>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  技術的要件  

2

4.1

  一般  

2

4.2

  アドレス設定機能  

3

4.2.1

  一般  

3

4.2.2

  設定不可能アドレス  

3

4.2.3

  自己設定可能アドレス  

3

4.2.4

  サービス設定可能アドレス  

3

4.2.5

  コマンド設定可能アドレス  

3

4.3

  NAME 及びアドレス要件  

4

4.3.1

  一般  

4

4.3.2

  NAME  

4

4.3.3

  アドレス  

7

4.4

  ネットワーク管理手順  

8

4.4.1

  一般  

8

4.4.2

  アドレス管理メッセージ及び手順  

8

4.4.3

  NAME 管理メッセージ及び手順  

11

4.4.4

  ネットワークエラー管理  

20

4.5

  ネットワークの初期化  

20

4.5.1

  固有アドレスの取得  

20

4.5.2

  アドレス要求要件  

21

4.5.3

  初期化のその他の基本的要件  

21

4.5.4

  メッセージ・シーケンス  

22

4.5.5

  アドレス獲得不可 CF(コントロールファンクション)  

27

4.6

  物理的要件  

27

4.6.1

  電源電圧外乱に対する反応  

27

4.6.2

  電源投入,接続又は切断時のネットワーク妨害  

27

附属書 A(参考)NAME の作成例  

29


B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本農業機械工業会(JAMMA)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 9225

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 9225-3

  第 3 部:データリンク層

JIS B 9225-5

  第 5 部:ネットワーク管理


   

日本工業規格

JIS

 B

9225-5

:2015

(ISO 11783-5

:2011

)

農業機械−シリアル制御及び通信データ・

ネットワーク−第 5 部:ネットワーク管理

Tractors and machinery for agriculture and forestry-Serial control and

communications data network-Part 5: Network management

序文 

この規格は,2011 年に第 2 版として発行された ISO 11783-5 を基とし,トラクタと作業機との間におけ

る通信制御技術を製造業者間で共通化するため,技術的内容及び構成を変更することなく作成した日本工

業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある参考事項は,対応国際規格にはない事項である。

適用範囲 

この規格は,農業用トラクタと,直装,半直装,けん(牽)引又は自走の作業機とのシリアル・データ

網の制御及び通信に関する要件について規定する。その目的は,トラクタ又は作業機に直装されるセンサ

ー,アクチュエータ,制御素子と,情報保存・表示装置との間でのデータ転送形式及び方法を標準化する

ことである。この規格は,電子制御装置(以下,ECU という。

)のコントロールファンクション(以下,

CF

という。

)のためのソースアドレス(以下,SA という。

)管理,デバイスの機能識別によるアドレス関

連付け及びネットワーク関連エラー検出並びに報告について規定する。また,ネットワーク接続された

ECU

の瞬間停電に対する応答及び初期化の手順並びに最小要件について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 11783-5:2011

, Tractors and machinery for agriculture and forestry − Serial control and

communications data network

−Part 5: Network management(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 9225-3

  農業機械−シリアル制御及び通信データ・ネットワーク−第 3 部:データリンク層

注記  対応国際規格:ISO 11783-3:2007,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial

control and communications data network

−Part 3: Data link layer(IDT)

ISO 11783-1

,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data

network

−Part 1: General standard for mobile data communication

ISO 11783-2

,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data


2

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

network

−Part 2: Physical layer

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,ISO 11783-1 によるほか,次による。

3.1 

コントロールファンクション,CF(control function)

デバイス外部又は内部上での特定機能を完結し実行する機能。

注記 CF は,ネットワーク上で一つの固有のアドレスをもつ。

3.2 

現在の NAME(current NAME)

アドレスを要求したメッセージで送信された CF NAME。

3.3 

NAME

管理,NM(NAME management)

実行時に CF の NAME を変更する方法。

3.4 

保留 NAME(pending NAME)

適格と認められた送信元からの NAME 管理メッセージの結果として,特定 CF によって一時的に格納さ

れた NAME。

3.5 

ランダム送信遅延,RT×D(random transmit delay)

0.6 ms

に 0∼255 の範囲の乱数を乗じて算出した遅延時間。

注記  乱数のシード値は,NAME の識別番号か,又は CF 内の他の固有情報を使用することができる。

3.6 

サスペクトパラメータ番号,SPN(suspect parameter number)

CF

に関連付けられた特定の要素,構成要素,又はパラメータを識別するために使用される 19 ビットの

番号。

注記  サスペクトパラメータ番号は,パラメータ・グループ内の個々のパラメータ,及びパラメータ・

グループのパラメータではない診断に関連するアイテムに割り当てられている。

技術的要件 

4.1 

一般 

ISO 11783

群によるネットワークのネットワーク管理は,ネットワーク上で固有に CF を識別し,アドレ

スを割り当て,ネットワーク・エラーを管理するのに,必要な定義及び手順を提供する。

アドレスを選択する CF の能力は,4.2 で示す CF のアドレス設定機能による。

各 CF は,その固有の 64 ビットの NAME を提供できなければならない。アドレスとそのアドレス変更

の可否とを関連付けた,この NAME を作り出す規則は,4.3 に規定されている。

CF

はネットワーク上で何か他のメッセージを送信する前に,4.4 に詳細に規定する手順に従って,アド

レスを要求して取得しなければならない。

それぞれの CF が 4.4.2.3 の規定に従って,自分自身のアドレスを求めるならば,複数の CF はともに機

能を実行するために協力することができる。


3

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

手順に従ってアドレスを要求して取得することができない場合は,4.4.2.4 に示す標準方法に従って処理

し,ネットワークに報告しなければならない。

アドレス要求プロセスに関連付けられたネットワーク初期化シーケンスは,0 で記載されている。

ISO 11783-2

の要件を拡張する一連の物理的な要件は,4.5 に規定されている。

タイムアウトが特に指定されていない場合には,JIS B 9225-3 に規定するタイムアウトの初期設定が適

用される。

4.2 

アドレス設定機能 

4.2.1 

一般 

アドレス設定は,特定の CF がアドレス要求に使用する SA を決定する方法である。アドレス要求プロセ

スの目的のために,二つの基本的なアドレスの設定機能,すなわち設定不可能なアドレス及び自己設定可

能なアドレスがある。これらは,CF の NAME で,最上位ビットである自己設定可能アドレス・フィール

ドの値によって識別される。

ISO 11783

群準拠の CF は,自己設定可能アドレス(self-configurable-address-capable)でなければならな

い。設定不可能アドレス(non-configurable-address-capable)CF は,ISO 11783-5:2001 のこの部分に準拠す

る CF 及び SAE J1939 準拠の CF との互換性を可能にすることを,ネットワーク上で容認されなければな

らない。

コマンド設定可能アドレスとサービス設定可能アドレスとの,二つの拡張アドレス設定機能もある。CF

は拡張アドレス設定機能の一つ以上を実装してもよい。

4.2.2 

設定不可能アドレス 

設定不可能アドレス CF は,アドレス要求プロセスの間に,その初期アドレスを変更することはできな

い。複数の設定不可能アドレス CF が同じアドレスを要求している場合は,優先順位が最も高い NAME を

もつ CF だけがアドレスを取得できる。残りはアドレスを要求することができないことを宣言しなければ

ならない。

自己設定可能アドレス・フィールドは,CF の NAME で最上位ビットであるため,設定不可能アドレス

CF

は,常に自己設定可能アドレス CF よりも高い優先順位をもっている。これは,設定不可能アドレス

CF

が,自己設定可能アドレス CF に,別アドレス要求を強制することを意味する。

4.2.3 

自己設定可能アドレス 

自己設定可能アドレス CF は,専用のアルゴリズムに基づいて,その初期アドレスを選択しそのアドレ

スを要求することができる。この CF はアドレス競合の場合でも,そのアドレス再計算及び再要求をする

ことができる(128 と 247 との間の全 120 アドレスが使用されていない限り。

。NAME の自己設定可能ア

ドレス・フィールドの値(4.3.2 参照)が,CF にこの機能があるかどうかを示す。

アドレス調停を失ったときに,CF はその初期アドレスだけを変更しなければならない。そして,128∼

247

も含む範囲内のアドレスだけを使用しなければならない。しかし,CF の機能が割当て優先順位の高い

アドレスをもつものであれば,それはその優先アドレスを使用してもよい。

4.2.4 

サービス設定可能アドレス 

サービス設定可能アドレス CF は,サービス技術者によって現場で,送信元アドレスを変更することが

できる。アドレスは,

“サービス”モードで操作しているときに,何らかの独自技術,又はコマンドアドレ

スメッセージを使用し変更することができる。この操作のためにサービス・ツールが使用できる。

4.2.5 

コマンド設定可能アドレス 

コマンド設定可能アドレス CF は,送信元アドレスがコマンドアドレスメッセージを使用して変更する


4

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

ことができる。変更は,サービス・ツール又は特殊サービス・モード操作の要件なしで,いつでも行うこ

とができる。これはアドレス変更をもたらす適切なコマンドを送信できる CF が,ネットワーク上に存在

する必要がある。

4.3 NAME

及びアドレス要件 

4.3.1 

一般 

NAME

は,

表 で定義されたフィールドから構成される 64 ビットのデータである。ISO 11783 群による

ネットワーク上でメッセージを送信する全ての CF は,固有の NAME をもたなければならない。CF の

NAME

は,CF が実行する機能を記載し,その数値はアドレスの調停に使用される(NAME の例は,

附属

書 参照)。NAME は,通常,機械上のネットワーク初期化の間か,又は ECU 内の CF が既存のネットワ

ークに追加されると確立される。

アドレスは,固有メッセージ ID の提供及び SA と呼ばれるメッセージの送信元を特定するために,ISO

11783

群によるネットワーク上で使用される。この規格で指定されたプロトコルのアドレス管理手順は,

個々の SA を特定 CF(4.4.2 参照)に関連付けることを有効にする。幾つかの CF を実装する ECU の場合,

固有 SA を要求しなければならない各 CF 及び各 CF のために,異なるアドレス設定機能が成立する。

NAME

及び SA の両方を含むアドレス要求メッセージは,ネットワーク上で二つを関連付けるために使

用する。固有 NAME とアドレスとの関連付けは,また,対応する機能に関連付ける。しかし,関連付けら

れている SA に関係なく,NAME は一貫した定義を保持する。

4.3.2 NAME 

ネットワーク・インテグレータ及び ECU 製造業者の定める特定ネットワーク上の各 CF の NAME は,

そのネットワーク上で,別の CF がもたない固有の NAME でなければならない。

調停優先順位に使用された 64 ビット値(4.5.3 参照)

,アドレス要求メッセージのデータバイト(4.4.2.3

参照)

,そして NAME フィールド(

表 参照)間の関係は,図 に示す。

注記 64 ビットの値は,ネットワーク上で送信される場合,バイト 1 が最初でバイト 8 が最後で送信される。

図 1−コントローラ・エリア・ネットワーク(CAN)メッセージの NAME ビット・フィールド 


5

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

表 1NAME フィールド 

フィールド SPN

定義

ビット

バイト

番号

バイト

順序付け

a)

自 己 設 定 可

能アドレス

2844

CF

は自己設定可能(1)か否(0)であるかを示

し,周知されることと適切な値に設定され

ることが常に必要である。

1

8

ビット 8:自己設定可能ア
ドレス

製造業区分

b)

 2846

ISO

で定義し割り当てられ,産業(農業機

器)に関連付けられた NAME を識別する。

3

ビット 7 からビット 5:製

造業区分(ビット 7 で最上
位)

デ バ イ ス ク

ラ ス イ ン ス
タンス

2843

接続されたネットワーク内で特定デバイ
スクラスの発生を示し,定義は製造業区分

のフィールド内容に依存する(

図 を参

照)

4

ビット 4 からビット 1:デ
バイスクラスインスタン

ス(ビット 4 で最上位)

c)

デ バ イ ス ク
ラス

b)

2842

ISO

で定義し割り当てられ,接続されたネ

ットワーク内機能グループの共通 NAME

を提供し,製造業区分と組み合わせたと

き,共通 NAME に相関させることができ
る。例えば,

“農業機械”と“プランター”

7

7

ビット 8 からビット 2:デ
バイスクラス(ビット 8 で

最上位)

予約

ISO

による将来定義のために予約。 1

ビット 1:予約

機能

b)

 2841

ISO

で定義し割り当てられ,0 と 127 との

間の値のとき,定義は他の何からも独立

し,127 を超えかつ 254 未満の場合,定義

はデバイスクラスに依存し,製造業区分及
びデバイスクラスと組み合わせた場合は,

任意の特定能力を意味するわけではない

が,特定 CF のための共通 NAME に相関さ
せることができる。

8 6

ビット 8 からビット 1:機
能(ビット 8 で最上位)

機 能 イ ン ス

タンス

2839

ネットワークの特定デバイスシステム上
で機能の特定な発生を示す。 5

5

ビット 8 からビット 4:機
能インスタンス(ビット 8

で最上位)

ECU

インス

タンス

2840

与 え ら れ た 関 数 に 関 連 付 け ら れ て い る

ECU

のグループのどちらを参照するのか

を示す。

3

ビット 3 からビット 1:

ECU

(ビット 3 で最上位)

製 造 業 者 コ

ード

b)

2838

委員会(ISO 11783-1 を参照)によって割
り当てられ,どの NAME が参照されてい

るか ECU の製造元を示し,他の何らかの

NAME

フィールドから独立する。

11

4

ビット 8 からビット 1:製
造業者コードの最上位ビ

ット(ビット 8 で最上位)

3

ビット 8 からビット 6:製

造業者コードの最下位ビ
ット(ビット 8 で最上位)

識別番号 2837

ECU

の製造元によって割り当てる。

21

ビット 5 からビット 1:識
別番号の最上位 5 ビット

(ビット 5 で最上位)

2

ビット 8 からビット 1:識

別番号コードの第 2 バイト
目(ビット 8 で最上位)

1

ビット 8 からビット 1:識
別番号の最下位バイト(ビ

ット 8 で最上位)

d)


6

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

表 1NAME フィールド(続き) 

a)

 NAME

フィールドのバイト・オーダは,NAME が数字として扱えるように,ISO 11783-1 と整合し配置され

ている。

b)

製造業区分,デバイスクラス,機能及び製造業者コードの数値は,ISO 11783-1 を参照。

c)

ビット 1 は,メッセージ内で最後に送信され,巡回冗長コード(CRC)に最も近いデータ・ビットである。

d)

ビット 8 は,メッセージ内のデータ長コード(DLC)に最も近いビットである。

表 は優先順位の高い順にリストし,自己設定可能アドレス・ビットから識別番号の最下位バイトの

NAME

を構成するフィールドを定義し,規定する。

予約ビットは,ゼロに設定しなければならない。

ECU

がインストールされているか,又は複数のインスタンスがあり,NAME 管理メッセージによってネ

ットワーク上にある場合は,NAME のインスタンス・フィールドはいずれでも変更し,再構成することが

できる(4.5.3 参照)

機能インスタンスの解釈及び使用に関し,製造業者とシステム・インテグレータとの間で妥当性を協議

し合意することができる。例えば,製造業者又は ISO 11783 群の他のパートは,位置又は CF の特殊な機

能を示すために,機能インスタンスを使用する場合がある。

例  2 台のエンジンと 2 台のトランスミッションとの間で,エンジン・インスタンス 0 は,物理的に

トランスミッション・インスタンス 0 に接続され,エンジン・インスタンス 1 は,トランスミッ

ション・インスタンス 1 に接続される。

機能が二つの別 ECU によって管理され,各々が同じ ISO 11783 群によるネットワークに接続される場合

は,ECU インスタンス・フィールドを,最初の ECU 用は 0 にし,2 番目は 1 に設定しなければならない。

ECU

製造業者は,電源を取り外されたときに,NAME が固有で非可変であることを確実にしなければな

らない。他の全てのフィールドが別の CF の NAME と同一である場合は,その NAME は識別番号(例え

ば,製品のシリアル番号又はデータ/タイム・コード)を設定することによって,固有にしなければなら

ない。

図 は,NAME の各フィールドの従属性を示す。128 以上の機能は,デバイスクラス及び製造業区分に

従属する。識別番号は,製造業者コードに従属する。0 から 127 までの機能は,製造業区分又はデバイス

クラスに従属しない。各フィールドの上に記載されている数字は,構成するそれぞれのビット数である。


7

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

図 2NAME フィールドの関係及び従属性 

4.3.3 

アドレス 

4.3.3.1 

一般 

アドレスは,ネットワーク上の特定 CF を識別する 1 バイトの値である。CF のアドレスは,その CF に

よって送信される全てのメッセージのコントローラ・エリア・ネットワークの ID(CAN-ID)に組み込ま

れ,CF によって送信されるメッセージに固有性を提供するために使用する。最初の電源投入時にネットワ

ークが作動している場合,それぞれの CF は,固有の SA をもたなければならない。SA は,ネットワーク

それぞれの電源投入時に,別の CF に関連付けることができ,ネットワーク接続ごとに変えることができ

る。送信元アドレスに関連付けられた NAME は,CF が実行するファンクションの識別を可能にし,使用

する SA にかかわらず,この定義を保持する。

4.3.3.2 

プリファードアドレス 

CF

は,割り当てられたプリファード(優先順位の高い)アドレスを使用して,ISO 11783 群によるネッ

トワーク上で動作が可能である。プリファードアドレスが既に要求されている場合は,CF がもつアドレス

設定機能及び未使用アドレスの空き状況に応じて,CF は別の SA を要求するか,アドレス要求不可

(cannot-claim-address)メッセージを送信するかのどちらかをしなければならない。CF が別のアドレスを

要求する場合,この新しいアドレスは,それ以降の全ての電源投入時に使用する初期アドレスとして保存

しなければならない。

割り当てられたプリファードアドレスのリストは,ISO 11783-1 を参照。

0

∼127 と 248∼253 との範囲内でプリファードアドレスを要求する CF は,そのプリファードアドレスに

定義された機能を実行しなければならない。また,その NAME 内の機能を指定しなければならない。

CF

によって実行される機能は,SA だけで判断してはならない。CF の NAME だけを機能の確立に使用

する

1)

1)

 ISO 

11783-5:2001

では,アドレスと機能(address-to-function)との関係を強制していない。

4.3.3.3 

自己設定可能アドレス 

割り当てられたプリファードアドレスをもっていないか,又はプリファードアドレスを要求できない

ISO 11783

群の CF は,128∼247 の範囲内でアドレスを要求しなければならない。複数の CF はこの範囲の

アドレスを要求することができるので,

CF

のこのタイプは,

自己設定可能

(self-configurable-address-capable)


8

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

アドレスでなければならない。これは,ネットワーク上の各 CF の固有アドレスを提供するアドレス要求

プロセスを可能にする。

4.3.3.4 

初期アドレス 

生産時に,初期アドレス(CF が電源投入時に設定するアドレス)は,プリファードアドレスに設定しな

ければならない。CF の初期アドレスは,システム構成を可能にするために変更することができる。

サービス設定(service-configurable)可能,コマンド設定可能(command-configurable)又は自己設定可

能(self-configurable)アドレス機能をもつ CF は,毎回新しいアドレスを要求する必要があり,この新し

いアドレスは初期アドレスとして,それ以降の全ての電源投入に使用されるように保存しなければならな

い。これはまた,割り当てられたプリファードアドレスの CF にも適用される。

4.3.3.5 NULL

アドレス 

NULL

アドレス(254)は唯一,ISO 11783 群によるメッセージ ID の送信元アドレス・フィールドに許

可され,ネットワーク管理通信内でだけ使用する。

4.3.3.6 

グローバルアドレス 

グローバルアドレス(255)は,ISO 11783 群によるメッセージ ID の宛先アドレス・フィールドだけに

許可され,送信元アドレス・フィールド内では決して用いない。

4.4 

ネットワーク管理手順 

4.4.1 

一般 

ネットワーク管理手順には,総合的なネットワーク管理のために CF が行う処理と,交換されるメッセ

ージとが含まれている。アドレス管理及びネットワークエラー管理(それぞれ 4.4.2 及び 4.4.4 参照)は,

ネットワーク管理プロトコルの主要な役割である。NULL アドレスの使用上の制限を除き,ネットワーク

管理メッセージは,他の ISO 11783 群によるメッセージと同じ特性をもっており,同じ要件の対象になる

[例えば,アドレス要求依頼(request-for-address-claimed)メッセージは,JIS B 9225-3 に規定された要求

パラメータ・グループ番号(PGN)メッセージである。

NULL

アドレス(254)は,ネットワーク管理メッセージの SA フィールドでだけで,アドレス要求依頼

又は SA クレーム不可(cannot-claim-source-address)の場合だけ許可される。

4.4.2 

アドレス管理メッセージ及び手順 

4.4.2.1 

アドレス管理メッセージ機能(Address-management message functions 

表 に指定されたアドレス管理メッセージのセットは,次のように CF によって使用されている。

−  ネ ッ ト ワ ー ク 上 の 別 の CF で 使 用 さ れ る NAME 及 び ア ド レ ス を 要 求 [ ア ド レ ス 要 求 依 頼

(request-for-address-claimed)メッセージ]

−  アドレス要求(address-claimed)メッセージ。

− SA クレーム不可(cannot-claim-source-address)メッセージの応答。

−  新アドレスを想定した別の CF の指令[指令アドレス(commanded-address)メッセージ]


9

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

表 2−アドレス管理メッセージ 

メッセージ PGN

PF

PS

SA

データ長

データ

アドレス要求依頼(PGN リクエスト) 59904

a)

 234 DA

SA

b)

3 PGN

60928

アドレス要求 60928

238

255

SA

8

NAME

SA

クレーム不可 60928

238

255

254

8

NAME

指令アドレス 65240

254

216

SA

9

c)

 NAME

及び新たな SA

a)

  JIS B 9225-3

参照。

b)

アドレスがまだ要求されていない場合,SA は 254 に設定されている。

c)

指令アドレスメッセージは,ブロードキャスト通知メッセージ(BAM)のトランスポート・プロトコルを使

用し送信する。

4.4.2.2 

アドレス要求依頼(Request-for-address-claimed)メッセージ 

アドレス要求依頼メッセージは,ネットワーク上で動作している CF の NAME 及びアドレスを要求する

ため,どの CF でも送信できる。要求を受信次第,受信 CF は自身のアドレスと自身の NAME とを含むア

ドレス要求メッセージで応答しなければならない。そして,アドレスをクレームできない CF は,SA クレ

ーム不可メッセージで応答しなければならない(いずれの場合も手順は,4.4.2.3 参照)

。この要件の例外

は,まだアドレスをクレームしようとしていない CF であり,それは SA クレーム不可メッセージを送信し

てはならない。また,実際には,アドレス要求をしようとする前に,どのネットワーク通信にも関与して

はならない。まだ,アドレスをクレームしていない CF から送信されたメッセージならば,アドレス要求

依頼メッセージの SA は,NULL アドレスでなければならない。

CF

は,グローバル宛先アドレス(255)又は特定のアドレスへ,アドレス要求依頼メッセージを送信す

ることができる。最初の場合では,CF はそのとき,グローバル宛先アドレス宛てメッセージへの応答を調

べることによって,特定の NAME をもつ別 CF のネットワーク上の存在を判断することができる。一方,

第 2 の場合では,開始 CF はアドレスが既にクレームされているかどうかを判断するために,他方に問い

合わせることができる。CF はそれがグローバルアドレスに送信された場合,それ自身のアドレス要求依頼

メッセージに応答しなければならない。

4.4.2.3 

アドレス要求(Address-claimed)メッセージ 

アドレス要求メッセージは,アドレス要求依頼メッセージに応答し,ネットワーク上のアドレスを要求

する CF によって使用しなければならない。CF が独自の送信元アドレスを依頼するアドレス要求メッセー

ジを受信した場合,独自 NAME を受信したものと比較し,どちらの NAME がより高い優先度をもつか,

すなわち,低い数値を確認しなければならない。高い優先順位をもつと判断した場合,CF はその NAME

とアドレスを含むアドレス要求メッセージを送信しなければならない。しかし,低い優先順位をもつ場合

は,新アドレスを要求するか,又は SA クレーム不可(cannot-claim-source-address)を送信しなければなら

ない(4.4.2.4 参照)

。単一パラメータ・グループ番号(PGN)は,アドレス要求(address-claimed)メッセ

ージ及び SA クレーム不可メッセージの両方に使用される。

送信周期:

必要に応じて

データ長:

8

バイト

データ・ページフィールド: 0

プロトコル・データ・ユニット(PDU)フォーマット・フィールド: 238

PDU

−特定フィールド: 255(グローバルアドレス)

初期優先順位: 6


10

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

パラメータ・グループ番号: 60928(00EE00

16

送信元アドレス:

0

∼253

バイト 1∼8: NAME

正常にアドレスを要求するためには,アドレス要求メッセージを送信する CF は,少なくとも 250 ms の

間,別の CF から競合クレームを受けてはならない。正常にアドレスをクレームすることになるまで,ネ

ットワーク相互接続装置は,ネットワーク上の通信で独自のアドレスを使用してはならない(他 ECU 間の

メッセージ転送は,ネットワーク相互接続装置の特別タスクである。

ISO 11783-4 参照)

。しかし,ネッ

トワーク相互接続装置は,独自のアドレスをクレームする前にメッセージを転送することができる。

4.4.2.4 SA

クレーム不可(cannot-claim-source-address)メッセージ 

SA

クレーム不可メッセージは,初期アドレスをクレームできず,自己設定可能アドレス機能をもたな

いか,又は自己設定可能アドレス機能をもつが使用不可であることから,アドレスをクレームできない任

意の CF で送信される(アドレス要求依頼又はアドレス要求メッセージに応答して)

。SA クレーム不可メ

ッセージは,アドレス要求メッセージと同じ PGN をもっているが,その SA は,NULL アドレス(254)

でなければならない。

送信周期:

必要に応じて

データ長:

8

バイト

データ・ページフィールド: 0

プロトコル・データ・ユニット(PDU)フォーマット・フィールド: 238

PDU

−特性フィールド: 255(グローバルアドレス)

初期優先順位: 6

パラメータ・グループ番号: 60928(00EE00

16

送信元アドレス: 254(NULL アドレス)

バイト 1∼8: NAME

RT

×D は,バス・エラーを引き起こす二つのそのような応答の可能性を最小限にするために,SA クレ

ーム不可応答を引き起こすメッセージの受信と,応答を送信する間に挿入しなければならない。

アドレスを要求できない CF は,SA クレーム不可又はアドレス要求メッセージ以外のメッセージを送信

してはならない。

アドレス要求をできない CF は,グローバル・メッセージ(例えば,指令アドレスメッセージなど)を

受信し処理し続けなければならない。

4.4.2.5 

指令アドレス(Commanded-address)メッセージ 

指令アドレスメッセージのサポートは,任意である。CF が,指令アドレスメッセージをサポートしてい

ない場合は,この細分箇条の残り部分は適用しない。

このメッセージは,特定の SA を使用する別の CF(以下,指令 CF として知られる。

)に命令するために,

一つの CF(例えば,ブリッジ又はサービスツールのようなネットワーク相互接続装置)で使用することが

できる。CF が指令アドレスへのメッセージを受信するが,指定 SA に変更することができない場合は,CF

は,CF の現在の SA をクレームするアドレス要求で応答する。オペレータ又は技術者は,そのとき,他の

手段によって指令 CF の SA を変更する可能性がある。ECU 製造業者はその製品が,例えば,ブリッジ又

はサービスツール以外の,任意な CF からの指令アドレスメッセージを受信するのを防ぐか,又はそのよ

うなメッセージを受け入れる CF のセキュリティ検証を要求することができる。


11

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

送信周期:

必要に応じて

データ長:

9

バイト

データ・ページフィールド: 0

プロトコル・データ・ユニット(PDU)フォーマット・フィールド: 254

PDU

−特定フィールド: 216

初期優先順位: 6

パラメータ・グループ番号: 65240(00FED8

16

バイト 1∼8: NAME

バイト 9:

アドレス割当てフィールド

(新 SA)

指令アドレスメッセージを受け入れるとき,指令 CF は,新 SA として指令アドレスメッセージの特定ア

ドレスを使用し,アドレス要求メッセージを発行しなければならない。4.5.2 の要件を適用しなければなら

ない。

指令アドレスメッセージは,9 バイトのデータを含まなければならず,トランスポートプロトコル(JIS

B 9225-3

参照)のブロードキャスト通知メッセージ(BAM:Broadcast Aannounce Message)を使用して,

グローバルアドレス(255)へ送信しなければならない。したがって,指令アドレスメッセージをサポート

するために設計された CF は,BAM もサポートしなければならない。

4.4.3 NAME

管理メッセージ及び手順 

4.4.3.1 

一般 

NAME

フィールドを変更するメッセージは,複数インスタンスをもつファンクション,ECU 又はデバイ

スクラスの CF を含むネットワークを構成するときに使うことができる。このメッセージは,汎用 ECU の

機能を変更する場合,及び CF を固有に識別する他の方法が利用できない場合にも,使用することができ

る。このメッセージは,手動セットアップ手順,及び/又はネットワーク構成を遂行する指令アドレスの

方法を併用して使用することができる。

注記  これは,この規格の新しいメッセージである。

CF

(指令する CF)は,NAME 管理メッセージを使用し,別の CF(ターゲット CF)に所定の NAME を

使用するよう命令することができる。このメッセージは,特定の SA を使いターゲット CF を指定し,NAME

の幾つかのフィールドの値を新しく明示する値に置き換えることができる。

このメッセージの主な用途は,NAME のインスタンス・フィールドを設定することだが,このメッセー

ジを使用して,初期製造後に変えてはいけない識別番号フィールド以外の全ての NAME フィールドを変更

することができる。

CF

が NAME 管理メッセージをサポートすることは任意である。メッセージがサポートされている場合

は,ECU 製造業者は,例えば,サービスツール又はネットワーク相互接続装置以外の CF からのメッセー

ジを受け入れないことによって,メッセージの使用を制限してもよい。ECU 製造業者は,また,NAME

管理メッセージを受け入れる前に,追加の専用セキュリティ検証プロセスを要求してもよい。ECU 製造業

者は,NAME フィールド,例えば,インスタンス・フィールドの一部だけしか変更を受け入れないことに

よって,更にメッセージの使用を制限してもよい。

NAME

フィールド変更を指令する CF は,この指令を使用する前に,変更される CF の SA が正しく識別

されていなければならない。指令は SA へ送られる。

4.4.3.2 NAME

管理(NM)メッセージ 


12

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

NM

メッセージは,ネットワークの構成時に,CF の NAME フィールド割当てを管理するために使用さ

れる。NM メッセージは,8 バイトのデータが含まれており,PDU1 メッセージとして送信される。NM の

制御モードに応じて,メッセージは,グローバルアドレス又は修正される CF の宛先を特定する SA へ送信

される。

次に示すように,二つの主要な使用者及びメッセージの幾つかの用途がある。

a)

指令 CF は,次のことができる。

1)

ターゲット CF に新しい保留 NAME を設定するように指令

2)

ターゲット CF から保留中の NAME 又は現在の NAME を要求

3)

保留中の NAME を採用しなければならない一つ以上のターゲット CF を通知

4)

特定された NAME をもつ CF の現在の NAME でのアドレス要求メッセージを送信要求

b)

ターゲット CF は,次のことをしなければならない。

1)

その保留中又は現在の NAME の要求へ応答

2)

保留 NAME を変更する指令を肯定(ACK,肯定回答)又は否定(NACK,否定回答)

3)

保留 NAME を現在の NAME として採用し,ネットワーク上で現在の NAME を要求

4)

一致する NAME のために要求に応答して,アドレス要求メッセージを送信

NM

制御モードの指示値は,常にバイト 3 の下位 4 ビットで送信され,NM のメッセージがどのように

使用されているかを示す。他のパラメータフィールドは,幾つかのモードで使用するが,全てのモードで

使用するわけではない。特定モードで使用しない場合は,未使用フィールドは全て 1 に設定するのが望ま

しい。各モードで使用するフィールドは,

表 及び 4.4.3.3 に規定されている。

送信周期:

必要に応じて

データ長:

8

バイト

データ・ページフィールド: 0

プロトコル・データ・ユニット(PDU)フォーマット・フィールド:147

PDU

−特性フィールド: NM 制御モードによって指定。

−  モード 0:ターゲット CF の SA

−  モード 1-4:指令 CF の SA

−  モード 5-7:ターゲット CF の SA

又はグローバルアドレス(FF

16

−  モード 8:グローバルアドレス

(FF

16

初期優先順位: 6

パラメータ・グループ番号: 37632(009300

16

バイト 1∼8:

表 及び図 参照。

予約済み及び未使用のビットフィール

ドは,全て 1 に設定しなければならな

い。


13

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

図 3NAME 管理メッセージデータバイト 

表 3NAME 管理メッセージパラメータ 

パラメータ SPN

モード使用

パラメータ

ビット

バイト

番号

バイト

順序付け

指令自己設定可能アドレス

a)

 5674

0

,1,2,3,8

1

8

ビット 8

指令製造業区分

a)b)

 5673

3

ビット 7 からビット 5

指令デバイスクラスインスタンス

a)

 5672

4

ビット 4 からビット 1

指令デバイスクラス

a)b)

 5671

7

7

ビット 8 からビット 2

予約

1

ビット 1

指令機能

a)b)

 5670

0

,1,2,3,8

8

6

ビット 8 からビット 1

指令機能インスタンス

a)

 5669

5

5

ビット 8 からビット 4

指令 ECU インスタンス

a)

 5668

3

ビット 3 からビット 1

指令製造業者コード

a)b)

 5667

11

4

ビット 8 からビット 1 
最上位 8 ビット

3

ビット 8 からビット 6

最下位 3 ビット

予約

1

ビット 5

NM

制御モード指示値 5666

全モード 4

ビット 4 からビット 1

自己設定可能アドレス対応限定子フラグ 5665

0

,4,8 1 2

ビット 8

業界団体限定子フラグ 5664

1

ビット 7

デバイスクラスインスタンス限定子フラグ 5663

1

ビット 6

デバイスクラス限定子フラグ 5662

1

ビット 5

機能限定子フラグ 5661

1

ビット 4

機能インスタンス限定子フラグ 5660

1

ビット 3

ECU

インスタンス限定子フラグ 5659

1

ビット 2

製造業者コード限定子フラグ 5658

1

ビット 1

NAME

チェックサム/エラーコード 5657

0

,4 8

1

ビット 8 からビット 1

a)

対応する限定子フラグが 0 に設定されている場合,これらのフィールドに指令値が入力されている。それら

の限定子フラグが 1 に設定されている場合,そのフィールドは全て 1 に設定されている。

b)

製造業区分,デバイスクラス,機能及び製造業者コードの数値は,ISO 11783-1 を参照。

4.4.3.3 NAME

管理(NM)メッセージパラメータ 

4.4.3.3.1 NAME

チェックサム/エラーコード 

NM

制御モードの指示値がモード 0“保留 NAME 設定”に設定されている場合,NAME チェックサムは,


14

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

NM

メッセージが正しい CF に送られたことを確認するためのチェックとして使用される。これは,指令

CF

が,NAME 変更処理を開始して以降,ターゲット CF の SA がアドレス調停プロセスを通じて,別の

CF

によってクレームされる可能性を監視することである。NAME チェックサムバイトは,ターゲット CF

の元 NAME 8 バイト合計値の下位 8 ビットの値でなければならない。

データ長:

8

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼255

タイプ:

指令(Command)

サスペクトパラメータ番号: 5657

NM

制御モードの指示値がモード 4“NAME NACK”に設定されている場合,それはターゲット CF によ

って送信されたエラーコードを表す。コードの割当ては,次のとおりである。

0

セキュリティを満たしていない。保留設定よりも保留採用の異なる SA。

1

項目は変更できない。禁止アイテムのために限定子フラグを 1 に設定。

2

アイテム衝突。予約機能を実行できない,自己設定可能アドレス対応として実行できないな

ど,禁止アイテムのために限定子フラグを 1 に設定。

3

チェックサムが合致しない。

4

保留 NAME が設定されない。

5

その他

6-254

予約

255

使用不可

4.4.3.3.2 

限定子フラグ 

NM

制御モードの指示値がモード 0“保留 NAME 設定”に定められている場合,限定子フラグは,ター

ゲット CF の保留 NAME で対応するフィールドを変更しなければならないかを示すために使用される。限

定子フラグが 0 に設定されている場合,保留 NAME に対応するフィールドは,NAME 管理メッセージの

対応指令パラメータの値に設定されるものとする。限定子フラグが 1 に設定される場合は,対応するフィ

ールドは変更してはならない。

NM

制御モードの指示値がモード 4“NAME NACK”に設定され,エラーコードが 1 又は 2 である場合,

そのとき限定子フラグは,禁止アイテムを示すために使用される。ターゲット CF は,対応するパラメー

タがエラーを起こした場合は限定子フラグを 1 に,それがエラーを起こさなかった場合は 0 に設定しなけ

ればならない。

エラーコードが 1 及び 2 以外の場合,

この限定子フラグは 1 にセットしなければならない。

NM

制御モードの指示値がモード 8“NAME アドレス要求依頼”に設定されている場合,限定子フラグ

は,指令したパラメータが現在の NAME と適合するように,ターゲット CF によって使用されるべきかど

うかを示すために使用される。フラグが 0 に設定されている場合は,対応する指令パラメータは NAME

一致で使用されなければならない。限定子フラグが 1 に設定されている場合,対応する指令パラメータは

NAME

一致で使用してはならない。

他の全ての NM 制御モードでは,限定子フラグが適用されず,全て 1 に設定しなければならない。

データ長:

1

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼1

タイプ:

指令(Command)


15

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

サスペクトパラメータ番号:

表 参照

4.4.3.3.3 NM

制御モードの指示値 

4.4.3.3.3.1 

一般 

この 4 ビットのパラメータは,4.4.3.3.3.24.4.3.3.3.11 で規定するように,NM メッセージの目的を定義

するために使用する。

データ長:

4

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼15

タイプ:

指令(Command)

サスペクトパラメータ番号: 5666

4.4.3.3.3.2 

モード 0    保留 NAME 設定 

この形式のメッセージは,メッセージに含まれる保留 NAME を変更するために,CAN 識別子内の宛先

アドレスのターゲット CF へ命令を行うものである。メッセージの全データ・フィールドが要求される。

“指令”パラメータフィールドは,新しい(つまり指令された)NAME フィールドの値である。これら

は,限定子フラグで限定しなければならない。限定子フラグの 0 の値は,関連フィールドが,メッセージ

内の対応するパラメータフィールドの値に変更しなければならないことを示している。1 の値は,関連フ

ィールドが変わらないことを示している。

NAME

チェックサムバイトは,ターゲット CF の元 NAME 8 バイト合計値の下位 8 ビットの値でなけれ

ばならない。これは,コマンドメッセージが正しい CF で受信されていることを確認するためのチェック

として使用される。このチェックは,アドレス調停プロセスを通じ SA が変更されることを防止する。

4.4.3.3.3.3 

モード 1    保留 NAME 

この形式のメッセージは,ターゲット CF によって送信され,

“保留 NAME クレーム”に対する応答で

ある。CF の保留 NAME は,

“指令された”パラメータフィールドに含まれる。NAME の全て“指令され

た”パラメータフィールドが必要である。限定子フラグ及び NAME チェックサムが使用されていないので,

限定子フラグは 1 に設定しなければならない。そしてチェックサムは全て 1 に設定しなければならない。

保留 NAME が設定されていないか有効になっていない場合は,メッセージのこの形式に代わり,NACK

メッセージ(モード 4)を送信しなければならない。

4.4.3.3.3.4 

モード 2    現行 NAME 

この形式のメッセージは,ターゲット CF によって送信され,

“現行 NAME クレーム”への応答である。

CF

の現行 NAME は,

“指令”パラメータフィールドに含まれている。NAME の全フィールドが必要であ

る。限定子フラグ及び NAME チェックサムは使用しないで,全て 1 に設定しなければならない。

4.4.3.3.3.5 

モード 3   NAME ACK 

この形式のメッセージは,一番最近に受信した“保留 NAME 設定”指令が正常に履行されたことを示す

ために,ターゲット CF によって送信される。CF の保留 NAME は,

“指令した”パラメータフィールドに

含まれる。NAME の全“指令した”パラメータフィールドが必要である。限定子フラグ及び NAME チェ

ックサムは使用しないで,全て 1 に設定しなければならない。

4.4.3.3.3.6 

モード 4   NAME NACK 

この形式のメッセージは,一番最近に受信した“保留 NAME 設定”指令,又は“保留 NAME 要求”指

令が正常に完了しなかったことを示すために,ターゲット CF によって送信される。NM の制御モードの

指示値,エラーコード及び限定子フラグは,このメッセージの形でだけ有効なフィールドである。他の全


16

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

てのフィールドは,全て 1 に設定しなければならない。

4.4.3.3.3.7 

モード 5    保留 NAME 要求 

この形式のメッセージは,指令 CF で送信され,その“保留”NAME で応答するターゲット CF のため

の要求である。制御モードパラメータは,メッセージのこの形でだけ有効なフィールドである。他の全て

のフィールドは,全て 1 に設定しなければならない。

4.4.3.3.3.8 

モード 6    現行 NAME 要求 

この形式のメッセージは,指令 CF で送信され,その“現行”NAME で応答するためのターゲット CF

の要求である。制御モードパラメータは,メッセージのこの形でだけ有効なフィールドである。他の全て

のフィールドは,全て 1 に設定しなければならない。

4.4.3.3.3.9 

モード 7    保留 NAME 採用 

この形式のメッセージは,指令 CF で送信され,現行 NAME としてその保留 NAME を採用し,そして

この新しい NAME でアドレス要求の手続きを開始するターゲット CF(又はグローバルアドレスに送信さ

れた場合,保留 NAME の全ての CF)への“トリガ”指令である。制御モードパラメータは,メッセージ

のこの形でだけ有効なフィールドである。他の全てのフィールドは,全て 1 に設定される。メッセージの

この形式は,特定 SA 又はグローバルアドレスへ送信してもよい。

4.4.3.3.3.10 

モード 8   NAME アドレス要求依頼 

この形式のメッセージは,リクエスタに SA を知られていない CF が,アドレス要求依頼メッセージの送

信を要求するために使用され,リクエスタが CF の SA を特定することができる。NAME の一部又は全て

は,限定子フラグを使用した要求で特定することができる。メッセージのこの形式は,グローバルアドレ

スへ送信しなければならない。

CF

がこの要求を受信し,指定された限定子フィールドが現行 NAME と一致している場合,現行 NAME

を使用してアドレス要求を送信しなければならない。CF がこの要求を受け取り,それが現行 NAME の指

定フィールドと一致しない場合は,アドレス要求を送信してはならず,NAME 管理メッセージの NACK

形式を送信してはならない。

4.4.3.3.3.11 

モード 9-15    将来使用のための予約 

これらのモードは,将来使用のために ISO で予約されている。

4.4.3.3.4 

パラメータ指令 

4.4.3.3.4.1 

一般 

指令されたパラメータ(SPN 5667∼5674)

表 参照)の使用は,NM 制御モードの指示値による。

NM

制御モードの指示値がモード 0 の“保留 NAME 設定”に設定され,指令されたパラメータに対応す

る限定子フラグが 0 に設定される場合は,指令する CF は,指令パラメータを要求の値に設定しなければ

ならない。

ターゲット CF は,

その保留 NAME に対応するフィールドの指令値を使用しなければならない。

指令 CF が 1 に限定子フラグを設定する場合,

対応する指令パラメータは全て 1 に設定しなければならず,

ターゲット CF はその保留 NAME に対応するフィールドを変更してはならない。

限定子フラグが指令 CF で 1 に設定されている場合,ターゲット CF は,その保留 NAME に対応するフ

ィールドを変更してはならない。

NM

制御モードの指示値がモード 1“保留 NAME”に設定されている場合,ターゲット CF は,その保

留 NAME の対応フィールドに指令パラメータを追加しなければならない。

NM

制御モードの指示値がモード 2“現行 NAME”に設定されている場合,ターゲット CF は,その現

行 NAME の対応フィールドに指令パラメータを追加しなければならない。


17

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

NM

制御モードの指示値がモード 3“NAME ACK”に設定されている場合,ターゲット CF は,その保

留 NAME の対応するフィールドに指令パラメータを追加しなければならない。

NM

制御モードの指示値がモード 8“NAME アドレス要求依頼”に設定されて,対応する限定子フラグ

が 0 に設定される場合,指令 CF は,ターゲット CF の現行 NAME に一致を望む値へ,指令パラメータを

設定する。ターゲット CF は,その現行 NAME に対する合致判定でこの値を使用する。指令 CF が限定子

フラグを 1 に設定した場合は,相当する指令パラメータの全てを 1 に設定しなければならず,NAME が一

致したターゲット CF は,指令パラメータを無視しなければならない。

その他全てのモードでは,指令パラメータは,指令 CF 及びターゲット CF によって,全て 1 に設定しな

ければならない。

4.4.3.3.4.2 

指令製造業者コード 

製造業者コードの定義は,

表 を参照。

データ長: 11 ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼2 047

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5667

4.4.3.3.4.3 

指令機能インスタンス 

機能インスタンスの定義は,

表 を参照。

データ長:

5

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼31

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5669

4.4.3.3.4.4 

指令 ECU インスタンス 

ECU

インスタンスの定義は,

表 を参照。

データ長:

3

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼7

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5668

4.4.3.3.4.5 

指令機能 

機能の定義は,

表 を参照。

データ長:

8

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼254

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5670

4.4.3.3.4.6 

指令デバイスクラス 

デバイスクラスの定義は,

表 を参照。

データ長:

7

ビット


18

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼126

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5671

4.4.3.3.4.7 

指令自己設定可能アドレス 

自己設定可能アドレスの定義は,

表 を参照。

データ長:

1

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼1

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5674

4.4.3.3.4.8 

指令製造業区分 

製造業区分の定義は,

表 を参照。

データ長:

3

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼7

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5673

4.4.3.3.4.9 

指令デバイスクラスインスタンス 

デバイスクラスインスタンスの定義は,

表 を参照。

データ長:

4

ビット

分解能:

1

ビット

データ範囲:

0

∼15

タイプ:

指令

サスペクトパラメータ番号: 5672

4.4.3.4 NAME

管理手順 

4.4.3.4.1 NAME

管理メッセージサポート 

CF

が NM メッセージをサポートしているかどうかを判断するために,指令 CF は,NM メッセージ要求

(PGN 59904)を送信してもよい。JIS B 9225-3 に指定されるように,要求されたメッセージをサポートし

ない CF は,適切な NACK 制御バイトの応答確認メッセージ PGN 59392 で応答しなければならない。

ターゲット CF が NM メッセージをサポートしている場合は,要求されたとき NM メッセージを送信し

なければならない。有効な保留 NAME をもつ場合は,モード指示値を“保留 NAME”に設定し,バイト 3

からバイト 8 を保留 NAME のそれに設定しなければならない。

有効な保留 NAME をもっていない場合は,

モード指示値を“現行 NAME”に設定し,バイト 3∼バイト 8 を現行 NAME のそれに設定しなければなら

ない。これは NM メッセージのサポートと,現行又は保留 NAME との照会方法を与える。これは複数の

デバイスを構成しようとする ECU 又はサービスツールに役立てられる。

NAME

が正常に変更された場合,ターゲット CF は“保留中”NAME をもつ。この保留の状態にある間,

ターゲット CF は,まだその現行 NAME を使用してメッセージを送信することができる。ネットワーク構

成を担当するユニットが,モード指示値を“保留 NAME 採用”に設定し,NM メッセージを送信するまで,

保留 NAME は有効にはならない。このメッセージを受信すると,ターゲット CF は,新しい NAME でア


19

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

ドレス要求を再び出し,ネットワーク上で伝送を発信又は再開する前に,その NAME でアドレス要求を成

功させなければならない。

NAME

管理メッセージは,複数の用途がある。これらの用途は,メッセージ内のモード指示値のパラメ

ータによって識別される(4.4.3.3.3 参照)

4.4.3.4.2 

保留 NAME 設定 

ターゲット CF は,宛先アドレスとして“保留 NAME 設定”モード及び独自の送信元アドレスで NAME

管理メッセージを受信すると,次の二つの方法のいずれかで応答しなければならない。

−  ターゲット CF は,NAME フィールドへの指令変更を受け入れることができる。これらの NAME への

変更は,NAME の変更されていない部分とともに,保留 NAME となる。ターゲット CF は,適切な

ACK

モード指示値の NM メッセージ送信によって応答しなければならない(4.4.3.3.3 モード定義を参

照)

。応答はバイト 3∼バイト 8 の保留 NAME を含めるものとし,指令 CF の SA に送信される。この

メッセージを送信するときに,ターゲット CF は現行 SA(クレームして取得した最新のアドレス)を

使用しなければならない。

−  ターゲット CF は,最も適切な値に設定されたエラーコードフィールド及び NACK モード指示値の

NM

メッセージ送信によって,NAME への指令変更を拒否する(エラー値は,4.4.3.3.1 参照)ことが

できる。エラー値が“アイテム不許可”又は“アイテム衝突”の場合,バイト 2 の限定子フラグは,

変更可能なフィールドは 0,変更不可のフィールドは 1 に設定しなければならない。メッセージのそ

の他データバイトは,全て 1 に設定しなければならない。

4.4.3.4.3 

保留 NAME 採用 

コマンド CF が全てのコマンド NAME 変更を完了し,

“保留 NAME 採用”モード指示値で NM メッセー

ジを送信するまで,ターゲット CF は,そのコマンド NAME 変更を一時的に保持しなければならない。一

時的に(保留)NAME を保持しているターゲット CF は,保留 NAME を採用して,新しい NAME でのア

ドレス要求メッセージ送信を含む,CF の必要な“リセット”を実行しなければならない。

“保留 NAME 採

用”モード指示値付で NM メッセージが,グローバルアドレスに送信されることがあるので注意する。こ

れは,コマンド CF が複数 CF を設定し,同時に全ての NAME 変更を有効にできる。

4.4.3.4.4 NAME

送信元アドレス確認 

変更される CF 及びその送信元アドレスの確認は,NM メッセージを送信する前に確認しなければなら

ない。ターゲット CF はいつでもアドレス要求プロセスを通じて,新しい SA を取得することができる。こ

のイベントのタイミングは,

“保留 NAME 設定”モード指示値をもつ NM メッセージを送信するコマンド

CF

と比較して同期されないので,新たに SA を取得した CF が,新しい NAME に間違って変更されない方

法が必要である。

SA

と NAME 間のこの不整合を防ぐために,NM のメッセージの“保留 NAME 設定”モードは,新しい

NAME

受信対象者の元 NAME 全 8 バイトのチェックサムを含む(4.4.3.3.1 参照)

4.4.3.4.5 NM

メッセージ使用規則 

ターゲット CF は,変更を受け入れる前に,変更を指示された各フィールドをチェックして,指示され

た動作を提供できるようにしなければならならない。

このメッセージがサポートされている場合,それは,最低限として ECU インスタンス及び機能インスタ

ンスの変更を許可しなければならない。

ターゲット CF は,どんな CF からの“保留設定”指令を受け入れてよい。

ターゲット CF は,

“NAME 採用”

指令を送信した CF が,

ターゲット CF が受け入れた最新の

“保留 NAME


20

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

設定”指令を送信した CF と同じであることを,検証しなければならない。

4.4.4 

ネットワークエラー管理 

4.4.4.1 

一般 

ネットワークエラー管理は,例えば,アドレス確保失敗のような,ある種のアドレス指定エラーの検出

を示すアドレス要求又は NAME の重複のような他のアドレス指定エラーは,アドレス要求依頼メッセージ

を使用して診断ツールによって検出することができる。

4.4.4.2 

アドレス要求不可 

SA

をクレームしようとして CF が失敗した場合,4.4.2.4 で規定されているように SA クレーム不可メッ

セージを送信し,4.5.5 に従って動作を続けなければならない。

4.4.4.3 

アドレス違反 

アドレス違反は,二つの CF が同じ SA を使用しているときに発生する。

CF

が,アドレス要求メッセージ以外で,CF 自身の SA を使用するメッセージを受信する場合,CF は,

次による。

−  グローバルアドレスにアドレス要求メッセージを送信しなければならない。

−  また,SPN=2 000+SA と FMI=31 とで診断トラブルコードを発しなければならない(診断トラブル

コードに関しては,ISO 11783-12 参照)

注記  これらは,この規格での新しい要件である。

4.5 

ネットワークの初期化 

4.5.1 

固有アドレスの取得 

電源投入後他の通信を開始する前に,CF はネットワーク上で固有アドレスを取得しなければならない。

自己設定可能アドレスをもつ CF は,アドレスを取得するために,次のいずれかのシーケンスを使用し

なければならない。

a)

次のように,アドレス表を作り上げる。

1)

グローバルアドレスに,アドレス要求依頼メッセージを送信する。

2)

少なくとも 250 ms+RT×D(ランダム送信遅延)待つ。

3)

待機中に,受信した全てのアドレス要求メッセージの SA を保持する。

4)

未使用のアドレスをクレームするアドレス要求メッセージを送信する。

別の CF によって既にクレームされていなければ,CF は自身の初期アドレスをクレームしなければ

ならない。初期アドレスが既にクレームされている場合は,CF は別の未使用アドレスのクレームを試

みなければならない。

b)

次のように,単一のアドレスを問い合わせる。

1)

宛先特定のアドレス要求依頼メッセージを CF の初期アドレスに送信する。

2)

少なくとも 250 ms+RT×D(ランダム送信遅延)待つ。

待機時間の終了前に,初期アドレスをクレームするアドレス要求メッセージを受信した CF は,新

しい初期アドレスを選択して,1)  を繰り返さなければならない。

3)

初期アドレスをクレームするアドレス要求メッセージを送信する。

注記 1  これらは,アドレスを取得するために,この規格で追加された要件である。

注記 2  a)  及び b)  のシーケンスは,二つの CF が同じアドレスをクレームするリスクを最小限にす

るが,このリスクを完全に排除するものではない。4.5.2 及び 4.5.3 に規定する要件は,有効

アドレスだけが使用されていることを保証する。


21

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

注記 3  ISO 11783-5:2001 では,待機時間 250 ms の代わりに 1.25 s を規定した。起動時間が重要では

ない場合は,250 ms より長い待機時間を実装するのがよいとみなされる。

別の初期アドレスを選択するためのアルゴリズムは,CF 独自のものである。しかし,新しいアドレスは

CF

のプリファード・アドレス又は 128∼247 の範囲内のアドレスでなければならない。

自己設定可能アドレスでない CF は,上記で与えられたシーケンスから,アドレス要求依頼を省略する

こともできる。しかし,他の通信を開始する前に,アドレス要求メッセージは送信しなければならない。

アドレスをクレームする前には,CF がアドレス要求依頼を必ず送信することが望ましい。

4.5.2 

アドレス要求要件 

次のリストは,初期化時のアドレス重複を検出し排除するための,及び競合を回避するための主な要件

で構成されている。

a) CF

は,初期化するとき,及び自身の NAME 又はアドレスを変更する指令に応答するときに,それ自

身のアドレスをクレームしなければならない(後者の場合は,アドレス指令メッセージの受諾確認に

おいて)

。これは各 CF が有効アドレスを取得するための役割を担い,そのクレームが別の CF によっ

てまだ受信されていない場合,正しくアドレスを調停することを保証する。

b)

アドレス要求メッセージの宛先アドレスは,送信 CF のクレームがネットワーク上の他の全 CF に通知

されるために,グローバルアドレス(255)でなければならない(これは,JIS B 9225-3 の要件の例外

であることに留意する。

c) CF

は,他の CF から受信したアドレス要求メッセージと,それ自身が送信したものとを区別できなけ

ればならない。

d) CF

は,アドレスを正しくクレームした後の 250 ms まで,ネットワーク上での送信開始又は再開して

はならない(

図 参照)。これは,アドレス要求依頼に応答するときは適用されない。

4.5.3 

初期化のその他の基本的要件 

CF

は,グローバルアドレス宛へのアドレス要求依頼メッセージに対しては,アドレス要求メッセージ,

又はクレームが失敗した場合は SA クレーム不可メッセージで,応答しなければならない。

CF

は,アドレス要求が行われていないとき,アドレス要求依頼メッセージ(上記で要求されたように)

に応答してはならない。

CF

は,宛先アドレスが自身のアドレスと同じときは,アドレス要求依頼メッセージに応答しなければな

らず,グローバルアドレス(255)への応答を送信しなければならない。

CF

は,自身の SA と一致した SA でアドレス要求メッセージを受信した場合で,かつ,自身の NAME

が受信したクレームより高い(低い値)優先度の場合は,アドレス要求を送信しなければならない。

CF

の NAME が,受信したアドレス要求メッセージでの NAME よりも低い(より大きい値)優先度をも

つ場合,そのアドレスの使用を停止しなければならない。その後,SA クレーム不可メッセージを送信す

るか,別のアドレスでクレームを試みなければならない(4.5.1 参照)

特定アドレスを使用できない設定不可,サービス設定可能,又はコマンド設定可能なアドレスの CF は,

SA

クレーム不可メッセージを送信しなければならない。

クレームしようとしている特定アドレスを使用できない自己設定可能アドレス CF は,別のアドレスを

選択しクレームを試みなければならない(4.5.1 参照)

特定アドレスをクレームできない別の CF と通信したことがある CF は,クレームを妨げた優先度の高い

CF

のアドレス要求メッセージと同じように,SA クレーム不可メッセージを受信することによって,他の

CF

が“無効”になってることを検出できなければならない。


22

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

サービスツール及び特定のシステムにおけるブリッジは,アドレス要求の失敗を検出し解決することが

求められる。そのようなツールは,SA クレーム不可メッセージを監視し,そのオペレータに問題を報告

できなければならない。

4.5.4 

メッセージ・シーケンス 

4.5.4.1 

競合なしの初期化 

他の CF がクレームしていないアドレスをクレームする CF の初期化シーケンスを,

図 に示す。

図 4−競合なしで SA をクレームする CF の初期化 

二つの自己設定可能 CF が同じ初期アドレスをもつ場合,次の三つのシナリオのいずれかが初期化中に

発生する。

a)

一つの CF が,他より先に 250 ms+RT×D を完了する。

b)

両方の CF が同時に 250 ms+RT×D を完了するが,一つが他よりも僅かに早くアドレス要求を送信す

る。

c)

両方の CF は同時に 250 ms+RT×D を完了し,アドレス要求を同時に送信する。

ケース 1 では,

図 に示すように,アドレスが競合せずに決定される。

ケース 2 では,アドレス要求の優先順位によってアドレスが決定される(4.5.4.2 参照)

ケース 3 では,CAN エラーが生成される。これは,4.5.4.3 で示すように解決される。


23

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

図 5−競合なしの初期アドレスの解決 

4.5.4.2 

アドレス要求優先順位 

単一のアドレスが二つの CF で競合する場合には,NAME の数値が低い,優先順位の高い CF に優先権

が与えられなければならない。この NAME は,最上位ビットすなわち自己設定可能アドレスビットから始

まる 8 バイト値として扱われ,その数値を決定しなければならない。競合する CF のそれぞれのアドレス

要求メッセージのデータフィールドの 8 バイト NAME の比較が必要で,これはアドレス要求プロセスから

の曖昧さを取り除く。

例  同じ機能をもつ二つの CF(CF A 及び CF B)は,同じアドレスをクレームする。CF A は機能イ

ンスタンス 0 であり,したがって,それは絶対値が低い NAME をもち,そのアドレスを取得する。

アドレス競合を解決するメッセージ・シーケンスは,関与する CF のアドレス設定能力に依存する。次

の図は,二つの自己設定可能アドレス CF(

図 参照),一つの設定不可能と一つの自己設定可能アドレス

CF

図 参照)及び二つの設定不可能アドレス CF(図 参照)の間での,アドレス競合を解決するため

のシーケンスを示す。

 


24

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

図 6−二つの自己設定可能アドレス CF 間のアドレス競合の解決 


25

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

注記  自己設定可能ビットのために,設定不可能 NAME の値は,常に自己設定可能 NAME の値よりも低くなる。

図 7−設定不可能アドレス CF と自己設定可能アドレス CF 間でのアドレス競合の解決 

図 8−二つの設定不可能アドレス CF 間のアドレス競合の解決 


26

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

4.5.4.3 

同一の識別子 

アドレス要求依頼,アドレス要求又は SA クレーム不可のメッセージが使用されるとき,同一識別子の

ネットワークメッセージが異なる CF によって生成されることがある(

図 参照)。

二つの CF から,共に NULL アドレス(254)で,同時に送信されるアドレス要求依頼メッセージによっ

て生成された同一の ID の場合は,両方のメッセージのデータフィールドは同じになるので問題はない。

ただし,同じアドレスで競合する複数 CF によって,同時にアドレス要求メッセージが送信された場合は,

NAME

の各データフィールド間の違いに起因して,バスの衝突が発生する。同じ理由から,複数 CF から

NULL

アドレスで同時に送信される SA クレーム不可メッセージは,また,バスの衝突の原因となる。

次の手順によって,この問題を対処することができる。アドレス要求メッセージを送信した後に,送信

CF

はエラーコード情報を監視し,この情報がバスエラーの発生を示す場合,CAN 周辺機器による可能な

あらゆる自動再送信は全てキャンセルされる。クレームメッセージの再送信は,RT×D の後に再設定され

る。

図 9−クレームが同期され,同じアドレスで競合する二つの CF での初期化 


27

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

4.5.5 

アドレス獲得不可 CF(コントロールファンクション) 

アドレス要求できない CF(

図 10 参照)は,次以外のどんなメッセージも送信してはならない。

−  アドレス要求依頼メッセージに応答する SA クレーム不可メッセージ

−  指令アドレスメッセージへの応答

CF

は,電源が再投入されたときに,アドレス要求を行うことができる。

SA

クレーム不可メッセージの衝突が発生した場合には,4.5.4.3 で説明した手順を使用しなければなら

ない。

図 10−アドレス獲得不可 CF 

4.6 

物理的要件 

4.6.1 

電源電圧外乱に対する反応 

ネットワーク上の ECU は,次の要件に応じて,電圧過渡及び中断に対処できなければならない。

ECU_PWR

は 10 ms 以内に復元されなければならない。

中断が少なくとも 100 ms の間隔となった場合は,

次による。

−  正常なネットワーク通信又は処理中メッセージの損失なし。

−  プロセッサ再起動なし。

−  ネットワーク設定情報又はネットワークを介した処理中のメッセージなどの,揮発性メモリ内のデー

タの損失なし。

正常な電源が 1 s 以内に復元されない場合は,ECU は電源投入リセットを実行しなければならない。

電源が 10 ms を超えて 1 s 未満中断された場合,ECU の内部要件としてリセットが必要かどうかを決定

しなければならない。

4.6.2 

電源投入,接続又は切断時のネットワーク妨害 

ECU

の電源投入,接続又は切断時には,ネットワークへの制御されていないビットストリームの送信な


28

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

どで,ネットワーク通信を妨害してはならない。


29

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

附属書 A

(参考)

NAME

の作成例

A.1 

単一エンジン・トラクタのエンジンの ECU 

表 A.1 は,この例に適用される NAME 付与プロセスを,命名の取決めに従って 2 進数で示している。

NAME

は,ISO 11783-1 

附属書 B∼附属書 の表を使用して構成される。製造業区分(グローバル)の

コードは 0 である(他の製造業区分は,ファンクション 0 から 127 をエンジンに適用可能である。

。デバ

イスクラス(トラクタ)のコードは 1 である。最初のインスタンス(ここでは 1 台目のエンジン)は,デ

バイスクラスインスタンスが 0 である。エンジンのファンクションコードは 0 であり,この例は単一エン

ジン車両を扱っているので,機能インスタンス・フィールドも,0 に設定される。ECU は一つだけなので,

ECU

のインスタンス・フィールドは,また 0 である。また,製造業者コード及び識別番号ビットは包括的

に示されている。

表 A.1−単一エンジン・トラクタのエンジンの ECU の NAME 付与 

フィール

自己設定

可能

アドレス

製造

業区

デバイス

クラス

インス 
タンス

デバイス

クラス

予約

機能

機能イン

スタンス

ECU

インス

タンス

製造

業者

コード

識別

番号

ビット数 1  3 4

7  1  8

5  3 11

21

NAME 0

000

0000

0000001

0

00000000

00000

000

mm..m

ii..i

A.2 

道路走行する大型けん(牽)引車で,第一番目トレーラの ABS の自己設定不可 ECU 

表 A.2 は,この例に適用される NAME 付与プロセスを,命名の取決めに従って 2 進数で示している。

NAME

は,ISO 11783-1 

附属書 B∼附属書 の表を使用して構成される。製造業区分(オンハイウェ

イ)のコードは 1 である。デバイスクラス(トレーラ)のコードは 2 である。最初のインスタンスなので,

デバイスクラスインスタンスは 0 である。トレーラ上のアンチロック・ブレーキシステム(ABS)ユニッ

トはファンクションコードは 129 であり,これはトレーラ上で唯一の ABS ユニットであると想定し,機能

インスタンス・フィールドは 0 に設定されている。ECU は一つしかないので,ECU インスタンス・フィー

ルドも 0 である。また,製造業者コード及び識別番号ビットは一般的包括的に示されている。

表 A.2−道路走行する大型けん(牽)引車で,第一番目トレーラの ABS  

自己設定不可 ECU の NAME 付与 

フィール

自己設定

可能

アドレス

製造

業区

デバイス

クラス

インス 
タンス

デバイス

クラス

予約

機能

機能イン

スタンス

ECU

インス

タンス

製造

業者

コード

識別

番号

ビット数 1 3 4  7 1 8  5 3

11

21

NAME 0

000

0000

0000010

0

10000001

00000

000

mm..m

ii..i


30

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

   

A.3 

それぞれ二つの ECU をもつ,畝の独立した個別畝ガイダンス・システムに接続された 台の農業

用移植機 

表 A.3 は,この例に適用される NAME 付与プロセスを,命名の取決めに従って 2 進数で示している。

NAME

は,ISO 11783-1 

附属書 B∼附属書 の表を使用して構成される。製造業区分(農業設備)の

コードは 2 である。デバイスクラス(移植機)のコードは 4 である。移植機は農業用作業機なので,自己

設定アドレスとみなされ,対応するアドレスビットを 1 とする。

移植機は 2 台あるので,移植機 1 のデバイスクラスインスタンスは 0 で,移植機 2 は 1 に設定される。

畝ガイドは機能であり,ファンクションコードは未定義なので,包括的に表されている。機能インスタン

ス・フィールドは,各移植機に 0∼7 の値が割り当てられる。各畝当たり 2 台の ECU があるので,八つの

ファンクションそれぞれに 0 及び 1 の ECU インスタンスがある。最後に,製造業者コード及び識別番号ビ

ットは一般的包括的に示されている。

表 A.3−独立畝ガイダンスをもつ 台の接続された農業移植機の NAME 付与 

フィールド  自己設定

可能アド

レス

製造
業区

デバイス

クラス

インス

タンス

デバイス

クラス

予約

機能

機能イン
スタンス

ECU

インスタ

ンス

製造 
業者

コード

識別 
番号

ビット数  1 3  4

7  1 8

5  3  11 21

NAME 1

010

No.

種まき機

0

畝ガイド

No. No.

mm...m

製造業

者割り

当て

種まき機 1,
畝 1,ECU1

1 010

0000 000100

0 ff...f 00000 000

mm...m

ii...i

種まき機 1,

畝 1,ECU2

1 010

0000 000100

0 ff...f 00000 000

mm...m

ii...i+n

種まき機 1,

畝 2,ECU1

1 010

0000 000100

0 ff...f 00000 000

mm...m

ii...i+p

種まき機 1,

畝 2,ECU2

1 010

0000 000100

0 ff...f 00000 000

mm...m

ii...i+q

種まき機 2,

畝 8,ECU1

1 010

0001 000100

0 ff...f 00111 000

mm...m

ii...i+r

種まき機 2,

畝 8,ECU2

1 010

0001 000100

0 ff...f 00111 001

mm...m

ii...i+s

A.4 

アドレスから NAME への対応表 

特定又はグローバルアドレスのいずれかに送信されるアドレス要求依頼メッセージは,アドレスから

NAME

の対応表を構築するために使用することができ,重要なファンクションの対応を確認するために特

定の CF によって使用される。

例  アドレスから NAME への対応表は,パワートレイン・エンジンがアドレス 0 に配置されているこ

とを確認する。それによって,トランスミッションからのトルク/速度制御メッセージが,正し

い宛先に送信されることを確実にする。

アドレス NAME 対応を少ししか必要としない CF に対しては,特定アドレスに対してメッセージを送れ

ばよい。一方,ネットワーク上の全ての CF に適用する診断ツールの場合,メッセージはグローバルアド


31

B 9225-5

:2015 (ISO 11783-5:2011)

レスに送ればよい。

参考文献   

[1]  ISO 11783-4

,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data

network

−Part 4: Network layer

[2]  ISO 11783-7

,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data

network

−Part 7: Implement messages application layer

[3]  ISO 11783-12

,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Serial control and communications data

network

−Part 12: Diagnostics services

[4]  ISO 11898-1

,Road vehicles−Controller area network (CAN)−Part 1: Data link layer and physical signalling

[5]  ISO 11898-2

,Road vehicles−Controller area network (CAN)−Part 2: High-speed medium access unit

[6]  SAE J1939

,Recommended Practice for a Serial Control and Communications Vehicle Network

[7]  SAE J1939/81

,Recommended Practice for a Serial Control and Communications Vehicle Network−Part 81:

Network Management

[8]  ISO 3339-0

,Tractors and machinery for agriculture and forestry−Classification and terminology−Part 0:

Classification system and classification