C 2317 : 1999
(1)
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによって,JIS C 2317 : 1995 は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正では,対応国際規格 IEC 60626-3, Combined flexible materials for electrical insulation−Part 3 :
Specifications for individual materials
との整合化を図った。
JIS C 2317
には,次に示す附属書がある。
附属書(規定) 電気絶縁用可とう(撓)性複合材料
日本工業規格
JIS
C
2317
: 1999
電気用ポリエステルフィルム加工紙
Combined flexible materials consisting of polyester films
and insulating papers for electrical purposes
序文 この規格は,1996 年に第 2 版として発行された IEC 60626-3, Combined flexible materials for electrical
insulation
−Part 3 : Specification for indivisual materials を元に,本体には従来,日本工業規格で規定していた
電気用ポリエステルフィルム加工紙について規定し,これに対応する国際規格 IEC 60626-3 : 1996 の規定
については翻訳し,技術的内容を変更することなく,附属書として作成した日本工業規格である。
1.
適用範囲 この規格は,主に電気機器の絶縁層を構成するために用いる JIS C 2318 に規定するポリエ
チレンテレフタレートフィルム(以下,フィルムという。
)と,これに緩衝性をもたせるためにはり合わせ
た絶縁紙とから成る電気用ポリエステルフィルム加工紙(以下,加工紙という。
)について規定する。その
他電気絶縁用可とう性複合材料については
附属書(規定)による。
なお,この規格の本体又は附属書の規定は,一つの製品に対してそのいずれかを一貫して適用するもの
とし,両者の対応する規定項目,内容を適宜選択又は混用して適用することはできない。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 60626-3 : 1996, Specification for combined flexible materials for electrical insulation
−Part 3 :
Specifications for individual materials
参考 上記 IEC 規格番号は,1997 年 1 月から実施の IEC 規格番号体系によるものである。これより
前に発行された規格については,規格票に記載された規格番号 60000 を加えた番号に切り替え
る。これは番号だけの切替えであり,内容は同一である。
2.
引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格はその最新版を適用する。
JIS C 2111
電気絶縁紙試験方法
JIS C 2304
コイル絶縁紙
JIS C 2305
プレスボード
JIS C 2307
電力ケーブル用絶縁紙
JIS C 2318
電気用ポリエチレンテレフタレートフィルム
JIS Z 8401
数値の丸め方
2
C 2317 : 1999
3.
種類 種類は,フィルムの厚さによって区分し,電気用ポリエステルフィルム加工紙を種類 A に,電
気絶縁用可とう性複合材料を種類 B に分類し,その詳細分類は,種類 A においては
表 1 に,種類 B にお
いては,
附属書によるものとする。附属書表 1 の種類 B の電気絶縁用可とう性複合材料については,附属
書で規定する。
表 1 種類 A
単位 mm
種類
フィルムの厚さ
絶縁紙の種類及び厚さ
TK 3808
0.038
JIS C 2304
コイル絶縁紙 2 種 0.080
TK 3813
JIS C 2304
コイル絶縁紙 2 種 0.130
TK 5008
0.050
JIS C 2304
コイル絶縁紙 2 種 0.080
TK 5013
JIS C 2304
コイル絶縁紙 2 種 0.130
TP 3825
0.038
JIS C 2305
プレスボード 2 種 0.25
TP 5013
0.050
JIS C 2305
プレスボード 2 種 0.13
TP 5018
JIS C 2305
プレスボード 2 種 0.18
TP 7513
0.075
JIS C 2305
プレスボード 2 種 0.13
TP 7518
JIS C 2305
プレスボード 2 種 0.18
TP 7525
JIS C 2305
プレスボード 2 種 0.25
4.
特性 特性は,表 2 のとおりとする。
表 2 特性
引張強さ(
1
)
Mpa
端裂抵抗
N/20mm
加工紙の接着性
絶縁破壊電圧
kV
裂け目,縦方向
裂け目,横方向
種類
縦方向 横方向
平均値 最低値
平均値
最低値
加熱後
吸湿後
平均値
最低値
TK 3808 65
以上 35 以上 120 以上 90 以上 120 以上 90 以上
6.0
以上 3.5 以上
TK 3813 58
以上 33 以上 140 以上 110 以上 140 以上 110 以上
6.5
以上 4.0 以上
TK 5008 65
以上 37 以上 190 以上 150 以上 190 以上 150 以上
8.0
以上 5.0 以上
TK 5013 62
以上 38 以上 200 以上 160 以上 200 以上 160 以上
8.5
以上 5.5 以上
TP 3825
61
以上 37 以上 170 以上 140 以上 170 以上 140 以上
7.0
以上 4.5 以上
TP 5013
65
以上 41 以上 200 以上 160 以上 200 以上 160 以上
8.5
以上 6.0 以上
TP 5018
60
以上 38 以上 210 以上 170 以上 210 以上 170 以上
9.0
以上 6.5 以上
TP 7513
87
以上 56 以上 250 以上 200 以上 250 以上 200 以上
10.0
以上 7.0 以上
TP 7518
81
以上 50 以上 300 以上 240 以上 300 以上 240 以上
10.5
以上 7.5 以上
TP 7525
69
以上 42 以上 320 以上 250 以上 320 以上 250 以上
接 着 剤 の
軟 化 に よ
る 流 出 ,
は が れ ,
膨 れ な ど
が 生 じ て
は な ら な
い。
は が れ ,
膨 れ , し
わ な ど が
生 じ て は
な ら な
い。
11.0
以上 8.0 以上
注(
1
)
引張強さの縦方向とは,紙のす(抄)き方向,また,横方向とは,これと直角の方向をいう。
5.
寸法 厚さ及び許容差は,表 3 のとおりとする。
加工紙の幅及び長さ並びに巻取り又は平判かは,受渡当事者間の協定による。
3
C 2317 : 1999
表 3 厚さ及び許容差
種類
厚さ mm
厚さの許容差 %
TK 3808
0.130
±15
TK 3813
0.180
±12
TK 5008
0.140
±15
TK 5013
0.190
±12
TP 3825
0.300
±10
TP 5013
0.190
TP 5018
0.240
TP 7513
0.210
TP 7518
0.260
±12
TP 7525
0.340
±10
備考 許容差の絶対値は,JIS Z 8401 によって小数点以下 2 けたに丸める。
6.
試験
6.1
試料の採り方 試料の採り方は,JIS C 2111 の 2.(試料の採り方)による。
6.2
試験条件 試験条件は,JIS C 2111 の 3.(試験条件)による。
6.3
試験方法 試験方法は,次のとおりとする。
a)
寸法試験 寸法試験は,JIS C 2111 の 5.1.2(1 枚で厚さを測る場合)(2),5.2(平判の幅及び長さ)及
び 5.3(巻取りの幅及び径)による。ただし,厚さの測定は,10 か所とする。
b)
引張強さ試験 引張強さ試験は,JIS C 2111 の 7.(引張強さ及び伸び)による。ただし,引張強さは,
縦方向及び横方向それぞれ 5 枚の試験片について行うものとする。
c)
端裂抵抗試験 端裂抵抗試験は,JIS C 2111 の 21.(端裂抵抗)による。
d)
加工紙の接着性試験
1)
加熱後の接着性試験 加熱後の接着性試験は,試料から約 125×125mm の試験片を採り,130±3℃
の空気恒温槽の壁から 5cm 以上離れた内側で金網又は金属板の上に水平に載せ,4 時間加熱した後
取り出し,接着剤の軟化による流失,はがれ,膨れ,その他実用上有害な欠点が生じるかどうかを
調べる。
2)
吸湿後の接着性試験 吸湿後の接着性試験は,1)と同一大きさの試験片を,温度 40±2℃,相対湿
度 (90±5) %の恒温恒湿槽の中で 24 時間吸湿処理した後,はがれ,膨れ,しわ,その他実用上有害
な欠点があるかどうかを調べる。
e)
絶縁破壊電圧試験 絶縁破壊電圧試験は,JIS C 2111 の 17.1(交流の場合)による。この試験は少な
くとも 10 回行うものとする。
7.
検査 検査は,6.の試験によって次の項目について行い,4.及び 5.の規定に適合しなければならない。
なお,検査は,受渡当事者間の協定によって,その一部の項目を省くことができる。
a)
寸法
b)
引張強さ
c)
端裂抵抗
d)
加工紙の接着性
e)
絶縁破壊電圧
4
C 2317 : 1999
8.
包装 包装は,汚損,損傷,吸湿などのおそれがなく,かつ,輸送に適するようにする。
9.
製品の呼び方 製品の呼び方は,名称,種類及び寸法(巻取りの場合は厚さ×幅,又は平判の場合は
厚さ×幅×長さ)による。
例1. (巻取りの場合) 電気用ポリエステルフィルム加工紙
TK 5013
0.19
×900
又は TK
5013
0.19
×900
例2. (巻取りの場合) 電気絶縁用可とう性複合材料
シート 100
0.10
×900
又は
シート 100
0.10
×900
例3. (平判の場合)
電気用ポリエステルフィルム加工紙
TP 7525
0.34
×900×1 800
又は TP
7525
0.34
×900×1 800
例4. (平判の場合)
電気絶縁用可とう性複合材料
シート 110
0.12
×900×1 800
又は
シート 110
0.12
×900×1 800
10.
表示 包装の見やすいところに,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
a)
名称
b)
種類
c)
寸法(巻取りの場合は厚さ×幅,又は平判の場合は厚さ×幅×長さ)
d)
数量(巻取りの場合は長さ,又は平判の場合は枚数)
e)
製造業者名又はその略号
f)
製造年月日又はその略号
g)
製造番号又はロール番号
5
C 2317 : 1999
附属書(規定) 電気絶縁用可とう(撓)性複合材料
序文 この附属書は,この規格の本体部分の規定に対応する国際規格 IEC 60626-3, Combined flexible
materials for electrical insulation
−Part 3 : Specification for indivisual materials を技術的内容を変更することな
く翻訳し,規定したものである。
なお,この規格のうち,点線の下線を施してある箇所は対応国際規格にはない事項である。
1.
適用範囲 この附属書は,電気絶縁用可とう性複合材料の寸法及び性能の要求事項について規定する。
この附属書は種類ごとに要求事項を記載したシートを集めた形式になっている。シートには
表 1 に従って
番号が付いていて,表はこの附属書に属するシートの一覧表となっている。
2.
引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。発行の時点では,記載の版が有効であった。引用されている規格は,すべて改正されるものであり,
この規格に基づいて合意した関係者は,次に掲げる引用規格の最新版が適用できるかどうかを確かめるよ
う奨励する。IEC 及び ISO のメンバーは,現在有効な国際規格の登録簿を保持している。
JIS C 2304
コイル絶縁紙
JIS C 2305
プレスボード
JIS C 2307
電力ケーブル用絶縁紙
IEC 60554-1 : 1977, Specification for cellulosic papers for electrical purposes
−Part 1 : Definitions and general
requirements
IEC 60554-3, Specification for cellulosic papers for electrical purposes
−Part 3 : Specifications for individual
materials
IEC 60626-1 : 1995, Combined flexible materials for electrical insulation
−Part 1 : Definitions and general
requirements
IEC 60626-2 : 1995, Combined flexible materials for electrical insulation
−Part 2 : Methods of test
IEC 60641-1 : 1979, Specification for pressboard and presspaper of electrical purposes
−Part 1 : Definitions
and general requirements
IEC 60641-3 : Specification for pressboard and presspaper of electrical purposes
−Part 3 : Specifications for
individual materials
IEC 60674-1 : 1980, Specification for plastic films for electrical purposes
−Part 1 : Definitions and general
requirements
IEC 60674-3 : Specification for plastic films for electrical purposes
−Part 3 : Specification for individual
materials
IEC 60819-1 : 1995, Non-cellulosic papers for electrical purposes
− Part 1 : Definitions and general
requirements
IEC 60819-3 : Specification for Non-cellulosic papers for electrical purposes
−Part 3 : Specifications for
individual materials
6
C 2317 : 1999
3.
要求事項 各々の可とう性複合材料は,IEC 60626-1 の一般要求事項に適合するとともに,さらに,
このシートに示したように,そのタイプに相当する適切なシートの要求事項に適合しなければならない。
4.
呼び方 附属書表 1 は,材料の呼び方及び各シートに特有の組合せを示してある。この規格に従う材
料はこの規格番号を含み,IEC 60626-1 による材料の呼び方及び厚さを含む呼び方によって,識別しなけ
ればならない。
例 JIS C 2317 附属書,シート 112,P-C/F-PET/P-C,0.15mm
5.
耐熱区分 今までの経験が電気絶縁系における可とう性複合材料の耐熱性についての情報を与えてい
る。この情報はそれぞれ個々のシートに与えている。これらのシートの耐熱区分の情報は,要求事項とし
て考慮しなくてもよい。
6.
規格シート
附属書表 1 シート区分のための基本表
シート No.
可とう性複合材料の構成
100
〜149
硫酸塩法で作られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパーとの組合せ。
100
〜109
PET フィルムとの 2 層構成。
110
〜119
PET フィルムとの 3 層構成。
120
〜149
その他の組合せ。
150
〜199
木綿繊維で作られた絶縁紙,又はプレスペーパーとの組合せ。
150
〜159
PET フィルムとの 2 層構成。
160
〜169
PET フィルムとの 3 層構成。
170
〜199
その他の組合せ。
200
〜249
木綿繊維及び木材パルプ繊維の両方を含む絶縁紙,並びにプレスペーパーとの組合せ。
200
〜209
PET フィルムとの 2 層構成。
210
〜219
PET フィルムとの 3 層構成。
220
〜249
その他の組合せ。
250
〜299
セルローズ以外の繊維又はセルローズと非セルローズとの混合から成る絶縁紙,又はプレ
スペーパーと他の絶縁材料との複合構成。
300
〜399
有機非セルローズ繊維から成る湿式法の紙との組合せ。
300
〜309
PET フィルムとカレンダー処理したアラミド紙との 2 層構成。
310
〜319
PET フィルムとカレンダー処理したアラミド紙との 3 層構成。
320
〜329
PET フィルムとカレンダー処理してないアラミド紙との 3 層構成。
330
〜339
ポリイミド (PI) フィルムとカレンダー処理したアラミド紙との 3 層構成。
340
〜399
その他の組合せ。
400
〜499
無機繊維から成る湿式法の紙との組合せ。
400
〜459
ガラス繊維。
460
〜499
その他。
500
〜599
有機繊維から成る乾式不織布との組合せ。
500
〜519 PET 繊維 100%の乾式不織布との組合せ。
500
〜539
アラミド繊維 100%の乾式不織布との組合せ。
7
C 2317 : 1999
シート No.
可とう性複合材料の構成
540
〜599
その他。
600
〜999
その他の構成物。
備考 この表に示したシートは,まだ利用できないものがある。
利用できるシートを,次に示す。
7.
表示 表示は本体の 10.による。
8
C 2317 : 1999
シート 100
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 23
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 2 層複合材料の要
求事項
F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 23
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) に硫酸塩法で作られた
木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 2 層材料に対する要求事項を
示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 23
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 6kV
折り目のある試料に対しては 5kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
9
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.10 0.13 0.15 0.18 0.20 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.60
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
15
15
10 10 10 10
10
複合品の坪量
3
g/m
2
±12%
115
155
190
215
250
300
370 430 490 610
730
90
100
135
150
180
220
270 300 360 450
540
折り目なしの引張
強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
60
70
90
100
120
140
180 200 240 300
360
70
80
100
110
140
170
210 240 280 350
420
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
40
50
60
70
80
100
120 140 160 200
240
折り目なしの伸び
3
3
3
3
5
5
5
5
5
5
5
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
13
13
13 13 13 13
13
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
10
C 2317 : 1999
シート 101
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 36
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 2 層複合材料の要
求事項
F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 36
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) に硫酸塩法で作られた
木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 2 層材料に対する要求事項を
示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 36
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 7kV
折り目のある試料に対しては 6kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
11
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.10 0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.60
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
10
10 10 10 10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
120
190
250
280
370
395 490 510 610
730
90
135
180
190
270
280 360 380 450
540
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
60
90
120
130
180
190 240 250 300
360
70
100
130
150
200
230 270 300 340
410
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min
MD
CMD
40
60
80
90
120
130 160 170 200
240
3
3
5
5
5
5
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
13
13
13
13 13 13 13
13
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
12
C 2317 : 1999
シート 102
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 50
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 2 層複合材料の要
求事項
F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 50
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) に硫酸塩法で作られた
木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 2 層材料に対する要求事項を
示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 50
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 8kV
折り目のある試料に対しては 6kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
13
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.60
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
10
10 10 10 10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
190
245
305
360
420
480 535 590 700
100
120
150
190
240
300 360 380 400
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
80
90
95
105
120
150 180 190 200
70
80
95
130
180
230 275 300 320
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
40
50
60
90
115
145 175 180 190
3
3
3
3
5
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
13
13 13 13 13
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
14
C 2317 : 1999
シート 110
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 23
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要
求事項
P-C/F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 23
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に硫酸塩法で作
られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 3 層材料に対する要求
事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 23
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 6kV
折り目のある試料に対しては 5kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
15
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.12 0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.60
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
10
10
10
10 10 10 10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
140
170
230
270
370
430 490 550 610
730
100
135
160
190
270
300 360 400 450
540
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
70
90
120
130
160
200 240 270 300
360
60
105
140
150
210
240 260 310 350
420
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
40
60
80
90
120
135 160 175 200
240
3
3
5
5
5
5
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
10
10 10 10 10
10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
16
C 2317 : 1999
シート 111
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 36
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要
求事項
P-C/F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 36
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に硫酸塩法で作
られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 3 層材料に対する要求
事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 36
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 7kV
折り目のある試料に対しては 6kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
17
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.12 0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.60
複合品の厚さ
許容範囲
2
±
%
15
15
15
10
10
10 10 10 10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
150
180
240
300
370
430 490 550 610
730
100
135
180
200
270
300 360 400 450
540
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
75
100
120
130
180
200 240 255 300
360
85
100
140
160
210
230 280 300 350
420
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
50
60
80
90
120
130 160 175 200
240
5
5
5
5
5
5
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
10
10 10 10 10
10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
18
C 2317 : 1999
シート 112
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 50
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要
求事項
P-C/F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 50
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に硫酸塩法で作
られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 3 層材料に対する要求
事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 50
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 8kV
折り目のある試料に対しては 6kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
19
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm
0.15 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45
0.50
0.55
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 15
15
10
10
10
10
10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
200
320
380
440
490
550 620 700
135
200
270
310
360
400 450 540
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
100
130
180
200
240
255 300 360
100
160
210
235
280
300 350 420
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
60
80
120
130
160
175 200 240
3
3
3
3
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
10
10 10 10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
20
C 2317 : 1999
シート 113
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 75
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要
求事項
P-C/F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 75
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に硫酸塩法で作
られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 3 層材料に対する要求
事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 75
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 10kV
折り目のある試料に対しては 9kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
21
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.15 0.20 0.25 0.30 0.35 0.40 0.45 0.50 0.60
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
10
10
10
10 10 10 10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
190
240
310
380
430
510 560 620 740
140
190
230
280
330
380 420 470 570
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
105
140
170
210
240
280 310 350 420
100
130
160
200
230
270 300 340 410
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
65
90
110
120
130
180 200 220 270
5
5
5
5
5
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
10
10 10 10 10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
22
C 2317 : 1999
シート 114
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 100
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の
要求事項
P-C/F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 100
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に硫酸塩法で
作られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 3 層材料に対する要
求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 100
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 11kV
折り目のある試料に対しては 9kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
23
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm
0.20 0.30 0.40 0.50
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 15
10
10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
250
380
510
620
200
300
400
500
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
160
240
320
400
140
210
280
350
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
100
150
200
250
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
24
C 2317 : 1999
シート 115
プレスペーパー又は絶縁紙と呼び厚さ 125
µm の PET フィルムとをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の
要求事項
P-C/F-PET/P-C
1.
対象品種
このシートは,呼び厚さ 125
µm のポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に硫酸塩法で
作られた木材パルプ繊維から成る絶縁紙,又はプレスペーパー (P-C) をはり合わせた 3 層材料に対する要
求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,120〜130℃に至るまで及び 120〜130℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,JIS C 2307
附属書の 1.1, 1.2, 1.3 及び 1.4 の要求事項に適合する絶縁紙,JIS C 2305 附属
書 2 の種類 P2 又は P4 の要求事項に適合するプレスペーパーのいずれかを使用する。これら絶縁紙,又は
プレスペーパーの各々はり合わせ品の坪量に影響を与える異なった密度のものでもよい。
PET
フィルムは,
呼び厚さ 125
µm で IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
絶縁破壊電圧の要求事項
5.
の表に示したすべての複合材料に対する最低絶縁破壊電圧は,直径 6mm の電極を使用した場合は,次
による。
折り目のない試料に対しては 13kV
折り目のある試料に対しては 11kV
ただし,IEC 60626-2 に従って,折り目のある試料の最低絶縁破壊電圧は,呼び厚さが 0.5mm を超える
複合材料に対しては必要としない。
25
C 2317 : 1999
5.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm
0.20 0.30 0.40 0.50
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 15
10
10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
260
380
515
635
200
300
400
500
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
160
240
320
400
140
210
280
350
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
100
150
200
250
5
5
5
5
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
26
C 2317 : 1999
シート 302
PET
フィルムと呼び厚さ 50
µm のカレンダー処理したアラミド紙とをはり合わせた可とう性 2 層複合材料
の要求事項
P-PAa/F-PET
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) に呼び厚さ 50
µm のカレンダー処理した
アラミド紙 (P-PAa) をはり合わせた 2 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,130〜155℃に至るまで及び 130〜155℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用する PET フ
ィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.08 0.10 0.11 0.13 0.16 0.18 0.25 0.31 0.41
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
15
15 15 10 10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
95
110
125
160
190
230 320 390 550
フィルムの呼び厚さ
µm
23
36
50
75
100
125 190 250 350
100
120
130
140
160
180 230 280 340
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
70
80
80
90
100
120 200 300 320
60
70
80
90
100
130 150 200 250
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
50
60
60
80
90
100 150 200 250
15
15
15
15
15
15 20 20 20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
20
20
20
20
20
20 20 20 20
kV min.
折り目なし
5
6
7
9
10
12 15 18 21
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
折り目あり
4
5
6
8
8
10 12 15 18
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
27
C 2317 : 1999
シート 303
PET
フィルムと呼び厚さ 80
µm のカレンダー処理したアラミド紙とをはり合わせた可とう性 2 層複合材料
の要求事項
P-PAa/F-PET
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) に呼び厚さ 80
µm のカレンダー処理した
アラミド紙 (P-PAa) をはり合わせた 2 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,130〜155℃に至るまで及び 130〜155℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用する PET フ
ィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.11 0.12 0.14 0.16 0.19 0.22 0.28 0.34 0.44
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
15
15 15 10 10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
120
135
155
190
220
255 340 420 565
フィルムの呼び厚さ
µm
23
36
50
75
100
125 190 250 350
100
120
130
140
160
180 230 280 340
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
70
80
80
90
100
120 200 300 320
60
70
80
90
100
130 150 200 250
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
50
60
60
80
90
100 150 200 250
15
15
15
15
15
15 20 20 20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
20
20
20
20
20
20 25 25 25
kV
min.
折り目なし
6
7
8
10
11
13 16 18 21
絶縁破壊電圧
(直径6mmの電極)
9
折り目あり
5
6
6
8
9
11 13 15 18
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
28
C 2317 : 1999
シート 312
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 50
µ
m
のカレンダー処理したアラミド紙とをはり合わせた可とう性 3 層複
合材料の要求事項
P-PAa/F-PET/P-PAa
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 50
µm のカレンダー処
理したアラミド紙 (P-PAa) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,155〜180℃に至るまで及び 155〜180℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用する PET フ
ィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.14 0.15 0.17 0.19 0.22 0.24 0.31 0.37 0.47
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
15
15 15 10 10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
140
150
170
200
230
270 360 450 590
フィルムの呼び厚さ
µm
23
36
50
75
100
125 190 250 350
100
150
160
170
190
220 270 330 400
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
80
90
90
105
120
150 200 300 350
80
80
90
100
110
130 200 250 300
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
50
70
70
90
100
120 150 200 250
15
15
15
15
15
20 20 20 20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
20
20
20
20
20
20 25 25 25
kV
min.
折り目なし
6
7
8
11
12
14 19 23 28
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
折り目あり
5
6
7
9
10
12 15 18 20
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
29
C 2317 : 1999
シート 313
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 80
µm のカレンダー処理したアラミド紙とをはり合わせた可とう性 3 層複
合材料の要求事項
P-PAa/F-PET/P-PAa
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 80
µm のカレンダー処
理したアラミド紙 (P-PAa) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,155〜180℃に至るまで及び 155〜180℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用する PET フ
ィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ
2
mm
0.20 0.21 0.22 0.25 0.28 0.30 0.36 0.43 0.48 0.53
複合品の厚さ
許容範囲
2
±%
15
15
15
15
15
15 15 10 10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
185
200
220
255
290
325 420 500 570
640
フィルムの呼び厚さ
µm
23
36
50
75
100
125 190 250 350
350
160
160
170
190
220
270 320 380 430
450
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
100
120
140
180
190
200 250 300 300
300
80
90
160
180
190
200 250 300 300
300
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
60
70
100
140
150
160 200 250 250
250
15
15
15
15
15
20 20 20 20
20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
20
20
20
20
20
25 25 25 25
25
kV min.
折り目なし
7
8
9
12
13
15 20 23 25
30
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
折り目あり
5
7
8
10
11
13 16 18 20
NR
備考
MD
CMD
min.
NR
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
=要求なし
30
C 2317 : 1999
シート 315
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 130
µm のカレンダー処理したアラミド紙とをはり合わせた可とう性 3 層
複合材料の要求事項
P-PAa/F-PET/P-PAa
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 130
µm のカレンダー
処理したアラミド紙 (P-PAa) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,155〜180℃に至るまで及び 155〜180℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用する PET フ
ィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm 0.32 0.35 0.37 0.40 0.52
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 15
15
15
15
15
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
330
360
400
440
620
フィルムの呼び厚さ
µm 50
75
100
125
250
200
220
250
300
400
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
170
200
220
260
320
170
190
210
230
330
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
120
130
150
190
300
7
7
7
7
15
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
20
kV min.
折り目なし 10
13
14
16
25
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
折り目あり
8
11
12
14
NR
備考
MD
CMD
min.
NR
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
=要求なし
31
C 2317 : 1999
シート 320
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 130
µm のカレンダー処理してないアラミド紙とをはり合わせた可とう性 3
層複合材料の要求事項
P-PAa/F-PET/P-PAa
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 130
µm のカレンダー
処理してないアラミド紙 (P-PAa) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,155〜180℃に至るまで及び 155〜180℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用する PET フ
ィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm 0.28 0.30 0.32 0.35 0.37 0.40
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 20
20
20
20
20
20
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
135
155
170
205
240
280
フィルムの呼び厚さ
µm 23
36
50
75
100
125
45
60
75
100
120
140
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
45
60
75
100
120
140
40
50
75
80
100
120
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
40
50
75
80
100
120
7
7
7
7
7
7
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
10
10
10
10
10
10
4
5
6
9
10
12
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
kV min.
折り目なし
折り目あり
3
4
5
6
9
10
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
32
C 2317 : 1999
シート 330
ポリイミドフィルムの両側にカレンダー処理したアラミド紙とを 3 層にはり合わせた可とう性 3 層複合材
料の要求事項
P-PAa/F-PI/P-PAa
1.
対象品種
このシートは,ポリイミドフィルム (F-PI) の両側にカレンダー処理したアラミド紙 (P-PAa) をはり合
わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,180〜200℃に至るまで及び 180〜200℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
3.
個々の層の要求事項
使用する紙は,IEC 60819-1 及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。使用するポリイミ
ドフィルムは,IEC 60674-1 及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm 0.14 0.17 0.20 0.22 0.30 0.32
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 15
15
15
15
15
15
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
135
170
190
220
300
330
フィルムの呼び厚さ 3
µm 25
50
25
50
25
50
アラミド紙の
呼び厚さ
µm 50
50
80
80
130
130
140
160
160
200
270
300
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
80
90
100
180
150
260
70
90
80
160
140
180
折り目ありの
引張強さ
(フィルム内側)
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
50
70
60
100
90
130
15
17
15
17
15
17
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
15
17
15
17
15
17
7
9
7
9
7
9
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
kV min.
折り目なし
折り目あり
6
8
6
8
6
8
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
33
C 2317 : 1999
シート 502
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 50
µm の PET 不織布とをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要求事項
P-PET/F-PET/P-PET
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 50
µm の PET 繊維から
作られた乾式法不織布 (P-PET) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,130〜155℃に至るまで及び 130〜155℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
耐熱温度の上昇は,温度の上昇に対して十分な電気絶縁特性を維持することのできる樹脂をしみ込ませ
たマット(不織布)を含んでいる積層物に応用することができる。
3.
個々の層の要求事項
紙は,
IEC 60819-1
及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。
PET
フィルムは,
IEC 60674-1
及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm 0.13 0.15 0.18 0.20 0.23 0.30
0.35
0.45
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 15
15
15
15
15
15
10
10
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
115
145
190
220
260
350 425 560
フィルムの呼び厚さ
µm 23
50
75
100
125
190
250
350
50
110
140
160
200
300 350 400
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
40
90
105
120
150
200 300 350
35
90
105
120
150
200 300 350
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
30
70
90
100
120
150 200 250
20
20
20
20
20
20 20 20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
50
50
50
50
50
50 50 50
4
6
7
9
10
15 18 22
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
kV min.
折り目なし
折り目あり
3
5
6
8
9
13 16 20
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
34
C 2317 : 1999
シート 503
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 75
µm の PET 不織布とをはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要求事項
P-PET/F-PET/P-PET
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 75
µm の PET 繊維から
作られた乾式法不織布 (P-PET) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,130〜155℃に至るまで及び 130〜155℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
耐熱温度の上昇は,温度の上昇に対して十分な電気絶縁特性を維持することのできる樹脂をしみ込ませ
たマット(不織布)を含んでいる積層物に応用することができる。
3.
個々の層の要求事項
紙は,
IEC 60819-1
及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。
PET
フィルムは,
IEC 60674-1
及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm 0.23 0.25 0.28 0.34 0.40 0.50
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 20
20
20
20
20
20
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
230
265
300
390
480
620
フィルムの呼び厚さ
µm 75 100 125 190 250 350
140
180
220
270
300
340
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
105
120
150
200
300
300
100
120
150
200
300
300
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
90
100
120
150
200
200
20
20
20
20
20
20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
40
40
40
40
40
40
7
9
10
15
18
22
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
kV min.
折り目なし
折り目あり
6
8
9
13
16
20
備考
MD
CMD
min.
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
35
C 2317 : 1999
シート 505
PET
フィルムの両側に呼び厚さ 125
µm の PET 不織布をはり合わせた可とう性 3 層複合材料の要求事項
P-PET/F-PET/P-PET
1.
対象品種
このシートは,ポリエチレンテレフタレートフィルム (F-PET) の両側に呼び厚さ 125
µm の PET 繊維か
ら作られた乾式法不織布 (P-PET) をはり合わせた 3 層材料の要求事項を示している。
2.
耐熱区分
経験によって,このシートに示した可とう性複合材料が,130〜155℃に至るまで及び 130〜155℃の範囲
で,電気機器に使用することができることを示している。
耐熱温度の上昇は,温度の上昇に対して十分な電気絶縁特性を維持することのできる樹脂をしみ込ませ
たマット(不織布)を含んでいる積層物に応用することができる。
3.
個々の層の要求事項
紙は,
IEC 60819-1
及び IEC 60819-3 の要求事項に適合するものを使用する。
PET
フィルムは,
IEC 60674-1
及び IEC 60674-3 の要求事項に適合するものを使用する。
4.
追加要求事項
追加要求事項は,次のとおりである。
特性
IEC 60626-2
の
箇条
単位
許容範囲
複合品の呼び厚さ 2
mm 0.31 0.34 0.36 0.42 0.48 0.58
複合品の厚さ
許容範囲
2
±% 20
20
20
20
20
20
複合品の坪量 3
g/m
2
±12%
290
330
360
450
530
650
フィルムの呼び厚さ
µm 75 100 125 190 250 350
180
200
240
300
340
400
折り目なしの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
105
120
150
200
300
350
100
120
150
200
300
350
折り目ありの
引張強さ
4
N/10 mm
min.
MD
CMD
90
100
120
150
200
250
20
20
20
20
20
20
折り目なしの伸び 4
%
min.
MD
CMD
40
40
40
40
40
40
7
9
10
15
18
22
絶縁破壊電圧
(直径6mm の電極)
9
kV min.
折り目なし
折り目あり
6
8
9
13
16
NR
備考
MD
CMD
min.
NR
=紙のすき方向
=紙のすき方向の直角方向
=最小値
=要求なし
36
C 2317 : 1999
JIS C 2317
原案作成委員会 構成表
氏名
所属
(委員長)
金 子 剛
財団法人電気安全環境研究所
(監事)
与那原 邦 夫
明電ケミカル株式会社
(委員)
伊 藤 章
通商産業省機械情報産業局
橋 爪 邦 隆
通商産業省工業技術院
橋 本 繁 晴
財団法人日本規格協会
須納瀬 司
千葉工業大学
渡 辺 英 紀
東京都立大学大学院
小 田 英 輔
社団法人日本電線工業会
赤 嶺 淳 一
社団法人日本電機工業会
坂 野 富 明
松下電器産業株式会社
塚 田 潤 二
社団法人日本電子機械工業会
三 井 久 安
株式会社東芝
秋 本 実
日東シンコー株式会社
千 葉 武 雄
明電ケミカル株式会社
藤 波 信 佳
住友電気工業株式会社
菅 原 泰 男
日立化成工業株式会社
河 野 陽 二
積水化学工業株式会社
○
高 橋 康 雄
王子製紙株式会社
○
藤 枝 英 男
株式会社巴川製紙所
○
遠 山 信 行
東洋ファイバー株式会社
○
近 藤 博 美
安倍川製紙株式会社
○
高 津 良 博
三木特種製紙株式会社
○
駒 形 幸 夫
北越製紙株式会社
○
林 紘 正
三菱製紙株式会社
(事務局)
田 村 元 信
電気絶縁材料工業会
備考 ○印は,分科会委員も兼ねる。