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C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

(1) 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 3 

4 ラベルデータの内容及び要求事項 ························································································ 3 

4.1 データ項目の一般事項 ···································································································· 3 

4.2 必須データ項目 ············································································································· 4 

4.3 任意データ項目 ············································································································· 6 

4.4 データ識別子が規定するデータの意味及び形式 ···································································· 7 

4.5 データの表現 ················································································································ 9 

4.6 データキャリア選択 ······································································································ 10 

4.7 ラベル寸法,レイアウト及び貼付位置··············································································· 12 

附属書A(参考)ラベル品質の特徴−ラベル接着剤の特性及びマークの耐久性 ································ 15 

附属書B(参考)JIS X 0533 情報技術−大容量自動認識情報媒体のための転送構文 ························ 18 

附属書C(参考)URL ·········································································································· 19 

附属書D(参考)データ項目の略称の例 ·················································································· 22 

附属書E(参考)部品の容器包装に対する包装レベル ································································· 23 

参考文献 ···························································································································· 25 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

(2) 

まえがき 

この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人

電子情報技術産業協会(JEITA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本

産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本

産業規格である。これによって,JIS C 0807:2005は改正され,この規格に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

日本産業規格          JIS 

C 0807:2020 

(IEC 62090:2017) 

一次元シンボル(バーコード)及び二次元シンボル

を使用した電子部品用容器包装ラベル 

Product package labels for electronic components using bar code and 

two-dimensional symbologies 

序文 

この規格は,2017年に第2版として発行されたIEC 62090を基に,技術的内容及び構成を変更すること

なく作成した日本産業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。 

適用範囲 

この規格は,事業者間の処理における自動実装用の電気・電子部品の容器包装ラベルについて規定する。

これらのラベルには,一次元シンボル(バーコード)及び二次元(2D)シンボルを用いる。ただし,電気・

電子部品本体へのラベル表示及び出荷用のラベル表示には,この規格を適用しない。また,事業者と消費

者との間の処理における小売の販売ルートで用いる電気・電子部品の容器包装ラベルにも,この規格を適

用しない。 

一般に,一次元シンボル及び二次元シンボルは,電気・電子機器の自動実装ラインにおける自動識別及

び自動実装用にも用いられる。所期の目的には,電気・電子部品の生産ラインの容器包装,在庫及び流通

の管理を自動化するシステムを含んでいる。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

IEC 62090:2017,Product package labels for electronic components using bar code and two-dimensional 

symbologies(IDT) 

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“一致している”こ

とを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS C 61760-4 表面実装技術−第4部:感湿性部品の分類,包装,表示及び取扱い 

注記1 対応国際規格:IEC 61760-4,Surface mounting technology−Part 4: Classification, packaging,  

labelling and handling of moisture sensitive devices(IDT) 

注記2 4.3.6に引用されているため,対応国際規格の参考文献から引用規格に移した。 

JIS X 0301 情報交換のためのデータ要素及び交換形式−日付及び時刻の表記 

注記1 対応国際規格:ISO 8601,Data elements and interchange formats−Information interchange−

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

Representation of dates and times(MOD) 

注記2 ISO 8601は廃止され,ISO 8601-1:2019及びISO 8601-2:2019に移行しているが,現行のJIS 

X 0301は,ISO 8601:2000が基礎となっている。疑義が発生した場合には,対応国際規格

が引用するISO 8601:2004を確認する必要がある。 

JIS X 0304 国名コード 

注記1 対応国際規格:ISO 3166-1,Codes for the representation of names of countries and their 

subdivisions−Part 1: Country codes(IDT) 

注記2 4.2.6に引用されているため,対応国際規格の参考文献から引用規格に移した。 

JIS X 0500-1 自動認識及びデータ取得技術−用語−第1部:一般 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 19762-1:2005,Information technology−Automatic identification and data 

capture(AIDC)techniques−Harmonized vocabulary−Part 1: General terms relating to AIDC(IDT) 

JIS X 0500-2 自動認識及びデータ取得技術−用語−第2部:光学的読取媒体 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 19762-2:2005,Information technology−Automatic identification and data 

capture(AIDC)techniques−Harmonized vocabulary−Part 2: Optically readable media(ORM)

(IDT) 

JIS X 0503 自動認識及びデータ取得技術−バーコードシンボル体系仕様−コード39 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 16388,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−Code 39 bar code symbology specification(IDT) 

JIS X 0504 自動認識及びデータ取得技術−バーコードシンボル体系仕様−コード128 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15417,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−Code 128 bar code symbology specification(IDT) 

JIS X 0510 情報技術−自動認識及びデータ取得技術−QRコード バーコードシンボル体系仕様 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 18004,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−QR Code bar code symbology specification(IDT) 

JIS X 0512 情報技術−自動認識及びデータ取得技術−バーコードシンボル体系仕様−データマトリ

ックス 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 16022,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−Data Matrix bar code symbology specification(MOD) 

JIS X 0531 情報技術−自動認識及びデータ取得技術−GS1アプリケーション識別子及びASC MH10

データ識別子並びにその管理 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15418,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−GS1 Application Identifiers and ASC MH 10 Data Identifiers and maintenance(IDT) 

JIS X 0532(規格群) 情報技術−自動認識及びデータ取得技術−ユニーク識別 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15459(all parts),Information technology−Automatic identification and 

data capture techniques−Unique identification(IDT) 

JIS X 0533 情報技術−大容量自動認識情報媒体のための転送構文 

注記1 対応国際規格:ISO/IEC 15434,Information technology−Automatic identification and data 

capture techniques−Syntax for high-capacity ADC media(IDT) 

注記2 ISO/IEC 15434の最新版は,2019年改訂であるが,現行のJIS X 0533は,ISO/IEC 15434:1999

が基礎となっている。疑義が発生した場合には,対応国際規格が引用するISO/IEC 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

15434:2006を確認する必要がある。 

IEC 60749-20,Semiconductor devices−Mechanical and climatic test methods−Part 20: Resistance of plastic 

encapsulated SMDs to the combined effect of moisture and soldering heat 

注記 対応国際規格では,IPC/JEDEC J-STD-020が記載されているが,この米国団体規格を基にし

たIEC 60749-20が制定されているため,IEC規格を記載した。 

ANSI MH10.8.2,Data Identifier and Application Identifier Standard 

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS X 0500-1及びJIS X 0500-2によるほか,次による。 

3.1 

電気・電子部品(component) 

組立ての第一段階で用いる電気・電子機器用部品(例えば,未使用回路基板,集積回路,コンデンサ,

ダイオード,電子モジュール,スイッチ,放熱板,電気・電子機器用コネクタなど)。 

3.2 

容器包装(component package) 

供給者が定義する,電気・電子部品の商取引上の単位の包装。該当する場合には,保護,構造的整列又

は自動実装のための方法を含む。 

注記1 代表的な例を図4に示す。 

注記2 この規格における,“容器包装”には,図4の容器包装の倍数,例えば,一箱中に4リールを

入れたものも含む。 

注記3 “容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(容器包装リサイクル法)”で

の容器包装の定義は,“容器包装とは,商品の容器及び包装であって,当該商品が費消され,

又は当該商品と分離された場合に不要になるものをいう。”であるが,この規格では対応国際

規格の定義に従った。 

3.3 

原産国(country of origin) 

製品が,現在の状態,すなわち,部品,半完成品又は完成品として製造された国。 

注記 “原産国”の定義は,各国の規制に従うことが望ましい。 

ラベルデータの内容及び要求事項 

4.1 

データ項目の一般事項 

供給者と顧客との間に相互合意(以下,“受渡当事者間の合意”という。)がある場合,この規格の規定

を代替又は拡張してもよい。 

ラベルの表示項目は,必須項目,任意項目及び受渡当事者間が合意した項目で構成する。データ識別子

を表1に示す。また,データ項目の略称の例を附属書Dに記載する。 

この規格は,適用可能な安全又は法規制による,表示若しくはラベルの要求事項に優先する,又は置き

換えるものではない。ラベルの必須要求事項に加えて,この規格を適用する。この規格とその他の規格の

ラベルの要求事項とを,一体化したラベル又は別々のラベルとして表示してもよい。 

該当する場合,認証マーク,適合マーク,商標及び他の情報を追加することができる。一般的に,これ

らは,自動処理に関連しないため,この規格では,これ以上の説明をしない。 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

データキャラクタ数は,データを適切に符号化するためのオーバヘッドキャラクタ(標準シンボル仕様

で必要とするスタートキャラクタ,ストップキャラクタ,データ識別子,その他のキャラクタなど)を除

外する。 

機械読みが可能な媒体に符号化された全てのデータ項目の前には,JIS X 0531で引用するANSI MH 

10.8.2に規定するデータ識別子を置かなければならない。 

製造業者は,ラベルにどのようなデータを追加してもよい。追加の一次元シンボル又は二次元シンボル

のデータ項目には,適切なデータ識別子を用いる。 

ラベル上に4.3で規定する任意データ項目を表示する場合には,次に示す方法を用いることが望ましい。 

全ての追加データ,特定の形式又はその他の要求事項は,受渡当事者間の相互合意で実施してもよい。

この規格は,受渡当事者間の合意を制限していない。 

世界的に一意性が求められるデータ項目は,JIS X 0532規格群の規定に従う又はJIS X 0532規格群に対

応する企業コードと製造業者識別を示すデータ識別子“18V”とを組み合わせて,その企業内で一意とし

なければならない。 

4.2 

必須データ項目 

4.2.1 

製造業者の製品識別 − データ識別子“1P”及び“25P” 

製造業者が割り当てた製品識別は,必須である。 

データ識別子“1P”を用いる場合,世界的に一意な製造業者別データ識別子“18V”と組み合わせるこ

とによって,JIS X 0532規格群への適合が達成できる。 

4.2.2 

顧客の製品コード − データ識別子“P” 

顧客の製品コードは,顧客が製品に割り当てたコードで,注文書とともに送ってもよい。 

注記 部品包装上の顧客の製品コードは,比較的広く採用されている。ただし,在庫生産又は流通業

者経由での販売時には,この情報は,特定されていない。 

顧客情報のラベルへの追加は,供給者と顧客との間の購買契約の条件になる。明確な購買契

約がない場合は,この情報を追加するかどうかは,製造業者の判断になる。 

4.2.3 

製造業者識別 − データ識別子“18V”及び“21V” 

製造業者識別は,部品の追跡管理のために,製造業者を一意に識別できなければならない。 

指定しない場合,“18V”は製造業者識別になる。 

製造業者の下位組織の情報が必要な場合(例えば,製造場所の表示)は,“18V”に加えて“21V”を用

いる。受渡当事者間の合意がある場合,“18V”の代わりに“21V”を用いることがある。 

目視可能な形式では,製造業者識別は,製造業者の正式名称又はロゴとする。機械読取可能な形式での

製造業者識別は,JIS X 0532規格群に従い登録機関が認定する発番機関が割り当てる。 

目視可能な製造業者識別と機械読みが可能な製造業者識別とは異なる。目視可能な製造業者識別と機械

読みが可能な製造業者識別との間には,一対一の関係があることを推奨する。 

4.2.4 

数量 − データ識別子“Q”及び“7Q” 

数量は,ラベルが付けられる包装又は容器の中味の量である。データ識別子“Q”の計量単位(標準設

定)は“個”(“枚”,“巻”,“錠”などを含む。)である。 

受渡当事者間の合意によって“個”以外の物理単位が必要な場合は,データ識別子“7Q”を用い,量の

後にANSI MH10.8.2の附属書Dに規定する計量単位コードを表す2桁の英数字を付ける。 

量及び計量単位を用いるのは,物理単位の場合だけにすることを推奨する。 

人にとって読みやすくするため有効数字だけを印字し,有効数字の前のゼロは印字しない。 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

4.2.5 

トレーサビリティ識別子 − データ識別子“S”及び“25S”,並びに“1T”及び“25T” 

4.2.5.1 

一般 

トレーサビリティ識別子は,製造業者が割り当てなければならない。この識別子のカテゴリは,シリア

ル番号,及びロット番号又はバッチ番号を含む。 

トレーサビリティ識別子が,シリアル番号の場合には,識別子“S”又は“25S”を用い,ロット番号又

はバッチ番号の場合には,識別子“1T”又は“25T”を用いることが望ましい。 

必要に応じて,シリアル番号,及びロット番号又はバッチ番号の両方をラベル上に表示してもよい。こ

の場合,一次元シンボルには,少なくとも二つのうち一つを符号化し,二次元シンボルには両方を含めな

ければならない。 

4.2.5.2 

シリアル番号 − データ識別子“S”及び“25S” 

シリアル番号は,供給者が割り当てるものであって,その製品の寿命が続く間は唯一のコードである。

シリアル番号の形式は,製造業者が決定する。 

4.2.5.3 

ロット番号又はバッチ番号 − データ識別子“1T”及び“25T” 

ロット番号又はバッチ番号は,唯一のグループの実体(例えば,製造ロット,バッチ,検査ロットなど)

を識別するか,又は追跡するために,供給者が割り当てたコードである。ロット番号又はバッチ番号のた

めの様式は製造業者が定義する。 

4.2.6 

原産国 − データ識別子“4L” 

原産国は,完全な国名を用いて,目視可能情報で表示しなければならない。 

JIS X 0304に規定する2文字の国名コードの機械読取可能なシンボルへの符号化に加えて,目視可能情

報を表示する。 

4.2.7 

製造日 − データ識別子 “16D” 

日付コードはJIS X 0301の規定による。機械読み可能なシンボルを用いて符号化する場合には,データ

識別子は“10D”,“11D”又は“16D”を用いる。この場合に,推奨するデータ識別子は“16D”とする。 

ある製品の製造日は,製造業者が適切な方法で決定する。 

注記 JIS X 0516では,製造日の形式は,“16D”を推奨している。 

4.2.8 

包装識別 − データ識別子“J”及び“3S” 

包装のユニーク識別(すなわち,ライセンスプレート)は,JIS X 0532規格群に従わなければならない。 

ライセンスプレートに,データ識別子“J”を用いる形式を推奨する。 

幾つかの包装の階層が,それぞれ1対1の関係で存在する場合,異なる包装の階層のラベルに,同じ包

装識別子を用いる(例1参照)。包装の中に二つ以上の包装を含む場合には,異なる包装識別子を用いる

(例2参照)。 

例1 リールがドライパックに入れられ,出荷用包装箱に収納されている場合は,リールと出荷用包

装箱とには同じ包装識別を,それぞれのラベルに表示する。 

例2 一つの出荷用包装箱に,包装識別が異なる複数のリールを収納する場合は,出荷用包装箱には,

リールとは別の包装識別を用いる。 

注記1 一方,必須データ項目としてデータ識別子“18V”を用いる,JIS X 0532規格群に従う世界

的に一意な製造業者識別が存在する。この一意な製造業者識別とその企業内で一意な包装識

別とを組み合わせることで,データ識別子“3S”を用いる世界的に一意な識別が達成できる。 

注記2 将来的に,部品包装の識別に,RFID(Radio Frequency Identification)を用いる場合に,“3S”

は,RFIDタグでの主キーとして用いるのには,適していない。RFIDとは,電波を用いて非

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

接触でRFIDタグと呼ぶ情報媒体のデータを読み書きする自動認識技術のことである。 

4.3 

任意データ項目 

4.3.1 

有効期限日 − データ識別子“14D” 

包装された部品が,製造業者が指定した条件下で貯蔵された場合,ある特定の日までに使用又は処理(例

えば,はんだ付けする。)する必要がある場合,有効期限日を,包装ラベルに表示してもよい。 

有効期限日のデータ形式は,YYYYMMDDとする。 

4.3.2 

改訂レベル − データ識別子“2P” 

改訂レベルは,ある部品の改訂又はバージョンを明示する。(例えば,技術的変更のレベル,版,改訂) 

4.3.3 

EIAJ ID − データ識別子 “3N” 

データ識別子“3N”は,記号化の構造を示している。 

注記 このコードは,日本電子機械工業会(EIAJ)[現一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)]

が規定した形式に従うコード化の構造である。このコード化に関しては,ECALGA標準(一般

社団法人電子情報技術産業協会のECセンターが作成した標準)に記載がある。 

4.3.4 

製造業者の所在地 − データ識別子“25L” 

JIS X 0532規格群に従う世界的にユニークな所在地コードは,三つの連結されたデータ項目[発番機関

コード(IAC),企業識別番号(CIN)及びCIN保有者の領域内でユニークな物理的な内部所在地コード]

の連続として組み立てられ,製造業者の所在地を識別するために用いなければならない。その例を,例1

及び例2に示す。 

例1 発番機関コード“LE”(EDIFICE) 25LLEIBMABCDE 

例2 発番機関コード“UN”(Dun&Bradstreet) 25LUN123456789ABCDE 

注記 DUNS番号は“The Data Universal Numbering System”の略で,世界の企業を一意に識別できる

企業コードのことをいう。それぞれの所在地が自己のDUNS番号をもっている場合は,異なる

所在地のためのDUNS番号の拡張は必要ない。 

4.3.5 

顧客が割り当てた供給者コード − データ識別子“V” 

ある顧客は,供給者に自身が割り当てたコードを用いており,この情報を部品の包装に表示することを

求めている。 

顧客が割り当てた供給者コードは,この一顧客に特有であると考えられる。顧客に特有の内容を表示し

たラベルは,例えば,在庫生産,再販業者経由の販売,顧客からの返品などの,追加の労力及び業務を引

き起こす。販売形態によっては,顧客要求に基づくラベルは,用いられないことがある。特定顧客向けの

データが表示された包装の返品は,ラベルの貼替えが必要になる。したがって,この規格では,顧客が割

り当てる製造業者又は納入者コードを用いてもよいが,推奨しない。 

4.3.6 

感湿性レベル − データ識別子“13E” 

感湿性レベルは,JIS C 61760-4又はIEC 60749-20の規定に従って,感湿性部品を周囲環境にさらすこ

とができる時間の水準である。これは,特にはんだ付けする部品に対して,重要な情報である。少なくと

も,このような部品に対して感湿性レベルを示すことが望ましい。 

注記 対応国際規格では,IPC/JEDEC J-STD-020が記載されているが,この米国団体規格を基にした

IEC 60749-20が制定されているため,IEC規格だけを記載した。 

4.3.7 

URL及びP2P URL − データ識別子 “33L”及び“34L” 

特定の包装に対する更なる情報を,インターネット経由で入手可能なリンクを,データ識別子“33L”

と対応するデータ構造とを用いるか,又はデータ識別子“34L”と対応するデータ構造とを用いて,専用

background image

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

のデータ項目に追加することが可能である。“URL”の詳細は,附属書C参照。 

注記1 これらのデータ識別子は,供給者と顧客との間の合意に基づいて用いられている。 

注記2 追加のデータ又は情報を提供するかどうか,どのような種類のデータ及びどのようにデータ

を提供するかは,データを所有する当事者の判断になる。 

4.4 

データ識別子が規定するデータの意味及び形式 

全ての関連するデータ項目(3Nを除く)の一覧を,それぞれのデータ識別子とともに表1に示す。 

表1−データ識別子 

データ
識別子 

必須/任意 

データ領域 

データ文字のタイプ 

及び長さf) 

説明 

10D 

必須a) 

製造年週 

an3+n4 

形式 YYWW 

11D 

製造年週 

an3+n6 

形式 YYYYWW 

16D 

製造日 

an3+n8 

形式 YYYYMMDD 

14D 

任意 

有効期限日 

an3+n8 

形式 YYYYMMDD 

4L 

必須 

原産国 

an2+an2 

ISOが割り当てた,2桁の国名コード。原
産国は,製品が現在の状態,すなわち,部
品,半完成品又は完成品として製造された
国として定義する。原産国が複数ある場合
は,受渡当事者間の合意に基づいて,国名
コード“AA”を用いる。国名コードは,
JIS X 0304で調べることが可能である。 
例 4L US 

1P 

必須b) 

製造業者の製品識
別 

− 

− 

25P 

製造業者の製品識
別 

an3+an...32 

IAC及びCIN,並びに供給者が割り当てた
部品番号の組合せ 

2P 

任意 

改訂レベル 

− 

部品の改訂レベルを示すために割り当て
たコード 

必須 

顧客の製品コード 

an1+an…25 

顧客が部品に割り当てたコード。 
製造時に,製造業者がその部品コードを入
手可能な場合にだけ必須とする。製造業者
と顧客との間の売買契約を前提とする。 

25L 

任意 

製造業者の所在地 

an3+an...25 

JIS X 0532規格群の規則に従って製造業
者が割り当てた世界でユニークな所在地
識別子。 

18V 

必須 

製造業者識別 

an3+an...25 

特に指定しない場合に用いる,JIS X 0532
規格群に従う製造業者の識別子。 

21V 

任意 

製造業者識別 

an3+an...25 

JIS X 0532規格群の規則に従う会社のサ
ブユニット。 

任意 

顧客が割り当てた
供給者コード 

an1+an…18 

顧客が供給者に割り当てたコード 

background image

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

表1−データ識別子(続き) 

データ
識別子 

必須/任意 

データ領域 

データ文字のタイプ 

及び長さf) 

説明 

必須c) 

包装識別 

an2+an…25 

− 

3S 

包装識別 

an2+an…25 

− 

必須d) 

シリアル番号 

an1+an...25 

その製品の寿命が続く間,供給者が割り当
てたシリアル番号又はコード 

25S 

シリアル番号 

an3+an...32 

IAC,CIN及び供給者が割り当てたシリア
ル番号の組合せc) 

1T 

必須 

ロット番号又は 
バッチ番号 

an2+an...25 

製造業者が定義したロット番号又はバッ
チ番号 

25T 

必須 

ロット番号又は 
バッチ番号 

an3+an...32 

IAC,CIN及び供給者が割り当てたロット
番号又はバッチ番号の組合せ 

7Q 

必須e) 

数量 

an2+n..8+an2 

容器包装内の単位e) 付き製品数量[次の
例でCRは立方メートル(m3)を意味す
る。]。 
例 7Q 1CR 
(必要な場合,符号化された小数点を含
む。) 

数量 

an1+n...8 

容器包装内の製品入り数(個) 
例 Q2000 

13E 

任意 

感湿性レベル 

an3+an1…3 

JIS C 61760-4又はIEC 60749-20で規定す
る感湿性レベルは,受渡当事者間の合意に
基づいて用いることが望ましい。 
例 13E2a 

33L 

任意 

ユニフォーム リ
ソース ロケータ
(URL) 

HTTP://(文字セットは
RFC 1738に一覧表があ
る。)のようなヘッダ情
報を含むURLを形成す

る全ての文字を含む。 

ラベル貼付者が決めたインターネットの
目的ページへの完全なURLリンク 
附属書C URL参照。 

34L 

任意 

ポインタ トゥー 
プロセス URL 
(P2P URL) 

HTTP://(文字セットは
RFC 1738に一覧表があ
る。)のようなヘッダ情
報を含むURLを形成す

る全ての文字を含む。 

ポインタ トゥー プロセス URL(P2P 
URL)は,他のデータとともに自動認識媒
体に符号化されたポータルアドレスと組
み合わせて,部品データからURLを生成
するための規則を設定している。規則は
ANSI MH10.8.2(34L)を用いて記述され
ている。 
附属書C URL参照。 

注記 対応国際規格では,IPC/JEDEC J-STD-020が記載されているが,この米国団体規格を基にしたIEC 60749-20

が制定されているため,IEC規格を記載した。 

注a) データ識別子“10D”,“11D”又は“16D”のうち一つを用いるが,形式“YYYYMMDD”を表す“16D”を

推奨する。製造業者は他のデータ形式を選択してもよい。 

b) 製造業者が割り当てる部品番号の形式,“1P”又は“25P”のうち一つを用いる。 

c) “J”又は“3S”のいずれかを適用する。“3S”を用いる場合,世界でのユニーク性は,製造業者識別子“18V”

と組み合わせて用いることで達成される。 

d) 製造業者が割り当てるシリアル番号の形式,“S”又は“25S”のいずれかを用いる。 

e) 数量の形式は,“7Q”又は“Q”を適用する。ANSI MH10.8.2.の附属書Dを参照。 

f) an:英数字,n:数字 

background image

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

4.5 

データの表現 

4.5.1 

一般形式 

全てのデータ項目は,目視可能情報としてラベル上に表示する。必須データ項目は,機械読取り可能な

二次元シンボルに符号化する。幾つかのデータは,一次元シンボルで符号化することが望ましい(表2参

照)。 

表2−必須データ項目及びその表現 

データ 

目視可能情報 

一次元シンボルa) 

二次元シンボル 

製造業者が割り当てた 
商品識別コード 

必須 

必須 

必須 

製造業者 

必須 

任意 

必須 

数量 

必須 

必須 

必須 

トレーサビリティ情報 

必須 

必須 

必須 

原産国 

必須 

任意 

必須 

製造日 

必須 

任意 

必須 

包装識別子 

必須 

任意 

必須 

 この表の一次元シンボルの必須情報は,ラベル上に一次元シンボルを表示するための十分な領域がある場合は,
常に一次元シンボルで符号化する。 
注a) EIAJ様式では,JEITA/ECALGA標準の要件を満たすため,部品包装のための一次元シンボルに対する特別な

意味規則及び要件を規定している。 

任意項目を用いる場合は,少なくとも目視可能情報で表示する。機械読取り可能な場合は,二次元シン

ボルで表示するが,一次元シンボルで表示をする選択をしてもよい(表3参照)。 

表3−任意データ項目を表示する場合に有効な組合せ 

任意データ項目 

目視可能情報 

二次元シンボル 

一次元シンボル 

なし 

適用しない 

適用しない 

適用しない 

あり 

必要 

なし 

なし 

あり 

必要 

あり 

なし 

あり 

必要 

あり 

あり 

4.5.2 

機械読み可能なシンボルの一般形式 

4.5.2.1 

一般 

この規格では,機械読み可能なシンボルは,一次元シンボル又は二次元シンボルである。 

4.5.2.2 

最大シンボル長 

一次元シンボルの最大長は,8 cm以下とすることが望ましい。 

注記 読取り装置の選択に依存している。イメージャ方式(二次元方式の撮像素子を用いた読取装置)

の読取装置だけが二次元シンボルを読み取ることが可能であり,幾つかのイメージャ方式の読

取装置では,長い一次元シンボルの読取りには,問題がある。 

4.5.2.3 

一次元シンボルの構文 

一次元シンボルを用いる場合は,複数のシンボルを連結しないことを強く推奨する。それぞれの一次元

シンボルは,適切なデータ識別子で始める。一次元シンボルを連結する場合は,JIS X 0531で引用するANSI 

MH10.8.2に従わなければならない。 

10 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

4.5.2.4 

二次元シンボルの構文 

二次元シンボルの符号化は,JIS X 0533に規定する方法による。附属書Bも参照する。 

4.5.3 

目視可能情報の一般形式 

4.5.3.1 

一般 

目視可能情報とは,目視可能文字情報,目視可能意味情報,データ名称,自由記述文及びデータである。 

4.5.3.2 

目視可能文字情報 

それぞれの一次元シンボルの目視可能文字情報(HRI)は,一次元シンボルに隣接して表記する。この

目視可能文字情報は,符号化したデータを表す情報とする(図1参照)。 

目視可能文字情報は,データ識別子は含めず符号化したデータだけで表記する。データ識別子は,デー

タ領域名称[例えば,“(S)Serial #”]の一部として,括弧内に表記する。 

一次元シンボルの目視可能文字情報は,一次元シンボルの上部に印刷する。 

二次元シンボルに関しては,目視可能意味情報(4.5.3.3参照)を用いることが望ましい。 

4.5.3.3 

目視可能意味情報 

目視可能文字情報に加えて,機械読取り可能データの目視可能意味情報をラベル上の別の位置に表示し

てもよい。 

4.5.3.4 

データ名称  

一次元シンボルのデータ名称は,例えば“(S)Serial Number 123456”又は簡略化した“(S)Ser. No.123456”

のように表示してもよい。データ項目名称はデータ識別子の直後に配置する。データ識別子を丸括弧の中

に入れ,一つ又は幾つかのスペース文字をデータ識別子と残りのデータとの間に入れることを推奨する。 

データ名称及びデータ識別子を表示するスペースが不十分な場合には,データ名称は,括弧でくくった

データ識別子だけとしてもよい。例えば,(S)123456。 

4.5.3.5 

自由記述文及びデータ 

機械読取り可能な情報に符号化していない目視可能情報を追加してもよい。これらのデータ名称にはデ

ータ識別子を含めないことが望ましい。 

4.6 

データキャリア選択 

4.6.1 

一次元シンボル 

この規格で用いる一次元シンボルは,次による。 

− コード39(JIS X 0503参照) 

− コード128(JIS X 0504参照) 

同じデータであれば,コード128の方がコード39よりもシンボル幅を小さくできるため,より多くの文

字集合を符号化できる。いずれの一次元シンボルを選択するかは,製造業者が行う。 

一次元シンボルの推奨する要求事項を,表4及び表5に示す。 

コード39では,任意のチェックディジットは符号化しない。 

この規格では,最小細エレメント幅は0.25 mmを推奨するが,どのような場合でも,最小細エレメント

幅は0.17 mm 以上とする。0.25 mm未満の細エレメント幅を用いる場合には,受渡当事者間において,こ

の小さい細エレメントを読み取ることができる適切な機器が,必要であることを理解しなければならない。

細エレメントの幅にかかわらず,一次元シンボルは,最小の印刷品質の要求事項を満たさなければならな

い(表4及び表5参照)。 

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11 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

表4−容器包装ラベルのシンボルの要求事項−コード39 

コード39 

最小(推奨) 

最大(推奨) 

寸法(公称) 

太細エレメント幅比 
細エレメント幅“X ” 
太エレメント幅 
文字間ギャップ 

2.25:1 

0.25 mm 

JIS X 0503参照 

1X 〜 5.3X 

3:1 

シンボルの高さ 

5 mm以上 

最小印刷品質 

1.5 / 05 / 660 a) 

注a) 参照規格:JIS X 0520 

表5−容器包装ラベルのシンボルの要求事項−コード128 

コード128 

最小(推奨) 

寸法(公称) 

モジュール/エレメント幅 

0.25 mm 

シンボルの高さ 

5 mm以上 

最小印刷品質 

1.5 / 05 / 660 a) 

注a) 参照規格:JIS X 0520 

4.6.2 

二次元シンボル 

4.6.2.1 

一般 

この規格で用いる二次元シンボルは,次による。 

− データマトリックス ECC 200(JIS X 0512参照。幾つかの長方形形式も含む。) 

− QRコード(JIS X 0510参照) 

JIS X 0508に規定するPDF417は,今でも容器包装に用いられ,サポートもされる。ただし,この規格

に従う全てのラベルを処理するためには,イメージャ方式の読取装置が必要となる。イメージャ方式の読

取装置では,PDF417と比較して,データマトリックス又はQRコードのようなマトリックスタイプのシン

ボルが適しており,かつ,同じデータである場合,より小さなスペースで十分である。したがって,この

規格ではPDF417を新たに採用することは,推奨しない。 

どの二次元シンボルを選択するかは,製造業者が行う。 

4.6.2.2 

“X”寸法 

データマトリックス ECC 200及びQRコードの細エレメント幅の最小値“X”は,0.17 mmを推奨する。 

X寸法は,ラベルの製造業者及びプリンタの印刷能力によって決定する。 

4.6.2.3 

印刷品質 

印刷品質は,データマトリックス ECC 200では,JIS X 0512,QRコードでは,JIS X 0510に従ってテ

ストする。最小の印刷品質等級は,1.5/05/660 にすることが望ましい。 

− 推奨印刷品質等級:シンボル印刷時点で2.5 (B)以上 

− 測定開口径=0.125 mm(0.005 インチ) 

− 光源波長=660 nm±10 nm 

4.6.2.4 

誤り訂正レベル 

データマトリックス ECC 200では,JIS X 0512に規定する,自動誤り訂正を用いる。 

QRコードでは,JIS X 0510に規定する,誤り訂正レベル“M”を用いる。 

4.6.2.5 

データ識別子及びデータ構文 

この規格に適合するシンボルは,JIS X 0531で引用するANSI MH10.8.2に規定するデータ識別子,並び

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12 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

にJIS X 0533及びANSI MH10.8.3で規定するデータ構文を用いる。 

4.7 

ラベル寸法,レイアウト及び貼付位置 

4.7.1 

ラベル寸法 

ラベルの寸法は,包装の寸法に合わせることが望ましい。また,ラベルの寸法は,表示する情報に必要

なスペースに依存してもよい。 

4.7.2 

ラベルレイアウト 

ラベルレイアウトは,ラベル上の表示領域の位置決めに関連する。一次元シンボル又は二次元シンボル

のレイアウトはラベル上で使用可能なスペース,包装技術及びその他の要因に依存する。 

複数の一次元シンボル又は二次元シンボルを一列又は連続した領域に配置する場合には,個々のデータ

要素の読取りを妨げない配置とする。ラベルのレイアウトは,容器包装の大きさに適応するように設計し

て,バーコードの読取りを容易にすることが望ましい。 

ラベルレイアウト形式の例(図1,図2及び図3)を4.7.3に示す。 

4.7.3 

ラベル及びラベルレイアウトの例 

図1−一次元シンボル,データマトリックス ECC 200及び目視可能情報があるラベル 

図2−最小の内容,データマトリックス ECC 200及び目視可能情報があるラベル 

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13 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

図3−最小の内容,QRコード及び目視可能情報があるラベル 

4.7.4 

ラベル貼付位置 

ラベル貼付位置は,包装上のラベルを貼付する位置決めに関連するものである。ラベルの品質面につい

ては,附属書Aに示す。 

それぞれのラベルは,読取りを容易にする位置に貼付することが望ましい。 

ラベルの貼付位置は,関連する包装規格の規定による。 

同一のラベルレイアウト及び内容を,容器包装の幾つかの階層(例えば,リール,そのリールを包む耐

湿バッグ及び耐湿バッグを入れるカートンボックス)で用いることができる。附属書Eに部品包装ラベル

に関する容器包装の階層を示す。 

リール,バルクケース,つづら折りテーピング用箱,バッグ,スティックマガジン及びマトリックスト

レイのためのラベル貼付位置に関する例を,図4に示す。 

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14 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

ラベル 

ラベル 

ラベル 

ラベル 

ラベル 

ラベル 

a) リール 

b) つづら折りテーピング用箱 

c) バルクケース 

d) バッグ 

e) スティックマガジン 

f) マトリックストレイ 

図4−代表的なラベル貼付位置の例 

15 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

附属書A 

(参考) 

ラベル品質の特徴−ラベル接着剤の特性及びマークの耐久性 

A.1 一般 

次の推奨事項及び試験は,ラベル及び表示が様々な屋内環境への長期暴露に耐えることが可能であり,

かつ,容器包装に貼り付けられた状態で残り,また,その製品寿命の間,表示の読取りが可能であること

を確実にすることを意図している。 

分析,測定又は試験から得られる観測値又は計算値は,規定の限界を表示する数値の最終桁に最も近い

数値にJIS Z 8401の規則B(四捨五入)を用いて丸めることが望ましい。 

注記 対応国際規格では,丸めた数値として偶数倍のほうを選ぶASTM E29(-13が最新版)を参照

しているが,この規格では,より一般的な四捨五入を採用した。 

A.2 推奨事項 

A.2.1 一般 

A.3によって試験したラベルは,これらの指針及びA.2で定義したシンボル体系の要求事項を満たすこ

とが望ましい。 

A.2.2 接着の特性 

ラベルは,層間剝離,気泡又は粘着剤の浸入が,文字又はバーコードシンボルのイメージ品質の低下に

関するどんな徴候もない特性とする。剝離材が用いられる場合には,接着剤は,剝離材からラベルが容易

に剝がれる(重ねられている場合には裏側から,筒状の場合には下側から)材質とする。 

貼付2時間後の最小初期接着強度は0.23 N/mm で,試験パネル貼付後の最小接着強度は0.44 N/mm で

あることが望ましい。 

ラベル基材は,A.3に示す接着テストの間,引裂きに耐え得る基材が望ましい。ラベル上のバーコード

シンボルは,0.76 mm 以下の走査幅をもつ接触タイプの読取機で,50回の読取りによる損傷に耐えること

が望ましい。接触読取りの場合には,読取機とラベルとの間で常に接触を維持することが望ましい。ただ

し,ラベルをきず付けるほどの強い圧力を加えることは,避けることが望ましい。 

ラベルには,目視可能文字情報又はバーコードシンボルのいずれについても,層間剝離,気泡,接着剤

の移動又は画像品質の劣化の形跡を示さないことが望ましい。 

A.2.3 使用及び保護 

湿気,外気,摩耗などに対するラベル保護は,過酷な環境であっても要求されることがあり,また,実

用上のいずれの場所でも要求される事項である。ラミネート,スプレー,窓付き封筒及び透明なプラスチ

ックの袋は,可能性のある保護方法の事例である。 

しかしながら,どの保護方法を選ぶにしても,ラベル又はタグが包装に付けられる最終的な形態である

場合には,ラベルが,この附属書及び4.6に規定する印刷品質の要求事項を満たし,保証できるように留

意することが望ましい。 

A.2.4 保管条件 

長期間保管されている包装に貼り付けられたラベルで,次にスキャンで読み取られる予定のラベルは,

保護なしで常に49 ℃以上の高い温度が続く場所には,保管しないことが望ましい。 

16 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

A.2.5 耐久性 

ラベルは保護環境で,最低6か月の期間,この規格の印刷品質の要求事項を満たし,包装上で読み取り

続けることができるものが望ましい。 

A.2.6 印刷前のラベルの保管時の汚れ 

現場での印刷のために購入した印刷前ラベルの保管は,ほこり及びばいじん(煤塵)による汚れがない

ことが望ましい。 

A.3 試験方法 

A.3.1 接着強度 

A.3.1.1 一般 

ゴムで覆われた鉄鋼ローラを入手し,ASTM D1000,Method A に従って,2枚以上のステンレスパネル

を用意する。 

A.3.1.2 ラベル試験用パネルの準備 

剝離ライナからラベルを取り外し,4枚以上のラベルをASTMステンレス試験パネルに貼付する。く(喰)

わえ代として,それぞれのラベルに約3 mmの剝離ライナを注意深く残し,ASTM D1000 に従ってローラ

をかける。 

A.3.1.3 初期接着強度 

剝離ライナから3枚以上のラベルを取り外し,それらを1枚以上のステンレスパネルに貼付する。く(喰)

わえ代として,それぞれのラベルに約3 mmの剝離ライナを注意深く残し,ASTM D1000に従ってローラ

をかける。2時間(±10分間)後に約762 mmの長さのワイヤで50 mm/分の速度で90°の剝離力(図A.1

参照)を発生させるクロスヘッド引張試験機を用いて,接着強度がA.2.2の要求事項に適合しているかど

うかの測定をする。そして,接着強度の平均値を算出する。 

A.3.1.4 短期放置試験(温度49 ℃・相対湿度95 %) 

パネルを,温度49 ℃に保ち,非結露で相対湿度95 %に制御した恒温恒湿槽に入れる。96時間後,パネ

ルを取り出し,室温になるまで放置する。恒温恒湿槽から取り出してから1時間以上3時間以下の間に,1

枚のパネル上のラベルのバーコード印刷品質をラベルに適切な方法(JIS X 0520,JIS X 0526又はASTM D 

1000)で検査する。さらに,もう1枚のパネル上のラベル接着強度がA.2に示す要求事項に適合するかど

うかA.3.1.3に従って測定する。3枚以上の試験ラベルの接着強度を測定し,その結果の平均値を総合的な

値として判定する。放置後のラベルには,浮き,ラミネートの剝がれ,汚れ又は変色が認められないこと

が望ましい。 

A.3.2 印刷前のラベルの保管時の汚れ 

印刷前ラベルのロールを現場のプリンタに取り付ける前に,最低50枚の連続したラベルを,目視によっ

てほこり又はばいじん(煤塵)からの汚染がないことを検査することが望ましい。黒い布又はベルベット

のいずれかを用いて,50枚のラベルの表面を軽く拭いて,紙の粒子,ほこり又は他の異質物がないかどう

か,その布又はベルベットを調べる。目視観察で少しでも粒子が確認された場合には,この試験は不合格

で,印刷前ラベルの束は不適合であるとみなす。不適合の在庫品を用いてはならない。 

A.3.3 再使用 

可能であれば,ラベルの材質は,再使用化するため,接着する基材の材質と同質であることが望ましい。 

この規格の要求事項に加えて,再使用性についての要求事項を,関連する内部包装又はリール規格に規

定してもよい。 

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17 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

図A.1−接着試験機 

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18 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

附属書B 

(参考) 

JIS X 0533 情報技術−大容量自動認識情報媒体のための転送構文 

符号化は,JIS X 0533の規定による。この規格の用途では,フォーマット識別子“06”をデータ識別子

として用いるとともに,メッセージヘッダ及びフォーマットヘッダとして,最初の7文字“[ ) >RS 06 GS”

と,メッセージトレーラ及びフォーマットトレーラとして,最後の2 文字“RS EOT”とを規定する。 

注記 フォーマットヘッダは,フォーマットインジケータ及びデータ項目セパレータによって構成さ

れている。 

複数のデータ項目を二次元シンボルの中で結合する場合には,結合したデータ領域の個々のデータを識

別するために,“GS”(ASCII,JIS X 0201 キャラクタ値“29”,十六進値“1D”)文字及び適切なデータ識

別子を用いる。 

データ識別子,上記の文字及び必須項目データ[品名コード,数量,トレーサビリティ識別用データ(例

えば,ロット番号又はバッチ番号)]で構成する例を図B.1に示す。 

図B.1−二次元シンボルにデータ項目を符号化する場合の例 

したがって,スペースを含まない文字列の表記は,次のとおりになる。 

[) > RS 06 GS 1P Item-Ident GS Q Quant. GS 1T Trace-Ident RS EOT 

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19 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

附属書C 
(参考) 

URL 

C.1 一般 

二次元シンボルのデータの中に符号化したURLは,インターネット経由での関連情報へのアクセスを可

能にする。このような関連情報とは,例えば,部品に関するデータシートを含むフォルダのことを意味す

る。特定のURLが,この機能を定義する特定のデータ識別子をもっている。インターネットにアクセスす

るための二つのデータ識別子,URLのデータ識別子“33L”及びプロセスへのポインタ(P2P)のデータ識

別子“34L”が利用可能である。 

URLのデータ識別子“33L”は,単にデータ列の中で他のデータに付加してURLを知らせるだけである

が,P2PのURLデータ識別子“34L”は,符号化されたデータを次の二つの使い方をするために設計され

ている。 

a) 部品又は容器包装の通常のデータ取得 

b) 部品データからの,目的とするURLの生成 

33L及び34Lを用いる場合には,データの安全性及びデータのプライバシーの観点を考慮することが望

ましい。データの提供及びインターネット経由でのアクセスのときに,適切なレベルの保護及びプライバ

シーを保証するための方法をとる責任は,データ及びシステムデータの所有者にある。 

特にデータの秘密性の“適切なレベル”は,情報が認証されたユーザだけがアクセスできるかどうかに

依存する。 

代表的な保護の方法は,https,パスワード,認証,暗号化及びデジタル署名を含む。これは,データ識

別子“33L”及び“34L”に適用する。 

C.2 URLのデータ識別子“33L”の使用原理 

表C.1−URLのデータ識別子“33L”の使い方 

データ識別子“33L”を

用いた符号化 

▼ 

復号及びインターネットへの連結 

▼ 

部品データにURLを追
加 

復号後,URLを切り離し,インターネット通信プロセスを開始 
                   ▼ 
                  URL 

インターネット

情報源 

データ識別子33Lは,ラベル貼付者が決めたインターネットの目的地に接続するための完全なURLを

示す。部品コードに組み込まれたURLを用いるために,読取り後,他のデータ項目から切り離される。続

いてインターネット通信プロセスを開始する(表C.1参照)。 

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20 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

C.3 P2P URLのデータ識別子“34L”の使用原理 

表C.2−P2PのURLのデータ識別子“34L”の使い方 

データ識別子“34L”

を用いた符号化 

▼ 

復号及びインターネットへの連結 

▼ 

部品及び容器包装デ
ータにP2P URLの追
加 

復号後,部品データ及びP2P URL(ポータルURL)を一連のデータに変換する。データ識
別子を除くP2P URLを先頭に置き,特定の部品の情報源を指し示す,目的のURLを形成す
る部品データを続ける。 
 
復号:    部品及び容器包装のデータ+P2P 
変換:  
送信   P2P+部品及び容器包装のデータ 

インターネット

部品 

特有のデータの情報源 

プロセスへのポインタURL(P2P URL)は,部品データと他のデータとともに自動認識媒体に符号化さ

れたポータルアドレスとを組み合わせてURLを生成するための規則を設定している。この規則は,ANSI 

MH10.8.2の34Lに記載されている。 

データコードを読み取り,データ識別子34L並びにエンベロープのヘッダ及びトレーラ(JIS X 0533参

照)を取り除き,媒体に符号化されたものと同じ順序で読み取った,データ識別子及びデータ項目セパレ

ータを含む,その他の全てのデータ要素を追加して,文字列“P2P URL”で始まるURLを作成する。付加

したデータの中の特殊文字をRFC 1738形式(例えば,グループセパレータ“GS”は,RFC 1738列の%1D

に翻訳される。)に変換する。この規則は,P2P URL自身には適用しないことに注意する(表C.2参照)。 

例 JIS X 0533を用いて符号化したデータ列を次のように示す。 

[)>RS06GS25SUN123456789PA12345GS4LUSGS16D20131108GS34LHTTP://WWW.SECUREUID.COM/IT

EMDATA/?SCAN=RSEOT 

上記のデータ例は,転送されたデータと合わせて,次のURLとなる。 

HTTP://WWW.SECUREUID.COM/ITEMDATA/?SCAN=25SUN123456789PA12345%1D4LUS%1D1

6D20131108 

C.4 P2Pデータ識別子“34L”を用いた,製品からインターネットへの通信の実行 

読取り後,P2PコードをP2Pの目的URLに変換する規則は,次のとおりである。 

a) JIS X 0533の自動認識構文のヘッダ及びターミネータからデータ項目を切り出す。 

b) P2P-URLを探し,データ識別子“34L”以外のP2P-URLを製品データの前に置く。 

c) このデータを“目的URL”として,部品データの領域にある特殊文字をRFC 1738形式に変換するこ

とによってインターネットへの送信のために準備する。 

注記 この規則は先頭に置いたP2P URLには適用することはない。 

例 データマトリックスに符号化したP2Pコード及び目的URLへの変換(例で用いられるデータ識

別子に対する表C.3の説明を参照) 

background image

21 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

[)>RS06GS25SUN123456789PA12345GS4LUSGS16D20141108GS34LHTTP://WWW.SECUREUID.COM/ITEMDATA/?SCAN=RSEOT 

 
 

HTTP://WWW.SECUREUID.COM/ITEMDATA/?SCAN=25SUN123456789PA12345%1D4LUS%1D16D20141108 

表C.3−P2Pコードの例で用いるASCデータ識別子 

ASCデータ識別子 

説明 

25S 

ユニークなシリアル番号 

4L 

原産国(米国) 

34L 

P2Pデータ識別子 

走査したP2Pコードから目的URLを生成するためのソフトウェアツールをワークステーション,コン

ピュータ又はモバイル機器にインストールすることが可能である。スマートフォンのようなモバイル機器

を用いる場合は,P2P機能を支援するアプリケーションソフトを用いて二次元シンボルを読み取り,目的

URLを生成する。全体システムは,このような方法で適切な情報及び機能が目的URL経由で入手できる

ように設計しなければならない。図C.1にどのようにスマートフォンがP2Pアプリケーションソフトウェ

アを用いてP2P情報にアクセスするかを図示する。スマートフォンがP2P情報にアクセスするまでの手順

は,次による。 

d) P2Pコードを走査する。 

注記1 P2P機能を支援するアプリケーションソフトをインストールしたスマートフォンで二次元シ

ンボルを読み取っている。 

e) P2Pアプリケーションソフトウェアを用いてP2P目的URLに変換する。 

注記2 具体的な変換方法は,この箇条の第1段落を参照。 

f) 

インターネットでの対話を開始する。 

注記3 “対話”は,容器包装ラベルの寸法の制約などによって表記できない追加情報を入手するこ

とを意味する。 

図C.1−P2Pアプリケーションソフトウェアをインストールしたスマートフォンでの 

P2P情報へのアクセス 

インターネット 

P2P情報 

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22 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

附属書D 
(参考) 

データ項目の略称の例 

データ項目の考えられる略称の幾つかの例を表D.1に示す。利用可能な余白,仕向け先の言語,製造業

者の経歴などによっては,表D.1以外の略語の方が適切な場合がある。 

大文字を用いるか又は小文字を用いるかの違いはなく,いずれを用いてもよい。特定の略称が,供給者

と顧客との間の購買契約の条件でない場合,略称の選択は,製造業者が決定する。 

“Code”,“Number”,“No”又は“ID”は,番号記号“#”とともに表示する場合がある。 

表D.1−データ項目の略称の例 

データ識別子 

データ領域 

データ項目の略称の例 

10D,11D 

製造日 

Prod Date, Prod 

14D 

有効期限日 

Expir Date, Expir, Exp, Exp Date 

16D 

製造日 

Prod Date, Prod 

4L 

原産国 

Made in, Origin 

33L 

ユニフォーム リソース ロケータ 

URL 

34L 

ポインタ トゥー プロセス URL 

P2P URL 

1P 

製造業者の製品識別 

Prod No, Prod, Manuf Code, PN, P/N 

2P 

改訂レベル 

Version, Revision, Vers, Rev 

25P 

部品番号 

Manuf Prod No, Prod Code, Prod No, PN, P/N 

顧客の製品コード 

Cust Prod No, Cust Prod, Cust PN, Cust P/N 

25L 

製造業者の所在地 

Manuf Loc, Loc 

18V 

製造業者識別 

Manuf ID 

21V 

製造業者識別 

Manuf Unit 

顧客が割り当てた供給者コード 

Vendor 

J,3S 

包装識別 

Lic Plate, Lic, Pack ID, Package No, PKG No 

S,25S 

シリアル番号 

Serial No, Ser No, Ser, SN, S/N 

1T,25T 

ロット番号又はバッチ番号 

Lot No, Lot, Batch, Insp No 

7Q 

数量 

Quantity, Quant, QTY 

数量 

Quantity, Quant, QTY 

13E 

感湿性レベル 

MSL 

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23 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

附属書E 

(参考) 

部品の容器包装に対する包装レベル 

E.1 

製品包装の内装及び外装 

部品包装に貼付したラベルを4.7.4に示す。部品及び容器包装は,多様なため,共通の部品包装の方法及

び共通の分類方法は存在しない。 

概略,“内部”又は“内側”の包装及び“外側”の包装,階段状の内装及び階段状の外装,並びに輸送用

包装に分類される(図E.1及び図E.2参照)。 

“内部”又は“内側”の包装及び“外側”の包装は,この規格の適用範囲にある部品包装ラベルと関連

している。これらの部品包装は,次の点で共通している。 

a) 類似製品だけを含む。 

b) 一般的に,所在地又は企業の境界を越えた輸送では,別の包装に入れられる。 

図E.1−内部包装又は内側包装の例 

図E.2−二つ以上の内装が入った外装の例 

IEC 

background image

24 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

二つ以上の内装が入っている外装には,通常,内装と異なる包装識別子を設定する。内装を一つだけ含

む外装には,内装と同じ包装識別子を設定してもよい。 

E.2 

“ユニットロード”  

取扱い及び輸送のために,部品の容器包装は,通常よりも大きな包装に入れ,そこには,同じ製品又は

異なる製品を含んでもよい(図E.3参照)。 

図E.3−“ユニットロード”の例 

同じ製品がこのような“オーバーパック”に包装される場合,部品包装ラベルを適用することが可能で

ある。異なる製品を包装する場合は,部品包装ラベルは適さない。 

取扱い包装単位への表示方法に関する事例,EDIFICEの指針“Overpack Labeling Guideline”参照。 

E.3 

“出荷包装”又は“輸送包装” 

“輸送包装(図E.4参照)”は出荷のために用いる。輸送包装のラベルは,JIS X 0515に規定されており,

発送人,受取人などの輸送に関係する情報を含んでいる。輸送包装ラベルは,この規格の適用範囲外であ

る。 

図E.4−輸送包装の例 

25 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

参考文献 

JIS C 0806-1 自動実装部品の包装−第1部:アキシャルリード線端子部品の連続テープによる包装 

注記 対応国際規格:IEC 60286-1,Packaging of components for automatic handling−Part 1: Tape 

packaging of components with axial leads on continuous tapes 

JIS C 0806-2 自動実装部品の包装−第2部:ラジアルリード線端子部品の連続テープによる包装 

注記 対応国際規格:IEC 60286-2,Packaging of components for automatic handling−Part 2: Tape 

packaging of components with unidirectional leads on continuous tapes 

JIS C 0806-3 自動実装部品の包装−第3部:表面実装部品の連続テープによる包装 

注記 対応国際規格:IEC 60286-3,Packaging of components for automatic handling−Part 3: Packaging 

of surface mount components on continuous tapes 

JIS C 0806-6 自動実装部品のパッケージング−第6部:表面実装部品用バルクケースによるパッケ

ージング 

注記 対応国際規格:IEC 60286-6,Packaging of components for automatic handling−Part 6: Bulk case 

packaging for surface mounting components 

JIS X 0201 7ビット及び8ビットの情報交換用符号化文字集合 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 646,Information technology−ISO 7-bit coded character set for information 

interchange 

JIS X 0500-3 自動認識及びデータ取得技術−用語−第3部:RFID 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 19762-3:2005,Information technology−Automatic identification and data 

capture (AIDC) techniques−Harmonized vocabulary−Part 3: Radio frequency identification(RFID)

(IDT) 

JIS X 0508 バーコードシンボル体系仕様−PDF417 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15438,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−PDF417 bar code symbology specification 

JIS X 0515 出荷,輸送及び荷受用ラベルのための一次元シンボル及び二次元シンボル 

注記 対応国際規格:ISO 15394,Packaging−Bar code and two-dimensional symbols for shipping, 

transport and receiving labels 

JIS X 0516 製品包装用1次元シンボル及び2次元シンボル 

注記 対応国際規格:ISO 22742,Packaging−Linear bar code and two-dimensional symbols for product 

packaging 

JIS X 0520 自動認識及びデータ取得技術−バーコードシンボル印刷品質の評価仕様−一次元シンボ

ル 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15416,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−Bar code print quality test specification−Linear symbols 

JIS X 0526 情報技術−自動認識及びデータ取得技術−バーコードシンボル印刷品質の評価仕様−二

次元シンボル 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15415,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−Bar code symbol print quality test specification−Two-dimensional symbols 

26 

C 0807:2020 (IEC 62090:2017) 

JIS X 0530 データキャリア識別子(シンボル体系識別子を含む) 

注記 対応国際規格:ISO/IEC 15424,Information technology−Automatic identification and data capture 

techniques−Data Carrier Identifiers (including Symbology Identifiers)  

JIS Z 8401 数値の丸め方 

IEC 60194,Printed board design, manufacture and assembly−Terms and definitions 

IEC 60286-4,Packaging of components for automatic handling−Part 4: Stick magazines for electronic 

components encapsulated in packages of different forms 

IEC 60286-5,Packaging of components for automatic handling−Part 5: Matrix trays 

ISO/IEC 19762,Information technology−Automatic identification and data capture(AIDC)techniques−

Harmonized vocabulary 

ANSI MH10.8.3, Transfer Data Syntax for High Capacity ADC Media 

ASTM D1000, Standard Test Methods for Pressure-Sensitive Adhesive-Coated Tapes Used for Electrical and 

Electronic Applications 

ASTM E29-93a (1999), Standard Practice for Using Significant Digits in Test Data to Determine Conformance 

with Specifications 

EIAJ−EDI標準(V バーコード・ラベル・システム) 

EDIFICE guideline, Product Package Label  

EDIFICE guideline, Overpack Labeling guideline  

EIA-624, Electronic Industries Association−Product Package Bar Code Label Standard for Non-Retail 

Applications 

UN/ECE Recommendation 20 (Code list 6411) 

IPC/JEDEC J-STD-020, Moisture/Reflow Sensitivity Classification for Nonhermetic Surface Mount Devices 

ECALGA標準,標準納品書・ラベル類,C-3ラベル(http://ec.jeita.or.jp/jp/uploads/c3label.pdf参照)