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C 2531 : 1999

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS C 2531-1987 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格には,次の附属書がある。

附属書(参考)  密度及び体積抵抗率


日本工業規格

JIS

 C

2531

: 1999

鉄ニッケル軟質磁性材料

Nickel iron soft magnetic metallic materials

序文

この規格は,1986 年に第 1 版として発行された IEC 60404-8-6, Magnetic materials Part 8 :

Specifications for individual materials Section six

−Soft magnetic metallic materials 及び 1986 年に第 1 版として

発行された IEC 60404-6, Magnetic materials Part 6 : Methods of measurement of the magnetic properties of

isotropic nickel-iron soft magnetic alloy E1, E3 and E4

を元に,対応する部分(種類及び磁気等級,品質など)

については,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格であるが,従来,日本工業規格で規定

していた種類及び磁気等級並びにこれらの品質も併せて規定している。また,寸法許容差については,対

応国際規格に規定している規定内容を変更して規定した。

1.

適用範囲  この規格は,電子機器の各種磁心,磁気遮へい部品などに用いる鉄ニッケル磁性合金棒(以

下,棒という。

,ロッド(以下,ロッドという。

,線(以下,線という。

,板(以下,板という。

)及び条

(以下,条という。

)について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

IEC 60404-8-6 : 1986 Magnetic materials Part 8 : Specifications for individual materials Section six

Soft magnetic metallic materials

IEC 60404-6 : 1986 Magnetic materials Part 6 : Methods of measurement of the magnetic properties of

isotropic nickel-iron soft magnetic alloy E1, E3 and E4

参考  上記 IEC 規格番号は,1997 年 1 月 1 日から実施の IEC 規格新番号体系によるものである。こ

れより前に発行された規格については,規格票に記載された規格番号に 60000 を加えた番号に

切り替える。これは番号だけの切替えであり,内容は同一である。

2.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

a)

絶対透磁率 (absolute permeability)   鉄ニッケル軟質磁性合金の磁化のしやすさを示す量。量記号は

µ

単位はヘンリー毎メートル (H/m) 。

絶対透磁率

µ

に磁界の強さ を乗じたとき,磁束密度 になる。

B

µ

H

ここに,

B

磁束密度 (T)

H

磁界の強さ (A/m)

µ

絶対透磁率 (H/m)

b)

比透磁率 (relative permeability)   絶対透磁率

µ

を真空の透磁率

µ

0

  (

=4

π×10

-7

H/m)

で除したもの。単

位は無名数。

c)

初比透磁率  (initial relative permeability)    初磁化曲線上で原点(消磁状態)と原点に接近した 1 点と


2

C 2531 : 1999

を結ぶ直線のこう配である磁束密度と磁界の強さとの比を真空の透磁率

µ

0

  (

=4

π×10

-7

H/m)

で除した

もの。量記号は

µ

i

,

単位は無名数。

なお,直流の磁界の強さは 0.4A/m,0.8A/m 及び 1.6A/m とする。

d)

磁束密度  (magnetic flux density)    外部磁界 を加えたときの材料中の単位面積当たりの磁束。量記

号は B

H

,

単位はテスラ (T)。

なお,は 20,50,100,500,800,4 000 (A/m)  とする。

e)

残留磁束密度  (remanent magnetic flux density)    800A/m の外部磁界を加えた状態から外部磁界を取

り去ったときの磁束密度。量記号は B

r

,

単位はテスラ (T)。

f)

角形比 (squareness ratio)   残留磁束密度を磁束密度 B

H

で除した値。

g)

保磁力 (coercive field strength)    800A/m の外部磁界を加えた状態から外部磁界を取り去り,更に反

対方向に磁化していったとき,材料の中の磁束密度を 0 にする磁界の強さ。量記号は H

c

,

単位はアンペ

ア毎メートル (A/m) 。

h)

インダクタンス比透磁率 (inductance relative permeability)   漏れ磁束が無視できる閉磁路磁心にお

いて,巻線に交流電流を流したときに生じる自己インダクタンスから計算によって求められる比透磁

率。量記号は

µ

L

,単位は無名数。

i)

インピーダンス比透磁率 (impedance relative permeability)   漏れ磁束が無視できる閉磁路磁心にお

いて,一次側巻線に交流電流(磁化力に相当)を流したとき,相互インダクタンスによって二次側に

発生する電圧(磁束密度に相当)から計算される比透磁率。量記号は

µ

Z

,

単位は無名数。

j)

インピーダンス比透磁率の上昇率 (impedance relative permeability rise factor)   磁界の強さの増加

に伴う透磁率の増加の程度を表す。量記号は

δ

,単位はメートル毎アンペア (m/A)。

k)

経時変化 (ageing)    100℃±5℃で,100 時間後の保磁力の変化率。単位はパーセント (%) で表す。

l)

 (bar)    直線状で供給され,均一な断面をもつ製品。断面は円,正方形,長方形又は正多角形とす

ることができる。

平角棒  (flat)    一般的に厚さが 5mm 以上,幅が 150mm 未満で四面が圧延された長方形断面をもつ

棒。

丸棒  (round)    直径が 8mm 以上の円断面をもつ棒。

m)

ロッド (rods)   直線状で供給され,断面が長方形又は円である冷間引抜き製品。

n)

 (wire)   コイル状で供給され,断面が円又は長方形である圧延又は引抜き製品。

o)

薄板及び厚板  (sheet and plate)    コイル状又は切板状で供給され,均一な断面をもつ平たんに圧延さ

れた製品で,幅が 600mm を超え,厚さが 5mm 以下のものを薄板,5mm を超えるものを厚板とする。

p)

 (strip)   コイル状又は切板状で供給され,均一な断面をもつ平たんに圧延された製品で,幅が

600mm

以下,厚さが 5mm 以下のもの。

q)

ロット (lot)   同一溶解単位,同一形状で同時に製造された材料。また,焼なまし処理をするときは,

同時に処理されるか又は連続炉で続けて処理されたもの。

r)

横曲がり (edge camber)   板及び条の基準の長さ に対する弧の深さの最大値 e


3

C 2531 : 1999

図 1  横曲がりの例

s)

平たん度 (flatness)   板及び条の急しゅん(峻)度(波の高さ h/波の長さ L)。

図 2  平たん度の例

t)

直線性  (straightness of long products)    棒の基準の長さに対する弧の深さの最大値。

備考  以降の項目では,“比透磁率”を慣用的に“透磁率”と表現する。

3.

種類及び磁気等級  種類は,ニッケル成分及びヒステリシス曲線の形状によって表 による。

磁気等級は,ヒステリシス曲線の形状及び厚さ 0.1mm の S. W.  形リング(巻鉄心形リング)試験片(6.2.1

参照)のインピーダンス透磁率

µ

Z

で区分される。

表 1  種類

参考

代表的化学成分  %

種類

IEC

種類

(

1

)

ニッケル成分

%

Cr Cu  Mo  Ni  Fe

特色及び用途

PB

− 41∼51

42

∼49

残部

高磁束密度材,リレー,変成器など

−E31 45∼50

45

∼49

残部

PC

− 70∼85

2

∼3

− 

4

∼6

1

∼6

3

∼5

3.5

∼6

75

∼78

75

∼80

79

∼82

残部

高透磁率材,変成器,磁気遮へい,巻鉄心,磁気ヘ

ッドなど

− E11  72∼83

2

∼3

− 

4

∼6

4

∼6

3

∼4.5

3.5

∼6

75

∼78

75

∼78

79

∼82

残部

PD E41

35

∼40

36

∼40

残部

高電気抵抗材,変成器など

PE

− 41∼51

42

∼49

残部

高角形ヒステリシス材,巻鉄心,変成器など

− E32  45∼50

45

∼49

残部

PF E2

54

∼68

54

∼65

残部

巻鉄心,変成器など

(

1

)  IEC

種類の数字の2けた目は,ヒステリシス曲線の形状を表す。1=低角形比,2=高角形比。

材料の実際の化学組成,角形比及び製造工程は,受渡当事者間の協定による。

4.

品質

4.1

外観  仕上げ良好・均一で,使用上有害なきず,クラック,その他の欠陥があってはならない。


4

C 2531 : 1999

4.2

磁気特性  磁気特性は,a)又は b)のいずれかによる。磁気特性は,熱処理した後の値である。熱処

理条件については,受渡当事者間の協定によることができる。

a)

直流磁気特性  直流磁気特性(初透磁率,保磁力及び磁束密度)は,表 による。


5

C

 2531 :

 19
99

}

表 2  直流磁気特性

初透磁率

µ

i

保磁力 H

c

A/m

磁束密度 B

H

T

厚さ mm(

2

)

厚さ mm(

2

)

磁界の強さ A/m

種類

IEC

種類

(

1

)

磁気等級

測定点 H

A/m

0.05

以上

1.0

以下

0.4

以上

1.5

以下

1.5

を超える

もの

0.05

以上

1.0

以下

0.4

以上

1.5

以下

1.5

を超え

るもの

20 50 100

500

800

4

000

−04 4

000

以上

3 000

以上

12

以下 12 以下

−06 6

000

以上

5 000

以上

10

以下 10 以下

PB

−10

0.8

10 000

以上

7 000

以上

6

以下

6

以下

− 1.00 以上 1.30 以上 1.40 以上 1.40 以上

−04 4

000

以上

3 000

以上

12

以下 12 以下

−06 6

000

以上

5 000

以上

10

以下 10 以下

− E31

−10

0.4

10 000

以上

7 000

以上

6

以下

6

以下

0.50

以上 0.90 以上 1.10 以上 1.35 以上

− 1.45 以上

−10 10

000

以上

4

以下

− 0.5 以上

−30 30

000

以上

15 000

以上

4

以下

4

以下

−60 60

000

以上

30 000

以上

2

以下

4

以下

PC

−100

0.4

100 000

以上

50 000

以上

1

以下

2

以下

0.40

以上 0.55 以上 0.60 以上 0.63 以上 0.65 以上 0.65 以上

−30 30

000

以上

15 000

以上

4

以下

4

以下

−60 60

000

以上

30 000

以上

2

以下

4

以下

− E11

−100

0.4

100 000

以上

50 000

以上

1

以下

2

以下

0.50

以上 0.65 以上 0.70 以上 0.73 以上

− 0.75 以上

PD

−03 0.8  − 2

500

以上

2 500

以上

− 24 以下 24 以下

− 1.10 以上

− E41  −03 1.6  − 2

500

以上

2 500

以上

− 24 以下 24 以下

0.20

以上 0.45 以上 0.70 以上 1.00 以上

− 1.18 以上

PE

− E32

PF E21

受渡当事者間の協定による。

(

2

)

厚さ0.05mm∼2mm までの特性は,板及び条だけに適用する。断面が小さな棒,ロッド及び線に対する磁束密度は,製造の早い段階で作成された S. R.  形リング(素材リング)

試験片(6.2.1参照)で測定する。

備考  注文の際に要求された場合,経時変化は種類 PB, PC 及び PD の場合 5%を超えてはならない。


6

C 2531 : 1999

b)

交流磁気特性  交流磁気特性(インダクタンス透磁率,インピーダンス透磁率及びインピーダンス透

磁率の上昇率)は,

表 3,表 及び表 による。熱処理条件については,受渡当事者間の協定による

ことができる。

表 3  交流磁気特性(インダクタンス透磁率)(

3

)

インダクタンス透磁率

µ

L

種類

磁気等級

基準厚さ

mm

磁界の強さ

(

4

)

H

A/m

0.3kHz 1kHz  3kHz  10kHz 30kHz

0.10

3

000

以上

2

500

以上

0.20

3

600

以上

2 400

以上

−06

0.35

3

000

以上

2 200

以上

0.10

5

000

以上

0.20

4

000

以上

PB

−10

0.35

3

600

以上

0.10

13

000

以上

7 000

以上

1

500

以上

−10

0.20

10

000

以上

5 000

以上

1

000

以上

0.025

− 30

000

以上

− 18

000

以上

9

000

以上

0.05

− 25

000

以上

9

000

以上

0.10

30

000

以上

20

000

以上

9

000

以上

0.15

27

000

以上

12

000

以上

0.20

24

000

以上

10

000

以上

−100

0.35

12

000

以上

4

800

以上

0.025

− 40

000

以上

− 20

000

以上 12

000

以上

0.05

− 40

000

以上

9

000

以上

PC

−200

0.10

40

000

以上

25

000

以上

10

000

以上

0.10

1

900

以上

1

800

以上

0.20

2

000

以上

1 900

以上

−02

0.35

1 900

以上

1 800

以上

0.10

− 3

600

以上

3

000

以上

0.20

3 800

以上

3 300

以上

PD

−03

0.35

0.4

3 500

以上

3 000

以上

(

3

)

対応国際規格では規定されていない。

(

4

)

磁界の強さ H (A/m)  は,実効値 (rms) とする。


7

C 2531 : 1999

表 4  交流磁気特性(インピーダンス透磁率)

インピーダンス透磁率

µ

Z

厚さ


IEC

種類

(

1

)

磁気等級  磁界の強さ

H(

4

)

A/m

測定

周波数

試験片形状

0.05mm 0.10mm

0.15mm

以上

0.20mm

以下

0.20mm

0.30mm

以上

0.38mm

以下

−04

4000

以上

4 000

以上

4 000

以上

− 4

000

以上

−06

6000

以上

6 000

以上

6 000

以上

− 6

000

以上

PB

−10

8000

以上

10 000

以上

10 000

以上

− 10

000

以上

−04

4000

以上

4 000

以上

4 000

以上

− 4

000

以上

−06

6000

以上

6 000

以上

6 000

以上

− 6

000

以上

− E31

−10

0.4 50

又は

60Hz

8000

以上

8 000

以上

10 000

以上

− 10

000

以上

0.3kHz

19 000

以上

15 000

以上

1kHz

11 000

以上

8 500

以上

10kHz

3 500

以上

2 000

以上

−10 0.8

100kHz

700

以上

300

以上

−30

16 000

以上

18 000

以上

20 000

以上

− 20

000

以上

−60

30 000

以上

35 000

以上

40 000

以上

− 40

000

以上

−100

50 000

以上

60 000

以上

60 000

以上

− 50

000

以上

PC

−200

100 000

以上 120 000 以上 120 000 以上

− 100

000

以上

−30

16 000

以上

18 000

以上

20 000

以上

− 20

000

以上

−60

30 000

以上

35 000

以上

40 000

以上

− 40

000

以上

−100

50 000

以上

60 000

以上

60 000

以上

− 50

000

以上

− E11

−200

0.4

100 000

以上 120 000 以上 120 000 以上

− 100

000

以上

−02

2 200

以上

2 200

以上

2 200

以上

− 2

200

以上

PD

−03

2 500

以上

2 900

以上

2 900

以上

− 2

900

以上

−02

2 200

以上

2 200

以上

2 200

以上

− 2

200

以上

− E41

−03

1.6

50

又は

60Hz

L.R.

リング

(環状積層形)

2 500

以上

2 900

以上

2 900

以上

− 2

900

以上

−04

4 000

以上

4 000

以上

4 000

以上

(

5

)

(

5

)

−06

6 000

以上

6 000

以上

6 000

以上

(

5

)

(

5

)

PB

−10

10 000

以上

10 000

以上

10 000

以上

(

5

)

(

5

)

−04

4 000

以上

4 000

以上

4 000

以上

(

5

)

(

5

)

−06

6 000

以上

6 000

以上

6 000

以上

(

5

)

(

5

)

− E31

−10

10 000

以上

10 000

以上

10 000

以上

(

5

)

(

5

)

−30

30 000

以上

30 000

以上

30 000

以上

(

5

)

(

5

)

−60

60 000

以上

60 000

以上

60 000

以上

(

5

)

(

5

)

−100

100 000

以上 100 000 以上

80000

以上

(

5

)

(

5

)

PC

−200

200 000

以上 200 000 以上 160 000 以上

(

5

)

(

5

)

−30

30 000

以上

30 000

以上

30 000

以上

(

5

)

(

5

)

−60

60 000

以上

60 000

以上

60 000

以上

(

5

)

(

5

)

−100

100 000

以上 100 000 以上

80 000

以上

(

5

)

(

5

)

− E11

−200

0.4 50

又は

60Hz

S. W.

リング

(巻鉄心形)

200 000

以上 200 000 以上 160 000 以上

(

5

)

(

5

)

−02

2 200

以上

2 200

以上

2 200

以上

(

5

)

(

5

)

PD

−03

2 500

以上

2 900

以上

2 900

以上

(

5

)

(

5

)

−02

2 200

以上

2 200

以上

2 200

以上

(

5

)

(

5

)

− E41

−03

1.6 50

又は

60Hz

S. W.

リング

(巻鉄心形)

2 500

以上

2 900

以上

2 900

以上

(

5

)

(

5

)

PE

− E32

PF

E21

受渡当事者間の協定による。

(

5

)  S

.W.形リング(巻鉄心形リング)試験片(6.2.1参照)は,この厚さ範囲では使用しない。


8

C 2531 : 1999

表 5  交流磁気特性

(インピーダンス透磁率上昇率)

種類

IEC

(

1

)

磁気等級

δ

0.4

m/A

δ

8

m/A

PD

−02

0.047

以下

0.031

以下

− E41  −02

0.047

以下

0.031

以下

5.

寸法許容差

5.1

板及び条の厚さの許容差  板及び条の厚さは,6.3a)によって試験を行ったとき,表 の規定に適合

しなければならない。

表 6  冷間圧延による板及び条の厚さの許容差

単位 mm

幅 に対する厚さの許容差

厚さ t

幅が 50 を超え

150

以下

幅が 150 を超え

300

以下

幅が 300 を超え

600

以下

幅が 600 を 
超えるもの

0.05

以上 0.15 未満

±5%

±5%

±7.5%

±10%

0.15

以上 0.25 未満

±0.020

±0.020

±0.025

±0.030

0.25

以上 0.50 未満

±0.025

±0.030

±0.030

±0.040

0.50

以上 0.75 未満

±0.030

±0.045

±0.045

±0.050

0.75

以上 1.00 未満

±0.040

±0.045

±0.045

±0.065

1.00

以上 1.25 未満

±0.050

±0.050

±0.055

±0.065

1.25

以上 1.50 未満

±0.050

±0.060

±0.065

±0.075

1.50

以上 1.75 未満

±0.060

±0.060

±0.065

±0.075

1.75

以上 2.00 未満

±0.060

±0.060

±0.065

±0.090

2.00

以上 2.25 未満

±0.070

±0.070

±0.075

±0.100

2.25

以上 2.50 未満

±0.070

±0.070

±0.075

±0.120

5.2

板及び条の幅の許容差  板及び条の幅は,6.3b)によって試験を行ったとき,表 の規定に適合しな

ければならない。

表 7  板及び条の幅の許容差

単位 mm

幅 の許容差

厚さ t

幅が 125 を

超えるもの

幅が 125 以上

250

未満

幅が 250 以上

400

未満

幅が 400 以上

1 200

未満

圧延上がり品

0.30

以上 6.00 未満

±2.0

±2.0

±2.0

±3.0

0.10

以上 1.50 未満

±0.2

±0.3

±1.0

±2.0

1.50

以上 2.50 未満

±0.3

±0.5

±1.0

±2.0

スリッタ切断品

2.50

以上 6.00 未満

±1.0

±1.0

±1.0

±2.0

5.3

板及び条の平たん度  板及び条の平たん度は,受渡当事者間の協定による。ただし,試験は,6.3c)

によって行う。

5.4

板及び条の横曲がり  板及び条の横曲がりは,受渡当事者間の協定による。ただし,試験は,6.3d)

によって行う。

5.5

冷間加工による棒,ロッド及び線の径の許容差  冷間加工による棒,ロッド及び線の径は,6.3e)

よって試験を行ったとき,

表 の規定に適合しなければならない。


9

C 2531 : 1999

表 8  冷間加工による棒,ロッド及び線の径の許容差

単位 mm

線及びロッド

外径 d

許容差

外径 d

許容差

0.20

以上 0.35 未満

±0.015

0.5

以上 1.5 未満

+0.00

−0.06

0.35

以上 0.55 未満

±0.020

1.5

以上 4.5 未満

+0.00

−0.10

0.55

以上 0.90 未満

±0.030 4.5 以上 10 未満

+0.00

−0.20

0.90

以上 1.40 未満

±0.040 10 以上 25 未満

+0.00

−1.00

1.40

以上 2.20 未満

±0.060

2.20

以上 3.50 未満

±0.080

3.50

以上 6.00 未満

±0.100

5.6

熱間加工による棒の寸法許容差  熱間加工による棒の寸法許容差は,受渡当事者間の協定による。

ただし,試験は,6.3e)によって行う。

6.

試験

6.1

試験場所の温度  試験は,温度 23±5℃で行う。

6.2

磁気試験

6.2.1

試験片  試験片は,長方形又は円形断面の均質リングとする。

試験片の質量は,±0.2%の正確さで検量し,そのリングの内径及び外径は,少なくとも 4 回,±0.5%の

精度で測定する。試験片の平均断面積 は,式(1)によって算出する。

)

(

2

d

D

m

A

+

=

πρ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1)

ここに,

A

平均断面積 (m

2

)

m

質量 (kg)

ρ

密度 (kg/m

3

)

D

外径 (m)

d

内径 (m)

また,試験片の平均磁路長は,式(2)によって算出する。

2

)

(

d

D

l

m

+

=

π

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (2)

ここに,  l

m

:  平均磁路長 (m)

一般に試験片は,次のものから構成され,使用される試験片のタイプは製品仕様書に規定する。

a)

S. W. 

形リング(巻鉄心形リング)  リングの寸法は表 による。ただし,試験片の外径は,30∼80mm

とし,必要な場合,試験片の縁のばりを取り除く。

表 9  巻鉄心形リングの寸法

種類

PB, PC, PD, PF,

E11, E21, E31, E41

PE, E32

外径/内径

1.2

以上 1.6 以下 1.2 以上 1.6 以下

高さ/内径

0.2

以上 0.6 以下 0.2 以上 0.5 以下

内径/板厚

100

を超える 100 を超える

b)

  L. R. 

形リング(環状積層形リング)  打抜き又はエッチング加工の積層リング。

リングの寸法は,

(外径

内径)が 1.4 未満とする。ただし,外径 10mm×内径 6mm を使用してもよ

い。


10

C 2531 : 1999

c)

S. R. 

形リング(素材リング)  素材から成形加工又は切削加工したリング。

リングの外径は 30∼50mm とし,

(外径

内径)は,1.2∼1.4 とする。

備考1.  その他の試験片は,受渡当事者間の協定によって使用することができる。

2.

試験片を作製後に熱処理し,その後,取扱いによって試験片に応力を生じないように十分注

意して取り扱わなければならない。適切な大きさの保護容器の使用を奨める。

6.2.2

磁界の強さ  磁界の強さは,実効値で表され,式(3)によって算出する。

なお,電流は,1%の精度で測定する。

m

l

I

N

H

×

=

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (3)

ここに,  H:  磁界の強さ (A/m)  

N

:  リングの巻線回数(回)

l

m

:  平均磁路長 (m)

I

:  電流 (A)

6.2.3

直流磁気特性試験  6.2.1 によって作製した試験片の一次巻線に,保磁力の 10 倍以上の磁界の強さ

となる 50Hz 又は 60Hz の交流電流を通じ,この電流を 0A まで連続的に漸減して十分に消磁した後,

表 2

の項目について弾動検流計又は電子式自記磁束計によって行う。

6.2.4

インダクタンス透磁率試験  6.2.1 によって作製した試験片の一次巻線に,保磁力の 10 倍以上の磁

界の強さとなる 50Hz 又は 60Hz の交流電流を通じ,この電流を 0A まで連続的に漸減して十分に消磁した

後,

図 に示すマクスウェルブリッジ又は図 に示す LCR メータによってインダクタンスを測定し,イン

ダクタンス透磁率を式(4)によって算出する。

測定は,種類及び板厚に応じて

表 に示された周波数及び磁界の強さで行う。

0

2

1

µ

µ

=

N

l

A

L

m

L

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (4)

ここに,

µ

L

インダクタンス透磁率

L

インダクタンス (H)

A

平均断面積 (m

2

)

m

質量 (kg)

ρ

密度 (kg/m

3

)

l

m

平均磁路長 (m)

N

巻線回数(回)

µ

0

真空の透磁率  (=4

π×10

-7

H/m)

図 3  マクスウェルブリッジを用いた測定回路


11

C 2531 : 1999

図 4  LCR メータを用いた測定回路

6.2.5

インピーダンス透磁率試験  試験片の一次巻線に,保磁力の 10 倍以上の磁界の強さとなる 50Hz

又は 60Hz の交流電流を通じ,この電流を 0A まで連続的に漸減して十分に消磁した後,

図 に示す回路に

よって,一次電流及び二次電圧を測定し,インピーダンス透磁率を式(5)によって算出する。

測定は,種類及び板厚に応じて

表 に示された周波数及び磁界の強さで行う。

0

1

2

1

2

1

2

1

µ

π

µ

=

fI

N

N

l

A

V

m

Z

0

1

2

1

2

2

1

2

1

µ

π

ρ

=

fI

N

N

l

m

V

m

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (5)

ここに,

µ

Z

インピーダンス透磁率

V

2

二次開放電圧 (V

rms

)

A

平均断面積 (m

2

)

m

質量 (kg)

ρ

密度 (kg/m

3

)

l

m

平均磁路長 (m)

N

1

一次巻線回数(回)

N

2

二次巻線回数(回)

f

周波数 (Hz)

I

1

一次電流 (A

rms

)

µ

0

真空の透磁率  (=4

π×10

-7

H/m)

図 5  インピーダンス透磁率試験回路

6.2.6

インピーダンス透磁率の上昇率試験  測定周波数 50 又は 60Hz において,6.2.1 によって作製した

試験片で,測定電流ごとに 6.2.5 の方法によってインピーダンス透磁率を測定し,上昇率を式(6)及び式(7)

によって算出する。

6

.

1

4

.

0

6

.

1

6

.

1

4

.

0

6

.

1

4

.

0

833

.

0

)

4

.

0

6

.

1

(

Z

Z

Z

Z

Z

Z

Z

µ

µ

µ

µ

µ

µ

δ

×

=

=

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (6)

6

.

1

6

.

1

8

6

.

1

6

.

1

8

8

156

.

0

)

6

.

1

8

(

Z

Z

Z

Z

Z

Z

Z

µ

µ

µ

µ

µ

µ

δ

×

=

=

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (7)

ここに,

δ

Z0.4

磁界の強さ 0.4∼1.6A/m におけるインピーダンス透磁率の
上昇率 (m/A)

δ

Z8

磁界の強さ 1.6∼8A/m におけるインピーダンス透磁率の上
昇率 (m/A)


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C 2531 : 1999

µ

Z0.4

磁界の強さ 0.4A/m での透磁率

µ

Z1.6

磁界の強さ 1.6A/m での透磁率

µ

Z8

磁界の強さ 8A/m での透磁率

6.3

寸法試験  寸法の試験は,次による。

a)

厚さ  最小目盛

1000

1

mm

をもつマイクロメータによって測定する。幅が 25mm を超える平たんな製品の

測定箇所は,縁から 10mm 以上離れた位置とし,それ以外は,幅方向の中央部とする。

b)

幅  長さ方向と垂直にノギス又はマイクロメータで測定する。

c)

平たん度  板及び条の縁がはみ出ない程度に十分広く,平らな台に置き,ミリメートル単位の定規で

波の長さ及び波の高さの最大値を測定する。

d)

横曲がり  板及び条を平らな台に置き,定規を曲がり部分の凹側の両端点に接するようにして曲がり

部分の弧の深さ最大値を測定する。

e)

径  任意の 2 か所において 0.1mm の精度で測定し,それらの中間値をとる。

f)

直線性  0.1mm の精度で測定する。

7.

検査  検査は,次のとおり行う。

a)

外観を検査するとともに,

6.

によって試験を行ったとき,

4.

及び 5.の規定に適合したものを合格とする。

b)

磁気試験の試験片は,同一ロットごとに 1 個を取る。

8.

包装  運搬中に損傷を受けないように適切な方法によって包装する。

9.

製品の呼び方  製品の呼び方は,形状,種類,磁気等級及び寸法による。

10.

表示  適切な方法によって,次の事項を表示しなければならない。

a)

IEC

種類及び種類

b)

磁気等級

c)

寸法

d)

質量

e)

ロット番号

f)

製造年月日又はその略号

g)

製造業者名又はその略号

関連規格  IEC 60404-9  Methods of determination of the geometrical charateristics of magnetic steel sheet and

strip


13

C 2531 : 1999

附属書(参考)  密度及び体積抵抗率

この

附属書(参考)は,各種類の合金の目安となる密度及び体積抵抗率の値を参考として記述するもの

であり,規定の一部ではない。

附属書表 1  密度

単位 kg/m

3

種類

密度

PB 8.25

×10

3

PC 8.75

×10

3

PD 8.15

×10

3

PE 8.25

×10

3

PF

附属書表 2  体積抵抗率

単位

µΩ・m

種類

体積抵抗率

PB 0.40

以上

PC 0.55

以上

PD 0.70

以上

PE 0.40

以上

PF

電子材料 JIS 国際整合化委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

一ノ瀬      昇

早稲田大学理工学部

(委員)

杉  原      真

元神奈川工科大学

木  戸  義  勇

科学技術庁金属材料技術研究所

永  松  荘  一

通商産業省機械情報産業局電子機器課

兼  谷  明  男

通商産業省工業技術院標準部

天  野      徹

通商産業省工業技術院標準部

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会技術部

小助川  充  生

日本電気計器検定所技術研究所

濱  村      敦

住友特殊金属株式会社

平  林  康  之 TDK 株式会社磁性材料事業本部金属磁石事業部開発部

(主査)

中  村  恭  之

住友特殊金属株式会社営業開発企画室

長  崎      潔

株式会社東芝材料部品事業部開発技術部

大  塚      努

株式会社トーキンフェライト事業部技術部

高  安  龍  典

北陸電気工業株式会社

神  山      準

石塚電子株式会社 YSG 製造部

塚  田  潤  二

社団法人日本電子機械工業会標準化センター

吉  田  孝  一

社団法人日本電機工業会技術部

北      邦  郎

東英工業株式会社電子部・磁性部

会  田      洋

東光株式会社コイル応用事業本部コイル事業部

丸  山      浩

株式会社タムラ製作所品質保証部

和  田  忠  造

松下電器産業株式会社石油機器事業部製造部

磯  部  保  明

日本電装株式会社材料技術部

大久保  安  彦

相菱電子化学株式会社磁気デバイス製造部

矢  萩  慎一郎

大同特殊鋼株式会社技術開発研究所新素材研究室

池  田      功

大平洋金属株式会社生産技術部

玉  城  幸  一

株式会社トーキン金属磁性事業部第一技術部

衛  藤  雅  俊

日鉱金属株式会社倉見工場品質保証部

坂  野      仁

日立金属株式会社特殊鋼事業部技術部

福  田  憲  男

ヤマハメタニクス株式会社材料技術部

(事務局)

長谷川      実

社団法人日本電子材料工業会

佐  藤  秀  樹

社団法人日本電子材料工業会

後  藤  和  紀

社団法人日本電子材料工業会

備考  ◎印:本委員会及び分科会委員 
      ○印:分科会委員