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B 8850

:2015

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  用語及び定義  

1

4

  種類・記号及び最大使用力  

5

4.1

  種類  

5

4.2

  種類の記号  

5

4.3

  最大使用力  

6

5

  性能 

7

5.1

  プルーフロード  

7

5.2

  破断荷重  

7

5.3

  ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重  

8

5.4

  軽荷重保持  

8

5.5

  負荷解除機能  

8

6

  構造及び寸法  

8

6.1

  縫製部の構造  

8

6.2

  寸法  

8

7

  外観 

9

8

  材料 

9

9

  試験方法  

9

9.1

  試験場所の標準状態  

9

9.2

  プルーフロード試験  

9

9.3

  引張試験  

10

9.4

  ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重試験  

10

9.5

  軽荷重保持試験  

11

9.6

  負荷解除機能試験  

11

10

  検査  

11

10.1

  検査の種類  

11

10.2

  形式検査  

11

10.3

  受渡検査  

12

11

  製品の呼び方  

12

12

  表示  

12

13

  取扱説明書  

13

附属書 A(規定)端末金具ワンピース付きベルトラッシング  

14

附属書 B(規定)ベルトラッシングの選定と使用上の注意  

16


B 8850

:2015  目次

(2)

ページ

附属書 C(規定)ベルトラッシングの点検基準  

17


B 8850

:2015

(3)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本産業機械工業会(JSIM)

及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出

があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 B

8850

:2015

ベルトラッシング

Web lashing made from man-made fibers

序文 

この規格は,ベルトラッシングの種類,性能,試験方法などを規定することによって,ベルトラッシン

グの製造業者及び販売業者による製品の標準化の促進及び品質基準遵守の徹底,並びに使用者による製品

の選定及び使用上の安全性の向上を目的として制定した。

適用範囲 

この規格は,道路を走行する車両及び鉄道車両による陸上輸送並びに船舶輸送において,荷を固定する

ために使用するベルトラッシングについて規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0148

  巻上機−用語

JIS L 0105

  繊維製品の物理試験方法通則

JIS L 0204-2

  繊維用語(原料部門)−第 2 部:化学繊維

JIS Z 2320-1

  非破壊試験−磁粉探傷試験−第 1 部:一般通則

JIS Z 2343-1

  非破壊試験−浸透探傷試験−第 1 部:一般通則:浸透探傷試験方法及び浸透指示模様の

分類

JIS Z 2343-5

  非破壊試験−浸透探傷試験−第 5 部:50  ℃を超える温度での浸透探傷試験

JIS Z 2343-6

  非破壊試験−浸透探傷試験−第 6 部:10  ℃より低い温度での浸透探傷試験

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0148JIS L 0105 及び JIS L 0204-2 によるほか,次による。

3.1 

ベルトラッシング 

合成繊維製のベルト,ベルトを締めるためのバックル及び/又は端末金具で構成される,荷を固定する

ための締め具(

図 1∼図 参照)。

3.2 

両端アイ形 

ベルトラッシングの両端にアイがあるもの(

図 参照)。


2

B 8850

:2015

   

図 1−両端アイ形ベルトラッシングの例 

3.3 

端末金具付き形 

ベルトラッシングの両端又は片端のアイに端末金具を取り付けたもの(

図 参照)。

図 2−端末金具付き形ベルトラッシングの例 

3.4 

エンドレス形 

ベルトラッシングがエンドレス状のもの(

図 参照)。

図 3−エンドレス形ベルトラッシングの例 


3

B 8850

:2015

3.5 

ベルト 

合成繊維を材料とする細幅織物。

3.6 

アイ 

ベルトの端末を折り返して形成したループ状の部分。

3.7 

縫製部 

ベルトの強さを保持するための縫製部分(

図 1∼図 参照)。

3.8 

本体 

ベルトのうち,アイ及び縫製部以外の部分。

3.9 

アイ長さ 

アイ先端の内側と縫製部のアイ先端側の端末との間の長さ(

図 及び図 参照)。

3.10 

ベルト幅 

本体の幅。

3.11 

ラチェットバックル 

ラチェット機構をハンドルで操作することによってベルトを巻軸に巻き取って締めたり,か(噛)んで

いる爪を解除してベルトを緩めたりする機能をもつバックル(

図 参照)。

図 4−ラチェットバックル 

3.12 

巻軸 

ラチェットバックルにおいて,ベルトを挿入して回転させることでベルトを巻き取る部品(

図 参照)。

3.13 

オーバーセンターバックル 

レバーの回転軸にベルトを通してレバーを倒すことでベルトを締める機能をもつバックル(

図 参照)。


4

B 8850

:2015

   

図 5−オーバーセンターバックル 

3.14 

カムバックル 

レバーのカム機構がベルトを挟むことでベルトを締める機能をもつバックル(

図 参照)。

図 6−カムバックル 

3.15 

端末金具 

ベルトのアイ又は荷締機と荷の固定箇所とをつなぐためにベルトラッシングの端末に固定された金具

図 参照)。

 a)

  ナローフック b)  フラットフック c)  デルタリング d)  リング 

 e)

  スナップフック f)  ツイストスナップフック g)  オープンフック 

図 7−端末金具の例 

レバー


5

B 8850

:2015

3.16 

最大使用力 

1

本のベルトラッシングに直線的に負荷することができる最大の張力。

種類・記号及び最大使用力 

4.1 

種類 

ベルトラッシングの種類は,バックルの種類,形式及びベルト区分によって次のとおり区分する。ただ

し,端末金具付き形のうち,ワンピース付きについては A.2 による。

a) 

バックルの種類による区分  バックルの種類による区分は,表 による。

表 1−バックルの種類による区分 

バックルの種類

種類の記号

ラチェットバックル R

オーバーセンターバックル O

カムバックル C

b) 

形式による区分  ベルトラッシングの形式による区分は,表 による。

表 2−形式による区分 

区分

形式の記号

両端アイ形 E

端末金具付き形 K

エンドレス形 N

c) 

ベルト区分による区分  ベルトラッシングのベルト区分による区分は,ベルト幅に応じて表 による。

なお,ベルト幅によっては強度の違いに応じて L,M 及び H を添えて区分する。

表 3−ベルト区分 

ベルト幅

mm

20

25

35 38 45

50

75

区分記号 20  25L  25M 25H  35  38  45 50L 50M

50H 75L 75H

4.2 

種類の記号 

ベルトラッシングの種類の記号は,バックルの種類,形式及びベルト区分によって区分し,

表 による。

ただし,端末金具付き形のうち,ワンピース付きについては A.2 による。


6

B 8850

:2015

   

表 4−種類の記号 

ベルト

区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

カムバックル

C

形式及び記号

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド

レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド

レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド

レス形

N

20

− CE-20 CK-20 CN-20

25L RE-25L

RK-25L

RN-25L

− CE-25L

CK-25L

CN-25L

25M RE-25M

RK-25M

RN-25M

OE-25M

OK-25M

ON-25M

CE-25M CK-25M CN-25M

25H

− CE-25H

CK-25H

CN-25H

35  RE-35 RK-35 RN-35 OE-35 OK-35 ON-35 CE-35 CK-35 CN-35

38 RE-38 RK-38 RN-38

45

− OE-45 OK-45

ON-45

50L RE-50L

RK-50L

RN-50L

OE-50L OK-50L

ON-50L

CE-50L CK-50L CN-50L

50M RE-50M

RK-50M

RN-50M

50H RE-50H

RK-50H

RN-50H

75L RE-75L

RK-75L

RN-75L

75H RE-75H

RK-75H

RN-75H

4.3 

最大使用力 

ベルトラッシングをストレート状態で使用する場合の最大使用力は,バックルの種類,形式及びベルト

区分によって

表 のとおりとする。ただし,端末金具付き形のうち,ワンピース付きについては A.3 によ

る。

表 5−最大使用力 

単位  kN

ベルト

区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

カムバックル

C

形式及び記号

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド

レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド

レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド

レス形

N

20

− 0.25

0.25

0.5

25L  1.25 1.25 2.5

− 0.5 0.5 1

25M 2.5 2.5 5  1.25

1.25 2.5  0.75 0.75 1.5

25H

− 1  1  2

35

5 5

10 2.5

2.5

5 2 2 4

38 6  6  12

45

− 3.75

3.75

7.5

50L 7.5 7.5

15  5  5  10  2.5 2.5 5

50M

10 10 20

50H 12.5 12.5 25

75L

20 20 40

75H

25 25 50


7

B 8850

:2015

性能 

5.1 

プルーフロード 

プルーフロードは,

表 による。ただし,端末金具ワンピース付きベルトラッシングについては A.4 

よる。9.2 によって試験を行ったとき,バックル及び端末金具に変形及び亀裂がなく,並びにベルト及び縫

糸にほつれ及び損傷がないこと。

表 6−プルーフロード 

単位  kN

ベルト

区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

カムバックル

C

形式及び記号

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド 
レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド 
レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド 
レス形

N

20

− 0.5 0.5  1

25L 2.5  2.5  5

− 1  1

2

25M 5

5

10  2.5  2.5  5

1.5  1.5

3

25H

− 2  2

4

35 10  10

20  5

5  10

4

4

8

38 12  12

24

45

− 7.5 7.5

15

50L 15

15

30  10

10

20

5

5

10

50M 20

20

40

50H 25

25

50

75L 40

40

80

75H 50

50

100

5.2 

破断荷重 

9.3

によって試験を行ったとき,破断荷重は

表 の値以上でなければならない。ただし,端末金具付き形

のうち,ワンピース付きについては A.5 による。


8

B 8850

:2015

   

表 7−破断荷重 

単位  kN

ベルト

区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

カムバックル

C

形式及び記号

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド 
レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド 
レス形

N

両端

アイ形

E

端末金具

付き形

K

エンド 
レス形

N

20

− 1  1  2

25L 5  5 10

− 2  2  4

25M

10 10 20  5  5 10  3  3  6

25H

− 4  4  8

35 20 20 40 10 10 20  8  8 16

38 24 24 48

45

− 15  15  30  −

50L 30 30 60 20 20 40 10 10 20

50M

40 40 80

50H 50  50 100

75L 80  80 160

75H 100 100 200

5.3 

ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重 

9.4

によって試験を行ったとき,べルトは次の各項目に適合しなければならない。

a)

ベルトに最大使用力を加えたときのベルトの伸び率が 7 %以下である。

b)

ベルトの破断荷重が,両端アイ形及び端末金具付き形については最大使用力の 5 倍以上であり,エン

ドレス形については最大使用力の 2.5 倍以上である。

5.4 

軽荷重保持 

9.5

によって試験を行ったとき,ベルトを保持し,明らかな滑りがあってはならない。

5.5 

負荷解除機能 

9.6

によって試験を行ったとき,ジグ又は工具を使用することなく,手動で負荷を解除できなければなら

ない。

構造及び寸法 

6.1 

縫製部の構造 

バックルとベルトとをつなぐ縫製部及びアイを形成する縫製部は,同一のベルトを 2 枚以上重ねて縫製

した構造とする。

6.2 

寸法 

ベルトラッシングの寸法は,次による。

a)

両端アイ形及び端末金具付き形ベルトラッシングの長さは,固定側長さと調節側長さを加えたものと

する。

b)

エンドレス形ベルトラッシングの長さは,ベルトの長さとする。

c)

端末金具付き形ベルトラッシングの金具取付け部のアイ長さは,金具の厚さの 2.5 倍以上とする(

図 7


9

B 8850

:2015

参照)

外観 

ベルトラッシングの外観は,次による。

a)

バックル及びベルトに加工むら,きず,汚れなどがなく,仕上げが良好でなければならない。

b)

バックル及び端末金具は,亀裂,著しいさびなど使用上有害な損傷があってはならない。

材料 

バックル,ベルト及び縫糸の材料は,次による。

a)

バックル及び端末金具は,金属製とする。

b)

ベルト及び縫糸に使用する材料は,ナイロン,ポリエステル又はポリプロピレンのマルチフィラメン

ト糸とする。

c)

縫糸に使用する材料は,ベルトの材料と同一でなくてもよい。

試験方法 

9.1 

試験場所の標準状態 

試験場所の温度及び湿度は,JIS L 0105 に規定する温度 20±2  ℃,相対湿度(65±4)%とする。ただし,

試験場所がこの状態に保てない場合は,できるだけ標準状態に近い状態で試験を行い,試験時の温度及び

相対湿度を試験成績表に記載する。

9.2 

プルーフロード試験 

プルーフロード試験は,次による。

a)

ラチェットバックルは,手動操作力で

図 8 d)  のようにベルトを巻軸に 2 1/4 回巻いた状態にする。

オーバーセンターバックル及びカムバックルは,バックルにベルトを装着する。

 a)

  巻軸への装着 b)  ベルト折返し 

 c)

  1 1/4 回巻き d)  2 1/4 回巻き 

図 8−引張試験におけるベルトの巻取り状態 

b)  a)

のベルトラッシングを

図 9∼図 11 に示す方法で引張試験機に取り付けて,最大使用力の 2 倍の静

的引張力を 1 分間加え,試験機から取り外した後にベルトの破損及び縫糸切れ,バックルの変形及び

亀裂などの異常の有無を目視で調べる。


10

B 8850

:2015

   

図 9−両端アイ形ベルトラッシングの引張試験の例 

図 10−端末金具付き形ベルトラッシングの引張試験の例 

図 11−エンドレス形ベルトラッシングの引張試験の例 

9.3 

引張試験 

引張試験は,9.2 の試験後のベルトラッシングを

図 9∼図 11 に示す方法で引張試験機に取り付けて,徐々

に静的引張力を加え,破断したときの最大引張力を測定する。

9.4 

ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重試験 

ベルトの伸び率及び破断荷重試験は,次による。

a)

ベルトを

図 12 に示す方法で引張試験機に取り付けて,最大使用力の 5 %の静的引張力を加える。

図 12−ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重試験の例 

b)

ベルト中央に標点を 2 か所設定し,その標点距離は 0.3 m∼0.5 m とする。その標点距離を鋼製金尺で

測定し,初標点距離 l

0

とする。


11

B 8850

:2015

c)

ベルトに最大使用力を加えたときの標点距離 を鋼製金尺で測定し,次の式によって伸び率を算出す

る。

100

0

0

×

=

l

l

l

δ

ここに,

δ: 伸び率(

%

l

0

初標点距離(

mm

l

最大使用力を加えたときの標点距離(

mm

d)

ベルトが破断するまで更に静的引張力を加え,破断したときの荷重を測定する。

9.5 

軽荷重保持試験 

ベルトラッシングの軽荷重保持試験は,次による。

a)

軽荷重保持試験は,

図 9∼図 11 に示すように引張試験機に取り付けて,ラチェットバックルは手動で

図 8 c)

のように

1 1/4

回巻きの状態までベルトを巻き取る。また,オーバーセンターバックル及びカ

ムバックルは,

図 及び図 のようにベルトを装着する。

b)

その状態で最大使用力の

10 %

の静的引張力を

10

秒間加え,ベルトの滑りの状態を確認する。

c)

b)

の状態から最大使用力の

30 %

の静的引張力を

10

秒間加え,ベルトの滑りの状態を確認する。

d)

c)

の状態から最大使用力の

50 %

の静的引張力を

10

秒間加え,ベルトの滑りの状態を確認する。

9.6 

負荷解除機能試験 

ベルトラッシングの負荷解除機能試験は,次による。

a)

ラチェットバックルは,ベルトを

図 8 d)

のように

2 1/4

回巻いた状態で

図 9∼図 11 に示すように引張

試験機に取り付ける。

b)

オーバーセンターバックル及びカムバックルは,ベルトを装着した状態で

図 9∼図 11 に示すように引

張試験機に取り付ける。

c)

最大使用力の

30 %

の静的引張力を加えた状態で,ハンドル又はレバーを手動で操作して負荷の解除を

行う。

10 

検査 

10.1 

検査の種類 

検査の種類は,形式検査及び受渡検査の

2

種類とする。

10.2 

形式検査 

形式検査は,次の項目について箇条 の試験を行ったとき,箇条 5∼箇条 及び箇条 12 の規定に適合し

たものを合格とする。

なお,形式検査は,新規設計,又は構造,材料及び製造方法の変更によって新規設計とみなされるもの

について行う。

a)

構造及び寸法(箇条 6

b)

外観(箇条 7

c)

材料(箇条 8

d)

プルーフロード(5.1 及び 9.2 参照)

e)

破断荷重(5.2 及び 9.3 参照)

f)

ベルトの伸び率及びベルトの破断荷重(5.3 及び 9.4 参照)

g)

軽荷重保持(5.4 及び 9.5 参照)


12

B 8850

:2015

   

h)

負荷解除機能(5.5 及び 9.6 参照)

i)

表示(箇条 12

10.3 

受渡検査 

受渡検査は,次の項目について検査を行い,各規定に適合しなければならない。

なお,受渡検査は既に形式検査で性能が確認されたものについて,製品の受渡しをする場合に行う。

a)

外観(箇条 7

b)

表示(箇条 12

11 

製品の呼び方 

製品の呼び方は,バックルの種類,形式,ベルト区分,最大使用力,ベルトラッシング長さ及び/又は

端末金具の種類による。

ラチェットバックル,端末金具(ナローフック)付き,ベルト幅

50 mm

,最大使用力

7.5 kN

,固

定側長さ

1 m

,調節側長さ

5 m

の場合

RK-50L

7.5 kN

764 kg

1 m + 5 m

(ナローフック付き)

12 

表示 

a)

全ての要求事項に適合したベルトラッシングには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,次の事項

を表示する。

1)

規格番号及び種類の記号

2)

ベルト幅(

mm

3)

最大使用力(

kN

なお,

kN

表示に加えて,

kg

又は

t

に換算した値を併記してもよい。その表示は,最大使用力を重

力加速度

9.806 65 m/s

2

で除した有効数字

4

桁目及び

1 kg

未満を切り捨てた値に単位(

kg

又は

t

)を

加えたものを,

kN

表示に並べて括弧書きで記載する。

表 の最大使用力を換算した値を表 に示す。


13

B 8850

:2015

表 8−最大使用力の換算値 

最大使用力

kN

最大使用力

kg

最大使用力

t

0.25 25

0.5 50

0.75 76

1 101

1.25 127

1.5 152

2 203

2.5 254

3.75 382

4 407

5 509

6 611

7.5 764

10 1

010

1.01

12 1

220

1.22

12.5 1

270 1.27

15 1

520

1.52

20 2

030

2.03

25 2

540

2.54

40 4

070

4.07

50 5

090

5.09

4)

ベルトラッシング長さ

1)

m

5)

製造業者名又はその略号

2)

6)

製造年月又はその略号  略号は,一般に分かりやすい方法とする。

 1403

2014

3

月)

7)

その他必要な事項(受渡当事者間の協定による。

1)

両端アイ形及び端末金具付き形は,固定側長さ及び調節側長さを表示する。

2)

製造業者名の略号は,できるだけ登録商標とするのがよい。

b)

表示例は,次による。

表示例

1)

規格番号及び種類の記号

JIS B

8850

  RK-50L

2)

ベルト幅

 50

mm

3)

最大使用力

 7.5

kN

764 kg

4)

ベルトラッシング長さ

 1

m

5 m

5)

製造業者名又はその略号

株式会社〇〇〇

6)

製造年月又はその略号

 1403

13 

取扱説明書 

ベルトラッシングには,次の事項を記載した取扱説明書を添付する。

a)

ベルトラッシングの選定と使用上の注意は,

附属書 による。

b)

ベルトラッシングの点検基準は,

附属書 による。


14

B 8850

:2015

   

附属書 A

(規定)

端末金具ワンピース付きベルトラッシング

A.1 

構造 

端末金具付き形ベルトラッシングのうち,ワンピース付きを

図 A.1 に示す。

図 A.1−ワンピース付きベルトラッシング 

A.2 

種類及び記号 

ワンピース付きの種類は,バックルの種類,形式及びベルト区分に応じて

表 A.1 による。

表 A.1−種類及び記号 

ベルト区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

形式及び記号

端末金具付き形

K

端末金具付き形

K

35 RK-35

38 RK-38

45

− OK-45

50L RK-50L

OK-50L

A.3 

最大使用力 

ワンピース付きをストレート状態で使用する場合の最大使用力は,

表 A.2 による。


15

B 8850

:2015

表 A.2−最大使用力 

単位  kN

ベルト区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

形式及び記号

端末金具付き形

K

端末金具付き形

K

35 3.25

38 3.25

45

− 3.25

50L 3.25

3.25

A.4 

プルーフロード 

ワンピース付きのプルーフロードは,

表 A.3 による。

表 A.3−プルーフロード 

単位  kN

ベルト区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

形式及び記号

端末金具付き形

K

端末金具付き形

K

35 6.5

38 6.5

45

− 6.5

50L 6.5

6.5

A.5 

破断荷重 

ワンピース付きの破断荷重は,

表 A.4 による。

表 A.4−破断荷重 

単位  kN

ベルト区分

バックルの種類及び記号

ラチェットバックル

R

オーバーセンターバックル

O

形式及び記号

端末金具付き形

K

端末金具付き形

K

35 13

38 13

45

− 13

50L 13

13


16

B 8850

:2015

   

附属書 B

(規定)

ベルトラッシングの選定と使用上の注意

B.1 

選定 

ベルトラッシングの選定は,次による。

a)

ベルトラッシングは,使用方法に適した十分な強度と正しい長さとを備えていなければならない。

b)

ベルトラッシングの選定においては,次の項目を考慮する。

1)

荷の寸法,形状及び重量

2)

荷の性質(液体,薬品,危険物,易破損品)

3)

荷の輸送環境

4)

使用方法

5)

取付け及び取外し作業の容易さ

6)

輸送工程中に荷の一部を荷下ろしする場合

7)

荷の固定に必要なベルトラッシングの数量及び荷の固定方法

B.2 

使用上の注意 

ベルトラッシングの使用上の注意は,次による。

a)

荷の輸送開始前及び輸送中定期的にベルトラッシングの状態を確認する。

b)

端末金具付き形を使用するときは,正しく固定点に掛ける。

c)

ベルトラッシングを取り外すときは,荷が安定して移動及び落下しないか確認する。

d)

積み上げた荷を下ろすときは,必ずベルトラッシングを外してから荷を持ち上げて下ろす。

e)

角のある荷を固定するときは,ベルトの損傷を防ぐために当て物を装着する。

f)

ベルトラッシングは,玉掛け作業に使用しない。

g)

ベルトを結んだり,ベルト同士を引っ掛けたりしない。

h)

使用温度は

100

℃以下とし,−

30

℃∼

50

℃の温度範囲を超えて使用する場合は,最大使用力につい

て製造業者の指示によらなければならない。

i)

ラチェットバックルは,ベルトを巻軸に巻き過ぎないように,余分な長さはハンドル操作前に調節す

る。

j)

ラチェットバックルは,ベルトを巻軸に

1

回半以上巻き取る。

k)

ベルトラッシングを引きずったり,投げたりしない。

l)

走行中の振動などで荷が移動してベルトに緩みが発生することがあるため,ベルトラッシングを定期

的に増締めする。

m)

壊れやすい荷を固定するときは,ベルトラッシングの締付力を調節する。

n)

バックルの作動を円滑にするために,適時注油を行う。ただし,注油後に余分な油は拭き取る。


17

B 8850

:2015

附属書 C 
(規定)

ベルトラッシングの点検基準

C.1 

日常点検及び定期点検 

ベルトラッシングは,日常点検

1)

及び定期点検

2)

を行って使用しなければならない。

1)

使用前に行う点検をいう。

2)

使用頻度によって異なるが,通常

1

か月ごとに行う。

C.2 

点検基準 

点検項目,点検方法及び廃棄基準は,

表 C.1 による。

表 C.1−点検基準 

点検項目

点検の種類

点検方法

廃棄基準

日常点検  定期点検

ベルトの損傷

の状態(摩耗,
きず及び縫糸

の切断)

a)

アイ

目視 1)

織目が分からないほどに毛羽立ちし,たて糸の

損傷が認められるもの。

2)

目立った切りきず,擦りきず,引っ掛けきずな

どが認められるもの。

3)

縫糸が切断して,アイの形状が保たれないもの。

b)

縫製部

目視 1)

目立った切りきず,擦りきず,引っ掛けきずな

どが認められるもの。

2)

縫糸が切断して,ベルトの剝離が少しでも認め

られるもの。

c)

本体

目視 1)

全幅にわたって織目が分からないほどに毛羽立

ちし,たて糸の損傷が認められるもの。

2)

目立った切りきず,擦りきず,引っ掛けきずな

どが認められるもの。

その他の外観異常

目視

熱,薬品などによる著しい変色,着色,溶融,溶解

などが認められるもの。

使用期間

管理台帳,表

示 な ど の 確

ベルトラッシングの使用状況によって,外観に損傷

及び異常がなくても,次の使用期間を超えるもの。

−  屋内で使用する場合,使用開始後 7 年。

−  常時屋外で使用する場合,使用開始後 3 年。

バックル及び

端末金具

a)

変形

目視

曲がり,ねじれ,ゆがみなどが認められるもの。

b)

きず

目視

著しい当たりきず,切欠ききずなどが認められるも

の。

c)

亀裂

目視

亀裂が認められるもの。

磁粉探傷

a)

は浸透探傷

b)

目視によって亀裂の疑いがあり,点検方法に定めら

れた方法で,亀裂が認められるもの。

d)

摩耗

計測

摩耗量が,元の寸法の 10 %を超えるもの。

e)

腐食

目視

全体に腐食が認められるもの,又は局部的に著しい

腐食のあるもの。

a)

  JIS Z 2320-1

による。

b)

  JIS Z 2343-1

JIS Z 2343-5 及び JIS Z 2343-6 による。