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B 9657

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本食品

機械工業会(JFMA)/財団法人日本規格協会(JSA)から社団法人日本食品機械工業会の団体規格(飲料加工

機械の安全・衛生設計に関する業界基準  1998)を基に作成した工業標準原案を具して日本工業規格を改

正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格であ

る。

これによって,JIS B 9657:1990 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


B 9657

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  機種別の安全及び衛生に関する要求事項

3

4.1

  サニタリーポンプ(遠心式ポンプ及び容積式ポンプ)

3

4.2

  貯蔵タンク

6

4.3

  サイロタンク

9

4.4

  プロセスタンク

12

4.5

  アセプティック・サージタンク

14

4.6

  ホモゲナイザ

15

4.7

  プレート式熱交換器

16

4.8

  プレート式殺菌装置

17

4.9

  表面かき取式熱交換器

19

4.10

  直接加熱装置

22

4.11

  定位置洗浄装置

23

4.12

  分離板形遠心分離機

24

4.13

  デカンタ形遠心分離機

24

4.14

  形遠心分離機

25

4.15

  パルパ・フィニッシャ

26

4.16

  スクリュープレス

26

4.17

  ベルトプレス

26

4.18

  液膜流下形濃縮機

27

4.19

  カーボネータ

28

4.20

  飲料抽出機

28

4.21

  ハンマクラッシャ

28


日本工業規格

JIS

 B

9657

:2004

飲料加工機械の安全及び衛生に関する設計基準

Design rules for safety and sanitation of drink making machinery

1.

適用範囲

1.1

この規格は,飲料加工機械及びその附属装置(以下,飲料機械という。

)に限定した特定の安全及び

衛生に関する設計のための要求事項について規定する。

なお,JIS B 9960-1JIS B 9650-1JIS B 9650-2ISO 12100-1 及び ISO 12100-2 に含まれず,拡張が必

要な事項を取り扱う。

1.2

この規格は,動力,加熱及び制御に何らかのエネルギーを使用し,商用の食料品又はその原料を量

産する工場などの作業場所で使用する飲料機械を対象とするものであり、家庭,レストランなどのちゅう

(厨)房で使用する飲料機械には適用しない。また,この規格において扱っていないその他の飲料機械に

は,JIS B 9650-1 及び JIS B 9650 -2 に規定する要求事項を適用する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 2401

  O リング

JIS B 8266

  圧力容器の構造−特定規格

JIS B 9650-1

  食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則−第 1 部:安全設計基準

JIS B 9650-2

  食料品加工機械の安全及び衛生に関する設計基準通則−第 2 部:衛生設計基準

JIS B 9960-1

  機械類の安全性−機械の電気装置−第 1 部:一般要求事項

JIS C 0920

  電気機械器具の外郭による保護等級(IP コード)

JIS C 4034-5

  回転電気機械−第 5 部:外被構造による保護方式の分類

JIS G 3447

  ステンレス鋼サニタリー管

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

ISO 12100-1

  Safety of machinery−Basic concepts, general principles for design−Part 1 : Basic terminology

and methodology

ISO 12100-2

  Safety of machinery−Basic concepts, general principles for design−Part 2 : Technical

principles

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 9650-1 の 3.(定義)及び JIS B 9650-2 の 3.(定義)

によるほか,次による。

a) 

飲料加工機械  牛乳,乳飲料,果汁飲料,清涼飲料などアルコール分を含まない飲み物(以下,飲料

という。

)の一般的な製造工程で使用する機械の総称。サニタリーポンプ,貯蔵タンク,サイロタンク,


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B 9657

:2004

プロセスタンク,アセプティック・サージタンク,ホモゲナイザ,プレート式熱交換器,プレート式

殺菌装置,表面かき取式熱交換器,加熱冷却装置,凍結装置,直接加熱装置,定位置洗浄装置,分離

板形遠心分離機,デカンタ形遠心分離機,S 形遠心分離機,パルパ・フィニッシャ,スクリュープレ

ス,ベルトプレス,液膜流下形濃縮機,カーボネータ,飲料抽出機及びハンマクラッシャがある。

b) 

サニタリーポンプ  食品の原液,半食品,食品を移送するために,JIS B 9650-2 の衛生要求事項を満

たしたサニタリー構造で設計されたポンプ。主として,遠心力を利用して,食品を移送する遠心式ポ

ンプ,ロータなどを回転させ,定量的に食品を移送する容積式ポンプがある。

c) 

貯蔵タンク  内部に動力で動くかくはん機をもち,食品を一定の温度で貯蔵する横形タンク及び内側

の高さが 3 m 以下の立形タンク。

d) 

サイロタンク  内部に動力で動くかくはん機をもち,食品を一定の温度で貯蔵する内側の高さが 3 m

を超える立形タンク。

e) 

プロセスタンク  内部に動力で動くかくはん機をもち,食品の加熱,溶解,発酵などに使用するタン

ク。

f) 

アセプティック・サージタンク  食品の充てん前に殺菌処理又は滅菌処理後の一時的な保持,貯蔵な

どに使用するタンク。

g) 

ホモゲナイザ  食品に含まれる諸成分の粒子を破壊及び微細化し,均質にする機械。

h) 

プレート式熱交換器  波形模様をもつ伝熱板を,ガスケットを介して重ね合わせた構造の熱交換器。

i) 

プレート式殺菌装置  プレート式熱交換器をもち,食品を高温で連続的に加熱殺菌及び冷却する装置。

j) 

表面かき(掻)取式熱交換器  供給された液体原料をジャケット付きのシリンダ内で加熱又は冷却し,

シリンダ内部の回転軸に設けたスクレーパでシリンダ内壁面をかき取り,更にダッシャで混合し急速

な加熱冷却を行う装置,又は内部に動力で動くロータをもち,ロータに設けられたプレートでシリン

ダ内壁面に付着したものをかき取りながら濃縮果汁などを冷却して凍結する装置。

k) 

直接加熱装置  食品中に高温高圧の蒸気を吹き込んで,食品を加熱殺菌する機械。

l) 

定位置洗浄(CIP)装置  被洗浄体(機械)を分解することなく,食品が接触する面(以下,食品接

触部という。

)をあらかじめ定められた手順によって洗浄及び殺菌する装置。これは,薬剤タンク,洗

剤ポンプ及び加熱装置で構成する。スプレーノズルには,CIP スプレーボール,ディッシュなどがあ

る。また,CIP を備えた機械装置を CIP 仕様と呼ぶ。

m) 

分離板形遠心分離機  回転体内部にかさ(笠)状の分離板をもち,連続的に牛乳からクリームを分離

又は牛乳,果汁などに含まれる残留物を分離除去する機械。

n) 

デカンタ形遠心分離機  内部にスクリューコンベヤをもち,連続的に豆汁,果汁などから固形物を分

離する機械。

o) 

S形遠心分離機  比重差のわずかな場合に強大な遠心力を作用させ,比重差の拡大を図り,短時間の

うちに極めて容易に分離・清澄を行う機械。

p) 

パルパ・フィニッシャ  円筒形スクリーンの内面に回転するブレードをもち,流動性原料を供給し,

果肉汁分及び繊維,果皮などの固形分に裏ごし分離する機械。パルパは,荒裏ごしをし,フィニッシ

ャは,仕上げ裏ごしを行う機械。

q) 

スクリュープレス  果実を圧搾し,搾汁する機械。細孔をもつ円筒とその内部に回転スクリューをも

ち,

スクリューは進行方向に次第に狭くして,

漸次  圧力が加わるような構造で,スクリュー末端には,

加圧バルブを装着し,搾りを調節できる機構をもつ機械。搾汁原料を,円筒の細孔から流出させ,か

す(滓)を,スクリュー末端から連続的に排出させる。


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r) 

ベルトプレス  破砕した果実を圧搾し,搾汁する機械。ろ(濾)布上に供給された果実を,メインド

ラムと下部加圧ローラとで加圧搾汁し,残った固形物は,スクレーパでかき取り,排出する。ろ布は,

機械内部で洗浄し,水分を吸引した後,初めの工程に戻して,連続運転をする機械。

s) 

液膜流下形濃縮機  脱気,予熱,濃縮及び復水の機能をもち,果汁又は牛乳を加熱管内に薄膜状で流

下させながら濃縮する装置。

t) 

カーボネータ  炭酸食品を製造する装置。炭酸ガスをタンク中で吸収する方式と配管内に炭酸ガスを

吹き込む方式とがある。

u) 

飲料抽出機  タンク内部にかくはん装置及びろ過装置をもち,原料素材(コーヒー豆,茶葉類)中の

エキス分を熱水で抽出し,抽出かすをろ過分離する機械。

v) 

ハンマクラッシャ  ハウジング内部に回転する多数のハンマをもち,原料(青果など)を砕く機械。

4.

機種別の安全及び衛生に関する要求事項

4.1

サニタリーポンプ(遠心式ポンプ及び容積式ポンプ)

4.1.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

ポンプ本体と伝動部との接続空間は,作業者の手及び指が回転部分に触れない構造とする。

b) 

メカニカルシールは,安全弁的機能を具備する。

c) 

運転中にボルトなどによる締付部が,緩まない構造とする。

d) 

遠心式ポンプの場合,ポンプ本体の締付けにクランプバンドを使用するとき,締付けの反力ではねな

い構造とする。

e) 

容積式ポンプの場合,ポンプ本体に逃がし弁の機能を組み込むか又は逃がし弁を附属する。

4.1.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

食品接触部の表面は,少なくとも JIS G 4305 で規定するステンレス鋼シート No.4 仕上げと同等以上

で平滑とする。

b) 

ポンプ及び分解できない附属品の食品接触部は,CIP 仕様の構造とする。また,点検・検査のために,

容易に接近及び取外しができる構造とする。

c) 

移送する食品による汚染及びポンプ外面へのちり(塵)

,ほこり(埃)のたい(堆)積による非衛生を,

適切な方法で,容易に,かつ,確実に清掃又は洗浄できる構造とする。

d) 

食品接触部のステンレス鋼に電着コーティングする場合は,5

µm 以上の厚さとし,その表面がステン

レス鋼と異なるとき,電着コーティングは 50

µm 以上の厚さがあるものとする。

e) 

コーティングとして使用するセラミック材料は,80

µm 以上の厚さとする。

f) 

プラスチック材料をコーティングとして使用する場合は,125

µm 以上の厚さとする。

g) 

シャフトシールの食品接触部の部品は,分解でき,点検・検査並びに洗浄するために接近できる設計

とし,シャフトシールはメカニカルシールとする。

h) 

軸封部にシール水を使用する場合は,飲用に適した水を使用する。

i) 

食品接触部の内角が 135°以下の場合は,次の場合を除き,半径 3 mm 以上とする。

1)  3 mm

より小さい半径は,シール部分及びロータとボディとのすき(隙)間のような欠くことので

きない機能的理由を要求されるときに,使用することができる。また,この場合でも半径は,0.8 mm

より大きいものとする。ただし,圧入部及び焼ばめ部並びに平滑なシーリング表面の交点にある半

径は除く。

2) 

ガスケット溝又はガスケット保持溝の半径は,JIS B 2401 で規定する 8.4 mm の O リング用のもの


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とそれより小さい O リング用のもの,並びに JIS B 9650-2 によったサニタリー構造を除き,1.2 mm

以上とする。

3)  O

リング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

j) 

食品接触部のあるガスケットで一体成形の場合は,

通常の使用環境及び洗浄,

殺菌処理する場合でも,

べースの材料から離れない構造とする。

k) 

ガスケット溝の深さは,

その内角より浅くする。

洗浄のために取外し及び裏返しができない場合でも,

その内角の半径は 3 mm 以上とする。

l) 

食品接触部にある取外し可能なガスケット溝の深さは,6 mm を超えない構造とする。また,7 mm よ

り小さい JIS B 2401 に規定された O リング用を除き,幅は 6 mm 以上の構造とする。

m) 

ガスケットを使用する場合,内部の接合部とほぼ同一平面を保てるように,取り付けられる構造とす

る。

n) 

すべての継手及び接続部は,分解組立が可能な構造とする。

o) 

シャフトにインペラ又はロータを取り付ける場合を除き,食品接触部にねじ山がない構造とする。

p) 

シャフトねじ山は,次に示すねじ山のいずれかに適合するものとする。

1) 

露出したねじ山の場合は,次による。

1.1) 

露出した軸ねじ山があるポンプは,手による洗浄仕様で設計する。

1.2) 

ねじ山は,

  1 による。

1.3) 

ねじ山角は,60°以上とする。

1.4)  25.4 mm

につき 8 山未満とする。

1.5) 

ナットは,露出形とする。

1.6) 

ナットの長さは,ねじ山の基本直径の 3/4 を超えない構造とする。

  1  スタブアクメねじのねじ山

2) 

貫通しないねじの場合は,次による。

2.1) 

シャフトにねじ山があるポンプは,CIP による洗浄ができる構造とする。

2.2) 

ねじ山は O リング,ガスケット又は同様のシール材によって食品に接しないようシールされてい

るものとする。

2.3) 

ロータ又はインペラを固定するナットは,袋ナットとする。

q) 

うず巻きばねに食品接触部がある場合は,ばねが無負荷の状態で,ばねの末端部を含めたばねの間に

2 mm

以上の開口部がある構造とする。また,すべてのうず巻きばねは,洗浄及び点検・検査のため

に容易に接近できる構造とする。

P

:ねじ山の幅        P:25.4/TPI

SD

:ねじ山の深さ    SD:0.433×P

TF

:先端部面の幅    TF:0.250×P

BF

:底部面の幅      BF:0.227×P

TPI

:25.4 mm 当たりのねじ山の数

ねじ

BF 

60

°

TF 

SD 


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r) 

ポンプのインペラ,ロータ,ステータ及びハウジングは,取外しできるか又はゴム若しくはゴム様材

質及びプラスチック材で覆われているか接合されている構造とする。

s) 

ハウジングライナは,取外しできるか又は接着している構造とする。

t) 

熱による殺菌処理システムで使用するために設計したポンプは,次による。

1) 

熱によって殺菌され,121  ℃又はそれ以上の温度で運転される処理システムにおいて,使用される

ポンプを構成する食品接触部の非金属製を含むすべての部品は,少なくとも 106 kPa の圧力,又は

121

℃以上の温度の飽和蒸気若しくは熱水で殺菌できる構造とする。

2) 

蒸気又は他の方法で殺菌するラインのポンプへの接続は,確実に取付けができる構造とする。また,

ポンプは,蒸気や他の殺菌媒体が通るところを点検・検査のために分解できる構造とする。

u) 

ポンプの設計は,次による(

  2 参照)。

1) 

駆動部又はギヤケースの外側と食品が流れるポンプ部との間は,最小 12 mm の幅をもたせる。ポン

プシャフト又は漏れる可能性のあるシール部分は,よく見える構造とする。

2) 

シール部分を除いてシャフトは,6 mm 以上見える構造とする。

3) 

ガードは,洗浄及び点検・検査時に,容易に取り外せる構造とする。

単位  mm

  2  サニタリーポンプの設計基準

v) 

ベースプレートは,次による。

1) 

ベースプレートには,ポンプ,モータ及びギヤケース,並びに歯車状駆動装置,可変速駆動装置,

チェーンシステム,スプロケットシステム,ベルトシステム,プーリシステムのようなユニット単

位の装置及び軸受台,継手,ガード,脚部などを据え付ける。

2) 

ベースプレートは,ソリッドメタルプレート又はすべての機械開口部が溶接によってシールされた

チューブラメタルの構造とする。

3) 

金属材は,ステンレス鋼,コーティング軟鋼又は塗装軟鋼とする。

w) 

脚部は,調整可能であるか,丸い端部で固定するか又は床に据え付けるために適当な平面負荷に耐え

られる強度とし,露出したねじ山がない構造とする。

x) 

脚部は,基部,ポンプ,モータ又は駆動部の最も低い点と床との間を開けて取り付けるのに十分な長

さとする。脚部を床に固定する設計のポンプ又は平面積が 0.1 m

2

以上あるポンプは,基部と床との間

を少なくとも 100 mm 以上開けた構造とする。

y) 

脚部を床に固定しない設計のポンプで平面積が 0.1 m

2

未満である場合は,脚部と床との間を少なくと

も 50 mm 以上開けた構造とする。

軸スリーブなし又は軸スリーブ付き駆動軸
        駆動体又は歯車箱ハウジング

油切り(任意)
サニタリーシール 
ポンプ本体

6
12


6

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z) 

脚部に,キャスタ又は車輪を使用する場合は,ベースの最低点と床の間とのすき間が,100 mm 以上

あるように取り付けるために十分な大きさとする。

4.2

貯蔵タンク

4.2.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

タンクの外部に露出しているかくはん機の回転部分には,ガードを設け,作業者の手指が危険箇所に

巻き込まれない構造とする。

b) 

液体の注入及び排出,又は蒸気,熱湯などによる加熱殺菌によってタンク内部が加圧又は負圧になら

ないように,最高貯液面以上の場所に十分な面積をもつ通気口を設ける。

c) 

点検窓及び照明窓を設ける場合は,十分な強度をもつ耐熱強化ガラスなどを使用する。

d) 

タンク頭頂部には,点検・検査及び清掃が安全に,かつ,容易にできるように足場及び防護さく(柵)

を設ける。

e) 

かくはん機には,それぞれ単独に制御装置を設ける。また,キー付き操作スイッチを設け,機械の点

検・検査及び清掃中は,他の作業者によって作動できない構造とする。

f) 

脚部は,満液のときのタンクを支持するために,十分な強度の間隔で脚を設ける構造とする。

4.2.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

食品接触部がある附属品は,洗浄のために容易に取外しできるか又は CIP 仕様の構造とする。

c) 

タンク内部の高さが,2 440 mm を超えるタンクは,必要に応じて容易にタンクに出入りできるように

衛生的な構造のタラップ又は安全に昇降できる附帯設備を設け,すべての食品接触部を人手で洗浄及

び点検・検査ができるような仕様であるか,又はタンクの食品接触部及びその他の固定式の附属部品

のすべてが CIP 仕様の構造とする。

d) 

すべての接液面は,残留液が自然流下する構造とする。

e) 

CIP

仕様で,底部が平滑な立形タンクの底部こう配は,排出口に向かって少なくとも 1/16 のこう配と

する。また,CIP 仕様で,逆皿タイプの内槽の底部は,排出口に向かって少なくとも 1/16 のこう配と

する。底部にこう配がある CIP 仕様の横形タンクの底部こう配は,排出口に向かって少なくとも 1/48

のこう配とする。横形タンクで,タンクの底部が 1/100 より小さいこう配のときは,完全に排液でき

る構造とする。箱形のタンクは,中心線に向かって 1/16 の底部こう配があり,中心線は,排出口に向

かって少なくとも 1/48 のこう配とする。

f) 

内槽は,タンクの壁又は本体にしっかり固定されており,通常の使用で,くぼみ,たわみ,ねじれが

発生しないように組み立てる。内槽の底部は,排出口に向かって 1/32 のこう配がある構造とする。ま

た,内槽の底部と側部の接合部分の半径は,20 mm 以上とする。

g) 

食品接触部の 135°以下の内角は,次を除いて半径 6 mm 以上とする。

1) 

一つ又は複数の継目部品の厚さが 5 mm より小さい食品接触部における溶接のフィレットの半径は,

3 mm

以上とする。

2) 

かくはん機の底部軸受け又はガイド及び取外し可能なガスケット用のガスケット溝又はガスケット

保持溝の半径は,7 mm 以下の JIS B 2401 に規定された O リング用を除いて 3 mm 以上とする。

3)  O

リング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

h) 

食品接触部のあるガスケットで,一体成形の場合は,4.1.2 j)  の規定による。

i) 

ガスケット溝の深さ及びその内角の半径は,4.1.2 k)  の規定による。

j) 

食品接触部にある取外し可能なガスケットの溝は,4.1.2 l)  の規定による。


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k) 

すべてのパイプは,末端部がゴム,ゴム状材料及びプラスチック材料で保護される場合を除き JIS G 

3447

の規定によるサニタリー構造とする。性質,試験などについては,JIS G 3447 を参照のこと。

l) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

m) 

タンク内のパイプ類とそれに関連する継手は,取外しができるか又は CIP 仕様に設計する。CIP 仕様

で設計される場合,洗浄液がパイプ類とすべての関連する継手を洗浄し,自然流下する。永久的に固

定される空気用配管は,くぼみ,たわみ及びねじれがなくタンク又はパイプ類の排液が完全に行われ

る構造とする。空気用配管の外側から内槽までの距離は,50 mm 以上とする。

n) 

温度指示計又は温度記録計の温度センサを取り付けるため,一つ又は複数の継手を備えておく。温度

計の取付部及び差込口は,温度計が加熱冷却用ジャケットに影響されない位置にあり,次による。

1) 

温度計の継手及び取付部は,分解組立が可能な構造とする。

2) 

温度センサの取付金具をタンクの内槽に貫通させない場合は,温度センサの差込口を内槽の外側に

固定するか,温度センサを内槽の外側に固定できる構造とする。

3) 

温度センサの取付金具は,タンクに入っている食品の量がその容量の 20  %のときでも,食品の温

度が記録できるような位置に設置する。

o) 

圧力センサ又はレベルセンサは,分解組立が可能な構造とする。タンクが,CIP 仕様の場合,それら

のセンサの食品接触部は,タンクの内面とほぼ同一平面とする。

p) 

タンクに立形の機械式かくはん機を取り付ける場合,洗浄時にかくはん軸を取り外す必要があるタン

クについては,立形かくはん機用の開口部の直径が 25 mm 以上になるようにする。洗浄時にかくは

ん機を取り外す必要がないタンクについては,かくはん軸と開口部の内側の面との間に 25 mm 以上の

リング状のスペースができるようにする。

q) 

かくはん軸周囲のリング状のスペースを通ってほこり,油分,虫などの汚染物質がタンク内に入らな

いようにするため,すべての表面を洗浄でき,取付位置を調製及び,分解できる JIS B 9650-2 の規定

を満たした,かさ又はドリップシールドを取り付ける。

r) 

かくはん軸が取り外せる場合は,簡単に手が届き,容易に分解洗浄が可能な軸継手を内槽内に取り付

ける構造とする。

s) 

タンクの外側にあるシャフト部分が,制御エリア内に位置しないようにタンクを設置する旨の指定が

されている場合は,立形かくはん機に密封シールを取り付ける。シャフトシールは 4.1.2 g)  の規定に

よる。

t) 

かくはん軸は,中間に取外しができる軸継手を設け,容易に分解できる構造とする。

u) 

かくはん機の駆動装置の軸受ボス及び据付ボスを除きギヤケースは,タンクの表面までの距離が 100

mm

以上離れた位置に据え付ける。ギヤケース,タンク下部及び駆動部付近のすべての表面を容易に

洗浄,点検・検査できる構造とする。

v) 

のぞき穴又はプラスチック製チューブタイプの直読ゲージを取り付ける場合は,JIS B 9650-2 の規定

によるものを使用し,簡単に分解し,人手で洗浄ができるか又は CIP 仕様の構造とする。CIP によっ

て洗浄できる場合は,ゲージ部分の内径を均一化してすべての食品接触面を洗浄できるようにする。

直読ゲージは,ゲージ内のすべての食品が廃棄されるように設計する。ゲージ内の食品が貯蔵タンク

の排出口に入ったり貯蔵タンク内に戻ったりすることを防止するために,このような機構は最も低い

位置に取り付ける。

w) 

点検窓及び照明窓を取り付けるときは,内部表面の液が,内側に排液される構造とする。タンクが CIP

仕様の場合,耐熱強化ガラス又はプラスチックの内部表面は,内槽の表面と同等に平滑とする。開口


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部の内部直径は,95 mm 以上とする。開口部の外部の照明は,液体がたまらない程度の傾斜とする。

x) 

食品を機械,空気などによってかくはんできる構造とする。牛乳の場合,断続又は連続時にタンクの

中の乳脂肪含有量を受入時の乳脂肪含有量の±0.1  %に維持できる構造とする。

y) 

食品サンプルを採取する装置を装備するものとする。密封面が貯蔵タンクの食品接触面とほぼ同一平

面になるものを使用する。ただし,食品接触面がマンホールのふた内に位置し,25.4 mm のサニタリ

ー管の内径と同じかそれ以上の場合は,この規定を適用しない。

z) 

充てん中の加圧を防止するため及び抜取り時の減圧を防止するために,十分な直径のある通気口をタ

ンクの頂部又はその近辺に設ける。

aa ) 

通気は,通常の操作に伴う加圧又は減圧による破損を防止し,タンクへの適切な通気を確実にするた

めの最小の通気口の寸法及び最大充てん率又は抜取率の臨界関係を求めておく。タンクの通気口の寸

法は,次の

  1 の数値以上とする。

  1  タンクの通気口寸法

最小通気口寸法(内径)

mm

最大充てん率(抜取率)

l/min

44.5 662

57.2 1

136

69.9 1

514

95.2 2

650

備考  表中の寸法は,通常操作における空気だけの寸法とし,液体は

対象としていない。

ab) 

タンク排出口の出口の内径は,35 mm 以上とし,タンクの排液を完全に排出できる位置とする。また,

排出口の出口の末端部は,内槽の最低点より低い位置とする。

ac) 

タンクの受入口及び排出口の接続は,端部を短い管で溶接するか,クランプタイプのフランジか又は

フランジをボルトで留める構造とする。継手は,フランジをボルト若しくはクランプ留めするか又は

ねじ式継手を使用し,タンクの外壁にできるだけ近い箇所でつなぎ,分解洗浄が可能な構造とする。

ad) 

マンホールは,排出口末端部及びタンクの側部又はタンクの上部に設置する。マンホール開口部の内

部寸法は,380∼500 mm 以上のだ円形又は直径 450 mm 以上の円構造とする。頂部マンホール開口部

は,周辺の表面より 10 mm 以上高くする。外部フランジを組み入れる場合,傾斜して開口部から流出

する構造とする。内転形マンホールのふた(蓋)用のマンホール開口部にあるスリーブ又はカラーは,

液体がたまらないようなこう配を設ける。

ae) 

マンホールのふたは,内開き形又は外開き形構造とする。内開き形の場合は,分解のとき,開口部か

ら離れた位置で外側にも開く構造とする。食品接触部のマンホールのふた及びその附属品の接触部に

は,ねじ山及びボール継手を使わず,取付道具なしで取り外せるものとする。頂部にあるマンホール

の開口部のふたは,外側に開く構造とする。

af) 

タンクは,その周辺の気温とタンク内の水の平均温度差が 17  ℃を超える場合,タンクが満水の状態

で平均温度変化が 18 時間で 1.7  ℃以上にならないよう十分な材質と量の断熱材で断熱する。

ag) 

断熱材は,ずれたり動いたりしないように設置する。

ah) 

工場内に取り付けるように設計されたタンクの支持方法は,次のいずれかに当てはまる構造とする。

1) 

脚部の外部とソケット部は,容易に洗浄でき,必要に応じて,ねじ付き脚を設けて高さが調節でき


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る構造とする。脚部は,食品の取出口が,洗浄できるよう十分な高さとする。床からタンク取出し

バルブ又は横支柱のいずれか低い方の間隔を最低 200 mm とる。円柱横形タンクの脚部は,タンク

内槽に取出し側に向かって 1/50 のこう配をもたせ,かつ,脚部は,垂直となるように取り付ける。

2) 

平板又は架台に取り付ける場合は,貯蔵タンクの基部を取付面に密着できるような方法で取り付け

る。

3) 

タンクを壁又は柱に取り付ける場合,貯蔵タンクの外側と壁又は柱との間は 100 mm 以上のすき間

ができるように取り付ける。

4) 

タンクは,ロードセルの上に据え付けることもできる。ロードセルの材質は,JIS B 9650-2 の非食

品接触部の材料基準による。

ai) 

外面は,通気口又は排液口を除き,平滑で密閉された構造とする。通気口又は排液口は,外面からの

結露水,害虫などが入らない構造とする。外面の溶接は,研磨しなくてもよい。

4.3

サイロタンク

4.3.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

ライトホール用の照明器具は,破損防止器具によって防護する。

b) 

タンク外部に露出しているかくはん機の回転部分は,4.2.1 a)  の規定による。

c) 

マンホール近くのタンク上部に取っ手を取り付け,タンク内部に容易に入ることができる構造とする。

d) 

タンク頭頂部の足場及び防護さくは,4.2.1 d)  の規定による。

e) 

液体の注入及び排出によって,タンク内部が加圧又は負圧にならないように,頭頂部の鏡板に十分な

面積をもつ通気口を設ける。

f) 

通気口に接続した吸気管は,サイホン現象を防止できる構造とする。

g) 

かくはん機の制御装置は,4.2.1 e)  の規定による。

h) 

かくはん機の電気スイッチは,一つのエンクロージャに収納する。

i) 

貯液温度測定用センサ部の取付位置は,底板から 610 mm 以下の外胴部に設ける。また,温度指示計

及び温度記録計は,作業者が容易に読み取りやすい位置に設ける。

j) 

かくはん機の開口部,清掃用の開口部及び通気配管用の開口部を除き,タンクの壁に設けるすべての

開口部は,調整区画内に設ける。

備考  ここでいう調整区画とは,開口部を除きサイロタンクの運転に必要な他のすべての開口部及び

これに附属するすべての装置が設置され,また,通気配管も完成された領域をいう。

k) 

寒冷地にタンクを設置する場合には,サイホン管及び吸気用配管に凍結防止を施す。

l) 

基礎は,タンクの最大負荷質量時において十分に耐え得る地耐力をもつ。

m) 

タンクを設置する場合には,基礎床上にアンカーボルトで強固に取り付ける。

4.3.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

タンクは,CIP 仕様の構造とする。また,タンク頂部の内部鏡板は,洗浄の効果を促進するのに適し

た皿形又はこれに相応する構造とする。

c) 

立形機械式かくはん機,サイロ破裂板,サイロ真空圧力ブレーカ及びすべての取り外せない附属部品

で食品が接触する開口部は,CIP 仕様の構造とし,点検・検査のために近付くことができる設計とす

る。

d) 

すべての接液面は,4.2.2 d)  の規定による。また,タンクの内槽は,4.2.2 f)  の規定による。

e) 

食品接触部に対する内角が 135 ゚以下の場合,次の場合を除いて半径 6 mm 以上とする。


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1) 

接合面が平らで機能上の重要な理由がある場合は,6 mm 未満の半径を使用することができる。し

かし,いかなる理由でも半径は 0.8 mm 以上とする。

2) 

一つ又は複数の継目部品の厚さが 5 mm より小さい食品接触部における溶接のフィレットの半径は,

4.2.2 g) 1) 

の規定による。

3) 

かくはん機の底部軸受け又はガイド及び取外し可能なガスケット用のガスケット溝又はガスケット

保持溝の半径は,4.2.2 g) 2)  の規定による。

4)  O

リング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

f) 

ガスケット溝の深さは,4.1.2 k)  の規定による。

g) 

食品接触部にある取外し可能なガスケットの溝は,4.1.2 l)  の規定による。

h) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

i) 

すべてのパイプは,4.2.2 k)  の規定による。

j) 

タンク内のパイプ類とそれに関連する継手は,取外しができるか又は CIP 仕様に設計する。CIP 仕様

で設計される場合,洗浄液がパイプ類とすべての関連する継手を洗浄し自然流下する。取外しできな

い空気用配管は,くぼみ,縮み,ねじれがなく,タンク及びパイプ類の排液が完全に行われる構造と

する。空気用配管の外側から内槽までの距離は,50 mm 以上とする。

k) 

温度指示計又は温度記録計の温度センサを取り付けるため,一つ又は複数の継手を備えた構造とする。

温度計の取付部及び差込口は,温度計が加熱・冷却媒体用ジャケットに影響されない位置に設置し,

次による。

1) 

温度計及び継手,取付部は,4.2.2 n) 1)  の規定による。

2) 

温度センサの取付金具をタンクの内槽に貫通させない場合は,温度センサの差込口を内槽の外側に

固定するか,温度センサを内槽の外側に固定できる構造とする。

3) 

温度センサの取付金具は,タンクに入っている食品の量がその容量の 20  %以下のときに,食品の

温度が記録できるような位置に設置する。

l) 

タンクは,複数の場合においてもそれぞれ単独の温度制御ができる設計とする。

m) 

圧力センサ又はレベルセンサは,4.2.2 o)  の規定による。

n) 

食品を機械又は空気によってかくはんできる構造とする。牛乳の場合,断続又は連続的運転時にタン

クの中の乳脂肪含有量の変動を 0.1  %以内に維持できる構造とする。

o) 

タンクに立形の機械式かくはん機を取り付ける場合は,4.2.2 p)  の規定による。また,かくはん軸周

囲のリング状スペースを通ってほこり,油分,虫などの汚染物質がタンクに入らないようにするため

には,4.2.2 q)  の規定による。そして,かくはん軸が取り外せる場合は,4.2.2 r)  の規定による。

p) 

タンクの外側にあるシャフト部分が工場内に位置しないようにタンクを設置する旨の指定がされてい

る場合は,立形かくはん機に密封シールを取り付ける。

q) 

かくはん機のギヤケースは,4.2.2 u)  の規定による。

r) 

横形かくはん機で,タンク取付側のシャフトの軸受けシール及びインペラハブを CIP によって洗浄す

る場合は,次による。

1) 

すべての密封シール及びパッキンは,洗浄溶液と接触する構造とする。固定パッキンは,完全に露

出する。回転用パッキン及びしゅう(摺)動パッキンは,部分的に露出させた構造とする。

2) 

リップタイプシールは,内部にばねがないものを使用する。

3) 

タンク取付側のシールを機械又は油圧によって取り除き,そのシールに関係するすべての動作面を

露出できるようにする。


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4) 

洗浄液供給管を切離した場合,すべての洗浄液は完全に排出される構造とする。

s) 

サイロ破裂板やサイロ真空・圧力ブレーカを使用する場合,できるだけサイロタンク頂点に近付けて

設置する。継手の内側は,食品接触部とみなし,通気装置の内側と同じように CIP 仕様の構造とする。

洗浄時に通気装置が,洗浄液の衝撃によって破損を受けないように洗浄システムを設計する。

t) 

サイロ緊急通気装置は,作業域に穴をあけて通気する構造とし,自由通気口の開口部は,

  1 に示す

寸法以上とする。

u)

充てん中の加圧を防止するため又は抜取時の減圧を防止するために十分な直径のある分解組立が可能

な通気口をタンクの頂部又はその近辺に設ける。通気口の端部は,工場内の空気がタンク内へ排気す

る構造とする。通気口は,上部からの滴下及び排液が通気口に入るのを防ぐようにふたを取り付ける

構造とする。

v) 

通気装置には,サイロ緊急通気センサを設け故障に備えるとともにセンサをテストする機能を備える。

さらに,緊急通気管は,食品接触部として CIP 仕様の構造とする。

w) 

サイロ緊急通気装置とそれに関連した配管は,CIP 配管及び通気管から独立させる。

x) 

破裂板を使用する場合は,JIS B 9650-2 の規定による。

y) 

タンク内槽にあるすべての開口部は,破裂板,サイロ真空圧力ブレーカ緊急用配管,通気口の開口部

を含む立形自動かくはん機用の開口部及び洗浄,通気配管用の開口部を除き,作業域内にある構造と

する。洗浄,排気,サイロ緊急排気装置の配管の末端部は,作業域内にある構造とする。作業域のこ

れらの配管末端部は,排液又は不純物が配管の中に侵入するのを防ぐ構造とする。

z) 

タンクは,食品サンプルを採取する装置を装備するものとする。密封面が貯蔵タンクの食品接触面と

同一平面になるものを使用する。ただし,食品接触面がマンホールのふた内に位置し,25.4 mm のサ

ニタリー配管の内径と同じか又はそれ以上の場合はこの規定を適用しない。

aa) 

タンクの排出口及び受入口は,容易に近付くことができ,かつ,取り扱える箇所に設置する。排出口

は,タンクの排液を完全に排出できる位置に設置する。排出口の出口の末端は,タンク底部の最下点

に設置する。タンクが,工場内か又は工場内と同等の区域におかれる場合は,排出口及び受入口は,

タンクの側部又は下部に設置してもよい。洗浄及び点検・検査の目的のためバルブ類に容易に手が届

く構造とする。

ab)

タンクの受入口及び排出口の接続は,端部を短い管で溶接するか又はクランプタイプのフランジかフ

ランジをボルトで留める構造とする。継手は,フランジをボルト又はクランプ留めするか又はねじ式

継手を使用し,タンク外壁にできるだけ近い箇所でつなぎ,分解洗浄が可能な構造とする。

ac) 

タンクの受入・排出口に用いられているボルト締めフランジ又はクランプタイプのフランジのつなぎ

面からタンクの外壁までの距離は,パイプ直径の 2 倍か又は 130 mm 以下のいずれか小さい距離を超

えない構造とする。

ad) 

作業域が複数ある場合,最も低い位置にある作業域からマンホールに出入りできる構造とする。外部

フランジを組み入れる場合,傾斜を付けて開口部から離れた箇所で排出される構造とする。マンホー

ル開口部の内寸法は,4.2.2 ad)  の規定による。

ae) 

マンホールのふたは,4.2.2 ae)  の規定による。

af) 

点検窓及び照明窓を取り付ける場合は,4.2.2 w)  の規定による。

ag) 

タンクは,その周辺の気温とタンク内の水の平均温度差が 17  ℃を超える場合は,タンクが満水の状

態で平均温度変化が 18 時間で 1.7  ℃以上にならないよう十分な材質と量の断熱材で断熱する。

ah) 

断熱材は,ずれたり動いたりしないように設置する。


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ai) 

底部のサポート又はガイドを使用する場合は,内槽に溶接するか又は別の方法で固定し,タンクから

の排液を妨げない構造とする。内角の最小半径は 3 mm とする。かくはん軸は,軸受穴がある場合,

穴の直径は,深さより大きくなるようにする。底部のサポート又はガイドが CIP 仕様の場合は,表面

の点検・検査が容易にできるようにガイドや軸受けを分離できる構造とする。

aj) 

タンクが工場内又は少なくとも工場内とみなせる区域に設置されている場合,支持方法は,次のいず

れかの規定による。

1) 

脚部は床及び基部の最低部分は,200 mm 以上の間隔をとる。

2) 

タンクを架台又は機械外部の台の上に取り付ける場合は,架台や機械外部の台は完全にシーリング

する。

3) 

タンクに架台又は機械外部の台を設ける場合は,床から 610 mm 以上の間隔をとる。

ak) 

作業域及びアルコーブの底部は,タンクの最下部より高所に設けた構造とする。

al) 

外面は,通気口又は排液口を除き平滑で密閉された構造とする。通気口又は排液口は,外面からの結

露水,害虫などが入らない構造とする。外面の溶接は,研磨しなくともよい。

am) 

屋外設置のサイロタンクにおいては,工場建屋に調整区画へ接近するための接続した廊下を設ける。

この場合,廊下の高さは 2 130 mm 以上で,幅は 1 520 mm 以上とし,上部は平面にして屋根を設けな

い。

4.4

プロセスタンク

4.4.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

外部に露出しているかくはん機の回転部分は 4.2.1 a)  の規定による。

b) 

蒸気用加熱ジャケット付タンクの場合には,ジャケット部の設定圧力を超えたとき,作動する安全弁

を取り付ける。

c) 

タンクの外側には,必要に応じて取外しができるはしごを設ける。

d) 

タンク頭頂部の足場及び防護さくは,4.2.1 d)  の規定による。

e) 

取っ手は,タンク内部に入りやすくするためマンホール付近のタンク外部に取り付ける。

f) 

かくはん機の制御装置は,4.2.1 e)  の規定による。

g) 

蒸気加熱用ジャケットの接続配管及びジャケット外面の高温部は,適切な厚さの断熱処理をする。

h) 

脚部は,4.2.1 f)  の規定による。

4.4.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a) 

の規定による。

b) 

タンク内部の高さが,2 440 mm を超えるタンクは,必要に応じて容易にタンクに出入りできるように

衛生的な構造のタラップ又は安全に昇降できる附帯設備を設け,すべての食品接触部を人手で洗浄及

び点検・検査ができるような仕様であるか,又はタンクの食品接触部及びその他の固定式の附属部品

のすべてが CIP 仕様の構造とする。

c) 

CIP

仕様のタンクは,立形機械式かくはん機の開口部の食品接触部及びすべての取り外せない附属品

を含む食品接触部を自動で洗浄することが可能で,

点検・検査のために容易に接近できる構造とする。

d)  CIP

仕様に設計されていない食品接触部は,容易に近付くことができ,かつ,分解できる構造とする。

e) 

食品接触部がある附属品は,洗浄のために容易に分解できるか又は CIP 仕様の構造とする。

f) 

すべての接液面は,4.2.2 d)  の規定による。

g) 

側面は,連続体とするか又は連続的に内槽に溶接する。また,排液を自然流下するように傾斜を付け

る。側面及び壁の連結部は,連続的に溶接する。


13

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h) 

内槽は,タンクの壁又は本体にしっかり固定されており,通常の使用でくぼみ,たわみ,ねじれが発

生しないように組み立てる。内槽の底部は,排出口に向かって,1/32 のこう配がある構造とする。ま

た,内槽の底部及び側部の接合部分の半径は,20 mm 以上とする。

i) 

食品接触部の 135°以下の内角は,次の場合を除いて,半径 13 mm 以上とする。

1) 

一つ又は複数の継目部品の厚さが,5 mm より少ない食品接触部における溶接のフィレットの半径

は,4.2.2 g) 1)  の規定による。

2) 

かくはん機の底部軸受け又はガイド,及び取外し可能なガスケット用のガスケット溝又はガスケッ

ト保持溝の半径は,4.2.2 g) 2)  の規定による。

3) 

カバー又はかくはん機の部品の半径は,6 mm 以上とする。

4) 

標準Oリング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

j) 

ガスケット溝の深さは,4.1.2 k)  の規定による。

k) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

l) 

かくはん軸のシールは,JIS B 9650-2 の規定によるものとし,側部及び下部挿入形のかくはん機に取

り付ける。

m) 

かくはん軸周囲のリング状スペースを通ってほこり,油分,虫などの汚染物質がタンクに入らないよ

うにするため 4.2.2 q)  の規定による。

n) 

かくはん機は,次のいずれかによる。

1) 

立形かくはん機と内槽の底部との間は,127 mm 以上の間隔を確保する。底部にガイドを必要とす

る場合は,タンクの排液を妨げないように内槽に溶接し,そのフィレットの内角の半径は,3 mm

以上とする。また,ガイド及びガイドの脚並びにガイドに入っているかくはん軸の一部は,CIP が

可能で効果的に洗浄するための十分なすき間がある構造とする。

2) 

立形かくはん機及び取外し形かくはん機の継手は,内槽中にある場合はサニタリー仕様で,内槽の

外にある場合はシャフトの周囲の環状すき間を保護するために備えたふたより上にあり,容易に近

付くことができ,かつ,取外しできる構造とする。かくはん機を取り外したとき,かくはん機の食

品接触部は,点検・検査ができる構造とする。

3) 

横挿入形かくはん機並びに底部挿入形かくはん機のシャフト及びシャフトシールは,CIP による洗

浄又は,

人手による洗浄のために容易に取外しできる構造とする。食品接触部にある非分解部品は,

食品接触部がタンクの内側から容易に洗浄できる設計とする。

o) 

圧力センサ又はレベルセンサは,4.2.2 o)  の規定による。

p) 

かくはん機のギヤケースは,4.2.2 u)  の規定による。

q) 

温度計の接続金具は,分解組立が可能な構造とする。温度計を側壁に取り付ける場合,簡単に読み取

れるような場所に取り付ける。温度計の接続金具又は差込口は,加熱,冷却媒体の影響を受けない位

置に取り付ける。

r) 

タンク排出口の内径は,35 mm 以上とし,タンクの排液を完全に行える位置とする。

s) 

タンクの排出口及び排出バルブは,分解組立が可能な構造とする。排出バルブは,洗浄のため分解可

能とする。その際,排出バルブが四つ以下の六角ナットで固定されている場合は,取外し可能とみな

す。

t) 

タンクのふたは,次による。

1) 

ふたは開閉でき,開放時は,その状態を保てる。曲がりを防ぐ十分な強度であり,閉じた状態で自

然排液できる構造とする。


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2) 

取っ手は適切に溶接され,JIS B 9650-2 の規定による。

3) 

すべての縁に沿って 10 mm 以上ある下向きのフランジを備える。

4) 

ふたは,

きっちり密着させ,ふたを上げたとき上部にある液体がタンクに入り込まない構造とする。

ふたを開けたときは,ふたの裏側の復水がタンクの中に滴下しない構造とする。

u) 

片方丁番式のふた及び固定式のふたは,ふたを開けたときふたの裏側の復水がタンクの中に滴下しな

いように取り付けられており,

縁にふたが触れているところでは,

10 mm

以上間を開ける構造とする。

ふたは,恒久的な溶接をする。ふたの裏側は,タンクの中に入ることなく,洗浄と点検・検査のため

に容易に近付くことができる構造とする。

v) 

マンホールのふたは,4.2.2 ae)  の規定による。

w) 

タンク頂上のふた及び片方ヒンジ式のふたの開口部は,周囲の表面より 10 mm 以上高くした構造とす

る。

x) 

タンク内槽のすべての開口部は,n) 1)  に規定されている頂部挿入形のかくはん機を除き,作業域内に

設置する。洗浄,オーバフロー又は通気パイプの開口部は,作業域内に設置する。サイホン作用を防

ぐために再通気ラインを用いる場合は,作業域内の洗浄配管やオーバフローパイプや通気パイプの終

端部の設置位置を変えるか又は再通気パイプに侵入する液体や固形物を防ぐ対策を施す。作業域内に

設置した,サニタリーバキュームブレーカ,通気パイプ,再通気パイプ,オーバフローパイプは,直

径 1.6 mm 以下の穴か又は,0.8 mm 以下のスリットのあるふたを設ける。このふたは,洗浄のために,

簡単に分解・組立ができる構造とする。

y) 

タンクに立形の機械式かくはん機を取り付ける場合は,4.2.2 p)  の規定による。

z) 

点検窓及び照明窓を取り付ける場合は,4.2.2 w)  の規定による。

aa ) 

タンクの脚部は,床とタンクの底部の間又は床と下部挿入形のかくはん機の最下点か,又はかくはん

機駆動部の間が次の長さとする。

1) 

タンクの直径又は幅が 1 830 mm 未満の場合は,150 mm 以上とする。

2) 

タンクの直径又は幅が 1 830 mm 以上の場合は,200 mm 以上とする。

ab ) 

タンクを架台又は機械外部の台の上に設置するような設計の場合,架台又は機械外部の台の寸法は,

タンクの基部より水平方向に 25 mm 以上大きい構造とする。架台又は機械外部の台は,排出口接続部

の最下部が,床上 100 mm 以上あるように十分な高さをもたせる。架台又は機械外部の台の表面は,

すき間がないように耐水材で完全にシールし,コーティングする。タンク基部と架台又は機械外部の

台の接合部はシールする。底部が円すい(錐)形のタンク及び下部挿入形のかくはん機を付けたタン

クは,架台又は機械外部の台に据え付けない。

ac ) 

作業域とアルコーブは,タンクの最下部より高所に設置する。アルコーブは,排液のために傾斜を付

けて,排出口より低い位置に張出したステンレス鋼で,作業域の中にあるすべての継手又は附属品を

取り扱うのに十分な大きさをもつ構造とする。

4.5

アセプティック・サージタンク

4.5.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

タンク外部に露出しているかくはん機の回転部分は,4.2.1 a)  の規定による。

b) 

タンクは,本体内部の圧力が設定圧力を超えたときに作動する安全弁を取り付ける。

c) 

タンクには,使用圧力及び使用温度が確認できるところに,圧力計及び温度計を設ける。

d) 

タンク頭頂部の足場及び防護さくは,4.2.1 d)  の規定による。

e) 

タンクの外側には,必要に応じて,はしごを設ける。


15

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f) 

圧力容器に該当する場合には,JIS B 8266 の規定による。

g) 

脚部は,4.2.1 f)  の規定による。

4.5.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

タンク内部の洗浄は,CIP 仕様の構造とする。

c) 

すべての接液面は,4.2.2 d)  の規定による。

d) 

側面は,連続体とするか又は連続的に内槽に溶接する。また,内槽は,排液を自然流下するように傾

斜を付ける。側面と壁の連結部は,連続的に溶接する。

e) 

滅菌後にタンク内を加圧するため,空気の除菌ろ過装置を設ける。除菌ろ過装置は,0.22

µm 以下の

穴径をもつマイクロフィルタを使用する。

f) 

ガスケット溝の深さは,4.1.2 k)  の規定による。

g) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

h) 

温度計の継手及び取付部は,4.2.2 n) 1)  の規定による。

i) 

タンクの脚部は,床とタンクの底部の間又は床と下部挿入形のかくはん機の最下点か,又はかくはん

機駆動部の間が,次の長さとする。

1) 

タンクの直径又は幅が 1 830 mm 未満の場合は,150 mm 以上とする。

2) 

タンクの直径又は幅が 1 830 mm 以上の場合は,200 mm 以上とする。

4.6

ホモゲナイザ

4.6.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

プランジャの往復運動部のケーシングには,危険防止のためふたを設ける。このふたは,冷却水の供

給状態を確認できるようプラスチックなどの透明な材料を使用する。

b) 

シリンダ本体及び附属するフランジを締め付けるボルト及びナットは,高圧運転に耐える構造とする。

c) 

吐出ラインに閉止弁は取り付けない。取り付ける場合は安全弁を設置する。

d) 

クランクケース部におけるプランジャ連結かん(桿)の往復運動部のシールは,プランジャ用の冷却

水がクランクケースに入らない構造とする。

e) 

プレート式殺菌装置と連結してタイミングポンプとして使用されるホモゲナイザ及びプランジャ式高

圧ポンプは,処理液の殺菌に必要な保持時間を正確に維持する目的からその駆動用プーリ又はVベル

トにタイミングポンプの最大能力を制限するための対策を講じる。

4.6.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

食品接触部は,外気と直接に接しない構造とする。

b) 

プランジャの外面は,硬質クロムめっき又はこれと同等以上の耐磨耗性をもつ表面処理を施したもの

とする。

c) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

d) 

密閉端をもつシリンダブロックは,容易に分解して洗浄できる構造とする。

e) 

食品接触部のすべての表面は,容易に取外し及び清掃できる構造とする。次の場合を除いて部品及び

組立品には,流出口がないように閉じられている構造とする。

1)  1 724 kPa

以上で操作するように設計した高圧ポンプとホモゲナイザの圧力装置のシリンダの穴の

長さは,127 mm 以下又はその穴の径の 10 倍以下の長さとする。

2) 

分解時に,シリンダの穴が人手による洗浄及び点検・検査のために接近できる構造とする。

f) 

ホモゲナイザ及びプランジャ式高圧ポンプは水平に設置し,必要に応じて床面は,プランジャ用冷却


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水の排液のため十分なこう配を設ける。

g) 

食品接触部の表面に電着コーティングする場合は,4.1.2 d)  の規定による。

h) 

コーティングとして使用するセラミック材料は,4.1.2 e)  の規定による。

i) 

プラスチック材料をコーティングとして使用する場合は,4.1.2 f)  の規定による。

j) 

食品接触部にある 135°以下のすべての内角は,半径 6 mm 以上とする。

1) 

バルブ,バルブシート,シール及びピストンのように特別な機能を必要とするようなところでもこ

の最小半径を使用する。

2)  O

リング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

k) 

ガスケット溝の深さの半径は,4.1.2 k)  の規定による。

l) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

m) 

すべてのパイプは,4.2.2 k)  の規定による。

n) 

うず巻きばねは,4.1.2 q)  の規定による。

o) 

ホモゲナイザ及びプランジャ式高圧ポンプに備え付けられている記録計及び指示計は,サニタリーダ

イヤフラム形又はプレッシャバルブ形のものとする。

p) 

ホモゲナイザ及びプランジャ式高圧ポンプの食品接触部は,少なくとも 106 kPa の圧力,又は 121  ℃

以上の温度の飽和蒸気又は熱水で殺菌でき,製造に必要な温度で運転できる構造とする。

q) 

食品接触部の均質バルブは,1 回ごとに取り替えるバルブを除いて JIS B 9650-2 の規定による。

r) 

ホモゲナイザ及びプランジャ式高圧ポンプの設置方法は,次による。

1) 

ホモゲナイザ又はプランジャ式高圧ポンプが,食品接触部を併せもつ構造の場合は,それらはアル

コーブによって隔てられた構造とする。

2) 

アルコーブは,高耐食性ステンレス鋼を用いて機械の壁をシールし,アルコーブすべての表面は,

機械の外部に自然流下する構造とする。

3) 

アルコーブは,食品接触部からの漏れを作業者が機械の外から監視できる構造とする。

s) 

シリンダと伝動装置との間の空間は,清掃及び洗浄のために容易に近付くことができ,自然流下で液

体が伝動装置に入らないように保護する。空間は,ふた又はシールドを備える。ふたは,それをホモ

ゲナイザ又はプランジャ式高圧ポンプから取り外さずに監視できる構造とする。

t) 

高温殺菌システムの中でタイミング装置として使用されているホモゲナイザ又はプランジャ式高圧ポ

ンプは,容易に近付くことができる構造とする。

u) 

ホモゲナイザ及びプランジャ式高圧ポンプに防音囲いが附属又は周囲にある場合,囲いは,ホモゲナ

イザ及びプランジャ式高圧ポンプの食品接触部の清掃・洗浄と点検・検査のために容易に近付くこと

ができ,必要に応じて,シールすることができる構造とする。囲いの外表面は,平滑で,くぼみ又は

裂目がなく清掃・洗浄のために容易に接近できる構造とし,コーティングする。防音材を使う場合は,

非吸収性で,平滑で,ひび及び裂目がなく完全に取り囲み,湿気及び害虫の侵入を防ぐ金属又は滑ら

かなプラスチックジャケットを使用する。

4.7

プレート式熱交換器

4.7.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

プレートを締め付けるボルトの露出するねじ部には,取外しができる構造の覆いをする。

b) 

プレート側面の角は,可能な限り大きな丸みを設ける。

c) 

ボルトなどの締付け部は,4.1.1 c)  の規定による。

d) 

タンクへの圧力計,温度計の設置は,4.5.1 c)  の規定による。


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e) 

食品及び熱冷媒の緊急供給遮断装置を設ける。プレート内で過冷却現象が発生した場合は,自動的に

遮断弁が閉じ,冷媒の供給を停止する構造とする。

f) 

熱交換器は,作業者,他者を衝突などによる危害から効果的に防護するガードを備えた構造とする。

g) 

熱交換器には,伝熱部及び配管の高温部への接触防止機能,並びに食品及び熱媒体の飛散防止機能を

もつガードを設ける。なお,伝熱部の覆いは,伝熱部の上面及び側面に付け,取外しができる構造と

する。

h) 

ガスケット類は,点検が容易にできる構造とする。

i) 

フレームは,プレートの点検・検査及び洗浄作業が重量物を取り外さなくてもできる構造とする。ま

た,機械の周囲にはプレートの取付け,取外しをするために必要な空間を設ける。

j) 

圧力容器に該当する場合は,4.5.1 f)  の規定による。

4.7.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

プレート式熱交換器は,開けたとき,プレートとターミナルフレームとを切り離して洗浄,点検・検

査ができる構造とする。このとき,1 枚のプレートの幅か又は 380 mm のいずれか小さい方と同じ幅

のスペースをもたせ,洗浄,点検・検査ができる構造とする。

c) 

熱交換器は,容易に洗浄できる十分な幅があり,両端部が外へ開いている漏れ防止溝は,ガスケット

を通った漏れが食品に混入するのを防ぐために外に流れ出る構造とする。

d) 

食品接触部にある 135°以下のすべての内角は,半径 6 mm 以上とする。

e) 

ガスケット溝又はガスケット保持溝は,7 mm 以下の JIS B 2401 に規定する O リング用を除き 3 mm

以上とする。

f) 

プレートに使用するガスケットは,とぎれなくつながっており取外しができる構造とする。また,プ

レートへの装着は,とぎれなく強固であり,通常の使用においてガスケットがプレートから離れない

構造とする。

g) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

h) 

締付けボルト及び締付装置は,食品接触部以外に設ける。

i) 

プレートは,フレームから容易に取り外せる構造とする。締付けボルトは 8 本以内とする。締付けボ

ルトを使用する場合は,簡単に取外しできるように切欠形のボルト溝構造とする。

j) 

熱交換器は,加熱,又は冷却する食品の汚染,機械から食品又は熱冷媒の噴出による非衛生,及び機

械外面へのじんあい(塵埃)たい積による非衛生をできる限り効果的に防護する構造とする。

k) 

食品と接触する圧力計及び温度計は,衛生的な構造とする。

l) 

加熱部及び冷却部は,殺菌対象側の圧力が熱媒体側の圧力より常時高く設定できる構造とする。

m) 

食品側に使用する安全弁は,分解組立が可能なものを用いる。

n) 

プレート式熱交換器は,水,ブラインなどの冷媒,及び熱水,蒸気,電気などの熱媒で食品を汚染し

ないように熱を伝える構造とする。

o) 

設置は,次のいずれかを満たすものとする。

1) 

フレームの最底部と床との間は,100 mm 以上の間隔を確保するために十分な長さをもつ脚部を備

える。

2) 

プレート式熱交換器は,壁又は柱との間隔を少なくとも 100 mm 設ける。

4.8

プレート式殺菌装置

4.8.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。


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a) 

循環洗浄のとき,使用する補助ポンプの入口弁と出口弁とが同時に閉じない構造とする。

b) 

蒸気制御弁は,逆作動(ノルマルクローズ)とする。蒸気制御弁閉時の二重の安全性を考慮し,遮断

弁を設置することが望ましい。

c) 

蒸気及び水の元弁は,作業者が安全,かつ,容易に操作できる位置に設ける。

d) 

電気制御操作盤のエンクロージャは,

JIS C 0920

に規定する IPX2 以上の保護等級を満たすものとし,

必要に応じて,IPX5 とする。

e) 

電気制御操作盤は,作業者が十分に監視できるところに設置し,盤内の充電部に触れられない構造と

する。

f) 

たんぱくの安定化,脱臭及び脱気のために使用する保持タンクの高温部には,接触防止のための被覆

又は遮へいの防護装置を設ける。

g) 

殺菌時間を確保するために使用するホールディングチューブは,高温部の配管の表面に接触すること

を防止するため全体を遮へいする構造とする。なお,通常作業で作業者が触れる位置に設置しないこ

とが望ましい。

h) 

洗剤又は機器の殺菌水を開放形の排液溝へ排出する場合は,60  ℃以下に冷却してから排出する構造と

する。人が触れない密閉形は,直接排液口へ排出する構造とする。

4.8.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

すべての食品接触部及び取外しができない附属品は,CIP による洗浄ができ,点検・検査のために容

易に近付くことができる構造とする。

c) 

殺菌流量の定量性を確保できる構造とする。

d) 

ホールディングチューブの出口には,容易に取外しができる継手を設け,洗浄の確認ができる構造と

する。

e) 

ホールディングチューブは,殺菌時間の確認のために入口から出口までの長さを測定できる状態に配

置する。

f) 

原料バランスタンクは,容易に洗浄できる構造とし,次による。

1) 

タンクは,出口ポンプ又はホモゲナイザが最大能力で操作された場合でも,空気が食品の入ってい

る殺菌装置に吸い込まれない構造と容量とする。

2) 

原料バランスタンクのすべての戻し配管は,オーバフロー水位の上部に戻し配管の最大径の 2 倍以

上の高さに設置する。

g) 

バランスタンクは,ふたを設け外部から異物などが混入しない構造とする。

h) 

転流装置(FDD)は,次の事項を満たす構造とする。

1)  FDD

が転流状態にある場合は,フォワード側の配管内に食品が流れ込まないように設計する。

2)  FDD

が転流状態になりその後下限温度設定以上に復帰した場合でも,自動的に食品をフォワード側

へ戻すことがないように設計する。

3)  FDD

は異常が発生した場合,自動的に食品を転流する方法を備えた設計とする。

4) 

二重制御のために点検・検査,運転,CIP とを選別するスイッチ並びに手動・自動の切替スイッチ

を主要制御盤に設ける。

5)  FDD

はフォワード側から転流状態に切り替える場合に,殺菌装置仕様条件の最大粘度,最大流量に

おいても 1 秒程度の時間で完全に切替えが可能な設計とする。

i) 

FDD

をホールディングチューブに設置しない場合は,次による。


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1) 

ホールディングチューブでの食品温度が設定された温度範囲でないときは,次工程のサージタンク

又はアセプティック・サージタンクへの投入を直ちに中断する。

2) 

ホールディングチューブでの食品温度が設定された温度範囲に復帰しても,再びサージタンク又は

アセプティック・サージタンクへ投入してはならない。

3) 

転流状態が発生したときは,殺菌装置のホールディングチューブから,サージタンク又はアセプテ

ィック・サージタンクの接続箇所までが殺菌条件を満たしていない食品で汚染されているため,装

置を CIP によって洗浄した後でなければ,食品の処理に使用できない構造とする。

j) 

安全限界温度記録計(STLR)の温度センサは,ホールディングチューブ通過時の温度低下を考慮して

ホールディングチューブ出口付近に設置し,温度記録計も STLR と同一温度が測定できる位置に設置

する。

k) 

プレート式殺菌装置は,最終殺菌温度を正確に保てるように設計した信頼できる自動温度制御装置を

備える。

l) 

温度制御装置は,停電の場合,第一次の熱媒体の流れを遮断する構造とする。

m)  FDD

は,STLR の温度センサが設定された温度以下の場合,自動的に食品がう回位置を取るように

STLR

と内部接続してある構造とする。また,FDD は,STLR が作動する温度と同じセンサによって

作動する構造とする。

n) 

加熱システムには,温度制御装置を設置する。

o) 

プレート式殺菌装置の同一セクション内において未殺菌食品側の圧力が殺菌処理済食品側の圧力に対

して平行又はそれ以上になり安全背圧が確保できなくなった場合は,プレート式殺菌装置が停止する

構造とする。

p) 

食品及び対食品で熱回収する場合,熱回収部の出口とその下流の最も近い大気開放部との間で殺菌さ

れた食品は,バランスタンクの下流の未殺菌食品の最も高い圧力の部分よりも水頭で 14 kPa 以上の圧

力差をもつ構造とする。殺菌された食品は,この圧力差を取り大気圧に戻す。サニタリー仕様の背圧

調整弁で大気圧へ戻す場合には,開放部とすることができる。背圧調整弁は,熱回収部の出口の遮断

弁よりも前に取り付ける。

q) 

熱媒体システムが,殺菌装置の他の構成部品と一体となっていない場合は,食品工程部以外のところ

に装備してもよい。

r) 

殺菌装置の加熱部分への配管は,サニタリーパイプでなくてもよい。ただし,プレート式熱交換器が

使われている場合,配管は点検・検査のために容易にプレートを開けることができる構造とする。

s) 

制御パネルは,殺菌装置を操作するために容易に接近できる構造とする。

t) 

再循環された冷却媒体が使用される場合は,汚染されないように適切に保護する。

u) 

プレート式殺菌装置にクラリファイヤ又は分離機が設置される場合は,次による。

1) 

適切な洗浄,点検・検査ができるような空間を設ける。

2) 

タイミングポンプが停止した場合でも,クラリファイヤは継続して運転が可能なようにタイミング

ポンプ及び FDD とは独立した制御回路とする。

4.9

表面かき取式熱交換器

4.9.1

安全要求事項

4.9.1.1

加熱冷却装置の安全要求事項  加熱冷却装置の安全要求事項は,次による。

a) 

分解清掃のために内部スクレーパシャフトを取り出す場合には,スクレーパブレードの規定による切

りきずを防止するために取出し用の保護板を使用できる構造とし,必ず附属分解用工具として保護板


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を備えるものとする。

b) 

冷却シリンダ内で過冷却などによってスクレーパシャフトに過負荷が発生した場合は,機械の破損防

止及び危険防止のため,駆動部とスクレーパシャフトとの連結部に安全ピンを設けるか又は駆動シャ

フトを自動的に停止させる安全装置を設ける。

c) 

冷媒の低圧ライン又は熱媒体ラインの配管及び機器の表面は,適切に被覆して作業者の凍傷又はやけ

ど(火傷)を防止できる構造とする。

d) 

機械の前面スペースは,

スクレーパを取り出すため,保護板の挿入及び取出しに必要な距離を設ける。

e) 

立形シリンダタイプのものを設置する場合は,シリンダの外側と壁面との空間は 100 mm 以上とする。

4.9.1.2

凍結装置の安全要求事項  凍結装置の安全要求事項は,次による。

a) 

スクレーパブレードによる傷害を防止するため,取出し用保護板を備える。

b) 

冷凍シリンダ内で食品の過冷却現象が発生した場合には,自動的に遮断弁が閉じ,冷媒の供給を停止

する構造とする。

c) 

運転中に停電した場合には,自動的に遮断弁が閉じ,冷媒の供給を停止する構造とする。

d) 

冷媒配管及び低温機器の表面は,被覆して凍傷などの傷害を防止できる構造とする。

e) 

冷凍シリンダ及びアキュームレータの構造は,冷凍保安規則による。

4.9.2

衛生要求事項

4.9.2.1

加熱冷却装置の衛生要求事項  加熱冷却装置の衛生要求事項は,次による。

a) 

食品接触部は,外気と直接に接しない構造とする。

b) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

c) 

シリンダ及びスクレーパの材質は,

異質なものとし,磨耗によって有害な物質を出さないものとする。

d) 

シリンダ内径の真円度は,スクレーパの異常磨耗が生じない構造とする。

e) 

すべての食品接触部及び取外しができない附属品は,4.8.2 b)  の規定による。

f) 

スクレーパの取付部は,取り外さず CIP によって洗浄できる構造とする。

g) 

食品接触部の表面に電着コーティングする場合は,4.1.2 d)  の規定による。

h) 

シリンダ敷きがね(パイプ)内部のコーティングとして使用するセラミック材料は,1.02 mm 以上の

厚さとする。

i) 

プラスチック材料をコーティングとして使用する場合は,4.1.2 f)  の規定による。

j) 

コーティングとして使用するセラミック材料は,4.1.2 e)  の規定による。

k) 

食品接触部の 135°以下の内角の丸み仕上げは,次の場合を除き 6 mm 以上とする。

1) 

シーリング溝,スクレーパブレード取付けピンなどの欠くことのできない機能的理由で必要とされ

る場合の半径は,0.8 mm 以上とする。

2)  JIS B 2401

に規定された 7 mm 以下の O リング用を除き,ガスケット溝,ガスケット保持溝又はガ

スケットの溝の最小半径は,3 mm 以上とする。また,ガスケット溝又はガスケット保持溝の半径

は,4.1.2 i) 2)  の規定による。

3) 

一つ又は複数の継目部品の厚さが 5 mm より少ない食品接触部における溶接のフィレットの半径は,

4.2.2 g) 1) 

の規定による。

4) 

Oリング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

l) 

ガスケット溝の深さは,4.1.2 k)  の規定による。

m) 

食品接触部にある取外し可能なガスケットの溝は,4.1.2 l)  の規定による。

n) 

熱による殺菌及び 121  ℃以上の温度で殺菌する加工システムにおける機械のシールは,蒸気室又は他


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の殺菌媒体室と食品接触面との間に設ける。

o) 

パイプ,備品及び接続具類は,4.2.2 k)  の規定による。

p) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。

q) 

うず巻きばねは,4.1.2 q)  の規定による。

r) 

熱による殺菌を行う加工システムを用いている機械は,次による。

1) 

食品接触部の部品は,少なくとも 106 kPa の圧力,又は 121  ℃以上の温度の飽和蒸気又は熱水で殺

菌でき,製造に必要な温度で運転できる構造とする。

2) 

食品接触部のある自動停止システムをもっていない機械は,システム内の圧力が大気圧より小さく

なったとき停止し,システムが再殺菌できるまで再起動できないような構造とする。この場合,n)  

よって規定したシールに適合するようにシールしたシャフトの周囲に蒸気室及び他の殺菌媒体室が

ある構造とする。蒸気室及び他の殺菌媒体室は,点検・検査のために露出できる構造とする。

3) 

蒸気パイプ及び他の殺菌媒体パイプは,機械にしっかりと接続具によって接続する。

s) 

機械のシャフトには,JIS B 9650-2 に適合したメカニカルシールを用いる。食品接触部にある軸受け

は無給油形とする。永久シールタイプを含む給油形の軸受けは,軸受けと食品接触部との間の点検・

検査のために食品接触部の外側に 25 mm 以上のすき間を設ける。

t) 

機械の支持方法は,次のいずれかによる。

1) 

脚部は,基底部と床との間に 150 mm 以上の空間を設ける。

2) 

機械を架台又は機械外部の台の上に設置するような設計の場合,架台又は機械外部の台の寸法は,

機械の基部より水平方向に 25 mm 以上大きい構造とする。架台又は機械外部の台は,排出口接続部

の最下部が床上 100 mm 以上あるように十分な高さをもたせる。架台又は機械外部の台の表面は,

すき間がないように耐水材で完全にシールし,コーティングする。機械と架台又は機械外部の台と

の接合部は,シールする。

3) 

壁又は柱に据え付ける場合,機械の連結部はシールする。機械の製造業者が据え付ける場合,壁又

は柱をシールする。壁又は柱に据え付けられたシリンダのある機械の設計は,シリンダの外部と壁

又は柱との間に 100 mm 以上の空間を設ける。

4) 

部分的に工場内の外部に据え付けるような機械は,作業域の壁又は天井の開口部を閉じるためにプ

レート若しくは他の適切な部材で取り付け,壁又は天井にシールできる構造とする。

u) 

機械は,部品が通常の分解洗浄のため分解されているとき,駆動装置とシリンダとの間は 100 mm 以

上の空間がある構造とする。

4.9.2.2

凍結装置の衛生要求事項  凍結装置の衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

シリンダ及びスクレーパの材質は,

異質なものとし,磨耗によって有害な物質を出さないものとする。

c) 

シリンダ内径の真円度は,スクレーパの異常磨耗を生じない構造とする。

d)  CIP

仕様に設計されてない食品接触部は,容易に近付くことができ,かつ,分解できる構造とする。

e) 

スクレーパの取付部は,取り外さず CIP によって洗浄できる構造とする。

f) 

食品接触部に電着コーティングする場合は,4.1.2 d)  の規定による。

g) 

設置された機械の前面には,分解又は清掃時に内部ロータ軸を機械の外へ取り出すための空間を設け

る。

h) 

食品接触部の 135°以下の内角は,次の場合を除き半径 6 mm 以上とする。

1) 

シールリング溝,スクレーパブレード取付けピン,穴,溝,バッチ式フリーザの取出口,他の機械


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部分の組立部品などの欠くことのできない機能的理由で必要とされる場合の半径は,0.8 mm 以上と

する。

2)  O

リング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

i) 

ガスケット溝の深さは,4.1.2 k)  の規定による。

j) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。また,すべてのパイプは,4.2.2 k)  の規定による。

k) 

うず巻きばねは,4.1.2 q)  の規定による。

l) 

フリーザのシャフトは,JIS B 9650-2 の規定によるメカニカルシールを用いる。食品接触部にある軸

受けは,無給油形とする。永久シールタイプを含む給油形の軸受けは,軸受けと食品接触部との間の

点検・検査のために食品接触部の外側に 25 mm 以上のすき間をとる。

m) 

冷凍シリンダ管の開口部は,シールされたシャフト及びエンドカバーのようなフリーザの他の部品に

よって閉ざされていない場合は,JIS B 9650-2 の規定によるパイプライン継手で永久的に接続する。

n) 

果実又は香味料の投入口及び監視口には,分解組立が可能な取っ手を付けた取外しできるふたを備え

た 6 mm 以上の高さをもち,自然排出できる下向きフランジを設ける。

o) 

混合供給タンクを必要とする場合は,次による。

1) 

タンクには,ふたを設置し,分解組立が可能な仕様の取っ手を設ける。それは,自然排液するよう

に縁から 10 mm 以上の高さの下向きフランジを設ける。ふたは,フランジに密着して取り付ける。

ふたの開口部の端部は,10 mm 以上上に伸びているか又は JIS B 9650-2 の規定によるパイプライン

継手で恒久的に接続する。パイプライン継手を恒久的に接続されていないふたの開口部は,6 mm

以上の下向きのフランジを備えた,取外し可能なふたを設ける。取外しができないふたは,ふたが

いかなる開口部位にあっても外表面からの液体がタンクの中に入らないように設計する。さらに,

完全に開かれた位置でその下側の凝縮液がタンク内に入らないように設計する。

2) 

タンクのバルブ類は,分解組立が可能な仕様のものを使用する。

3) 

タンクの中身を通常 30 分間以内でフリーザシリンダへ移行できない容量のタンクは,混合タンク温

度が室内温度 37.8  ℃の環境においても常に 7.2  ℃を超えないように設計する。

4) 

点検窓及び照明窓を取り付けるときは,内部表面の液が内側に排液する構造とする。タンクが CIP

仕様の場合,ガラス又はプラスチックの内部表面は,内槽の表面と同等に平滑とする。

p) 

フリーザを支える脚部は,次のいずれかによる。

1) 

脚部が固定されている場合は,基底部と床との間に 150 mm 以上の空間を設ける。

2) 

脚部がキャスタの場合は,基部の最低部と床との間の空間が 100 mm 以上あるように取り付ける。

q) 

工場の外に一部を設置するように設計されたフリーザは,作業域の壁の開口部の近くに板又は適切な

部材で固定する。板又は部材は,壁に堅固に取り付ける。

4.10

直接加熱装置

4.10.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

蒸気供給装置には,手動の蒸気遮断弁を設ける。

b) 

配管とのつなぎにクランプバンドを使用する場合には,締付けの反力ではねない構造とする。

c) 

加熱装置のタンクの外側は,4.4.1 c)  の規定による。

d) 

加熱装置は,作業者又は他者が接触するおそれがあり,その表面温度が 60  ℃以上になる部分には,

接触防止のための被覆又は遮へいを設ける。

e) 

蒸気吹き込みの衝撃振動で共振しないように本体には,取付け座を設け支持台に固定できる構造とす

る。


23

B 9657

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f) 

圧力容器に該当する場合には,4.5.1 f)  の規定による。

4.10.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

直接加熱に使用する蒸気は,蒸気混合器の直前で 1

µm 以下のフィルタでろ過を行う。

b) 

食品接触部の内角が 135°以下の場合の半径は,6 mm 以上とする。ただし,機能上の重要な理由があ

る場合は,

6 mm

未満の半径を使用することができるが,

いかなる理由でも半径は 0.8 mm 以上とする。

c) 

負圧になる継手は,汚染を防止するため 2 重シールとしシール間げきを蒸気パージにする。

d) 

蒸気供給加熱装置及び非金属装置の食品接触部は,少なくとも 106 kPa の圧力,又は 121  ℃以上の温

度の飽和蒸気又は熱水で殺菌でき,製造に必要な温度で運転できる構造とする。

4.11

定位置洗浄装置

4.11.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

洗剤及び温水の加熱に,インラインヒータを使用する場合又は蒸気の供給装置が 2 m 以下の低い位置

にある場合には,接触防止のため被覆又は遮へいの防護装置を設ける。

b) 

被洗浄体へ洗剤を供給するライン及び洗剤の戻りラインには,自動弁を使用する。

c) 

洗剤タンク及び温水タンクは,側面を被覆して表面温度が 60  ℃以上にならない構造とし,脚又は専

用架台を使用し,タンクの下方に被洗浄体へ洗剤を供給するための自動弁を取り付け,かつ,配管が

できるスペースを設ける。

d) 

蒸気供給弁には,遮断弁を設け,緊急時には蒸気を遮断できる構造とする。ただし,プレート式熱交

換器を加熱器として使用する場合は,逆作動(ノルマルクローズ)の蒸気制御弁を使用する。

e) 

洗剤タンクへ高濃度の洗剤を安全に供給できる装置を設ける。

f) 

蒸気及び水の元弁は,作業者が安全,かつ,容易に操作できる位置に設ける。

g) 

洗剤タンク及び温水タンクは,タンクの上面に戻り口及び通気口を設け,底面には排出口を設ける。

h) 

すすぎ水及び希釈された洗剤は,所定の排液溝まで配管で導いて排出する。ただし,排出管の先端は,

排液溝の水面に浸らないようにする。

i) 

洗剤タンク及び温水タンクには,オーバフローパイプを設置し,マンホールから洗剤が吹き出すこと

のない構造とする。

j) 

電気制御操作盤のエンクロージャは,4.8.1 d)  の規定による。

k) 

電気制御操作盤の構造は,4.8.1 e)  の規定による。

4.11.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

洗剤タンク及び温水タンクの底部のこう配は,完全に排液するために 1/50 とする。すべてのタンク底

面は,滑らかで自然流下する構造とする。

b) 

洗剤タンクには,洗剤のサンプリングが安全,かつ,容易にできる装置を設ける。

c) 

洗剤タンク及び温水タンクの液取出し口は,タンクの底面より 50 mm 以上立ち上げる。

d) 

洗剤タンク及び温水タンクの容量は,運転中のタンク内の残留液がタンク容量の 1/3 以上に確保でき

る大きさにする。

e) 

洗剤タンク及び温水タンクの底面には,沈殿物の排出口を設ける。

f) 

制御回路は,洗浄温度及び時間が任意に設定でき,かつ,洗浄工程及び被洗浄体の指定が容易にでき

る構造とする。

g) 

洗剤タンク及び温水タンクに電極又はレベル計を取り付け,運転中に規定液量以下になった場合には,

異常を警報し,回路を遮断する構造とする。

h) 

被洗浄体を熱水で殺菌する場合には,熱水の戻りラインに温度計を設け,殺菌時間の設定タイマと連


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動させる。

i) 

洗剤及び温水タンクには,循環する水をろ過するためのストレーナを設ける。ポンプ吸入口は,スト

レーナで保護する。ストレーナが納まっている状態では,ストレーナ自体の開口部より大きい開口部

がストレーナアセンブリ内にない構造とする。ストレーナは,清掃・洗浄のために容易に取外しでき

る構造とする。

j) 

洗剤タンクの空気かくはん及び配管内の残液回収に使用する空気は,ろ過した空気を使用する。

k) 

洗剤の希釈及びすすぎに使用する水又は温水は,飲用に適したものを使用する。

l) 

タンクの供給水口最下点は,25 mm 又は供給水注水管直径の 2 倍のいずれか大きい方とし,タンクの

最大オーバフローレベルより上に設ける。供給口は,オーバフロー部から離れた場所に設ける。タン

クからの吸上げを防ぐために,バキュームブレーカを注水ライン上に設ける。

4.12

分離板形遠心分離機

4.12.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

高速回転体は,金属製の覆いを設ける。また,すべての回転部分は,覆いを設けて作業者の手及び指

が触れない構造とする。

b) 

作業者が容易に確認できる位置に,運転中又は回転中の表示をする。また,高速回転体の覆いには,

文字又は絵による警告表示をする。

c) 

異物が入らないように,入口側に異物除去装置を設ける。

d) 

所定回転数に到達する段階の危険速度域の回避対策がとられる構造とする。

e) 

回転体の惰走を止める有効なブレーキを設ける。

f) 

ボルトなどによる締付部は,4.1.1 c)  の規定による。

g) 

高速回転体は,十分な強度をもつ材料を使用し,かつ,強固な構造とする。

4.12.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

回転体からの排出物は,速やかに機外へ排出する構造とする。

4.13

デカンタ形遠心分離機

4.13.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

すべての回転体は,覆いをして作業者の手及び指が触れない構造とする。

b) 

異物が入らないように,入口側に異物除去装置を設ける。

c) 

高速回転体の外周部は,警報装置付インタロック装置を備えた強固なカバーで囲い,回転体の異常振

動などの発生に対し十分耐えられる構造とする。

d) 

ボール部,スクリュー部,ギヤボックスなどの回転体は,高速回転に耐えられるように精密なダイナ

ミックバランス調整ができる構造とする。

e) 

高速回転体は,十分な強度をもつ材料を使用し,かつ,強固な構造とする。

f) 

危険速度域の回避対策は,4.12.1 d)  の規定による。

g) 

機械には,モータの緊急停止用のスイッチを設け,作業者が容易に操作できる場所に設置する。

h) 

清掃,保守,点検・検査で機械を分解する際,取り外した部品が脱落しないように,必要に応じて,

分解又は組立作業に使用できるつり上げ装置を設け,安全に清掃,保守,点検・検査ができる構造と

する。また,容易に分解できる構造とする。

i) 

操作盤は,機械本体の振動の影響を受けないように別置きとする。スペースなどの制約があり,機械

本体と同一の架台に取り付ける場合は,振動が伝わらない構造とする。

j) 

遠心分離機の取付床面は,他からの振動を受けにくい堅ろう(牢)な構造とし,機械周囲に保守,点


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検・検査のための分解組立に必要なスペースを設ける。

4.13.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

回転筒の内外面は,平滑な機械加工仕上げとする。

c) 

液受部及びかす受部は,研磨仕上げを行う。

d) 

回転筒及びカバーは,容易に清掃・洗浄できる構造とする。

e) 

供給配管及び分離液配管は,容易に清掃・洗浄できる構造とする。

f) 

回転スクリューは,容易に洗浄できる形状とする。

g) 

分離された液体及び固形物は,速やかに機外へ排出する構造とする。

h) 

回転筒の内外部に,液体及び固形物が残留しないように洗浄装置を備えた構造とする。

4.14  S

形遠心分離機

4.14.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

機体下部から回転筒下部の供給口へは,原液を供給するノズルを設け,外部へ漏れない構造とする。

b) 

回転筒内で分離,清澄された液体は,上部の排穴を経て集合カバーに集め漏れのないように一定箇所

に排出できる構造とする。

c) 

回転筒の外周部は,強堅な機体フレームで囲われており,回転筒の異常振動などの発生に対して十分

耐えられる構造とする。

d) 

回転筒を垂直に設置するため,レベル調整を行う。

e) 

回転筒を円滑に回転させるため,上部は軸受けで支持する構造とする。

f) 

危険速度域の回避対策は,4.12.1 d)  の規定による。

g) 

回転筒は,毎分 15 000∼36 000 回転の高速回転に耐えられるように精密なダイナミックバランス調整

を行う。

h) 

起動装置は,起動電流が大きいため,起動時回路と運転時回路とを設け,運転時のモータの安全を確

保できる構造とする。

i) 

清掃,保守,点検・検査で機械を分解する場合,取り外した部品が脱落しないように,必要に応じて,

分解又は組立作業に使用できるつり上げ装置を設け,安全に清掃,保守,点検・検査ができる構造と

する。また,容易に分解できる構造とする。

j) 

機体上部に位置するモータ及びモータプーリからエンドレスな平ベルトで回転筒へ動力を伝達させる

ため,ベルトは適度な張力が得られるような調整装置を設ける。

k) 

モータは,特殊スロースタートモータを使用する。

l) 

遠心分離機の取付床面は,他からの振動を受けにくい堅ろうな構造とし,回転筒の出入れに必要なス

ペースを設ける。

4.14.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

回転筒の内外面は,平滑な機械加工仕上げとする。

c) 

回転筒,カバー,及び供給配管は,ステンレス鋼又は同等以上の耐食性をもち,かつ,強じんな材料

とする。

d) 

回転筒及びカバーは,液受器を兼ねているのですべて研磨仕上げを行う。

e) 

回転筒及びカバーは,容易に分解及び清掃・洗浄できる構造とする。

f) 

供給配管及び分離液配管は,容易に清掃・洗浄できる構造とする。


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g) 

回転筒及びカバーは,高温滅菌を行っても支障のない構造とする。

h) 

平ベルトは,柔軟で,かつ,伝達効率のよいエンドレスベルトとする。

4.15

パルパ・フィニッシャ

4.15.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

伝導部及び駆動部には,作業者の手指又は衣服が直接接触することがないように安全カバーを取り付

ける。

b) 

原料投入口は,ガードを設けるか又は手指が回転体に届かない構造とする。

c) 

機械の周囲には,十分なメンテナンス・スペースを設ける[JIS B 9650-1 6.a)(機械的)参照]

4.15.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

受皿のこう配は,裏ごし液が自然流下する構造とする。

b) 

食品接触部にある 135°以下のすべての内角は,特別な機能を必要とする場合を除いて半径 6 mm 以

上とする。

4.16

スクリュープレス

4.16.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

原料投入口には,危険防止のガードを設けるか又は原料供給は機械的送り込み装置で行う。

b) 

駆動用伝動装置部には,安全ガードを設け,作業者の手指が危険箇所に巻き込まれない構造とする。

c) 

駆動用モータのスイッチには,正転・逆転スイッチを設け,作業者が容易に操作できる場所に設置す

る。

d) 

脚部は,機械が安定するよう堅ろうな構造とする。

e) 

設置床面は,平らで周囲にはメンテナンス・スペースを設ける[JIS B 9650-1 6.a)  参照]

4.16.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

スクリューの表面は,少なくとも JIS G 4305 に規定するステンレス鋼シート No.4 仕上げと同等以上

に平滑な研磨仕上げとする。

b) 

スクリーンは,構成する枠とスクリーン・プレートとの間げきに付着物がたまらない構造とする。

c) 

回転部の潤滑油,グリースなどは,食品に混入しない構造とする。

4.17

ベルトプレス

4.17.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

圧搾時には,インタロック式の飛散防止カバーによって保護する構造とする。

b) 

非常停止スイッチは,作業位置から迅速,かつ,安全に到達できる箇所に設置し,必要に応じて,複

数箇所に設置する。

c) 

駆動部,加圧ローラ部,メインドラム供給側には,安全ガードを取り付け,作業者の手指が危険箇所

に巻き込まれない構造とする。

d) 

ろ布ずれ検知リミットスイッチを左右 2 か所に取り付ける。

e) 

各モータ,スイッチ類の保護等級は,JIS C 0920,及び JIS C 4034-5 の規定による IPX2 とし,必要に

応じて,IPX5 とする。

f) 

機械の分解,組立のために安全なスペースと危険防止措置を施す。

g) 

原料投入部は,機械的な搾り厚さの調節装置を取り付ける。

4.17.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

洗浄の場合ろ布は,取り外して機械の内部とろ布を個別に洗浄できる構造とする。

b) 

すべての継手及び接続部は,4.1.2 n)  の規定による。また,すべてのパイプは,4.2.2 k)  の規定による。


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4.18

液膜流下形濃縮機

4.18.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

点検窓及び照明窓を取り付けるときは,4.2.1 c)  の規定による。

b) 

蒸気による加熱部には,設定圧力を超えたときに作動する安全弁を取り付ける。

c) 

蒸気の制御弁は,逆作動の蒸気制御弁を使用するか又は逆止弁を設ける。

d) 

タンクへの圧力計,温度計の設置は,4.5.1 c)  の規定による。

e) 

電気制御操作盤のエンクロージャは,4.8.1 d)  の規定による。

f) 

電気制御操作盤は,4.8.1 e)  の規定による。

g) 

重量物は,取り外さないで洗浄又は点検・検査が安全,かつ,容易にできる構造とする。

h) 

ポンプなどの騒音が高い機器には,騒音の発生によって起こる健康への影響を考慮して防音壁などを

設ける。

i) 

排気弁及び安全弁は,放出口を安全な方向に向けて取り付ける。また,安全が確保できない場合には,

放出口に管を取り付けて安全なところまで導く。

j) 

圧力容器に該当する場合は,4.5.1 f)  の規定による。

4.18.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての食品接触部の表面は,4.1.2 a)  の規定による。

b) 

エバポレータは,CIP 仕様の構造とする。

c) 

センサなどの取付具を食品接触部に取り付ける場合は,容易に洗浄できる構造とする。

d) 

すべての接液面は,4.2.2 d)  の規定による。

e) 

加熱器,ポンプ及び関連するサニタリーパイプ以外の食品接触面は,自然流下する構造とする。

f) 

金属製の食品接触面において取外し不可能な状態に結合する箇所は,すき間ができないように溶接す

る。ただし,パイプは,延長したり巻いたりでき,チューブシート及び分配板に溶接することもでき

る。食品接触面に溶接箇所がある場合,溶接箇所は,JIS G 4305 に規定するステンレス鋼シート No.4

仕上げ以上とする。パイプを延長してチューブシート及び分配板に巻く場合は,接合部には完全な剛

性があり,

くぼみや裂目がないようにするものとする。

分配板からパイプが突き出ている場合を除き,

接合部はほぼ同一平面になるような構造とする。

g) 

食品接触部の 135°以下の内角は,次の場合を除き半径 6 mm 以上とする。

1) 

一つ又は複数の継目部分の厚さが 5 mm 以下の食品接触部における溶接のフィレットの半径は,

4.2.2 g) 1) 

の規定による。

2) 

分配板,分配器内の巻取りガスパイプ,支持ピンなど機能的に重要な理由があり規定よりも小さな

半径が必要な場合は,該当する接合部が簡単に洗浄,検査・点検できる構造とする。

3)  O

リング溝の半径は,JIS B 2401 の規定による。

h) 

配管は,洗浄ラインと食品ラインとが完全に分離できる構造とする。

i) 

食品と接触する圧力計及び温度計は,衛生的な構造のものを使用する。

j) 

真空計を接続する場合は,食品接触面の外側で蒸気送出管に接続する構造とする。

k) 

点検窓及び照明窓を取り付ける場合は,4.2.2 w)  の規定による。

l) 

マンホールのふたは,工具を使用しないで開閉できる構造とする。

m) 

マンホールの開口部の内部寸法は,

450 mm

以上の円形又は 380∼500 mm 以上のだ円形の構造とする。

n) 

マンホールのふたは,外開き形とする。マンホールへの出入り及び点検口からの確認が容易にできる

ように,はしご又はステージを設ける。


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o) 

次のいずれかの方法によって復水器の水位を自動制御し,水が食品内に入らない構造とする。

1) 

復水器システムの最大安全水位から垂直方向に大気脚によって自由水として放水が行われるまで大

気脚を 1 m 以上延ばす(海抜が 366 m 高くなるごとに垂直方向に 300 mm 低くなる。

2) 

金属製の壁面によって蒸気と復水とを分離し,これらが混ざらないような表面復水器を使用する。

3) 

復水器へ水の供給管に,安全停止弁を設置する。水位が復水器の既定の位置に達したとき,水の流

入を停止する制御器によって自動的に始動し,水,空気又は電気的操作で作動する構造で,一次駆

動電源が停電した場合は,自動的に水の流入を停止できる構造とする。

4.19

カーボネータ

4.19.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

すべての回転部及び駆動部は,覆いをして作業者の手指が触れない構造とする。

b) 

必要に応じて,機械の上部には,点検・検査,整備及び分解・組立用の作業足場を設ける。

4.19.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

機械内部の食品接触部は,CIP 仕様の構造とする。

b) 

すべての接液面は,4.2.2 d)  の規定による。

4.20

飲料抽出機

4.20.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

抽出タンクの外部に露出しているかくはん装置などの駆動部分には,安全ガードを設け,作業者の手

指が危険箇所に巻き込まれない構造とする。

b) 

点検窓及び照明窓を取り付ける場合は,4.2.1 c)  の規定による。

c) 

液体の送入排出又は加熱冷却によって抽出タンク内部が加圧又は負圧にならないように抽出タンクの

上ふたに十分な排気面積をもつ通気口を設ける。

d) 

タンクへの圧力計の設置場所は,4.5.1 c)  の規定による。

e) 

保守,点検・検査,清掃・洗浄の際,かくはん装置及び下ふた自動開閉装置のスイッチには,かぎが

かかる構造を備え,他の作業者が作動できないように作業者がかぎを持って作業する方式とする。

f) 

電気制御操作盤は,4.8.1 d)  及び e)  の規定による。

4.20.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

すべての接液面は,4.2.2 d)  の規定による。

b) 

ガスケット溝の深さは,4.1.2 k)  の規定による。

c) 

立形かくはん機を使用する場合には,次による。

1) 

かくはん軸周囲の構造は,4.2.2 q)  の規定による。

2) 

かくはん軸は,中間に取外しができる軸継手を設け,容易に分解・組立ができる構造とする。

d) 

液の排出口は,完全に排液できるように底板部より低い位置に設ける。

e) 

マンホールの開口部は,内部直径が 450 mm 以上の円形又は同等の機能をもつだ円形とする。頭頂部

に設けるマンホールの開口部は,周囲の表面より 10 mm 以上高くする。

4.21

ハンマクラッシャ

4.21.1

安全要求事項  安全要求事項は,次による。

a) 

伝導部及び駆動部には,安全ガードを設け,作業者の手指又は衣服が危険箇所に巻き込まない構造と

する。

b) 

原料投入口及び破砕した果実出口は,手指が回転体に届かない構造とする。

c) 

破砕室の扉の開閉時は,スクリーン及び消耗部品を交換するとき並びに点検・検査作業中の安全を図


29

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るため,駆動部が回転しないようにリミットスイッチなどによるインタロック構造とする。

d) 

騒音及び振動を可能な限り低く抑える構造とするとともに共鳴及び共振が少ない構造とする。

4.21.2

衛生要求事項  衛生要求事項は,次による。

a) 

内部のスクリーンなどの食品接触部の清掃・洗浄は,容易に行える構造とする。

b) 

連続作業中において破砕した果実が滞留しない構造とする。

c) 

機械から原料が飛散しないように密閉性のよい構造とする。

関連規格  JIS B 9702  機械類の安全性−リスクアセスメントの原則

JIS B 9703

  機械類の安全性−非常停止−設計原則

JIS B 9705-1

  機械類の安全性−制御システムの安全関連部−第1部:設計のための一般原則

JIS B 9707

  機械類の安全性−危険区域に上肢が到達することを防止するための安全距離

JIS B 9708

  機械類の安全性−危険区域に下肢が到達することを防止するための安全距離

JIS B 9709-1

  機械類の安全性−機械類から放出される危険物質による健康へのリスクの低減

−第1部:機械類製造者のための原則及び仕様

JIS B 9709-2

  機械類の安全性−機械類から放出される危険物質による健康へのリスクの低減

−第2部:検証手順に関する方法論

JIS B 9711

  機械類の安全性−人体部位が押しつぶされることを回避するための最小すきま

ISO/DIS 13851

  Safety of machinery−Two-hand control devices−Functional aspects and design

principles

ISO 13855

  Safety of machinery−Positioning of protective equipment with respect to the approach

speeds of parts of the human body

ISO 14119

  Safety of machinery−Interlocking devices associated with guards−Principles for design

and selection

ISO/DIS 14120

  Safety of machinery−Guards−General requirements for the design and construction

of fixed and movable guards

EN 547-1

  Safety of machinery−Human body measurements−Part 1 : Principles for determining the

dimensions required for openings for whole body access into machinery

EN 547-2

  Safety of machinery−Human body measurements−Part 2 : Principles for determining the

dimensions required for access openings

EN 563

  Safety of machinery−Temperatures of touchable surfaces−Ergonomics data to establish

temperature limit values for hot surfaces

EN 614-1

  Safety of machinery−Ergonomic design principles−Part 1 : Terminology and general

principles

EN 1127-1

  Explosive atmospheres. Explosion prevention and protection−Part 1: Basic concepts and

methodology

EN 1672-1

  Food processing machinery−Basic concepts−Pert 1 :Safety requirements

        EN 1672-2  Food processing machinery−Basic concepts−Pert 2 : Hygiene requirements