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日本工業規格

JIS

 C

3501

-1993

高周波同軸ケーブル

(ポリエチレン絶縁編組形)

Radio-frequency coaxial cables

1.

適用範囲  この規格は,高周波機器の接続,内部配線,給電線などに使用する,ポリエチレンを絶縁

体とし,外部導体が編組形で塩化ビニル樹脂を主体としたコンパウンド(以下,ビニルという。

)をシース

として使用した特性インピーダンス 50

Ω及び 75Ωの高周波同軸ケーブル(以下,ケーブルという。)につ

いて規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 3002

電気用銅線及びアルミニウム線試験方法

JIS C 3005

ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法

JIS C 3102

電気用軟銅線

2.

この規格の対応国際規格を,次に示す。

IEC 96-1 (1986)

  Radio-frequency cables Part 1 : General requirements and measuring methods

IEC 96-2 (1988)

  Radio-frequency cables Part 2 : Relevant cable specifications

3.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

種類及び記号  種類及び記号は,これを使用する機器の特性インピーダンスによって表 のとおりと

する。


2

C 3501-1993

表 1  種類及び記号

種類(特性インピーダンスによる)

記号

50

オーム形 0.8D-2V

1.5D-2V

2.5D-2V

3D-2V

5D-2V

5D-2W

8D-2V

10D-2V

75

オーム形 1.5C-2V

2.5C-2V

3C-2V

3C-2VCS

3C-2VS

5C-2V

5C-2W

7C-2V

10C-2V

備考  記号の意味は,次のとおりである。

1

項の数字

:外部導体の概略内径を mm 単位で表したもの。

2

項の文字 D

:特性インピーダンス 50

Ωのもの。

2

項の文字 C

:特性インピーダンス 75

Ωのもの。

3

項の数字 2

:ポリエチレン充実形

4

項の文字 V

:外部導体が一重でビニルシースを施したもの。

4

項の文字 W

:外部導体が一重でビニルシースを施したもの。

5

項の文字 S

:内部導体がより線のもの(同サイズで内部導体が

単線のものと区別する。

5, 6

項の文字 CS  :内部導体が銅覆鋼線のもの(同一サイズで内部導

体が軟銅線のものと区別する。

3.

特性  特性は,5.によって試験を行ったとき,表 のとおりとする。


3

C 3501-1993

表 2  特性

項目

特性

試験方法
適用箇条

内部導体抵抗

付表 の値以下

5.3

耐電圧

付表 の試験電圧に 1 分間耐えること

5.4

絶縁抵抗 1

000M

Ωkm 以上

5.5

静電容量

付表 の値に適合すること

5.6

50

オーム形 50±2

Ω (

1

)

特 性 イ ン ピ ー ダ ン

75

オーム形 75±3

Ω

波長短縮率 66±2%

減衰量

付表 の値を標準とし,最大値は標準値の 115%以下(

2

)

5.7

引張強さ 10MPa

{1.02kgf/mm

2

}

以上

絶縁体

伸び 400%以上

引張強さ 10MPa

{1.02kgf/mm

2

}

以上

絶 縁 体 及
び シ ー ス
の引張り

シース

伸び 200%以上

5.8

引張強さ

加熱前の値の 80%以上

絶縁体

伸び

加熱前の値の 65%以上

引張強さ

加熱

シース

伸び

加熱前の値の 80%以上

5.9

誘電正接

6

×10

-4

以下

誘電率 2.2∼2.5

5.10

加熱収縮

±10%

5.11

可塑剤の移行性

2

×10

-4

以下

5.12

低温巻付け

表面にひび,割れを生じないこと

5.13

(

1

) 0.8D-2V

については,50±4

Ωとする。

(

2

) 0.8D-2V

については,最大値は標準値の 125%以下とする。

4.

材料,構造及び加工方法  材料,構造及び加工方法は,付表 及び次の各項による。

(1)

内部導体  内部導体は,JIS C 3102 に規定する軟銅線又はこれをより合わせたもの,若しくは JIS C 

3002

の 5.(引張り)に規定する方法によって引張試験を行ったとき,785MPa {80kgf/mm

2

}

以上の引

張強さをもつ銅覆鋼線とする。

より線は,同心よりとし,より方向は S よりとする。そのピッチは 1.5D-2V 及び 3C-2VS では層心

径の 30 倍以下,その他のものは層心径の 20 倍以下とする。

なお,単線の場合は,接続点があってはならない。より線の場合でやむを得ず接続するときは,各

素線の接続箇所を互いに 30cm 以上ずらして,電気溶接,銀ろう付け又は冷間圧接する。

(2)

絶縁体  絶縁体は,(1)の内部導体上に,付表 に示す厚さにポリエチレンを同心円状に被覆する。

(3)

外部導体  外部導体は,(2)のポリエチレン絶縁体上に,JIS C 3102 に規定する軟銅線の編組を付表 1

のとおりに均一に施す。

(4)

シース  シースは,(3)の外部導体上に,ほぼ同心円状に付表 の厚さのビニルを被覆する。

シースの色は,50 オーム形は灰色,75 オーム形は黒色とする。

5.

試験方法

5.1

外観  外観は,JIS C 3005 の 3.(外観)による。

5.2

構造  構造は,JIS C 3005 の 5.(構造)による。


4

C 3501-1993

5.3

内部導体抵抗  内部導体抵抗は,JIS C 3005 の 6.(導体抵抗)による。

5.4

耐電圧  耐電圧は,内部導体と外部導体間について行い,JIS C 3005 の 8.(2)(空中)による。

5.5

絶縁抵抗  絶縁抵抗は,内部導体と外部導体間について測定するものとし JIS C 3005 の 9.1(常温絶

縁抵抗)による。

5.6

静電容量  静電容量は,内部導体と外部導体間について測定するものとし JIS C 3005 の 10.(静電容

量)による。

5.7

特性インピーダンス,波長短縮率及び減衰量  特性インピーダンス,波長短縮率及び減衰量は,周

波数 10MHz で同調法その他適当な方法によって測定する。

5.8

絶縁体及びシースの引張り  絶縁体及びシースの引張りは,JIS C 3005 の 18.(絶縁体及びシースの

引張り)による。

5.9

加熱  加熱は,JIS C 3005 の 19.(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,絶縁体については,JIS 

C 3005

の 19.2(試験方法)の

表 の A によって,シースについては,JIS C 3005 の 19.2 の表 の B によ

る。

5.10

誘電正接及び誘電率  誘電正接及び誘電率は,5.8 と同様なポリエチレンシートを作り,その中央部

両面に直径約 50mm のすずはくを精製ワセリンで張り付け,直径約 50mm の電極を使用し,周波数 1∼

10MHz

の任意の 1 点でリアクタンス変化法その他適当な方法によって測定する。

5.11

加熱収縮  加熱収縮は,5.8 と同じ方法でとったビニルシースを長さ 100mm 幅 10mm に切り取り,

その中央部に 50mm の標線を付け,JIS C 3005 の 23.(加熱収縮)による。

5.12

可塑剤の移行性  可塑剤の移行性は,完成品から適当な長さの試験片をとり,温度 98±2℃の恒温槽

中に 96 時間以上保ったのち取り出して,常温に 12 時間以上放置し,48 時間以内にポリエチレンの誘電正

接を 5.10 と同一の周波数で測定し,その値と加熱前における測定値との差を求める。

5.13

低温巻付け  低温巻付けは,JIS C 3005 の 22.1(A 法)による。冷却温度は,−25±5℃,巻付回数

は 6 回とし,円筒の径は,

表 による。

表 3  円筒の径

単位 mm

記号

円筒の径

記号

円筒の径

0.8D-2V 1.5C-2V

1.5D-2V 2.5C-2V

10

2.5D-2V

10

3C-2V

3D-2V 18 3C-2VCS

5D-2V 3C-2VS

18

5D-2W

30

5C-2V

8D-2V 70 5C-2W

30

7C-2V 60

10D-2V 90

10C-2V 80

6.

検査  検査は,5.の試験方法によって,次の項目について行い,3.,  4.及び 9.の規定に適合しなければ

ならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部の項目を省略することができる。

(1)

外観

(2)

構造

(3)

内部導体抵抗

(4)

耐電圧


5

C 3501-1993

(5)

絶縁抵抗

(6)

静電容量

(7)

特性インピーダンス

(8)

波長短縮率

(9)

減衰量

(10)

絶縁体及びシースの引張り

(11)

加熱

(12)

誘電正接

(13)

誘電率

(14)

加熱収縮

(15)

可塑剤の移行性

(16)

低温巻付け

7.

包装  包装は,ドラム巻き又はたば巻きとし,運搬中損傷しないように適切な方法で行う。

なお,標準条長は 200m とする。

8.

製品の呼び方  製品の呼び方は,名称及ぴ記号による。

  高周波同軸ケーブル(ポリエチレン絶縁編組形)3C-2V

9.

表示

9.1

ケーブルの表示  ケーブルには,適切なところに次の事項を容易に消えない方法で連続表示する。

(1)

記号

(2)

製造業者名又はその略称

9.2

包装の表示  包装には,適切な方法で次の事項を表示する。

(1)

記号

(2)

長さ

(3)

質量(ドラムの場合は,総質量も記す。

(4)

ドラムの回転方向

(5)

ケーブルの巻き終わりの位置(ドラムの場合だけ)

(6)

製造業者名又はその略号

(7)

製造年月又はその略号


6

C

 3501-

1993

付表 1  高周波同軸ケーブル

外部導体

参考

内部導体

絶縁体

下打編組

上打編組

シース

素 線 数 / 素

線径

外径  厚さ  外径  素 線

持数

打数

外径 素線径 持数

打数

外径  厚さ

標準

外径

仕上外径

導 体 抵

(20

℃)

試 験

電圧

静 電 容

l kHz

標 準 減

衰量

10MHz

概 算 質

標 準 荷

造法

項目

記号

mm

mm mm mm mm

ピッチ

mm

以下

mm

mm

ピッチ

mm

以下

mm mm

mm

mm

Ω/km

V nF/km

dB/km

kg/km

0.8D-2V 1/0.26

(

3

)

0.26 0.27 0.80

3

1.3

0.35

2.0

2.0

±0.4 968

102

±8

180

8

1.5D-2V 7/0.18

0.54

0.53

1.6

0.10

5

16

2.1

0.4

2.9

2.9

±0.4 110

300

104

±5

85 14

2.5D-2V

1/0.8

0.8 0.95 2.7 0.12

7

16

24 3.3

0.5

4.3

4.3

±0.5 35.9

100

±5

45 35

3D-2V 7/0.32

0.96

1.02

3.0

5

26

3.7

0.8

5.3

5.3

±0.5 33.3

47  44

5D-2V

7.3

7.3

±0.5 80

5D-2W

1/1.4

1.4 1.7 4.8

0.14

7 42

5.5

0.14

7 24

26  62

0.9

8.0

8.0

±0.5

11.7 27

110

8D-2V

7/0.8

2.4 2.7 7.8 0.18

8

40  8.7

11.1

11.1

±0.5

5.13

100

±4

20 180

たば

10D-2V

1/2.9

2.9 3.4 9.7 0.20

10

24

60 10.7

− 1.2

13.1

13.1

±0.6

2.67

1 000

102

±4

14 260

ドラム

1.5C-2V 1/0.26

(

3

)

0.26 0.67 1.6 0.10

5

16  2.1

0.4

2.9

2.9

±0.4 968

96  13

2.5C-2V

1/0.4

0.4 1.0 2.4 0.12

6

16

20 3.0

0.5

4.0

4.0

±0.5 145

69

±4

52 25

3C-2V 1/0.5

91.4

3C-2VCS 1/0.5

(

3

)

0.5 1.3

256

42

3C-2VS 7/0.18

0.54

1.28

3.1 5  26

3.8

0.8

5.4

5.4

±0.5

100 48

42

5C-2V

0.9

7.4

7.4

±0.5 74

5C-2W

1/0.8 0.8

2.05

4.9

0.14

7 42

5.6

0.14

7 24

26  63 1.0

8.3

8.3

±0.5

35.9 27

120

7C-2V

7/0.4

1.2 3.05 7.3 0.18

8

45  8.2

1.1

10.4

10.4

±0.5

20.7 22

140

たば

10C-2V

7/0.5

1.5 3.95 9.4 0.20

l0

24

60 10.4

1.3

13.0

13.0

±0.6

13.1

1 000

67

±3

18 220

ドラム

(

3

)

銅覆鋼線を使用し,許容差は JIS C 3102に準ずる