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日本工業規格

JIS

 C

3110

-1994

鋼心アルミニウムより線

Aluminium conductors steel reinforced

1.

適用範囲  この規格は,主として架空送電線,架空配電線及びちょう架兼用き電線に使用する鋼心ア

ルミニウムより線(以下,より線という。

)について規定する。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 3002

  電気用銅線及びアルミニウム線試験方法

JIS C 3108

  電気用硬アルミニウム線

JIS G 3506

  硬鋼線材

JIS H 0401

  溶融亜鉛めっき試験方法

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参

考として併記したものである。

2.

記号  記号は,ACSR とする。

3.

特性  特性は,7.で試験を行ったとき,付表 のとおりとする。

4.

寸法  寸法は,公称断面積で表し,より線構成は,付表 のとおりとする。

5.

外観  外観は,表面が滑らかで,きず,さび,裂け目,わらい,その他実用上有害な欠点があっては

ならない。

6.

材料及び加工方法

6.1

素線  素線は,硬アルミニウム線及び亜鉛めっき鋼線の 2 種類とする。

(1)

硬アルミニウム線  硬アルミニウム線は,より合わせ前において JIS C 3108 に規定するものでなけれ

ばならない。

(2)

亜鉛めっき鋼線  より合わせ前の亜鉛めっき鋼線は,JIS G 3506 に規定する材料を用いて線引した鋼

線に溶融亜鉛めっき又は電気亜鉛めっきを施したもので,きず,さび,裂け目,気泡,その他実用上

有害な欠点があってはならない。その寸法及び特性は,より合わせ前において

表 のとおりとする。


2

C 3110-1994

表 1  亜鉛めっき鋼線の特性

径 の 許

容差

引張強さ

伸び

ね じ り

回数

亜鉛めっき

参考

mm mm  MPa

{kgf/mm

2

} %

付着量

g/m

2

均一性

巻付性

計算断面積

mm

2

概算質量

kg/km

最小引張荷重

N {kg}

2.3

±0.05 1

320

{135}

以上 4.0 以上 20 以上 230 以上

2

以上

4.155 32.41

5

485

{

  559}

2.6

3

以上

5.309 41.41

7

008

{

  715}

2.9

±0.06

16

以上 245 以上

4

以上

6.605 51.52

8

719

{

  889}

3.1

1

270

{130}

以上 4.5 以上

7.548

58.87

9

586

{

  977}

3.2

8.042

62.73

10 210 {1 040}

3.5

±0.07

260

以上

9.621

75.04

12 220 {1 250}

3.8

11.34 88.45

14

400

{1

470}

4.5

±0.09 1

230

{125}

以上 5.0 以上

275

以上

試 験 片 の

め っ き 層

に 著 し い

き 裂 を 生

じ な い こ

と。

15.90

124.0

19 560 {1 990}

備考1.  この表の数値は20℃におけるものとする。

2.

計算断面積,質量及び引張荷重は,径の許容差 0 に対するものとする。

3.

密度は,1cm

3

につき 7.8g とする。

6.2

より  より線は 6.1(2)に規定する亜鉛めっき鋼線を,付表 に示す構成により合わせたものの周囲に,

6.1(1)

に規定する硬アルミニウム線を一様かつ緊密に同心円により合わせ,よりの方向は,各層交互反対で,

最外層において S よりとする。

また,ピッチは,亜鉛めっき鋼線では層心径の 20∼40 倍,硬アルミニウム線では最外層及び中間層にお

いて層心径の 20 倍以下とする。

6.3

素線の接続  素線の接続は,次の各項によるものとする。

(1)

亜鉛めっき鋼線  亜鉛めっき鋼線には,より線 1 条を通じて接続点を設けてはならない。

(2)

硬アルミニウム線  硬アルミニウム線には,より線 1 条を通じて,より合わせの際 1 か所に限り,溶

接法又は圧接法によって接続点を設けることができる。この場合,接続点は,各層において,より線

の長さ 15m につき,1 か所を超えてはならない。

7.

試験方法

7.1

亜鉛めっき鋼線

7.1.1

外観  外観は,JIS C 3002 の 3.(外観)による。

7.1.2

寸法  寸法は,JIS C 3002 の 4.(構造)による。

7.1.3

引張強さ及び伸び  引張強さ及び伸びは,JIS C 3002 の 5.(引張り)による。

7.1.4

ねじり回数  ねじり回数は,試料の片端から試験片を切りとり,つかみ間隔を径の約 100 倍として

1

分間に約 60 回の速度でたるまない程度に緊張しながらねじり試験を行い,

切断するまでの回数を求める。

ただし,機械の都合上つかみ間隔が異なる場合は,つかみ間隔に比例してねじり回数を増減するものとす

る。

7.1.5

付着量  付着量は,JIS H 0401 の 3.2(塩化アンチモン法)による。

7.1.6

均一性  均一性は,JIS H 0401 の 4.(硫酸銅試験方法)による。

7.1.7

巻付性  巻付性は,試験片を溶融めっきのものでは径の 15 倍,電気めっきのものでは径の 5 倍の

円筒に緊密に 6 回巻き付けて,めっき層の外観を調べる。

7.2

より線


3

C 3110-1994

7.2.1

外観  外観は,JIS C 3002 の 3.による。

7.2.2

構造  構造は,JIS C 3002 の 4.による。

7.2.3

引張荷重  引張荷重は,JIS C 3002 の 5.による。ただし,つかみ間隔は,1 000mm 以上(95mm

2

以下のものは,500mm 以上)とする。

8.

検査  検査は,7.の試験方法によって,次の項目について行い,3.4.5.及び 6.の規定に適合しなけれ

ばならない。ただし,より線の引張荷重検査は,受渡当事者間の協定によって,省略することができる。

(1)

亜鉛めっき鋼線

(a)

外観

(b)

寸法

(c)

引張強さ及び伸び

(d)

ねじり回数

(e)

付着量

(f)

均一性

(g)

巻付性

(2)

より線

(a)

外観

(b)

構造

(c)

引張荷重

9.

包装  包装は,1 条ごとにたば巻又はドラム巻とし,運搬中損傷しないように適切な方法で行う。

10.

製品の呼び方  製品の呼び方は,名称及び公称断面積又は記号及び公称断面積による。

  鋼心アルミニウムより線 410mm

2

(鋼心アルミより線 410mm

2

としてもよい。)

又は 

ACSR 

410mm

2

11.

表示  表示は,たば又はドラムの適切なところに,次の事項を容易に消えない方法で表示する。

(1)

名称又は記号

(2)

公称断面積

(3)

より線構成

(4)

長さ

(5)

正味質量

(6)

総質量(ドラム巻の場合)

(7)

回転方向(ドラム巻の場合)

(8)

製造業者名又はその略号

(9)

製造年月


4

C

 31
10-19

94

付表 1  鋼心アルミニウムより線

より線構成

素線数/素線径

参考

公称断面積

mm

最小引張荷重

計算断面積

mm

2

外径

mm

質量

電気抵抗

標準条長

mm

2

アルミニウム

鋼 kN

{kgf}

アルミニウム

アルミニウム

kg/km

Ω/km m

包装

25 6/2.3

1/2.3

8.89

{

  907}

24.93 4.155

6.9  2.3

100.7

1.15

32

6/2.6

1/2.6

11.2 { 1 140} 31.85 5.300

7.8  2.6

128.6

0.899

58

6/3.5

1/3.5

19.4 { 1 980} 57.73 9.621

10.5  3.5

233.1

0.497

95

6/4.5

1/4.5

31.3 { 3 190} 95.40

15.90

13.5  4.5

385.2

0.301

1 000

120

30/2.3

7/2.3

54.3 { 5 540} 124.7  29.09

16.1  6.9

573.7

0.233

160

30/2.6

7/2.6

68.4 { 6 970} 159.3  37.16

18.2  7.8

732.8

0.182

(200)

30/2.9

7/2.9

84.4 { 8 610} 198.2  46.24

20.3  8.7

911.7

0.147

240 30/3.2

7/3.2

99.5

{10

150}

241.3 56.29

22.4  9.6

1

110

0.120

330

26/4.0

7/3.1

107.2 {10 930}

326.8 52.84

25.3  9.3

1

320

0.088

8

2 000

410

26/4.5

7/3.5

136.1 {13 880}

413.4 67.35

28.5 10.5

1

673

0.070

2

610

54/3.8

7/3.8

180.0 {18 350}

612.4 79.38

34.2 11.4

2

320

0.047

4

(810)

45/4.8

7/3.2

180.9 {18 450}

814.5 56.29

38.4  9.6

2

700

0.035

6

1 600

ドラム

備考1.  この表の数値は,20℃におけるものとする。

2.

質量及び電気抵抗の計算に用いるより込率は,次のとおりと
する。

3.

計算断面積,外径,質量及び電気抵抗は,素線径の許容差 0 に対す
るものとする。

4.

電気抵抗は,亜鉛めっき鋼線を無視して計算した値である。

より構成

より込率

%

アルミニウム

アルミニウム

 6

1

1.4

0

26 2.6

30 2.7

45

54

7

0.5

5.

最小引張荷重は,電気用硬アルミニウム線の最小引張荷重にその
素線数を乗じたものと,亜鉛めっき鋼線の最小引張荷重にその素

線数を乗じたものとの和の 90%として計算したものである。

6.

公称断面積で(  )内のものは,今後できる限り使用しないこと
とする。


5

C 3110-1994

非鉄金属部会  アルミニウム電線専門委員会  構成表(昭和 43 年 6 月 1 日改正のとき)

氏名

所属

(委員会長)

嶋  津  保次郎

日本電気株式会社

和  田  文  夫

通商産業省公益事業局

小  川  正  己

通商産業省鉱山局

分  部  武  男

工業技術院標準部

根  橋  正  人

工業技術院標準部

坂  本  雄  吉

電力中央研究所

中  谷      宏

工業技術院電気試験所

松  林  義  数

住友電気工業株式会社

平  野  慎  吾

古河電気工業株式会社

星  野  智  彦

藤倉電線株式会社

今  井  利  宣

日立電線株式会社

井  原  九州男

大日日本電線株式会社

小  林  隆  司

タツタ電線株式会社

本  田  昭  夫

昭和電線電纜株式会社

関  根  正  義

日本電線工業会

松  村      清

日本国有鉄道電気局

岩清水  隆  男

日本電信電話公社

河  崎  小五郎

東京電力株式会社

的  場      皎

関西電力株式会社

(事務局)

吉  枝  正  明

工業技術院標準部材料規格課

(事務局)

武  笠  二  郎

工業技術院標準部電気規格課(昭和 53 年 3 月 1 日改正のとき)

神  長  直  之

工業技術院標準部電気規格課(昭和 53 年 3 月 1 日改正のとき)

(事務局)

三  上  裕  久

工業技術院標準部電気規格課(平成 6 年 7 月 1 日改正のとき)

畠  山      孝

工業技術院標準部電気規格課(平成 6 年 7 月 1 日改正のとき)