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C 2502 : 1998

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS C 2502-1989 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格には,次の附属書がある。

附属書(参考)  物理的及び機械的データ


日本工業規格

JIS

C 2502 :

 1998

永久磁石材料

Materials for permanent magnet

序文  この規格は,1996 年に配布・意見照会された IEC 60404-8-1 改正案  (68/149/CD),Magnetic materials

−Part 8 : Specifications for individual materials−Section One−Standard specifications for magnetically hard

materials

を基に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更す

ることなく作成した日本工業規格であるが,対応国際規格には規定されていない規定項目を日本工業規格

として追加している。

なお,この規格のうち,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,工業的に重要な硬質磁性材料(永久磁石)の基本的磁気特性の最小値及び公

称値並びに寸法公差を示している。材料の密度とその化学成分範囲は,参考として示し,磁性材料に関す

る幾つかの物理的及び機械的データは,比較の目的で規格に対する参考として示している。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

IEC 60404-8-1

改正案  (68/149/CD) : 1996, Magnetic materials−Part 8 : Specifications for individual

materials

−Section One−Standard speci.fications for magnetically hard materials

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発効年(又は発行年)を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの

規格の規定を構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年(又は発行年)を付

記していない引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 2501

:永久磁石試験方法

備考  IEC 60404-5 : 1993, Magnetic materials−Part 5 : Permanent magnet (magnetically hard) materials

−Methods of measurement of magnetic properties がこの規格と一致している。

IEC 60404-1 : 1979, Magnetic materials

−Part 1 : Classification

IEC 60050 (121) : 1978, International Electrotechnical Vocabulary (IEV)

− Chapter 121 :

Electromagnetism

IEC 60050 (221) : 1990, International Electrotechnical Vocabulary (IEV)

−Chapter 221 : Magnetic

materials and components

参考  上記 IEC 規格番号は,1997 年 1 月 1 日から実施の IEC 規格新番号体系によるものである。こ

れより前に発行された規格については,規格票に記載された規格番号に 60000 を加えた番号に

切り替える。これは番号だけの切替えであり,内容は同一である。


2

C 2502 : 1998

3.

材料の種類及び応用範囲  硬質磁性材料とも呼ばれる永久磁石材料は,IEC 60404-1 の磁性材料第一

部の項目 R(硬質磁性合金)

,項目 S(硬質磁性セラミック)及び項目 U(ボンド磁石)において分類され

ている。

永久磁石は,1kA/m 以上の磁気分極に対応する保磁力をもつ。飽和状態まで磁化されると,それらの永

久磁石は,その材料のもつ固有の磁気エネルギーを生じるようになり,その磁気エネルギーを静的又は動

的磁気回路において応用することができる。

永久磁石材料は日常生活のほとんどすべての分野で利用され,

電磁気の原理に基づいた部品及び装置,例えば測定機器,モータ,発電機及びスピーカに対して,連絡,

規制又は調整のような機能を果たす。また,永久磁石は,事務機器,コンピュータの機械設備,自動車,

娯楽用エレクトロニクス,通信技術,家庭用電気器具及び医療器具だけでなく,装置の保持,板金の固定

などの機械工学においても欠くことができない。

市販されている永久磁石材料の特長ある用途は,IEC 60404-1 の項目 R, S 及び U の中に更に詳細に述べ

られている。

4.

分類  IEC 60404-8-1 の旧版 (1986) と比較して,今回の改正では技術的応用分野に対応した永久磁石

材料の新分類を使用している。この分類を

表 に示す。材料は,や(冶)金学的関連に応じて再編成され

ている(方向付け確認のために

表 の 2 欄に旧分類を示す。)。

表 1  永久磁石材料の分類

グループ

主要成分

コード番号の最初
の部分(改訂規格)

旧 コ ー ド 番 号
(1986 年版規格)

硬質磁性合金 (R)

アルミニウム-ニッケル-コバルト-鉄-チタン合金 
クロム-鉄-コバルト合金

コバルト-鉄-バナジウム-クロム合金 
希土類-コバルト合金 
ネオジム-鉄-ボロン合金

NN

(空き番号)

NN

(空き番号)

白金-コバルト合金

銅-ニッケル-鉄合金

R1

R2

R3

R4

R5

R6

R7

削除

削除

R1

R6

R3

R5

R7

R2

R4

硬質磁性セラミック (S)

ハードフェライト 
(MO・nFe

2

O

3

 ; M

=Ba 又は Sr,n=4.5∼6.5)

S1 S1

硬質磁性ボンド材料 (U)

アルミニウム-ニッケル-コバルト-鉄-チタンボンド磁石

希土類-コバルトボンド磁石

ネオジム-鉄-ボロンボンド磁石 
ハードフェライトボンド磁石

NN

(空き番号)

NN

(空き番号)

U1

U2

U3

U4

U5

U6

R1-2

R1-3

R5-3

S1-2

S1-3


3

C 2502 : 1998

4.1

主要な磁気特性  永久磁石材料は,表 の主要な磁気特性によって識別する。

表 2  主要な磁気特性

磁気特性

記号

単位

IEC

の項目番号

60050(221)

及び 60050(121)

最大エネルギー積

残留磁束密度 
磁束密度の保磁力 
磁気分極の保磁力(固有保磁力)

(BH)

max

B

r

H

cB

H

cJ

kJ/m

3

mT

kA/m

kA/m

221-04-05

221-02-38

221-02-36

221-02-36

121-02-43

− 

表 412 に示す磁気特性値は室温での最小値及び公称値で,飽和状態まで磁化した後に測定したもので

ある。

磁気特性の値は磁化軸に沿って不変な横断面をもち,体積が 1∼200cm

3

,そして座標軸の 3 方向に 5mm

以上の長さをもつ寸法の磁石に対してだけ有効である。異方性材料の場合には,磁気特性の値は一つの指

定した方向に沿ってだけ有効である。

備考1.  測定時の試験片の寸法制限に関しては,JIS C 25015.(試験片)を参照のこと。

2.

製造方法に関連する理由で,上記に述べた寸法の条件が満たされない場合には,磁気特性値

はより小さい値になる。

4.2

追加の磁気特性(表 参照)

表 3  追加の磁気特性

磁気特性

記号

単位

IEC

の項目番号

60050(221)

及び 60050(121)

リコイル透磁率 
残留磁束密度の温度係数

[飽和磁化の温度係数

α

 (J

s

)

に対応]

磁気分極の保磁力の温度係数 
キュリー温度又はキュリー点

µ

rec

α

 (B

r

)

α

 (H

cJ

)

T

c

%/K

%/K

K

221-03-16 

− 

− 

121-02-32

表 412 に示す値は,文献に載っている平均的な値であり,目安として示すだけで,保証はされない。

表の温度係数に対する温度範囲は一般的には 273∼373K であるが,この温度範囲外での材料の使用が不可

能という意味ではない。硬質磁性材料を飽和状態まで磁化するのに必要な磁界強度は,JIS C 2501 の 4.2

(電磁石の条件)に定義されている。


4

C

 2502 :

 19
98

表 4  AlNiCo 磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大 
エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度 係 数

(

2

)

H

cJ

の温

度 係 数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

コ ー ド
番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K kg/m

3

(

3

)

(

3

)

(

3

)

(

3

)

AlNiCo

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

AlNiCo9/5

i

R1-0-1

9 13

550

600

44

52

47 55

7

+0.03

1 023

6.8

AlNiCo12/6 i

R1-0-2

11.6

15.6

630

680

52

60

55

63

7.5

1 073

7.0

AlNiCo17/9 i

R1-0-3

鋳 造 又

は焼結

17 21

580

630

80

88

86 94

7.5

7.1

AlNiCo37/5

a

R1-1-1

37

41

1 180

1 230

48

56

49

57   4

7.3

AlNiCo38/11 a

R1-1-2

38

42  800

850

110

118

112

120

2

7.3

AlNiCo44/5

a

R1-1-3

44

48

1 200

1 250

52

60

53

61   3

7.3

AlNiCo60/11 a

R1-1-4

60

64  900

950

110

118

112

120

2

7.3

AlNiCo36/15 a

R1-1-5

36

40  700

750

140

148

148

156

2

7.3

AlNiCo58/5

a

R1-1-6

58

62

1 300

1 350

52

60

53

61   3

7.3

AlNiCo72/12 a

R1-1-7

鋳造

72

76

1 050

1 100

118

126

120

128   2

7.3

AlNiCo34/5

a

R1-1-10

34

38

1 120

1 170

47

55

48

56   4

7.1

AlNiCo26/6

a

R-1-11

26 30

900

950

56

64

58 66

4.5

7.1

AlNiCo31/11 a

R1-1-12

31

35  760

810

107

115

111

119

3

7.1

AlNiCo33/15 a

R1-1-13

焼結

33 37

650

700

135

143

150

158

2

−0.02

+0.07

1 123

823

7.1

(

1

)  i

=等方性;a=異方性

(

2

) 273

∼373K における値

(

3

)

規定値ではないが,特性変動の中央値である。


5

C

 2502 :

 19
98

表 5  CrFeCo 及び FeCoVCr 磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度係数

(

2

)

H

cJ

の温

度係数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)

コード

番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

)

(

3

)

(

3

)

(

3

)

CrFeCo/FeCoVCr

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

CrFeCo12/4

i

R2-0-1

12 16

800

850 40 44 42 46 6

−0.05 893

7.6

CrFeCo10/3

i

R2-0-2

10 14

850

900 27 31 29 33 6

7.6

CrFeCo28/5

a

R2-1-1

28 32  1

000

1

050 45 49 46 50 3.5

7.6

CrFeCo30/4

a

R2-1-2

30 34  1

150

1

200 40 44 41 45 3.5

7.6

CrFeCo35/5

a

R2-1-3

35 39  1

050

1

100 50 54 51 55 3.5

7.6

CrFeCo44/5 a

R2-1-4

鋳造

又は 
焼結

44 48  1

300

1

350 44 48 45 49 2.5

−0.03

−0.04

913

773

7.7

FeCoVCr11/2 a

R3-1-1

鋳造

11 15

800

850 24 28 24 28 5

−0.01

−0 993  773

8.1


6

C

 2502 :

 19
98

表 6  RECo 磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大 
エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度係数

(

2

)

H

cJ

の温

度係数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)

コ ー ド
番号  (

4

)

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

(

3

(

3

(

3

)

RECo

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

RECo140/120 a

R4-1-1

140

156

860

890

600

680

1

200

1360 1.05

RECo160/120 a

R4-1-2

160

176

920

950

660

720

1

200

1360 1.05

RECo150/70 a

R4-1-3

150

166

900

930

600

670

700

860 1.05

RECo170/70 a

R4-1-4

170

186

930

960

600

700

700

860 1.05

−0.04

−0.3 993

523

8.3

RECo140/100 a

R4-1-10

140

156

900

930

620

670

1

000

1160 1.1

RECo160/70 a

R4-1-11

160

176

940

970

600

700

700

860 1.1

RECo180/100

a

R4-1-12

180

196

1 000

1 030

680

750

1 000

1160 1.1

RECo200/70

a

R4-1-13

200

216

1 050

1 080

600

780

700

860 1.1

RECo220/70

a

R4-1-14

220

236

1 100

1 130

600

820

700

860 1.1

RECo180/150

a

R4-1-15

180

196

1 000

1 030

660

750

1 500

1660 1.1

RECo200/150 a

R4-1-16

焼結

200

216

1 050

1 080

700

780

1 500

1660 1.1

−0.03

−0.25 1093

623

8.4

(

4

) R4-1-x

x=1∼9 RECo

5

 ; R4-1-x

x=10∼19 RE

2

Co

17


7

C

 2502 :

 19
98

表 7  REFe 磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度 係 数

(

2

)

H

cJ

の温

度 係 数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)

コ ー ド
番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

)

(

3

)

(

3

)

(

3

)

REFe

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

REFe170/190

a

R5-1-1

170

186

980

1 030

700

730

1 900

2 060

−0.10

−0.45

REFe210/130

a

R5-1-2

210

226

1 060

1 110

790

820

1300

1 460

REFe250/120

a

R5-1-3

250

266

1 130

1 180

840

900

1 200

1 360

−0.12

−0.60

REFe290/80

a

R5-1-4

290

306

1 230

1 280

700

920

800

960

REFe200/190

a

R5-1-5

200

216

1 060

1 110

760

840

1 900

2 060

REFe240/180

a

R5-1-6

240

256

1 160

1 210

840

920

1 800

1 960

REFe280/120

a

R5-1-7

280

296

1 240

1 290

900

980

1 200

1 360

REFe320/88

a

R5-1-8

320

336

1 310

1 360

800

1 000

880

1 040

REFe210/240

a

R5-1-9

210

226

1 060

1 110

760

840

2 400

2 560

REFe240/200

a

R5-1-10

240

256

1 160

1 210

840

920

2 000

2 160

REFe310/130

a

R5-1-11

310

326

1 300

1 350

900

1 020

1 300

1 460

REFe320/90

a

R5-1-12

320

336

1 310

1 360

800

1 020

900

1 060

REFe250/240

a

R5-1-13

250

266

1 200

1 250

830

950

2 400

2 560

REFe260/200

a

R5-1-14

260

276

1 210

1 260

840

960

2 000

2 160

REFe340/130

a

R5-1-15

340

356

1 330

1 380

920

1 050

1 300

1 460

REFe360/90 a

R5-1-16

焼結

360

376

1 350

1 400

800

1 020

900

1 060

1.05

583

動作点及

び保磁力
によって
決まる。

7.5


8

C

 2502 :

 19
98

表 8  ハードフェライトの磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度係数

(

2

)

H

cJ

の温

度係数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)

コ ー ド
番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

(

3

(

3

(

3

)

Hard ferrite

最小値  公称値 最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値

代表値

Hard

ferrite

7/21 i

S1-0-1

6.5

8.5 190 220 125 149 210 234 1.2

+0.25

4.9

Hard

ferrite

20/19

a

S1-1-1

20  22  320 340 170 194 190 214 1.1

4.8

Hard

ferrite

24/23

a

S1-1-2

24  26  350 370 215 239 230 254 1.1

+0.4 4.8

Hard

ferrite

25/14

a

S1-1-3

25  27  380 400 130 154 135 159 1.1

5.0

Hard

ferrite

26/18

a

S1-1-4

26  28  370 390 175 199 180 204 1.1

5.0

Hard

ferrite

22/30

a

S1-1-5

22  24  350 370 255 270 295 319 1.1

4.6

Hard

ferrite

26/26

a

S1-1-6

26  28  370 390 230 274 260 284 1.1

4.7

Hard

ferrite

29/22

a

S1-1-7

29  31  390 410 210 234 220 244 1.1

4.8

Hard

ferrite

32/17

a

S1-1-8

32  34  410 430 160 184 165 189 1.1

4.9

Hard

ferrite

32/25

a

S1-1-9

32  34  410 430 240 264 250 274 1.1

4.9

Hard

ferrite

24/35

a

S1-1-10

24  26  360 380 260 275 350 374 1.1

4.8

Hard

ferrite

29/15

a

S1-1-11

29  31  400 420 145 169 150 174 1.1

5.0

Hard

ferrite

25/38

a

S1-1-12

25  27  380 400 275 290 380 404 1.1

4.95

Hard

ferrite

31/30

a

S1-1-13

31  33  410 430 295 310 300 324 1.1

4.95

Hard ferrite 35/25

a

S1-1-14

焼結

35  37  430 450 245 269 250 274 1.1

−0.2

723 523

4.95


9

C

 2502 :

 19
98

表 9  等方性 AlNiCo ボンド磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度係数

(

2

)

H

cJ

の温

度係数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)

コ ー ド
番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

(

3

(

3

(

3

)

AlNiCo p

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

AlNiCo

3/5p

i

U1-0-1

3.1 5.1 280

310

37 41 46 50 2.5

1

023

5.3

AlNiCo

5/6p

i

U1-0-2

5.2 7.2 320

350

46 50 56 60 2.5

5.4

AlNiCo 7/8p

i

Ul-0-3

圧縮成形

7.0 9.0 340

370

72 76 84 88 2.5

参照  表参照

1 073

バインダ

によって
決まる。

5.5


10

C

 2502 :

 19
98

表 10  RECo ボンド磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度 係 数

(

2

)

H

cJ

の温

度 係 数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)  (

5

)

コ ー ド

番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

)

(

3

)

(

3

)

(

3

)

RECo p

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

RECo 20/60p

i

U2-0-20

射出成形

20

24 350 380 200 230 600 760 1.15

5.6

RECo 30/80p

i

U2-0-30

圧縮成形

30

34 430 460 300 330 800 960 1.15

6.8

RECo

40/60P

a

U2-1-20

40

44 480 510 300 400 600 760 1.05

5.3

RECo

65/70p

a

U2-1-21

65

69 610 640 360 480 700 860 1.05

5.5

RECo 75/55p

a

U2-1-22

射出成形

75

79 650 680 440 510 550 710 1.05

5.7

RECo 110/75p

a

U2-1-30

圧縮成形

110 114 780 810 480 590 750 910 1.05

表 参照

バインダ

によって
決まる。

6.8

(

5

)  x

= [10+n]    カレンダー又は押出

x

= [20+n]    射出成形

x

= [30+n]    圧縮成形

n

=0, 1, 2,  …9


11

C

 2502 :

 19
98

表 11  等方性 REFe ボンド磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度 係 数

(

2

)

H

cJ

の温

度 係 数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)  (

5

)

コ ー ド

番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

(

3

(

3

(

3

)

REF ep

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

REFe

28/56p  i

U3-0-20

28 36 430

470

270

300

560

720 1.25

4.2

REFe

33/56p  i

U3-0-21

33 41 470

510

290

320

560

720 1.25

4.6

REFe

26/90p  i

U3-0-22

26 34 400

440

270

300

900  1

060 1.15

4.2

REFe

30/90p  i

U3-0-23

30 38 440

480

280

330

900  1

060 1.15

4.6

REFe

40/70p  i

U3-0-24

40 48 470

510

320

350

700

860 1.25

5.0

REFe

45/70p  i

U3-0-25

45 53 510

550

350

380

700

860 1.25

5.7

REFe 50/70p

i

U3-0-26

射出成形

50 58 550

590

380

410

700

860 1.25

5.7

REFe

63/64p  i

U3-0-30

63 71 630

670

360

420

640

800 1.25

5.8

REFe

53/95p  i

U3-0-31

53 61 560

600

350

410

950  1

110 1.15

5.8

REFe 82/68p

i

U3-0-32

圧縮成形

82 90 700

740

500

540

680

840 1.25

参照  −0.40

参照

バインダ

によって
決まる。

6.2


12

C

 2502 :

 19
98

表 12  等方性及び異方性ハードフェライトボンド磁石の磁気特性,キュリー温度,最高使用温度及び密度

材質

磁気特性

最大

エネルギー積

残留磁束密度

保磁力

固有保磁力

リ コ イ
ル 透 磁

B

r

の 温

度係数

(

2

)

H

cJ

の温

度 係 数

(

2

)

密度

ρ

 

キュリー

温度

最高使用

温度

×10

3

簡易名称

(

1

)  (

5

)

コ ー ド

番号

製造法

(BH)

max

kJ/m

3

B

r

mT

H

cB

kA/m

H

cJ

kA/m

µ

rec

α

 (B

r

)

%/K

α

 (H

cJ

)

%/K

K K

kg/m

3

(

3

(

3

(

3

(

3

)

Hard ferrite p

最小値  公称値

最小値  公称値

最小値  公称値 最小値  公称値

代表値

Hard ferrite 3/16p

i

U4-0-10

押出法   3.2

 4.0

130

140

 85

 97

160

176

1.15

3.8

Hard ferrite 1/18p

i

U4-0-20

 0.8

 1.6

 70

 80

 50

 57

175

191

1.1

2.3

Hard

ferrite

3/18p

i

U4-0-21

3.2

4.0 135 145

85 105 175 191 1.1

3.8

Hard ferrite 4/22p

i

U4-0-22

射出成形

3.5

4.3 145 155 110 117 215 231 1.1

3.8

Hard

ferrite

7/18p

a

U4-1-10

6.5

7.3 185 195 110 137 175 191 1.1

3.6

Hard

ferrite

9/17p

a

U4-1-11

9

9.8 215 225 145 163 170 186 1.1

3.6

Hard

ferrite

11/24p

a

U4-1-12

11  11.8 240 250 170 181 240 256 1.1

3.7

Hard ferrite 15/24p  a

U4-1-13

押 出 又

は カ レ
ンダー

14.5 15.3 275 285 190 206 240 256 1.1

3.8

Hard

ferrite

8/19p

a

U4-1-20

7.5

8.3 210 220 120 160 185 201 1.1

3.2

Hard

ferrite

12/23p

a

U4-1-21

12  12.8 250 260 170 194 230 246 1.1

3.5

Hard ferrite 15/21p  a

U4-1-22

射出成形

15  15.8 280 290 180 215 210 226 1.1

表 参照

バインダ

によって
決まる。

3.7


13

C 2502 : 1998

5.

化学成分  種々の材料グループの成分範囲は,参考として 11.1.111.2.1 に示す。

6.

密度  表 412 に示す密度の値は,参考とする。密度は質量及び体積の計算に使用する。

7.

名称  硬質磁性材料は,簡易名称及び英数字記号(コード番号)(表 412 参照)で識別できる。簡易

名称に使用される化学記号に関する限り,それらは主成分を示している。簡易名称の斜線の前の数字は最

大エネルギー積  (BH)

max

(単位は kJ/m

3

)を示し,斜線の後の数字は保磁力 H

cJ

(単位は kA/m)の 10 分の

1

を示す。バインダ(主として有機物,11.3 参照)を含む硬質磁性材料は,簡易名称の後に p が接尾辞と

して付く。

例  表 の AlNiCo 12/6 グレードにおける整数 12 は  (BH)

max

の最小値 11.6kJ/m

3

から得られ,整数 6

は H

cJ

の最小値の 10 分の 1 すなわち 55kA/m の 1/10=5.5kA/m を切り上げるか,切り下げるかし

て最も近い整数にする。切り下げて整数 0 になる場合は,四捨五入した 0 でない小数の最初の数

字にする。

コード番号は IEC 60404-1 で使用される分類体系から派生している。コード番号のアルファベットは,

硬質磁性材料のクラスを意味する。最初の数字は

表 に示すように各クラスの材料の種類を意味する。2

番目の位置にある数字の “0” は材料が等方性であり, “1” は材料が磁気異方性であることを意味してい

る。第 3 の位置にある数字は違うグレードであることを示す。

8.

出荷時の磁化状態及び寸法  この仕様書に記載される材料は,着磁状態又は無着磁状態のどちらで出

荷されても,磁気回路に組み込まれて出荷されてもよい。磁石の寸法は,注文を出すときに合意している

必要がある。

9.

検査

9.1

検査範囲  検査範囲は,受渡当事者間の協定による。

9.2

検査方法  検査方法は,受渡当事者間の協定による。

適切な形状及び寸法の磁石の最小磁気特性値は,JIS C 2501 によって検査する。

形状及び寸法が 4.1 の要求に適合しない場合には,検査の詳細は,受渡当事者間の協定による。

10.

不採用の根拠  不採用の根拠には,低磁気品質(幾つかの磁気特性についての最小特性値は,表 4

12

に示す。

,物理的寸法及び寸法公差(

表 14,表 17,表 18 及び表 21 参照)を含む。外部又は内部の機

械的欠陥は,それらの取扱い及び使用に当たって有害である場合には,不採用の理由とみなす。

購入者が供給者に対して不採用の通達を行う場合は,不採用の現物を一緒に提出する必要がある。

11.

標準特性表の説明

11.1

硬質磁性合金

11.1.1

アルミニウム-ニッケル-コバルト--チタン合金 (AlNiCo) 

a)

化学成分  AlNiCo と呼ばれるアルミニウム,ニッケル,コバルト,鉄及びチタニウムを主成分とした

永久磁石は,

表 13 の成分範囲内でリッチな成分が広範囲な分布をもった合金を形成する。


14

C 2502 : 1998

表 13  AlNiCo 合金の化学成分

単位%

Al  Ni Co Fe Cu Ti

その他の成分

AlNi/AlNiCo 8

∼13 13∼28 0∼42

残部

2

∼6 0∼9 Si  0∼0.8

Nb

  0∼3

b)

製造方法  AlNiCo 磁石は,鋳造又は粉末や金製法によって製造する。20%以上の Co を含んだ合金の

磁気性能は,熱処理中に磁界を印加して優先方向に高くすることができる。この手法によって材料に

磁気異方性が発生する。

AlNiCo

磁石の最高性能は,柱状晶又は単結晶構造をもった材料によって達成される。熱処理中に印

加される磁界は,柱状晶軸に平行となることが必要である。

c)

副分類

等方性磁性合金(鋳造及び焼結) R1-0-x  x=1, 2,  …9

異方性磁性合金(鋳造及び焼結) Rl-1-x  x=1, 2,  …9

d)

磁気特性及び密度  磁気特性及び密度は,表 による(4.14.2 及び 6.参照)。

e)

寸法公差  焼結及び鋳造 AlNiCo 合金の寸法公差は,表 14 による。

表 14  AlNiCo 磁石の寸法公差(鋳造又は焼結上り)

単位 mm

公称値 Ti≦1%の焼結合金 Ti≧4%の焼結合金

鋳造合金

成形方向及

び垂直方向

成形方向

成形方向及

び垂直方向

成形方向

砂型鋳造

シェル型

鋳造

±

±

±

±

±

±

    4

以下

0.15 0.20 0.20 0.25 0.40 0.25

  4

を超え      6 以下

0.20 0.25 0.25 0.30 0.40 0.25

  6

を超え      8 以下

0.20 0.25 0.25 0.30 0.40 0.25

  8

を超え

10

以下

0.20 0.30 0.30 0.35 0.45 0.25

10

を超え

13

以下

0.25 0.30 0.30 0.35 0.50 0.30

13

を超え

16

以下

0.25 0.35 0.35 0.45 0.50 0.30

16

を超え

20

以下

0.30 0.35 0.40 0.45 0.55 0.40

20

を超え

25

以下

0.30 0.40 0.45 0.55 0.60 0.50

25

を超え

30

以下

0.35 0.45 0.50 0.60 0.65 0.50

30

を超え

35

以下

0.40 0.50 0.55 0.70 0.70 0.60

35

を超え

40

以下

0.45 0.55 0.65 0.75 0.75 0.60

40

を超え

45

以下

0.50 0.60 0.70 0.85 0.80 0.70

45

を超え

50

以下

0.50 0.65 0.75 0.90 0.80 0.70

50

を超え

55

以下

0.55 0.70 0.80 1.00 1.00 0.80

55

を超え

60

以下

0.60 0.80 0.90 1.10 1.00 0.80

60

を超え

70

以下

− 1.00 0.80

70

を超え

80

以下

− 1.00 0.80

80

を超え

90

以下

− 1.10 0.80

90

を超え 100 以下

− 1.20 0.80


15

C 2502 : 1998

11.1.2

クロム--コバルト合金 (CrFeCo) 

a)

化学成分  CrFeCo と呼ばれるクロム,鉄及びコバルトを主成分とする永久磁石は,表 15 の範囲内の

成分をもつ。

表 15  CrFeCo 合金の化学成分

単位%

 Co

Cr

Fe

その他の成分

(Si, Ti, Mo, Al, V)

CrFeCo 7

∼25 25∼35

残部 0.1∼3

b)

製造方法  CrFeCo 合金は鋳造後,板及び線を作るために熱間圧延,冷間圧延又は引抜き加工を行って

製造する。個片磁石はこの素材からプレス加工,旋盤加工又は穴あけ加工して作る。成形に続いて,

磁石特性を得るために熱処理を行う必要がある。この磁石はまた,粉末や金的製法によっても作るこ

とができる。焼結磁石と同じように鋳造磁石の磁気性能は,熱処理中に磁界を印加して優先方向に高

くすることができる。

c)

副分類

等方性磁性合金 R2-0-x  x=1, 2,  …9

異方性磁性合金 R2-1-x  x=1, 2,  …9

d)

磁気特性及び密度  等方性及び異方性 CrFeCo 磁石の磁気特性及び密度は,表 による(4.14.2 及び

6.

も参照)

e)

寸法公差  冷間圧延板,冷間引抜線及び棒の寸法公差は,表 17 及び表 18 による。焼結磁石の寸法公

差は,受渡当事者間の協定による。

11.1.3

-コバルト-バナジウム-クロム合金 (FeCoVCr) 

a)

化学成分  化学成分の範囲は,表 16 による。

表 16  FeCoVCr 合金の化学成分

単位%

 Fe

Co

V

+Cr

FeCoVCr

残部 49∼54

4

∼13

b)

製造方法  FeCoVCr 合金は,鋳造法,熱間及び冷間圧延法又は板及び線を作るため引抜き加工法によ

ってそれぞれ製造する。773∼923K の温度範囲における熱処理を伴う冷間変形率 (80∼95%)  は,永久

磁石特性の達成にとって不可欠である。

c)

副分類  磁気分極の保磁力 H

cJ

に基づいた副分類を推奨する。

d)

磁気特性及び密度  磁気特性及び密度は,表 による(4.14.2 及び 6.参照)。

e)

寸法公差  冷間圧延板及び冷間引抜線の寸法公差は,表 17 及び表 18 による。


16

C 2502 : 1998

表 17  FeCoVCrCrFeCo 合金の最大厚さ 6mm, 

最大幅 125mm の冷間圧延板の寸法公差

単位 mm

厚さ(最大 6mm)

幅(最大 125mm)

厚さの範囲

厚さの公差(

7

)

端の状態

厚さの範囲

幅の公差

0.10

以上 0.15 未満

±0.010

切断 0.10 以上 0.40 未満

+0.3

0.15

以上 0.40 未満

±0.020

切断 0.15 以上 1.50 未満

+0.4

0.40

以上 1.00 未満

±0.030

切断 0.40 以上 2.50 未満

+0.6

1.00

以上 1.50 未満

±0.040

切断 1.00 以上 6.00(

6

)

+0.8

1.50

以上 2.50 未満

±0.050

2.50

以上 4.00 未満

±0.060

4.00

以上 6.00(

6

)

±0.080

処理なし

(圧延上り)

0.3

以上 6.00(

6

)

+3.0

(

6

) 6mm

を含む。

(

7

)

厚さは,板の端から少なくとも 20mm の距離ならばどこで測定してもよい。

40mm

より幅が狭い場合には,測定は板の中央で行うべきである。

表 18  FeCoVCrCrFeCo 合金の冷間引抜線及び棒の直径の寸法公差

単位 mm

直径の範囲

直径の公差

0.25

未満

±0.01

 0.25

以上

0.40

未満

±0.015

 0.40

以上

0.63

未満

±0.02

 0.63

以上

1.0

未満

±0.03

 1.0

以上

1.6

未満

±0.04

 1.6

以上

2.5

未満

±0.06

 2.5

以上

4.0

未満

±0.08

 4.0

以上

6.3

未満

±0.10

 6.3

以上 10.0

未満

±0.15

10.0

以上 16.0

未満

±0.20

16.0

以上 20.0

以下

±0.25

11.1.4

希土類-コバルト合金 (RECo) 

a)

化学成分  工業的には RECo

5

及び RE

2

Co

17

系の 2 種類の合金が重要である。これらの合金は強い一軸

結晶磁気異方性と高い飽和磁化をもち,その結果,高保磁力 H

cJ

及び高残留磁束密度 B

r

が得られる。

それらの成分は,

表 19 による。

表 19  RECo 合金の化学成分

単位%

Sm Co Fe Cu

その他の成分

SmCo 1 : 5

33

∼35 65∼67

SmCo 2 : 17

24

∼26 48∼52

13

∼18

4.5

∼12

Zr, Hf, Ti

サマリウム (Sm) はこれらの合金中の主要希土類金属であり,最良の磁気特性を導くが,そのほか

にもセリウム (Ce)及びプラセオジム (Pr) を希土類成分として使用する場合がある。

b)

製造方法  単一結晶粒子から成る RECo 粉末の成形は磁界中で行い,その結果,粒子が配向した異方

性磁石が得られる。成形体は,真空中又は不活性雰囲気中で焼結する。

c)

副分類

異方性 RECo

5

系合金 R4-1-x  x=1, 2,  …9


17

C 2502 : 1998

異方性 RE

2

Co

17

系合金 R4-1-x  x=10, 11, 12,  …19

d)

磁気特性及び密度  磁気特性及び密度は,表 による(4.1,4.2 及び 6.参照)。

e)

寸法公差  寸法公差は,受渡当事者間の協定による。

11.1.5

ネオジム--ボロン合金 (REFe) 

a)

化学成分  REFe 合金は,RE

2

Fe

14

B

化合物を主成分とする。希土類元素 (RE) は,部分的にディスプ

ロシウム (Dy),プラセオジム (Pr) 又は他の希土類元素に置換する場合があるが,主にネオジム (Nd)

である。鉄は,部分的に Co に置換する場合がある。Nd

2

Fe

14

B

合金は,正方晶の結晶構造を形成し,

高飽和磁化と高い一軸結晶磁気異方性を示す。NdFeB 合金の成分範囲は,

表 20 による。

表 20  REFe 合金の化学成分

単位%

 Nd

Co

Fe

B

その他の成分

NdFeB 28

∼35 0∼15

残部

1

∼2

Dy, V, Nb, Al, Ga

b)

製造方法  単一結晶粒子から成る REFeB 粉末の成形は磁界中で行い,その結果,粒子が配向した異方

性磁石が得られる。成形体は真空中又は不活性雰囲気中で焼結する。

c)

副分類  副分類はなし。

d)

磁気特性及び密度  異方性材料の磁気特性値及び密度は,表 による(4.14.2 及び 6.参照)。

e)

寸法公差  寸法公差は,表 14 に詳述された Ti 含有量 1%以下の焼結 AlNiCo 磁石の寸法公差と同様と

する。

11.2

硬質磁性セラミック(ハードフェライト)

11.2.1

化学成分  ハードフェライトの化学成分は,分子式 MO・nFe

2

O

3

(M=Ba 又は Sr)で表す。比率 n

は 4.5 から 6.5 まで変化する。

磁気特性は,特別な添加物によって改良することができる。ハードフェライトは六方晶構造をもち,高

い一軸結晶磁気異方性を示すが,飽和磁化は比較的低い。

11.2.2

製造方法  単一結晶粒子から成るハードフェライト粉末の成形は磁界中で行い,その結果,粒子が

配向した異方性磁石が得られる。成形体は大気中で焼結する。

11.2.3

副分類

等方性ハードフェライト S1-0-x  x=1, 2,  …

異方性ハードフェライト S1-1-x  x=1, 2,  …

11.2.4

磁気特性及び密度  等方性及び異方性ハードフェライトの磁気特性及び密度は,表 による(4.1

4.2

及び 6.参照)

11.2.5

寸法公差  等方性及び異方性ハードフェライトの寸法公差は,表 21 による。


18

C 2502 : 1998

表 21  ハードフェライトの寸法公差

単位 mm

公称値

等方性ハードフェライト

異方性ハードフェライト

ボンド磁石

成 形 方 向 及
び垂直方向

成形方向

成 形 方 向 及
び垂直方向

成形方向(

8

)

押出又は圧延

射出又は圧縮

  4

以下

±0.25

±0.40

±0.25

±0.40

±0.15

±0.10

  4

を超え      6 以下

±0.25

±0.40

±0.25

±0.40

±0.15

±0.10

  6

を超え      8 以下

±0.25

±0.40

±0.25

±0.40

±0.15

±0.10

  8

を超え

10

以下

±0.30

±0.40

±0.30

±0.40

±0.15

±0.10

10

を超え

13

以下

±0.30

±0.40

±0.30

±0.40

±0.20

±0.10

13

を超え

16

以下

±0.30

±0.40

±0.35

±0.45

±0.20

±0.15

16

を超え

20

以下

±0.35

±0.45

±0.45

±0.55

±0.25

±0.15

20

を超え

25

以下

±0.40

±0.55

±0.55

±0.70

±0.30

±0.15

25

を超え

30

以下

±0.55

±0.70

±0.70

±0.90

±0.35

±0.20

30

を超え

35

以下

±0.65

±0.85

±0.80

±1.00

±0.40

±0.20

35

を超え

40

以下

±0.75

±1.00

±0.95

±1.20

±0.45

±0.25

40

を超え

45

以下

±0.85

±1.15

±1.10

±1.35

±0.50

±0.25

45

を超え

50

以下

±0.95

±1.30

±1.20

±0.50

±0.25

50

を超え

55

以下

±1.05

±1.65

±1.30

±0.55

±0.30

55

を超え

60

以下

±1.15

±1.80

±1.45

±0.60

±0.30

60

を超え

70

以下

±1.30

±2.10

±1.65

±0.70

±0.35

70

を超え

80

以下

±1.50

±2.40

±1.90

80

を超え

90

以下

±1.70

±2.70

±2.15

90

を超え 100 以下

±1.90

±3.00

±2.40

(

8

)

湿式成形ハードフェライトはすべての場合において磁極面を加工する。

11.3

ボンド磁石  プラスチックボンド磁石は,永久磁石粉末をプラスチック材料に埋め込んだ形で構成

する。このバインダ相は複合体の機械的性質のほとんどを決定し,一方磁石粉末は,その磁気特性値を決

定する。複合体の特性は永久磁石及び基質材料の種類だけではなく充てん(填)率によっても左右され,

また異方性材料の場合には配向度によっても変化するため,その品質レベルは多種多様である。焼結材料

に比べて低磁気特性値しかもたないにもかかわらず,ボンド磁石は製造コストが安く,形状に自由度が大

きく,また機械的性質が優れているため,多くの用途において経済的及び技術的な利点が提供できる。粉

末や金において要求される費用のかかる複雑な工程が不必要である。

11.3.1

化学成分  ボンド磁石を製造するための磁石材料には,AlNiCo,SmCo

5

,Sm

2

Co

17

,NdFeB 及びハ

ードフェライトの粉末があり(11.1.111.2.1 参照)

,主なバインダには,ゴム,熱可塑性及び熱硬化性樹

脂がある。

11.3.2

製造方法  プラマグ磁石と呼ばれるボンド磁石の製造方法は,使用される磁石材料とはほとんど類

似したところがない。可とう(撓)性のある材料は圧延,押出し又はカレンダー法によって製造する一方,

安定した形状の磁石は射出成形又は圧縮成形法によって作る。

射出成形法では,バインダに応じて混練機,押出混練機又はニーダを用いて磁石粉末を冷間又は温間で

混合する。射出成形磁石に対する最も重要なバインダは,ポリアミド及びポリエチレンである。コンパウ

ンドは,射出成形を行い,1 個取り又は多数個取りの金型を磁石形状,寸法及び生産数量に応じて使用す

る。異方性グレードの製造においては,金型内の磁界強度及び磁石形状によって決定される配向条件が磁

石特性値を決定的に支配する。

圧縮成形法は,市販されている中では唯一希土類ボンド磁石の製造に使用されているが,バインダとし

てエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂を使用する。コンパウンドは,金型キャビティ内に充てんし,0.6∼


19

C 2502 : 1998

1.0MPa

の圧力で加圧成形する。成形体はバインダの硬化のための熱処理を行う。異方性磁石は,異方性粉

末に配向磁界を印加しながら加圧成形する方法で製造することができる。

11.3.3

副分類

等方性 AlNiCo ボンド磁石 U1-0-x  x=1, 2,  …

等方性 RECo ボンド磁石 U2-0-x

x

= [10+n]  カレンダー及び押出し

x

= [20+n]  射出成形

x

= [30+n]  圧縮成形

n

=0, 1, 2,…9

異方性 RECo ボンド磁石 U2-1-x

x

= [10+n]  カレンダー及び押出し

x

: [20+n]  射出成形

x

= [30+n]  圧縮成形

n

=0, 1, 2,…9

等方性 REFe ボンド磁石 U3-0-x

x

= [10+n]  カレンダー及び押出し

x

= [20+n]  射出成形

x

= [30+n]  圧縮成形

n

=0, 1, 2,…9

等方性ハードフェライトボンド磁石

U4-0-x

x

= [10+n]  カレンダー及び押出し

x

= [20+n]  射出成形

x

= [30+n]  圧縮成形

n

=0, 1, 2,…9

異方性ハードフェライトボンド磁石

U4-1-x

x

= [10+n]  カレンダー及び押出し

x

= [20+n]  射出成形

x

= [30+n]  圧縮成形

n

=0, 1, 2,…9

11.3.4

磁気特性及び密度  磁気特性及び密度は,次による。

AlNiCoP

表 9

RECoP

表 10

REFeP

表 11

ハードフェライト P

表 12

11.3.5

寸法公差  寸法公差は,受渡当事者間の協定による。


20

C 2502 : 1998

12.

不可逆減磁挙動  本来残留磁気状態にある永久磁石は,減磁界(反磁界)にさらされると結局ある量

の磁束が失われる。減磁界を除くと残留磁気本来の磁束が全面的又は部分的に回復する。前者の場合には

磁気変化は完全に可逆であるが,後者の場合は部分的に可逆で部分的に非可逆である。磁界の変化に対応

する磁束の可逆変化は,材料規格関連表に示されるリコイル透磁率

µ

rec

によって定量的に表現する。した

がって,この可逆変化は永久磁石装置の設計を行う場合に考慮すべきである。

設計に際して,可逆変化だけを示す減磁界の範囲を知ることが非常に重要であるが,許容量の不可逆磁

束変化(不可逆減磁)を起こす減磁界強度を知る必要がある。これについては

図 に示す。

図 は,フル着磁された後の残留磁束密度 B

r

J

r

をもつ硬質磁性材料の減磁曲線及びリコイル曲線を示

している。ある強度の減磁界 H

D

を印加し,その磁界を再び零に戻すと(磁界の過渡的運動)

,材料中に残

留磁束密度 B

P

J

P

が導かれる。その状態を残留リコイル磁束密度(パーミアンス)と呼ぶ。B

p

B

r

の場合

は相対的に磁束の不可逆減磁が発生する。H

D

が増加するにつれ,減磁量も増加する。したがって,あらか

じめ決めた最大許容範囲の減磁量を導く H

D

の値が,減磁界に対する硬質磁性材料の定量的尺度となる。

例えば,最大許容減磁量が 5%の場合にはこれに合致した磁界を H

D5

と呼ぶ。H

D

は,JIS C 2501 の 10.4(リ

コイル線及びリコイル透磁率の測定)に示すように実験的に決定する。

図 1  B-H 及び J-H の減磁曲線及びリコイル曲線の概略図


21

C 2502 : 1998

附属書(参考)  物理的及び機械的データ

附属書表 には,異なったグループの硬質磁性材料に対する幾つかの物理的及び機械的データを示す。

附属書表 には,AlNiCo,CrFeCo,FeCoVCr,RECo,REFe 及びハードフェライト磁石に関するデータ

を含む。

すべてのデータは参考のために示してあり,それらの物理的及び機械的特性に応じて磁性材料の定性的

な比較に供する。


 

22

C

 2502 :

 19
98

附属書表 1  鋳造又は焼結磁石の物理的特性データ及び機械的特性参考値

材質/製造法

物理的特性データ

機械的特性データ

熱膨張(

2

)

係数

熱伝導度

電気固有抵抗

引張強度

圧縮強度

ヤング率

ビッカース

硬度

簡易名称

(

1

)

コード

番号

製造法

10

-6

/K W/m

・K

µΩ・m MPa  MPa

×10

3

MPa HV

AlNiCo i

又は

a

R1-0-x

及び

R1-1-x

鋳造

又は
焼結

11

∼12

10

∼50 0.45∼0.55 80∼300 300∼400 100∼200 300∼400

CrFeCo i

又は

a

R2-0-x

は R2-1-x

鋳造
又は
焼結

10

∼11

10

∼30 0.7∼0.8

1 200

∼1 400

(

3

)

600

∼700

(

4

)

300

∼350(

3

)

400

∼500(

4

)

FeCoVCr a

R3-1-x

鋳造

11

∼12

0.55

∼0.65

2 000

∼2 500

(

3

)

2 500

∼3 500

(

4

)

RECo 1: 5

RECo 2: 17

a R4-1-x

焼結

6

∼ 7

12

∼13

8

∼10

10

∼12

10

∼13

0.5

∼0.6

0.75

∼0.85

30

∼40

40

∼50

900

∼1 000

800

∼900

100

∼150

150

∼200

500

∼600

600

∼700

REFe a

R5-1-x

焼結

3

∼ 4

 (1

∼ 3)

8

∼10 1.4∼1.6 80∼90 1

000

∼1 100

150

∼200 500∼600

Hard

Ferrite

i

a

S1-0-x

S1-1-x

焼結

9

∼10

12

∼13

10

∼11

4

>10

4

 50

∼60 600∼700 15∼200 500∼600

(

1

)  i

=等方性;a=異方性

(

2

)

は,磁化方向と平行方向の熱膨張係数を表し, は,磁化方向と垂直方向の熱膨張係数を表す。

(

3

)

冷間加工上り

(

4

)

熱処理上り


23

C 2502 : 1998

電子材料 JIS 国際整合化委員会  構成表

氏名

所属

(主査)

一ノ瀬      昇

早稲田大学

(委員)

杉  原      真

元神奈川工科大学

木  戸  義  勇

科学技術庁金属材料技術研究所

永  松  荘  一

通商産業省機械情報産業局

兼  谷  明  男

通商産業省工業技術院

大  嶋  清  治

通商産業省工業技術院

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

小助川  充  生

日本電気計器検定所

濱  村      敦

住友特殊金属株式会社

平  林  康  之 TDK 株式会社

中  村  恭  之

住友特殊金属株式会社

長  崎      潔

株式会社東芝

大  塚      努

株式会社トーキン

高  安  龍  典

北陸電気工業株式会社

神  山      準

石塚電子株式会社

塚  田  潤  二

社団法人日本電子機械工業会

吉  田  孝  一

社団法人日本電機工業会

北      邦  郎

東英工業株式会社

会  田      洋

東光株式会社

丸  山      浩

株式会社タムラ製作所

和  田  忠  造

松下電器産業株式会社

磯  部  保  明

株式会社デンソー

(事務局)

長谷川      実

社団法人日本電子材料工業会

佐  藤  秀  樹

社団法人日本電子材料工業会

後  藤  和  紀

社団法人日本電子材料工業会

永久磁石 JIS 分科会  構成表

氏名

所属

(主査)

濱  村      敦

住友特殊金属株式会社

(委員)

大  嶋  清  治

通商産業省工業技術院

木  戸  義  勇

科学技術庁金属材料技術研究所

小助川  充  生

日本電気計器検定所

大  森  賢  次

日本ボンデットマグネット工業協会

平  林  康  之 TDK 株式会社

岡  安  真  也

日立金属株式会社

杉  崎  重  徳

信越化学工業株式会社

安  保  武  志

株式会社ダイドー電子

多  田  雅  行

株式会社トーキン

秋  岡  宏  治

セイコーエプソン株式会社

大  内      弘

東京フェライト製造株式会社

北      邦  郎

東英工業株式会社

磯  部  保  明

株式会社デンソー

(関係者)

港  野  久  衞

住特通商株式会社

山  本  日登志

住友特殊金属株式会社

増  田  正  純

通商産業省工業技術院

(事務局)

長谷川      実

社団法人日本電子材料工業会

佐  藤  秀  樹

社団法人日本電子材料工業会

後  藤  和  紀

社団法人日本電子材料工業会