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C 2150

:2003 (IEC 60674-1:1980)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,電気機能材料工業会 (JEIA)/財団法人日本

規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調

査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 60674-1 : 1980, Specification for

plastic films for electrical purposes. Part 1 : Definitions and general requirements

を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,公開出願後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任を持たない。


C 2150

:2003 (IEC 60674-1:1980)

(2)

目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

3.1

  曲がり (Bias-Camber)

2

3.2

  たるみ (Sag)

2

3.3

  テレスコープ (Telescoping)

2

4.

  一般要求事項

2

4.1

  品質

2

4.2

  ロール

2

4.3

  継ぎ目

2

4.4

  巻心

2

5.

  寸法

3

5.1

  厚さ

3

5.2

  幅

3

5.3

  長さ

3

6.

  包装及び表示

3

6.1

  包装

3

6.2

  表示

3

 


日本工業規格

JIS

 C

2150

:2003

(IEC 60674-1

:1980

)

電気用プラスチックフィルム通則

General rules for plastic films for electrical purposes

序文  この規格は,1980 年に第 1 版として発行された IEC 60674-1:1980,Specification for plastic films for

electrical purposes. Part 1 : Definitions and general requirements

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更

することなく作成した日本工業規格である。

1.

適用範囲  この規格は,電気用に用いるプラスチックフィルム(以下,フィルムという。)に関する主

な用語の定義,一般要求事項,寸法,包装及び表示について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD(修

正している)

,NEQ(同等でない)とする。

IEC 60674-1:1980

,Specification for plastic films for electrical purposes. Part 1 : Definitions and

general requirements (IDT)

2.

引用規格  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構

成する。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を

構成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年(又は発効年)を付記していない

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS C 2151

  電気用プラスチックフィルム試験方法

備考  IEC 60674-2:1988,  Specification for plastic films for electrical purposes. Part 2 : Methods of test

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS C 2318

  電気用ポリエチレンテレフタレートフィルム

備考  IEC 60674-3-2:1992,  Specification for plastic films for electrical purposes−Part 3 : Specifications

for individual materials

−Sheet 2 : Requirements for balanced biaxially oriented polyethylene

terephthalate (PET) films used for electrical insulation

からの引用事項は,この規格の該当事項と

同等である。

JIS C 2330

  コンデンサ用二軸延伸ポリプロピレンフィルム

備考  IEC 60674-3-1:1998,  Plastic films for electrical purposes−Part 3 : Specifications for individual

materials

−Sheet 1 : Biaxially oriented polypropylene (PP) films for capacitors からの引用事項は,

この規格の該当事項と同等である。

IEC 60674-3 (all sheet)  :

  Specification for plastic films for electrical purposes−Part 3 : Specifications for

individual materials

3.

定義  この規格で用いる主な用語は,次による。


2

C 2150

:2003 (IEC 60674-1:1980)

3.1

曲がり (Bias-Camber)  ある長さのフィルムを平面状に置いたとき,通常,その両エッジは平行な直

線になる。このフィルムの一方のエッジが,他方のエッジよりわずかに長いようなひずみをもっている場

合,そのフィルムの両エッジは,平行な曲線になる。このようなフィルムの状態。

なお,この曲がりは,

“サーベル現象 (curved sword effect)”ともいわれる。また,このようなひずみを

もったフィルムを走行させると,蛇行 (wander) 現象が生じる。

3.2

たるみ  (Sag)    ある長さのフィルムを,例えば,ほぼ水平に置かれた一対の平行なロール,又はバ

ーを用いて,両先端近傍で支持し,ある張力を均等にかけると,通常は滑らかな懸垂曲面になる。しかし,

そのフィルムの懸垂曲面よりも部分的に低くなるようなひずみ。このひずみは,製造中又はその後の取扱

いのいずれかによるフィルムの部分的伸びから生じるものであり,

“だぶつき (bagginess)”ともいう。

フィルムエッジで発生するたるみは,

“エッジたるみ (edge lane)”

“エッジの縦溝 (edge flute)”

“しわ

(cockle)

”又は“垂れ (droop)”として知られる。

フィルムの幅の内側で縦方向に起きたたるみは,“たるみすじ (sag lane)”,“ひだすじ (pucker lane)”,

“伸びすじ (stretch lane)”

,又は“ゲージバンド (gauge band)”という。

3.3

テレスコープ (Telescoping)  ロール状に巻かれたフィルムの一部の層が,他の層に対して軸方向に

ずれていること。その現象が,延ばした望遠鏡の筒に似ているので,テレスコープという。

4.

一般要求事項  一般要求事項は,次による。

4.1

品質  一つの取引単位の素材は,すべて同じものとする。フィルムの特性は,各ロールの全長にわ

たって個別製品規格の限度内とする。表面は均一で,実用上有害な折れしわ,裂け,気泡,ピンホール,

異物の混入のような欠陥がないものとする。

4.2

ロール  各ロールの外径の範囲は,受渡当事者間の協定による。ロールは円形で,輸送及び次工程

の通常使用時にテレスコープが発生しない十分な硬さに巻くものとする。

ロールは容易に巻き出せるものとし,使用に悪影響を及ぼすゲージバンドがないものとする。特に取決

めがない限り,ロールの両端面ともに基準面から±1 mm 以上のずれがないものとする。

4.3

継ぎ目  継ぎ目が許容される場合,その数は JIS C 2318JIS C 2330 又は IEC 60674-3 (all sheet)  に

よる。

継ぎ目は,使用時に通常かかる機械的及び熱的なストレスに十分耐えるものとする。見えやすさ,耐熱

性及び耐溶剤性のような特別な要求項目は,受渡当事者間の協定による。

継ぎ目は,できるだけ薄く,例えば,融着のような溶着方法又は接着テープによるのがよい。接着テー

プを用いる場合は,フィルムよりも薄いものが望ましく,接着剤又はその成分の染み出しがないものとす

る。

継ぎ目は,フィルムの巻き出しに支障がなく,また,受渡当事者間の協定がない限り,ロールの両面か

ら明りょうに見えるものとする。

4.4

巻心  巻心は,巻張力ではがれたり,つぶれたり,ゆがんだりしてはならない。また,フィルムに

きずを付けたり,品質低下の原因になってはならない。

巻心の特性及び許容差を含めた寸法は,受渡当事者間の協定による。巻心の内径は,76 mm 及び 150 mm

とし,その許容差は±1 %とする。巻心は,ロールの両端から突き出しているか同一平面とするか,その

許容範囲も含め受渡当事者間の協定による。

5.

寸法  フィルムの寸法は,次による。


3

C 2150

:2003 (IEC 60674-1:1980)

5.1

厚さ  厚さは,JIS C 2318JIS C 2330 又は IEC 60674-3 (all sheet)  で特に規定がない限り,JIS C 2151

で規定する方法で測定したとき,呼び厚さの±10 %以内とする。

5.2

幅  幅は,JIS C 2318 又は JIS C 2330 による。幅の許容差は,個別製品規格で特に規定がない限り,

表 による。

  1  幅の許容差

単位  mm

許容差

50

以下

±0.5

 50

を超え 300 以下

±1.0

300

を超え 450 以下

±2.0

450

を超え 750 以下

±4.0

幅の測定は,JIS C 2151 による。

5.3

長さ  長さに関する要求事項は,JIS C 2318 又は JIS C 2330 による。

6.

包装及び表示  フィルムの包装及び表示は,次による。

6.1

包装  各ロールは,通常の輸送及び保管状態で,破損及び品質低下しないように包装しなければな

らない。

6.2

表示  各単位包装及び集合包装には,少なくとも次の事項を明りょう,かつ,消えないように表示

する。

a)

適用規格番号

b)

フィルムの名称(JIS C 2318 及び JIS C 2330 の規格名称)

c)

フィルムの呼び厚さ

d)

フィルムの幅

e)

フィルムの正味質量

f)

その他 JIS C 2318JIS C 2330 又は IEC 60674-3 (all sheet)  で規定の事項