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C 2560-1

:2014

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  特性 

16

4.1

  材質特性  

16

4.2

  形状特性  

17

4.3

  特性の記載基準  

17

5

  分類 

17

5.1

  用途による分類(主分類)  

17

5.2

  材料特性による分類(副分類)  

17

5.3

  分類記号  

18

6

  寸法 

20

7

  試験 

20

7.1

  試験方法  

20

7.2

  試験条件  

20

8

  形名 

22

8.1

  形名の構成  

22

8.2

  記号  

22

9

  表示 

23

9.1

  一般事項  

23

9.2

  表示位置  

23

9.3

  表示項目  

24

9.4

  材料識別記号  

24

9.5

  A

L

値又はギャップ長さ  

24

附属書 A(参考)フェライト磁心の代表的形状例  

26

附属書 JA(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

30


C 2560-1

:2014

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。これによって,

JIS C 2560:1992

は廃止され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS C 2560

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

C

2560-1

  第 1 部:通則

JIS

C

2560-2

  第 2 部:試験方法

JIS

C

2560-3-1

  第 3-1 部:寸法及び外観−E 形フェライト磁心


日本工業規格

JIS

 C

2560-1

:2014

フェライト磁心−第 1 部:通則

Cores made of ferrite-Part 1: Generic specification

序文 

この規格は,2009 年に第 2 版として発行された IEC 60401-2,2003 年に第 1 版として発行された IEC 

60401-3

,2005 年に第 2 版として発行された IEC 61332 及び 1996 年に第 1 版として発行された IEC 61333

を基に,対応する国際規格を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,用

語,形状及び形名については一部日本工業規格として追加している。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

適用範囲 

この規格は,主としてインダクタンスをもつ電子部品に用いるフェライト磁心(以下,磁心という。

)の

性能,形状,材料などを規定する場合,及びこれらを記号化する場合の基準について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

IEC 60401-2:2009

,Terms and nomenclature for cores made of magnetically soft ferrites−Part 2:

Reference of dimensions

IEC 60401-3:2003

,Terms and nomenclature for cores made of magnetically soft ferrites−Part 3:

Guidelines on the format of data appearing in manufacturers' catalogues of transformer and

inductor cores

IEC 61332:2005

,Soft ferrite material classification

IEC 61333:1996

,Marking on U and E ferrite cores(全体評価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。

は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 2560-2

  フェライト磁心−第 2 部:試験方法

注記  対応国際規格:IEC 60424-1:1999,Ferrite cores−Guide on the limits of surface irregularities−Part

1: General specification,IEC 61631:2001,Test method for the mechanical strength of cores made of 
magnetic oxides,IEC 62044-1:2002,Cores made of soft magnetic materials−Measuring methods

−Part 1: Generic specification,IEC 62044-2:2005,Cores made of soft magnetic materials−


2

C 2560-1

:2014

Measuring methods−Part 2: Magnetic properties at low excitation level 及び IEC 62044-3:2000,
Cores made of soft magnetic materials−Measuring methods−Part 3: Magnetic properties at high

excitation level(全体評価:MOD)

JIS C 2560-3-1

  フェライト磁心−第 3-1 部:寸法及び外観−E 形フェライト磁心

注記  対応国際規格:IEC 60424-3:1999,Ferrite cores−Guide on the limits of surface irregularities−Part

3: ETD-cores and E-cores,IEC 61185:2005,Ferrite cores (ETD-cores) intended for use in power 
supply applications − Dimensions , IEC 62317-7:2005 , Ferrite cores − Dimensions − Part 7: 
EER-cores 及び IEC 62317-8:2006,Ferrite cores−Dimensions−Part 8: E-cores(全体評価:MOD)

JIS C 2569

  リング形フェライト磁心

注記  対応国際規格:IEC/TR 61604:1997,Dimensions of uncoated ring cores of magnetic oxides(MOD)

JIS C 5062

  抵抗器及びコンデンサの表示記号

注記  対応国際規格:IEC 60062:2004,Marking codes for resistors and capacitors(MOD)

IEC 62358:2004

,Ferrite cores−Standard inductance factor (A

L

) and its tolerance

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

注記  3.13.92 は,対応国際規格を変更している事項である。

3.1 

初磁化曲線(initial magnetization curve)

完全に消磁を行った後,磁界の強さを 0 から次第に増加して得られる磁化曲線。

3.2 

飽和磁化,M

s

(saturation magnetization)

磁心の達することができる最大の磁化。

3.3 

飽和磁束密度,B

s

(saturation magnetic flux density)

飽和磁化に対応する磁束密度。この規格では,実用的な飽和状態での磁束密度をいい,保磁力の 10 倍∼

20 倍の磁界の強さでの磁束密度をいう。

3.4 

最大磁束密度,B

m

(maximum magnetic flux density in a hysteresis loop)

B(磁束密度)−H(磁界の強さ)曲線上での最大の磁束密度。

3.5 

残留磁束密度,B

r

(remanent flux density)

飽和状態から磁界を 0 にしたときの磁束密度。

3.6 

増分磁束密度,

ΔB(incremental magnetic flux density) 

直流磁界に交流磁界を重畳したときに増加する磁束密度。

3.7 

微分磁束密度,dB(differential magnetic flux density) 

初磁化曲線又は B(磁束密度)−H(磁界の強さ)曲線上の任意の点での微小磁界の変化に対する磁束

密度の変化量。


3

C 2560-1

:2014

3.8 

偏い(倚)磁束密度,B

b

(biased magnetic flux density)

直流磁界と周期的微小磁界とを同時に加えたときの合成磁束密度。

3.9 

漏れ磁束,φ

1

(leakage flux)

主磁気回路から漏れた磁束。

3.10 

保磁力,H

c

(coercive force)

飽和状態から磁界を 0 にし,更に反対方向に磁界を増加していくとき,磁束密度が 0 になる磁界の強さ。

3.11 

最大磁界の強さ,H

m

(maximum magnetic field strength)

B(磁束密度)−H(磁界の強さ)曲線上での最大の磁界の強さ。

3.12 

増分磁界の強さ,

ΔH(incremental magnetic field strength)

直流磁界に交流磁界が重畳したときに増加する磁界の強さ。

3.13 

微分磁界の強さ,dH(differential magnetic field strength)

初磁化曲線又は B(磁束密度)−H(磁界の強さ)曲線上での任意の点での微小磁界の変化量。

3.14 

偏い(倚)磁界の強さ,H

b

(biased magnetic field strength)

直流磁界と周期的微小磁界とを同時に加えたときの合成磁界の強さ。

3.15 

角形比,B

r

 / B

s

(squareness ratio) 

飽和磁束密度(B

s

)に対する残留磁束密度(B

r

)の割合。

3.16 

絶対透磁率,

μ

ab

(absolute permeability)

磁界の強さ(H)に対する磁束密度(B)の割合。式(1)によって求めることができる。

H

B

=

ab

μ

  (1)

3.17 

真空の透磁率,

μ

0

(permeability of vacuum magnetic constant)

真空中に磁気が透過する割合。式(2)によって求めることができる。

(

)

m

10

π

4

7

0

H

×

=

μ

  (2)

この定数と磁界の強さとを乗じたものは,実用上,真空中の磁束密度に等しい。

3.18 

比透磁率,

μ(

relative permeability

真空の透磁率に対する磁心の絶対透磁率の割合。式

(3)

によって求めることができる。

0

ab

μ

μ

μ

=

  (3)


4

C 2560-1

:2014

ここに,

μ

ab

絶対透磁率

μ

0

真空の透磁率

注記

3.19

3.32 の各透磁率は,全て比透磁率である。3.193.32 の各透磁率に真空の透磁率

μ

0

を乗

じた場合,絶対透磁率となる。

3.19 

振幅透磁率,

μ

a

amplitude permeability

消磁状態にある磁心に時間とともに周期的に変化し,かつ,その強さの平均値が

0

になるような磁界を

印加したときの,磁束密度の最大値と磁界の強さの最大値とから得られる透磁率。

3.20 

初透磁率,

μ

i

initial permeability

磁界の強さを限りなく

0

に近づけたとき,磁心の振幅透磁率の極限値。式

(4)

によって求めることができ

る。

a

0

i

lim

μ

μ

=

H

  (4)

ここに,

μ

a

振幅透磁率 

H

磁界の強さ

実用上

H

(磁界の強さ)→

0

とすることは難しいため,

表 に示す測定磁束密度で規定している。

3.21 

最大透磁率,

μ

m

maximum permeability

磁界の強さの振幅を変えたときに測定できる振幅透磁率の最大値。

3.22 

増分透磁率,

μ

Δ

incremental permeability

直流磁界に交流磁界が重畳したときに増えた磁心の透磁率。式

(5)

によって求めることができる。

=

Δ

ΔH

ΔB

0

1

μ

μ

  (5)

ここに,

ΔB: 増分磁束密度

ΔH: 増分磁界の強さ

μ

0

真空の透磁率

3.23 

可逆透磁率,

μ

rev

(reversible permeability)

増分透磁率の極限値。式(6)によって求めることができる。

Δ

=

μ

μ

0

rev

lim

ΔH

  (6)

ここに,

μ

Δ

増分透磁率

ΔH: 増分磁界の強さ

3.24 

微分透磁率,

μ

diff

(differential permeability)

B(磁束密度)−H(磁界の強さ)曲線上にある点での曲線の勾配に対応する透磁率。式(7)によって求め

ることができる。

dH

dB

×

=

0

diff

1

μ

μ

  (7)

ここに,

μ

0

真空の透磁率


5

C 2560-1

:2014

3.25 

複素透磁率,  (

complex permeability

複素表示による透磁率。式

(8)

によって求めることができる。

μ

μ

μ

′′

=

j

  (8)

ここに,

μ

'

複素透磁率の実数成分

  なお,複素透磁率の実数成分

μ

'

 は,複素表示しない場

合の透磁率と同じ値である。

μ

''

複素透磁率の虚数成分

j

1

3.26 

テンソル透磁率,(

μ)(

tensor permeability

媒質の交流磁束密度を表す空間ベクトル

( )

B

と交流磁界を表す空間ベクトル

( )

H

との間に関係するテン

ソル。式

(9)

によって求めることができる。

( )

H

B

μ

μ

0

=

  (9)

ここに,

(

μ

)

テンソルで,媒質が静磁気的に一様に

Z

方向上に磁化さ

れているとき,式

(10)

によって求めることができる。

μ

0

真空の透磁率

H

磁界の強さ

( )





=

z

0

0

0

0

μ

μ

μ

μ

x

j

x

j

   (10)

ここに,

μ ,

x

z

μ : 複素テンソル成分であり,式

(11)

∼式

(13)

によって求め

ることができる。

j

1

μ

μ

μ

′′

=

j

  (11)

x

j

x

x

′′

=

   (12)

''

j

'

z

z

z

μ

μ

μ

=

  (13)

ここに,

μ

'

μ

z

'

x'

複素テンソル成分の実数成分

μ

''

μ

z

''

x''

複素テンソル成分の虚数成分 

j

1

3.27 

ポルダーテンソル透磁率,(

μ)

p

Polder’s tensor permeability

静磁気的に飽和した媒質内の交流磁束密度を表す空間ベクトルと交流磁界を表す空間ベクトルとの間の

関係を与えるテンソル。

Z

方向に磁化されて飽和しているとき,式

(14)

によって求めることができる。

( )

=

1

0

0

0

0

p

μ

μ

μ

x

j

x

j

   (14)

ここに,

μ ,

x

複素テンソル成分

j

1

μ


6

C 2560-1

:2014

3.28 

円偏波スカラー透磁率,

scalar permeability for circularly polarized field

静磁気的に一様に磁化された媒質での印加直流磁界又は直流磁化方向に垂直な平面内で回転する磁界に

対する複素透磁率。式

(15)

及び式

(16)

によって求めることができる。

x

=

+

μ

μ

   (15)

x

+

=

μ

μ

   (16)

ここに,

μ ,

x

静磁気的に一様に磁化された媒質におけるテンソル透磁
率の複素テンソル成分であり,静磁気的に飽和した媒質
では,ポルダーテンソル透磁率のそれと一致する。

3.29 

直線偏波スカラー透磁率,

scalar permeability for linearly polarized field

一様な直流磁界が存在する媒質内に,その直流磁界に垂直な高周波磁界及び伝ぱ(播)方向をもつ平面

波とに対するスカラー透磁率。式

(17)

によって求めることができる。

μ

μ

μ

2

2

x

=

   (17)

ここに,

μ ,

x

静磁気的に一様に磁化された媒質でのテンソル透磁率の
複素テンソル成分

3.30 

実効透磁率,

μ

e

effective permeability

漏れ磁束が無視できる閉磁路磁心でのコイルの自己インダクタンスによって求めることができる透磁率。

(18)

によって求めることができる。

1

2

0

e

C

N

L

×

=

μ

μ

   (18)

ここに,

L

コイルの自己インダクタンス

μ

0

真空の透磁率

N

コイル巻数

C

1

磁心定数

3.31 

実効パルス透磁率,

μ

p

effective pulse permeability

漏れ磁束が無視できる閉磁路磁心に,単極性の電圧パルスを加え,パルス電圧,パルス電流及びパルス

幅から求められる実効透磁率。式

(19)

によって求めることができる。

1

2

0

p

p

C

N

L

×

=

μ

μ

   (19)

ここに,

L

p

パルス電圧を印加したときのコイルの自己インダクタン

μ

0

真空の透磁率

N

コイルの巻数

C

1

磁心定数

なお,

L

p

は,式

(20)

によって求めることができる。

μ

μ

μ


7

C 2560-1

:2014

I

t

E

L

×

=

p

  (20)

ここに,

E

パルス電圧

t

パルス幅

I

パルス印加後

t

秒経過後の励磁電流値

3.32 

見掛透磁率,

μ

app

apparent permeability

磁心のないときに対する磁心のあるときのコイルの自己インダクタンスの比。式

(21)

によって求めるこ

とができる。

0

app

L

L

=

μ

   (21)

ここに,

L

自己インダクタンス(磁心のあるとき)

L

0

自己インダクタンス(磁心のないとき)

3.33 

インダクタンス係数,A

L

inductance factor

磁心が巻かれた一定の形及び寸法のコイルの単位巻数で生じる自己インダクタンス。式

(22)

によって求

めることができる。

2

L

N

L

A

=

   (22)

ここに,

L

コイルの自己インダクタンス

N

コイルの巻数

3.34 

直流重畳インダクタンス,L

Δ

inductance for DC superposed

交流磁界に直流磁界が重畳したときの,コイルの自己インダクタンス。

3.35 

損失角,

δ(

loss angle

磁束密度の基本成分と磁界の強さの基本成分との位相のずれ。損失の起因によって分類する場合,ヒス

テリシス損失,渦電流損失及びそれ以外の損失を表す残留損失に対してそれぞれ次の表示を用いる。

 

δ

h

:ヒステリシス損失角

 

δ

e

:渦電流損失角

 

δ

r

:残留損失角

3.36 

損失係数,tan 

δ(

loss factor

磁心損失を表す損失角の正接。式

(23)

によって求めることができる。

L

R

R

L

R

ω

ω

δ

w

eff

m

tan

=

=

  (23)

ここに,

R

m

磁心だけの損失抵抗

ω: 角周波数

L

コイルの自己インダクタンス

R

eff

磁心を含めたコイルの損失抵抗

R

w

巻線だけの損失抵抗

なお,複素透磁率とは,式

(24)

の関係がある。


8

C 2560-1

:2014

μ

μ

δ

′′

=

tan

   (24)

ここに,

μ

'

複素透磁率の実数成分

  なお,複素透磁率の実数成分

μ

'

は,複素表示しない場

合の透磁率と同じ値である。

μ

''

複素透磁率の虚数成分

3.37 

ヒステリシス損失係数,tan 

δ

h

hysteresis loss factor

 

ヒステリシス損失角

δ

h

の正接。

3.38 

渦電流損失係数,tan 

δ

e

eddy current loss factor

渦電流損失角

δ

e

の正接。

3.39 

残留損失係数,tan 

δ

r

residual loss factor

残留損失角

δ

r

の正接。

3.40 

相対損失係数,      (

relative loss factor

初透磁率(

μ

i

)に対する損失係数(

tan

δ)の割合。式

(25)

によって求めることができる。

( )

2

i

tan

μ

μ

μ

δ

′′

=

   (25)

ここに,

μ

''

複素透磁率の虚数成分

μ

'

複素透磁率の実数成分

注記

磁気回路のギャップが小さいときは,式

(26)

が成立する。

e

i

tan

tan

μ

δ

μ

δ

=

  (26)

ここに,

μ

e

実効透磁率

tan

δ: 損失係数

3.41 

レイリー領域(

rayleigh region

磁界の強さ(

H

)に対する材料の磁束密度(

B

)をグラフに表示したときの原点近傍の磁束密度が,式

(27)

のように磁界の強さの

2

関数で表せる領域。

(

)

(

)

2

2

m

m

i

0

2

H

H

v

H

vH

B

±

+

=

μ

μ

  (27)

ここに,

ν: レイリー領域係数

H

磁界の強さ

H

m

最大磁界の強さ

μ

i

初透磁率

3.42 

材料履歴定数,

η

B

hysteresis material constant

磁性材料がレイリー領域で作動するときの履歴損失を表す定数。式

(28)

によって求めることができる。

m

h

B

tan

B

μ

δ

η

=

  (28)

i

tan

μ

δ


9

C 2560-1

:2014

ここに,

 tan

δ

h

ヒステリシス損失係数

μ: レイリー領域での比透磁率

B

m

最大磁束密度(

T

3.43 

磁心履歴定数,

η

i

hysteresis core constant

レイリー領域で作動する磁心の履歴損失に関する定数。式

(29)

によって求めることができる。

L

I

m

h

i

tan

δ

η

=

   (29)

ここに,

 tan

δ

h

ヒステリシス損失係数

I

m

測定コイルの電流の最大値

L

コイルの自己インダクタンス

なお,材料履歴定数と磁心履歴定数との関係を式

(30)

に示す。

e

3

e

0

B

i

V

μ

μ

η

η

=

   (30)

ここに,

η

B

材料履歴定数

V

e

実効体積

μ

e

実効透磁率

μ

0

真空の透磁率

3.44 

磁心損失,P

c

core loss

磁心に時間的に変化する磁界を印加したとき,磁心に吸収され熱になる電力。

3.45 

単位体積磁心損失,P

v

core loss volume density

単位体積当たりの磁心損失。

3.46 

単位質量磁心損失,P

m

core loss mass density

単位質量当たりの磁心損失。

3.47 

Q

Q

quality factor

損失係数の逆数。

3.48 

μ積,

μQ(μ

Q product

初透磁率と

Q

との積。

3.49 

実効 QQ

e

effective quality factor

磁心をもつコイルの

Q

。式

(31)

によって求めることができる。

eff

e

R

L

Q

ω

=

   (31)

ここに,

ω: 角周波数

L

コイルの自己インダクタンス

R

eff

磁心を含めたコイルの損失抵抗


10

C 2560-1

:2014

3.50 

見掛 QQ

app

apparent quality factor

磁心をもたないコイルの

Q

Q

0

)に対する磁心をもつコイルの

Q

Q

e

)との割合。式

(32)

によって求め

ることができる。

0

e

app

Q

Q

Q

=

  (32)

ここに,

Q

e

磁心をもつコイルの

Q

Q

0

磁心をもたないコイルの

Q

3.51 

初透磁率の温度係数,

α

μi

temperature coefficient of initial permeability

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での初透磁率と温度

T

2

での初透磁率との変化率の割合。

(33)

によって求めることができる。

1

2

1

i

1

i

2

i

μi

1

T

T

×

=

μ

μ

μ

α

  (33)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

μ

i1

温度

T

1

での初透磁率

μ

i2

温度

T

2

での初透磁率

3.52 

実効透磁率の温度係数,

α

μe

temperature coefficient of effective permeability

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での実効透磁率と温度

T

2

での実効透磁率との変化率の割

合。式

(34)

によって求めることができる。

1

2

1

e

1

e

2

e

μe

1

T

T

×

=

μ

μ

μ

α

   (34)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

μ

e1

温度

T

1

での実効透磁率

μ

e2

温度

T

2

での実効透磁率

3.53 

見掛透磁率の温度係数,

α

μapp

temperature coefficient of apparent permeability

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での見掛透磁率と温度

T

2

での見掛透磁率との変化率の割

合。式

(35)

によって求めることができる。

1

2

app1

app1

app2

μapp

1

T

T

×

=

μ

μ

μ

α

  (35)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

μ

app1

温度

T

1

での見掛透磁率

μ

app2

温度

T

2

での見掛透磁率

3.54 

実効パルス透磁率の温度係数,

α

μp

temperature coefficient of effective pulse permeability

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

でのパルス実効透磁率と温度

T

2

でのパルス実効透磁率と

の変化率の割合。式

(36)

によって求めることができる。


11

C 2560-1

:2014

1

2

1

p

1

p

2

p

μp

1

T

T

×

=

μ

μ

μ

α

   (36)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

μ

p1

温度

T

1

でのパルス実効透磁率

μ

p2

温度

T

2

でのパルス実効透磁率

3.55 

Q

の温度係数,

α

Q

temperature coefficient of quality factor

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での

Q

と温度

T

2

での

Q

との変化率の割合。式

(37)

によっ

て求めることができる。

1

2

1

1

2

Q

1

T

T

Q

Q

Q

×

=

α

   (37)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

Q

1

温度

T

1

での

Q

Q

2

温度

T

2

での

Q

3.56 

実効 の温度係数,

α

Qe

temperature coefficient of effective quality factor

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での実効

Q

と温度

T

2

での実効

Q

との変化率の割合。

(38)

によって求めることができる。

1

2

1

e

1

e

2

e

Qe

1

T

T

Q

Q

Q

×

=

α

   (38)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

Q

e1

温度

T

1

での実効

Q

Q

e2

温度

T

2

での実効

Q

3.57 

損失係数の温度係数,

α

tan

δ

temperature coefficient of loss factor

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での損失係数と温度

T

2

での損失係数との変化率の割合。

(39)

によって求めることができる。

1

2

1

1

2

tan

1

tan

tan

tan

T

T

×

=

δ

δ

δ

α

δ

   (39)

ここに,

T

1

温度

T

1

T

2

温度

T

2

tan

δ

1

温度

T

1

での損失係数

tan

δ

2

温度

T

2

での損失係数

3.58 

初透磁率の相対温度係数,

α

F

temperature factor of initial permeability

温度

T

1

と温度

T

2

との温度変化に対する温度

T

1

での初透磁率と温度

T

2

での初透磁率との変化率の割合。

(40)

によって求めることができる。

1

2

2

1

i

1

i

2

i

F

1

T

T

×

=

μ

μ

μ

α

   (40)

ここに,

T

1

基準温度

T

2

測定温度


12

C 2560-1

:2014

μ

i1

基準温度

T

1

での初透磁率

μ

i2

温度

T

2

での初透磁率

3.59 

キュリー温度,T

C

curie temperature

その温度未満では磁心が強磁性になり,その温度以上では常磁性になる温度。

3.60 

ディスアコモデーション,D

disaccommodation

磁心を完全に消磁した後の磁気的,機械的及び熱的な妨害がない,一定温度の状態での初透磁率の時間

的変化率。式

(41)

によって求めることができる。

( )

100

%

1

2

1

×

=

μ

μ

μ

D

   (41)

ここに,

μ

1

完全消磁後,短時間経過したときの初透磁率

μ

2

完全消磁後,長時間経過したときの初透磁率

3.61 

ディスアコモデーション係数,D

F

disaccommodation factor

初透磁率が時間に対して指数関数的に変化する場合のディスアコモデーションを表す係数。式

(42)

によ

って求めることができる。

2

1

1

2

10

2

1

F

1

log

μ

μ

μ

×

=

t

t

D

t

2

t

1

)   (42)

ここに,

μ

1

完全消磁後,t

1

秒経過したときの初透磁率

μ

2

完全消磁後,t

2

秒経過したときの初透磁率

3.62 

体積抵抗率,

ρ

v

(electrical resistivity)

磁心の内部に 1 m

3

の立方体を考え,その相対する両面間に電圧を加えた場合の両面間の電気抵抗。

3.63 

表面抵抗,R

s

(surface electrical resistance)

磁心表面の電気抵抗。

3.64 

真空の誘電率,

ε

0

(permittivity of vacuum electric constant)

真空の誘電率は,式(43)の値とする。

( )

m

F

10

2

854

.

8

12

0

×

=

ε

   (43)

3.65 

複素誘電率,

ε(complex dielectric constant)

複素表示による誘電率。式(44)によって求めることができる。

ε = ε'jε''   (44)

ここに,

ε': 誘電率

ε'': その損失を表す項

j

1

注記  損失係数は,

ε'' / ε'

で表される。


13

C 2560-1

:2014

3.66 

磁気共鳴半値幅,

ΔH(gyromagnetic resonance linewidth)

一様磁気共鳴吸収曲線での損失が,最大点の 1/2 になる二つの印加直流磁界の差。

3.67 

スピン波共鳴半値幅,

ΔH

k

(spin-wave resonance linewidth)

スピン波磁気共鳴吸収曲線での損失が,最大点の 1/2 になる二つの印加直流磁界の差。

3.68 

実効 係数,g

eff

[effective Lande factor (g-factor)]

磁気共鳴での周波数と実効共鳴磁界(H

0

)との比を 176×10

2

で除した値。式(45)によって求めることが

できる。

0

2

eff

10

176

H

f

g

×

×

=

  (45)

ここに,

f: 周波数(Hz)

H

0

実効共鳴磁界(A/m)

3.69 

反磁界係数,N(demagnetizing factor)

一様に磁化した物体に対する係数。これを磁化に乗じて自己減磁界の強さが得られるもの。

3.70 

かさ密度,d

b

(density)

質量と体積との比。多結晶体中の外気に通じた空孔(開孔)と内部に閉じ込められた空孔(閉孔)とを

含めた密度。

3.71 

見掛密度,d

app

(apparent density)

内部に閉じ込められた空孔だけを含めた密度。

3.72 

真密度,d

t

(true density)

空孔の全く存在しない単結晶の密度。

3.73 

気孔率(porosity)

総体積に対する全ての空孔の体積の割合。

3.74 

吸水率(water absorption)

材料が吸水し得る質量の元の質量に対する割合。

3.75 

飽和磁わい(ひずみ)定数,

λ

s

(saturation magnetostriction)

磁性体の磁化が 0 から飽和の磁化まで増加したときの磁化方向での磁性体の長さの変化率。式(46)によ

って求めることができる。

l

l

Δ

=

s

λ

  (46)

ここに,

l

磁性体の長さ

Δl

磁化方向での磁性体の長さ

l

の変化量


14

C 2560-1

:2014

3.76 

平均線膨張係数,

α

T1-T2

(coefficient of linear thermal expansion)

一定の圧力下で 1  ℃温度を上げることによる個体の単位長さの増加の割合。

3.77 

熱伝導率,

κ(thermal conductivity)

熱の伝わる方向に垂直にとった等温平面の単位面積を通って単位時間に垂直に流れる熱量と,この方向

の温度勾配との比。

3.78 

比熱,C

p

(specific heat)

単位質量の物質の温度を単位温度だけ上昇させるのに要する熱量。 

3.79 

曲げ強さ,

σ

b3

(bending strength)

試験片を一定距離に配置された 2 支点上に置き,

支点間の中央に荷重を加え折れたときの最大曲げ応力。

3.80 

ビッカース硬さ,HV(vickers hardness)

対面角が 136°のダイヤモンド正四角すい(錐)圧子を用い,試験面にくぼみを付けたときの試験荷重

と,くぼみの表面積とから求めた値。式(47)によって求めることができる。

2

2

1

189

.

0

2

sin

2

102

.

0

102

.

0

d

F

d

F

S

F

HV

=

=

=

θ

  (47)

ここに,

F

試験荷重(

N

S

くぼみの表面積(

mm

2

d

くぼみの対角線の長さの平均(

mm

θ: ダイヤモンド圧子の対面角(

136

°)

3.81 

機械的強度(

mechanical strength

磁心の機械的強さ。

注記

曲げ強さ,圧縮強さ,引張強さ,衝撃強さなどで表す。

3.82 

環境条件性能(

characteristics at environmental condition

標準条件と異なる環境に置いたときの性能。

3.83 

材質性能(

characteristics of materials

材質固有の性能。主として標準円環状試料で測定する。

3.84 

形状性能(

characteristics of actual core shape

実際に使用する形状の磁心で測定した場合の性能。

3.85 

磁心定数,C

1

C

2

core factor

与えられた形状の磁心について,磁路を代表する中央部の磁路に沿って磁路要素ごとに測った磁路長を

l

とし,磁路要素ごとの断面積を

A

としたとき,式

(48)

及び式

(49)

で表される定数。


15

C 2560-1

:2014

=

A

l

C

1

   (48)

=

2

2

A

l

C

   (49)

ここに,

l

磁路に沿って測った各要素ごとの磁路の長さ

A

各要素ごとの磁路に直角な断面積

3.86 

実効断面積,A

e

effective cross-sectional area

磁路の実効的な断面積。式

(50)

によって求めることができる。

2

1

e

C

C

A

=

(50)

3.87 

実効磁路長,l

e

effective magnetic path length

磁路の実効的な長さ。式

(51)

によって求めることができる。

2

2

1

e

C

C

l

=

   (51)

3.88 

実効体積,V

e

effective volume

実効断面積と実効磁路長との積。式

(52)

によって求めることができる。

2

2

3

1

e

e

e

C

C

l

A

V

=

×

=

  (52)

3.89 

交流消磁状態(

dynamically neutralized state

交流磁界を用い,磁界の強さのピーク値を磁気飽和に対する値から連続的に

0

まで減少して得られる消

磁状態。

3.90 

熱消磁状態(

thermally neutralized state

外部磁界がない所で磁心の温度をキュリー温度を通過して下げることによって得られる消磁状態。

3.91 

総高調波ひずみ係数,THD

F

(magnetic) total harmonic distortion factor

総高調波ひずみ係数は,材料特性の評価に用いる係数。式

(53)

及び式

(54)

によって求めることができる。





=

CCF

V

V

THD

ea

f

m

F

log

20

μ

  (53)

(

)

2

s

1

3

1

1

R

L

CCF

ω

+

=

   (54)

ここに,

V

f

基本周波数における電圧振幅

V

m

全ての高調波の電圧振幅を二乗し,その総和の平方根

μ

ea

実効振幅透磁率

L

1

一次側インダクタンス

R

s

信号源一次側抵抗

ω: 角周波数


16

C 2560-1

:2014

CCF

回路補正係数で,直流バイアスのない第三高調波の近似
値によって与えられる。

3.92 

正規化インピーダンス,Z

N

normalized impedance

1

ターンの巻線で測定したときのインピーダンス。式

(55)

によって求めることができる。

2

2

N

s

r,

s

r,

2

μ

μ

π

′′

+

×

×

=

f

Z

  (55)

ここに,

f

測定周波数(

Hz

μ

r,

s

直列インダクタンスモードで測定した複素透磁率の実数
成分

μ

'' r,

s

直列インダクタンスモードで測定した複素透磁率の虚数
成分

特性 

4.1 

材質特性 

フェライト磁心の材質特性は,

表 の中から選択する。

なお,特性を表す数値は,個別規格の規定による。

表 1−材質の特性項目 

項目

記号

単位

 1  飽和磁化

M

s

 A/m

 2  飽和磁束密度

B

s

 T

 3  残留磁束密度

B

r

 T

 4  保磁力

H

c

 A/m

 5  初透磁率

μ

i

 6  相対損失係数 tan

δ

 /

μ

i

 7  材料履歴定数

η

B

 1/T

 8  初透磁率の温度係数

a)

α

μi

 1/K

 9  初透磁率の相対温度係数

a)

α

F

10

複素透磁率

a)

μ

11

キュリー温度

T

C

12

ディスアコモデーション係数

D

F

13

体積抵抗率

ρ

v

Ω⋅m

14

かさ密度

d

b

 kg/m

3

15

角形比

B

r

 /

B

s

16

単位体積磁心損失

P

v

 kW/m

3

17

単位質量磁心損失

P

m

 W/kg

18

振幅透磁率

a)

μ

a

19 Q

20

飽和磁わい(ひずみ)定数

λ

s

21

平均線膨張係数

α

T1-T2

 1/K

22

熱伝導率

κ

 

W/(m

⋅K)

23

曲げ強さ

σ

b3

 N/m

2

24

総高調波ひずみ係数

THD

F

25

正規化インピーダンス

Z

N

Ω/m

a)

  この透磁率は,比透磁率で表す。


17

C 2560-1

:2014

4.2 

形状特性 

実用形状のフェライト磁心の特性項目は,

表 の中から選択する。

なお,特性を表す数値は,個別規格の規定による。

表 2−実用形状の特性項目 

項目

記号

単位

 1  増分透磁率

a)

μ

Δ

 2  実効透磁率

a)

μ

e

 3  実効パルス透磁率

a)

μ

P

 4  見掛透磁率

μ

app

 5  インダクタンス係数

A

L

 H

 6  実効 Q

Q

e

 7  実効透磁率の温度係数

a)

α

μe

 1/K

 8  見掛透磁率の温度係数

a)

α

μapp

 1/K

 9  実効パルス透磁率の温度係数

a)

α

μp

 1/K

10

実効 Q の温度係数

α

Qe

 1/K

11

表面抵抗

R

s

Ω

12

機械的強度

13

環境条件性能

14

直流重畳インダクタンス

L

Δ

 H

15

磁心定数

C

1

C

2

m

1

m

3

16

実効断面積

A

e

m

2

17

実効磁路長

l

e

 m

18

実効体積

V

e

m

3

a)

  この透磁率は,比透磁率で表す。

4.3 

特性の記載基準 

製造業者の作成する文書に記載する各種特性値は,使用者に分かりやすくするために,その値が代表値

であるのか,又は規格値であるのかについて明記することが望ましい。

分類 

5.1 

用途による分類(主分類) 

フェライト磁心の材料は,三つに分類し,その分類記号は,

2

英大文字を用いる。

a)

分類

IS

は,

EMI

用途での低磁束密度(≦

5 mT

)におけるインピーダンス特性を用いる。

b)

分類

SP

は,信号処理用途での低磁束密度(≦

5 mT

)におけるインダクタンス特性を用いる。

c)

分類

PW

は,電源用途での高磁束密度におけるコアロス特性を用いる。

5.2 

材料特性による分類(副分類) 

副分類は,材料特性によって分類する。製造業者のカタログには,各種フェライト材料が該当する複種

類の分類について明示してもよい。副分類は,次の基本的な材料特性によって分類する。

a)

初透磁率及び使用帯域又は最大使用周波数

b)

キュリー温度

c)

最大磁束密度又は振幅透磁率


18

C 2560-1

:2014

d)

規定周波数,温度及び磁束密度の磁心損失

e)

規定周波数での正規化インピーダンス

5.3 

分類記号 

分類記号は,主分類記号の

2

英大文字に副分類記号として

1

又は

2

数字及び必要がある場合に

1

英小文

字を加えて用いる。

5.3.1 

分類 IS 

この材料は,主に棒形,ビーズ形,枠形,ドラム形及びリング形磁心に用い,

表 による。

表 3−分類 IS のフェライト材料 

分類記号

周波数

a)

MHz

正規化インピーダンス

b)

Z

N

Ω/m

初透磁率

c)

μ

i

キュリー温度

T

C

°C

IS1 300  ≧50

<100

>300

IS2a

IS2b

300

≧50

≧40

100∼2 000

200∼300

IS3a

IS3b

100

≧40

≧30

100∼2 000

100∼250

IS4a

IS4b

30

≧30 
≧20

100∼2 000

100∼250

IS5a

IS5b

10

≧30 
≧20

2 000∼6 000

100∼250

IS6a

IS6b

3

≧30

≧20

2 000∼6 000

100∼150

IS7a

IS7b

1

≧20

≧10

2 000∼6 000

100∼150

IS8a

IS8b

1

≧20

≧10

6 000∼10 000

100∼150

IS9a

IS9b

0.5

≧10

≧5

10 000∼15 000

>100

a)

  周波数は,正規化インピーダンスの測定周波数である。

b)

  周囲温度 25  ℃で,ビーズ形  外径 5 mm×内径 2 mm×高さ 10 mm 又は近似寸法で測定。

c)

μ

i

は,周波数が 10 kHz 以下,磁束密度が 0.5 mT 以下で測定する。μ

i

は参考であり,代表的な数値範囲を示す。

5.3.2 

分類 SP 

この材料は,主にリング形,ポット形,

EP

形,

RM

形及び

E

形磁心に用い,

表 による。

表 4−分類 SP のフェライト材料 

分類記号

初透磁率

a)

µ

i

相対損失係数

a)

tan

δ/µ

i

×10

6

周波数

b)

MHz

キュリー温度

T

C

SP1

<100 50∼150 10  >300

SP2 100∼400 20∼30 1  >250 
SP3 400∼800 15∼50 0.1  >150 
SP4 800∼1 200

1∼10 0.1 >120

SP5 1

200∼2 000

1∼10 0.1 >120

SP6 1

200∼2 500

2∼7 0.1 >150


19

C 2560-1

:2014

表 4−分類 SP のフェライト材料(続き) 

分類記号

初透磁率

a)

µ

i

相対損失係数

a)

tan

δ/µ

i

×10

6

周波数

b)

MHz

キュリー温度

T

C

SP7 1

500∼2 500

3∼5 0.1 >150

SP8 2

500∼3 500

2∼10 0.1 >130

SP9 3

500∼6 000

≦15 0.1 >120

SP10a 
SP10b

6 000∼8 000 
6 000∼8 000

≦3

≦10

0.01 
0.01

>120 
>120

SP11a 
SP11b

8 000∼12 000 
8 000∼12 000

≦3

≦10

0.01 
0.01

>100 
>100

SP12a 
SP12b

12 000∼16 000 
12 000∼16 000

≦6

≦20

0.01 
0.01

>100

>100

SP13 16

000∼20 000

≦20 0.01 >100

注記  測定磁心の寸法は,外径 10 mm×内径 6 mm×高さ 4 mm 又は近似寸法である。 

a)

µ

i

及び tan

δ

 /

µ

i

は,周囲温度 25  ℃で測定する。

b)

  周波数は,tan

δ

 /

µ

i

の測定周波数である。

5.3.3 

分類 PW 

この材料は主に,

RM

形,

EFD

形,

ER

形,

ETD

形,

EER

形,

E

形,

PQ

形,リング形及び低背

E

形磁心

に用い,

表 による。

表 5−分類 PW のフェライト材料 

分類記号

最大使用

周波数

a)

f

max

kHz

周波数

c) d)

 

kHz

磁束密度

b)

mT

振幅

透磁率

c)

μ

a

 

B×f

mT×kHz

単位体積

磁心損失

d) e) f)

kW/m

3

初透磁率

g) 

μ

i

PW1a 
PW1b 
PW1c

100 15 300 2

500 4

500

(300×15)

≦100

≦200

≦300

3 500−2 000

PW2a 
PW2b 
PW2c

200 25 200 2

500 5

000

(200×25)

≦60

≦150

≦300

3 500−2 000

PW3a 
PW3b 
PW3c

300

100

100

3 000

10 000

(100×100)

≦60

≦150

≦300

3 500−2 000

PW4a 
PW4b 
PW4c

500

300

50

3 000

15 000

(50×300)

≦100 
≦150

≦300

2 000−1 400

PW5a 
PW5b 
PW5c

1 000

500

50

2 000

25 000

(50×500)

≦100

≦150

≦300

2 000−1 400

PW6a 
PW6b 
PW6c

2 000

1 000

25

1 000

25 000

(25×1 000)

≦100 
≦150

≦300

1 400−800

PW7a 
PW7b 
PW7c

3 000

2 000

15

1 000

30 000

(15×2 000)

≦100

≦150

≦300

1 400−800


20

C 2560-1

:2014

表 5−分類 PW のフェライト材料(続き) 

分類記号

最大使用

周波数

a)

f

max

kHz

周波数

c) d)

 

kHz

磁束密度

b)

mT

振幅

透磁率

c)

μ

a

 

B×f

mT×kHz

単位体積

磁心損失

d) e) f)

kW/m

3

初透磁率

g) 

μ

i

PW8a 
PW8b 
PW8c

5 000

3 000

10

400

30 000

(10×3 000)

≦100

≦200 
≦300

800−400

PW9a 
PW9b

10 000

5 000

10

40

50 000

(10×5 000)

≦200

≦300

400−40

注記  測定磁心の寸法は,外径 25 mm×内径 15 mm×高さ 10 mm である。 

a)

f

max

は,各副分類のフェライトに適用可能な最大使用周波数である。

b)

は各副分類のフェライトに適用可能な最大磁束密度である。磁束密度がこの程度の試験レベルにある場合,
通常,磁心損失は 300 kW/m

3

以下となる。このような範囲にある場合,一般的な形状の様々な寸法の磁心が,

強制冷却なしで槽外での測定が可能である。これらの値以上の磁束密度を用いた場合,より高い磁心損失を

示す可能性があるため,そのような場合は,強制冷却が必要となり,より小さい寸法の試験磁心の適用に限

定してもよい。

c)

μ

a

は,周囲温度 100  ℃における,

表 に規定する磁束密度及び周波数で測定する。μ

a

は参考値である。

d)

  磁心損失は,周囲温度 100  ℃における,表 に規定する磁束密度及び周波数で測定する。磁束密度 と周波

数 との組合せは,

表 においては組合せが一部異なるものがあるが,この組合せでは磁心損失が 300 kW/m

3

を超える場合がある。

e)

  磁心損失は,交流磁束密度 での値である。交流と直流との組合せによって測定した場合は,磁心損失の値

が異なる。磁心の選定には,次の項目も必要となる。

1)

  最大動作温度(通常,100  ℃∼120  ℃)での飽和磁束密度

2)

  直流重畳,交流の振幅条件,温度及びギャップによるインダクタンスの低下

f)

  磁心損失は 100  ℃の値である。

g)

μ

i

は,周波数が≦10 kHz,磁束密度が≦0.5 mT における値である。μ

i

は,代表値であり,分類 PW 材質の主要

なパラメータではない。

寸法 

フェライト磁心の寸法は,JIS C 2560-3 規格群及び JIS C 2569 による。

試験 

7.1 

試験方法 

各特性の試験方法は,JIS C 2560-2 による。供試フェライト磁心は,リング形フェライト磁心とし,

8 mm

2

100 mm

2

の実効断面積をもち,

JIS C 2569

に規定する寸法

FOR10

FOR31

の中から選ぶことが望ましい。

7.2 

試験条件 

表 及びその注は,各特性を試験する場合の推奨する試験条件である。各製造業者のカタログなどで提

示するフェライト磁心の特性値は,

表 の試験条件での測定値と僅かに異なっている場合がある。その場

合,現行のカタログを補正することが望ましい。

次の事項は,製造業者が

表 を用いる場合に適用することが望ましい。

a)

用途上で重要でない材料の特性は,省略する。

b)

複数の試験条件を規定する特性に対しては,一つ(又は複数)の下線がある試験条件を優先して適用

し,残りは,任意とする。

c)

複数の試験条件のいずれにも下線がない場合,いずれの条件を選択してもよく,少なくとも一つの条


21

C 2560-1

:2014

件で試験を行う。

d)

表中に規定する数値に起因する試験条件下での測定値は,b)

及び c)

に従って得た測定結果と一緒に

用いてもよい。

表 6−特性値及び試験条件 

特性−

寸法 FOR10∼

FOR31 のフェライ

ト磁心だけに有効

記号

単位

試験条件

周波数

MHz

磁界の強さ

kA/m

磁束密度

mT

温度

初透磁率

μ

i

≦10

<0.50 25

飽和磁束密度

B

s

 mT  ≦10 1.2(

μ

i

>1 000)

3(1 000≧

μ

i

>500)

10(500≧

μ

i

>100)

20(100≧

μ

i

− 25,100

k)

残留磁束密度

a)

B

r

 mT  ≦10

− 25,100

保磁力

a)

H

c

 A/m  ≦10

− 25,100

相対損失係数

b)

 tan

δ

/

μ

i

<0.25 25

材料履歴定数

c)

η

B

T

1

 10(

μ

i

≧500)

B

1

1.5

B

2

3.0

25

100(

μ

i

≦500)

− 0.3

1.2

キュリー温度

d)

T

C

≦10

<0.25

相対温度係数

e)

α

F

 10

6

≦10

<0.25

−40

−25

25  ∼

+5

+55

+85

かさ密度

d

b

 kg/m

3

ディスアコモデー

ション係数

d)

D

F

 10

6

≦10

<0.25 25,40

抵抗率

f)

ρ

 

Ωm d.c.

− 25

総高調波ひずみ係

g)

THD

F

 dB

5

− 50 25

正規化インピーダ

ンス

d)

Z

N

Ω/m

<0.25 25

単位体積磁心損失

h)

P

v

 kW/m

3

25

− 200

100; 
磁 心 損 失 が 最 小
になる温度

100

− 200

100

− 100

200

− 100

300

− 100

500

− 50

1 000

− 50

2 000

− 20

5 000

− 10

50

i)

− 150

i)

 25,100

i)

振幅透磁率

j)

μ

a

− 25

400 25 
320

100


22

C 2560-1

:2014

表 6−特性値及び試験条件(続き) 

a)

  製造業者は,測定方法,特に周波数に関する情報を明確に提示することが望ましい。

b)

  測定は,

μ

i

に対応する

表 及び表 から選択した周波数で実施する。低磁束密度における磁心損失は,周波

数の関数としてグラフで表現してもよい。低レベルの損失は,渦電流と残留損とによるものであるが,前者

は,後者に比べて重要ではないといえる(箇条 参照)

c)

η

B

は,B

1

B

2

/2 となる磁束密度による測定に基づいて算出する。

d)

  測定方法は,JIS C 2560-2 による。

e)





×



=

ref

2

ref

ref

r

F

1

T

T

μ

μ

μ

α

  測定方法は,JIS C 2560-2 による。

f)

  表面酸化層は,試験片から取り除く。電界強度は,0.1 kV/m を超えてはならない。

g)





=

CCF

V

V

THD

ea

f

m

F

log

20

μ

  ここで,

(

)

2

s

1

3

1

1

R

L

CCF

ω

+

=

測定方法及び磁心のサイズは,JIS C 2560-2 による。この特性は,xDSL のような特別な用途だけに適用す

る。

h)

  JIS C 2560-2 による実効体積 V

e

は,単位体積磁心損失 P

v

を計算するために用いる。単位体積磁心損失 P

v

,を

測定する磁束密度は,JIS C 2560-2 に従って計算する。磁心損失は,個々の周波数をパラメータとした磁束密
度依存性のグラフとして示す。規格値として規定する場合は,

表 の磁束密度と周波数との組合せの条件に

対応する。

i)

  この条件は,バックライト用フェライト磁心に適用する。

j)

  振幅透磁率の測定方法は,JIS C 2560-2 による。

k)

 PW 用磁束密度の測定温度は,25  ℃及び 100  ℃とする。その他の用途は,25  ℃とする。

形名 

8.1 

形名の構成 

形名の構成は,次の配列によることが望ましい。

例 1

 F

OR

19

10

10

XY10

例 2

 F

EE

16.0

14.4

4.80

100

XY10

例 3

 F

PP

9

×

5

2

100

XY10

注記

各記号の間には,通常,

“−”又は“×”の記号を挿入する。ただし,磁心を表す記号の後ろに

は使用しない。また,混同するおそれがない場合は省略してもよい。

8.2 

記号 

形名を表す記号は,次による。

a)

磁心  磁心を表す記号は,“

F

”とする。ただし,省略してもよい。

b)

形状  形状を表す記号は,表 の分類に従い最大

3

文字の任意のアルファベット(大文字)で表す。

c)

寸法  寸法を表す記号は,数字で表し,個別規格による。

d)

構造  構造を表す記号は,アルファベットの大文字又は数字で表し,個別規格による。

e)

性能  性能を表す記号は,

A

L

値又はギャップの長さを数字で表し,個別規格による。

f)

材質  材質を表す記号は,受渡当事者間の協定による。

磁心を

表す記号

形状を

表す記号

寸法を表す記号

構造を

表す記号

性能を

表す記号

材質を

表す記号


23

C 2560-1

:2014

表 7−磁心の形状の分類 

分類

附属書 A(参考)

の図番号

形状

棒形フェライト磁心

図 A.1 

断面が円,正方形,長方形又はそれらの類似形状で,
長さが断面の最大外形より大きい棒状の磁心

角板形フェライト磁心

図 A.2 

角板状の磁心

円板形フェライト磁心

図 A.3 

円板状の磁心

カップ形フェライト磁心

図 A.4 

周囲に磁気遮蔽用のスリーブ状の外側脚をもち,縦に

切った断面がほぼ U 字形の磁心

ねじ形フェライト磁心

図 A.5 

無頭ねじ形の磁心

ビーズ形フェライト磁心

図 A.6 

円筒形又はそれの類似形状の磁心

枠形フェライト磁心

図 A.7 

角窓枠形の磁心

リング形フェライト磁心

図 A.8 

円環状の磁心

E 形フェライト磁心

図 A.9  E 形 

基本的には組合せで使用する磁心で,その一方又は双

方がほぼ E 字形の磁心

図 A.10  ETD 形又は
ER 形 
図 A.11  EC 形 
図 A.12  低背 E 形 
図 A.16  EFD 形 
図 A.17  EP 形 
図 A.14  低背 ER 形
図 A.15  低背 EL 形

平板形フェライト磁心

図 A.13 

低背 E 形との組合せで構成

ドラム形フェライト磁心

図 A.18 

つづみ(鼓)形の磁心

PQ 形フェライト磁心

図 A.19 

外形がく(矩)形状のポット形磁心

ポット形フェライト磁心

図 A.20 

基本的には中心脚の周囲に磁気遮蔽用スリーブ状の

外側脚をもち,縦に切った断面がほぼ E 字形の磁心

RM 形フェライト磁心

図 A.21 

外形がひし(菱)形状のポット形磁心

U 形フェライト磁心

図 A.22  U 形 

基本的には組合せで使用する磁心で,その一方又は双

方がほぼ U 字形の磁心

図 A.23  UR 形 

多孔形フェライト磁心

図 A.24  バラン形 

二つ以上の貫通孔をもつ磁心

図 A.25  マルチホー
ル形 

ファンネル形フェライト磁心

図 A.26 

漏斗形の磁心

表示 

9.1 

一般事項 

磁心への表示位置及びその表示方法について規定する。

磁心にアルファベットで表示することによって,ギャップ付き磁心の間違った組立て,異なる材料の混

入などが組立てラインで発生する危険を排除する。

A

L

値及びギャップ長さの表示は,この種の問題を排除

する上で特に重要である。

9.2 

表示位置 

表示位置については,次に示す三つの位置が望ましい(

図 参照)。

背面に表示

側面に表示

外脚の外部面に表示


24

C 2560-1

:2014

図 1−表示位置 

9.3 

表示項目 

磁心に表示場所のスペースが限られている場合には,表示項目の優先順位は,次による。

a)

材料名又は材料識別記号

b)

  A

L

値又はギャップ長さ

c)

製造年月記号又はロット記号

d)

商標又は製造業者名

e)

  A

L

値又はギャップ長さの公差

f)

段付ギャップのような特別な形をしたギャップの情報

JIS C 5062

に規定する製造年月及び IEC 62358 に規定する

A

L

値公差の記号体系を用いてもよい。

表示は,

はっきり判読できるもので,通常の取扱いに耐えるものとする。

9.4 

材料識別記号 

材料識別記号は,最大

4

文字のアルファベットで表示することが望ましい。材料識別記号表示の詳細に

ついては,製造業者の表示システムによる。

9.5 

A

L

値又はギャップ長さ 

A

L

値又はギャップ長さは,ギャップコアだけに表示する。

A

L

値の表示は,文字

A

(非対称ギャップ:一

組の磁心の片方にギャップがある場合)と文字

E

(対称ギャップ:一組の磁心の両方にギャップがある場

合)とで構成する。

例えば,磁心が非対称ギャップの場合には,

A

L

値は

A 160

と表示し,磁心が対称ギャップの場合には,

A

L

値は

E 160

と表示する。

ギャップ長さ表示は,文字

G

及び関係する片方だけの磁心に相当するミリメートル単位の長さの

100

倍の

数値で表記する。例えば,

1.25 mm

ギャップ長さは,

G 125

で表す。

この記号体系をより理解しやすくするための記号例を,

表 及び表 に示す。


25

C 2560-1

:2014

表 8A

L

値の記号例 

A

L

a)

nH

非対称ギャップの場合,ギャップコアに表
示する記号

b)

対称ギャップの場合,各ギャップコアに表
示する記号

c)

16

A 16

E 16

160

A 160

E 160

1 600

A 1600

E 1600

注記  ギャップなしコアについては,A

L

値の表示はない。

a)

  A

L

値の取り得る値は,IEC 62358 を参照。

b)

  A:非対称ギャップの A

L

値。

c)

  E:対称ギャップの A

L

値。

表 9−ギャップ長さの記号例 

ギャップ長さ

mm

各ギャップコアに表示する記号

a)

0

表示なし

0.03 G

3

0.15 G

15

1.50 G

150

10.5 G

1050

a)

  G:ミリメートル単位の 100 倍で表示するギャップ長さ。


26

C 2560-1

:2014

附属書 A

(参考)

フェライト磁心の代表的形状例

A.1

  代表的な形状例 

表 に規定するフェライト磁心の代表的な形状例を,図 A.1∼図 A.26 に示す。

図 A.1−棒形 

図 A.2−角板形 

図 A.3−円板形

図 A.4−カップ形 

図 A.5−ねじ形 

図 A.6−ビーズ形 

図 A.7−枠形 


27

C 2560-1

:2014

図 A.8−リング形 

図 A.9 

図 A.10ETD 形又は ER  

図 A.11EC  

図 A.12−低背  

図 A.13−平板形(低背

E

形との組合せで構成) 

図 A.14−低背 ER  

図 A.15−低背 EL  


28

C 2560-1

:2014

図 A.16EFD  

図 A.17EP  

図 A.18−ドラム形 

図 A.19PQ  

図 A.20−ポット形 

図 A.21RM  

図 A.22 

図 A.23UR  


29

C 2560-1

:2014

図 A.24−バラン形 

図 A.25−マルチホール形 

図 A.26−ファンネル形 


附属書 JA

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS C 2560-1:2014

  フェライト磁心−第 1 部:通則

IEC 60401-2:2009

,Terms and nomenclature for cores made of magnetically soft ferrites

−Part 2: Reference of dimensions

IEC 60401-3:2003

,Terms and nomenclature for cores made of magnetically soft ferrites

−Part 3: Guidelines on the format of data appearing in manufacturers' catalogues of 
transformer and inductor cores 
IEC 61332:2005

,Soft ferrite material classification

IEC 61333:1996

,Marking on U and E ferrite cores

(I)JIS の規定

(II)

国 際 規 格 番

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異

の理由及び今後の対策

箇 条 番 号
及び題名

内容

箇 条 番

内容

箇 条 ご と
の評価

技術的差異の内容

1  適 用 範

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の

性能,形状,材料及

び 記 号 化 の 基 準 に
ついて規定

IEC 60401-2

IEC 60401-3

IEC 61332 

IEC 61333 



 

1

IEC 60401-2

:寸法呼称

IEC 60401-3

:カタログ

記載項目のガイド

IEC 61332

:材質区分

IEC 61333

:表示

追加

一致 
 
一致

一致

形状を追加している。

− 
 

使用者の利便性を考え四つの国際規

格を一つの JIS とした。

・旧規格(JIS C 2560:1992)形状を
追加した。

2  引 用 規

3  用 語 及
び定義

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の
特 性 に 関 す る 用 語

について規定

追加

引用規格:JIS C 2560-2 が引用
し て い る IEC 62044-2 及 び

IEC 62044-3

に規定している

計 11 用語に加えて,旧規格
JIS C 2560:1992)に規定し

ている 81 用語と合わせ,計 92

用語を規定した。

使用者の利便性を考え,旧規格(JIS 

C 2560:1992

)に規定している 81 用

語を追加した。

4  特性

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の
材 質 及 び 形 状 に 関

す る 特 性 項 目 に つ

いて規定

IEC 60401-3

5

特性に関する記載基準

一致

30

C

 256

0-1


201

4


(I)JIS の規定

(II) 
国 際 規 格 番

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条
ごとの評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇 条 番

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

5  分類

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の

特 性 別 区 分 に つ い
て規定

IEC 61332 

5

IEC 61332

:材質区分

一致

6  寸法

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の

寸法について規定

追加

寸法を追加している。寸法は,

JIS C 2560-3

規格群及び JIS C 

2569

を引用している。この引

用規格の対応国際規格は,IEC 

60424-3

, IEC 61185 , IEC 

62317-7

, IEC 62317-8 及 び

IEC/TR 61604

である。

使用者の利便性を考え,旧規格(JIS 

C 2560:1992

)に規定している寸法を

追 加 し て い る 。 旧 規 格 ( JIS C 

2560:1992

)は個別規格による規定で

あるが,この規格では,JIS C 2560-3

規格群及び JIS C 2569 によって規定
している。

7  試験

フ ェ ラ イ ト 磁 心 に

関 す る 試 験 方 法 及

び条件を規定

IEC 60401-3

5

特性に関する試験条件

一致

8  形名

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の
形名について分類

IEC 60401-2

5

寸法呼称

追加

形名を追加している。

使用者の利便性を考え,IEC 60401-2
及び旧規格(JIS C 2560:1992)の計
26 形状を分類。

9  表示

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の

表示について規定

IEC 61333 

3,4

表示

一致

附属書 A 
(参考)

フ ェ ラ イ ト 磁 心 の
形状について分類

IEC 60401-2

4

寸法呼称

追加

形状を追加している。

IEC 60401-2

の計 18 形状に加え,使

用者の利便性を考え,旧規格(JIS C 

2560:1992

)の計 8 形状を追加

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:

IEC 60401-2:2009,IEC 60401-3:2003,IEC 61332:2005,IEC 61333:1996,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。

    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

31

C

 256

0-1


201

4