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C 2351

:2013

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  種類及び記号  

1

4

  特性 

2

5

  材料 

2

6

  試験条件  

2

6.1

  試験状態  

2

6.2

  液状試料の採取  

3

6.3

  液状試料の調製  

3

6.4

  焼付試験片の作り方  

3

7

  数値の丸め方  

3

8

  試験方法  

3

8.1

  外観  

3

8.2

  粘度  

3

8.3

  不揮発分  

3

8.4

  薄めやすさ  

4

8.5

  試験片の塗膜厚さ  

4

8.6

  焼付塗膜の外観  

4

8.7

  ピンホール  

4

8.8

  可とう性  

5

8.9

  密着性  

5

8.10

  耐摩耗  

5

8.11

  絶縁破壊  

5

8.12

  耐軟化  

5

8.13

  耐熱衝撃  

5

8.14

  はんだ付け性  

5

9

  検査 

5

9.1

  検査の種類  

5

9.2

  検査項目  

6

10

  包装  

6

11

  製品の呼び方  

6

12

  表示  

6


C 2351

:2013

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,電気機能材料工業

会(JEIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS C 2351:2006 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

2351

:2013

エナメル線用ワニス

Varnishes for enameled wires

序文 

この規格は,1966 年に制定され,その後 6 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 2006 年に

行われたが,その後の JIS C 2103 の改正,JIS C 3003 の廃止及び JIS C 3216 規格群の制定に対応するため

に改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,エナメル線の製造に用いるエナメル線用ワニス(以下,ワニスという。

)について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 2103

  電気絶縁用ワニス試験方法

JIS C 3102

  電気用軟銅線

JIS C 3216-2

  巻線試験方法−第 2 部:寸法

JIS C 3216-3

  巻線試験方法−第 3 部:機械的特性

JIS C 3216-4

  巻線試験方法−第 4 部:化学的特性

JIS C 3216-5

  巻線試験方法−第 5 部:電気的特性

JIS C 3216-6

  巻線試験方法−第 6 部:熱的特性

JIS K 2435-3

  ベンゼン・トルエン・キシレン−第 3 部:キシレン

JIS K 2437

  フェノール類(フェノール,o-クレゾール,クレゾール酸及びキシレノール酸)

JIS K 5601-1-2

  塗料成分試験方法−第 1 部:通則−第 2 節:加熱残分

JIS Z 1601

  鋼製タイトヘッドドラム

JIS Z 1602

  金属板製 18 リットル缶

JIS Z 8401

  数値の丸め方

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態

JIS Z 8723

  表面色の視感比較方法

種類及び記号 

この規格で用いるワニスの種類及び記号は,

表 による。


2

C 2351

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表 1−種類及び記号

種類

記号

焼付け後の塗膜組成

ポリウレタン線用ワニス W143

ポリウレタン

ホルマール線用ワニス W142

ポリビニルホルマール

ポリエステル線用ワニス W141

テレフタル酸系ポリエステル

ポリエステルイミド線用ワニス

W144

ポリエステルイミド

特性 

特性は,箇条 の試験方法で試験を行ったとき,

表 に適合しなければならない。

表 2−特性

項目

種類

試験方法
適用箇条

ポリウレタン

線用ワニス

ホルマール

線用ワニス

ポリエステル

線用ワニス

ポリエステルイ

ミド線用ワニス

液状特性

外観

濁り及び不純物の混入があってはならない。

8.1 

粘度

(30  ℃)

  Pa・s

基準値は,受渡当事者間の協定による。

8.2 

許容差

±30 %

不揮発分

    %

基準値は,受渡当事者間の協定による。

8.3 

許容差

±2.0

薄めやすさ

基準値は,受渡当事者間の協定による。

8.4 

焼付け後の特

塗膜厚さ

2

種(

表 参照)

1

種(

表 参照)

8.5 

外観

表面が滑らかで一様の光沢及び色をもっていなければならない。

8.6 

ピンホール

8

以下

3

以下

8.7 

可とう性

皮膜に導体が見える亀裂があってはならない。

8.8 

密着性

皮膜に導体が見える亀裂があってはならない。

8.9 

耐摩耗 N −

平均値 8.28 以上 
最少値 7.00 以上

8.10 

絶縁破壊 V

1

600

以上 3

400

以上

8.11 

耐軟化

℃ 170 以上 240 以上 300 以上

8.12 

耐熱衝撃

皮膜に導体が見え
る亀裂があっては

ならない。

皮膜に導体が見える亀裂があって
はならない。

8.13 

はんだ付け性

一様にはんだが付

き,はんだかすが

残っていてはなら
ない。

8.14 

材料 

材料は,焼付け後の塗膜組成が

表 に規定する素材を準備し,その素材を適切な溶剤で溶解して作った

均質な液状の絶縁塗料とする。また,電気絶縁に有害な物質を含まず,銅,アルミニウムなどの導体に対

して有害な作用がなく,エナメル線の製造に適するように作らなければならない。

なお,塗料を着色する場合,その色は受渡当事者間の協定による。

試験条件 

6.1 

試験状態 

試験状態は,特に指定がない場合,JIS Z 8703 に規定する常温,常湿[20  ℃±15  ℃,相対湿度(65±


3

C 2351

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20

)%]とする。

6.2 

液状試料の採取 

液状試料の採取は,JIS C 2103 の箇条 4(試験方法に関する一般注意事項)による。

6.3 

液状試料の調製 

液状試料の調製は,JIS C 2103 の箇条 による。

6.4 

焼付試験片の作り方 

焼付試験片の作り方は,JIS C 3102 に規定する軟銅線のうち,

表 に規定する導体径をもつ軟銅線に液

体試料を塗る。炉を用い温度 250∼700  ℃,塗布回数 4∼20 回の範囲内で適切な速度によって,きず及び

汚れがないように,

表 に規定する塗膜厚さに焼き付ける方法とする。

表 3−焼付試験片の塗膜厚さ

単位  mm

種別

導体径

1.0 0.2

1

種 0.025∼0.051

2

− 0.008∼0.015

数値の丸め方 

数値の丸め方は,各試験によって得られた測定値又は平均値を JIS Z 8401 によって,

表 に規定する桁

数に丸める。

表 4−数値の丸め方

試験項目

丸める桁数

粘度

有効数字 2 桁

不揮発分

小数点以下 1 桁

試験方法 

8.1 

外観 

8.1.1 

方法 

試料を無色透明の内径 10∼40 mm のガラス容器に深さ 30 mm 以上になるまで入れ,JIS Z 8723 に規定す

る自然昼光照明の下で側面から透かして見て,濁り及び不純物の有無を調べる。

8.1.2 

報告 

外観(濁り及び不純物の有無)を報告する。

8.2 

粘度 

粘度は,JIS C 2103 の 5.3(粘度)による。ただし,測定温度は 30  ℃±0.5  ℃とする。

8.3 

不揮発分 

8.3.1 

装置及び器具 

装置及び器具は,JIS C 2103 の 5.4(不揮発分)による。ただし,短時間内にひょう量を行う場合には,

蓋付き平底皿は,蓋付きでなくても差し支えない。

8.3.2 

方法 

方法は,JIS C 2103 の 5.4 による。ただし,乾燥温度及び乾燥時間は,

表 による。試料の量は,1.5 g

±0.1 g とする。


4

C 2351

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表 5−乾燥温度及び乾燥時間

種類

乾燥温度

乾燥時間

a)

ポリウレタン線用ワニス 170±3 120

ホルマール線用ワニス

ポリエステル線用ワニス 200±3

ポリエステルイミド線用ワニス

a)

乾燥時間は JIS K 5601-1-2 による。

8.3.3 

計算 

不揮発分は,次の式によって求める。

100

1

2

1

3

m

×

=

W

W

W

W

V

ここに,

V

m

不揮発分(

%

W

1

平底皿の質量(

g

W

2

加熱前の平底皿及び試料の質量(

g

W

3

加熱後の平底皿及び試料の質量(

g

8.3.4 

報告 

次の事項を報告する。

a)

不揮発分の

2

個の結果

b)

温度,時間,試料の質量並びに平底皿の材質及び寸法

8.4 

薄めやすさ 

薄めやすさは,JIS C 2103 の 5.5(薄めやすさ)による。ただし,シンナーは,JIS K 2437 に規定するク

レゾール酸又はその類似品と JIS K 2435-3 に規定するキシレンとの混合物とし,その混合比は,

表 によ

る。

表 6−シンナーの混合比

単位  %

種類

混合比

クレゾール酸

又はその類似品

キシレン

ポリウレタン線用ワニス 50

50

ホルマール線用ワニス

ポリエステル線用ワニス 70

30

ポリエステルイミド線用ワニス

8.5 

試験片の塗膜厚さ 

試験片の塗膜厚さは,JIS C 3216-2 による。

8.6 

焼付塗膜の外観 

焼付塗膜の外観は,目視によって,塗膜の表面の滑らかさ並びに表面の光沢及び色について調べる。

8.7 

ピンホール 

ピンホールは,JIS C 3216-5 の箇条 7(ピンホール試験)による。

なお,ピンホールの数が規定値に適合しない場合には,更に

2

本をとって再試験を行うことができる。

2

本とも適合の場合,合格とする。


5

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8.8 

可とう性 

可とう性は,JIS C 3216-3 の箇条 5(可とう性及び密着性)による。ただし,ポリウレタン線用ワニスに

ついては JIS C 3216-3 の JA.5.1(可とう性)による。また,巻付径及び伸長率は,

表 による。

表 7−巻付径及び伸長率

種類

導体径

mm

巻付径

伸長率

%

ポリウレタン線用ワニス 0.2

切断

ホルマール線用ワニス 1.0

仕上外径

ポリエステル線用ワニス

ポリエステルイミド線用ワニス

8.9 

密着性 

密着性は,JIS C 3216-3 の箇条 5(可とう性及び密着性)による。

8.10 

耐摩耗 

耐摩耗は,JIS C 3216-3 の箇条 6[耐摩耗(エナメル丸線に適用)

]による。

8.11 

絶縁破壊 

絶縁破壊は,JIS C 3216-5 の箇条 4(絶縁破壊)による。

8.12 

耐軟化 

耐軟化は,JIS C 3216-6 の箇条 4[耐軟化(公称導体径

0.100 mm

を超え

1.600 mm

以下のエナメル丸線

及びテープ巻丸線に適用)

]による。

8.13 

耐熱衝撃 

耐熱衝撃は,JIS C 3216-6 の箇条 3[耐熱衝撃(エナメル線及びテープ巻線に適用)

]による。ただし,

ポリウレタン線用ワニスについては,JIS C 3216-6 の JA.3(耐熱衝撃)による。また,導体径,巻付径,

伸長率及び加熱温度は,

表 による。

表 8−導体径,巻付径,伸長率及び加熱温度

種類

導体径

mm

巻付径

伸長率

%

加熱温度

ポリウレタン線用ワニス 0.2

− 10

130

±5

ポリエステル線用ワニス 1.0

導体径の 4 倍

− 150±5

ポリエステルイミド線用ワニス

導体径の 3 倍

200

±5

8.14 

はんだ付け性 

はんだ付け性は,JIS C 3216-4 の箇条 5[はんだ付け性(エナメル丸線及びより線に適用)

]による。は

んだの温度は

380

℃±

5

℃とし,浸せき時間は

2

秒間とする。

検査 

9.1 

検査の種類 

検査の種類は,次の

2

種類とする。

a)

形式検査  形式検査とは,形式認定のとき,ワニスの液状特性及び焼付け後の特性について良否を判

定するために,そのワニスを代表するロットについて行う検査とする。ただし,焼付け後の特性は,

ワニス製造業者が指定した値とする。


6

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b)

受渡検査  受渡検査とは,製品を受渡しする場合,その良否を判定するための検査とする。

9.2 

検査項目 

検査項目及び検査の種類は,

表 による。検査は,箇条 によって試験し,箇条 に適合したものを合

格とする。ただし,形式検査項目も含めて受渡当事者間の協定によって,その一部を省略することができ

る。

表 9−検査項目及び検査の種類

検査項目

検査の種類

形式検査

受渡検査

液状特性

外観

粘度

不揮発分

薄めやすさ

焼付け後の特

塗膜厚さ

外観

ピンホール

可とう性

密着性

耐摩耗

絶縁破壊

耐軟化

耐熱衝撃

はんだ付け性

10 

包装 

包装用の容器は,通常,JIS Z 1602 に規定する

18 L

缶,JIS Z 1601 に規定するドラムなどとし,輸送に

適したものとする。

11 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,種類及び不揮発分,又は記号及び不揮発分による。ただし,不揮発分は,省略しても

よい。

ポリエステル線用ワニス

30 %

,又は

 W141

30

12 

表示 

容器の見やすいところに,次の事項を表示する。

a)

この規格の規格番号

b)

種類又はその記号,製造業者が個別に定めた品名及び不揮発分。ただし,製造業者が個別に定めた品

名及び不揮発分は,受渡当事者間の協定によって省略することができる。

c)

正味質量

d)

製造業者名又はその略号

e)

製造番号又は製造年月若しくはその略号

f)

法令で定められた表示


7

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参考文献

JIS C 3003

  エナメル線試験方法

注記

この規格は,

2011

3

22

日に廃止された。

JIS C 3202

  エナメル線