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B 8631-2

:2011

(1)

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語,記号,略語及び定義 

2

3.1

  一般

2

3.2

  圧縮式冷凍システム

3

3.3

  間接式冷凍システム

4

4

  構造及び特性 

5

4.1

  構造

5

4.2

  特性

8

5

  試験

9

5.1

  一般

9

5.2

  試験室外試験 

9

5.3

  試験室内試験 

10

6

  試験報告書 

49

6.1

  一般

49

6.2

  試験室外での試験

49

6.3

  試験室内での試験

49

7

  表示

52

7.1

  ロードリミット

52

7.2

  銘板

53

7.3

  製造業者が準備すべき情報 

54

附属書 A(規定)総陳列面積(TDA) 

55

附属書 B(規定)アーク法による製品の可視性(VPA) 

62

附属書 C(参考)試験室条件と店舗条件との比較

68

附属書 D(参考)無臭・無味の試験

69

附属書 JA(規定)内蔵クローズドタイプショーケース及び内蔵オープンタイプショーケースの 

    消費電力量試験

71

附属書 JB(規定)冷却内容積算出方法

85

附属書 JC(参考)JIS と対応国際規格との対比表 

93


B 8631-2

:2011

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本冷凍空調工業会(JRAIA)及び

財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8611-1JIS B 8611-6JIS B 8612-1 及び JIS B 8612-2 は廃止され,この規格及び

JIS B 8631-1

に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 8631

(冷凍・冷蔵ショーケース)の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 8631-1

第 1 部:用語

JIS B 8631-2

第 2 部:分類,構造,特性及び試験条件


日本工業規格

JIS

 B

8631-2

:2011

冷凍・冷蔵ショーケース−

第 2 部:分類,構造,特性及び試験条件

Refrigerated display cabinets-

Part 2: Classification, construction, characteristics and test conditions

序文 

この規格は,2005 年に第 1 版として発行された ISO 23953-2 を基に,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JC に示す。また,附属書 JA 及び附属書 JB は対応国際規格にはない事

項である。

適用範囲 

この規格は,食品の販売及び陳列のための冷凍・冷蔵ショーケース(以下,ショーケースという。

)の構

造及び特性に関する事項について規定する。また,この規格は,特性を確認するための試験条件及び試験

方法,並びに冷凍・冷蔵ショーケースの分類,そのマーキング及び製造業者が宣言すべき特性のリストに

ついて規定する。この規格は,冷凍・冷蔵自動販売機,移動販売及び類似の非小売用として意図したショ

ーケース,並びにショーケース内に陳列する食品の種別の選択に関する決定には適用しない。

注記 1  この規格は,等級及び性能については規定されていない。

注記 2  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 23953-2:2005

, Refrigerated display cabinets − Part 2: Classification, requirements and test

conditions(MOD)

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“修正している”

ことを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 8631-1

  冷凍・冷蔵ショーケース−第 1 部:用語

注記  対応国際規格:ISO 23953-1:2005,Refrigerated display cabinets−Part 1: Vocabulary(MOD)

JIS B 8620

  小形冷凍装置の安全基準

JIS C 9335-1

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 1 部:一般要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60335-1:2001,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 1:

General requirements(MOD)


2

B 8631-2

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JIS C 9335-2-89

  家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第 2-89 部:業務用冷凍冷蔵機器の個別

要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60335-2-89:2002,Household and similar electrical appliances−Safety−Part

2-89: Particular requirements for commercial refrigerating appliances with an incorporated or remote

refrigerant condensing unit or compressor(MOD)

JIS R 3106

  板ガラス類の透過率,反射率,放射率,日射熱取得率の試験方法

注記  対応国際規格:ISO 9050,Glass in building−Determination of light transmittance, solar direct

transmittance, total solar energy transmittance and ultraviolet transmittance, and related glazing

factors(MOD)

JIS Z 8401

  数値の丸め方

ISO 817

,Refrigerants−Designation system

用語,記号,略語及び定義 

この規格で用いる主な用語,記号,略語及び定義は,JIS B 8631-1 によるほか,次による。

3.1 

一般 

3.1.1 

t

run

運転時間で,24 時間のうちで圧縮機が作動している(又は電磁弁が開いている。

)か,又は二次冷媒が

循環している(又は電磁弁が開いている。

)時間。

3.1.2 

t

run

75 

霜取り直後の時間を除いた,霜取りと霜取りとの間で運転時間の 75 %の時間。

3.1.3 

t

stop

停止時間で,24 時間のうちで圧縮機が作動していない(又は電磁弁が閉じている。

)か,又は二次冷媒

が循環していない(又は電磁弁が閉じている。

)時間。ただし,霜取り時間を除く。

3.1.4 

t

deft

霜取り時間で,24 時間のうちで霜取り中の圧縮機が作動していない(又は電磁弁が閉じている。

)か,

又は二次冷媒が通常循環していない時間。ただし,この時間は停止時間とは考えない。

3.1.5 

q

m

液冷媒又は二次冷媒の 1 秒当たりの質量流量(kg/s)

3.1.6 

Δt 

二つの連続した測定試料間の時間。測定期間。

3.1.7 

N

max

24 時間における測定試料の数。測定データ数。


3

B 8631-2

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3.1.8 

N

75

霜取り直後の時間を除いた,2 回の霜取りの間の運転時間の 75 %における測定試料の数。

3.1.9 

n

deft

24 時間における霜取り回数。

3.1.10 

DEC 

24 時間当たりのショーケースの直接消費電力量(kWh/24 h)。

3.1.11 

REC

RC

圧縮式冷凍システム用の別置きショーケースにおける 24 時間当たりの冷凍消費電力量(kWh/24 h)

3.1.12 

REC

RI

間接式冷凍システム用の別置きショーケースにおける 24 時間当たりの冷凍消費電力量(kWh/24 h)

3.1.13 

TEC 

24 時間当たりのショーケースの総消費電力量(kWh/24 h)。

3.1.14 

t

rr

運転率。次の式による。

deft

run

stop

run

run

rr

24 t

t

t

t

t

t

=

+

=

ここに,  t

run

t

stop

t

deft

=24 h

3.1.15 

Φ

n

瞬時冷凍能力。

3.2 

圧縮式冷凍システム 

3.2.1 

h

8

h

4

測定点⑧における状態がショーケースの冷媒出口に対応し,かつ,測定点④における状態がショーケー

ス冷媒入口に対応するキログラム当たりのキロジュールで表した比エンタルピー。

注記  図 28 を参照。

3.2.2 

θ

7

蒸発器出口における冷媒の平均温度。

3.2.3 

θ

mrun

使用冷媒の飽和特性表を参照して圧力 p

7

から求めた,t

run

時間中の蒸発器飽和温度の算術平均(℃)


4

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3.2.4 

θ

min

使用冷媒の飽和特性表を参考にして,圧力 p

7

から求めた,全運転時間の最後の 10 %の間における蒸発

器飽和温度の算術平均(℃)

3.2.5 

T

mrun

θ

mrun

の絶対温度表示。T

mrun

θ

mrun

+273.15

3.3 

間接式冷凍システム 

3.3.1 

θ

i

ショーケース入口における二次冷媒の温度(℃)

3.3.2 

θ

o

ショーケース出口における二次冷媒の温度(℃)

3.3.3 

θ 

二次冷媒の中間温度,(θ

i

θ

o

)/2(℃)。

3.3.4 

θ

mrun

trun の間における二次冷媒の中間温度(θ)の算術平均(℃)。

3.3.5 

θ

min

全運転時間の最後の 10 %の間における二次冷媒中間温度(θ)の算術平均(℃)

3.3.6 

q

mrun

t

run

の間における 1 秒当たりの二次冷媒質量流量の算術平均(kg/s)

3.3.7 

c

i

ショーケース入口における二次冷媒の比熱(kJ/kg/℃)

3.3.8 

c

o

ショーケース出口における二次冷媒の比熱(kJ/kg/℃)

3.3.9 

p

irun

p

orun

t

run

におけるショーケースの出口と入口との間の圧力損失(Pa)

3.3.10 

PEC 

ポンピング動力消費電力量。

3.3.11 


5

B 8631-2

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二次冷媒の比体積(m

3

/kg)。

(簡易化して,v=定数=0.001 m

3

/kg)

構造及び特性 

4.1 

構造 

4.1.1 

一般 

4.1.1.1 

強度及び剛性 

ショーケース及びその部品は,通常条件での取扱い,輸送及び使用に耐え得る強度を要し,かつ,次の

事項を満足する構造とする。

a)

棚,バスケット,レールなどを含む内部備品及びその取付部は,必要な機能に適した十分な強度をも

つものとする。

b)

スライド式の棚,バスケット,トレー又は引き出しが装備してある場合は,これらは,食品を満載し

たときにも,その形状及び動きやすさを維持する。

c)

偶発的に外れてしまうのを防止する止め金具を装備した備品は,満載状態でも保持できて,また,止

め金具の限界まで引き出すことができる。

4.1.1.2 

配管及び接続 

可動部又は弾性的に取り付けられた部品との配管部分及び接続部は,他の部品を汚すことなく,また,

有害な振動を他の部品に伝えないように配置する。その他の配管及び接続は確実に固定し,疲労による故

障を防止するための十分な自由長及び/又は防振装置を設ける。必要な場合は,配管及びバルブは,適切

に断熱する。

4.1.1.3 

排水の水抜き 

ドレン,ドリップ受け又は蒸発容器を装備してある場合は,これらは十分な容量をもち,また,簡単な

操作で清掃できるものとする。

手作業で中身を空にすることが必要な結露水又は霜取り水の容器若しくは容器群は,ショーケースの仕

様で意図された関連の外囲条件において 48 時間を超える通常運転に相当する容量をもつものとする。

4.1.1.4 

クローズドタイプ冷凍・冷蔵ショーケース(セルフサービスタイプ) 

クローズドタイプ冷凍・冷蔵ショーケースは,次のような特殊事項を満たすものとする。自動閉鎖式ド

アは,最大で 80°の任意の角度で開放し,これらの任意の位置から本来の位置に自動的に戻り,かつ,5.2.2

で規定するように緊密に閉じる。

−  低温用途の機器では,製造業者が規定する気候等級において,透明ドア及び蓋は結露を起こさない。

ガラスドアは,閉じた後も明瞭に見通せるように,内面の水分を分散させるための手段を講じる。こ

の事項は,水平スライド式の蓋には適用しない。

−  通常の使用条件におけるドアファスナ及びヒンジは,滑らかで確実に動作し,過度の摩耗を起こすこ

となく適正に機能するように設計する。

−  冷凍空間を密閉するためのドア又は蓋を閉じたとき,周囲空気が過度に内部に入り込むことがないよ

うにする。

−  ドア又は蓋は,ひとりでに開かないようにする。

−  ガスケットは,使用条件(特に,温度)に対応できる特性をもった材料を用いる。固定具が機械式の

場合,止め金具又はその他の手段を設けて,ガスケットが過度に変形するのを防止する。


6

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4.1.1.5 

継手及び継ぎ目 

総内容積内の全ての構造継手及び継ぎ目は,汚染の原因となり得る物質の堆積を防止し,物質の堆積を

簡単に除去できる構造とする。

4.1.2 

材料 

4.1.2.1 

一般 

材料は,耐久性のある,かび又は悪臭が発生しにくいものとする。通常の使用条件において食品と接す

る材料は耐湿性があり,また食品に毒性を与えたり,又は汚染しないものとする。

4.1.2.2 

耐摩耗性 

内部及び外部の仕上げは耐摩耗性があり,

また効果的かつ衛生的に清掃できるものとする。

仕上がりは,

通常の使用条件下又は清掃中に,亀裂,欠け,剥離,剥がれ又は軟化を生じないものとする。

4.1.2.3 

耐食性 

ショーケースの構造に使用する金属部材は,それぞれの場所及び機能に適した耐食性をもつものとする。

4.1.3 

断熱 

4.1.3.1 

効率 

断熱は,効率的で永久的に不変であるものとする。特に,断熱材は収縮を起こさず,また通常の作業条

件下で湿気が蓄積しないものとする(4.2.4 参照)

4.1.3.2 

防湿層 

適切な手段を用いて,水分の浸入による断熱の劣化を防止する。

4.1.3.3 

断熱材の封鎖 

断熱空間を利用し換気する場合は,断熱材の粒子が食品陳列区画内に流入することのないようにする。

繊維質断熱材の場合は,断熱材への接近を可能にする全ての開口において,直径 1 mm の剛性プローブ

が挿入できないこととする。このとき,プローブにはごく僅かな力を加える。

4.1.4 

冷凍システム 

4.1.4.1 

設計及び構造 

内圧を受ける冷凍システムの全ての部品の設計及び構造は,ショーケースの使用中又は停止中に受ける

ことが予測される最高使用圧力を考慮する。

一体形コンデンシングユニットをもつ冷凍・冷蔵ショーケース又はその構成部品で,輸送前に冷媒を充

填しておくものについては,移動中の最高周囲温度を考慮する。冷媒を充填収容した全ての構成部品は,

JIS B 8620

に従う。

4.1.4.2 

結露 

適切な手段を設けて,ショーケース及びその部品の低温面で,結露水が冷凍システム又はその制御装置

の動作に悪影響を与えることを防止する。

4.1.4.3 

システムの保護 

ドア又は蓋を備えたショーケースの場合,このショーケースの使用を意図している外囲条件(

表 参照)

に対応する周囲温度で使用している間に,ドア又は蓋が開放状態になっていても,冷凍システムが損傷を

受けないこととする。

ドア又は蓋が,通常の使用条件下(例えば,商品の積み込み中)で開放されたままになっている場合,

又は偶然開放されたままになっている場合,自動モータ過負荷防止装置が作動するようにしてもよい。

4.1.4.4 

冷媒 

システム用の冷媒を決定する場合,

ある一部の冷媒及び熱移動媒体又は二次冷媒を使用することに伴う,


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その毒性,可燃性などに起因して考え得る危険性に配慮する。この点に関する手引を,ISO 817 に示して

いる。

4.1.5 

電気部品 

電気部品は,JIS C 9335-1 及び JIS C 9335-2-89 による。

4.1.6 

温度表示 

4.1.6.1 

一般 

冷凍機器の動作及び機能を指示し,機器の動作状態について指示するために,ショーケースには,冷凍・

冷蔵ショーケース内の空気温度を表示する温度表示器を組み込む。

注記 1  表示する空気温度は,冷凍・冷蔵ショーケース内の平均的な空気温度であり,ショーケース

内の食品の温度とは必ずしも一致しない。

注記 2  冷凍・冷蔵ショーケース内の空気温度の平均値を求める位置は,JA.6.3.3 で規定する位置と

する。

4.1.6.2 

温度表示器 

適切な温度表示器は,次の事項を満たすものを使用する。

−  単位記号(℃)を温度表示器に刻印又は表示する。

−  表示範囲は,少なくとも−25  ℃∼+15  ℃とする。

−  目盛分割又は最小数値増分は,1  ℃以下とする。

−  最大誤差は,表示範囲全体で 2 K とする。

−  センサの時定数 t

90

は,20 分以下とする。

注記  t

90

時間は,測定媒体がかくはん(攪拌)された空気(速度 1 m/s)であるとき,20  ℃の急激

な温度変化の 90 %が発生する時間である。

4.1.6.3 

温度センサの位置 

温度センサの位置は,温度が正しく指示されているかどうかを現場試験して,使用中の温度表示器を交

換できるように簡単に操作できる場所とする。

注記 1  温度計の温度センサは,検査のために直接手を触れることができる場合は,

“簡単に操作でき

る。

”と判断する。交換のため,操作パネルを取り外すことが必要になることもある。

注記 2  自然対流冷却のショーケースの場合,工具を使用しないでセンサをガイドチューブ内に導入

して,かつ,そこから取り外せるならば,ガイドチューブに温度センサを入れても“簡単に

操作できる。

”と判断する。

取付方法は,できる限り温度センサに熱を供給したり,又は熱を奪わないこととする。

温度センサは,外部環境からの熱放射に対して保護する。

温度センサの位置は,冷凍・冷蔵ショーケースの温度試験の一部として規定する。温度試験の間,セン

サ位置における空気温度を測定して,これらの値を試験報告書に記載する。

注記 3  電子コントローラの場合は,温度計算値を表示することもできる。

注記 4  温度の記録及び表示のために,1 個又は複数の温度センサを使用することができる。温度セ

ンサは,冷凍制御で使用するものと同じであってもよい。エラーの場合は,警報が作動して

もよい。

4.1.6.4 

温度表示器の個数 

温度表示器を,冷凍・冷蔵ショーケースで使用する場合は,次による。

−  独自の冷凍回路をもつ各冷凍・冷蔵ショーケースについては,1 個の温度表示器を使用する。


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−  一つの温度クラスで動作する共通冷凍回路をもつ数台の冷凍・冷蔵ショーケースについては,全長が

最大 3.75 m の冷凍・冷蔵ショーケースが最大で 2 台の場合,

少なくとも 1 個の温度表示器を使用する。

−  異なる温度クラスで動作する共通冷凍回路をもつ数台の冷凍・冷蔵ショーケースについては,上記の

事項を遵守し,各温度クラスについては異なる温度表示器を使用する。

4.2 

特性 

4.2.1 

無臭・無味 

無臭・無味は,必須事項ではないが

附属書 に示す。

4.2.2 

温度に従った分類 

ショーケースの温度クラスは,

表 に規定するいずれかの分類に適合するものとする。温度クラスは,

5.3.3

に規定する試験条件及び方法に従って検証する。

注記  附属書 は,条件を試験室内と店舗とで比較している。

表 1MS パッケージ温度クラス 

単位  °C

クラス

最も暖かい MS パッケージの
最高温度 θ

ah

の上限温度

図 25 参照)

最も冷たい MS パッケージの
最低温度 θ

b

の下限温度

図 25 参照)

最も暖かい MS パッケージの
最低温度 θ

al

の上限温度

図 25 参照)

L1

−15

−18

L2

−12

−18

L3

−12

−15

M1

+5

−1

M2

+7

−1

H1

+10

+1

H2

+10

−1

S

特殊分類

4.2.3 

霜取り 

庫内の表面(テストパッケージの表面を除く。

)の氷,霜又は雪の蓄積及び排出した霜取り水がたまるこ

とは,手動で霜取りをするようになっているショーケースを除いて,ショーケースの特性を損なうことに

なるので発生しないようにする。このことは,5.3.3.3 に規定する試験条件及び方法に従って検証する。

霜取り手順案(自動又は手動)は,温度特性に影響を与えないようにする。

手動霜取りをするショーケース又はその部品について,製造業者は,霜取りシステムの正しい操作に必

要な全ての情報を提供する。

4.2.4 

水蒸気の結露 

ショーケースの特性は,水蒸気の結露によって損なわれないようにする。水蒸気の結露量は,5.3.4 に規

定する試験条件及び方法に従って検証する。

4.2.5 

消費電力量 

消費電力量及び冷凍能力は,製造業者が指定する。

直接消費電力量(DEC)は,5.3.5 及び 5.3.6 に規定する試験条件及び方法に従って測定及び計算する。

なお,冷凍機がショーケースと別置きになっている場合は,冷凍・冷蔵消費電力量(REC)及び総消費

電力量(TEC)を,同様に測定する。


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試験 

5.1 

一般 

ショーケースの特性を検証する場合,試験及び検査は全て同一のショーケースについて行わなければな

らない。これらの試験及び検査は,個々の特性の調査のために個別に実施することもできる。

試験及び検査の概要を

表 に示す。

表 2−試験及び検査の概要 

試験及び検査

この規格の構造及び

特性の細分箇条

試験方法

注記

気密性試験

4.1 5.2.2 

無臭・無味

4.2.1 

附属書 

試験室外

5.2 参照)

温度

4.2.2 5.3.3 

霜取り

4.2.3 5.3.3 

水蒸気の結露

4.2.4 5.3.4 

消費電力量

4.2.5 5.3.5

及び 5.3.6 

試験室内

5.3 参照)

試験室外で実施してもよい試験は,構造特性,寸法及び無臭・無味の検査である。 
試験室内で実施する試験では,次の特性の測定を行う。

−  温度及び霜取り 
−  水蒸気の結露 
−  消費電力量

−  冷凍能力 
これらの測定は,同時に実施することが望ましい。

5.2 

試験室外試験 

5.2.1 

一般 

試験室外で実施してもよい試験は,構造特性,寸法及び無臭・無味の検査である。

5.2.2 

ドア及び蓋の気密性試験 

気密性をもたせるためのドア又は蓋の有効性は,

次によって試験する

(ショーケースは運転していない)

幅 50 mm,厚さ 0.08 mm 及び適切な長さの紙帯を,シールのいずれかの地点で挿入する。ドア又は蓋を,

通常どおりにシールの上で閉じた状態で,紙帯が自由にスライド移動できてはならない。

注記 1  気密性を確保するためのドアをもつショーケースの中には,ショーケース内部での圧力低下

を補うために,短時間だけ空気の通過を許す減圧弁を装備しているものがあることに注意が

必要である。こうした弁については,試験は不要である。

注記 2  閉じた状態にあり,かつ,内部から照明されている場合は,ショーケースとのシールの接点

を検査することで,最も好ましくない地点をみつけることができる。

5.2.3 

長さ寸法,面積及び容積 

運転は,していないが,温度が 16  ℃と 30  ℃との間に維持されている場所にあるショーケースで,測定

を行わなければならない。

脱着式の端部をもつショーケースについては,全体寸法を端部付き及び端部なしで示さなければならな

い。ショーケースが高さ調節のためのジャッキ又はその他の部品を備えている場合,測定する高さは,シ

ョーケースの設置に必要とする最小高さでなければならない。

定格内容積を測定する場合,冷凍棚面積の計算に使用する棚を含めたショーケースの適正機能に必要な


10

B 8631-2

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部品を設計の意図のとおりに取り付けて,これらの部品が占有するスペース分の容積を差し引く。

総陳列面積(TDA)は,

附属書 に従って計算する。食品の可視性(VPA)は,附属書 に従って計算

する。

5.3 

試験室内試験 

5.3.1 

一般条件 

5.3.1.1 

試験室の一般設計,壁,床及び放射熱 

試験室の最小有効寸法(長さ,幅及び高さ)は,試験対象のショーケースの全体寸法(長さ,奥行き及

び高さ)及びショーケースの陳列用開口の位置条件によって異なる(5.3.2.1 参照)

試験室の壁,天井及び全ての間仕切りは,明るい半光沢の色とする。壁,天井及び間仕切りの表面温度

と同一高さで測定した空気温度との差は±2 K とする。床から 1 m の高さで 600±100 lx に相当する蛍光灯

を設け,試験期間中続けて点灯する。

新しい試験室を製作製造する場合の最低断熱レベルは,60 mm の硬質ポリウレタンフォーム(熱伝導率

λ=0.03 W/m℃)に等しいものを使用することが望ましい。

床は,コンクリート又は熱的にそれと同等以上の材料によるものとすること及び/又は外部気候条件が

床温度に影響を与えないように十分に断熱することとする。

5.3.1.2 

試験室外囲条件の定義 

5.3.1.2.1 

試験室外囲条件 

試験は,

表 による外囲条件のいずれかで実施しなければならない。

試験中,試験室は,温度及び湿度の値をそれぞれ,規定の外囲条件測定点(5.3.1.2.2 参照)における温

度の±1 K,及び相対湿度の±5 %に維持できなければならない。

表 3−外囲条件 

試験室外囲 
条件クラス

乾球温度

相対湿度

%

露点

乾燥空気における

水蒸気質量

g/kg

0 20  50  9.3

7.3

1 16  80 12.6

9.1

2 22  65 15.2  10.8 
3 25  60 16.7  12.0 
4 30  55 20.0  14.8 
5 40  40 23.9  18.8 
6 27  70 21.1  15.8 
7 35  75 30.0  27.3 
8 23.9 55 14.3  10.2

注記  乾燥空気における水蒸気質量は,ショーケースの性能及び消費電力量に影響を与

える主要な点の一つである。店舗条件との比較については,

附属書 も参照する。

5.3.1.2.2 

外囲条件測定点 

周囲温度及び相対湿度の測定点は,

図 1∼図 に従って,ショーケースの長さに沿った中央点とする。

典型的なアイランドショーケースの場合,温度は両側で測定する(

図 参照)。

冷凍機内蔵形ショーケースの場合,空気そらせ板又はその他の適切な手段によって,コンデンサの高温

気流及びショーケース低温部からのふく射が測定点における温度に影響を与えることを防止しなければな

らない。


11

B 8631-2

:2011

単位  mm

図 1−平形ショーケース,壁置形ショーケースの代表的な二つの例及び 

対面販売形ショーケースの一つの例における外囲条件測定点 


12

B 8631-2

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単位  mm

図 2−平形ショーケース,アイランドショーケースの代表的な二つの例における外囲条件測定点 

単位  mm

図 3−多段形オープンタイプショーケースの代表的な一つの例における外囲条件測定点 


13

B 8631-2

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単位  mm

図 4−リーチインショーケースの代表的な一つの例における外囲条件測定点 

5.3.1.3 

テストパッケージ及び寿命 

試験を実施する場合は,直方体の形状のテストパッケージを使用しなければならない。

テストパッケージの寸法及び質量は,包装を含めて

表 による。

新しいテストパッケージの許容差は,次のとおりとする。

−  長さ寸法 12.5 mm∼50 mm については,±2 mm

−  長さ寸法 100 mm∼200 mm については,±4 mm

−  質量については,±2 %

表 4−テストパッケージの寸法及び質量 

寸法

mm

質量

g

種類

12.5×50×100 62.5

ハーフ MS パッケージ

25×50×100 125 MS パッケージ

50×100×100 500

50×100×200 1 000

次のパッケージは,ショーケース陳列を完全なものとするための充填物として使用してもよい。

25×100×200

37.5×100×200

500 
750


14

B 8631-2

:2011

使用頻度及び積載圧力のために,パッケージの寸法及び質量が変化することがある。テストパッケージ

について,年に 1 回,次の許容差に適合することを確認しなければならない。テストパッケージが,次の

三つの許容差の一つを超えていることが分かった場合は,交換しなければならない。

a)

質量損失  5 %

b)

包装材上  目視できる孔がない。

c)

長さ寸法の変化

1) 12.5

mm∼50 mm については,±4 mm

2) 100

mm∼200 mm については,±8 mm

各テストパッケージは,充填材及び包装材で構成する。

充填材の含有物は,1 000 g 当たり次による。

−  オキシエチルメチルセルローズ  230.0 g

−  水  764.2 g

−  塩化ナトリウム  5.0 g

−  p クロロメタクレゾール  0.8 g

この材料の氷点は,−1  ℃である(この熱特性は,牛肉の赤身に対応している。

。285 kJ/kg という比エ

ンタルピー値は,温度(−1±0.5)℃に対応しなければならない(

図 5,表 及び表 参照)。

充填材の調整中の蒸発分を補うために,約 4 %の水を追加することが望ましい。

包装材は,プラスチックシート又は周囲媒体との湿度交換が無視できるほど小さいその他の適切な材料

で,表面放射率は,25  ℃で 0.9±0.05 とする。

簡単にシールできる,厚さが 120 μm の高圧ポリエチレンを一層と,厚さが約 12.5 μm のポリテレフタレ

ート外装シートとを接着した,ラミネートシートを使用することが望ましい。充填後は,ラップシートを

シールしなければならない。

パッケージ材料の構成と上記の特性との対応については,供給業者又は独立の試験所が証明することが

望ましい。


15

B 8631-2

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記号 
X  温度,℃ 
Y  比エンタルピー,kJ/kg

図 5−テストパッケージの熱特性 

表 5−テストパッケージの温度及び比エンタルピー 

温度

比エンタルピー

kJ/kg

−40

−30 
−25 
−20

−18 
−16 
−14

−12 
−10

−9

−8 
−7 
−6

−5 
−4 
−3

−2 
−1

0

+10 
+20

0

19 
28 
39 
43 
49 
55 
63 
73 
79 
85 
93

102

114

129 
152 
194 
285 
297 
334 
371


16

B 8631-2

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表 6−テストパッケージの温度及び比エンタルピーの増加 

温度範囲

比エンタルピーの増加

kJ/kg

−30∼−20 20±2

+10∼+20 37±4

−30∼+20 352±7

5.3.1.4 MS

パッケージ 

表 で規定した 125 g テストパッケージ(25 mm×50 mm×100 mm)の温度測定ができるように,温度

センサをテストパッケージの幾何学的中心に充填物と直接接触するように挿入する。外部からの熱伝導を

最小限に抑え,充填物の酸化及び質量の原因となる温度センサを通すための包装材の孔からの空気侵入を

避けるため,その部分をアルミニウムはくでシールするなど,あらゆる注意を払わなければならない。こ

れらのテストパッケージを MS パッケージという(

図 参照)。

上記のような危険性を避けるため,

125 g テストパッケージの代わりに 62.5 g テストパッケージを 2 個用

いて,MS パッケージ 1 個としてもよい。

使用頻度及び積載圧力のために,テストパッケージの寸法及び質量が変化することがある。全ての MS

パッケージについて,年に 1 回,5.3.1.3 に規定した許容差に適合することを確認しなければならない。い

ずれかの MS パッケージが,規定した許容差の一つを超えていることが分かった場合は,交換しなければ

ならない。

単位  mm

図 6MS パッケージ 

5.3.1.5 

計器,測定機器及び測定精度 

全ての測定は,校正済みの計器を用いて実施しなければならない。

−  温度測定は,±0.5 K の精度で記録計によって記録する。外囲温度は,質量が 25 g で,最小外側面積

(直径=高さ=約 15.2 mm)の,すずめっきした銅又は黄銅の円柱の中心にセンサを挿入して測定す

る(

図 参照)。

特に,間接タイプの冷凍システムと接続するように意図されたショーケースとの試験の場合は,二

次冷媒の温度の測定は,±0.1 K の精度で行う。

− 1

m

2

当たりの光束は,±10 %の精度で測定する。

−  圧力は,±1 %の精度で測定する。

−  相対湿度は,±3 %の精度で測定する。

−  消費電力量は,±2 %の精度で測定する。


17

B 8631-2

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−  時間測定は,60 秒以下の間隔を読み取れる時間計を用いて行い,測定の精度は,±1 %とする。

冷媒質量流量,入口/出口温度,入口及び吸込圧力を測定するための時間間隔は,20 秒とする。

−  空気速度は,精度 10 %,0∼1.5 m/s の範囲内での最低感度が 0.03 m/s の試験所形計器を用いて,選定

した外囲条件の温度における水平流を測定する。

−  質量流量は,±1 %の精度で測定する。

単位  mm

図 7−空気温度測定用メタル 

5.3.2 

試験ショーケースの準備及び一般試験手順 

5.3.2.1 

ショーケースの選択,設置及び試験室内の位置決め 

試験しようとしている冷凍・冷蔵ショーケースは,それが試作品でない場合,在庫品又は通常生産品の

中から選択するものとし,また,構造及び調整の点で代表的なものでなければならない。

ショーケースは,通常の使用に必要な全ての構成部品を含め,可能な限り,実際の使用時に設置するよ

うに,また,製造業者の指示に従って,組立,設定及び据付けをしなければならない。通常の使用に必要

な全ての常設附属品は,それぞれの場所に取り付けなければならない。

ショーケースは,次のように位置決めしなければならない(

図 参照)。

−  長さが 1.6 m 未満のリーチインショーケース及び平形クローズドタイプショーケースの場合,

X≧1.5 m

及び B≧0.5 m とする。

−  その他のショーケースの場合,X=2 m 及び B≧1 m とする。

−  ショーケースファミリ:VC1,VC2,VC3,VF1,VF2,YC1,YC2,YF1,YF2,YM5,YM6 に分類

される(JIS B 8631-1 

附属書 参照),オープンタイプの多段形ショーケース及び上部オープン構造

をもつデュアルケースの場合,Y≧1.5 m とする。

−  ショーケースファミリ:HC1,HC2,HC3,HC4,HC5,HC6,HC7,HC8,HF1,HF3,HF4,HF5,

HF6,HF7,HM9,VC4,VC5,VF4,YC3,YC4,YF3,YF4,YM7,YM8 に分類される(JIS B 8631-1

附属書 参照),平形ショーケース,リーチインショーケース及び上部ガラスドア構造をもつデュ

アルケースの場合,Y≧0.8 m とする。

−  A≧0.8 m

A≧1.5m の場合は,Aが推奨配置

−  C≧ショーケース高さ+0.5 m(多段形ショーケースの場合)

壁に背を向けて設置するよう意図されたショーケースの場合,内蔵コンデンシングユニットをもつショ

ーケースの運転状態を 5.3.2 に従って確認,又は水蒸気の結露を 5.3.4 に従って確認するために,ショーケ

ース背面又は背面から製造業者の指定する距離 d

p

をとり,側壁用間仕切りを設置しなければならない。


18

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単位  mm

記号 
d

p

  製造業者が指定する間仕切りの距離

1

風上側側壁

2

風下側側壁

3

ショーケースと同じ長さ及び同じ高さの側壁用間仕切り

a

気流は開口の面と平行

図 8−試験室内のショーケースの位置 

5.3.2.2 

空気流動 

5.3.2.2.1 

空気流動 

試験室内の空気流動は,

実用に近い状態で開口面に平行で,

ショーケースの長手方向の軸に平行とする。

また,ショーケースの運転停止時の空気流動は,

図 に示す(A−A’)に沿ってどの位置でも 0.2±0.1 m/s


19

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とする。

扉が一つのクローズドタイプのショーケースでは,空気流動は,扉を開けたとき空気が流れ込むような

方向とする。扉が二つ以上のクローズドタイプのショーケースでは,空気流動は,少なくとも半分の数の

扉を開けたとき空気が流れ込むような方向とする。

単位  mm

記号 
A-A’  空気速度測定のためのライン 
X-X’  ショーケースの上部端と下部端とを結ぶ基準線 
1

コンデンシングユニットの想定設置位置

a

開口の面に平行なエアカーテン

図 9−空気流動 

5.3.2.2.2 

温度勾配 

試験室内の温度勾配は,ショーケースの運転を開始する前に測定し,垂直方向での温度差は,1 m ごと

に 2  ℃以下とする。また,床上と天井下とで測定した温度の差は,6 K 以内とする。


20

B 8631-2

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5.3.2.3 

ショーケースへの積み込み 

5.3.2.3.1 

一般 

図 10∼図 23 に示すように,ショーケースにテストパッケージ及び MS パッケージ(5.3.1.4 参照)をロ

ードリミットまで積み込む。これらのパッケージは,あらかじめ試験中に予想される温度に等しい温度に

しておく。

夜間はスイッチを切っておくように意図しているショーケースの場合は,ならし運転中(5.3.2.4 参照)

許容差(−0  ℃,+2  ℃)の MS パッケージの温度クラスの下限に等しい温度で,テストパッケージを積

み込まなければならない。

テストパッケージは,1 000 g 及び 500 g のパッケージを使用することが望ましい。

ショーケース陳列を完全なものとするために,

次のサイズのテストパッケージを充填物として使用する。

− 25

mm×100 mm×200 mm

− 37.5

mm×100 mm×200 mm

テストパッケージは,均一なレベルになるように配置しなければならない。

各冷凍・冷蔵棚の部分には,ショーケース内の気流の方向で,長手 200 mm×(ショーケース奥行き)

の寸法の列を形成するようにテストパッケージを配置する。

パッケージの列の間及びショーケース内部の端部の壁との間には,25 mm±5 mm の有効間隔を残さなけ

ればならない。

通常の気流及び熱伝導に対する影響が最小である場合は,パッケージの位置決めに厚さ約 25 mm の間仕

切りを用いてもよい。

長手方向の,残りの空きスペースは,1,2 列の 100 mm∼300 mm の幅をもったテストパッケージで埋め

るものとする。

奥行き方向の,幅が 25 mm 未満の残りのスペースには,二つの MS パッケージの間のほぼ中間に,木製

の垂直デバイダを詰める。

積み込み高さが 500 mm を超えるカートインショーケース又はオープンタイプのショーケースの場合は,

ある程度,木(例参照)を積み込んでもよい。各層の厚さは,規定しない。

例 200

mm×50 mm×(積み込み奥行き)の,十分な耐水性のあるニス塗りの外装等級のブナ合板

MS パッケージの列及び隣接の列へのテストパッケージの積み込みを支持するために,金属グリッドを

使用することができる。

5.3.2.3.2 

積み込み高さ 

冷凍・冷蔵ショーケースの積み込み高さは,次による。

a)

平形ショーケースの場合,積み込み高さはロードリミットで定義される高さに等しくし,許容差は,

0

15

mm とする(図 10 及び図 12∼図 17 参照)。

b)

最低でも棚を二つもつオープンタイプの多段形ショーケースの場合,積み込み高さは棚の間の自由高

さ−25 mm に等しいものとし,許容差は,

0

25

 mm とする(図 18∼図 20 及び図 22 参照)。

c)

多層積み上げに適さない,影響を受けやすい食品を対象とする全てのオープンショーケースの場合,

積み上げは,100 mm の高さにする(

図 11 及び図 21 参照)。

d)

クローズドタイプの多段形ショーケースの場合,積み上げ高さは棚上方の最大自由高さの半分に等し

くし,許容差は,

25

0

 mm とする(図 23 参照)。

5.3.2.3.3 MS

パッケージの位置 

5.3.2.3.3.1 

一般 


21

B 8631-2

:2011

MS パッケージは,図 10∼図 23 に示す位置に置かなければならない。

5.3.2.3.3.2 

長手方向 

棚の長手方向については,次による。

a)

ショーケースの長さが 700 mm 以下の場合,MS パッケージは,その中心軸が各ショーケースの側壁か

ら 75 mm の箇所となるような,二つの側断面上に積み込まなければならない。

b)

ショーケースの長さが 700 mm を超える場合,許容差 75 mm を確保しながら,第 3 の側断面をショー

ケースの長手方向中間部に置かなければならない。ショーケースの中央部分に機械的構造物がある場

合,この第 3 の側断面であって,かつ,後部パネル側におかれている MS パッケージを,325 mm だけ

試験室の風下側に移動させなければならない。

5.3.2.3.3.3 

奥行方向 

棚の奥行方向については,次による。

a)

棚の奥行きが 550 mm 以下の冷凍・冷蔵ショーケースの場合,MS パッケージは,その中心軸が次に示

す二つの縦断面内に入るようにする。

1)

アイランド設置のショーケースの場合は,積み込み面から 150 mm の箇所(

図 14 及び図 15 参照)。

2)

その他のショーケースの場合は,後部パネルから 50 mm の箇所(

図 10∼図 13 及び図 16∼図 23)。

b)

棚の奥行きが 550 mm 超の冷凍・冷蔵ショーケースの場合,第 3 の縦断面を,ベースデッキ又は棚の

奥行きの中程に,次のいずれかの許容差を設ける。

1)

冷気強制循環形ショーケースの場合,吹出し側から d/2

100

0

+

mm(図 10∼図 12,図 14 及び図 18∼図

23

参照)

2)  2

台の蒸発器又は対称的レイアウトをもつ冷気自然対流形ショーケースの場合,d/2±50 mm(

図 15

図 17 参照)。

3)

その他の冷気自然対流形ショーケースの場合,蒸発器側から d/2

100

0

+

mm(図 13 参照)。

c)

高さ方向には,ベースデッキ及び各棚について,MS パッケージを最下層及び最上層の積み込み層に

積み込む。MS パッケージの中心軸間の距離が 400 mm を超える場合,別の MS パッケージの層を導入

する(

図 17,図 19,図 20 及び図 22 参照)。

d)

最低四つの棚をもつショーケースで,そのうちの二つ以上が次の条件を満たし,全く同一の棚とみな

される場合。

1) 

同一の形状及び同一のサイズ(長さ,奥行き及び積み重ね高さ)

2) 

同一の気流設計(吹出し及び吸込み)

3) 

同一の熱放射伝達条件,特に,上下の照明装置の位置及び熱負荷が同じである。

MS パッケージの位置は,次のとおりとする。

二つの同じ棚をもつ場合  下側の棚上(図 19 参照。ここでは,上から 2 番目及び 3 番目の棚が同

じである)

三つの同じ棚をもつ場合  中央の棚上(図 20 及び図 23 参照。ここでは,上から 2 番目,3 番目

及び 4 番目の棚が同じである)


22

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 10−冷気強制循環形セルフサービス形(平形,オープン) 


23

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 11−繊細な食品のための冷気強制循環形セルフサービス形(平形,オープン) 


24

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 12−冷気強制循環形対面形(平形) 


25

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 13−冷気自然対流形対面形(平形) 

単位  mm


26

B 8631-2

:2011

単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 14−冷気強制循環形オープンアイランドショーケース(平形,オープン) 

単位  mm


27

B 8631-2

:2011

単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

図 15−冷気自然対流形オープンアイランドショーケース(平形,オープン) 


28

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ

図 16−平らなベースデッキに配管のある又はない,ガラストップ式アイランドショーケース 

(平形,クローズド) 


29

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

ロードリミットラインの高さ

1 MS パッケージ

図 17−段差のあるベースデッキに配管のある又はない,ガラストップ式アイランドショーケース 

(平形,クローズド) 


30

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

棚の間の自由高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 18−冷気強制循環形セミ多段式ショーケース(多段形,オープン) 


31

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

棚の間の自由高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 19−冷気強制循環形多段式ショーケース(多段形,オープン) 

単位  mm


32

B 8631-2

:2011

単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

棚の間の自由高さ

1 MS パッケージ 
a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 20−冷気強制循環形多段式ショーケース(多段形,オープン) 


33

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

1 MS パッケージ 
2

ミラー

a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 21−繊細な食品のための冷気強制循環形多段式ショーケース 

(多段形,オープン) 


34

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

棚の間の自由高さ

1 MS パッケージ 
2

グリッド

3

木材

a

開口(長手方向)に平行な気流

b

気流の方向

a)

  5.3.2.3.3.2 b)の場合に適用する。

図 22−冷気強制循環形カートインショーケース(多段形,オープン) 

単位  mm


35

B 8631-2

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単位  mm

記号 
l

ショーケースの長さ

d

ベースデッキの奥行き

h

棚上方の最大自由高さ

1 MS パッケージ 
a

気流の方向

図 23−リーチインショーケース(多段形,クローズド) 


36

B 8631-2

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5.3.2.4 

ならし運転 

別置式コンデンシングユニットをもつショーケースを試験する場合,運転条件は,ショーケースの製造

業者が指定した条件に適合するものでなければならない。

調整式自動コントローラは,ショーケース内で必要な温度クラスに達することができるように設定しな

ければならない。コントローラが調整式でない場合は,引き渡された状態のままでショーケースを試験し

なければならない。

製造業者が推奨する通常の霜取り手順に従わなければならない。試験を開始する前に,ショーケースの

スイッチを入れ,ショーケースにパッケージを積み込まず,また冷凍システム,コントロール又は霜取り

操作に誤作動を起こすことなく,規定の外囲条件で 2 時間以上運転する。その他の点では,これに応じて

ならし運転を継続しなければならない。

ならし運転期間の後,試験のために,ショーケースにテストパッケージ及び MS パッケージを,5.3.2.3

に従って充填する。

積み込み後,安定条件に達するまで(5.3.2.5 参照)及び試験時間(5.3.2.6 参照)

,ショーケースを運転す

る。MS パッケージの温度を記録している間,試験室を 5.3.1 に規定する望ましい外囲条件に維持しておか

なければならない。

夜間はスイッチを切るように意図したショーケースの場合は,安定条件に達しないことがあると認識さ

れている。パッケージを充填しないで 2 時間ならし運転をした後,試験時間が始まる前に,積み込み後 2

時間以上,これらのショーケースを運転しなければならない。

5.3.2.5 

安定条件 

温度は周期的に変動し,また,この周期の長さは 2 回の連続した霜取り期間の間の時間によって左右さ

れる。

各 MS パッケージにおいて,温度曲線の対応する各点での温度が 24 時間の間に±0.5 K の範囲内で一致

した場合,ショーケースが安定した運転条件に達したと判断する。

図 24−安定条件の判別方法 

5.3.2.6 

試験時間 

試験時間は,次に示す期間とする。

a)

夜間はスイッチを切るように意図したショーケースの場合,12 時間以上

b)

クローズド及びその他全てのショーケースの場合,安定した条件下で,24 時間以上

5.3.2.7 

照明及びナイトカバー 

照明及びナイトカバーは,次による。

a)

ショーケースに照明が取り付けてある場合,次のように,5.3.35.3.6 に従って試験を実施する。


37

B 8631-2

:2011

1)  1

回目の試験  ショーケースの照明を 24 時間継続的に点灯させる。

2)  2

回目の試験  ショーケースの照明を 12 時間点灯させ,次に,ショーケースの照明を 12 時間消灯

させる。

b)

オープンショーケースでナイトカバーが供給されている場合は,次によって試験を実施する。

1)  1

回目の試験  ナイトカバーを外して,ショーケースの照明を 24 時間継続的に点灯させる。

2)  2

回目の試験  ナイトカバーを外して,ショーケースの照明を 12 時間点灯させ,次に,ナイトカバ

ーをかけて,ショーケースの照明を 12 時間消灯させる。

5.3.2.8 

附属品 

性能向上のための附属品が装備されている場合は,個別の追加試験を実施し,この試験を箇条 に規定

する試験報告書に記載する。

5.3.2.9 

液冷媒の入口条件 

ショーケース入口における液冷媒の温度は,規定の試験室温度を 10 K 以上超えてはならない。試験中,

フラッシュガス状態が生じてはならない。この状態は,観察によって確認しなければならない。

5.3.2.10 

電源 

電源の許容差は,銘板に示されているか,又はその他の方法で明示されている公称値に対して,電圧で

±2 %,周波数で±1 %とする。

5.3.2.11 

同一室内の複数のショーケースの試験 

同一室内で複数のショーケースを試験する場合は,各ショーケースを取り巻く条件が,5.3.1 及び 5.3.2

に規定する試験事項に確実に適合するように,

間仕切りの使用などの適切な措置を講じなければならない。

5.3.3 

温度試験 

5.3.3.1 

試験条件 

5.3.1

及び 5.3.2 に規定しているようにショーケースを位置決めして,積み込みを行い,製造業者の指示

に従って,使用のために意図されている試験室外囲条件(5.3.1.2.1 参照)に適合する条件で運転し,次に,

5.3.2.6

に規定する試験時間運転して,この期間中に測定値を記録する。照明及びナイトカバーがある場合

は,これらを 5.3.2.7 に従って操作しなければならない。

5.3.3.2 

クローズドタイプの冷凍・冷蔵ショーケース 

クローズドタイプの冷凍・冷蔵ショーケースの試験は,ドア又は蓋の数に関係なく,ショーケースの完

成品について必ず実施しなければならない。各ドア又は蓋は,1 時間に 6 回開放する。複数のドア又は蓋

が試験対象のショーケースに備わっている場合は,ドア又は蓋を開放する順序を交互にする。すなわち,

ドアが二つの場合は,ドア 1 を 0 分時点で,ドア 2 を 5 分時点で,ドア 1 を 10 分時点で,ドア 2 を 15 分

時点というように開放する。

ドアは,60°の角度以上に開放しなければならない。

ドア又は蓋は,合計 6 秒間,開放したままにしておかなければならない。この間,ドアを 60°を超える

角度で 4 秒間,開放状態に維持しなければならない。

開放サイクルの開始時に,各ドア又は蓋を 3 分間,開放しなければならない。ショーケースが複数のド

ア又は蓋を備えている場合は,各ドア又は蓋を,順次,3 分間開放しなければならない。

試験時間中,ドア又は蓋を,24 時間当たり 12 時間,周期的に開放しなければならない。

クローズドショーケースの場合は,5.3.2.7 a) 2)の試験だけを適用する。

5.3.3.3 

霜取り点検 

次の霜取り期間の終了時の温度試験期間の後,クローズドショーケースの場合には,開放終了後 12 時間


38

B 8631-2

:2011

以上経過してから,ショーケースのスイッチを切らなければならず,また必要な場合は,できる限り速や

かに棚卸しをしなければならない。テストパッケージを除いた,庫内の全ての表面に,水,氷,霜又は雪

が残っているかを,必要ならば附属品及び部品を取り外した後に試験する。

水,氷,霜又は雪が明らかな場合,及び温度試験実施レベルが維持されていない場合,又はどちらか一

方の場合は,同一の試験条件で,またコントローラに調整を加えることなく,第 2 の試験時間について試

験を続ける。

5.3.3.4 MS

パッケージの温度曲線 

全ての MS パッケージの温度記録から,次の曲線を時間の関数として描く。

a)

最も温かい MS パッケージ(最も高いピーク温度をもつ MS パッケージ)の温度(

図 25 参照)。

b)

最も冷たい MS パッケージ(最も低い最低温度をもつ MS パッケージ)の温度(

図 25 参照)。

c)

全ての MS パッケージの算術平均温度(

図 26 参照)。

その他の全ての MS パッケージの温度が,必要に応じて参照できなければならない。

複数の温度クラスをもつショーケースの場合,曲線 a,b 及び c は,各温度クラスごとに別々に作成する。

記号 
θ

温度

θ

ah

  最も温かい MS パッケージの最高温度

θ

b

  最も冷たい MS パッケージの最低温度

θ

al

  最も温かい MS パッケージの最低温度

t

時間

T  試験時間 
a

最も温かい MS パッケージの温度曲線

b

最も冷たい MS パッケージの温度曲線

図 25−最も温かい及び最も冷たい MS パッケージの温度(曲線 及び b 


39

B 8631-2

:2011

記号 
θ

温度

θ

m

  平均温度

t

時間

T  試験時間 
c

全ての MS パッケージの算術平均温度曲線

図 26MS パッケージの算術平均温度(曲線 c 

5.3.3.5 

平均温度の計算 

全ての MS パッケージの測定試料 における平均瞬間温度 θ

cn

図 26 の曲線 c)は,次の式によって求め

る。

( )

=

=

maxc

1

maxc

c

1

K

k

n

k

n

K

θ

θ

ここに,

n: 瞬間測定試料に対する時係数

k: 個々の MS パッケージに対する係数

K

maxc

全ての MS パッケージの数

(θ

k

)

n

測定試料 における MS パッケージ の瞬間測定温度。

これらの平均瞬間温度から,試験期間における全ての MS パッケージの算術平均温度 θ

mc

は,次の式に

よって求める。

=

=

max

1

c

max

mc

1

N

n

n

N

θ

θ

ここに,  N

max

は,試験時間中に採取した測定試料数である。

この式は,試験期間中の時間間隔が一定の場合にだけ有効である。

5.3.4 

水蒸気の結露試験 

5.3.4.1 

試験条件 

5.3.1

及び 5.3.2 に規定しているようにショーケースを位置決めして,積み込みを行い,製造業者の指示

に従って,使用のために意図されている試験室外囲条件(

表 参照)に適合する条件で運転し,次に,5.3.2.6

に規定する試験期間運転し,この期間中に測定値を記録する。照明及びナイトカバーがある場合は,これ

らを 5.3.2.7 に従って操作しなければならない。この試験は,温度試験中に実施してもよい。

結露防止ヒータが装備されていて,使用者がそのスイッチをオン・オフできる場合は,そのスイッチを

入れてはならない。ただし,ショーケースの水蒸気の結露試験を行っているときに外部に水が流れている


40

B 8631-2

:2011

ときは,結露防止ヒータのスイッチをオンにして試験を繰り返さなければならない。

試験を開始する前に,ショーケースの全ての外面を清浄な布で拭って乾燥させる。ショーケースに,自

動霜取り器が装備してある場合は,

結露が最も発生する可能性のある期間に合わせて試験期間を選択する。

5.3.4.2 

試験結果 

試験報告書が,試験期間を通じて,結露した水蒸気がテストパッケージと直接接触しているか,又はこ

れに滴下しているという証拠がなく,また,水蒸気の結露を検出する方法に従って次の結果が得られてい

るのであれば,ショーケースは合格とみなす。

a)

隣接しているかどうかに関係なく,全てのショーケース表面は,規定の外囲条件(

表 参照)におけ

る露点を超えるレベルに温度を維持するための断熱,換気,加熱などの措置によって湿気がないまま

である。

b)

実際的にどこの内面にも,湿気の集中又は氷結がない。

c)

霜取り中に定期的にミストで覆われるミラーが,冷凍サイクルに戻るときは気化によって明瞭になる。

5.3.4.3 

結果の表現 

試験期間中,ミスト,水滴又は水が流れていることを示す外面の輪郭を描いて,それぞれ,F,D 及び R

の文字で表示しなければならない。試験中に全ての表面に現れた結露の最大面積及び度合いを示すコード

化した略図を作成する。

図 27 に示すコードを使用しなければならない。

記号 
F  くもり/ミスト 
D  水滴 
R  水の流れ

図 27−結露コード 

5.3.5 

電力消費試験 

5.3.5.1 

試験条件 

5.3.1

及び 5.3.2 に規定しているようにショーケースを位置決めして,積み込みを行い,製造業者の指示

に従って,使用のために意図している試験室外囲条件(

表 参照)に適合する条件で運転し,次に,5.3.2.6

に規定する試験時間運転し,この期間中に測定値を記録する。照明及びナイトカバーがある場合は,これ

らを 5.3.2.7 に従って操作しなければならない。

この試験は,温度試験中に実施しなければならない。

5.3.5.2 

コンデンシングユニットを内蔵したショーケース 

コンデンシングユニットを内蔵したショーケースの場合は,直接消費電力量(DEC)は,コンプレッサ


41

B 8631-2

:2011

の消費電力量を含むので,総消費電力量(TEC)に等しい。冷凍・冷蔵消費電力量(REC)は,これらの

ショーケースについては規定しない。

kWh/24 h 単位で報告するコンプレッサ消費電力量は,コンプレッサスイッチのオン・オフ頻度及び相対

的運転時間(霜取り時間を除く測定サイクル時間全体に対する運転時間の比)を含む TEC を,装備されて

いる全ての電力消費構成部品のスイッチを入れた状態で測定する。

5.3.5.3 

内蔵クローズドタイプショーケース及び内蔵オープンタイプショーケース 

内蔵クローズドタイプショーケース及び内蔵オープンタイプショーケースの場合は,

附属書 JA による。

5.3.5.4 

別置式コンデンシングユニットをもつショーケース 

別置式コンデンシングユニットをもつショーケースの場合は,DEC は REC を含まない。

全ての電力消費構成部品のスイッチを入れた状態で,ショーケースだけの DEC を測定する。

各試験で記録した DEC は,試験時間中に冷凍・冷蔵ショーケースが消費した全ての電力の総和でなけれ

ばならない。

注記  技術上の理由から構成部品の電力を個々に測定することが困難な場合は,直接測定した DEC を

使用することもできる。

5.3.6 

コンデンシングユニットがショーケースと別置式になっている場合の冷凍能力 

5.3.6.1 

試験条件 

5.3.6.1.1 

一般 

5.3.1

及び 5.3.2 に規定しているようにショーケースを位置決めして,積み込みを行い,製造業者の指示

に従って,使用のために意図している試験室外囲条件(

表 参照)に適合する条件で運転し,次に,5.3.2.6

に規定する試験時間運転し,この期間中に測定値を記録する。照明及びナイトカバーがある場合は,これ

らを 5.3.2.7 に従って操作しなければならない。

この試験は,温度試験中に実施しなければならない。

冷凍システムは,次によってショーケースに接続する。

冷媒の入口及び出口の温度は,入口及び出口において,ショーケース外部から 150 mm 以内の位置で管

に直接挿入したか若しくはポケットに挿入した,又は配管と銅製回収ハーフスリーブとの間にクランプし

た温度センサを用いて,測定しなければならない[

図 28 a)及び図 29 a)]。

熱電対又は類似の装置を使用する場合,センサケーブルは,接続ケーブルに対する外部影響が断熱部の

使用によって排除できるように配置する。

温度センサ,接続ケーブル及び配管は,ショーケース出口から,測定点を超えて少なくとも 150 mm の

ところまで断熱する。

液冷媒の質量流量を測定するために,流量計をショーケースの液体入口供給ラインに取り付けなければ

ならない。

試験期間中にショーケースに供給する冷媒が蒸気のない状態であることを検証するために,サイトグラ

スを液体配管の流量計の下流側,及び必要な場合は,任意に上流側に取り付けなければならない。

上記のように,温度センサを流量計の内部又はその(150±10)mm 上流側に取り付け,配管を,少なく

とも 150 mm 上流側で,センサから流量計入口の間で断熱処理しなければならない。

圧力測定は,圧縮式の場合はショーケース出口で,また,間接式システムの場合は入口及び出口の両方

で,ショーケースから少なくとも 150 mm の距離をおいて行わなければならない。

ショーケースに必要な冷凍能力は,精度が±5 %となるように,温度,圧力及び流量の読みから求めな

ければならない。


42

B 8631-2

:2011

5.3.6.1.2 

圧縮式冷凍システムに接続するように意図したショーケースの特定の試験条件 

ショーケースと別置きになっている冷凍システムは,

図 28 a)に従ってショーケースに接続しなければな

らない。

試験のために選択した冷凍システムは,次のように作動できなければならない。

−  製造業者が指定した,運転中のショーケース出口の飽和蒸気圧力又は温度の冷媒を使用する。

−  指定の室温以上 10  ℃を超えない温度でショーケース入口に供給される蒸気でない液冷媒を使用する

か,指定がある場合は,過冷却液を供給する。

両方の条件において,液温度を明示しなければならない。

冷凍サイクル内の油分を最小限にするために,油分離器をコンプレッサ吐出部に取り付けてもよい。

5.3.6.1.3 

間接式冷凍システムに接続するように意図したショーケースの特定の試験条件 

間接式冷凍システムは,

図 29 a)に従って,このシステムに使用するように意図したショーケースに接続

しなければならない。

冷凍システムは,製造業者が指定する温度及び流量で二次冷媒液を供給できなければならない。

霜取り及びサイクリング中,二次冷媒はバイパス弁を介して循環するものとする。

5.3.6.2 

冷凍能力の決定 

5.3.6.2.1 

圧縮式冷凍システムでの使用を意図したショーケース(図 28 参照) 

キロワット表示の瞬時冷凍能力は,各個別の測定事例において,

Φ

n

q

m

 (h

8

h

4

)

と定義する。ここに,は測定試料番号(時系列)を示す(停止中及び霜取り時間には,Φ

n

=0 kW)

単位  mm

a)

  別置圧縮式冷凍システムへの接続 

図 28−圧縮式冷凍システムに接続するショーケース 


43

B 8631-2

:2011

単位  mm

b)

  基準点の位置 c)  測定点を示す圧力エンタルピー図 

記号 
1

流量計

2

温度測定器へ

3

サイトグラス

4

断熱部(温度センサから,少なくとも 150 mm のとこ

ろまで)

5

冷媒循環パイプ

6

温度センサを収容する銅製サーモポケット

(グリセリン又は類似の液体を充填する。

 
a

液冷媒入口

b

冷媒ガス戻り口

c

ショーケースへのパイプ接続部

 
7

膨張装置

8

蒸発器

9

コンプレッサ

10  コンデンサ 
11  受液器 
12  液ガス熱交換器(ある場合) 
13  ショーケース 
 
 
①∼⑧  測定点

図 28−圧縮式冷凍システムに接続するショーケース(続き) 

5.3.6.2.2 

間接式冷凍システムでの使用を意図したショーケース 

キロワット表示の瞬時冷凍能力は,各個別の測定事例において規定する。

Φ

n

q

m

 [(c

o

 θ

o

)−(c

i

 θ

i

)]

ここに,

n: 測定試料(停止中及び霜取り時間には,Φ

n

=0 kW)


44

B 8631-2

:2011

単位  mm

a)

  別置間接式冷凍システムへの接続 

b)

  基準点の位置 

記号 
1

流量計

2

温度測定器へ

3

サイトグラス

4

断熱部(温度センサから,少なくとも 150 mm のとこ

ろまで)

5

冷媒循環パイプ

6

温度センサを収容する銅製サーモポケット

(グリセリン又は類似の液体を充填する。

 
a

二次冷媒液入口

b

二次冷媒液戻り口

c

ショーケースへのパイプ接続部

 
7

熱交換器

8

ショーケース

9

入口弁:冷却中は開,スイッチを切っている間又は 
        霜取り中は閉

10  バイパス弁:冷却中は閉,スイッチを切っている間

            又は霜取り中は開

図 29−間接式冷凍・冷蔵システムに接続するショーケース 


45

B 8631-2

:2011

5.3.6.3 

方法 

5.3.6.3.1 

一般 

キロワットで表した 24 時間の冷凍能力の総和から,次の値が得られる。

a) kWh

表示の全冷凍能力 Q

tot

図 30∼図 32 参照)

=

=

=

max

1

tot

N

n

n

n

Δt

Φ

Q

(停止及び霜取り中は,Φ

n

=0 kW)

b)

連続運転の場合,霜取り直後の時間を除く,冷却時間の 75 %における kWh 表示の定常状態の冷凍能

力 Q

75

図 30 参照)

i

n

i

i

N

n

n

n

Δt

Φ

Q

∑ ∑

=

=

=

=



=

deft

75

1

1

75

圧縮式及び間接式冷凍システムの冷凍能力は,次のように記載しなければならない。

Φ

run

実験室条件における,単独のショーケース設備に必要なキロワット表示の冷凍能力を表す。

Φ

run75

連続運転の場合,実験室条件における,霜取り直後の時間を除く,冷却時間の 75 %における

kWh 表示の連続運転時だけの定常状態冷凍能力。

Φ

24

実験室条件における,キロワットで報告する,連結ショーケース設備で必要な冷凍能力を表

す。

Φ

24

deft

  実験室条件における,キロワット表示のショーケース消費電力量を計算するための冷凍能力

を表す。

5.3.6.3.2 

冷凍能力の決定(図 30∼図 32 参照) 

単独のショーケース設備で必要な冷凍能力

Φ

run

は,運転時間だけ(

t

run

)の間の瞬時冷凍能力の算術平均

によって次の式から求める。

stop

deft

tot

run

tot

run

24

t

t

Q

t

Q

Φ

=

=

冷却時間の 75 %(

t

run75

)の間に単一ショーケース設備で必要な定常状態の冷凍能力は,霜取り直後の時

間を除く運転時間の 75 %(

t

run75

)における,瞬時冷凍能力

Φ

n

の算術平均によって次の式から求める。

rr

deft

75

run

75

run75

)

24

(

75

.

0

75

.

0

t

t

Q

t

Q

Φ

=

=

複数のショーケース設備で必要な冷凍能力

Φ

24

は,運転及び停止時間を含み,かつ,霜取り時間を含む

1

日全体における(

t

run

t

stop

及び

t

deft

,瞬時冷凍能力

Φ

n

の算術平均によって計算できる。

24

tot

deft

stop

run

tot

24

Q

t

t

t

Q

Φ

=

+

+

=

ショーケースの消費電力量を計算するための冷凍能力

Φ

24

deft

は,霜取り時間

t

deft

を除く

1

日全体におけ

る,例えば,運転及び停止時間(

t

run

及び

t

stop

)における瞬時冷凍能力

Φ

n

の算術平均によって次の式から求

める。

deft

tot

stop

run

tot

deft

24

24 t

Q

t

t

Q

Φ

=

+

=

5.3.6.3.3 REC

の計算 

別置圧縮式冷凍システムで使用するように意図したショーケースの場合,一定凝縮温度を

T

c

308.15 K


46

B 8631-2

:2011

35

℃,ただし,計算は絶対温度)として,冷凍・冷蔵消費電力量

REC

RC

は,次の式によって求める。

(

)

(

)

mrun

mrun

c

tot

mrun

mrun

c

deft

24

deft

RC

34

.

0

34

.

0

24

REC

T

T

T

Q

T

T

T

Φ

t

=

=

間接式冷凍システムで使用するように意図したショーケースの場合,圧縮式冷凍システムの蒸発温度

T

mrun

は,ショーケース出口における二次冷媒温度(

θ

i

)よりも低い。測定しない蒸発温度は,次の式によ

って求める。

K

3

i

mrun

=

θ

T

さらに,電力は,二次冷媒を循環させるためのポンプでも消費している。この消費量は測定せず,実際

の二次冷媒回路の設計に左右される。従来,

kWh/24 h

表示のポンピング動力消費電力量

PEC

は,システ

ム内の圧力降下が,ショーケース全体にわたる圧力降下の

2.5

倍に相当し,また,ポンプ効率を

0.5

と仮定

して,次の式によって求める。

(

)

5

.

0

5

.

2

PEC

orun

irun

mrun

p

p

q

v

=

τ

上の式の係数

τ

は,ポンプの運転時間を

1

日当たりの時間数として表している。従来,

τ

は,次のように

決定している。

  τ

19 h/24 h

,ホットブラインによる霜取りシステムの場合

  τ

18 h/24 h

,その他の全システムの場合

十分な(測定)データがないことから,

τ

について規定した値は,予備的に選択したものであり,変更

が必要になる可能性もある。

別置間接式冷凍システムに使用するように意図したショーケースの場合,一定凝縮温度を

T

c

308.15 K

35

℃)として,

kWh/24 h

表示の冷凍・冷蔵全消費電力量

REC

RI

は,次の式によって求める。

(

)

(

)

+

+

=

mrun

mrun

c

deft

24

deft

RI

34

.

0

PEC

5

.

0

24

PEC

REC

T

T

T

Φ

t

注記

直接及び間接システムの両方について,消費電力量計算値は,標準冷凍装置に適用する。冷凍

装置の実際の消費電力量は,一般に標準装置のものと等しくはないが,ショーケースの“順位”

が同じままであることは,数学的に証明できる。

5.3.6.3.4 TEC

の計算 

総消費電力量は,次の式によって求める。

TEC

DEC

REC


47

B 8631-2

:2011

a)

  一定蒸発圧力,発停なし 

b)

  一定蒸発圧力,発停なし,及びナイトカバーを付けた状態で発停あり 

記号 
A 24 時間(参考) 
B  冷却時間(参考) 
C  運転時間(t

run

D  オフ時間(t

stop

E  霜取りオフ時間(t

deft

F  蒸発温度を報告するための運転時間 
G  蒸発温度 
H  瞬時冷凍能力(Φ

n

 
I

冷凍能力(Q

tot

=グラフの下側部分)

J

蒸発器飽和温度の平均(θ

mrun

K  運転時間の最後の 10 %の間における蒸発器飽和温度の平均

θ

min

L  霜取り間の運転時間の 75 %(t

run

75)

M 12 時間のナイトカバーあり 
N 12 時間のナイトカバーなし

図 30−冷凍サイクル−一定蒸発圧力 


48

B 8631-2

:2011

記号 
A 24 時間(参考) 
B  冷却時間(参考) 
C  運転時間(t

run

D  オフ時間(t

stop

E  霜取りオフ時間(t

deft

F  蒸発温度を報告するための運転時間

 
G  蒸発温度 
H  瞬時冷凍能力(Φ

n

I

冷凍能力(Q

tot

=グラフの下側部分)

J

蒸発器飽和温度の平均(θ

mrun

K  運転時間の最後の 10 %の間における蒸発器飽和温度の平均

θ

min

図 31−冷凍サイクル−ポンプダウンを含む発停あり 

記号 
A 24 時間(参考) 
B  冷却時間(参考) 
C  運転時間(t

run

D  オフ時間(t

stop

E  霜取りオフ時間(t

deft

F  二次冷媒中央温度を報告するための運転時間 
G  二次冷媒出口温度(θ

o

 
H  瞬時冷凍能力(Φ

n

I

冷凍能力(Q

tot

=グラフの下側部分)

O  二次冷媒入口温度(θ

i

P  二次冷媒中間温度(θ) 
R  二次冷媒中間温度の平均(θ

mrun

S  運転時間の最後の 10 %の間における二次冷媒中間

温度の平均値(θ

min

図 32−循環する二次冷媒のある冷凍サイクル 


49

B 8631-2

:2011

試験報告書 

6.1 

一般 

試験報告書には,次の測定及び試験の結果を含んでいなければならない。

注記

ショーケースに関しての情報については,7.2 を参照。

6.2 

試験室外での試験 

6.2.1 

ドア及び蓋の気密性試験 

ドア及び蓋の気密性試験は,5.2.2 による。

ドア又は蓋が,効果的にシールされているかどうかを報告する。

6.2.2 

長さ寸法,面積及び容積 

長さ寸法,面積及び容積は,5.2.3 による(

表 参照)。

表 7−長さ寸法,面積及び容積 

内容

記号

単位

小数点以下の桁数

最大外形寸法

L,H,W

mm 0

最大必要設置寸法

mm

0

指定した温度クラスに対して定めた冷凍・冷蔵陳列面積

m

2

 2

陳列開口面積

m

2

 2

総陳列面積 TDA

m

2

 2

食品の可視性(オプション) VPA

m

2

 2

指定した温度クラスに対する定格内容積 L

0

m

3

 3

6.2.3 

無臭・無味の試験(該当する場合) 

無臭・無味の試験は,

附属書 を参照する。

6.3 

試験室内での試験 

6.3.1 

一般試験条件 

一般試験条件は,5.3.1 による(

表 に示す)。

表 8−試験室内での試験の条件 

細分箇条

内容

6.3.1.1 

試験室,試験パッケージ,充填物(木製積み込み)

,MS パッケージ

及び使用した計器が 5.3.1 に従っているという旨の表明

6.3.1.2 

ショーケースのための,試験を実施した試験室の外囲条件

6.3.2 

ショーケースの準備 

ショーケースの準備は,

表 に示す。


50

B 8631-2

:2011

表 9−試験室内での試験のためのショーケースの準備 

細分箇条

内容

記号

単位

6.3.2.1 

図 の表示を用いた試験室内のショーケース位置

XBYA mm

6.3.2.2 

壁に背を向けて設置するショーケースの場合,ショーケース後部の側壁用間
仕切りの位置

d

p

 mm

6.3.2.3 

ショーケースに積み込むときに従った図の番号

6.3.2.4 

温度制御方法,霜取りプロセス,霜取り終了,設定パラメータ及びセンサ位

6.3.2.5 

試験でナイトカバー及び/又は照明を使用するかどうか

6.3.2.6 

コンデンシングユニットが,圧縮式冷凍システム用ショーケースで別置式に
なっている場合,冷媒の国際番号(ISO 817 参照)

コンデンシングユニットが,間接式冷凍システム用ショーケースで別置式に
なっている場合

二次冷媒の化学組成

二次冷媒の濃度

二次冷媒の物理特性

ショーケース入口/出口における比熱

C

i

/C

o

 kJ/kg/℃

6.3.2.7 

密度

ρ 

kg/m

3

6.3.3 

温度試験 

温度試験は,5.3.3 による(

表 10 に示す)。

表 10−試験室内での試験のための温度試験 

細分箇条

内容

記号

単位

6.3.3.1 

ナイトカバー及び/又は照明を装備したショーケースについては,5.3.2.7 

“1 回目”若しくは“2 回目”の試験結果,又は両方の試験結果(後者の場合,
2 組の結果を提供する。)

6.3.3.2 

最も温かい MS パッケージ及び最も冷たい MS パッケージの時間/温度曲線と
極限値 θ

ah

θ

b

,また必要な場合は,θ

al

及び結果として得られたショーケース

分類(5.3.3.4 及び

図 25 参照)

θ

ah

θ

b

θ

al

6.3.3.3 

全ての MS パッケージ(5.3.3.5 及び

図 26)の平均温度

温度表示システム,センサ位置及び表示されている最大値

安定した動作条件において

最も温かい瞬間,霜取り期間中又はその直後

6.3.3.4 

温度表示が中断される条件(例  霜取り中)

6.3.3.5 5.3.3.3

に従った霜取り点検の結果

6.3.4 

水蒸気の結露試験 

水蒸気の結露試験は,5.3.4 による(

表 11 に示す。)。

表 11−水蒸気の結露試験 

細分箇条

内容

記号

単位

6.3.4.1 

ナイトカバー及び/又は照明を装備したショーケースについては,5.3.2.7 

“1 回目”  若しくは  “2 回目”の試験結果,又は両方の試験結果かを明言す
る。後者の場合,2 組の結果を提供する。

6.3.4.2 

結露防止ヒータの手動スイッチがオフになっているか

観察持続時間

h

6.3.4.3 

5.3.4.3

で定義するコード化した略図


51

B 8631-2

:2011

6.3.5 

電力消費試験 

電力消費試験は,5.3.5 による(

表 12 による)。

表 12−電力消費試験 

細分箇条

内容

記号

単位

6.3.5.1 

ナイトカバー及び/又は照明を装備したショーケースについては,5.3.2.7 

“1 回目”若しくは“2 回目”の試験結果,又は両方の結果かを明言する。後
者の場合,2 組の結果を提供する。

内蔵コンデンシングユニットを装備したショーケースの場合

直接消費電力量(総消費電力量) DEC

(TEC)

kWh/24 h

圧縮機スイッチのオン/オフ頻度

6.3.5.2 

相対的運転時間

6.3.5.3 

内蔵形クローズドタイプショーケース及び内蔵形オープンタイプショーケー

DEC kWh/24

h

6.3.5.4 

別置式コンデンシングユニットをもつショーケース 
  直接消費電力量

DEC kWh/24

h

6.3.6 

コンデンシングユニットがショーケースと別置式になっている場合の冷凍能力の測定 

コンデンシングユニットがショーケースと別置式になっている場合の冷凍能力の測定は,5.3.6 による

表 13 による)。

表 13−コンデンシングユニットがショーケースと別置式になっている場合の冷凍能力の測定 

細分箇条

内容

記号

単位

6.3.6.1 

ナイトカバー及び/又は照明を装備したショーケースについては,5.3.2.7 
“1 回目”若しくは“2 回目”の試験結果,又は両方の試験結果の場合,2 組
の結果を提供する。

圧縮式冷凍システムの場合

使用中の吸込圧力の曲線及び平均値,並びにショーケース出口の冷媒温

p

8

θ

8

Pa 

運転時間中及び全運転時間の最後の 10 %における飽和蒸発器温度の平
均値

θ

mrun

θ

min

℃ 

ショーケース出口での吸込過熱の算術平均

蒸発器出口での吸込過熱の算術平均

ショーケース入口の液体温度の曲線及び平均値

θ

4

6.3.6.2.1 

図 28,図
30

及び

31

参照 

冷媒の質量流量の曲線及び平均値

q

m

 kg/s

間接式冷凍システムの場合

ショーケース入口における二次冷媒温度の曲線及び平均値

θ

i

ショーケース出口における二次冷媒温度の曲線及び平均値

θ

o

運転時間における二次冷媒の中間温度の平均値

θ

mrun

全運転時間の最後の 10 %の間における二次冷媒の中間温度の平均値

θ

min

質量流量値の曲線及び平均値

q

m

 kg/s

6.3.6.2.2 

図 29 及び
図 32 参照 

ショーケースの出口と入口との間の圧力損失で,製造業者がショーケー

スの一部として製造したものでない弁を除く

p

irun

p

orun

 Pa


52

B 8631-2

:2011

表 13−コンデンシングユニットがショーケースと別置式になっている場合の冷凍能力の測定(続き) 

細分箇条

内容

記号

単位

上記の測定から得た,ショーケースについて必要な冷凍能力:

Φ

run

 kW

Φ

run75

 kW

Φ

24

 kW

Φ

24

deft

 kW

冷凍・冷蔵消費電力量 REC

kWh/24

h

総消費電力量 TEC

kWh/24

h

6.3.6.3 

運転上の理由からシステムの発停が必要なショーケースに対する運転

時間比

t

rr

 %

表示 

7.1 

ロードリミット 

全てのショーケースには,ロードリミットを明示するための

1

本又は複数のロードリミットライン(

33

参照)を,

図 34 に示す方法で,内面に,明瞭に,かつ,恒久的に消えない方法で表示しなければなら

ない。ロードリミットを超える可能性がない場合には,表示は不要である。

ロードリミットラインは,見落とされることのないように連続させるか[

図 33 a)  参照],又は一定間隔

で繰り返す[

図 33 b)  参照]。個々の表示は,少なくとも

50 mm

の長さとし,ロードリミットラインを示

す正三角形は,一辺の長さが

5.5 mm

15 mm

の間でなければならない(

図 34 参照)。

ショーケースの設計上の理由から,ロードリミットラインが表示できない場合は,ロードリミットを示

す輪郭図を見やすい場所に取り付けなければならない。

単位  mm

a)

  連続ロードリミットライン 

b)

  間隔をおいて繰り返すロードリミットライン 

a

ロードリミットライン

図 33−ロードリミットラインの表示方法 


53

B 8631-2

:2011

単位  mm

図 34−ロードリミットラインの寸法 

図 35−ロードリミットの様々な位置 

7.2 

銘板 

各ショーケースには,接近が簡単な場所に,明瞭に,かつ,恒久的に消えない方法で,次の情報を表示

しなければならない。

a)

製造業者名又は商標

注記

コンデンシングシステムの製造業者と同一でなくてもよい。

b)

ショーケースの種類,形式名,連番,内蔵コンデンシングユニット名など,部品交換又は必要なサー

ビス作業に誤りを生じないための十分な情報

1)

1)

銘板上に表示できない項目は,取扱説明書などに別途表示してもよい。

c)

ショーケースの内部装備品の概要

1)

d)

電源に関する表示

1)

定格電圧  ボルト(

V

2)

定格周波数  ヘルツ(

Hz

3)

相数

4)

電流  アンペア(

A

5)

消費電力  キロワット(

kW

2)

2

種類以上の定格電圧,相数の電源で使用するショーケースは,それぞれの用途が判別できるよう

に表示する。

50 Hz

及び

60 Hz

共用のものについては,それぞれの周波数について表示する。

電流及び消費電力量において,除霜時の値が冷却時よりも大きい場合には,除霜時の値も併記する。

2)

消費電力の単位は,数値が

1 000

未満の場合は,ワット(

W

)を用いてもよい。


54

B 8631-2

:2011

e)

内蔵コンデンシングユニットを装備したショーケースの場合,使用する冷媒の国際番号(ISO 817 

照)及び質量

7.3 

製造業者が準備すべき情報 

製造業者は,各ショーケースに関して,次の情報を提供するための準備をしなければならない。

a)

最大外形寸法  ミリメートル(

mm

b)

最大必要設置寸法  ミリメートル(

mm

c)

表示した,

それぞれのショーケースの

MS

パッケージ温度クラスに対して次の準備をする

4.2.2 参照)

1)

陳列開口面積  平方メートル(

m

2

2)

総陳列面積  平方メートル(

m

2

附属書 参照)

3)

アーク法による製品の可視性(任意)

附属書 参照)

4)

定格内容積及び必要に応じて冷却内容積(

附属書 JB 参照)

リットル(

L

5)

冷凍・冷蔵陳列面積  平方メートル(

m

2

6)

いろいろな配列ごとのトレイ,棚,バスケット,ベースデッキなどの最大荷重  キログラム(

kg

7)

ナイトカバー及び/又は照明を装備したショーケースの場合,5.3.2.7 の結果が“第

1

回目”の試験

か若しくは“第

2

回目”の試験か,又はその両者によるものか。後者の場合は,次の点について,

2

組の情報を準備する。

7.1)

5.3.5

に規定する試験によって測定した直接消費電力量(

DEC

kWh/24 h

7.2)

冷凍・冷蔵ショーケースにコンデンシングユニットが装備されていない場合,5.3.6 による冷凍能

力に関連付けた情報。

注記

 MS

パッケージ温度クラス及び外囲条件に関しては,4.2.2 及び 5.3.1.2.1 を参照。

d) 

試験の測定結果(5.3.2 参照)に従った次の情報

温度センサの位置

計器が表示した,又は安定操作条件下においてセンサ位置で測定した,最大値

計器が表示した,

又は霜取り期間中若しくはその直後の,最も温かい瞬間にセンサ位置で測定した,

最大値

温度表示が中断され得る場合の条件(例えば,霜取り中)


55

B 8631-2

:2011

附属書 A

(規定)

総陳列面積(TDA)

A.1 

一般 

総陳列面積とは,目視可能な食品からの垂直投影面積と水平投影面積との和であり,平方メートル(

m

2

で表す。多段式及びセミ多段式ショーケースの場合,棚の前部にある可視食品を考慮に入れるため,水平

投影面積は床から

1.55 m

の面から測定する(

図 A.3 参照)。

A.2 

冷凍・冷蔵ショーケースの TDA の測定 

A.2.1 

一般条件 

食品がガラス面を通して見える場合は,

表 A.1 で規定する光透過率

T

g

を用いる。

表 A.1−光透過率 

ガラス面のタイプ

T

g

反射防止一枚ガラス 98

%

一枚ガラス 90

%

二重ガラス又は 2 枚の一枚ガラス 81

%

コーティングのない三重ガラス 73

%

反射面又は加熱面をもつ特殊ガラス

JIS R 3106

に従って測定で求めた値

フレーム又はハンドレールの不透明部分は,測定値から差し引かなければならない。

A.2.2 TDA

の計算 

総陳列面積は,次の式によって求める。

TDA

(H

o

 L

oh

)

(H

g

 T

gh

 L

gh

)

(V

o

 L

ov

)

(V

g

 T

gv

 L

gv

)

(V

gw

 T

gw

 D

gw

)

ここに,

H

水平投影(

m

V

垂直投影(

m

L

側板のないショーケース長さ(

m

T

g

ガラス面を通過する光透過率(

%

D

奥行き(エンドショーケースの壁の側面図)

o

開口面

g

ガラス面

h

水平

v

垂直

w

側面

注記

一例として,ガラス面は,前面(

T

gv

)の場合と蓋(

T

gh

)の場合とで異なる。

図 A.1∼図 A.9 に,長さ

2.5 m

のショーケースの場合の計算例を示す。


56

B 8631-2

:2011

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.350 m

L

oh

=2.400

H

o

=0.350 m

T

gh

=90 %

L

gh

=2.400

H

g

=0.194 m

T

gh

=90 %

L

gh

=2.500

H

g

=0.194 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

T

gv

=90 %

L

gv

=2.400

V

g

=0.185 m

T

gv

=90 %

L

gv

=2.500

V

g

=0.185 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 1.694

m

2

 TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 1.693 m

2

図 A.1−平形,冷蔵,対面販売形ショーケース 

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.770 m

L

oh

=2.500

H

o

=1.176 m

T

gh

=90 %

L

gh

=2.500

H

g

=0.012 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

T

gv

=90 %

L

gv

=2.500

V

g

=0.090 m

T

gv

=81 %

L

gv

=2.400

V

g

=0.058 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 2.155

m

2

 TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 3.053 m

2

図 A.2−平形,冷蔵,平形及びアイランド,ショーケース 


57

B 8631-2

:2011

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.291 m

L

oh

=2.500

H

o

=0.761 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=1.367 m

L

ov

=2.500

V

o

=0.546 m

T

gv

=100 %

L

gv

=2.500

V

g

=0 m

T

gv

=81 %

L

gv

=2.400

V

g

=0.175 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 4.145

m

2

 TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 3.608 m

2

図 A.3−多段形,冷蔵,多段式及びセミ多段式,ショーケース 

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.321 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=1.367 m

T

gv

=100 %

L

gv

=2.500

V

g

=0 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 4.220

m

2

図 A.4−多段形,冷蔵,カートインショーケース 


58

B 8631-2

:2011

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.306 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

T

gvt

=73 %

L

gv

=2.250

V

gvt

=0.731 m

T

gvb

=73 %

L

gv

=2.400

V

gvb

=0.058 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 2.067

m

2

図 A.5−デュアル,冷凍,上部リーチイン,下部オープン,ショーケース 

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.800 m

L

oh

=2.500

H

o

=1.084 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

T

gv

=73 %

L

gv

=2.400

V

g

=0.058 m

T

gv

=100 %

L

gv

=2.500

V

g

=0 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 2.102

m

2

 TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 2.710 m

2

図 A.6−平形,冷凍,平形及びアイランド,ショーケース 


59

B 8631-2

:2011

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

T

gv

=64 %

L

gv

=2.250

V

g

=1.053 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

) 1.516

m

2

図 A.7−多段形,冷凍,リーチインショーケース 


60

B 8631-2

:2011

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.800 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=0 m

T

gv

=73 %

L

gv

=2.400

V

g

=0.058 m

T

gw

=73 %

V

gw

=0.058

D

gw

=0.800 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

)+(T

gw

 V

gw

 D

gw

) 2.135

m

2

図 A.8−平形,冷凍,エンドショーケース 


61

B 8631-2

:2011

単位  m

L

oh

=2.500

H

o

=0.291 m

T

gh

=100 %

L

gh

=2.500

H

g

=0 m

L

ov

=2.500

V

o

=1.367 m

T

gv

=100 %

L

gv

=2.500

V

g

=0 m

T

gw

=81 %

V

gw

=1.022

D

gw

=0.415 m

TDA=(H

o

 L

oh

)+(H

g

 T

gh

 L

gh

)+(V

o

 L

ov

)+(V

g

 T

gv

 L

gv

)+(T

gw

 V

gw

 D

gw

) 4.489

m

2

図 A.9−多段形,冷蔵,多段式,エンドショーケース 


62

B 8631-2

:2011

附属書 B

(規定)

アーク法による製品の可視性(VPA)

B.1 

用語及び定義 

この附属書で用いる用語及び定義は,次による。

B.1.1 

アーク法による食品の可視性,VPA 

アーク法によって定義されたアーク長さに食品の可視長さを乗じて求めた指標。平方メートルで表す。

B.1.2 

アーク法 

地表から

1.55 m

の高さでバンパーの前方

1 m

の距離で,消費者の眼の視界内で定義したアーク長さ(

R

1.6 m

)を用いる測定方法。

B.2 

冷凍・冷蔵ショーケース内の VPA の測定 

B.2.1 

一般条件 

食品がガラス面を通して見える場合は,

表 B.1 に規定する光透過率

T

g

を用いる。

表 B.1−光透過率 

ガラス面のタイプ

T

g

反射防止一枚ガラス 98

%

一枚ガラス 90

%

二重ガラス又は 2 枚の一枚ガラス 81

%

コーティングのない三重ガラス 73

%

反射面又は加熱面をもつ特殊なガラス

JIS R 3106

に従って測定で求めた値

フレーム又はハンドレールの不透明部分は,測定値から差し引かなければならない。

B.2.2 VPA

の計算 

食品の可視性は,アーク法を用い,次の式によって求める。

)

(

)

(

)

(

VPA

gw

gw

gw

g

g

g

o

o

A

D

T

L

A

T

L

A

+

+

=

)

(

)

(

VPA

gv

gv

gv

gh

gh

gh

L

A

T

L

A

T

+

=

又は

)

(

)

(

)

(

)

(

VPA

gb

gb

gb

ob

ob

gt

gt

gt

ot

ot

L

A

T

L

A

L

A

T

L

A

+

+

+

=

ここに,

A: アーク長さ(m)

L: 側板のないショーケース長さ(m)

T

g

ガラス面を通過する光透過率(%)

D: 奥行き(エンドショーケースの壁の側面図)

o: 開口面

g: ガラス面

h: 水平

v: 垂直

t: 最上部

b: 最下部

w: 側面


63

B 8631-2

:2011

注記  一例として,ガラス面は,前面(T

gv

)の場合と蓋(T

gh

)の場合とで異なる。

図 B.1∼図 B.5 に,長さ 2.5 m のショーケースの場合の計算例を示す。

単位  m

L

o

=2.500

A

o

 0  m

L

o

=2.500

A

o

 0  m

T

g

=90 %

L

g

=2.400

A

g

 0.601

m

T

g

=90 %

L

g

=2.500

A

g

 0.601

m

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 1.298

m

2

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 1.352

m

2

a) 

L

o

=2.500

A

o

 0.302

m

T

gh

=90 %

L

gh

=2.260

A

gh

 0.286

m

T

g

=90 %

L

g

=2.400

A

g

 0.256

m

T

gv

=81 %

L

gv

=2.400

A

gv

 0.179

m

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 1.331

m

2

(T

gh

 A

gh

 L

gh

)+(T

gv

 A

gv

 L

gv

) 0.930

m

2

b) 

図 B.1−対面販売形,ガラストップ式・平形・アイランド,ショーケースの VPA の計算 


64

B 8631-2

:2011

L

o

=2.500

A

o

 0.782

m

T

g

=81 %

L

g

=2.400

A

g

 0.220

m

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 2.383

m

2

a) 

L

o

=2.500

A

o

 1.544

m

L

o

=2.500

A

o

 1.544

m

T

g

=100 %

L

g

=2.400

A

g

 0  m

T

g

=100 %

L

g

=2.500

A

g

 0  m

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 3.860

m

2

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 3.860

m

2

b) 

図 B.2−多段形,セミ多段式・多段式・カートイン・リーチイン,ショーケースの VPA の計算 


65

B 8631-2

:2011

L

o

=2.500

A

o

 1.555

m

L

o

=2.500

A

o

 0  m

T

g

=100 %

L

g

=2.500

A

g

 0  m

T

g

=64 %

L

g

=2.250

A

g

 1.187

m

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 3.880

m

2

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

) 1.709

m

2

c) 

図 B.2−多段形,セミ多段式・多段式・カートイン・リーチイン,ショーケースの VPA の計算(続き) 

L

ot

=2.500

A

ot

 0

m

T

gt

=73 %

L

gt

=2.250

A

gt

 0.707

m

L

ob

=2.500

A

ob

 0.236

m

T

gb

=73 %

L

gb

=2.400

A

gb

 0.179

m

(A

ot

 L

ot

)+(T

gt

 A

gt

 L

gt

)+(A

ob

 L

ob

)+(T

gb

 A

gb

 L

gb

) 2.065

m

2

図 B.3−デュアルケース,上部リーチイン,下部オープン,ショーケースの VPA の計算 


66

B 8631-2

:2011

単位  m

A

gw

 0.179

m

T

gw

=81 %

D

gw

 0.800

m

L

o

=2.400

A

o

 0.286

m

T

gv

=81 %

L

gv

=2.260

A

gv

 0.179

m

(A

o

 L

o

)+(T

gv

 A

gv

 L

gv

)+(T

gw

 D

gw

 A

gw

) 1.130

m

2

図 B.4−平形,冷凍,アイランド,エンドショーケースの VPA の計算 


67

B 8631-2

:2011

単位  m

A

gw

 1.307

m

T

gw

=81 %

D

gw

 0.415

m

L

o

=2.500

A

o

 1.544

m

T

gv

=81 %

L

g

=2.500

A

g

 0

m

(A

o

 L

o

)+(T

g

 A

g

 L

g

)+(T

gw

 D

gw

 A

gw

) 4.299

m

2

図 B.5−多段形,冷凍,多段式,エンドショーケースの VPA の計算 


68

B 8631-2

:2011

附属書 C 
(参考)

試験室条件と店舗条件との比較

店舗内の多様な外囲条件及び様々な積み込み方法の全てを,試験室でシミュレーションすることはできない。この
理由から,室内試験のための特定の外囲条件及び積込みを定義して,ショーケースを分類,比較できるようにする。

オープン冷凍・冷蔵ショーケースの場合は,室内試験の結果をそのまま店舗に当てはめることはできない。

試験室内

実店舗内

この規格

MS パッケージ温度及び対応するクラス H2,
H1,M2,M1,L3,L2 及び L1

それ自身の包装(寸法,材料及び発散率)及び

熱慣性によって影響される各食品タイプの温

基準の決定

試験全体を通じて,同一の標準化された積込み

1 日全体を通じた,積込みの継続的変化

試験室の外囲条件及び対応する安定した条件
(例  クラス 3 の乾球温度 25  ℃,相対湿度
60 %)

温度及び湿度の一定の変動,特に昼夜の差が顕

試験室の高さ方向での温度変化はほとんどな

い。

店舗内の冷凍・冷蔵食品ゾーンでの大きな温度

層の形成,ショーケースの運転には好都合

(0.2±0.1) m/s の連続かつ水平方向の気流があ
り,これはショーケースの弱点で,気流の影響
は大きい。

消費者による短時間の乱れがあるが,その時間

及び長さが限られるので乱流をほとんど生じ
ない。

周囲のスペース

試験室の内部表面から明確な赤外線放射

建家の断熱,空気の成層,照明のタイプに左右
される,店舗の表面からの明確にできない赤外
線放射

安定状態で,24 時間の間に変動が±0.5 K の場
合の MS パッケージ温度

ショーケース内の食品の温度又は積込み時の
食品の温度に左右されることがある。最も赤外
線放射を受けるのは,顧客が最初に手に取った

ものである。

特性評価の反映

この規格に従って測定した冷凍能力及び消費

電力量

店舗にとっての現実のニーズは,季節(夏又は

冬)

,毎日のサイクル(昼間又は夜間)

,開店時

間を考慮した,冷凍システム及び年間消費電力
量を計算するための数値である。


69

B 8631-2

:2011

附属書 D 
(参考)

無臭・無味の試験

D.1 

準備及び試験 

D.1.1 

周囲温度 

周囲温度は,+16  ℃∼+30  ℃の間でなければならない。

D.1.2 

クリーニング 

ショーケースは,製造業者の指示に従って試験前にクリーニングをして,その後,純水で洗浄しなけれ

ばならない。

D.1.3 

自動温度調節装置の設定 

製造業者の指示に従って,自動温度調節装置及びその他のコントローラを該当する MS パッケージ温度

クラスに応じた温度を示すように設定し,ショーケースを 48 時間運転しなければならない。

D.1.4 

試料 

各ショーケース又は各区画に対する分析試料及び検査試料は,それぞれ次のとおりとする。

− 100

ml の飲料水

−  一切れの新鮮な無塩バター,75 mm×35 mm×5 mm

分析試料及び検査試料は,それぞれ 6 種類以上が必要である。

分析試料はペトリ皿に入れ,検査試料は,ガラス容器内に入れ気密状態に保つ。

試験に先立って,試験で使用するペトリ皿及びガラス容器を硝酸塩の発煙の中でクリーニングし,その

後,においが完全になくなるまで蒸留水で洗浄しなければならない。

水及びバターの分析試料を,そのままの状態で(蓋をせずに)ショーケース又は各区画に入れる。その

近くに密封ガラス容器内の検査試料を置く。

D.1.5 

試験時間 

分析試料及び検査試料を,ドアがある場合はドアを閉じて,運転中のショーケース内に,規定の温度条

件で 48 時間放置しなければならない。48 時間後,分析試料及び検査試料を取り出して,約 20  ℃まで温め

なければならない。

D.2 

試料の検査 

D.2.1 

条件 

検査は,試料をショーケースから取り出してから 2 時間ほどで実施し,試験方法を熟知した 3 人の検査

員が検査しなければならない。

各検査員は,次のものを受け取らなければならない。

−  2 種類の水の分析試料

−  2 種類の水の検査試料

−  2 種類のバターの分析試料

−  2 種類のバターの検査試料

検査員に,試料の正体を知らせてはならない。

水の試料の検査は,バターの試料の検査に先立って実施しなければならないが,別の検査員が別個に検


70

B 8631-2

:2011

査する場合は,この限りではない。

検査員は,それぞれ,独自に自分の見解を書面で記録しなければならない。

D.2.2 

評価 

分析サンプルの評価は,次の尺度を基準として実施しなければならない。

マーク 0:異臭又は異常な味でない

マーク 1:若干の異臭又は異常な味

マーク 2:明確に認知できる異臭又は異常な味

マーク 3:際だった異臭又は異常な味

無味・無臭に関する各評価の平均値がマーク 1 を超えたら,試験を繰り返さなければならない。この 2

回目の試験では,次の措置をとらなければならない。

−  冷却器の霜取り

−  各棚又は各区画のクリーニング

−  空のショーケースの 1 週間の運転

−  冷却器の再霜取り

−  試験温度の調整


71

B 8631-2

:2011

附属書 JA

(規定)

内蔵クローズドタイプショーケース及び

内蔵オープンタイプショーケースの消費電力量試験

JA.1 

適用範囲 

この附属書は,食品の販売及び陳列を目的とする冷凍・冷蔵ショーケースのうち,圧縮式冷凍装置と陳

列室を構成する箱体とを一体とした内蔵形で,商品を取り出す扉付きのクローズドタイプ(以下,内蔵ク

ローズドタイプショーケースという。

)及び商品を取り出す扉のないオープンタイプ(以下,内蔵オープン

タイプショーケースという。

に関するエネルギー消費効率を求める場合の消費電力量試験について規定す

る。

a)

内蔵クローズドタイプショーケースの対象製品は,次の製品に適用する。

1)

箱形ショーケース

2)

卓上形ショーケース

3)

リーチインショーケース(冷蔵)

4)

リーチインショーケース(冷凍)

5)

三面ガラス式ショーケース

6)

四面(五面)ガラス式ショーケース

7)

冷凍ショーケース

ただし,次に示す例を除く。

例 1  冷凍ショーケースの上部にリーチイン形ショーケースを一体化させたショーケース

例 2  アイスクリームなどを個別小分け販売するディッピングケース

例 3  水を媒体として飲料などを冷却する冷水ショーケース

例 4  電気によって駆動される圧縮式冷凍機を用いない冷却装置付きのショーケース(吸収式,ペ

ルチェ方式など)

例 5  現地組立て式又は特殊個別用途仕様のもの

例 6  陳列室の商品を加温する機能を保有し,かつ,冷却機能をもたないもの

b)

内蔵オープンタイプショーケースの対象製品は,次の製品に限定する。

1)

多段形ショーケース

2)

平形ショーケース(冷蔵)

3)

平形ショーケース(冷凍)

4)

平形ショーケース(冷蔵と冷凍切替え式)

ただし,次に示す例を除く。

例 1  現地組立て式又は特殊個別用途仕様のもの。

JA.2 

引用規格 

箇条 に規定する引用規格による。


72

B 8631-2

:2011

JA.3 

用語及び定義 

JA.3.1 

ショーケースの名称 

JA.3.1.1 

冷凍・冷蔵ショーケース 

JA.3.1.1.1 

クローズドタイプショーケース 

JA.3.1.1.1.1 

箱形ショーケース,IVC4GB 

主としてドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための陳列室が一つ以上あり,正面(又は背面)

に透光性の材料(ガラス,樹脂など)を用い,かつ,高さが 1 650 mm 以下の内蔵クローズドタイプショ

ーケース。

JA.3.1.1.1.2 

卓上形ショーケース,IVC5GT 

主としてドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための陳列室が一つ以上あり,かつ,テーブル又

はレジカウンターの上に設置して使用する内蔵クローズドタイプショーケース。

JA.3.1.1.1.3 

リーチインショーケース(冷蔵),IVC4G 

冷蔵食品,ドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための,JIS B 8631-1 の 3.1.15 によるリーチイ

ンショーケース。

JA.3.1.1.1.4 

リーチインショーケース(冷凍),IVF4G 

冷凍食品,アイスクリームなどを冷凍保冷するための,JIS B 8631-1 の 3.1.15 によるリーチインショー

ケース。

JA.3.1.1.1.5 

三面ガラス式ショーケース,IVC5GIII 

JIS B 8631-1

の 3.1.18 によるガラス式ショーケースで,正面(又は背面)及び両側面に透光性の材料(ガ

ラス,樹脂など)を用いた内蔵クローズドタイプショーケース。

JA.3.1.1.1.6 

四面(五面)ガラス式ショーケース,IVC5GIV 

JIS B 8631-1

の 3.1.18 によるガラス式ショーケースで,正面,背面,両側面及び天面(五面だけ)に透

光性の材料(ガラス,樹脂など)を用いた内蔵クローズドタイプショーケース。

JA.3.1.1.1.7 

ガラストップ式ショーケース,IHC5GIHF5G 

JIS B 8631-1

の 3.1.16 による内蔵ショーケース。

JA.3.1.1.2 

オープンタイプショーケース 

JA.3.1.1.2.1 

多段形オープンショーケース(天井吹出形),IVC1ODIVC2ODIVF1ODIVF2OD 

主として惣菜,ドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための陳列室が一つ以上あり,棚板に阻害

されることなく前面にエアカーテンを形成した内蔵オープンタイプショーケース。

JA.3.1.1.2.2 

多段形オープンショーケース(背面吹出形),IVC1OEIVC2OEIVF1OEIVF2OE 

主として惣菜,ドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための陳列室が一つ以上あり,吹出口が背


73

B 8631-2

:2011

面側に後退し,吹出口と吸込口とを結んだ線から棚板が前に出ることから,十分なエアカーテンを形成す

ることができない内蔵オープンタイプショーケース。

JA.3.1.1.2.3 

平形ショーケース(冷蔵),IHC3 

主として惣菜,ドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための,JIS B 8631-1 の 3.1.5 によるショー

ケース。

JA.3.1.1.2.4 

平形ショーケース(冷凍),IHF3 

主として冷凍食品,アイスクリームなどを保冷するための,JIS B 8631-1 の 3.1.5 によるショーケース。

JA.3.1.1.2.5 

平形ショーケース(冷蔵と冷凍切替式),IHM9 

主として冷凍食品,アイスクリーム,惣菜,ドリンク類,アルコール飲料などを保冷するための,JIS B 

8631-1

の 3.1.5 によるショーケースであり,かつ,冷蔵と冷凍との切替えが可能なショーケース。

JA.3.1.2 

ホット機能付きショーケース 

保温をするための陳列室が一つ以上ある主としてドリンク類を販売又は陳列するショーケース。

JA.3.2 

ショーケースの部品 

JA.3.2.1 

陳列室 

JIS B 8631-1

の 3.4.4 による。

JA.3.2.2 

吹出口 

JIS B 8631-1

の 3.3.1 による。

JA.3.2.3 

補助吹出口 

補助的に冷気を吹き出す開口部。

JA.3.2.4 

吸込口 

JIS B 8631-1

の 3.3.2 による。

JA.3.2.5 

補助吸込口 

補助的に冷気がエアダクト内に戻る開口部。

JA.3.2.6 

ナイトカバー 

JIS B 8631-1

の 3.3.6 による。

JA.3.2.7 

自動温度調節装置 

冷却器,陳列室などの温度を検知して陳列室内の温度を一定に保つための自動調節装置。

JA.3.3 

冷却境界面 


74

B 8631-2

:2011

ショーケースの形状・寸法から,消費電力量測定の対象となる冷却空間を幾何学的に区分する境界面。

JA.3.4 

冷却内容積 

ショーケースの形状・寸法から決定される,消費電力量測定の対象となる冷却空間の容積。

JA.3.5 

平均陳列室内温度 

JA.6.3.2

に規定した温度測定点で,24 時間運転したときの積分平均温度値をそれぞれの各測定点で加重

平均した温度値。

JA.3.6 

MS

パッケージ 

JIS B 8631-1

の 3.6.1 による。

JA.3.7 

空気温度測定用メタル 

JIS B 8631-1

の 3.6.5 による。

JA.4 

消費電力量の試験条件 

JA.4.1 

試験室の一般条件 

JA.4.1.1 

電源 

5.3.2.10

による。また,周波数は 50 Hz 又は 60 Hz いずれか消費電力量が大きくなる方とする。

JA.4.1.2 

試験室の外囲条件 

試験室の外囲条件は,5.3.1.2.1 

表 の外囲条件クラス 3 とする。ただし,相対湿度公差は(+5,−3)%

とする。

JA.4.1.3 

一般条件 

JA.4.1.3.1 

空気流動 

5.3.2.2.1

による。

JA.4.1.3.2 

放射熱 

5.3.1.1

による。

JA.4.1.3.3 

温度勾配 

5.3.2.2.2

による。

JA.4.1.3.4 

空気条件の測定点 

5.3.1.2.2

による。

JA.4.2 

陳列室及び試験室の温度測定 

JA.4.2.1 

陳列室内の温度測定用負荷 

5.3.1.3

による。

JA.4.2.2 MS

パッケージ 

5.3.1.4

による。

JA.5 

測定機器及び測定精度 

5.3.1.5

による。


75

B 8631-2

:2011

JA.6 

試験方法 

JA.6.1 

試験開始時間 

JA.6.1.1 

ならし運転 

調整式コントローラは,ショーケースの平均陳列室内温度が JA.6.3 に規定した平均陳列室内温度範囲内

に入るように設定しなければならない。コントローラが調整式でない場合は,引き渡された状態のままで

ショーケースを試験しなければならない。

製造業者が推奨する通常の霜取り手順に従わなければならない。試験を開始する前に,ショーケースの

スイッチを入れ,ショーケースに MS パッケージを置かず,また冷蔵システム,コントロール又は霜取り

操作に誤作動を起こすことなく,規定の外囲条件で 2 時間以上運転する。その他の点では,これに応じて

ならし運転を継続しなければならない。

ならし運転期間の後,試験のためにショーケースに MS パッケージを,JA.6.3.3 に規定する位置に置く。

MS パッケージを規定の位置に置いた後,5.3.2.5 に規定する安定条件に達するまで及び JA.6.2 に規定され

る試験時間の間,ショーケースを運転する。MS パッケージの温度を記録している間,試験室を JA.4.1.2

に規定する試験室の温度条件に維持しておかなければならない。

夜間はスイッチを切るように意図されたショーケースの場合は,安定条件に達しないことがあると認識

されている。MS パッケージを置かないで 2 時間ならし運転をした後,試験時間が始まる前に,MS パッケ

ージを規定の位置に置き 2 時間以上,これらのショーケースを運転しなければならない。

JA.6.2 

試験時間 

総消費電力量は,時間及び温度サイクル上で,対応する 2 点を開始点と終了点とし,その間は記録する。

この時間は継続して 24 時間以上とする。

夜間運転を停止するショーケースでは,消費電力を測定する時間は,運転開始から 12 時間とする。

ナイトカバー付き又は取り付け可能なオープンタイプショーケースについては,12 時間/日ナイトカバ

ー付きで測定する。

また,ナイトカバー付きの測定時には照明は消して行う。

照明付きの機器にあっては,測定開始から 12 時間点灯して試験を行う。

JA.6.3 

陳列室内温度 

JA.6.3.1 

陳列室内温度の設定方法 

製品の種類に応じて,平均陳列室内温度を

表 JA.1 及び表 JA.2 に規定する温度にして消費電力量を求め

る。消費電力量は,平均陳列室内温度以下の一つの計測結果か,又は二つの試験結果からの補間法によっ

て決定する。

補間法を使用する場合,二つの試験の平均陳列室内温度は,目標平均陳列室内温度に対し±2  ℃の上下

両方の条件で測定する。

JA.6.3.2 

製品別平均陳列室内温度 

JA.6.3.2.1 

温度に従った分類 

JA.6.3.2.1.1 

内蔵クローズドタイプショーケースの分類 

目標平均陳列室内温度は,製品の保冷温度によって,

表 JA.1 のように分類する。


76

B 8631-2

:2011

表 JA.1−製品別平均陳列室内温度 

単位  °C

製品の種類

温度帯

平均陳列室内温度

冷却方式

冷気自然対流形

箱形ショーケース

冷気強制循環形

卓上形ショーケース

三面ガラス式ショーケース

四面(五面)ガラス式ショーケース

リーチインショーケース

冷蔵 8.0

冷気強制循環形

リーチインショーケース

冷気強制循環形

冷気自然対流形

ガラストップ式ショーケース

冷凍

−18.0

冷気強制循環形

JA.6.3.2.1.2 

内蔵オープンタイプショーケースの分類 

目標平均陳列室内温度は,製品の保冷温度によって,

表 JA.2 のように分類する。

表 JA.2−製品別平均陳列室内温度 

単位  °C

製品の種類

温度帯

平均陳列室内温度

冷却方式

冷蔵中温 8.0

多段形オープンショーケース  (天井吹出形)

                            (背面吹出形)

冷蔵高温 15.0

冷蔵低温 4.0

冷蔵中温 8.0

冷蔵高温 15.0

冷凍中温

−15.0

平形ショーケース

冷凍低温

−18.0

冷凍中温

−15.0

平形ショーケース(冷蔵と冷凍切替式)

冷凍低温

−18.0

冷気強制対流形

冷蔵中温 8.0

冷蔵高温 15.0

平形ショーケース

冷凍中温

−15.0

冷気自然対流形

JA.6.3.2.2 

平均陳列室内温度の計算 

5.3.3.5

による。

JA.6.3.3 

平均陳列室内温度の測定位置 

JA.6.3.3.1 

一般 

陳列室内温度の測定位置は,内蔵クローズドタイプショーケースと内蔵オープンタイプショーケースと

で異なる。また,内蔵オープンタイプショーケースは,多段式ショーケースと平形ショーケースとでも異

なる。

JA.6.3.3.2 

内蔵クローズドタイプショーケースの測定位置 

陳列室内の温度は,

図 JA.1 又は図 JA.2 に示す T

1

,T

2

及び T

3

の位置に,JA.4.2.2 に規定する MS パッケ

ージを取り付けて測定し,それぞれの位置で測定された平均陳列室内温度を t

1

t

2

及び t

3

とする。MS パッ

ケージの取付けは,正常な冷気の循環を妨げないように規定の位置に置く。

測定点 T

1

,T

2

及び T

3

は,陳列室の開口面と後板の間の中央位置であって,かつ,次の a)∼e)  に適合し


77

B 8631-2

:2011

なければならない。ただし,陳列室の高さ が 700 mm 以下で幅 が 700 mm 以下のときは,測定点 T

1

及び T

2

を省略してもよい。

なお,陳列室側壁又は後板の形状に凹凸のある場合は,平均幅又は平均奥行きとする。

上面が開口する平形ショーケースの場合の測定位置は,陳列室の底面から冷却境界面までの高さの 1/3

の高さで,陳列室左右側面間及び陳列室開口面と陳列室後板の間のそれぞれ中央,又はそれに最も近い位

置付近に入れた MS パッケージの中心とする。

a)

陳列室の高さ は,次による。

1)

陳列室内に冷却器がある場合は,床面から冷却器下面までの高さとする[

図 JA.1 f)及び図 JA.2 a)  参

照]

。ただし,冷却器が水平部をもつ垂直平板の場合は,その水平部の下面までの高さとする。

なお,冷却器が傾斜している場合[

図 JA.2 e)  参照]の高さ は,式(JA.1)によって算出する。

2

2

1

H

H

H

+

=

 (JA.1)

2)

陳列室内に冷却器がない場合,又は冷却器が垂直平板の場合は,陳列室天井までの高さとする。

b)

陳列室の高さ

H

700 mm

を超えるものの測定点

T

1

T

2

及び

T

3

は,次に適合しなければならない(

JA.1

参照)

1)

測定点

T

1

は,陳列室の高さ

H

4

分の

3

の高さで,陳列室の左右側面間の中央位置とする。ただ

し,冷却器の横幅が貯蔵室の幅の

2

分の

1

よりも小さく,かつ,冷却器側面と陳列室側面間に幅

150

mm

以上の空間がある場合は,

図 JA.1 d)

又は

図 JA.1 e)

による。

2)

測定点

T

2

は,陳列室の高さ

H

2

分の

1

の高さで,陳列室の左右側面間の中央位置とする。ただ

し,冷却器の横幅が陳列室の幅の

2

分の

1

よりも小さく,かつ,冷却器側面と陳列室側面間に幅

150

mm

以上の空間がある場合は,

図 JA.1 d)

又は

図 JA.1 e)

による。

3)

測定点

T

3

は,陳列室の高さ

H

3

分の

1

の高さで,陳列室の左右側面間の中央位置とする。

4)

陳列室で特殊な形状をもつ場合の測定点

T

1

T

2

及び

T

3

は,

図 JA.1 b)

又は

図 JA.1 c)

による。

      で示す陳列室の測定点

T

1

T

2

及び

T

3

は,

図 JA.1 a)

によって,独立して測定する。

c)

陳列室の高さ

H

700 mm

以下のものの測定点

T

1

T

2

及び

T

3

は,次に適合しなければならない(

JA.2

参照)

1)

測定点

T

1

及び

T

2

は,陳列室の高さ

H

3

分の

1

の高さで,幅

W

6

分の

1

の位置とする。

2)

測定点

T

3

は,陳列室の高さ

H

3

分の

1

の高さで,幅

W

2

分の

1

の位置とする。

d)

独立の陳列室が二つ以上あるものは,それぞれの陳列室ごとに室内温度の測定点

T

1

T

2

及び

T

3

を規

定する。

e)

b)

d)

に規定する測定点

T

1

T

2

及び

T

3

が陳列室内の規定の位置に設置された容器類の内側又はその

外面から

30 mm

以内にあるときは,

規定水平面内でその容器類の外面から

30 mm

離れた位置とする。


78

B 8631-2

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単位  mm

注記

      :冷却器

図 JA.1−陳列室内温度測定点 

(陳列室の高さ が 700 mm を超えるもの) 

H

 

H

 

H

 

H

 

H

 

a

H

 

H

 

a

a

b

b

b

H

 

a

H

 

a

a

H

 

H

 

H

 

H

 

W

1

 

W

2

 

W

1

 

H

 

H

 

H

 

W

1

 

W

2

 

W

1

 

W

2

 

H

 

H

 

H

 

W

2

 

H

 


79

B 8631-2

:2011

単位  mm

注記

      :冷却器

図 JA.2−陳列室内温度測定点 

(陳列室の高さ が 700 mm 以下のもの) 

JA.6.3.3.3 

内蔵オープンタイプショーケースの測定位置 

JA.6.3.3.3.1 

多段式ショーケースの陳列室内温度の測定位置 

多段式ショーケースの陳列室内の温度は,庫内陳列棚の最上段と最下段に,JA.4.2.2 に規定する

MS

H

 

H

 

W

W

W

W

H

 

H

 

H

 

H

 

W

W

W

W

H

 

H

 

H

 

W

W

W

W

H

 

H

 

H

2

H

1


80

B 8631-2

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ッケージを規定の位置に置いて測定する。

MS

パッケージの取付けは,棚面から

40 mm

の高さに正常な冷

気の循環を妨げないように取り付ける。測定点は次による。

a)

庫内間口寸法が

1 800 mm

を超える場合は,

図 JA.3 に示す最上段棚の

T

1

T

2

T

3

の位置及び最下段棚

T

4

T

5

T

6

の位置に,

MS

パッケージを規定の位置に置いて測定し,それぞれの位置で測定された室

内温度を

θ

1

θ

2

θ

3

,及び

θ

4

θ

5

θ

6

とする。

単位  mm

        庫内陳列棚  最上段

(側面)

(平面)

注記

      :MS パッケージ

D:奥行き

図 JA.3−多段式オープンショーケースの陳列室内温度測定点 

(庫内間口寸法 が 1 800 mm を超えるもの) 

b

)

庫内間口寸法が

1 800 mm

以内の場合は,

図 JA.4 に示す最上段棚の

T

1

T

2

の位置及び最下段棚

T

3

T

4

の位置に,

MS

パッケージを規定の位置に置いて測定し,それぞれの位置で測定された室内温度を

θ

1

θ

2

及び

θ

3

θ

4

とする。測定点

T

1

及び

T

3

は,最上段及び最下段の陳列棚の中央とし,測定点

T

2

T

4

は,最上段及び最下段の陳列棚の左右どちらか圧縮機のある方とする。

最上段

(側面)

(平面)

D

D

D

D

D

D

D

D

L

L


81

B 8631-2

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単位  mm

        庫内陳列棚  最上段

(側面)

(平面)

注記

      :MS パッケージ

D:奥行き

図 JA.4−多段式オープンショーケースの陳列室内温度測定点 

(庫内間口寸法 が 1 800 mm 以内のもの) 

JA.6.3.3.3.2 

平形ショーケースの陳列室内温度の測定位置 

上面開口の形状のショーケースの場合の測定位置は,陳列室の底面から冷却境界面までの高さの

1/3

高さで,陳列室の間口長手方向の中心線又はそれに近い位置に入れた

MS

パッケージを規定の位置に置い

て測定し,

MS

パッケージは正常な冷気の循環を妨げないように取り付ける。測定点は次による。

a)

庫内間口寸法が

1 800 mm

を超える場合は,

図 JA.5 に示す

T

1

T

2

及び

T

3

の位置に,

MS

パッケージを

取り付けて測定し,それぞれの位置で測定された室内温度を

θ

1

θ

2

及び

θ

3

とする。

 

最上段

(側面)

(平面)

D

D

D

D

D

D

D

D

L

L


82

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単位  mm

(側面)

(平面)

注記

      :MS パッケージ

D:奥行き

図 JA.5−平形オープンショーケースの陳列室内温度測定点 

(庫内間口寸法 が 1 800 mm を超えるもの) 

b)

庫内間口寸法が

1 800 mm

以内の場合は,

図 JA.6 に示す

T

1

及び

T

2

の位置に,

MS

パッケージを規定の

位置に置いて測定し,それぞれの位置で測定された室内温度を

θ

1

及び

θ

2

とする。測定点

T

1

及び

T

2

陳列棚の中央とし,測定点

T

2

は陳列棚の左右どちらか圧縮機のある方とする。

単位  mm

(側面)

(平面)

注記

      :MS パッケージ

D:奥行き

図 JA.6−平形オープンショーケースの陳列室内温度測定点 

(庫内間口寸法 が 1 800 mm  以内のもの) 

c)

平形ショーケースで両面タイプのものは,両面を測定する。測定方法は各面を,a)

及び b)

の方法で

測定する。

参考例として,両面タイプで間口寸法が

1 800 mm

を超えるものの例を

図 JA.7 に示す。

D

D

D

D

H

L

D

D

D

D

H

L

H


83

B 8631-2

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単位  mm

(側面)

(平面)

注記

      :MS パッケージ

D:奥行き

図 JA.7−平形オープンショーケースの陳列室内温度測定点 

(両面タイプの間口寸法 が 1 800 mm を超えるもの) 

JA.6.4 

扉開閉 

扉開閉は,測定開始後

3

時間目から,次の条件で行う。扉又は蓋は

60

°を超える角度で開き,スライド

式の場合は全開にし,再び閉じることを各扉ごとに

10

分間隔で連続

36

回行う。照明付きの機器にあって

は,照明点灯

3

時間後から連続

6

時間行う。扉又は蓋の開閉方法は,次による。

a)

扉開閉は,各扉又は蓋ごとに

1

時間に

6

回開放する。

b)

複数の扉又は蓋が試験対象のショーケースに備わっている場合は,順次いずれかの扉又は蓋を開放す

る。すなわち,扉が二つの場合は,扉

1

0

分時点で,扉

2

5

分時点で,扉

1

10

分時点で,扉

2

15

分時点でというように開放する。

ただし,修理,清掃及び商品補充用の扉についてはこの試験の間,開閉を行わない。

扉又は蓋は,合計

6

秒間,開放したままにしておかなければならない。この間,ドアを

60

°を超える角

度で少なくとも

4

秒間,開放状態にしなければならない。

JA.6.5 

その他の附属機器 

温度調節装置以外の機器は,次による。

a)

ショーケースは,通常の使用に必要な全ての構成部品を含め,可能な限り,実際の使用時に設置する

ように,また,製造業者の指示に従って,組立,設定及び据付けをしなければならない。通常の使用

に必要な全ての常設附属品は,それぞれの場所に取り付けなければならない。

b)

調光制御,防露ヒータ制御,インバータ制御などが出荷段階であらかじめ設定されている場合は,そ

れぞれの制御がそのまま作動する状態で試験を行う。

c)

手動で操作する附属の電熱装置,手動で操作する冷気又は冷媒の循環を制御する装置(電気的及び機

械的装置の両方を含む。

などをもつものは,

通常の使用状態に対する製造業者の指示に従って操作し,

指示がないときは,より厳しい条件となる位置に設定する。

d)

霜取操作が手動開始のものは,測定の間,霜取りの操作を行わない。霜取操作が自動開始のもので,

内蔵クローズドタイプショーケースにおいては測定開始の

3

時間前までに,内蔵オープンタイプショ

H

L

H

H

H

D

2

D

2

D

1

D

1

D

1

D

1

D

2

D

2


84

B 8631-2

:2011

ーケースにおいては測定開始

1

時間前までに霜取りを終了させておく。

e)

附属の棚,容器類などショーケース本体に附属している棚(プラスチック成形品,アルミニウム板加

工品などの各種形式のものを含む。

,露受皿及び各種容器には,水,食品などを入れないで,それぞ

れ規定の位置に置く。また,霜取り後の水を蒸発させる装置をもつものは,ならし運転開始時にはそ

の装置に附属する蒸発皿には水を入れずスタートする。その後,5.3.2.5 の安定条件に達し記録を開始

するとき,手動による排水の除去は行わない。結露防止のヒータ付きにあっては電源を入れて測定す

る。

f) 

ホット機能付きショーケースにあっては加温させないで,保冷にして測定する。

JA.7 

表示 

JA.7.1 

消費電力量 

ショーケースの試験中の消費電力量を

24

時間当たりの

kWh/24 h

で表した値,及び

365

日当たりの

kWh/

年で表した値を表示する。

24

時間当たりの数値は,JIS Z 8401 によって,小数点第

3

位を丸めて表示する。

365

日当たりの数値は,小数点第

1

位を丸めて表示する。ただし,自動温度調節装置が固定式の場合の消

費電力量は,固定式である旨とそのときの平均陳列室内温度を明記する。

製造業者が明記する消費電力量は,測定した値を下回らないこととする。

JA.7.2 

冷却内容積 

附属書 JB に基づいてショーケースの冷却内容積を算出し,表示する。


85

B 8631-2

:2011

附属書 JB

(規定)

冷却内容積算出方法

JB.1 

適用範囲 

この附属書は,ショーケースの冷却内容積を算出する方法について規定する。

JB.2 

冷却内容積の算出方法 

JB.2.1 

一般事項 

冷却内容積は,クローズドタイプショーケースの場合には,扉又は冷却境界面で,オープンタイプショ

ーケースの場合には,冷却境界面によって区画された陳列室内空間の容積を指し,ショーケースの寸法か

ら幾何学的に決定されるもので,次の a)i

)

による。

なお,冷却内容積は,ミリメートル単位で測定した寸法から算出し,JIS Z 8401 によって小数点第

1

を丸めた整数のリットルで求める。内容積の測定値と冷却内容積との差は,

3 %

又は

1 L

のいずれか大きい

値以内でなければならない。

a)

冷却内容積は,クローズドタイプショーケースでは,陳列室外扉内壁と陳列室内壁とで区画される空

間,オープンタイプショーケースでは,吹出口の陳列室側と吸込口の陳列室側とを結んだ冷却境界面

及び陳列室内壁で区画された空間とする。

b)

ガラストップ式ショーケースのうち,冷気自然対流形では,上面にある透光性の扉などの構造物とオ

ープンタイプショーケースと同様に求めた冷却境界面が接することなく,上面の透光性の構造物の陳

列室側近傍が明らかに冷却可能域ではない場合は,

図 JB.3 及び図 JB.4 によって冷却境界面を求め,

この冷却境界面及び陳列室内壁で区画された空間を冷却内容積とする。

c)

オープンタイプショーケースのうち,吹出口と吸込口とを直線で結んだ面よりも,陳列棚が外に飛び

出す場合だけ例外として,

図 JB.6 によって冷却境界面を求め,この冷却境界面と陳列室内壁とで区画

された空間を冷却内容積とする。

d)

冷却内容積には,ダクト(冷気循環通路)

,冷却器,ファン,その他の冷却機能に関する附属品によっ

て占有される区画は含めない。

e) 

陳列室内に取り付ける部材において,顧客の要求によって,その部材の有無が生じるものは,冷却内

容積に含める。取り外すために工具を必要とする場合でも,顧客要求によって取付けの有無が生じる

ものは,冷却内容積に含める。例えば,棚板・棚板付き照明・仕切り・ミラー・ミラー支持部材など。

f)

陳列室内に取り付ける部材において,顧客の要求に関係なく,ビスなどで固定され,取り外すために

工具を必要とする部材は冷却内容積に含めない。例えば,棚支柱・調節装置の本体,つまみ・化粧板

など。

g)

陳列室内に収納する部材において,バスケット類,容器類,調節装置の温度感知部品など,取り外す

ことができるものは,冷却内容積に含める。

h)

陳列室内の壁面又は天井部に取り付けられた照明は,冷却内容積に含めない。その照明が透光性のカ

バーなどで覆われた場合は,その覆われた空間も冷却内容積に含めない。カバーなどがない場合は,

照明及び照明に附属する部材は冷却内容積に含めない。

i)

算出方法及び冷却内容積の定義については,

図 JB.1∼図 JB.10 に示す。ショーケースのベースデッキ


86

B 8631-2

:2011

が上下に移動できるものは最下段の位置とし,ベースデッキ内部で冷気の通路を形成する区画は,冷

却内容積に含めない。ただし,ベースデッキに設置するワイヤのすのこについては,冷却内容積に含

める。

JB.2.2 

冷却内容積の算出例 

JB.2.2.1 

クローズドタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

陳列室の外扉内側と,陳列室内壁との間の空間を冷却内容積とする。

図 JB.1−クローズドタイプショーケースの冷却内容積の算出例 A(冷気強制循環形) 


87

B 8631-2

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図 JB.2−クローズドタイプショーケースの冷却内容積の算出例 B(冷気自然対流形) 

図 JB.3−クローズドタイプショーケースの冷却内容積の算出例 C(冷気自然対流形) 

一般にロールボンド形熱交換器


88

B 8631-2

:2011

図 JB.4−クローズドタイプショーケースの冷却内容積の算出例 D(冷気自然対流形) 

図 JB.4 のようなクローズドタイプショーケースのうち,冷気強制循環形の場合は,オープンタイプショ

ーケースと同様に求めた冷却境界面と陳列室内壁とで区画された空間を冷却内容積とする。

JB.2.2.2 

オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

冷却境界面を求め,陳列室内壁との間の空間を冷却内容積とする。


89

B 8631-2

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図 JB.5−オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

(多段式ショーケースの場合) 

棚板及び棚照明

冷却器,ファン及び

冷却境界面 
吹出口の陳列室側と 
吸込口の陳列室側と 
を直線で結んだ面。


90

B 8631-2

:2011

図 JB.6−オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

(多段式ショーケースで,吹出口の陳列室側と吸込口の陳列室側とを 

直線で結んだ線よりも陳列棚が外に飛び出す場合) 

図 JB.7−オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

(平形ショーケースで,吸込口側にフェンスがない場合) 


91

B 8631-2

:2011

図 JB.8−オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

(平形ショーケースで,吸込口側にフェンスがある場合) 

図 JB.7 及び図 JB.8 のようなオープンタイプショーケースのうち,冷気自然対流形の場合,前後の冷却

器のある構造体の上端を結んだ冷却境界面と陳列室内壁とで区画された空間を冷却内容積とする。

JB.2.2.3 

冷気強制循環形ショーケースの冷却境界面の吹出口及び吸込口の基準点の求め方 

ショーケースには,吹出口及び吸込口の陳列室側端よりも内側に補助的な吹出口及び吸込口を設けてい

る場合がある。その補助的な吹出口及び吸込口が陳列室に面した壁面にあり,陳列商品で塞がれる可能性

がある場合は,冷却境界面は主となる吹出口及び吸込口の陳列室側端を基準点とする。

図 JB.9−冷気強制循環形オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

(補助吹出口がある場合の基準位置) 

冷却境界面 
吹出口の陳列室側と吸込口の陳列室側
(フェンス上端)とを直線で結んだ面。


92

B 8631-2

:2011

図 JB.10−冷気強制循環形オープンタイプショーケースの冷却内容積の算出例 

(補助吸込口がある場合の基準位置) 

参考文献

EN 378-1

Refrigerating systems and heat pumps

Safety and environmental requirements

Part 1:

Basic requirements, definitions, classification and selection criteria

EN 614-1

Safety of machinery

Ergonomic design principles

Part 1: Terminology and general

principles

EN 12830

Temperature recorders for the transport, storage and distribution of chilled, frozen,

deep-frozen/quick-frozen food and ice cream

Tests, performance and suitability


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B 8631-2

:2011

附属書 JC

(参考)

JIS

と対応国際規格との対比表

JIS B 8631-2:2011

  冷凍・冷蔵ショーケース−第 2 部:分類,構造,特性及び試験

条件

ISO 23953-2:2005

  Refrigerated display cabinets−Part 2: Classification, requirements

and test conditions 

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

箇条番号 
及び題名

内容

(II)
国際

規格 
番号

箇条 
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

1  適用範囲

1

JIS

とほぼ同じ

変更

“要求項目”を“構造,特性”とした。
技術的差異はない。

追加

注記 1 を追加した。技術的差異はない。

2  引用規格

3  用語,記
号,略語及
び定義

4

JIS

とほぼ同じ

追加

項目に細分箇条番号を追加。技術的差異

はない。

 3.1.11

3.1

REC

RC

変更

“kWh/2 h”を“kWh/24 h”とした。ISO
規格の誤記を修正した。

 3.1.12

3.1

REC

RI

変更

“kWh/2 h”を“kWh/24 h”とした。ISO

規格の誤記を修正した。

4  構造及び

4

JIS

とほぼ同じ

変更

題名の要求事項を構造及び特性とした。

特性

4.1.1.1

d)

止め金具

削除

本体から削除した。

ISO

規格の要求事項が不明確なため。

4.1.1.6

ス ニ ー ズ ガ ー ド

について記述

削除

本体から削除した。

日本のスーパーマーケットなどにおけ

る販売形態(セルフサービス方式)に
合っておらず,このガードを設けるこ
とが一般的ではないため規定しない。

 4.1.6.1

一般  4.1.6 JIS とほぼ同じ

追加

注記 1 及び注記 2 を追加

表示する空気温度が何の温度であるか
を明確にするために変更した。

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1

1


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:2011

(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

箇条番号

及び題名

内容

(II)
国際 
規格

番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

4  構造及び
特性(続き)

4.1.6.3  温 度 セ ン
サの位置

 4.1.6.2 JIS とほぼ同じ

削除 4.1.6.1 で,表示温度は,平均的な庫内空

気温度とした。 
温度センサの取付位置は,製品個々の仕
様,特性が違い,限定できないため削除

した。

国際規格の見直しの際,提案等を検討。

変更

“2 個”を“複数”とした。

温度の記録,及び表示の精度向上のた
め,2 個以上のセンサを使用することも

あるため。

5  試験 5.3.1

一般条件

 5.3.1.1

試 験 室 の

一般設計,壁,床
及び放射熱

 5.3.1.1

削除

ISO

規格では試験室内の空調方式を規

定しているが,ショーケースの外囲条件
は空気流動,温度差,温度勾配及び温度,

湿度において従来の JIS と同等である。
このため,試験室の空調方法は規定せ
ず,外囲条件だけを規定し,従来の JIS

と整合を図った。

国際規格の見直しの際,提案等を検討。

 5.3.1.2.1

試験室外囲条件

 5.3.1.3.1

変更

“試験中,試験室は,温度及び湿度の値
をそれぞれ,規定の外囲条件測定点にお

ける温度の±1 K,及び相対湿度の±5 %
に維持できなければならない。

”とした。

試験中の試験室条件として 25  ℃,60 %
だけではあるが湿度公差を±3 %に維

持することは,変動する機器の運転状
態の影響から困難であることから例外
を削除した。

 5.3.1.2.2

外囲条件測定点

 5.3.1.3.2

変更

“コンデンサの高温気流及びショーケ
ース低温部からのふく射が測定点にお

ける温度に影響を与えることを防止し
なければならない。

”とした。

僅かではあるが,低温部からの影響を
確認したため。

 5.3.1.3

テ ス ト パ

ッ ケ ー ジ 及 び 寿

 5.3.1.4

追加

表 4 に種類として MS パッケージ及びハ

ーフ MS パッケージを追加した。

平均陳列室内温度を求める MS パッケ

ージを,125 g のテストパッケージとし
たため 125 g とその半分の 62.5 g を追加
した。

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1

1


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(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

箇条番号

及び題名

内容

(II)
国際 
規格

番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

5  試験(続
き)

5.3.1.4 MS パッケ
ージ

 5.3.1.5

変更

“M パッケージ”を“MS パッケージ”

に変更した。

照明 ON-OFF,ナイトカバー有無,霜取

り,扉開閉などの庫内空気状態に規定
の変動を与えながらテストパッケージ
の温度を測定し,時間積分して平均陳

列室内温度を求める。このため,テス
トパッケージは,温度変動に追従しや
すく,精度の高い消費電力量測定が可

能となる 125 g に決定した。また,日本
における実際の商品サイズとの整合も
500 g より 125 g の方が取れていると考
える。

 5.3.1.5

計 器 , 測

定 機 器 及 び 測 定

精度

追加

“図 7”を追加した。

図示によって形状を明確にした。

 5.3.2.2.1

空 気 流

 5.3.2.2

変更

空気流動に許容差を追加した。実質的な

差異はない。

 5.3.2.2.2

温 度 勾

 5.3.1.2

追加

“試験室内の温度勾配は,ショーケース
の運転を開始する前に測定し,垂直方向

での温度差は 1 m ごとに 2  ℃以下とす
る。また,床上と天井下とで測定した温
度の差は,6 K 以内とする。

”とした。

ISO

規格では,

側壁・天井・床から 500 mm

内側の温度差を±2 K と定めている。

日本において,ショーケース高さは,
高くても約 2 m であり,ショーケース

の位置での製品外囲条件は ISO 規格・

JIS

共に差異はない。

 5.3.2.4

な ら し 運

 5.3.2.4

変更 5.3.1.4 と同じ 5.3.1.4 と同じ

 5.3.2.5

安定条件

追加

“図 24”を追加した。

分かりやすくするため。

 5.3.5

電力消費試

 5.3.5

追加

附属書 JA を追加。6.3.5 も同様に追加。

7  表示 7.2

銘板

d)

 7.2

d) JIS とほぼ同じ

追加

我が国の電源事情に合わせ定格電圧,定
格周波数,相数などを追加した。基本的
技術上の問題。

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(I)JIS の規定

(III)国際規格の規定

(IV)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごとの評
価及びその内容

箇条番号

及び題名

内容

(II)
国際 
規格

番号

箇条

番号

内容

箇条ごと

の評価

技術的差異の内容

(V)JIS と国際規格との技術的差異の理
由及び今後の対策

7  表示(続
き)

7.2

f)

別 置 コ ン デ ン シ

ン グ ユ ニ ッ ト を
も つ シ ョ ー ケ ー
スの場合の記述

削除

本体から削除した。

電気用品安全法・高圧ガス保安法によ

って指定されているため。

附属書 JA 
(規定)

内 蔵 ク ロ ー ズ ド
タ イ プ シ ョ ー ケ
ー ス 及 び 内 蔵 オ

ー プ ン タ イ プ シ
ョ ー ケ ー ス の 消
費電力量試験

追加

ISO

規格にない圧縮式冷凍装置と陳列

室を構成する箱体とを一体とした内蔵
形ショーケースの消費電力量測定方法

について追加した。

本体中にも消費電力量試験が規定され
ているが,外囲条件が選択可能である
こと,細かな製品区分がなく,統一し

た条件で各製品ごとの相対比較評価が
できないという問題があった。 
したがって,この附属書 JA では適用す

る製品の種類を限定し,外囲条件,陳
列室内温度等を統一した測定基準を定
めた。国際規格の見直しの際,提案等

を検討。

附属書 JB

(規定)

冷 却 内 容 積 算 出

方法

追加

定格内容積は棚構成によって変化する

ため,棚構成が変わっても変化しない冷
却内容積という概念を導入した。

国際規格の見直しの際,提案等を検討。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 23953-2:2005,MOD

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  削除国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。

−  追加国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD国際規格を修正している。 

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