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日本工業規格

JIS

 B

9940

-1987

pH

調節装置の試験方法

Testing Methods of pH Controlling Equipments

1.

遵用範囲  この規格は,酸性又はアルカリ性廃水を最終放流するため適正な pH(pH の中性範囲)に

調節する中和装置及び廃水中に含まれる溶存物質を析出する,又は後続する装置の前処理として任意の pH

に調節する pH 調節装置の使用状態における性能を把握するために必要な試験項目及び試験方法について

規定する。

備考  この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参

考として併記したものである。

引用規格:

JIS B 7411

  ガラス製棒状温度計(全浸没)

JIS B 8530

  公害防止装置用語

JIS K 0094

  工業用水・工場排水の試料採取方法

JIS K 0102

  工場排水試験方法

JIS K 3211

  界面活性剤用語

JIS Z 8761

  フロート形面積流量計による流量測定方法

JIS Z 8762

  絞り機構による流量測定方法

JIS Z 8763

  ベンチュリ管による流量測定方法

JIS Z 8764

  電磁流量計による流量測定方法

JIS Z 8765

  タービン流量計による流量測定方法

JIS Z 8802

  pH 測定方法

JIS Z 8805

  pH 測定用ガラス電極

2.

用語の意味  この規格で用いる主な用語の意味は,JIS Z 8802(pH 測定方法),JIS Z 8805(pH 測定

用ガラス電極)

JIS B 8530(公害防止装置用語)

JIS K 0102(工場排水試験方法)及び JIS K 3211(界面

活性剤用語)によるほか次による。

(1)

中和剤  酸性又はアルカリ性廃水を中和するために用いられる薬剤。

(2)  pH

調節装置  廃水の pH を調節する装置。中和装置を含む。

3.

pH

調節装置の試験項目  pH 調節装置の試験に必要な項目は,次の中から選定する。

(1) pH

調節装置の入口の廃水及び出口の処理水の温度

(2) pH

調節装置の入口の廃水及び出口の処理水の流量

(3) pH

調節装置の入口の廃水及び出口の処理水の pH

(4) pH

調節装置の入口の廃水及び出口の処理水の電気伝導率(導電率)


2

B 9940-1987

(5) pH

調節装置の入口の廃水及び出口の処理水の水質

(6) pH

調節計の作動状況

(7)

混和機器の作動状況

(8)

中和剤の調製濃度

4.

pH

調節装置の試験方法通則  3.に規定する各項目の試験は,原則として pH 調節装置及び廃水の状態

が安定したときを選んで行う。

またこれらに周期性があれば少なくとも,これらの一周期より長い期間にわたって試験を行う。

なお,各試験項目の試験は,原則としてそれぞれ同時刻ごとに行う。

5.

pH

調節装置の試験方法

5.1

廃水及び処理水の温度の測定方法  廃水及び処理水の温度は,各測定点において JIS B 7411[ガラ

ス製棒状温度計(全浸没)

]によるガラス製棒状温度計を用い,JIS K 0102 の 7.2

水温の規定によって測定

する。

5.2

廃水及び処理水の流量の測定方法  廃水及ひ処理水の流量は,各測定点において JIS K 0094(工業

用水・工場排水の試料採取方法)の 8.

流量の測定,JIS Z 8761(フロート形面積流量計による流量測定方

法)

JIS Z 8762(絞り機構による流量測定方法)

JIS Z 8763(ベンチュリ管による流量測定方法)

JIS Z 

8764

(電磁流量計による流量測定方法)

,又は JIS Z 8765(タービン流量計による流量測定方法)の規定に

よって測定する。

5.3

廃水及び処理水の pH の測定方法  廃水及び処理水の pH は,各測定点において pH 計を用いて JIS K 

0102

の 12.pH 又は JIS Z 8802 の規定によって測定する。

5.4

廃水及び処理水の電気伝導率(導電率)の測定方法  廃水及び処理水の電気伝導率は,各測定点に

おいて電気伝導度計を用いて JIS K 0102 の 13.

電気伝導率の規定によって測定する。

5.5

廃水及び処理水の水質の試験方法  廃水及び処理水の水質は,各測定点において JIS K 0094 に従っ

て試料を採取し,JIS K 0102 の規定によって必要と認められた項目について試験する。

5.6

pH

調節計の作動状況の試験方法  pH 調節計は,JIS Z 8802 の 7.2 測定方法の規定によって調整し,

制御点の設定に対して中和槽の出口における処理水の pH と照合しながら作動の状態が適正か否かを試験

する。

5.7

混合機器の作動状況の試験方法  混合機器は,中和槽及び混合機の設計規模・機種を図面によって

確認し,pH 計を用いて中和槽の出口における処理水の pH と照合しながら,混合の状態が適正か否かを試

験する。

5.8

中和剤の調製濃度の測定方法  調製濃度の測定は,廃水を JIS K 0094 に従い試料を採取し,JIS K 

0102

の 15.

酸消費量又は 16.アルカリ消費量の規定に準じて中和剤を添加し pH を調節し,中和剤の添加量

を横軸に,廃水の pH を縦軸に取り,中和剤の適正濃度を測定,記録する。

6.

pH

調節装置の試験回数  各試験項目の試験回数は,1 日の操業時間中適当な時間間隔で,少なくとも

3

回試験する。変動がある場合は,変動の内容実態が確実に把握できるよう適宜回数を増加する。

7.

試験結果の記録  この試験方法によって求めた結果は原則として,次の項目にまとめて整理し記録す

る。記録の様式例を

表に示す。


3

B 9940-1987

(1)

試験の日時

(2)

気象条件

(3)

試験対象の条件

(a)

対象廃水の条件

(b) pH

調節装置の形状及び主要寸法

(c) pH

調節装置の使用状況

(d)

測定位置及び測定点の数

(4)

入口の廃水及び出口の処理水の条件

(a)

廃水量

(b)

廃水の pH,電気伝導率及び外観

(c)

処理水の pH,電気伝導率及び外観

(d)

廃水及び処理水の水質

(5) pH

調節計の作動状況

(6)

混合機器の作動状況

(7)

中和剤の種類と調製濃度


4

B 9940-1987

表  pH 調節装置の試験結果記録の様式例