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B 8823-3 : 2001

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本クレーン協会 (JCA) /財団法

人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,

ISO 7752-3 : 1993

  Cranes−Controls−Layout and characteristics−Part 3 : Tower cranes を基礎として用いた。

JIS B 8823-3

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 8823-3

には,次に示す部編成がある。

JIS

B

8823-1

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 1 部:一般

JIS

B

8823-2

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 2 部:移動式クレーン

JIS

B

8823-4

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 4 部:ジブクレーン

JIS

B

8823-5

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 5 部:天井走行クレーン及

び橋形クレーン


日本工業規格

JIS

 B

8823-3

: 2001

クレーン−操作装置−

操作レバー等の配置及び操作方法−

第 3 部:タワークレーン

Cranes

−Controls−Layout and characteristics−

Part 3 : Tower cranes

序文  この規格は,1993 年に第 1 版として発行された ISO 7752-3, Cranes−Controls−Layout and

characteristics

−Part 3 : Tower cranes を翻訳し,技術的内容を追加・変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

この規格の制定目的は,タワークレーンの運転者が,さまざまな型式のクレーンを運転する場合,運転者

の混乱又は緊急時の誤操作をなくするために,クレーン作業中に使用される操作装置に関する基本的な配

置及び操作方法について定めることにある。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 0146-1(クレーン用語−第 1 部:一般)で定義されたタワークレーンの

荷の巻上げ巻下げ,走行,旋回,起伏についての操作装置の基本的な要求事項,配置及び操作方向につい

て規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 7752-3 : 1993

  Cranes−Controls−Layout and characteristics−Part 3:Tower cranes (MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構

成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その

最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0146-1

  クレーン用語−第 1 部:一般

備考  ISO 4306-1 : 1986, Crane−Vocabulary−Part 1 : General からの引用事項は,この規格の該当事

項と同等である。

JIS B 8823-1

  クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法−第 1 部:一般

備考  ISO 7752-1 : 1983, Lifting appliances−Controls−Layout and characteristics−Part 1 : General

principles

の一部がこの規格に対応する。


2

B 8823-3 : 2001

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0146-1 によるほか,次による。

多方向操作レバー:多方向に操作して二種類の操作を行うレバーをいう。

回転操作型ハンドル:回転動作を与えることによって操作するハンドル装置をいう。

4.

一般要求事項  タワークレーンに対する基本的な操作装置は,JIS B 8823-1 に準拠するが,操作に必

要な力は,下記の数値を超えないものとする。

操作ハンドル及びレバー

: 100N

足踏みペダル

: 200N

5.

操作レバーなどの配置  操作レバーなどの基本的な配置及び操作方向を,図 に示す。

一般規定は,次のとおりである。

右側:荷の巻上げ及び巻下げ,クレーンの走行

左側:起伏又はクラブの移動,クレーンの旋回

5.1

多方向操作レバーの場合  ボール・ソケット型及び自在継手型などの多方向操作レバーを用いる場

合は,クレーンの動作に対するレバーの操作方向は,

表 による。

表 1  クレーンの動作とレバーの操作方向の関係

クレーンの動作

レバーの操作方向

巻上げ

運転者に向かう方向(後方へ操作)

巻上

巻下げ

運転者から離れる方向(前方へ操作)

起こし又は引込み

運転者に向かう方向(後方へ操作)

起伏

伏せ又は押出し

運転者から離れる方向(前方へ操作)

後方移動

運転者に向かう方向(後方へ操作)

クラブの移動

前方移動

運転者から離れる方向(前方へ操作)

右旋回

運転者の右側へ操作

旋回

左旋回

運転者の左側へ操作

走行

運転者の左側又は右側へ操作

5.2

回転操作型ハンドルの場合  回転操作型ハンドルを用いる場合は,クレーンの動作に対するハンド

ルの操作方向は,

表 による。

表 2  クレーンの動作とハンドルの操作方向の関係

クレーンの動作

ハンドルの操作方向

巻上げ

時計回り

巻上

巻下げ

反時計回り

起こし又は引込み

時計回り

起伏

伏せ又は押出し

反時計回り

後方移動

時計回り

クラブの移動

前方移動

反時計回り

右旋回

時計回り

旋回

左旋回

反時計回り


3

B 8823-3 : 2001

図 1  操作レバーなどの配置 


4

B 8823-

3 : 2

001

附属書(参考)  JIS と対応する国際規格との対比表

JIS B 8823-8

:クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法  第 3 部:タワークレーン

ISO 7752-3 : 1983

  クレーン−操作装置−配置及び特性  第 3 部:タワーク

レーン

(I)  JIS

の規定 (III)

国際規格の規定 (IV)

JIS

と国際規格との技術的差異の項

目ごとの評価及びその内容

表示箇所:

表示方法:

項目番号

内容

(II)

国際規

格番号

項目

番号

内容

項 目 ご と の

評価

技術的差異の内容

(V)  JIS

と国際規格との技術

的差異の理由及び今後

の対策

序文

制定の目的について規定

1.

適用範囲

タワークレーンの操作装置

について規定

ISO 7752-3

1.

JlS

に同じ IDT

2.

引用規格

JIS B 0146-1

JIS B 0146-2

同上 2.

ISO 4306-1 : 1990

ISO 4306-3 :

1991

ISO 7752-1 : 1983

MOD

/変更

ISO

の代わりに JIS とした

3.

定義

この規格で使用する用語を

定義

同上 3.

ISO 4306-1 : 1990

ISO 4306-3 :

1991

ISO 7752-1 : 1983 の定義を適

MOD

/追加

多方向操作レバーと回転操

作型ハンドルを追加

ISO

見直し時に提案する

4.

一般要求事項

基本的要求事項と操作に必

要な力を規定

同上 4.

推奨値についても規定 MOD/削除

推奨値は削除した

ISO

の推奨値については解説

に入れる

5.

操 作 レ バ ー 等

の配置

操作レバー等の配列及び操

作方向を規定

同上 5.

JIS

に同じ MOD/変更

配置図を参考例とした

国内の実情に合わないため

配置図を参考例とした

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考1.  項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである

    −  IDT…………………技術的差異がない。

    −  MOD/削除…………国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  MOD/追加…………国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している 
    −  MOD/変更…………国際規格の規定内容を変更している。

2.  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。

    −  MOD………………国際規格を修正している。 


5

B 8823-3 : 2001

JIS B 8823-3

(クレーン−操作装置−操作レバー等の配置及び操作方法  第 3 部:タワークレーン)

改正原案作成本委員会  構成表(平成 12 年 3 月現在)

氏名

所属

(委員長)

石  川  義  雄

埼玉大学名誉教授

(委員)

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

穐  山  貞  治

通商産業省工業技術院

木  村  嘉  勝

労働省労働基準局

坂  田  和  俊

運輸省港湾局

河  原  直  行

住友重機械工業株式会社

山  村  修  蔵

財団法人日本規格協会

村  松  史  朗

社団法人港湾荷役機械化協会

今  中  成  和

新日本製鐵株式会社

後  藤      誠

株式会社大林組

鈴  木      馨

鹿島建設株式会社

井  元  富美夫

川崎製鉄株式会社

村  田  好  正

株式会社日通総合研究所

春  田      靖

三菱重工業株式会社

島  村  信太郎

石川島播磨重工業株式会社

斎  藤      透

日立機電工業株式会社

高  橋  信  人

株式会社日本起重機製作所

神  内  紘  典

株式会社神内電機製作所

後  藤  晋  司

コベルコ建機株式会社

長  嶋  靖  夫

株式会社加藤製作所

鈴  木  政  男

株式会社日本起重機製作所

大  内  征  紀

社団法人日本クレーン協会

(事務局)

森  本  忠  三

社団法人日本クレーン協会

(分科会委員)

(主査)

田  中  正  清

労働省産業安全研究所

迫  田  国  昭

三菱重工業株式会社

鈴  木  大  助

石川島播磨重工業株式会社

河  原  直  行

住友重機械工業株式会社

平  野  正  美

株式会社日本起重機製作所

井  伊  浩  行

株式会社神内電気製作所

西  坂  明比古

日本鋼管株式会社

坪  川  正  勝

株式会社キトー

(事務局)

福  田  侑  二

社団法人日本クレーン協会