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日本工業規格

JIS

 C

1002

-1975

電子測定器用語

Glossary of Terms used in Electronic Measuring Apparatus

1.

適用範囲  この規格は,電子測定器の性能,機能などを表す上に必要となる主な用語とその意味につ

いて規定する。

2.

分類  電子測定器用語を次の 4 部門に分け,また(4)部門は更に三つの小部門に分ける。

(1)

一般

(2)

性能に関する用語(一般)

(3)

状態に関する用語

(4)

機能及び性能に関する用語(機器別)

(4.1)

ディジタル電圧計

(4.2)

オシロスコープ

(4.3)

信号発生器

3.

電子測定器用語  主な用語について,次のように定める。

(1)

一般

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1001 

電子測定器

でんしそくていき

電子デバイスを利用し,電気に関する量
を測定,又は電気に関する量を測定のた

めに供給する機器。

備考 

1.

電子デバイスとは,半導体中の

電子若しくはホールの伝導,ガス
中の電子若しくはイオンの伝導,
又は真空中の電子の伝導を利用

した部品若しくはその集合体を
いう。

2.

空胴周波数計及び定在波測定

器のような電子デバイスを含ま
ない測定器も電子測定器とみな
す。

3.

複数の電子測定器から成る装

置を,

電子測定装置 (electronic

measuring equipment)

という。

electronic measuring

apparatus

1002 

プラグインユニット

機器の測定若しくは供給できる範囲,又
はその機能を変更するために,機器にプ

ラグとソケットで結合され,取り外しの
できる部分。

plug-in unit


2

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1003 

プローブ

機器の入力部として作られた別個の小
さいユニットで,測定される信号を適当
な方法で伝えるために,可とうケーブル

によって機器に接続されるもの。

probe

1004 

目盛

めもり

ある線に沿って,量の大きさを示すため

に記された線又は点の集まりで,必要に
応じて,そのうちの幾つかに数字及び符
号を添えたもの。

scale

1005 

目盛の長さ

めもりのながさ

1.

両端の目盛線の間を目盛に沿って

測った長さ。

備考  弧状目盛では,一番短い目盛

線の中央を通る弧の長さ。

2.

記録紙の場合は,両端の目盛線の間

の最短距離。

scale length

1006 

目幅

めはば

相隣る目盛線の中心間隔。 scale

spacing

1007 

機械的零位

きかいてきれいい

機器を電源から切り離し,入力端子間に

入力を加えないとき,指示計の指針が止
まる目盛上の位置。

備考  機械的復帰トルクの無い指

示計では,機械的零位は不定
である。拡大目盛の指示計で
は,機械的零位を目盛範囲外

に移動したものがある。

mechanical zero

1008 

電気的零位

でんきてきれいい

機器に電源を供給し,入力端子間には入

力を加えず,入力端子を外部電界から防
御し,製造業者が特に指定した場合に
は,その外部回路だけを接続したときの

指示値,又は表示値。

electrical zero

1009 

測定用接地端子

そ く て い よ う せ っ
ちたんし

測定回路,制御回路又はしゃへい導体に
直接接続されていて,測定を行うときに

は接地する端子。

measuring earth

terminal

1010 

保護接地端子

ほごせっちたんし

安全を目的として設けられ,機器の導電

体部に接続された接地端子。

備考  この端子は,安全のために設

けられている外部の接地系

統に接続するためのもので
ある。

protective earth

terminal

1011 

非対称入力

ひ た い し ょ う に ゅ

うりょく

二つつの入力端子の各々と,共通点端子

との間のインピーダンスの公称値が異
なっている 3 端子入力回路方式。

asymmetrical input

1012 

対称入力

た い し ょ う に ゅ う
りょく

二つの入力端子の各々と,共通点端子と
の間のインピーダンスの公称値が等し
い 3 端子入力回路方式。

備考 

1.

多くの入力回路方式は,共通点

に関して,本来互いに逆位相で,

等しい振幅を持つ信号を受けよ
うとするためのものである。

2.

平衡入力 (balanced input) とい

うこともある。

symmetrical input


3

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1013 

差動入力

さ ど う に ゅ う り ょ

二つの入力端子の各々と,共通点との間
に加わっている電圧に関係なく,二つの
入力端子間の電気に関する量を測定で

きる 2 端子入力回路方式。

difference input

1014 

接地入力

せ っ ち に ゅ う り ょ

二つの入力端子のうち,その一方が測定

用接地に直接接続されている入力方式。

備考 

1.

多くの場合,測定用接地に直接

接続されている端子は共通点端
子である。

2.

不平衡入力 (unbalanced input)

ということもある。

grounded input

1015 

フローチング入力

ふ ろ ー ち ん ぐ に ゅ
うりょく

外箱,電源及びあらゆる出力回路端子か
ら絶縁されている入力回路方式。

floating input

1016 

絶縁された共通点を持つ
入力

ぜ つ え ん さ れ た き
ょ う つ う て ん を も

つにゅうりょく

入力端子の一つが,出力端子の一つと接
続されているが,外箱及び電源とは絶縁

されている入力回路方式。

input with isolated

common point

1017 

ガード付入力

が ー ど つ き に ゅ う
りょく

しゃへいを持つ入力回路方式で,そのし
ゃへいは,接地及び共通点端子から絶縁

され,しかも信号を伝達する導体の一つ
と同電位になるように構成された方式。

guarded input

1018 

入力インピーダンス

に ゅ う り ょ く い ん
ぴーだんす

動作状態で,機器の入力端子から機器側
を見たインピーダンス。

備考 

1.

入力インピーダンスは,通常並

列接続された抵抗と容量の値で
等価的に示される。

2.

ある種の測定機器では,測定

前,測定中及び測定終了時の入力
インピーダンスが異なることが

ある。

input impedance

1019 

等価入力インピーダンス

と う か に ゅ う り ょ
くいんぴーだんす

与えられた周波数及び電圧の状態にお
いて,機器の入力回路に流入する電流の

瞬時値が,入力電圧の瞬時値の非直線関
数であるとき,等価入力インピーダンス
は,機器の入力回路と同じ有効電力を吸

収し,機器の入力回路に流れる無効電流
の基本周波数成分に等しい無効電流を
流す抵抗と,リアクタンスを組み合わせ

たインピーダンスである。

equivalent input

impeedance

1020 

入力インピーダンスの最
終値

に ゅ う り ょ く い ん

ぴ ー だ ん す の さ い
しゅうち

測定終了時に測定した測定機器の入力

インピーダンスの値。

備考  入力インピーダンスとして,

ただ一つの値が示されたと

きは,最終値を表している。

final value of the input

impedance


4

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1021 

出力インピーダンス

し ゅ つ り ょ く い ん
ぴーだんす

動作状態で,機器の出力端子から機器側
を見たインピーダンス。

備考  信号発生器では,出力インピ

ーダンスが信号源インピー
ダンス  (4306)  と異なること
がある。

output impedance

1022 

ひずみ率

ひずみりつ

波形のひずみの程度を表すもので,一般
には高調波の実効値の,基本波の実効値

に対する比。

すなわち

基本波の実効値

高調波の実効値

備考 

1.

ひずみ波の中には高調波以外

に雑音なども含まれるので,通常
測定されるのは高調波含有率又

は全ひずみ率である。

2.

ひずみ率は,通常百分率又は

dB

で表される。

3.

ひずみ率が 10%以下のときは,

ひずみ率計で測定した値をひず
み率とみなしてよい。

distortion factor

1023 

高調波含有率

こ う ち ょ う は が ん

ゆうりつ

ひずみ波に含まれている指定された高

調波又は高調波群の実効値の,基本波の
実効値に対する比。

すなわち,

基本波の実効値

高調波群の実効値

指定された高調波又は

備考 

1.

この量は,通常各高調波を分離

して測定できるアナライザを用

いて測定される。

2.

一つの高調波を指定したとき

は,その高調波に応じ,第 2(第

3

)高調波含有率などという。

relative harmonic

content

1024 

全ひずみ率

ぜんひずみりつ

基本波を取り除いたひずみ波の実効値
の,元のひずみ波の実効値に対する比。

すなわち,

ひずみ波の実効値

ひずみ波の実効値

基本波を取り除いた

備考  この量は,通常ひずみ率計を

用いて測定される。ひずみ率
計は基本波を除去し,高調

波,電源リプル及び非高調波
のようなすべての他の成分
を含めたものの実効値を示

す。

total distortion factor


5

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1025 

正弦波に近い波形

せ い げ ん は に ち か
いはけい

全ひずみ率が小さく,指定された値を超
えない波形。

備考  指定がない場合は,全ひずみ

率が 5%を超えない波形とす
る。

substantially

sinusoidal

waveform

1026 

コモンモード電圧

こ も ん も ー ど で ん
あつ

二つの入力端子の各々と,第 3 の端子間
に加わっている二つの電圧の瞬時値の
代数的平均値。

第 3 の端子は,外箱か測定用接地端子で
ある。

common mode

voltage

1027 

シリースモード電圧

し り ー す も ー ど で

んあつ

測定電圧に重畳している望ましくない

入力電圧。

備考 

1.

シリースモード電圧の例には,

測定用リード線の熱起電力又は
誘導電圧などがある。

2.

ノ ー マ ル モ ー ド 電 圧  (normal

mode voltage)

と い う こ と も あ

る。

series mode voltage

1028 

コモンモード干渉

こ も ん も ー ど か ん
しょう

コモンモード電圧の存在によって起こ
る出力情報の変化。

common mode

interference

1029 

シリースモード干渉

し り ー す も ー ど か

んしょう

シリースモード電圧の存在によって起

こる出力情報の変化。

series mode

interference

1030 

コモンモード除去比

こ も ん も ー ど じ ょ

きょひ

機器がコモンモード干渉を除去できる

度合を表すもので,規定された回路で結
ばれた二つの端子と共通点端子の間に
加えた信号のピーク値の,それと同じ出

力情報を発生させるのに必要な入力端
子間の信号のピーク値に対する比で示
す。

備考  コモンモード除去比は,dB

で表されることが多く,一般
にその値は,周波数によって

異なる。

common mode

rejection ratio

1031 

シリースモード除去比

し り ー す も ー ど じ
ょきょひ

機器がシリースモード干渉を除去でき
る度合を表すもので,干渉電圧のピーク

値の,それと同じ変化を出力情報に生じ
させるのに必要な入力信号のピーク値
の増加分に対する比で示す。

備考  シリースモード除去比は,dB

で表されることが多く,一般
にその値は,周波数によって

異なる。

series mode rejection

ratio

1032 

伝導妨害

でんどうぼうがい

機器が動作中,その機器の内部から,電

源線又は制御線を通じて送り出される
望ましくない電流による妨害。

conducted interference

1033 

放射妨害

ほうしゃぼうがい

しゃへいが不完全のため,動作中の機器

の内部から放射される望ましくない電
磁界による妨害。

radiated interference

1034 

漏えい妨害

ろうえいぼうがい

伝導妨害及び放射妨害の総称。 leakage

interference


6

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1035 

伝導妨害感受性

で ん ど う ぼ う が い
かんじゅせい

電源線又は制御線を通じて受ける望ま
しくない信号又は衝撃電圧などにより,
機器が妨害を受ける度合。

conducted

susceptibility

1036 

放射妨害感受性

ほ う し ゃ ぼ う が い
かんじゅせい

望ましくない電磁界により,機器が妨害
を受ける度合。

radiated susceptibility

1037 

妨害感受性

ぼ う が い か ん じ ゅ
せい

機器が伝導妨害,放射妨害などの妨害を
受ける度合。

susceptibility

1038 

許容入力電圧

き ょ よ う に ゅ う り
ょくでんあつ

入力端子間に加えても差し支えのない
電圧の最大値。

allowable input

voltage

1039 

電源耐電圧

で ん げ ん た い で ん

あつ

短絡された電源短子と,保護接地端子又

は外箱との間に,安全に加え得る電圧の
値。

withstand voltage of

main

1040 

電源絶縁抵抗

で ん げ ん ぜ つ え ん
ていこう

短絡された電源端子と,保護接地端子又
は外箱との間に,規定された直流電圧を
加えて測定した絶縁抵抗。

insulation resistance

of main

1041 

予熱時間

よねつじかん

機器に電源を入れてから,機器のすべて
の性能が示された規格を満足するまで
に必要な時間。

warm-up time

1042 

予備調整

よびちょうせい

機器を使用する前に,製造業者の指示に
従い,その機器を分解することなく,ま

た添付品以外の機器を用いることなく,
機器が規定の確度で動作するように調
整部分を調整する操作。

preliminary

adjustment

1043 

再調整

さいちょうせい

使用中の機器が規定の確度で動作しな
くなったとき,製造業者の指示に従い,
その機器を分解することなく,また添付

品以外の機器を用いることなく,機器が
再び規定の確度で動作するように調整
部分を調整する操作。

readjustment

1044 

補正

ほせい

より真に近い値を求めるために読み取
った値,設定した値若しくは計算値にあ

る値を加えること,又はその値。

correction

1045 

校正

こうせい

標準器などを用い,機器の指示値,表示
値又は設定値と,真の値との関係を求め

ること。

備考  予備調整又は再調整におい

て,内蔵の標準器などを用

い,機器の誤差が最も少なく
なるように校正用調整器を
調整することをいうことも

ある。

calibration

1046 

形式検査

かたしきけんさ

ある機種を代表する数台のサンプルに

対し,規格に示されたすべての条項を満
足しているかどうかを判定するために
行う検査。

type test

1047 

受渡検査

うけわたしけんさ

既に形式検査に合格したものと同じ設
計・製造に係る製品の受渡しに際し,必
要と認められる規格の条項を満足して

いるかどうかを判定するために行う検
査。

delivery test,

delivery inspection,

acceptance test,

acceptance inspection


7

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

1048 

全数検査

ぜんすうけんさ

ある機種の生産,又は受渡ロットの全数
について行う検査。

100%test,

100% inspection

1049 

抜取検査

ぬきとりけんさ

ある機種の生産,又は受渡ロットから抜
き取ったサンプルについて行う検査。

sampling test,

sampling inspection

(2)

性能に関する用語(一般)

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2001 

性能

せいのう

機器の意図された機能が果たされる
度合。

performance

2002 

性能量

せいのうりょう

機器の性能を,値,許容差,範囲など
によって明らかにするために,その機

器に指定された測定量,供給量又は設
定量の一つ。

備考  次のような量も,測定量,

供 給 量 又 は 設 定 量 と み な
す。

(1)

交流電圧計の周波数。

(2)

電力計,無効電力計及び位
相計の電圧,電流,力率及
び周波数。

(3)

信号発生器の信号源インピ
ーダンス。

(4)

減衰器の入出力インピーダ

ンス,入力電力及び周波数。

performance

characteristic

2003 

影響性能量

えいきょうせいの

うりょう

性能量のうち,その性能量の変化が,

他の性能量に影響を与えるもの。

influencing

characteristic

2004 

定格値

ていかくち

測定,供給又は設定できる一つの量の
値で,製造業者がその機器について明

示したもの。

備考  一つの量についての定格値

が 二 つ 以 上 あ る こ と も あ

る。例えば,測定範囲の切
替えのできるものは,その
範囲ごとに一つの定格値を

持ち,また使用する状態に
よって異なる定格値を持つ
ものもある。

rated value

2005 

定格範囲

ていかくはんい

測定,供給又は設定できる一つの量の
値の範囲で,製造業者がその機器につ

いて明示したもの。

備考  定格範囲を,測定量の場合

測 定 範 囲  (measuring

range)

,供給量の場合は

化 範 囲 又 は 設 定 範 囲 
(setting range)

などという。

rated range


8

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2006 

有効範囲

ゆうこうはんい

定格範囲のうち,示された確度で測定
又は量の供給ができる範囲。特記がな
ければ定格範囲に等しい。

備考  測定を行うことができる範

囲の場合は,

有効測定範囲

(effective measuring range)

といってもよい。

effective range

2007 

余裕

よゆう

変化範囲のうち,有効範囲以外の部

分。

additional coverage

2008 

オーバレンジ

有効範囲の上限を超えて測定できる
範囲。

備考  オーバレンジの上限値は,

通常,有効範囲の上限値の
百分率で表される。

over range

2009 

延長目盛

えんちょうめもり

アナログ測定機器で,有効範囲の上限
を超え,目盛の他の部分と区別して付

加された目盛。

2010 

公称値

こうしょうち

機器の性能量のうち,凋整できない量
の値に対する名目上の値。

nominal value

2011 

真の値

しんのあたい

ある量を誤差の伴わない方法で測定
した場合の値。

備考  実際には,測定によって真

の値を求めることができな
いので,できるだけ真の値

に近い

協約値 (conventional

true value)

が,真の値の代

わりに用いられる。協約値

としては,国家標準にトレ
ーサビリティを持つ値,又
は製造業者と使用者との間

で標準として取り決められ
た値が用いられる。

true value

2012 

測定値

そくていち

測定によって求めた値。 measured

value

2013 

指示値

しじち

機器の指示した値。通常,目盛板と指
針又は指標を使用した機器の場合に

用いる。

indicated value

2014 

表示値

ひょうじち

機器の表示した値。通常,ディジタル
機器,オシロスコープ,記録計等の場

合に用いる。

indicated value

2015 

供給値

きょうきゅうち

機器が供給した量の値。 supplied

value

2016 

設定値

せっていち

ダイヤル,スイッチなどにより機器に
設定した値。

set value

2017 

誤差

ごさ

測定値,設定値又は定格値と,測定又
は供給した量の真の値との違い。

備考  誤差の大きさは,絶対誤差,

誤差率又は百分率誤差で表
される。

error


9

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2018 

絶対誤差

ぜったいごさ

測定量又は供給量の単位を用いて,代
数的に表した誤差。

1.

測定量の場合は,測定値から真の

値を引いた値。

2.

供給量の場合は,供給値から設定

値又は定格値を引いた値。

備考  標準抵抗器,標準コンデン

サなどの値は,供給値とみ
なす。

absolute error

2019 

誤差率

ごさりつ

絶対誤差の,真の値,設定値又は定格
値に対する比。

1.

測定量の場合は,絶対誤差の真の

値に対する比。

2.

供給量の場合は,絶対誤差の設定

値又は定格値に対する比。

relative error

2020 

百分率誤差

ひゃくぶんりつご

絶対誤差の基底値に対する比を百分
率で表したもの。用いた基底値を明示

しなければならない。

percentage error

2021 

基底値

きていち

百分率誤差を規定するための基準の

値。例えば測定値,設定値,有効範囲
の上限又はその他の明示された値。

fiducial value

2022 

固有誤差

こゆうごさ

標準状態において求めた誤差。 intrinsic

error

2023 

動作誤差

どうさごさ

定格動作状態において求めた誤差。 operating

error

2024 

影響誤差

えいきょうごさ

ある一つの外部影響量が,定格使用範

囲内の任意の値であるか,又はある一
つの影響性能量が,その有効範囲内の
任意の値であって,その他はすべて標

準状態のときに求めた誤差。

備考  全定格使用範囲にわたり,

誤差とそれを生じさせる原

因との間に,事実上の直線
関係がある場合には,便宜
上その関係を係数の形で表

してもよい。

influence error


10

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2025 

外部影響量による変動

がいぶえいぎょう
りょうによるへん
どう

一つの外部影響量が相次いで二つの
規定された値を取り,他はすべて標準
状態にした場合,それぞれに対応する

測定値又は供給値との差。

備考 

1.

間違えるおそれのない場合に

は,単に変動といってもよい。

2.

変動は外部影響量の二つの規

定された値のうち,一方の値に

対応する測定値,供給値に対す
る比又は百分率で表してもよ
い。

3.

変動とその原因との間に,事

実上の直線関係がある場合に
は,その関係を係数の形で表し

てもよい。

4.

変動を生じさせる原因に応

じ,温度による変動,電源電圧

による変動,負荷による変動な
どという。

また,変動の有様をその原因

に応じ,温度特性,電源電圧特
性,負荷特性などという。

variation

2026 

偏差

へんさ

1.

測定値,供給値の期待された値又

はパターンからのずれ。

2.

測定値から母平均を引いた値。

deviation

2027 

影響性能量による偏差

えいきょうせいの
うりょうによるへ
んさ

一つの影響性能量が基準値のときの
測定値又は供給値と,その影響性能量
が他の値のときの測定値又は供給値

との差。

備考 

1.

間違えるおそれのない場合に

は,単に偏差といってもよい。

2.

影響性能量が基準値のときの

測定値又は供給値に対する比,

又は百分率で表してもよい。

deviation due to an

influencing

characteristic

2028 

確度

かくど

規定された状態において動作する機

器の測定値又は供給値に対し,製造業
者が明示した誤差の限界値。

accuracy, limit of

error

2029 

許容差

きょようさ

基準にとった値と,それに対して許容

される限界値との差。

備考  基 準 に と っ た 値 に 対 す る

比,又は百分率で表しても

よい。

tolerance


11

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2030 

安定性

あんていせい

1.

規定された時間,機器がその指示

値,表示値又は供給値を維持する能
力。ただし,すべての状態を一定に

保つ。

2.

指定された一つの外部影響量の変

化に対して,機器がその指示値,表

示値又は供給値を維持する能力。た
だし,他の状態を標準状態に保つ。

備考 

1.

数値をもって定量的に表すと

きは,安定度 (stability) という。

2.

意味 1.による安定度は,ドリ

フト又は PARD の最大値などで
表される。

3.

意味 2.は,外部影響量による

変動の小さい程度を表し,この
場合の安定度は,その外部影響
量に応じ,温度に対する安定度

などという。

stability

2031 

ドリフト

規定された時間中の機器の指示値,表

示値又は供給値の,一般に緩やかで継
続的な,好ましくない変化。ただし,
すべての状態を一定に保つ。

drift

2032 PARD

機器の指示値,表示値若しくは供給値
の周期的若しくはランダムな,又はそ
の双方を含む好ましくない変化。

備考 

1. PARD

は各種の原因によって

生じるが,入力信号の有無に関

係なく存在し得る。

2.

ハム及びリプルは周期的な変

化であり,雑音及び揺らぎは,

ランダムな変化である。

PARD (periodic

and/or random

deviation)

2033 

ハム

指示値,表示値又は供給値の平均値付

近における,電源周波数に関連したほ
ぼ正弦波状の低周波の好ましくない
変化。

hum

2034 

リプル

指示値,表示値又は供給値の平均値付
近における,周期的であるが非正弦波
状の好ましくない変化。

ripple

2035 

雑音

ざつおん

1.

広い周波数範囲にわたり,ランダ

ムに生じる指示値,表示値又は供給

値の好ましくない変化。

2.

信号に重畳し,測定値又は供給値

をあいまいにする妨害。

noise


12

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2036 

内部雑音

ないぶざつおん

機器の内部で発生するすべての雑音。

備考  増幅器の内部雑音の値は,

入力に規定のインピーダン

スを接続し,無信号にして
最も利得を上げた場合の雑
音出力を,入力に換算した

値で表される。

internal noise

2037 

揺らぎ

ゆらぎ

指示値,表示値又は供給値の平均値付

近にランダムに生じ,比較的ゆっくり
した好ましくない非周期的変化。ただ
し,すべての状態を一定に保つ。

fluctuation

2038 

ジッタ

信号波形の振幅,周期,位相又はパル
ス幅などの好ましくない迅速で,しか
も断続的な変化。

jitter

2039 

揺れ

ゆれ

電子電圧計などにおいて,入力信号の
周波数が,電源電圧の周波数又はその

倍数に極めて近いときに起こる指示
器の指針の振動。

swinging

2040 

感度

かんど

機器が測定量の変化に感じる度合で,

指示値又は表示値の変化の,その変化
を生じさせた測定量の変化に対する
比で表す。

備考  振れ係数なども含めて感度

ということもある。

sensitivity

2041 

振れ係数

ふれけいすう

感度の逆数,すなわち測定量の変化
の,その変化によって生じた指示値又
は表示値の変化に対する比。

備考  指示値又は表示値が光点の

移動によって示されるとき

偏 向 係 数  (de flection

coefficient)

,ディジタル測

定 器 で は

変 換 係 数

(conversion coefficient)

とい

う。

deflection

coefficient,

deflection factor

2042 

分解能

ぶんかいのう

測定値を読み取ることができる測定
量の最小変化,又は設定できる供給量

の最小変化。

備考 

1.

有効範囲に対する比又は百分

率で表してもよい。

2.

ディジタル方式の場合は,有

効範囲内の単位の数で表しても

よい(例えば 10 ビット)

resolution

2043 

目盛の細かさ

めもりのこまかさ

最小目盛間隔に相当する性能量の値。  fineness of scale


13

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2044 

操り返し性

くりかえしせい

同一の方法で同一の測定対象を,同じ
条件で,比較的短い時間に繰り返し測
定した場合,個々の測定値が一致する

度合。

備考  定量的には,得られたいく

つかの測定値のうちの最大

値と最小値との差の

2

1

で表

す。

repeatability

2045 

再設定性

さいせっていせい

供給量の設定において,同じ条件で,
比較的短い時間に,繰り返し同じ設定
値を与えた場合の,個々の供給値が一

致する度合。

備考  数値をもって定量的に表す

と き は

再 設 定 度

(resettability)

といい,次の

ように表す。

(1)

連続可変の場合  ある値に

設定するのに,ある方向か
らと反対方向からと繰り返
して行ったとき,得られた

幾つかの供給値を各方向ご
とに平均し,そ平均値の差

2

1

(2)

ステップ可変の場合  ある
値に繰り返して(必要なら
ば両方向から)設定したと

き,得られた幾つかの供給
値のうちの最大値と最小値
との差の

2

1

(3)

再設定度は,その設定値に
対する百分率で表してもよ
い。

resettability

2046 

応答

おうとう

入力信号の関数として表された指示
値,表示値又は出力信号が,入力信号
の変化によって変化する有様。

response

2047 

過渡応答

かとおうとう

入力信号が,ある定常状態から任意の
時間的変化を経て,ある定常状態にな

ったとき,指示値,表示値又は出力信
号が定常状態に達するまでの応答。

備考  任 意 の 時 間 的 変 化 と し て

は,インパルス,ステップ
などの変化が用いられる。

transient response

2048 

インパルス応答

いんぱるすおうと

入力信号が衝撃的に変化したときの

応答。

impulse response

2049 

ステップ応答

すてっぷおうとう

入力信号が,ある一定の値から他の一

定の値に突然変化したときの応答。

step response


14

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

2050 

行過ぎ量

ゆきすぎりょう

ステップ応答において,指示値,表示
値又は出力信号が,過渡的に最終値を
超えたとき,その超えた値の最大値。

備考  最終値に対する比又は百分

率で表してもよい。

overshoot

2051 

応答時間

おうとうじかん

ステップ応答において,指示値,表示
値又は出力信号が,最終値からの特定
範囲に納まるまでの時間。

response time

2052 

周波数特性

しゅうはすうとく
せい

供給値,測定値などの性能量の値又は
応答が,周波数によって変化する有
様。

frequency

characteristic

2053 

周波数応答

しゅうはすうおう
とう

応答が周波数によって変化する有様。
すなわち応答の周波数特性。

備考  増幅器などの入出力周波数

が等しい機器においては,
入力信号が正弦的に変化す

る定常な状態であるとき,
入力信号に対する出力信号
の振幅比及び位相ずれが,

周波数によって変化する有
様をいう。

frequency response

2054 

周波数帯域幅

しゅうはすうたい

いきはば

周波数を変化したとき,利得又は損失

の値の基準周波数における値からの
偏差が,規定された限度内にある周波
数範囲。

備考 

1.

通常 3dB 又は 6dB を偏差の限

度とする。

2.

基準周波数は,指定された周

波数,又は利得若しくは損失の
最大となる周波数である。

frequency band

width

2055 

遅れ

おくれ

入力信号の変化に対して,出力信号の
変化が直ちに伴わないこと,又はこれ

を特徴付ける時間。

time lag,

delay

2056 

遅延回路

ちえんかいろ

信号に遅れを生じさせる目的で使用
する回路。

delay circuit

(3)

状態に関する用語

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

3001 

外部影響量

がいぶえいきょう
りょう

一般に機器の外部にあって,機器の性
能に影響を与えるすべての量。

備考 

1.

外部影響量には,環境,電源,

負荷などに関する量がある。

2.

外部影響量には,影響性能量

(2003)

は含まれない。

influence quantity

3002 

外部影響量の標準値

がいぶえいきょう

りょうのひょうじ
ゅんち

機器の固有誤差を決定するために,標

準として規定した一つの外部影響量の
単一の値。

reference value of an

influence quantity


15

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

3003 

外部影響量の標準範囲

がいぶえいきょう
りょうのひょうじ
ゅんはんい

機器が固有誤差に関する条項を満足す
る外部影響量の値の範囲。

reference range of an

influence quantity

3004 

定格使用範囲

ていかくしょうは
んい

機器が動作誤差に関する条項を満足す
る一つの外部影響量の値の範囲。

rated range of use

3005 

定格使用状態

ていかくしょうじ
ょうたい

機器が動作誤差に関する条項を満足す
る各外部影響量の値の範囲全部。

備考  この状態において,一つの

外部影響量の取り得る値の
範囲が,その外部影響量の
定格使用範囲である。

rated conditions of

use

3006 

定格電源電圧

ていかくでんげん
でんあつ

機器に指定した電源電圧。三相電源の
ときは,線間電圧を指す。

rated supply voltage

3007 

定格電源周波数

ていかくでんげん
しゅうはすう

機器に指定した電源周波数。指定のな
いときは,50Hz 及び 60Hz とする。

rated supply

frequency

3008 

影響性能量の基準値

えいきょうせいの
うりょうのきじゅ
んち

機器が固有誤差に関する条項を満足す
る一つの影響性能量の単一の値。特に
指定がなければ定格値に等しい。

reference value of an

influencing

characteristic

3009 

影響性能量の基準範囲

えいきょうせいの
うりょうのきじゅ
んはんい

機器が固有誤差に関する条項を満足す
る一つの影響性能量の値の範囲。特に
指定がなければ定格範囲に等しい。

reference range of an

influencing

characteristic

3010 

標準状態

ひょうじゅんじょ
うたい

各外部影響量が標準値又は標準範囲,
及びもし必要なら,影響性能量が基準

値又は基準範囲にある状態であって,
比較及び校正を行うために規定したも
の。

備考  標準値又は基準値は,通常

許容差と共に示される。

reference conditions

3011 

定格動作状態

ていかくどうさじ

ょうたい

各性能量の有効範囲及び各外部影響量

の定格使用範囲の全部で,機器の動作
誤差は,その範囲内で規定される。

rated operating

conditions

3012 

限界動作状態

げんかいどうさじ
ょうたい

定格使用範囲を超える外部影響量,及
び有効範囲を超える性能量の値の範囲
の全部で,機器をその範囲内で動作さ

せても損傷を受けることがなく,また
後で機器を定格動作状態で動作させた
とき,性能が劣化していない範囲の全

部。

limit conditions of

operation

3013 

保管及び輸送状態

ほかんおよびゆそ
うじょうたい

温度,湿度,気圧,振動及び衝撃など
の状態で,その状態で機器を非動作状

態で保管又は輸送しても損傷を受ける
ことがなく,また後で機器を定格動作
状態で動作させたとき,性能の劣化が

ない範囲の全部。

conditions of storage

and transport

3014 

短時間保管状態

たんじかんほかん

じょうたい

温度,湿度,気圧,振動及び衝撃など

の状態で,その状態で機器を非動作状
態でこん包せずに,一時放置しておい
ても損傷を受けることがなく,また後

で機器を定格動作状態で動作させたと
き,性能の劣化がない範囲の全部。


16

C 1002-1975

(4)

機能及び性能に関する用語(機器別)

(4.1)

ディジタル電圧計

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4101 

ディジタル電圧計

でぃじたるでんあ
つけい

アナログ−ディジタル変換器を持って
いて,測定電圧をディジタル表示する

機器。

備考  ディジタル電圧計の中には,

ディジタルの電気的出力を

持つものがある。

digital electronic

voltmeter

4102 

転換点

てんかんてん

各量子化単位内の点であって,入力電

圧の値が変化したとき,表示している
値(出力信号)が,ある値からその次
の値に移る点。

備考  転換点の位置には次の二つ

の場合がある。

(1)

量子化した各部分のほぼ中

央にある場合(

付図 1a

(2)

量子化した各部分の端にあ
る場合(

付図 1b

commutation point

4103 

変換命令

へんかんめいれい

変換を開始させる信号。 conversion

command

4104 

トリガ動作方式

とりがどうさほう

しき

変換命令が,外部から電気的に叉は手

動により与えられる方式。

triggered mode

ofoperation

4105 

反復動作方式

はんぷくどうさほ
うしき

変換命令が,内部のクロックから反復
して与えられる方式。

repetitive (cyclic)

mode of operation

4106 

トラッキング動作方式

とらっきんぐどう
さほうしき

入力電圧がある値以上変化したとき,
内部回路がその変化を検知して変換命

令を出す方式。

tracking mode of

operation

4107 

瞬時値変換

しゅんじちへんか

入力電圧の瞬時値をディジタル化する
変換。

備考 

1.

この値は,変換時間中に存在

する瞬時値である。

2.

瞬時値変換を行うものに,逐

次比較形,追随比較形,ランプ
形,階段波ランプ形などがある。

instantaneous value

conversion

4108 

逐次比較形

ちくじひかくがた

ディジタル表示に対応する電圧を発生
する帰還電圧発生器を備え,それが発

生した電圧を入力電圧と比較し,この
両者が等しくなるように一定のプログ
ラムに従って上位のけたから逐次変換

を行い,最下位のけたに至って変換を
終了する形式。

successive

approximation type

4109 

追従比較形

ついじゅうひかく

がた

数字表示器が結合されている帰還電圧

発生器の出力電圧を,サーボ機構によ
って,入力電圧と常時平衡させる変換
形式。

servo-balancing type


17

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4110 

ランプ形

らんぷがた

時間と共に直線的に変化する電圧(ラ
ンプ電圧)が,入力電圧(又は零電圧)
に等しくなったときから,零電圧(又

は入力電圧)に等しくなるまでの間の
クロックパルス数を計数する変換形
式。

ramp type,

linear ramp type

4111 

階段波ランプ形

かいだんはらんぷ
がた

1

ステップの大きさの一定な階段状電

圧(階段波ランプ電圧)が,入力電圧

(又は零電圧)に等しくなったときか
ら,零電圧(又は入力電圧)に等しく
なるまでの間のステップ数を計数する

変換形式。

stepped ramp type

4112 

積分変換

せきぶんへんかん

入力電圧の規定された時間中の積分値
をディジタル量にする変換。

備考  積分変換を行うものに,電圧

周波数変換形,デュアルスロ
ープ形等がある。

integrating

conversion

4113 

電圧周波数変換形

でんあつしゅうは
すうへんかんがた

入力電圧の値に直接比例した周波数を
発生し,一定時間中に生ずる繰返し数

を計数する変換形式。

voltage to frequency

conversion type

4114 

デュアルスロープ形

でゅあるすろーぷ
がた

入力電圧に比例した電流で一定時間中
コンデンサを充電し,次に規定された

電流で,このコンデンサが元の電圧に
なるまで放電する。このとき放電に要
する時間中のクロックパルス数を計数

する変換形式。

備考  コンデンサの電圧波形が正

負二つの傾斜を持つので,デ

ュアルスロープ形と呼ばれ
る。

dual slope type,

linear dual slope type

4115 

変換速度

へんかんそくど

単位時間に得られる完全な変換の回数

付図 参照)。

conversion rate

4116 

全変換時間

ぜんへんかんじか

1

回の測定が完全に行われるのに必要

な時間。

備考  変換速度の逆数は,必ずしも

全変換時間と等しくない(

図 参照)。

total conversion time

4117 

測定時間

そくていじかん

変換命命が与えられたときから,完全

なディジタル情報が出てくるまでの時
間(

付図 参照)。

measuring time

4118 

サンプリング時間

さんぷりんぐじか

変換回路が入力電圧を感知している時

間(

付図 参照)。

sampling time

4119 

サンプル及びホールド回

さんぷるおよびほ

ーるどかいろ

変換装置の入力に付加され,入力電圧

をサンプリングし,保持し,保持され
た電圧を変換装置が変換し終わるまで
維持する回路。

sample and hold

circuit


18

C 1002-1975

(4.2)

オシロスコープ

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4201 

オシロスコープ

陰極線管を使用し,一つ又は複数の電気

に関する量の瞬時値を,時間又は他の電
気に関する量の関数として表示する測
定又は観測装置。

cathode-ray

oscilloscope

4202 

多現象オシロスコープ

た げ ん し ょ う お し
ろすこーぷ

一つの電子ビームを切り替えて,複数の
電気現象を別々の輝線で表示し,同時に

測定又は観測できるオシロスコープ。

備考  電子ビームの切替えには一つ

の掃引が終わるごとに切り替

える方法(

オルタネート表示

alternate display

と 1 回の掃引

中に多数回の切替えを行う方

法 (

チ ョ ッ プ 表 示 chopped

display

)とがある。

multitrace oscilloscope

4203 

多要素オシロスコープ

た よ う そ お し ろ す

こーぷ

複数の電子ビームを発生する陰極線管

を使用し,複数の電気現象を別々の輝線
で同時に表示できるオシロスコープ。

備考  複数の電子ビームは,その掃

引を別々に制御できるものも
ある。

multibeam

oscilloscope

4204 

サンプリングオシロスコー

周期的信号をサンプリングし,得られた
一連のサンプルを用いて,元の波形に相
似な波形を組み立てて表示するオシロ

スコープ。

sampling oscilloscope

4205 

ストレージオシロスコープ

ストレージ管と呼ばれる特殊な陰極線
管を使用し,りん光性残光とは異なる原

理で,輝線を長時間保持できるオシロス
コープ。

storage oscilloscope

4206 

有効面

ゆうこうめん

規定された誤差以内で測定を行うこと
ができるけい光面上の部分。

measuring area

4207 

周辺ひずみ

しゅうへんひずみ

有効面内の周辺において,図形の変形と

して現れるひずみ。

geometry distortion

4208 

垂直(水平)偏向係数

すいちょく(すいへ

い)へんこうけいす

入力電圧の変化の,その電圧変化により

生じた垂直(水平)変位の長さに対する
比。

備考  例えば,5V/cm,5V/div など

と表す。

vertical (horizontal)

deflection

coefficient

4209 

信号遅延時間

し ん ご う ち え ん じ
かん

ステップ信号を加えた場合,管面上にお
ける掃引の開始時から輝点の垂直変位

が最終値の 10%に達するまでの時間。

備考  入力に信号電圧を加えたとき

からの実際の遅延時間とは異

なる。

apparent signal delay


19

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4210 

タイムベース

時間の基準となる信号を発生する回路。
すなわち,輝点を規定された速度で移動
させるための電圧又は電流を発生する

回路。

備考  カウンタ(電子計数装置)で

は,周波数測定のためのゲー

ト時間を決定し,又は時間測
定のためのクロックパルスを
発生さ せる基 準周 波数発生

器。

time base

4211 

掃引

そういん

タイムベースが発生する電圧又は電流

によって,輝点を規則的に移動させるこ
と。

sweep

4212 

掃引時間

そういんじかん

有効面内において,掃引により輝点が単

位長さを移動する時間。

備考  例えば,2ms/cm,2ms/div な

どと表す。

time coefficient

4213 

自励掃引

じれいそういん

入力信号及び外部同期信号に関係なく,
周期的に行われる掃引。

free running sweep

4214 

同期掃引

どうきそういん

掃引周期を,入力信号の周期又はその整
数倍に等しく保つように同期して行わ
れる掃引。

synchronized sweep

4215 

トリガ掃引

とりがそういん

トリガパルスが加えられるごとに開始
される掃引。

備考  輝点はトリガパルスが来るま

では待機位置(掃引の起点)
にある。

triggered sweep

4216 

遅延掃引

ちえんそういん

トリガパルスが加えられた後,設定され
た時間だけ遅れて開始される掃引。

delayed sweep

4217 

遅延準備掃引

ち え ん じ ゅ ん び そ
ういん

二つのタイムベースがあり,トリガパル
スにより起動された第 1 のタイムベース
による掃引が,第 2 のタイムベースによ

る掃引の開始を,設定された時間だけ遅
らせるために使用されるとき,第 1 の掃
引をいう。

delaying sweep

4218 

単掃引

たんそういん

入力信号又は外部同期信号により掃引
が 1 回だけ行われ,それ以後の掃引は外
部からリセットされるまで阻止される

掃引。

single sweep operation

4219 

ホールドオフ回路

ほ ー る ど お ふ か い

輝点が待機位置にもどり,次の掃引準備

が完了するまで,掃引の開始を阻止する
回路。

hold-off circuit

4220 

同期

どうき

映像波形が静止するように掃引を制御

すること。

synchronization

4221 

内部同期

ないぶどうき

入力信号を利用して行う同期。 internal

synchronization,

internal triggering

4222 

外部同期

がいぶどうき

入力信号とは別の外部信号によって行

う同期。

external

synchronization,

external triggering


20

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4223 

同期周波数範囲

ど う き し ゅ う は す
うはんい

内部又は外部同期において,安定に同期
できる周波数範囲。

synchronization

frequency range

4224 

最小同期電圧

さ い し ょ う ど う き
でんあつ

安定な同期に必要な外部同期電圧の最
小値。

備考  必要な場合には,最小同期電

圧は,周波数範囲ごとに示さ
れる。

synchronization

minimum voltage

4225 

最小同期振幅

さ い し ょ う ど う き

しんぶく

安定な内部同期に必要な有効面上の垂

直振幅の最小値。

備考  必要な場合には,最小同期振

幅は,周波数範囲ごとに示さ

れる。

synchronization

minimum amplitude

4226 

アンブランキング

掃引している間だけ輝点が見えるよう

にすること。

備考  帰線及び待機の間は,輝点が

見えないようにすることを

ラ ン キ ン グ  (blanking) と い
う。

spot unblanking

(4.3)

信号発生器

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4301 

信号発生器

しんごうはっせいき 周波数,電圧及び変調を,定格範囲内で,

ある決まった値に設定できるしゃへい

された無線周波信号源。

signal generator

4302 

有効周波数範囲

ゆうこうしゅうはす

うはんい

信号発生器の周波数の変化範囲のうち,

示されたすべての確度を満たすことが
できる範囲。

備考  周波数の変化範囲は,通常い

くつかの周波数バンドから成
る。

effective frequency

range

4303 

インクリメンタル周波数範

いんくりめんたるし
ゅうはすうはんい

周波数主調整器によって設定された周
波数の上下に,インクリメンタル周波数
調整器で連続的に変化できる周波数の

範囲。

incremental

tuning range

4304 

周波数バンド

しゅうはすうばん

周波数範囲の一部で,周波数を連続的に
調整できる部分。

frequency band

4305 

バンドの重なり

ばんどのかさなり

周波数範囲の一部で,相隣る二つの周波
数バンドに共通な部分。

備考  これは有効周波数範囲の連続

性を確保するためのものであ
る。

band overlap


21

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4306 

信号源インピーダンス

しんごうげんいんぴ
ーだんす

信号発生器の出力等価回路を,内部イン
ピーダダンスが零の電圧源と,直列イン
ピーダンスで表したときの直列インピ

ーダンス。

備考  信号源インピーダンスは,信

号発生器を信号源として動作

させているときに重要である
が,信号発生器を他の信号源
の負荷として動作させている

ときには,出力インピーダン
ス  (1021)  が重要な要素とな
る。

なお,この両者の値は異な

ることがある。

source impedance

4307 

定格負荷インピーダンス

ていかくふかいんぴ
ーだんす

信号発生器の信号源インピーダンスの
定格値に等しい負荷インピーダンス。

rated load impedance

4308 

信号源起電力

しんごうげんきでん

りょく

信号発生器の出力等価回路を,内部イン

ピーダンスが零の電圧源と,直列インピ
ーダンスで表したときの電圧源の起電
力。

備考  信号源起電力の値は,次のよ

うにして求める。

1.

信号発生器に信号源インピーダ

ンスに等しい負荷を接続した場合
は,指定出力端子における搬送波
電圧の実効値の 2 倍。

2.

信号発生器に開放とみなされる

負荷を接続した場合は,指定出力
端子における搬送波電圧の実効

値。

これを

開放出力電圧ともいう。

source electromotive

force

(source e

・m・f)

4309 

整合出力電圧

せいごうしゅつりょ
くでんあつ

定格負荷インピーダンスに等しい負荷
を,信号発生器の指定出力端子に接続し
た場合,その端子における搬送波電圧の

実効値。

matched output voltage

4310 

出力電力

しゅつりょくでんり
ょく

信号発生器の指定出力端子に接続され
た定格負荷インピーダンスに等しい負

荷に供給される電力。

output power

4311 

スプリアス出力

すぷりあすしゅつり

ょく

信号発生器の無変調時における出力電

圧中に含まれるすべての不要出力電圧。
ただし,ハム,リプル,雑音及び残留変
調成分を除く。

備考  搬送波の高調波及び低調波も

除外したものだけを,スプリ
ア ス 出 力 と 呼 ぶ 場 合 が あ る

が,その場合は,その旨を明
記すること。

spurious output

4312 

リニアディテクタ

振幅変調波の包絡線を,ひずみなく再現

する振幅検波器。

linear detector


22

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4313 

リニアディスクリミネータ

周波数変調波を,ひずみなく復調する周
波数弁別器。

linear discriminator

4314 

振幅変調度(正弦波変調の) しんぷくへんちょう

ど(せいげんはへん
ちょうの)

正弦波振幅変調波において,最大振幅と
最小振幅の差の半分の,これら振幅の平
均値に対する比。

amplitude modulation

factor (for sinusoidal

modulation)

4315 

実効振幅変調度

じっこうしんぷくへ
んちょうど

ひずみのある振幅変調波をリニアディ
テクタに加えたとき,その出力における
変調周波数の基本波成分のピーク値の,

直流出力成分に対する比。

備考  一般に“変調度”と記載した

場合は“実効変調度”を指す。

effective amplitude

modulation factor

4316 

振幅変調ひずみ(正弦波変調
の)

しんぷくへんちょう
ひずみ(せいげんは

へんちょうの)

正弦波振幅変調波を得るために,正弦波
変調信号を信号発生器に加えたとき,そ

の出力端子に接続されたリニアディテ
クタの出力信号のひずみ。

amplitude modulation

distortion

(for sinusoidal

modulation)

4317 

周波数偏移(絶対値−正弦波
変調の)

しゅうはすうへんい

ぜったいち−せいげ
んはへんちょうの)

正弦波周波数変調において,変調信号 1

サイクル間における瞬時最高周波数と
瞬時最低周波数との差の

2

1

frequency deviation

(absolute, for

Sinusoidal

modulation)

4318 

実効周波数偏移

じっこうしゅうはす
うへんい

ひずみのある周波数変調波をリニアデ
ィスクリミネータに加えたとき,その出

力における変調周波数の基本波成分と
等しい振幅を生じるような純正弦波変
調での周波数偏移。

備考  一般に“周波数偏移”と記載

した場合は“実効周波数偏移”
を指す。

effective frequency

deviation

4319 

周波数変調ひずみ(正弦波変
調の)

しゅうはすうへんち
ょうひずみ(せいげ
んはへんちょうの)

正弦波周波数変調波を得るために,正弦
波変調信号を信号発生器に加えたとき,
その出力端子に接続されたリニアディ

スクリミネータの出力信号のひずみ。

frequency modulation

distortion

(for sinusoidal

modulation)

4320 

残留変調

ざんりゅうへんちょ

信号発生器の無変調時における出力信

号の望ましくない振幅変調及び周波数
変調の総称。

unwanted modulation

(in an intentionally

unmodulated

condition),

residual modulation

4321 

残留振幅変調度

ざんりゅうしんぷく
へんちょうど

信号発生器の無変調時における出力信
号の望ましくない振幅変調の変調度。

unwanted amplitude

modulation factor

(in an intentionally

unmodulated

condition) ,

residual amplitude

modulation factor

4322 

残留周波数変調偏移

ざんりゅうしゅうは
すうへんちょうへん

信号発生器の無変調時における出力信
号の望ましくない周波数変調の周波数
偏移。

unwanted frequency

modulation deviation

(in an intentionally

unmodulated

condition) ,

residual frequency

modulation deviation


23

C 1002-1975

番号

用語

読み方

意味

対応英語(参考)

4323 

寄生変調

きせいへんちょう

信号発生器の変調に伴って生じる出力
信号の望ましくない変調の総称。

備考  これには変調による搬送周波

数のずれ,寄生周波数変調及
び寄生振幅変調が含まれる。

unwanted modulation

(in a modulated

con-dition) ,

incidental modulation

4324 

寄生周波数変調偏移

きせいしゅうはすう
へんちょうへんい

信号発生器の振幅変調に伴って生じる
出力信号の望ましくない周波数変調の
周波数偏移。

unwanted frequency

modulation

devia-tion due to

ampli-tude

modulation,

incidental frequency

modulation

deviation

4325 

寄生振幅変調度

きせいしんぷくへん

ちょうど

信号発生器の周波数変調に伴って生じ

る出力信号の望ましくない振幅変調の
変調度。

unwanted amplitude

modulation factor

due to frequency

modulation,

incidental amplitude

modulation factor

4326 

変調波の平均周波数

へんちょうはのへい
きんしゅうはすう

変調波を対称形リニアディスクリミネ
ータに加えたときに得られる直流出力
電圧と同じ出力電圧になるように周波

数をずらした非変調搬送波の周波数。

備考  平均周波数と非変調搬送周波

数との差は,変調による搬送

周波数のずれという。

averge frequency of a

modulated signal

4327 

変調による搬送周波数のず

へんちょうによるは
んそうしゅうはすう

のずれ

h

変調に伴って生じる変調波の平均周波

数の変化。

carrier frequency shift


24

C 1002-1975

付図 1  転換点

付図 2


25

C 1002-1975

電気部会  電子測定器用語専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

田  中  末  雄

早稲田大学理工学部

大  森  俊  一

東京理科大学工学部

西  川  甚  太

東海大学工学部

鈴  木      健

通商産業省機械情報産業局

常  沢  秀  夫

工業技術院標準部

菅  野      允

玉川大学

島  崎  辰  夫

日本電気計器検定所標準研究部

福  富  和  久

機械電子検査検定協会

内  山  友  和

日本電信電話公社技術局

白  石  武  文

警察庁通信局

前  田  篤  哉

松下通信工業株式会社技術部

槇  田  敏  夫

社団法人日本電気計測器工業会

木  戸  栄  治

沖電気工業株式会社

横  山  義  一

横河ヒューレットパッカード株式会社

阪  本      卓

安立電気株式会社

池      隆  清

日本無線株式会社開発部

副  島  鎮  夫

安藤電気株式会社

古  里  正  蔵

社団法人日本電子機械工業会

木  村      修

日本国有鉄道鉄道技術研究所

西  本  一  成

東京電力株式会社系統運用部

(関係者)

森  村  正  直

工業技術院計量研究所

(事務局)

村  田  照  夫

工業技術院標準部電気規格課

釜  土  祐  一

工業技術院標準部電気規格課

高  橋  和  敬

工業技術院標準部電気規格課