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解説表1 JISと対応する国際規格との対比表 

JIS C 3316 : 2000 電気機器用ビニル絶縁

電線(KIV)  

IEC 60227-3 : 1997 定格電圧450/750 V以下のビニル絶縁ケーブル−第3部:固定配線用シースなしケーブル 

(I) JISの規定 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその
内容 

(V) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

1. 

適用範囲 

600 V以下の主に電気機器の配線用

で導体が可とうよりで塩化ビニルで
絶縁された電線 

IEC 60227-3 1.1 

定格電圧450/750 V以下の固定配線で
シースのない単心塩化ビニル絶縁ケ
ーブル 

NEQ 定格電圧範囲が異な

る。 

定格電圧は,その国の配電
事情によって異なるため,
今後も差異を設けることに
なる。 

2. 

引用規格 

JIS C 3005 
JIS C 3102 
JIS C 3152 

IEC 60227-3 1.2 

 
IEC 60227-1 Part 1 
IEC 60227-2 Part 2 
IEC 60228 
IEC 60332-1 
IEC 60811-1-1 Part 1 
IEC 60811-1-2 Part 1 
IEC 60811-1-4 Part 1 
IEC 60811-3-1 
IEC 60811-3-2 

NEQ IECは,多数の規格を

引用。 

規格体系が異なる。 
国際規格 (IEC) と整合時
に検討する。 

3. 

種類及び記号 

電気機器用ビニル絶縁電線 

 (KIV)  

電気機器用二種ビニル絶縁電線 

 (HKIV)  

IEC 60227-3  

2.1 

 
60227 IEC 02 

NEQ 規定する種類が異な

る。 
IECは,規格番号をベ
ースとした記号であ
る。 
JISは用途,材料,構造
を示す記号である。 

記号の付け方が異なる。 
国際規格に合わせると混乱
が生じ危険である。 
国際規格と整合時に検討す
る。 

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解説表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

(I) JISの規定 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその
内容 

(V) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

4. 
表2 

特性 

導体抵抗 

めっきあり導体 
20 ℃の値の比較. 
0.75 mm2 25.8 Ω/km以下 
2 mm2 

9.91 Ω/km以下 

IEC 60227-3 表4 

 
 
0.75 mm2 26.7 Ω/km以下 
1.5 mm2 

13.7 Ω/km以下 

2.5 mm2 

8.21 Ω/km以下 

NEQ 要求値が異なる。 

標準サイズの採用方法の違
いによって,断面積が違っ
ている。また,同じ断面積
での数値の違いは,素線構
成及び算出方法の数値の丸
め方などによって違ってい
る。 
国内法規(電気用品技術基
準)が国際規格と整合され,
この規格を改正する時点で
検討する。 

耐電圧 

スパーク 

0.75〜8 mm2 

7500 V 

   14 mm2 

10000 V 

IEC 60227-3 表4 

 
 
水中2500 V/5分 

NEQ 電圧・印加時間が異な

る。 

国際規格は,印加時間が長
くそのため経済的負担が増
える。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

絶縁抵抗 
 (60 ℃)  

0.1〜0.2 MΩ・km 

 (75 ℃)  

0.04〜0.05 MΩ・km 

IEC 60227-3 表3 

 
 (70 ℃)  
0.0028〜0.001 MΩ・km 

NEQ 測定温度・要求値が異

なる。 

国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

絶縁体の引張り 

ビニル絶縁体 

引張強さ 

10 MPa以上 

伸び 100 %以上 

二種ビニル絶縁体 

引張強さ 

15 MPa以上 

伸び 150 %以上 

IEC 60227-3 表4 

 
12.5 N/mm2 (MPa)  
125 %以上 

NEQ 要求値が異なる。 

国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

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解説表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

(I) JISの規定 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその
内容 

(V) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

4. 
表2 

加熱 
ビニル絶縁体 

100 ℃, 48 h 
引張強さ 

加熱前の値の85 %以上 

伸び 

加熱前の値の80 %以上 

二種ビニル絶縁体 
120 ℃, 120 h 
引張強さ 

加熱前の値の90 %以上 

伸び 

加熱前の値の80 %以上 

IEC 60227-3 表4 

80 ℃, 168 h 
引張強さ 12.5 N/mm2以上 
伸び 

125 % 

変化率±20 % 

NEQ 試験条件・要求値が異

なる。 

試験条件の差異によって,
規格値が違っている。 
国際規格は,加熱時間が長
く経済的負担が増える。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

耐油 
ビニル絶縁体 
二種ビニル絶縁体 

引張強さ 

加熱前の値の85 %以上 

伸び 

加熱前の値の85 %以上 

規定なし 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

巻付加熱 

120 ℃, 1 h 

表面にひび及び割れが生じないこ

と。 

IEC 60227-3 表4 

150 ℃, 1 h 
表面にひび,割れが生じないこと。 

NEQ 試験方法,条件が異な

る。 

試験条件が違っている。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

低温巻付け 
冷却−10 ℃, 1 h 

表面にひび及び割れが生じないこ

と。 

IEC 60227-3 表4 

 
−15 ℃, 4 h 
表面にひび,割れが生じないこと。 

NEQ 試験方法,条件が異な

る。 

試験条件が違っている。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

加熱収縮 
3 %以下 

規定なし 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

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0

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解説表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

(I) JISの規定 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその
内容 

(V) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

4. 
表2 

加熱変形 
ビニル絶縁体 
120 ℃,予熱加熱30分 加熱30分 
厚さの減少率 40 %以下 
二種ビニル絶縁体 
120 ℃,予熱加熱30分 加熱30分 
厚さの減少率 30 %以下 

IEC 60227-3 表4 

 
80 ℃, 4〜6 h 
侵入深さの中央値 

50 %以下 

NEQ 試験方法,条件が異な

る。 

試験条件の差異によって規
格値が違っている。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

難燃 

傾斜60° 
60秒以内に自然に消えること。 

IEC 60227-3 表4 

垂直 
燃えた部分が上部の金具の下端から
50 mm以内に達してはならない。 

NEQ 試験方法,条件が異な

る。 

試験条件が違っている。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

− 

規定なし 

IEC 60227-3 表4 

加熱減量試験 

80 ℃, 168 h 
最大 

2.0 mg/cm2 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

規定なし 

IEC 60227-3 表4 

低温伸び 

−15 ℃, 4 h 
最小伸び20 %以下 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

規定なし 

IEC 60227-3 表4 

低温衝撃 

クラックが発生しないこと。 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

5.a) 

材料,構造及び加工方法 
導体 
JIS C 3152に規定するすずめっき軟
銅線をより合わせたもの, 
JIS C 3102に規定する軟導線をより
合わせたもの。 

IEC 60227-3 2.3.1 

 
導体は,IEC 60228のclass 5 
素線は,金属めっきなし又はありの軟
銅線とする。 
よりピッチ,より方向の規定なし。 
導体構成規定なく,最大素線径の規定
あり。 

NEQ 要求値が異なる。 

標準サイズの採用方法の違
いによって,断面積が違っ
ている。 
国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

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解説表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

(I) JISの規定 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその
内容 

(V) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

5.b) 

絶縁体 

導体上に付表の厚さのビニルを同

心円上に被覆する。 
平均厚さ付表の値の±10 % 
最小厚さ付表の値の80 %以上 

IEC 60227-3 2.3.2 

 
TYPE PVC/Cのビニルを,導体上に施
す。 
絶縁体厚さは,付表の値以上部分最小
厚さは,既定値90 %−0.1 mm以上 

NEQ 

 
要求値が異なる。 

国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

5.c) 

電線の色 
軟銅の場合 
黒・白・赤・緑・黄・青 

IEC 60227-3 4.1 

単心の場合は,規定なし。 

NEQ JISは,識別の場合色決

めあり。 

国内法規が国際規格と整合
され,この規格を改正する
時点で検討する。 

6. 
6.1 
6.2 
6.3 
6.4 
6.5 
6.6 
6.7 
6.8 
6.9 
6.10 
6.11 
6.12 
6.13 

試験方法 

外観 
構造 
導体抵抗 
耐電圧 
高温絶縁抵抗 
絶縁体の引張り 
加熱 
耐油 
巻付加熱 
低温巻付け 
加熱収縮 
加熱変形 
難燃 

IEC 60227-3  

次の項目は,IECに規定なし。 

外観 
耐油 
加熱収縮 

 
次の項目は,JISに規定なし。 

加熱減量 
汚損 
低温伸び 
低温衝撃 

NEQ 試験条件が異なる項目 

構造 
耐電圧 
高温絶縁抵抗 
加熱 
巻付加熱 
低温巻付 

 
該当する試験がない項
目 

左記のとおり。 

 
試験方法が異なる項目 

加熱変形 
難燃 

(それぞれの試験項目の欄
を参照) 

7. 

検査 

6.と同じ 

IEC 60227-3 表2 

 
6.と同じ 

NEQ  

6.と同じ 

 
6.と同じ 

8. 

製品の呼び方 

名称,導体の種類を表す記号,及び

導体径若しくは公称断面積など 

規定なし 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

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解説表1 JISと対応する国際規格との対比表(続き) 

(I) JISの規定 

(II) 国際規格

番号 

(III) 国際規格の規定 

(IV) JISと国際規格との技術的差

異の項目ごとの評価及びその
内容 

(V) JISと国際規格との技術

的差異の理由及び今後の
対策 

項目 
番号 

内容 

項目 
番号 

内容 

項目ご
との評
価 

技術的差異の内容 

9.1 

電線の表示 

電線の表示は,適切なところに次の

事項を容易に消えない方法で連続表
示する。 
a) 記号 
b) 製造業者名又はその記号 
c) 製造年又はその略号 

IEC 60227-3 3. 

表示は,絶縁体若しくは内部への印刷
又は凹凸によって表示を施してもよ
い。一連の表示の終わりと,次の表示
の始まりの間隔は200 mm以下のこ
と。 
印刷された表示は,IEC 60227-2の1.8
に規定された耐久性があるものとす
る。製造業者名,若しくは商標を反復
表示,又は識別糸を入れる。 

NEQ JISは,製造年を入れ安

全性を考慮。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

9.2 

包装の表示 

適切な方法で,次の事項を表示す

る。 
a) 種類又はその略号 
b) 公称断面積 
c) 電線の色 
d) 長さ 
e) 質量 
f) 製造業者名又はその略号 
g) 製造年又はその略号 

規定なし 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

9.3 

包装 

1条ずつたば巻きとし,運搬中損傷
のないように適切な方法で行う。 

規定なし 

NEQ IECは,規定なし。 

国際規格と整合時に検討す
る。 

− 

導体最高許容温度:規定なし 
(電気用品取締法では60 ℃) 

IEC 60227-3 2.5 

3.5 
4.5 

導体最高許容温度:70 ℃ 

NEQ 導体最高許容温度が異

なる。 

導体最高許容温度は,その
国の事情によって異なるた
め,差異がある。 
今後統一できるか検討す
る。 

 
 

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JISと国際規格との対応の程度の全体評価:NEQ 

備考1. 項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

―NEQ……………技術的差異があり,かつ,それがはっきりと識別されていない。 

2. JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 

―NEQ……………技術的内容及び構成において,国際規格と同等でない。