>サイトトップへ >このカテゴリの一覧へ

日本工業規格

JIS

 B

9208

-1994

歩行形トラクタ用トレーラの

ブレーキ付き車軸

Trailer for power tiller

−Axles with brakes

1.

適用範囲  この規格は,歩行形トラクタに用いるトレーラ(

1

)

のブレーキ付き車軸(以下,ブレーキ付

き車軸という。

)について規定する。

(

1

)  JIS B 9207

による。

備考1.  この規格の引用規格を,次に示す。

JIS B 0401

  寸法公差及びはめあい

JIS B 1514

  転がり軸受の精度

JIS B 1521

  深溝玉軸受

JIS B 1534

  円すいころ軸受

JIS B 9207

  耕うん機用トレーラ

JIS D 4411

  自動車用ブレーキライニング及びパッド

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS H 5302

  アルミニウム合金ダイカスト

2.

この規格の中で{  }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,

参考として併記したものである。

2.

各部の名称  ブレーキ付き車軸の名称は,図 による。


2

B 9208-

199

4

図 1  ブレーキ付き車軸の名称


3

B 9208-1994

3.

種類  ブレーキ付き車軸の種類は,ブレーキの種類によって,6 形及び 7 形の 2 種類とする。

4.

品質

4.1

一般  ブレーキ付き車軸の品質は,次による。

(1)

各部の仕上がりは良好で,有害な割れ,きず,ひずみ,鋳巣,鋳きずなどがなく,さび止め処理を施

した面には,しわ,むら,きず,その他の有害な欠点がないこと。

(2)

組立は良好で,各部に有害ながたがなく,車軸の軸線に曲がりがないこと。

(3)

車軸を固定してブレーキ胴を回転させたとき,緩みなく円滑に回転すること。

(4)

ブレーキの縦の振れは,ブレーキ胴と車輪とのはめあい部において 0.3mm 以下,横のふれは,ハブボ

ルトのピッチ円付近において 0.3mm 以下とする。

(5)

ブレーキの内部に対する防じん(塵)

・防水が十分であること。

(6)

ブレーキライニングの摩擦面に油類が漏れないこと。

(7)

ブレーキ片にブレーキライニングが固着していること。

(8)

転がり軸受内輪の精度は,一般に,JIS B 1514 の 0 級とし,軸受内径に対するはめあいは,一般に,

JIS B 0401

の f7 とする。

また,転がり軸受外輪の精度は JIS B 1514 の 0 級とし軸受外径に対するはめあいは,一般に JIS B 

0401

の P7 とする。

4.2

性能  ブレーキ付き車軸の性能は,次による。

(1)

ブレーキ付き車軸を,ブレーキ胴と車輪とのはめあい部の位置で支持し,中央に 2 000N {200kgf}  の

荷重を加えたとき,各部にひずみその他有害な欠陥を生じてはならない。

(2)  1

個のブレーキを適当な試験機(

2

)

によって試験し,ブレーキカム軸に 80N・m {8kgf・m}  のトルクを加

えたとき,ブレーキに発生する制動トルクは 750∼1 250N・m {75∼125kgf・m}  とし,ブレーキカム軸

に 200N・m {20kgf・m}  のトルクを加えても,構造,性能に異状が生じてはならない。

(

2

)

試験機の一例を

参考に示す。

5.

形状及び寸法  ブレーキの形状及び寸法は,表 による。


4

B 9208-1994

表 1  ブレーキの形状及び寸法

単位 mm

項目

6

7

ハブボルトのピッチ円の直径

A

120

±0.3 120±0.3

ブレーキ胴と車輪とのはめあい部寸法  B

80-8.

3

 80-8.

3

ハブボルトの数(本) 6

6

ブレーキ胴のブレーキライニング

C

150 160

∼175

当たり面内径

ブレーキ 1 個のライニング総面積 (cm

2

)

60

以上

70

以上

車軸の外径又は対辺距離

D

28

以上

32

以上

車軸の長さ

   750

±3, 800±3,

 850

±3, 900±3,

 1

090

±3, 1 110±3,

 1

120

±3, 1 140±3,

 1

150

±3, 1 170±3,

 1

180

±3, 1 200±3,

 1

220

±3, 1 230±3,

 1

250

±3, 1 260±3

6.

材料及び部品  ブレーキ付き車軸の各部に使用する材料は,4.の規定によるものであり,主要部品の

材料は,

表 又はこれと同等以上のものとする。


5

B 9208-1994

表 2  主要部品の材料

部品名

材料名

ブレーキ胴

ブレーキ片取付板

JIS G 5501

の FC200

JIS G 3101

の SS400

ブレーキ片

JIS G 5501

の FC200

JIS G 3101

の SS400

JIS H 5302

の ADC3(

3

)

ブレーキライニング

JIS D 4411

の第 2 種

ブレーキカム軸 
ブレーキ片止め軸

JIS G 4051

の S35C

ブレーキ車軸(

4

)

JIS G 3101

の SS400

(

3

)

ブレーキ片のカム当たり面には,JIS G 3101の SS400を鋳込ま

なければならない。

(

4

)

車軸に用いる軸受は,一般に,JIS B 1521 又は JIS B 1534 によ
る。 

7.

検査  ブレーキ付き車軸の検査は,材料,部品,構造,寸法及び品質について行い,4.5.及び 6.の規

定に適合しなければならない。

8.

製品の呼び方  ブレーキ付き車軸の呼び方は,規格番号,種類,及び車軸の長さによる。

例  JIS B 9208 6 形 1150

9.

表示  ブレーキ付き車軸には,次の事項を表示する。

(1)

種類

例  6 形

(2)

製造業者名又はその略号

(3)

製造年月又はその略号


6

B 9208-1994

参考  試験機及び試験方法

この参考は,試験機及び試験方法について記述するものであり,規定の一部ではない。

1.

試験機  試験機は,参考図 に示す環状ばね形力計 1 個をもつ静的制動試験機による。環状ばね形力

計は,公的機関の検定を受けたものを用いる。

2.

試験方法  ブレーキは試験機に確実に締め付けられており,ブレーキカム軸に 80N・m {8kgf・m}  のト

ルクがかかるように適当なおもり M を加える。この場合,ブレーキカム軸に加えるトルクが,ブレーキカ

ム軸腕の長さに応じて常時直角に働くように,角度調節台④によって調整する。このときのトルクアーム

の位置を a 点に合わせる。次にトルクハンドル③を操作し,トルクアームが a'点に至る間に指示する環状

ばね形力計 (A) の目盛を読み,力量たわみ直線によって荷重を読み取る。

この荷重にトルクアームの長さで乗じた値を静的制動トルクとする。

参考図 1  静的制動試験機略図


7

B 9208-1994

JIS B 9208

  改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

田  原  虎  次

東京農工大学名誉教授

藍      房  和

東京農工大学農学部

林      清  輝

通商産業省機械情報産業局

梶  山  和  臣

工業技術院標準部

波  川  鎮  男

農林水産省農蚕園芸局

安  食  恵  治

生物系特定産業技術研究推進機構安全試験室

船  曳  英  夫

社団法人日本農業機械化協会

渡  邊      崇

社団法人全国農業機械商業協同組合連合会

谷田部  勝  男

全国農業協同組合連合会

波  多  幸  夫

株式会社クボタ作業機技術部

福  永  喜  一

井関農機株式会社技術管理部

安  田  国  昭

ヤンマー農機株式会社中央技術研究所技術管理部

辻          章

三菱農機株式会社管理部(東京)

佐  藤  文  男

石川島芝浦機械株式会社トラクタ技術部

木  内      渥

株式会社丸山製作所研究開発本部管理部

井之川  明  嗣

本田技研工業株式会社朝霞東研究所

太  田  万  喜

小橋工業株式会社開発部

平  松  献  三

株式会社共立技術本部

苫米地      眞

株式会社佐竹製作所調製機事業部

(事務局)

栗  原  靖  一

社団法人日本農業機械工業会

天  野      謙

社団法人日本農業機械工業会