には,適切な方法で,次の事項を表示する。

(1)

種類又は記号

(2)

長さ

(3)

質量(ドラム巻きの場合には総質量も記す。

(4)

製造業者名又はその略号

(5)

製造年月又はその略号


5

C

 3503-

1995

付表 1  CATV 用(給電兼用)アルミニウムパイプ形同軸ケーブル

絶縁体

外部導体

シース

参考

内部導体

外径

厚さ 外径

厚さ

外径

厚さ

外径

支持線

本/素線径

ケーブル

高さ

導体抵抗

(20

℃)

試験電圧

AC

減衰量

(20

℃)

(200 MHz)

記号

mm mm

mm

mm

mm mm

mm

mm

mm

Ω/ループ km

V dB/km

概算質量

kg/km

PSACOX-8C 2.1

±0.08

3.2

 8.5

 9.5

±0.3 1.2

11.9

±0.6 7.4

52

130

PSACOX-12C 2.9

±0.08

4.4

11.7

0.5

以上

12.7

±0.3 15.3±0.6 4.3

39

220

PSACOX-17C 4.35

±0.08

6.6

17.6

0.7

以上

19.0

±0.3

1.3

21.6

±0.6

2.0 26

410

PSACOX-8C-SS

(F 又は D) 2.1

±0.08

3.2

 8.5

 9.5

±0.3 1.2

11.9

±0.6 7/1.4

20

7.4

52

250

PSACOX-12C-SS

(F 又は D) 2.9

±0.08

4.4

11.7

0.5

以上

12.7

±0.3 15.3±0.6 7/1.6

24

4.3

39

360

PSACOX-17C-SS

(F 又は D) 4.35±0.08

6.6

17.6

0.7

以上

19.0

±0.3

1.3

21.6

±0.6 7/2.0

32

2.0

1000

26 620


6

C 3503-1995

電気部会  CATV 用ケーブル専門委員会  構成表(平成 2 年 4 月 1 日制定のとき)

氏名

所属

(委員会長)

田  畑  稔  雄

東洋大学工学部

光  川      寛

通商産業省基礎産業局

牧  野  征  男

通商産業省機械情報産業局

並  木      徹

資源エネルギー庁公益事業部

佐々木  亮  二

郵政省放送行政局

鈴  木  紀  男

工業技術院標準部

石  黒      公

財団法人東京ケーブルビジョン

高江洲  文  雄

日本電信電話株式会社

外  山  弘  行

日本放送協会

柴  崎  英  輔

杜団法人日本民間放送連盟

水  本  史  朗

社団法人日本 CATV 技術協会

遠  藤  幸  男

社団法人日本電子機械工業会(CATV 技術委員会)

野  口  泰一郎

社団法人日本電子機械工業会(受信システム技術委員会)

小  島  正  男

社団法人日本電子機械工業会

小宮山  克  彦

古河電気工業株式会社

森  川      元

住友電気工業株式会社

石  井  一  治

藤倉電線株式会社

池  永  頴  一

日立電線株式会社

峰  村  雄  策

昭和電線電纜株式会社

山  上  博  義

三菱電線株式会社

江  本  俊  夫

社団法人日本電線工業会

(事務局)

角  田  悦  啓

工業技術院標準部電気規格課

(事務局)

三  上  裕  久

工業技術院標準部電気規格課(平成 7 年 3 月 1 日改正のとき)

三  野  英  樹

工業技術院標準部電気規格課(平成 7 年 3 月 1 日改正のとき)