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C 2255

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  製品の種類及び呼び方  

1

5

  原材料  

3

6

  品質 

4

6.1

  一般事項  

4

6.2

  寸法  

4

6.3

  特性  

4

7

  試験 

6

7.1

  マイカ量  

6

7.2

  引張強さ  

6

7.3

  絶縁破壊の強さ  

6

7.4

  巻付け性  

6

7.5

  寸法  

6

8

  包装及び表示  

6


C 2255

:2015

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,電気機能材料工業

会(JEIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。こ

れによって,JIS C 2255:1992 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 C

2255

:2015

フレキシブルマイカ

Flexible mica materials

序文 

この規格は,1969 年に制定され,その後 5 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は 1992 年に

行われたが,その後の JIS C 2250 及び JIS C 2116 の改正に対応するために改正した。

なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,はがしマイカ又は集成マイカ,接着剤及び必要に応じて補強材(ガラスクロス又はポリエ

ステルフィルム)から構成し,常温で巻いたり,包んだりすることができる,十分に柔らかいマイカ製品

(以下,製品という。

)について規定する。ただし,ドライマイカ及びプリプレグマイカ製品には適用しな

い。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 2116

  電気絶縁用マイカ製品試験方法

JIS C 2220

  電気絶縁用集成マイカ

JIS C 2250

  電気絶縁用マイカ製品通則

JIS C 2318

  電気用二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルム

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS C 2250 による。

製品の種類及び呼び方 

4.1 

製品の種類 

製品の種類は,マイカの種類,補強材の有無,接着剤の種類及び補強材の種類によって

表 の種類番号

のとおりとする。

種類番号は,次による。

a)

マイカを用いた製品の総称記号  先頭に文字“M”を付ける。

b)

マイカの種類  マイカの種類は,マイカを用いた製品の総称記号に続く一文字で表し,次による。

1)

硬質はがしマイカのクリアの場合は,

“C”とする。

2)

硬質はがしマイカのスポットの場合は,

“S”とする。


2

C 2255

:2015

3)

軟質はがしマイカの場合は,

“A”とする。

4)

硬質焼成集成マイカの場合は,

“R”とする。

5)

硬質無焼成集成マイカの場合は,

“T”とする。

6)

軟質集成マイカの場合は,

“U”とする。

c)

補強材の有無  補強材の有無は,マイカの種類に続く 1 桁の数字で表し,次による。

1)

補強材がない場合は,

“6”とする。

2)

両面に補強材がある場合は,

“7”とする。

3)

片面に補強材がある場合は,

“8”とする。

d)

接着剤の種類  接着剤の種類は,補強材の有無に続く 1 桁の数字で表し,次による。ただし,用途に

よって特別な種類の接着剤が必要な場合は,受渡当事者間の協定による。

1)

油変性合成樹脂,オルソフタル酸アルキド樹脂又は不飽和ポリエステル樹脂を主成分とする合成樹

脂の場合は,

“4”とする。

2)

けい素樹脂変性合成樹脂,イソフタル酸アルキド樹脂,テレフタル酸アルキド樹脂又はエポキシ樹

脂を主成分とする合成樹脂の場合は,

“5”とする。

3)

けい素樹脂を主成分とする合成樹脂の場合は,

“6”とする。

e) 

補強材の種類  補強材の種類は,接着剤の種類に続く一文字で表し,次による。

1)

補強材がない場合は,何も付けない。

2)

ガラスクロスの場合は,

“G”とする。

3)

ポリエステルフィルムの場合は,

“A”とする。

4.2 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,この規格の規格番号及び

表 に規定する種類番号による。製品の呼び方の例を,次に

示す。

例  JIS C 2255  種類番号 MC84A

補強材の種類がポリエステルフィルムの場合

接着剤の種類が油変性合成樹脂,オルソフタル酸アルキド樹脂

又は不飽和ポリエステル樹脂を主成分とした合成樹脂。

補強材が片面にある場合

マイカの種類が硬質はがしマイカのクリア

マイカを用いた製品の総称記号

この規格の番号


3

C 2255

:2015

表 1−製品の種類 

種類番号

a)

マイカの種類

補強材の有無及び種類

b)

接着剤の種類

M (C, S, A, R,

T, U) 64

C

は,硬質はがしマイカのクリア。

S

は,硬質はがしマイカのスポット。

A

は,軟質はがしマイカ。

R

は,硬質焼成集成マイカ。

T

は,硬質無焼成集成マイカ。

U

は,軟質集成マイカ。

油変性合成樹脂,オルソフタ

ル酸アルキド樹脂又は不飽和
ポリエステル樹脂を主成分と

する合成樹脂。

M (C, S, A, R,

T, U) 74G

両ガラスクロス

M (C, S, A, R,

T, U) 84G

片ガラスクロス

M (C, S, A, R,

T, U) 74A

両ポリエステルフィルム

M (C, S, A, R,

T, U) 84A

片ポリエステルフィルム

M (C, S, A, R,

T, U) 65

けい素樹脂変性合成樹脂,イ
ソフタル酸アルキド樹脂,テ

レフタル酸アルキド樹脂又は

エポキシ樹脂を主成分とする
合成樹脂。

M (C, S, A, R,

T, U) 75G

両ガラスクロス

M (C, S, A, R,

T, U) 85G

片ガラスクロス

M (C, S, A, R,

T, U) 75A

両ポリエステルフィルム

M (C, S, A, R,

T, U) 85A

片ポリエステルフィルム

M (C, S, A, R,

T, U) 66

けい素樹脂を主成分とする合

成樹脂。

M (C, S, A, R,

T, U) 76G

両ガラスクロス

M (C, S, A, R,

T, U) 86G

片ガラスクロス

a)

  (C, S, A, R, T, U)

の表記は,括弧内のいずれか 1 文字を選択することを示す。

b)

“−”の表記は,補強材がない場合を示す。

原材料 

原材料は,次による。

a) 

マイカ 

1)

集成マイカ  集成マイカは,JIS C 2220 による。

2)

はがしマイカ  はがしマイカは,ブロックマイカ又はシンマイカから均一な厚さに剝がした,マイ

カ薄片とする。硬質はがしマイカは,汚染の程度によって,クリアとスポットとに大別する。

b) 

補強材 

1)

ガラスクロス  ガラスクロスは,通常,E ガラスからなる連続的なガラス繊維の織布とする。

2)

ポリエステルフィルム  ポリエステルフィルムは,JIS C 2318 に適合したポリエチレンテレフタレ

ートフィルムとする。

c) 

接着剤  接着剤は,4.1 d)に規定する接着剤の種類とする。ただし,用途によって特別な種類の接着剤

が必要な場合は,受渡当事者間の協定による。


4

C 2255

:2015

品質 

6.1 

一般事項 

同じ出荷ロットの製品は,同等の特性をもち,この規格に適合しなければならない。

製品は,規定の幅及び長さに切断したもので,柔軟性をもち,規定の厚さで,折れ目,きずなどの欠点

を含んではならない。

6.2 

寸法 

寸法は,受渡当事者間の協定による。ただし,その許容差は,

表 による。試験は,7.5 によって行う。

30 m

以下の長さのテープの場合は,1 か所の切れ目はあっても差し支えないが,その切れ目は,両端か

ら 3 m 以内にあってはならない。30 m を超える長さのテープの場合,切れ目の数は,受渡当事者間の協定

による。

表 2−寸法の許容差 

単位  mm

種類番号

呼び厚さの

範囲

寸法の許容差

各点の厚さ

平均厚さ

長さ

シート

テープ

シート  テープ

(m)

M (C, S, A) 64

M (C, S, A) 65

M (C, S, A) 66

0.15

未満

+0.13 
−0.06

±0.03

+5 
  0

±0.5

+5 
  0

±0.3

M (C, S, A) 74 G

M (C, S, A) 75 G

0.15

以上

0.30

未満

+0.20

−0.10

±0.05

M (C, S, A) 76 G

M (C, S, A) 84 G

M (C, S, A) 85 G

0.30

以上

0.50

未満

+0.22

−0.12

±0.06

M (C, S, A) 86 G

M (C, S, A) 74 A

M (C, S, A) 75 A

M (C, S ,A) 84 A

M (C, S ,A) 85 A

0.50

以上

+0.25

−0.15

±0.08

M (R, T, U) 64

M (R, T, U) 65

M (R, T, U) 66

0.15

未満

±0.06

±0.02

+5

  0

±0.5

+5

  0

±0.3

M (R, T, U) 74 G

M (R, T, U) 75 G

0.15

以上

0.30

未満

±0.08

±0.03

M (R, T, U) 76 G

M (R, T, U) 84 G

M (R, T, U) 85 G

0.30

以上

0.50

未満

±0.10

±0.04

M (R, T, U) 86 G

M (R, T, U) 74 A

M (R, T, U) 75 A

M (R, T, U) 84 A

M (R, T, U) 85 A

0.50

以上

±0.12

±0.05

6.3 

特性 

特性は,箇条 の方法によって試験したとき,

表 による。


5

C 2255

:2015

表 3−フレキシブルマイカの特性 

種類番号

マイカ量

%

引張強さ

N/10 mm

a)

絶縁破壊の強さ

kV/mm

巻付け性

呼び厚さの範囲

mm

0.15

未満 0.15 以上

0.30

未満

0.30

以上

0.15

未満

0.15

以上

0.30

未満

0.30

以上

0.50

未満

0.50

以上

0.15

未満

0.15

以上

0.30

未満

0.30

以上

M (C, S, A) 64

80

以上 6.37 以上

14.7

以上

34.3

以上 44.1 以上

9

以上 10 以上 10 以上

マイカ片のはが

れ,折れ又はし
わができてはな

らない。

M (C, S, A) 65

M (C, S, A) 66

75

以上

M (R, T, U) 64

75

以上 6.37 以上

14.7

以上

34.3

以上 44.1 以上

10

以上 10 以上 10 以上

M (R, T, U) 65

M (R, T, U) 66

M (C, S, A) 74G

30

以上 35 以上

− 98  以上

  6

以上

  6

以上

マイカ片のはが

れ,折れ又は大
きなしわができ

てはならない。

M (C, S, A) 75G

M (C, S, A) 76G

M (R, T, U) 74G

25

以上 30 以上 98  以上 10 以上

  9

以上

M (R, T, U) 75G

M (R, T, U) 76G

M (C, S, A) 84G

40

以上 45 以上 58.8 以上

  9

以上 11 以上

M (C, S, A) 85G

M (C, S, A) 86G

M (R, T, U) 84G

30

以上 40 以上 58.8 以上 10 以上 13 以上

M (R, T, U) 85G

M (R, T, U) 86G

M (C, S, A) 74A

25

以上 35 以上 53.9 以上 40 以上 30 以上

M (C, S, A) 75A

M (R, T, U) 74A

M (R, T, U) 75A

M (C, S, A) 84A

35

以上 45 以上 24.5 以上 20 以上 15 以上

M (C, S, A) 85A

M (R, T, U) 84A

M (R, T, U) 85A

a)

幅 10 mm 当たりの破断荷重。

5

C

 22

55

20
15


6

C 2255

:2015

試験 

7.1 

マイカ量 

マイカ量は,JIS C 2116 の箇条 9(組成)による。

7.2 

引張強さ 

引張強さは,JIS C 2116 の箇条 10(引張強さ及び破断伸び)による。

7.3 

絶縁破壊の強さ 

絶縁破壊の強さは,JIS C 2116 の箇条 18(絶縁破壊の強さ)による。

7.4 

巻付け性 

7.4.1 

試験片 

幅約 50 mm,長さ 150 mm∼200 mm の試験片を 1 枚準備する。

7.4.2 

手順 

試験は,呼び厚さの約 100 倍の径をもつ丸棒に,試験片の長さ方向に,試験片を密に巻き付けたときの

状態を調べる。ただし,種類番号が M (C, S, A) 66 及び M (R, T, U) 66 の場合は,丸棒の径は,呼び厚さの

約 150 倍とする。

試験は,25±5  ℃の環境下で行う。

片面に補強材がある製品の場合は,補強材を外側にして巻き付ける。

7.5 

寸法 

厚さ,幅及び長さの試験方法は,JIS C 2116 の箇条 5(厚さ)

,及び箇条 6(幅及び長さ)による。

はがしマイカ製品[M (C, S, A)]の場合の各点の厚さは,20 点測定し,そのうち 18 点以上が許容差の範囲

に入らなければならない。

包装及び表示 

製品は,輸送,取扱い及び保管中に損傷のないように包装する。包装の条件は,受渡当事者間の協定に

よる。それぞれの包装又はテープの見やすい箇所に,容易に消えない方法で,次の事項を明瞭に表示する。

なお,継ぎのあるテープを一緒に包装した場合には,その旨を箱又は包装の外側に明瞭に表示する。

a)

製品の呼び方

b)

テープで供給する場合は,テープの厚さ,幅,長さ及び数量

c)

シートで供給する場合は,シートの厚さ,幅,長さ及び枚数又は質量

d)

製造年月又はその略号

e)

使用期限及び保管条件

f)

製造業者名(又はその略号)及びロット番号(バッチ番号)は,包装ごとに識別できるようにする。