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日本工業規格

JIS

 C

0705

-1996

外部リード線付制御機器の

外部リード線の色別通則

General rules of color identification for external

lead wire of control gear with external lead wire

1.

適用範囲  この規格は,外部リード線付制御機器(

1

)

の外部リード線(以下,リード線という。

)の色別

について規定する。ただし,複数のコイル又は接点及びそれらが組み合わされているもので,この規格に

より難いものには適用しなくてもよい。

(

1

)

ここでいう制御機器とは,周波数50Hz 若しくは60Hz の交流600V 以下又は直流750V 以下の電

路で使用されるもので,操作用スイッチ,検出用スイッチ,制御用リレーなどの器具及びこれ

らを組み合わせた機器などをいう。ただし,配線器具,受配電機器及び屋外用機器は除く。

備考  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS C 0602

  保護接地線及び接地側電線の色別並びに端子記号通則

JIS C 4524

  高周波形近接スイッチ

JIS C 4525

  光電スイッチ

2.

用語の定義  この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。

(1)

外部リード線  外部回路と電気的に接続することを目的に,制御機器から外部に引き出された電線。

(2)

保護接地線  露出導電性部分に接地を施すために用いる電線。

(3)

接地側電線  低圧電路において技術上の必要によって接地された中性線又はその他の接地された電線。

(4)

定格使用電圧  定格使用電流の下において,規定の条件(閉路及び遮断電流容量,開閉頻度並びに電

気的開閉耐久性)で使用する電圧。

3.

リード線の色別

3.1

コイルから引き出されたリード線の色別  コイルから引き出されたリード線の色別は,その定格使

用電圧によって,次のとおりとする。

(1)

交流用の場合は,

表 のとおりとし,定格使用電圧 12V 以上,220V 以下の場合で,50Hz と 60Hz を

区分するときは,

表 のとおりとする。

表 1  交流用のコイルから引き出されたリード線の色別

定格使用電圧 V

6

12

24

50

100

110

200

220

400

440

その他

リード線の色

灰色

茶色 黄赤


2

C 0705-1996

表 2  交流用のコイルから引き出されたリード線の周波数による色別

周波数 Hz

50

60

共通 (COM)

リード線の色

灰色

表 による

1.  50/60Hz 共用の場合

2.  50Hz,60Hz 両用の場合

(2)

直流用の場合は,

表 のとおりとする。

表 3  直流用のコイルから引き出されたリード線の色別

定格使用電圧 V 6

12

24

48

100

110

200

220

400

440

その他

リード線の色  +側  灰色

茶色 黄赤

(

2

)

−側

(

2

)

その他の電圧の場合,極性の判別ができること。

  直流用の場合

3.2

接点端子から引き出されたリード線の色別  操作用スイッチ及び接触形検出用スイッチの接点端子

から引き出されたリード線の色別は,その端子の種類によって

表 のとおりとする。

2

端子のノーマルオープン(NO 又は a)接点とノーマルクローズ(NC 又は b)接点を色別する必要が

あるときは,ノーマルクローズ接点を黒・赤としてもよい。

表 4  接点端子から引き出されたリード線の色別

端子の構成

2

端子

3

端子

4

端子

リード線の色

3.3

非接触形検出用スイッチから引き出されたリード線の色別  非接触形検出用スイッチから引き出さ

れたリード線の色別は,

表 のとおりとする。

なお,非接触形検出用スイッチとは,JIS C 4525 に規定する光電スイッチ,JIS C 4524 に規定する高周

波形近接スイッチ,静電容量形近接スイッチ及び超音波スイッチをいう。


3

C 0705-1996

表 5  非接触形検出用スイッチから引き出されたリード線の色別

直流 3 線式

直流 4 線式(

3

)

直流 2 線式(

4

)

交流 2 線式

無極性直流 2 線式(

4

)

接点出力式(

5

) (

6

)

+      茶色

+        茶色

+    茶色

電源線 1  茶色

−      青

−            青

−    青

茶色及び青

電源線 2  青

出力 1   黒

出力  黒

出力 2   白

――

――

出力  黒,白又は灰色

(

3

)

光電スイッチにおいて,ダークオン,ライトオン両出力をもつ直流4線式の場合,ライトオン
側に黒を用いる。

(

4

)

透過形の投光器(送波器)の電源線の色は,直流 2 線式に合わせて茶色,青とし,極性のあ
る場合は,+側を茶色,−側を青とする。

(

5

)

接点出力式の直流電源では,電源線の色は,+側を茶色,−側を青とする。

なお,出力線の色は,黒,白又は灰色とし,ノーマルオープン(NO 又は a)接点又はノー

マルクローズ(NC 又は b)接点の場合は,黒又は白,トランスファ(c)接点の場合は,NO(a)
接点は黒,コモン (COM) 接点は白,NC(b)接点は灰色とする。

(

6

)

電源線 1 は,零相又は中性相以外に接続する場合で,電源線 2 は,零相又は中性相に接続す
る場合である。

3.4

非接触形検出用スイッチから引き出された補助入・出力リード線の色別  リード線引出し式の非接

触形検出用スイッチで補助入・出力線をもつ場合は,

表 のとおりとする。

表 6  非接触形検出用スイッチから引き出された補助入・出力リード線の色別

機能による区分

色別

例示

補助出力線

黄赤

自己診断

補助入力線

桃色,紫,桃色/紫のストライプ

動作切換,外部診断,出力禁止,感度設定

同期線

黄赤/紫のストライプ

ラ ン プ 電 源
(

7

)

交流 茶色/白のストライプ

同色 2 本

ランプ式マークセンサ  交流(無極
性)

+  茶色/白のストライプ

直流

−  青/白のストライプ

ランプ式マークセンサ  直流(有極
性)

(

7

)

ランプ電源電圧が非接触形検出用スイッチの電源電圧と異なる場合だけ用いる。

3.5

検出用スイッチに使用するコネクタのリード線の色別  検出用スイッチに使用するコネクタのリー

ド線の色別は,

表 のとおりとする。


4

C 0705-1996

表 7  検出用スイッチに使用するコネクタのリード線の色別

コンタクト番号(

8

)

種類

3

線式

茶色

――

φ

8

直流用

4

線式

茶色

2

線式(非接触形)

茶色

――

――

2

線式(接触形)

――

――

3

線式

茶色

――

直流用

4

線式

茶色

2

線式

――

――

茶色

M12

交流用

4

線式

茶色

(

8

)

ここでいうコンタクト番号の意味は,次のとおりとする。

検出用スイッチに使用するコネクタのコンタクト番号の意味は,

表 とし,

NO/NC

の切換え可能なものは NO の配列に合わせるものとする。

また,無極性直流 2 線式は,有極性直流 2 線式と同じコンタクト番号でもよい。 
なお,NC は,常時閉出力で検出体を検出したとき開となる出力を表し,NO は,

常時開出力で検出体を検出したとき閉となる出力を表す。

表 8  検出用スイッチに使用するコネクタのコンタクト番号の意味

コンタクト番号

出力形態

NO

――

――

――

直流 2 線式

NC

――

――

NO

電源+

――

電源−

出力

直流 3 線式

NC

電源+

出力

電源−

――

直流 4 線式

電源+

出力 2

電源−

出力 1

有極性

光電スイッチの投光器
超音波スイッチの送波器

電源+

――

電源−

――

NO

――

―― NO 端子 NO 端子

非接触形

無極性

交流 2 線式 
直流 2 線式

NC NC

端子 NC 端子

――

――

2

端子 (NO)

――

―― NO 端子 NO 端子

3

端子

―― NC 端子

COM

端子 NO 端子

接触形

無極性

4

端子 NC 端子 NC 端子

NO

端子 NO 端子

3.6

保護接地線  保護接地線は,JIS C 0602 の 3.(1)(保護接地線)による。

3.7

接地側電線  接地側電線は,JIS C 0602 の 3.(2)(接地側電線)による。

4.

リード線の色別の方法  リード線の色別の方法は,JIS C 0602 の 4.(電線の色別の方法)による。


5

C 0705-1996

JIS C 0705

原案作成委員会  構成表(敬称略,順不同)

氏名

所属

(委員長)

川  瀬  太  郎

千葉大学

古  市  正  敏

通商産業省工業技術院

渡  邉  昇  治

通商産業省電気用品室

五  味  勇  二

財団法人日本電子部品信頼性センター

室  伏  公  夫

財団法人日本電気用品試験所

栗  原  秀  樹

東京都立工業技術センター

加  山  英  男

財団法人日本規格協会

野  田  秀  雄

株式会社勝亦電機製作所

高  田  範  雄

社団法人日本電子機械工業会

五十嵐  正  光

社団法人日本電機工業会

鈴  木  重  郷

株式会社安川電機

雀  部  隆  明

社団法人日本電機計測器工業会

漆  原  富志郎

社団法人日本配線器具工業会

細呂木  隆  夫

和泉電気株式会社

舘  林      浩

オムロン株式会社

小  幡  賢  雄

国際電業株式会社

額  田  禎  介

日本開閉器工業株式会社

久  米  秀  男

株式会社秩父富士

佐  藤  幸  三

松下電工株式会社

福  武  勝  彦

松下電工株式会社

(事務局)

泉  二  隆  正

社団法人日本電気制御機器工業会