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B 8923

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

2

4

  種類 

2

5

  性能 

3

5.1

  車輪遊び性能  

3

5.2

  旋回遊び性能  

3

5.3

  電気抵抗性能  

3

5.4

  ストッパ性能  

4

5.5

  走行性能  

5

5.6

  耐荷重性能  

5

5.7

  回転性能  

5

5.8

  旋回性能  

6

6

  構造 

6

7

  寸法 

8

8

  外観 

9

9

  試験方法  

9

9.1

  試験環境  

9

9.2

  外観  

9

9.3

  構造  

9

9.4

  寸法  

9

9.5

  車輪遊び試験  

9

9.6

  旋回遊び試験  

10

9.7

  電気抵抗試験  

10

9.8

  ストッパ性能試験  

11

9.9

  走行性能試験  

12

9.10

  耐荷重性能試験  

13

9.11

  回転性能試験  

14

9.12

  旋回性能試験  

14

10

  検査  

15

11

  表示  

15

11.1

  本体表示  

15

11.2

  包装表示  

16

12

  製品の呼び方  

16


B 8923

:2015  目次

(2)

ページ

附属書 JA(規定)車輪ストッパ制動力の求め方  

17

附属書 JB(参考)取付ボルト取付方法  

18

附属書 JC(参考)JIS と対応国際規格との対比表  

19


B 8923

:2015

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

運搬車両機器協会(JMHA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS B 8923:1999 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


日本工業規格

JIS

 B

8923

:2015

産業用キャスタ

Industrial castors

序文 

この規格は,2004 年に第 1 版として発行された ISO 22878 及び ISO 22883 を基とし,性能項目などと整

合性を図るため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。

適用範囲 

この規格は,主として JIS B 8920 で規定するハンドトラック,JIS B 8924 で規定するハンドリフトトラ

ック,JIS Z 0610 で規定するボックスパレット,構内用運搬車及び産業用運搬機器の移動に用いる,人力

での移動速度が 4 km/h (1.11 m/s)  以下で使用するキャスタ(以下,キャスタという。

)について規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 22878:2004

,Castors and wheels−Test methods and apparatus

ISO 22883:2004

,Castors and wheels−Requirements for applications up to 1,1 m/s (4 km/h)  (全体評

価:MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7507

  ノギス

JIS B 7517

  ハイトゲージ

JIS B 8920

  ハンドトラック

JIS B 8922

  産業用車輪

JIS B 8924

  ハンドリフトトラック−主要寸法

JIS C 1202

  回路計

JIS C 1302

  絶縁抵抗計

JIS Z 0610

  ボックスパレット

JIS Z 8703

  試験場所の標準状態


2

B 8923

:2015

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1 

旋回キャスタ 

主としてトッププレート,フォーク,旋回部,車輪及び車軸で構成され,旋回部が旋回し,車輪が回転

するキャスタ。

3.2 

ストッパ付き旋回キャスタ 

旋回キャスタの旋回及び車輪の回転を止める機構又は装置を備えたキャスタ。

3.3 

固定キャスタ 

主としてフォーク,車輪及び車軸で構成され,旋回せずに車輪だけが回転するキャスタ。

3.4 

ストッパ付き固定キャスタ 

固定キャスタの車輪の回転を止める機構又は装置を備えたキャスタ。

3.5 

転がり軸受 

外輪と内輪又は軸との間にある保持器によって転動体(玉又はころ)が配置され,転がり運動によって

荷重を支持する軸受。

3.6 

滑り軸受 

滑り摩擦だけが生じる軸受であり,面と軸とが相対的に滑り運動によって荷重を支持する軸受。

3.7 

最大荷重 

設計上 1 個のキャスタで運ぶことのできる最大の荷重。

注記  最大荷重の単位は,ニュートン(N)で表す。

種類 

キャスタの種類は,キャスタの形状と使用する車輪のタイヤ部の材料とによって,

表 のとおり区別す

る。


3

B 8923

:2015

表 1−キャスタの種類 

キャスタの形状に

よる種類

タイヤ部の材料による種類

種類の記号

旋回キャスタ(S) 
 
ストッパ付き旋回

キャスタ(SB)

1 種:汎用ゴム

S1 
SB1

2 種:ウレタンゴム

S2 
SB2

3 種:金属・プラスチック

S3 
SB3

固定キャスタ(R) 
 
ストッパ付き固定

キャスタ(RB)

1 種:汎用ゴム

R1 
RB1

2 種:ウレタンゴム

R2 
RB2

3 種:金属・プラスチック

R3 
RB3

性能 

5.1 

車輪遊び性能 

5.1.1 

初期車輪遊び 

初期車輪遊びは,9.5 に規定する試験を行ったとき,車輪外径の 1 %以下とする。

5.1.2 

車輪摩耗遊び 

車輪摩耗遊びは,9.9 の走行性能試験を終了し,5.5 に適合していることを確認した後に,9.5 に規定する

試験を行って得られる最終車輪遊びから 5.1.1 の初期車輪遊びを減じて求める。車輪摩耗遊びは,車輪外

径の 0.8 %以下とする。

5.2 

旋回遊び性能 

5.2.1 

初期旋回遊び 

初期旋回遊びは,9.6 に規定する試験を行ったとき,3 mm 以下とする。

5.2.2 

旋回摩耗遊び 

旋回摩耗遊びは,9.9 の走行性能試験を終了し,5.5 に適合していることを確認した後に,9.6 に規定する

試験を行って得られる最終旋回遊びから 5.2.1 の初期旋回遊びを減じて求める。旋回摩耗遊びは,3 mm 以

下とする。

5.3 

電気抵抗性能 

キャスタのうち,導電性であること,帯電防止性であること又は静電防止性であることを表示するキャ

スタは,9.7 に規定する試験を行って,

表 の電気抵抗値に適合していることを確認後に 9.9 に規定する試

験を行って,5.5 の規定に適合していることを確認し,その後に再度,9.7 に規定する試験を行って,

表 2

に適合しなければならない。

表 2−電気抵抗性能 

電気抵抗性能の区分

電気抵抗値

導電性

R≦1.0×10

5

 Ω

帯電防止性

1.0×10

5

 Ω<R≦1.0×10

7

 Ω

静電防止性

1.0×10

7

 Ω<R≦1.0×10

9

 Ω


4

B 8923

:2015

5.4 

ストッパ性能 

5.4.1 

ストッパ制動性能 

ストッパ付きキャスタにあっては,9.8.1 に規定する試験を行って,5.4.1 a)c)  の規定に適合している

ことを確認後に 9.9 に規定する試験を行って,5.5 の規定に適合していることを確認し,その後に再度,9.8.1

の試験を行って,5.4.1 a)c)  の規定に適合しなければならない。

a)

ストッパ ON 時の操作力は 20 daN 以下,ストッパ OFF 時の操作力は 15 daN 以下とする。

b)

旋回ストッパ制動トルクは,

表 に適合しているものとする。

表 3−旋回ストッパ制動トルク 

車輪の外径

mm

旋回ストッパ制動トルク

N・m

50,65,75

 7.0 以上

100,125,130

12.0 以上

150,180,200,250,300

20.0 以上

c)

車輪ストッパ制動力は,

附属書 JA によって求め,表 又は表 に適合するものとする。

表 4−産業用キャスタ(鋳鉄製を除く)の車輪ストッパ制動力 

車輪の

外径

mm

最大荷重

水平方向けん引力

回転トルク(換算値)

1 種

2 種 
3 種

1 種

2 種 
3 種

1 種

2 種 
3 種

daN

daN

daN/個

daN/個

N・m

N・m

 50

 35

 45

 5.3 以上

 4.5 以上

 1.0 以上

 0.8 以上

 40

 55

 6.0 以上

 5.5 以上

 1.2 以上

 1.0 以上

 65

 45

 60

 6.8 以上

 6.0 以上

 1.7 以上

 1.4 以上

 60

 90

 9.0 以上

 9.0 以上

 2.2 以上

 2.0 以上

 75

 50

 65

 7.5 以上

 6.5 以上

 2.3 以上

 2.0 以上

 70

115

10.5 以上

11.5 以上

 3.3 以上

 3.5 以上

100

 50

 65

 7.5 以上

 6.5 以上

 3.1 以上

 2.6 以上

100

120

15.0 以上

12.0 以上

 6.3 以上

 4.8 以上

160

15.0 以上

16.0 以上

 6.3 以上

 6.4 以上

200

300

30.0 以上

30.0 以上

12.5 以上

12.0 以上

125

140

150

21.0 以上

15.0 以上

11.6 以上

 8.0 以上

130

160

200

24.0 以上

20.0 以上

13.7 以上

11.1 以上

200

350

30.0 以上

30.0 以上

17.2 以上

16.1 以上

150

150

160

22.5 以上

16.0 以上

14.9 以上

10.2 以上

180

250

27.0 以上

25.0 以上

17.8 以上

15.9 以上

250

350

30.0 以上

30.0 以上

19.1 以上

18.6 以上

180

190

350

28.5 以上

30.0 以上

22.6 以上

22.3 以上

200

200

350

30.0 以上

30.0 以上

26.4 以上

24.8 以上

250

300

500

30.0 以上

30.0 以上

31.9 以上

30.0 以上

300

320

550

30.0 以上

30.0 以上

37.8 以上

35.1 以上

注記  水平方向けん引力は 30 daN を最大とする。


5

B 8923

:2015

表 5−産業用キャスタ(鋳鉄製)の車輪ストッパ制動力 

車輪の

外径

mm

最大荷重

水平方向けん引力

回転トルク(換算値)

1 種

2 種 
3 種

1 種

2 種 
3 種

1 種

2 種 
3 種

daN

daN

daN/個

daN/個

N・m

N・m

 75

 65

150

 9.8 以上

15.0 以上

 3.0 以上

 4.5 以上

100

 80

200

12.0 以上

20.0 以上

 5.0 以上

 8.0 以上

130

130

290

19.5 以上

29.0 以上

11.2 以上

16.0 以上

150

170

320

25.5 以上

30.0 以上

16.8 以上

18.9 以上

180

200

380

30.0 以上

30.0 以上

23.8 以上

21.9 以上

200

230

420

30.0 以上

30.0 以上

25.9 以上

23.7 以上

250

290

540

30.0 以上

30.0 以上

32.1 以上

29.4 以上

300

350

600

30.0 以上

30.0 以上

37.1 以上

34.2 以上

注記  水平方向けん引力は 30 daN を最大とする。

5.4.2 

ストッパ疲労性能(繰返し試験) 

ストッパ付きキャスタにあっては,9.8.2 に規定する試験を行って,試験後に異常がなければ 9.8.1 に規

定する試験を行って,5.4.1 a)c)  の規定に適合しなければならない。

5.5 

走行性能 

走行性能は,9.9 に規定する試験を行ったとき,次の規定に適合しなければならない。

a)

車輪本体,界面部及びタイヤ部に,亀裂又は剝離を生じてはならない。

b)

キャスタの高さの永久変形は 2 %以下とする。

5.6 

耐荷重性能 

耐荷重性能は,9.10 に規定する試験を行ったとき,次の項目に適合しなければならない。

a)

旋回キャスタは,箇条 6 d)g)

b)

固定キャスタは,箇条 6 e)g)

c)

荷重を取り除いたときの変位量は,

表 による。

表 6−耐荷重性能 

単位  mm

車輪の外径

変位量

50,65,75,100

1.5 以下

125,130,150

2.5 以下

180,200

3.0 以下

250

4.0 以下

300

4.5 以下

5.7 

回転性能 

回転性能は 9.11 に規定する試験を行って,

表 に適合していることを確認後に 9.9 に規定する試験を行

って,5.5 の規定に適合していることを確認し,その後に再度,9.11 に規定する試験を行って,

表 に適合

しなければならない。


6

B 8923

:2015

表 7−回転性能 

車輪の外径

mm

タイヤ部の

材料による種類

回転抵抗係数

転がり軸受

滑り軸受

50,65

1 種 
2 種

0.035 以下

0.070 以下

75,100

0.025 以下

0.065 以下

125,130,150,180,200

0.018 以下

0.055 以下

250,300

0.015 以下

0.050 以下

50,65

3 種

0.030 以下

0.050 以下

75,100

0.020 以下

0.045 以下

125,130,150,180,200

0.015 以下

0.040 以下

250,300

0.012 以下

0.035 以下

5.8 

旋回性能 

旋回キャスタにあっては,9.9 に規定する試験を行って,5.5 の規定に適合していることを確認後に 9.12

に規定する試験を行って,

表 に適合しなければならない。

表 8−旋回性能 

車輪の外径

mm

タイヤ部の

材料による種類

旋回抵抗係数

50,65

1 種 
2 種

0.30 以下

75,100

0.25 以下

125,130,150,180,200

0.23 以下

250,300

0.20 以下

50,65

3 種

0.15 以下

75,100

0.13 以下

125,130,150,180,200

0.12 以下

250,300

0.10 以下

構造 

キャスタの構造は,次の項目に適合しなければならない。

a)

キャスタの基本形状は,

図 のとおりとする。


7

B 8923

:2015

a)

  旋回キャスタの基本形状 b)  固定キャスタの基本形状 

①  トッププレート

H:  キャスタの高さ

②  フォーク

D:  車輪の外径

③  ステム

d:  車軸の径

④  車軸

E:  偏心

⑤  取付穴

B:  車輪取付部の幅

⑥  旋回部

P1,P2:  取付穴ピッチ

⑦  車輪

S:  取付穴径

R:  リム幅

−  キャスタには,必要に応じてステム又はトッププレートを取り付けることができる。

−  キャスタには,次のいずれかの機構又は装置を備えることができる。

1)

旋回キャスタの車輪の回転を止める。

2)

旋回キャスタの旋回を止める。

3)

旋回キャスタの車輪と旋回の回転を止める。

4)

固定キャスタの車輪の回転を止める。

図 1−キャスタの基本形状及び主要寸法の記号 

b)

キャスタに使用する車輪は,JIS B 8922 による。

c)

キャスタは,車輪及び車輪を支持する金具(以下,支持金具という。

)によって構成する。

d)

旋回キャスタの旋回部は,その作動が円滑であり,緩みが生じないように確実に締結されていなけれ

ばならない。

e)

車軸は,支持金具に固定されナットの緩み及び接合部のがたつきによって,実用上回転してはならな

い。

f)

車輪の回転は,円滑であり,かつ,車軸方向の遊びは適切でなければならない。

g)

接合部は,使用上有害な隙間,緩みなどの欠陥があってはならない。 

h)

車輪軸受部について,転がり軸受を使う場合は“B”と表示し,滑り軸受けを使用する場合は“N”と

表示する。


8

B 8923

:2015

寸法 

各寸法は,

表 及び表 10 による。

表 9−産業用キャスタ(鋳鉄製を除く) 

キャスタ

の呼び

寸法

mm

最大荷重

daN

(参考)

キャスタ
の基準高

a)

H

取付穴ピッチ

取付
ボル

ト径

b)

支持金具

mm

旋回

固定

許容差

1 種

2 種 
3 種

偏心

E

車輪取付

部の幅

B

車軸の

d

PP2

PP2

A50×20

 65

46×35

45×25

±1

 6

 35

 45

15∼26

24∼26

6,6.5

A50×25

 70

55×42

55×28

 8

 40

 55

15∼26

32∼34

8

A65×25

 85

 45

 60

20∼32

32∼34

A65×32

 95

63×63

63×40

 60

 90

20∼32

35∼37

10

A75×25

 93

55×42

55×28

 50

 65

21∼32

32∼34

8

A75×32

100

63×63

63×40

 70

115

21∼32

37∼39

8,10

A100×25

122

82×40

82×40

 50

 65

28∼32

32∼34

8

A100×32

131

71×71

80×45 
71×71

10

100

120

30∼35

42∼44

10,12

A100×33

144

160

12

A100×50

80×80

103×52

200

300

28∼42

57∼59

A125×32

168

100×56

80×80

140

150

35∼40

56∼58

A130×40

177

160

200

35∼40

54∼56

12,20

A130×50

100×56

200

350

35∼40

60∼62

20

A150×40

190

100×56

80×80

150

160

40∼45

56∼58

12

A150×45

199

90×90

100×56

90×90

180

250

40∼45

56∼58

20

A150×50

100×56

250

350

40∼45

60∼62

20

A180×44

230

112×112

112×63

12

190

350

55∼60

62∼64

12

A180×45

240

10

55∼60

56∼58

20

A200×44

12

200

350

55∼60

62∼64

12

A200×45

250

10

55∼60

56∼58

20

A250×50

305

125×125  140×80

±1.5

12

300

500

55∼85

64∼66

25

A300×50

374

140×140  160×90

320

550

60∼90

71∼73

注記 1  表 は,トッププレート及びフォークの材料が鋳鉄製を除くものについて記載する。 
注記 2  キャスタの呼び及び使用する車輪は,JIS B 8922 による。 
注記 3  ボルトの取付方法は,附属書 JB を参照。 

a)

  キャスタの基準高さの許容範囲は,+1 mm∼−1 mm とする。

b)

  取付ボルト径は取付ボルトの基準寸法であり,取付穴径 は取付ボルト径に対する許容差+0.2 mm∼+2.0

mm で長穴でも可とする。


9

B 8923

:2015

表 10−産業用キャスタ(鋳鉄製) 

キャスタ

の呼び

寸法

mm

最大荷重

daN

(参考)

キャスタ
の基準高

a)

H

取付穴ピッチ

取付
ボル

ト径

b)

支持金具

mm

旋回

固定

許容差

1 種

2 種 
3 種

偏心

E

車輪取付

部の幅

B

車軸の

d

PP2

PP2

F75×32

113

64×64

80×0

±1

 8

 65

150

25∼26

40∼42

10

F100×35

140

88×88

100×0

10

 80

200

30∼32

43∼45

12

85×85

90×0

F130×40

170

100×100

125×0

12

130

290

40

55∼57

20

105×32

10

F150×45

195

145×0

12

170

320

40∼45

60∼62

120×45

F180×45

225

115×115

157×0

±1.5

200

380

50

60∼62

F200×45

250

115×115

165×0

230

420

50∼55

60∼62

120×120

150×50

F250×50

315

140×140

168×0

12

290

540

60∼65

70∼72

25

F300×50

365

150×150

175×60

14

350

600

75∼80

73∼75

25,30

注記 1  表 10 は,トッププレート及びフォークの材料が鋳鉄製のものについて記載する。 
注記 2  キャスタの呼び及び使用する車輪は,JIS B 8922 による。 
注記 3  ボルトの取付方法は,附属書 JB を参照。 

a)

  キャスタの基準高さの許容範囲は,+1 mm∼−1 mm とする。

b)

  取付ボルト径は取付ボルトの基準寸法であり,取付穴径 は取付ボルト径に対する許容差+0.2 mm∼+2.0

mm で長穴でも可とする。

外観 

外観は,形状及び肉厚が均整で,使用上有害なきず,鋳巣,ひずみ,ひび,亀裂,ばり,塗装不良,め

っき不良などがあってはならない。

試験方法 

9.1 

試験環境 

キャスタの試験を行う試験環境は,JIS Z 8703 で規定する温度(20±15)℃,湿度(65±20)%とする。

9.2 

外観 

外観試験は外観について,形状及び肉厚が均整で,使用上有害なきず,鋳巣,ひずみ,ひび,亀裂,ば

り,塗装不良,めっき不良などを目視で確認する。

9.3 

構造 

構造試験は,箇条 6 d)g)  を目視などで確認する。

9.4 

寸法 

寸法は,キャスタの基準高さを JIS B 7517 に規定するハイトゲージで,取付穴ピッチ及び取付穴径を JIS 

B 7507

に規定するノギスで測定する。

9.5 

車輪遊び試験 

支持金具でキャスタの車軸をしっかりと固定し,車輪軸受部及び車軸の遊びを,

図 の動きとして初期


10

B 8923

:2015

車輪遊び及び車輪摩耗遊びを測定し,

最終車輪遊びから初期車輪遊びを差し引き,

車輪摩耗遊びを求める。

軸部分の左右の動きは含まない。

 

a:  初期車輪遊び

 

b:  最終車輪遊び

 

ba:  車輪摩耗遊び

図 2−車輪遊び試験概略図 

9.6 

旋回遊び試験 

支持金具とフォークとをしっかりと固定し,

旋回部の遊びについて,

図 のようにレバー①を取り付け,

旋回部中心から 200±2 mm の位置で初期旋回遊び及び旋回摩耗遊びを測定し,最終旋回遊びから初期旋回

遊びを差し引き,旋回摩耗遊びを求める。進行方向(0±5°)及び 90±5°方向について測定する。

単位  mm

 

a:  初期旋回遊び

 

b:  最終旋回遊び

 

ba:  旋回摩耗遊び

①  レバー

図 3−旋回遊び試験概略図 

9.7 

電気抵抗試験 

a)

図 のように供試キャスタのトッププレート①,及び供試キャスタに接する金属製平板②を,絶縁材

③を上下に挿入することによって床と試験装置とから絶縁する。

b)

表 又は表 10 の最大荷重の 5 %∼10 %を負荷した状態でトッププレート①と金属製平板②との間の抵

抗値を導電性については JIS C 1202 に規定する回路計で測定し,帯電防止性又は静電防止性について

は JIS C 1302 に規定する絶縁抵抗計を用いて測定する。


11

B 8923

:2015

c)

測定値は 5 回測った平均とし,測定をするごとに車輪を回転させ金属製平板②との接地面をずらして

行う。

なお,絶縁材③の絶縁性能が不十分な場合は,バイパスリークが発生し正確な測定ができないので注意

する。

①  トッププレート

②  金属製平板 
③  絶縁材

図 4−電気抵抗試験機概略図 

9.8 

ストッパ性能試験 

9.8.1 

ストッパ制動性能試験 

a)

ストッパ制動性能試験について,ストッパ操作時(ON・OFF)の力の測定は,キャスタを固定し引張・

圧縮試験器で操作方向に対して行う。

b)

旋回ストッパ制動トルクは,

図 10 のように旋回キャスタを試験機のアーム②に取り付け,キャスタの

車輪の進行方向に対し,始動角度を 90°に置きキャスタに最大荷重を垂直におもり③に負荷させ,ア

ーム②を水平になるように調整する。供試キャスタの旋回ストッパを制動させた状態で,おもりの中

心線上の④をアームと直角方向に水平に引っ張り,供試キャスタが旋回するときの最大力を測定する。

c)

車輪ストッパ制動力の測定は,次による。

1)

車輪の回転トルクは,キャスタを固定し,車輪ストッパを制動させた状態で供試キャスタの車輪が

回転するときの力を測定する。

2)

水平方向けん引力は,

図 のようにキャスタ①(概略図は,例として固定キャスタ)に表 又は表

10

の最大荷重(負荷台の自重を含む。

)を垂直に負荷し,車輪ストッパを制動させた状態で,キャ

スタの車軸②に

表 又は表 の水平方向けん引力を徐々に加えて車輪が回転しないことを確認する。

水平方向けん引力測定時,滑りが発生する場合は,試験面を考慮する。また,

表 又は表 の水平

方向けん引力及び回転トルクの計算方法については,

附属書 JA によって求める。

9.8.2 

ストッパ疲労性能試験(繰返し試験) 

ストッパ疲労性能試験は,キャスタを試験装置の中に固定し

表 11 の試験条件で試験を行う。ストッパ形

式の代表例を,

図 に示す。


12

B 8923

:2015

a)

  フロントブレーキ形式 

b)

  サイドハンドルブレーキ形式 

図 5−ストッパ疲労試験概略図 

表 11−ストッパ疲労試験条件 

供試車輪の外径

mm

ストッパ操作(ON・OFF)

の総回数

ストッパ操作(ON・OFF)

の頻度

回/分

試験荷重

daN

50,65,75

3 000

8∼12

最大荷重の

5 %∼10 %

100,125,130, 
150,180,200, 
250,300

5 000

9.9 

走行性能試験 

走行性能試験は,

図 に示すように供試キャスタの車輪に表 又は表 10 の最大荷重を負荷し,突起物の

ある鋼製ドラムを

表 12 の試験条件で回転させる。ただし,鋼製ドラムの進行方向に対して 90±3°に取り

付けた突起物は,ドラム円周上約 1 m に 1 個とし,その形状は,

表 12 による。

なお,

“連続走行”又は“間欠走行(3 分間走行後,2 分間停止)

”のいずれかとする。

 

b:  突起物の幅(mm)

 

h:  突起物の高さ(mm) 

 

r:  突起物の半径(mm) 

 

L:  突起物の長さ(mm) 

  D:  供試車輪の外径(mm) 
  W:  供試車輪に負荷した最大荷重(daN)

図 6−走行性能試験機概略図 


13

B 8923

:2015

表 12−走行性能試験条件 

供試車輪の外径

mm

突起物の形状  mm

速度

km/h (m/s)

走行距離

km

1 種

2 種・3 種

50,65

 4

2

2

1

2 (0.56)

 5

75,100

 6

3

3

1.5

4 (1.11)

10

125,130,150

 8

4

4

2

20

180,200

10

5

5

2.5

25

250,300

12

6

6

3

30

図 の は,供試車輪のリム幅の 1.5 倍以上とする。

9.10 

耐荷重性能試験 

耐荷重性能試験は,同一供試キャスタを用いて,a)  水平力試験及び b)  垂直力試験の順で試験を行う。

a) 

水平力試験  キャスタの取付部を図 に示すように固定し,表 又は表 10 の最大荷重の 0.5 倍±5 %

の力を 180±5 秒間加え試験前後の変位量を測定する。

なお,

図 のように旋回キャスタは 1 方向から,固定キャスタは 2 方向から力を加え試験を行う。

旋回キャスタ

固定キャスタ

固定キャスタ

W:  最大荷重(daN)

図 7−水平力試験概略図 

b) 

垂直力試験  キャスタの取付部を図 に示すように固定し,表 又は表 10 の最大荷重の 3 倍±5 %の

力を 180±5 秒間加え試験前後の変位量を測定する。

旋回キャスタ

固定キャスタ

W:  最大荷重(daN)

図 8−垂直力試験概略図 


14

B 8923

:2015

9.11 

回転性能試験 

回転性能試験は,

図 のようにキャスタ①(概略図は例として固定キャスタ)に表 又は表 10 の最大荷

重(負荷台の自重を含む。

)を垂直に負荷し,キャスタの車軸②に水平の力を徐々におもり受け③に加え車

輪が回転し始めたときの回転抵抗力の測定値から,次の式によって,回転抵抗係数を求める。

W

F

1

1

=

μ

ここに,

μ

1

回転抵抗係数

F

1

回転抵抗力の測定値(daN)

W: 最大荷重(daN)

①  キャスタ 
②  車軸

③  おもり受け 

図 9−回転性能試験機概略図 

9.12 

旋回性能試験 

旋回性能試験は,

図 10 のように旋回キャスタ①を試験機のアーム②に取り付け,キャスタの車輪の進行

方向に対し,始動角度を 90°に置き

表 又は表 10 の最大荷重がキャスタ旋回部の中心に加わるようにお

もり③を負荷し,アーム②を水平になるように調整し,おもりの中心線上の④をアームと直角方向に水平

に引っ張り,供試キャスタが旋回するときの最大旋回抵抗力の測定値から,次の式によって,旋回抵抗係

数を求める。

W

F

2

2

=

μ

ここに,

μ

2

旋回抵抗係数

F

2

旋回抵抗力の測定値(daN)

W: 最大荷重(daN)


15

B 8923

:2015

①  旋回キャスタ

②  アーム

③  おもり 
④  おもりの中心線上の押す位置

図 10−旋回性能試験機概略図 

10 

検査 

キャスタの検査は,形式検査と受渡検査とに区分し,箇条 の試験を行ったとき,箇条 5∼箇条 の規

定に適合したものを合格とする。検査の項目は,それぞれ次のとおりとする。

なお,

形式検査は新規設計又は技術的生産条件を大幅に変更したときとし,

受渡検査の抜取検査方式は,

受渡当事者間の協定による。

a)

形式検査

1)

外観

2)

構造

3)

寸法

4)

車輪遊び性能

5)

旋回遊び性能

6)

電気抵抗性能

7)

ストッパ性能

8)

走行性能

9)

耐荷重性能

10)

回転性能

11)

旋回性能

b)

受渡検査

1)

外観

2)

構造

11 

表示 

11.1 

本体表示 

キャスタに,次の事項を表示する。

a)

車輪外径


16

B 8923

:2015

b)

製造業者名又はその略号

c)

導電性キャスタには,黄色マーク及び可能であれば“導電”又は“conductive”を表示する。

d)

帯電防止キャスタには,白色マーク及び可能であれば“帯電防止”又は“antistatic”を表示する。

e)

静電防止キャスタには,青色マーク及び可能であれば“静電防止”を表示する。

11.2 

包装表示 

キャスタの包装には,次の事項を表示する。

a)

種類の記号

b)

キャスタの呼び

c)

軸受の表示

d)

導電性であることを表示する場合は“導電”と表示する。

e)

帯電防止性であることを表示する場合は“帯電防止”と表示する。

f)

静電防止性であることを表示する場合は“静電防止”と表示する。

12 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,種類の記号,車輪の呼び,軸受及び電気抵抗性能による。

例 S

1−A150×40−B 導電

                                    電気抵抗性能(導電)

                                    軸受の表示(転がり軸受:B)

                                    呼び(A:鋳鉄製を除く,外径 150 mm,リム幅 40 mm)

                                    キャスタの種類(旋回キャスタ,1 種)


17

B 8923

:2015

附属書 JA

(規定)

車輪ストッパ制動力の求め方

JA.1 

水平方向けん引力の求め方 

水平方向けん引力は,次のタイヤ部の材料による種類によって求める。

−  1 種の場合:最大荷重 daN×15 %

−  2 種・3 種の場合:最大荷重 daN×10 %

ただし,けん引力の計算値が 30 daN を超えた場合は 30 daN を最大とする。

JA.2 

回転トルク(換算値)の求め方 

回転トルク(換算値)の数値は,次の式によって求める。

r

F

P

T

×

=

)

(

s

ここに,

T

回転トルク(換算値)

N

m

P

水平方向けん引力

1)

daN

r

車輪半径(

m

F

s

始動抵抗力(

daN

r

s

μ

W

F

W

:最大荷重(

daN

μ

r

:回転抵抗係数(転がり軸受)

1)

水平方向けん引力は,JA.1 によって求めた値

JA.3 

車輪ストッパ制動力の求め方の計算例 

“キャスタの呼び

A150

×

45

1

種,最大荷重

180 daN

”の場合。

水平方向けん引力は,

P

180

×

0.15

27

daN

回転トルクは,

T

=(

P

F

s

)×

r

=(

P

W

μ

)×

r

=[

27

−(

180

×

0.018

]×(

0.15/2

)=

17.8 N

m

注記

回転抵抗係数は,

表 7(転がり軸受)を使用する。


18

B 8923

:2015

附属書 JB

(参考)

取付ボルト取付方法

JB.1 

取付方法 

キャスタは取付ボルト(JIS B 1180

,ばね座金(JIS B 1251

,平座金(JIS B 1256)を使用して取り付

けた状態で旋回時に干渉しない構造とするのがよい(

図 JB.1 参照)。

図 JB.1−取付ボルト例 

参考文献   

JIS B 1180

  六角ボルト

JIS B 1251

  ばね座金

JIS B 1256

  平座金 


19

B 8923

:2015

附属書 JC

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS B 8923:2015

  産業用キャスタ

ISO 22878:2004

,Castors and wheels−Test methods and apparatus

ISO 22883:2004

,Castors and wheels−Requirements for applications up to 1,1 m/s (4 km/h)

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

1  適用 範

キ ャ ス タ に つ い て

規定。

ISO 

22878 

ISO 

22883 

1

車 輪 及 び キ ャ ス タ

について規定。

変更

ISO

規格は,性能と試験方法とが別

規格となっているが適合性評価に資
するため一つの規格とし,JIS では

キャスタについてだけ規定した。

JIS

では,車輪については他の規格

で規定している。

2  引用規

3  用語 及
び定義

3.1  旋回キャスタ 
3.2  ストッパ付き旋
回キャスタ 
3.3  固定キャスタ 
3.4  ストッパ付き固
定キャスタ 
3.5  転がり軸受 
3.6  滑り軸受 
3.7  最大荷重

ISO 

22883 

3

用 語 及 び 定 義 は

ISO 22877

による。

追加

ISO 規格にはない用語を追加した。

利用者の利便性のためであり,また
実質的な差異はない。

4  種類

キャスタの種類

ISO 

22883 

4

6 種類のトッププレ
ートについて規定。
ト ッ プ プ レ ー ト の

寸 法 ・ 取 付 穴 ピ ッ

チ,取付ボルト穴径
な ど 主 要 寸 法 に よ

って分類。

変更

JIS

では,キャスタの形状による種

類,タイヤ部の材料による種類の 2
種類とした。

ISO

規格の形状,寸法などは我が国

では使用されていないため。

19

B 89

23

201

5


20

B 8923

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

5  性能

5.1.1  初期車輪遊び  ISO 

22883 

5.3

初期車輪遊び

一致

5.1.2  車輪摩耗遊び  ISO 

22883 

5.13

最終車輪遊び

一致

5.2.1  初期旋回遊び  ISO 

22883 

5.4

初期旋回遊び

変更

ISO

規格では 4 mm となっている,

JIS

では 3 mm 以下とした。

ISO

規格で規定された初期旋回遊

びの数値は我が国で規定されてい

る数値と合わないので変更した。

5.2.2  旋回摩耗遊び  ISO 

22883 

5.14

最終旋回遊び

変更

ISO

規格では 4 mm となっている,

JIS

では 3 mm 以下とした。

ISO

規格で規定された初期旋回遊

びの数値は我が国で規定されてい

る数値と合わないので変更した。

5.3  電気抵抗性能

ISO 

22883 

5.5

電気抵抗試験

変更

ISO

規格では,導電キャスタ又は車

輪は R≦10

5

 Ω,帯電防止キャスタ又

は車輪は 10

5

  Ω<R≦10

7

  Ω となって

いる。JIS では,導電性と帯電性の

数値を ISO と一致させ,静電防止性
キャスタ及び車輪 1.0×10

7

  Ω<R

1.0×10

9

 Ω を追記した。

ISO

規格で規定された帯電防止性

の電気抵抗値は我が国で規定され
ている数値と合わないので静電防

止性を追記した。ISO 規格の改正の
際,提案等を検討。

5.4.1  ストッパ制動
性能

ISO 

22883 

5.7 
 
 
 
5.8

車 輪 ス ト ッ パ / 固

定装置の性能試験 
 
 
旋 回 ス ト ッ パ / 固
定装置の性能試験

追加 
 
 
 
変更

ISO

規格では,車輪ストッパの性能

だけ規定。JIS では ON・OFF 時の操
作力を規定。車輪ストッパの性能に

ついても車輪径で分類。

ISO

規格では,車輪硬度別に 2 種類

に分類。JIS では車輪径別に 3 種類

に分類。

我が国の実状による。

5.4.2  ストッパ疲労
性能(繰返し試験)

ISO 

22883 

5.6

ス ト ッ パ と 固 定 装

置の疲労試験

変更

ISO

規格は,規定された条件で疲労

試験を行い試験品の性能に悪影響を
与える摩耗と永久ひずみがない。JIS

では試験を行い亀裂又は剝離がなく
永久変形は 2 %以下と規定。

適合性評価に資するため判定基準

を具体的に規定した。

20

B 89

23

201

5


21

B 8923

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

5  性能 
(続き)

5.5  走行性能

ISO 

22883 

5.10

動的試験

変更

ISO

規格は,規定された条件で乗越

え試験を行い試験品の性能に悪影響
を与える摩耗と永久ひずみがない。

JIS

では車輪本体の状態,金具旋回

部及び車輪軸受部の状態を細かく規
定。

適合性評価に資するため判定基準

を具体的に規定した。

5.6  耐荷重性能

追加

ISO

規格にはない耐荷重性能を追

加。

適合性評価に資するため追加した。

5.7  回転性能

追加

ISO

規格にはない回転性能を追加。

適合性評価に資するため追加した。

5.8  旋回性能

追加

ISO

規格にはない旋回性能を追加。

適合性評価に資するため追加した。

6  構造

構造について規定

追加

ISO

規格にはない構造を追加。

我が国の実状による。

7  寸法

キ ャ ス タ の 各 寸 法

について規定

ISO 

22883 

4.2.2.2

取付穴ピッチ,取付

穴径

変更

寸法が異なる。ISO 規格はトッププ

レート外形 6 クラスに分類。JIS 
車輪径 11 クラスに分類

ISO

規格の形状,寸法などは我が国

では使用されていないため。

キ ャ ス タ の 各 寸 法

について規定

ISO 

22883 

4.3

旋 回 キ ャ ス タ の 偏

心について規定

変更

寸法が異なる。ISO 規格は車輪径 12

クラスに分類。JIS は車輪径別に規

定。

我が国の実状による。

8  外観

外観について規定。

追加

ISO

規格にはない外観の規定を追

加。

我が国の実状による。

9  試験 方

9.1  試験環境

ISO 

22883 

5.2

JIS

とほぼ同じ。

変更

ISO

規格では,温度は 15  ℃∼28  ℃

で,湿度は 40 %∼70 %内で試験前
24 時間保管されることとしている。
JIS

では JIS Z 8703 による。

我が国の実状によるものであり,
WTO/TBT 協定の例外事項。

9.2  外観

追加

ISO

規格にはない外観の規定を追

加。

我が国の実状による。

9.3  構造

追加

ISO

規格にはない構造の規定を追

加。

我が国の実状による。

9.4  寸法

追加

ISO

規格にはない寸法の規定を追

加。

我が国の実状による。

21

B 89

23

201

5


22

B 8923

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

9  試験 方
法 
(続き)

9.5  車輪遊び試験

ISO 

22878 

4.2

車輪遊び試験

一致

9.6  旋回遊び試験

ISO 

22878 

4.3

旋回遊び試験

一致

9.7  電気抵抗試験

ISO 

22878 

4.4

JIS

とほぼ同じ。

変更

ISO

規格では電圧が 500 V のもので,

できれば絶縁試験機を用いて測定す

る。JIS では電気抵抗値によって回
路計と絶縁抵抗計とを使い分ける。

適合性評価のため性能項目等と整

合性を図るため変更・追加を行っ

た。必要に応じ ISO 規格の改正の
際,提案等を検討する。

9.8.1  ストッパ制動
性能試験

ISO 

22878 
 
 
 
 
ISO 

22878 

4.6 
 
 
 
 
 
4.7

ス ト ッ パ 又 は 固 定

機構の性能確認 
 
 
 
 
旋 回 ス ト ッ パ と 固

定機構の性能確認

追加 
 
 
 
 
 
変更

ISO

規格では,キャスタストッパ又

は固定装置を固定し車輪の進行方向

に水平方向けん引力を測定する。JIS
では ISO 規格の試験方法にストッパ

操作時(ON・OFF)の力の測定を追

加。

ISO

規格ではストッパ又は固定装置

を固定し車輪の進行方向に 90±5°

の角度で旋回軸に沿って水平方向け
ん引力を測定する。JIS ではキャス
タを固定し旋回ストッパを制動させ

た状態で,旋回部の回転トルクを測
定する。

我が国の実状による。 
 
 
 
 
 
旋回部と車輪の回転を同時に制動

するキャスタを考慮して規定。

9.8.2  ストッパ疲労
性能試験

ISO 

22878 

4.5

ス ト ッ パ と 固 定 装

置の疲労試験

追加

ISO

規格では除外したねじ込み方式

も JIS では試験を行う。

適合性評価に資するため追加した。

9.9  走行性能試験

ISO 

22878 

4.8

JIS

とほぼ同じ。

変更

ISO

規格では長方形の障害物はトラ

ック進行方向に対して 45±3°で右
向きと左向きの交互に配置と規定。

JIS

では 90±3°と規定した。

適合性評価のため性能項目等と整

合性を図るため変更・追加を行っ
た。必要に応じ ISO 規格の改正の
際,提案等を検討する。

9.10  耐荷重性能試

追加

ISO

規格にはない耐荷重性能試験の

規定を追加。

9.11  回転性能試験

追加

ISO

規格にはない回転性能試験の規

定を追加。

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B 89

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201

5


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B 8923

:2015

(I)JIS の規定

(II) 
国際規格

番号

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

箇 条 番 号

及び題名

内容

箇条番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

9  試験 方
法 
(続き)

9.12  旋回性能試験

追加

ISO

規格にはない旋回性能試験の規

定を追加。

10  検査

追加

ISO

規格にはない検査の規定を追

加。

適合性評価に資するため追加した。

11  表示

11.2  包装表示

追加

ISO

規格にはない包装表示の規定を

追加。

JIS

として必要な規定項目及び内容

を追加。

12  製 品
の呼び方

追加

ISO

規格にはない製品の呼び方の規

定を追加。

JIS

として必要な規定項目及び内容

を追加。

附属書 JA

(規定)

車 輪 ス ト ッ パ 制 動

力の求め方

追加

ISO

規格にはない車輪ストッパ制動

力の求め方の規定を追加。

我が国の実状による。

附属書 JB

(参考)

取 付 ボ ル ト 取 付 方

追加

ISO

規格にはないキャスタ取付ボル

トの取付方法を記載。

JIS

として必要な規定項目及び内容

を追加。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:

ISO 22878:2004,ISO 22883:2004,MOD)

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  一致……………… 技術的差異がない。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD……………  国際規格を修正している。

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