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日本工業規格

JIS

 B

9113

-1989

動力噴霧機

Power Sprayers

1.

適用範囲  この規格は,往復ポンプ形の農業用及び防疫用の動力噴霧機(以下,噴霧機という。)につ

いて規定する。ただし,原動機は含まない。

備考  この規格の中で  {  }  を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参

考として併記したものである。

引用規格及び関連規格:4 ページに示す。

2.

性能

2.1

体積効率及びポンプ効率  表示常用圧力及び表示回転速度における噴霧機の効率は,次のとおりと

する。

(1)

表示容量(

1

)

が 6l/mim 以上の場合  体積効率は 93%以上とし,ポンプ効率は 63%以上とする。

なお,体積効率及びポンプ効率は,次の式によって求める。

100

0

×

V

V

n

v

η

100

60

1

×

×

B

P

V

n

p

η

}

100

450

{

×

B

P

V

n

p

η

ここに,

η

υ

体積効率 (%)

η

p

ポンプ効率 (%)

V

0

表示回転速度における計算吐出し量  (l/min)

3

2

0

10

4

×

n

Ln

D

V

t

π

D

ポンプシリンダ径 (cm)

L

実際の行程長さ (cm)

n

t

表示回転速度 (min

1

) {rpm}

n

ポンプシリンダ数

V

n

表示常用圧力,表示回転速度における吐出し量  (l/min)

P

吐出し圧力 (MPa) {kgf/cm

2

}

B

軸馬力 (kW) {PS}

(2)

表示容量(

1

)

が 6l/mim 未満の場合

  体積効率は 88%以上とし,ポンプ効率は 50%以上とする。

(

1

)

容量とは,表示回転速度における計算吐出し量の小数点以下を切り捨てたものをいう。ただし,

20l/min

未満の場合には小数点第2位以下を切り捨てたものとしてよい。


2

B 9113-1989

2.2

運転状熊

  噴霧機の運転状態は,次のとおりとする。

(1)

噴霧機を 1 時間連続運転したとき,異常な発熱・振動・騒音がなく,使用上支障がある水漏れがあっ

てはならない。

(2)

附属部品を装備した場合には,接続部分に水漏れがなく,噴霧状態が良好で使用上支障があってはな

らない。

3.

構造・形状・寸法

3.1

構造

  噴霧機は,十分な強さをもち,表示最高圧力時の最高回転速度で運転した場合に,ひずみが

ほとんど認められないものでなければならない。

また,圧力の調整・操作が容易で,かつ正確に行える構造でなければならない。

3.2

形状

  噴霧機の形状は,原則として

付図

による。

3.3

シリンダ・空気室・調圧弁

  噴霧機のシリンダ・空気室・調圧弁は,次による。

(1)

シリンダは,表示最高圧力の 2 倍(表示最高圧力の 2 倍が 6MPa {60kgf/cm

2

}

未満の場合は 6MPa

{60kgf/cm

2

}

)の水圧を 30 秒間加えたときに異常があってはならない。

(2)

空気室は,表示最高圧力の 3 倍(表示最高圧力の 3 倍が 7MPa {70kgf/cm

2

}

未満の場合は 7MPa

{70kgf/cm

2

}

)の水圧を 30 秒間加えたときに異常があってはならない。

(3)

調圧弁は,機能が確実で,常に表示最高圧力の 1.2 倍以上の圧力に上がってはならない。

3.4

回転軸

  噴霧機の入力軸の軸径は,

JIS B 0901

(軸の直径)による。

3.5

附属部品

  附属部品を取り付ける場合には,次による。

(1)

噴霧管(ノズル及びノズル管)は,噴霧圧に十分に耐え,水漏れがあってはならない。

(2)

ホース継手及びつなぎは,

JIS B 9119

(噴霧機用ホス継手及びホースつなぎ)による。

(3)

コックは,

JIS B 9121

(噴霧機用コック)による。

(4)

噴霧機用ホースは,

JIS K 6339

(農業用噴霧機ホース)若しくは

JIS K 6765

(噴霧機用ポリエチレン

ホース)又は品質がこれらと同等以上のものとする。

4.

外観

  噴霧機の仕上げ及び塗装は,良好で,使用上有害なきず,割れ,さび,まくれ,鋳巣などの欠

点があってはならない。

5.

材料

  噴霧機の主要部品の材料は,表に示すもの又は品質がこれらと同等以上のものとする。

表材料 

部品名

材料

クランク軸

JIS G 3201

(炭素鋼鍛鋼品)の SF 40

JIS G 4051

(機械構造用炭素鋼鋼材)の S 48 C

JIS G 4105

(クロムモリブデン鋼鋼材)の SCM 435

JIS G 5502

(球状黒鉛鋳鉄品)の FCD 450

連接棒

JIS G 3201

の SF 40

JIS G 5702

(黒心可鍛鋳鉄品)の FCMB 340

JIS H 3250

(銅及び銅合金棒)の C 3771 BE・BD

JIS H 5111

(青銅鋳物)の BC 2,BC 3 又は BC 6

JIS H 5202

(アルミニウム合金鋳物)の AC 5 A

JIS H 5301

(亜鉛合金ダイカスト)の ZDC 1 又は ZDC 2

JIS H 5302

(アルミニウム合金ダイカスト)の ADC 12


3

B 9113-1989

部品名

材料

ピストンピン又はプランジャピン

JIS G 4051

の S 40 C

JIS G 4105

の SCM 415

JIS G 4805

(高炭素クロム軸受鋼鋼材)の SUJ 2 又は SUJ 3

シリンダ

JIS G 3459

(配管用ステンレス鋼鋼管)に規定するもの

JIS G 4305

(冷間圧延ステンレス鋼板)に規定するもの

JIS H 3250

の C 3771 BE・BD

JIS H 5101

(黄銅鋳物)の YBsC 3

JIS H 5111

の BC 1,BC 2,BC 3 又は BC 6

JIS G 3459

の SUS 304 TP に JIS H 8304(セラミック溶射)

の規定によって溶射したもの 
セラミックス(

2

)

ピストン又はプランジャ

JIS G 3459

に規定するもの

JIS G 4303

(ステンレス鋼棒)め SUS 304

JIS G 4305

に規定するもの

JIS H 3300

(銅及び銅合金継目無管)の C 2600 T

JIS H 5111

の BC 2

セラミックス(

2

)

弁及び弁座

JIS G 4303

の SUS 304 又は SUS 440 C

JIS G 4305

に規定するもの

JIS H 3250

の C 3771 BE・BD

JIS H 5111

の BC 3

セラミックス(

2

)

空気室

JIS G 3141

(冷間圧延鋼板及び鋼帯)の SPCC

JIS G 3454

(圧力配管用炭素鋼鋼管)の STPG 38

JIS G 3459

に規定するもの

JIS G 4305

に規定するもの

JIS H 3300

の C 2600 T

JIS H 5101

の YBsC 3

JIS H 5111

の BC 2,BC 3 又は BC 6

(

2

)  JIS H 8304

(セラミック溶射)に規定する硬さが同等以上のもの 

6.

検査

  噴霧機の検査は,性能,構造・形状・寸法,外観及び材料について行い,

2.

5.

の規定に適合し

なければならない。

7.

製品の呼び方

  噴霧機の呼び方は,規格番号又は名称による。

8.

表示

  噴霧機には,次の事項を表示する。

(1)

製造業者名又はその略号

(2)

製造年月又はその略号

(3)

所要動力 (kW) {PS}

(4)

最高圧力 (MPa) {kgf/cm

2

}

(5)

常用圧力 (MPa) {kgf/cm

2

}

(6)

回転速度 (min

1

) {rpm}

(7)

容量

(

1

)

 (l)


4

B 9113-1989

引用規格

JIS B 0901

  軸の直径

JIS B 9119

  噴霧機用ホース継手及びホースつなぎ

JIS B 9121

  噴霧機用コック

JIS G 3141

  冷間圧延鋼板及び鋼帯

JIS G 3201

  炭素鋼鍛鋼品

JIS G 3454

  圧力配管用炭素鋼鋼管

JIS G 3459

  配管用ステンレス鋼鋼管

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4105

  クロムモリブデン鋼鋼材

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒

JIS G 4305

  冷間圧延ステンレス鋼板

JIS G 4805

  高炭素クロム軸受鋼鋼材

JIS G 5502

  球状黒鉛鋳鉄品

JIS G 5702

  黒心可鍛鋳鉄品

JIS H 3250

  銅及び銅合金棒

JIS H 3300

  銅及び銅合金継目無管

JIS H 5101

  黄銅鋳物

JIS H 5111

  青銅鋳物

JIS H 5202

  アルミニウム合金鋳物

JIS H 5301

  亜鉛合金ダイカスト

JIS H 5302

  アルミニウム合金ダイカスト

JIS H 8304

  セラミック溶射

JIS K 6339

  農業用噴霧機ホース

JIS K 6765

  噴霧機用ポリエチレンホース

関連規格

JIS B 8311

  往復ポンプの試験及び検査方法


5

B 9113-1989

付図  噴霧機の形状


6

B 9113-1989

改正原案調査作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

田  原  虎  次

日本大学農獣医学部

藍      房  和

東京農工大学農学部

白  井      宏

通商産業省機械情報産業局

鈴  木  茂  光

工業技術院標準部

寺  本  忠  孝

農林水産省農蚕園芸局

戸  崎  紘  一

生物系特定産業技術研究推進機構

船  曵  英  夫

社団法人日本農業機械化協会

佐  藤      功

全国農業協同組合連合会

渡  辺      崇

全国農業機械商業協同組合連合会

木  内      渥

株式会社丸山製作所

平  松  献  三

株式会社共立

上  原      宏

有光工業株式会社

佐々木  春  夫

佐々木農機株式会社

三  宅  緑  治

株式会社マルナカ製作所

原  田  国  弘

富士ロビン株式会社

伊  東  秀  見

株式会社日東製作所

吉  田  隆  三

株式会社ダイシン

泉      歳  寛

オリンピア工業株式会社

(事務局)

長  崎  嗣  明

社団法人日本農業機械工業会

天  野      謙

社団法人日本農業機械工業会