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B 8823-5 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本クレーン協会 (JCA) /財団法

人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,

ISO 7752-5 : 1985 Lifting appliances

−Controls−Layout and characteristics−Part 5 : Overhead travelling and

portal bridge cranes

を基礎として用いた。

JIS B 8823-5

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 8823-5

には,次に示す部編成がある。

JIS

B

8823-1

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 1 部:一般

JIS

B

8823-2

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 2 部:移動式クレーン

JIS

B

8823-3

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 3 部:タワークレーン

JIS

B

8823-4

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 4 部:ジブクレーン


日本工業規格

JIS

 B

8823-5

: 2001

クレーン−操作装置−

操作レバー等の配置及び操作方法−

第 5 部:天井走行クレーン及び橋形クレーン

Cranes

−Controls−Layout and characteristics−

Part 5 : Overhead travelling cranes and portal bridge cranes

序文  この規格は,1989 年に第 1 版として発行された ISO 7752-5, Lifting-appliances Controls−Layout and

characteristics

−Part 5 : Overhead travelling cranes and portal bridge cranes を翻訳し,技術的内容を変更して作

成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。追加・変更の一覧表

をその説明を付けて附属書に示す。

この規格の制定目的は,天井走行クレーン及び橋形クレーンの運転者が,さまざまな型式のクレーンを運

転する場合,運転者の混乱又は緊急時の誤操作をなくするために,クレーン作業中に使用される操作装置

に関する基本的な配置及び操作方法について定めることにある。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0146-1 で定義する天井走行クレーン及び橋形クレーンの荷の巻上げ巻

下げ,横行,走行,旋回及び運転室移動についての操作装置の基本的な要求事項,配置及び操作方向につ

いて規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 7752-5 : 1985, Lifting appliances

−Controls−Layout and characteristics−Part 5 : Overhead

travelling cranes and portal bridge cranes (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0146-1

  クレーン用語−第 1 部:一般

備考  ISO 4306-1 : 1986, Crane−Vocabulary−Part 1 : General からの引用事項は,この規格の該当事

項と同等である。

JIS B 8823-1

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 1 部:一般


2

B 8823-5 : 2001

備考  ISO 7752-1 : 1983, Lifting appliances−Controls−Layout and characteristics−Part 1 : General

principles

の一部がこの規格に対応する。

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0146-1 によるほか,次による。

二方向操作レバー:前後又は左右方向だけに操作するレバー。

多方向操作レバー:多方向に操作して二種類の操作を行うレバー。

4.

一般要求事項  天井走行クレーン及び橋形クレーンに対する基本的な操作装置は,JIS B 8823-1 に準

拠するが,操作に必要な力は,下記の数値を超えないものとする。

操作ハンドル及びレバー:100 N

足踏みペダル          :200 N

5.

操作レバーなどの配置  操作レバーなどの基本的な配置及び操作方向を図 及び図 に示す。

5.1

二方向又は多方向操作レバーの場合  二方向又は多方向操作レバーの場合は,クレーンの動作に対

するレバーの操作方向は,

表 による。

表 1  クレーンの動作とレバーの操作方向の関係

クレーンの動作

レバーの操作方向

巻上げ

運転者に向かう方向(後方へ操作)

巻上

巻下げ

運転者から離れる方向(前方へ操作)

グラブ

開き

運転者の右側へ操作

バケット

閉じ

運転者の左側へ操作

走行/横行

前後又は左右へ操作

(移動方向と同じとする)

旋回

明記された方向へ操作

(前後又は左右)

運転室移動

前後又は左右へ操作 
(移動方向と同じとする)


3

B 8823-5 : 2001

図 1  操作レバーなどの配置

図 2  操作レバーなどの配置 


4

B 8823-

5 : 2

001

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 8823-5 

: 2001

クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法  第 5 部:天井走行クレーン及び橋形クレー

ISO 7752-5 

: 1983

  クレーン−操作装置−配置及び特性  第 5 部:天井走行クレーン及び

橋形クレーン

(I) JIS

の規定

(III) 

国際規格の規定

(IV)  JIS

と国際規格との技術的差異の項目ごとの

評価及びその内容

表示箇所:

表示方法:

項目番号

内容

(II) 

国際規格

番号

項目番号

内容

項目ごとの評価

技術的差異の内容

(V) JIS

と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

序文

制定の目的について規定

1. 

適用範囲

天井走行クレーン及び橋形クレーン

の操作装置について規定

ISO 7752-5

1.

JIS

に同じ IDT

2. 

引用規格

JIS B 0146-1

JIS B 0146-2

同上 2.

ISO 4306-1 

: 1990

ISO 7752-10 

: 1983

IDT

3. 

定義

この規格で使用する用語を定義

同上

なし MOD/追加

二方向操作レバーと多方向操

作レバーを追加した

ISO

見直し時に提案する

4. 

一般要求事項

基本的要求事項と操作に必要な力を

規定

同上 3.

操作力の推奨値につい

ても規定

MOD

/変更

推奨値は削除した

国内の実情に合わないため

ISO

推奨値は解説に入れる

5. 

操作レバー等の

配置

操作レバーなどの配列及び操作方向

を規定

同上 4.

JIS

に同じ MOD/変更

配置図を参考例とした

国内の実情に合わないため配置図

を参考例とした

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.

項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

− IDT 技術的差異がない。 
− MOD/追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−MOD/変更 国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

− MOD  国際規格を修正している。


5

B 8823-5 : 2001

JIS B 8823-5

(クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法

第 5 部:天井走行クレーン及び橋形クレーン)

原案作成委員会  構成表(平成 12 年 3 月現在)

氏名

所属

(委員会)

石  川  義  雄

埼玉大学名誉教授

(委員)

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

穐  山  貞  治

通商産業省工業技術院

木  村  嘉  勝

労働省労働基準局

坂  田  和  俊

運輸省港湾局

河  原  直  行

住友重機械工業株式会社

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

松  村  史  朗

社団法人港湾荷役機械化協会

今  中  成  和

新日本製鐵株式会社

後  藤      誠

株式会社大林組

鈴  木      肇

鹿島建設株式会社

井  元  富美男

川崎製鉄株式会社

村  田  好  正

株式会社日通総合研究所

春  田      靖

三菱重工業株式会社

島  村  信太郎

石川島播磨重工業株式会社

斎  藤      透

日立機電工業株式会社

高  橋  信  人

株式会社日本起重機製作所

神  内  絋  典

株式会社神内電機製作所

後  藤  晋  司

コベルコ建機株式会社

長  嶋  靖  夫

株式会社加藤製作所

鈴  木  政  男

株式会社日本起重機製作所

大  内  征  紀

社団法人日本クレーン協会

(事務局)

森  本  忠  三

社団法人日本クレーン協会

(分科会委員)

(主査)

田  中  正  清

労働省産業安全研究所

迫  田  国  昭

三菱重工業株式会社

鈴  木  大  助

石川島播磨重工業株式会社

河  原  直  行

住友重機械工業株式会社

平  野  正  美

株式会社日本起重機製作所

井  伊  浩  行

株式会社神内電気製作所

西  坂  明比古

日本鋼管株式会社

坪  川  正  勝

株式会社キトー

(事務局)

福  田  侑  二

社団法人日本クレーン協会