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B 8631-1:2011  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

目 次 

ページ 

序文 ··································································································································· 1 

1 適用範囲························································································································· 1 

2 引用規格························································································································· 1 

3 用語及び定義 ··················································································································· 1 

3.1 ショーケースのタイプ(附属書A参照) ············································································ 1 

3.2 冷凍・冷蔵ショーケースの形態 ························································································ 2 

3.3 冷凍・冷蔵ショーケースの部品及び部位············································································· 5 

3.4 寸法特性 ······················································································································ 7 

3.5 作動特性 ······················································································································ 7 

3.6 試験環境 ······················································································································ 8 

3.7 一般 ···························································································································· 9 

附属書A(参考)冷凍・冷蔵ショーケースの分類 ······································································ 10 

附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表 ······································································ 11 

B 8631-1:2011  

(2) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本冷凍空調工業会(JRAIA)及び

財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,

日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。 

これによって,JIS B 8611-1〜JIS B 8611-6,JIS B 8612-1及びJIS B 8612-2は廃止され,この規格及び

JIS B 8631-2に置き換えられた。 

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。 

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。 

JIS B 8631(冷凍・冷蔵ショーケース)の規格群には,次に示す部編成がある。 

JIS B 8631-1 第1部:用語 

JIS B 8631-2 第2部:分類,構造,特性及び試験条件 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格 

JIS 

B 8631-1:2011 

冷凍・冷蔵ショーケース−第1部:用語 

Refrigerated display cabinets-Part 1: Vocabulary 

序文 

この規格は,2005年に第1版として発行されたISO 23953-1を基に,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。 

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。 

適用範囲 

この規格は,食品の販売及び陳列のための冷凍・冷蔵ショーケース(以下,ショーケースという。)に関

する用語及び定義について規定する。この規格は,冷凍・冷蔵自動販売機,又は移動販売若しくは類似の

非小売り用として意図したショーケースには適用しない。 

注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。 

ISO 23953-1:2005,Refrigerated display cabinets−Part 1: Vocabulary(MOD) 

なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”

ことを示す。 

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 8631-2 冷凍・冷蔵ショーケース−第2部:分類,構造,特性及び試験条件 

注記 対応国際規格:ISO 23953-2:2005,Refrigerated display cabinets−Part 2: Classification, 

requirements and test conditions(MOD) 

用語及び定義 

用語及び定義は,次の3.1〜3.7による。 

3.1 

ショーケースのタイプ(附属書A参照) 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.1.1 

冷凍・冷蔵ショーケー

ス 

陳列のために収容した冷蔵又は冷凍食品を規定の温度範
囲内に維持することができる,冷凍・冷蔵システムで冷却
されたショーケース。 

refrigerated display 

cabinet 

3.1.2 

オープンタイプ冷凍・

冷蔵ショーケース 

保冷するための陳列室の開口面にエアカーテンなどを形
成した箱体で構成されるショーケース。 

open type refrigerated 

display cabinet 

3.1.3 

多段形冷凍・冷蔵ショ

ーケース 

セミ多段式,多段式,カートイン,リーチイン又はガラス
式のいずれかの冷凍・冷蔵ショーケース。 

vertical refrigerated 

display cabinet 

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B 8631-1:2011  

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番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.1.4 

セミ多段式冷凍・冷蔵

ショーケース 

全高が1.8 m未満の,垂直式又は傾斜式の陳列用開口部を
もつ冷凍・冷蔵ショーケース。 

semi-vertical refrigerated 

display cabinet 

3.1.5 

平形冷凍・冷蔵ショー

ケース 

食品を保冷するための陳列室が一つ以上あり,上面にエア
カーテンを形成した冷凍・冷蔵ショーケース。 

horizontal refrigerated 

display cabinet, counter 

3.1.6 

クローズドタイプ冷

凍・冷蔵ショーケー
ス 

ドア又は蓋を開放することで食品に近接できる冷凍・冷蔵
ショーケース。 

closed refrigerated 

display cabinet 

3.1.7 

対面販売形冷凍・冷蔵

ショーケース 

店員が,新鮮な切身食品又は包装食品を顧客に提供するた
めに用いる冷凍・冷蔵ショーケース。 

assisted service refrigerated 

display cabinet 

3.1.8 

セルフサービス形冷

凍・冷蔵ショーケー
ス 

消費者が,包装済み食品を選び出すことのできる冷凍・冷
蔵ショーケース。 

self-service refrigerated 

display cabinet 

3.1.9 

対面形冷凍・冷蔵ショ

ーケース 

通常は基礎の上に設置される,冷凍・冷蔵収納庫を含む対
面販売形ショーケース。 

serve-over counter with 

integrated storage 

3.1.10 

冷凍・冷蔵デュアルケ

ース(上部リーチイ
ン) 

オープン又はガラスドアの下部構造と,ガラスドアの上部
構造とで構成された冷凍・冷蔵ショーケース。 

combined refrigerated 

display cabinet with 
glass door top 

3.1.11 

冷凍・冷蔵デュアルケ

ース(上部オープン) 

オープン又はガラスドアの下部構造と,オープンの上部構
造とで構成された冷凍・冷蔵ショーケース。 

combined refrigerated 

display cabinet with 
open top 

3.1.12 

多温度対応形冷凍・冷

蔵デュアルケース 

上部及び下部の冷蔵又は冷凍食品用の多温度冷凍・冷蔵シ
ョーケース。 

multi temperature 

combined refrigerated 
display cabinet 

3.1.13 

カートインショーケー

ス 

下側正面部分を可動又は取り外すことで,内部に置くこと
ができるパレット又はカート上に商品を直接陳列できる
ショーケース。 

movable front cabinet,  
roll-in cabinet 

3.1.14 

背面設置式対面販売形

ショーケース 

店員の後ろに置く対面販売形の冷凍・冷蔵ショーケース
(図1参照)。 

back-wall service cabinet 

3.1.15 

リーチインショーケー

ス 

食品を保冷するための陳列室が一つ以上あり,正面(又は
背面)だけに開閉可能な透明性の材料(ガラス,樹脂など)
を用いた冷凍・冷蔵ショーケース。 

reach-in-type refrigerated 

display cabinet 

3.1.16 

ガラストップ式ショー

ケース 

食品を保冷するための陳列室が一つ以上あり,上面に透光
性の材料(ガラス,樹脂など)を用いた冷凍・冷蔵ショー
ケース。 

glass top refrigerated 

display cabinet 

3.1.17 

平形ショーケース 
(冷蔵と冷凍切替式) 

主として冷凍食品,アイスクリーム,惣菜,ドリンク類,
アルコール飲料などを保冷するための陳列室が一つ以上
あり,上面にエアカーテンなどを形成し,かつ,冷蔵と冷
凍との切替えが可能なショーケース。 

multi temperature 

horizontal refrigerated 
display cabinet 

3.1.18 

ガラス式ショーケース 主としてドリンク類,アルコール飲料などを保冷するため

の陳列室が一つ以上あり,かつ,正面と背面及び両側面に
透光性の材質(ガラス,樹脂など)を用いたショーケース。 

refrigerated display 

cabinet with glass wall 

3.2 

冷凍・冷蔵ショーケースの形態 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.2.1 

アイランド 

消費者が全ての側面に近づくことができるようにエンド
ショーケースを備えているショーケース(図1参照)。 

island run 

3.2.2 

内曲りケース 

消費者が近づくことができる面の角度が180°未満にな
るように,二つのケースの間を連結するショーケース(図
1の3参照)。 

internal angle 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.2.3 

外曲りケース 

消費者が近づくことができる面の角度を180°より大き
くするように,二つのケースの間を連結するショーケース
(図1の4参照)。 

external angle 

3.2.4 

側板 

ショーケース又は連結されたショーケースの側面を閉止
するパネル,又はラインアップの側面を閉止するパネル
(図1参照)。 

end wall 

3.2.5 

ラインアップ 

直線区画になっていない場合を含めた,連結可能な冷凍・
冷蔵ショーケースの組合せ(図1参照)。 

line-up,  
run 

3.2.6 

テクニカルラインア

ップ 

直線区画となっていない場合を含むが,共有の安全装置及
び温度制御装置を備えた連結可能な冷凍・冷蔵ショーケー
スの組合せ(図1参照)。 

technical line-up 

3.2.7 

壁置形ショーケース 

壁に背を向けるか,又は互いに背中合わせで設置するよう
に意図されたショーケース(図1参照)。 

wall cabinet 

3.2.8 

アイランドショーケ

ース 

売場周りショーケース又はアイランドの一部として連結
できるように意図されたショーケース(図1参照)。 

island cabinet 

3.2.9 

エンドショーケース 

アイランドの端部に設置するように意図されたショーケ
ース(図1参照)。 

end cabinet 

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背面設置式対面販売形ショーケース 

アイランド 

内曲りケース 

外曲りケース 

側板 

ラインアップ 

テクニカルラインアップ 

壁置形ショーケース 

アイランドショーケース 

10 エンドショーケース 
11 消費者 
12 店員 

図1−冷凍・冷蔵ショーケースの形態 

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3.3 

冷凍・冷蔵ショーケースの部品及び部位 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.3.1 

吹出口 

エアカーテンが出る開口部(図2参照)。 

air discharge 

3.3.2 

吸込口 

エアカーテンが,ショーケースのエアダクト内に戻る開口
部(図2参照)。 

air return 

3.3.3 

棚 

ベースデッキを除いた,商品を陳列する面(図2参照)。 shelf 

3.3.4 

プライスレール, 
チケットホルダ 

ショーケースの棚に沿って取り付けてある,各種の消費者
向け情報ラベルを表示できるようにした部品(図2参照)。 

price marking rail,  
ticket holder 

3.3.5 

キックプレート 

床とショーケースの基礎との間の隙間を覆う縦板又は幅
木(図2参照)。 

kickplate 

3.3.6 

ナイトカバー 

販売行為をしていないときに,オープンタイプショーケー
スへの熱の侵入(例えば,赤外線照射又は対流による。)
を減らすために使用する蓋,ブラインド又はその他の覆い
(図2参照)。 

night cover 

3.3.7 

ナイトブラインド 

ナイトカバーの一種で,ショーケースの開口部を閉じるた
めに引き寄せ,自動的に収納できるカーテン(図2参照)。 

night blind 

3.3.8 

キャノピー 

多段形ショーケースの上部前面の部分(図2参照)。 

canopy 

3.3.9 

前面パネル 

ショーケース前面にある,消費者の視覚に入る化粧部材
(図2参照)。 

front panel(s) 

3.3.10 

前面 

消費者側に向いたショーケースの面,又は別置形ショーケ
ースの場合は,製造業者がその銘板を取り付ける面(図2
参照)。 

front 

3.3.11 

棚ガード 

商品を陳列面内に保持する装置(図2参照)。 

front riser 

3.3.12 

ハンドレール 

消費者が通常に接触するエッジを覆った上部前面の部品
(図2参照)。 

handrail 

3.3.13 

コンデンシングユニ

ット 

1台又は複数の圧縮機,凝縮器又は受液器(必要な場合)
及び標準装備の附属品を組み合せたもの(図2参照)。 

condensing unit 

3.3.14 

ベースデッキ 

ショーケースの最も下にある陳列面(図2参照)。 

base deck 

3.3.15 

商品ストッパ 

陳列面への積込みを制限する装置(図2参照)。 

shelf sham 

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吹出口 

吸込口 

棚 

プライスレール/チケットホルダ 

キックプレート 

ナイトカバー 

ナイトブラインド 

キャノピー 

前面パネル 

10 前面 
11 棚ガード 
12 ハンドレール 
13 コンデンシングユニットの収容部 
14 ベースデッキ 
15 商品ストッパ 

図2−冷凍・冷蔵ショーケースの部品 

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2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

3.4 

寸法特性 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.4.1 

冷凍・冷蔵陳列面積 

棚又はベースデッキの面から垂直方向に測定した任意の
棚又はベースデッキ上の有効棚間隔が100 mm以上で,か
つ,全てのロードリミット内にある冷凍・冷蔵陳列面の広
さ。 

refrigerated shelf area 

3.4.2 

最大外形寸法 

突起附属品を含む,ショーケースの長さ,奥行き及び高さ。 overall external dimensions 

at installation 

3.4.3 

最大必要設置寸法 

設置に必要な寸法及び凝縮器を冷却する空気の循環,食品
にアクセスするための,又は食品を陳列するためのドア及
びその他の装置の開閉,並びに霜取り水の排出などを許す
床寸法。 

overall external 

dimensions in service 

3.4.4 

陳列室 

食品を保冷状態で販売又は陳列するための室。 

display 

3.4.5 

陳列開口面積 

冷凍・冷蔵ショーケースの開口面積に関して,最小長さ及
び幅(又は該当する場合は高さ)を乗じて得た面積。 

display opening area 

3.4.6 

ロードリミット 

(ショーケースの各部品について)全てのテストパッケー
ジを,MSパッケージ温度クラスの限度値内に維持でき
る,一つ又は複数の面で構成される境界面。 

load limit 

3.4.7 

ロードリミットライ

ン 

ロードリミット面の端部を示す,恒久的に消えない方法で
表示した境界線。 

load limit line 

3.4.8 

定格内容積 

食品をロードリミット内に収容する容積。 

net volume 

3.4.9 

総内容積 

ショーケース又は区画の内壁内の,閉じてある場合は,内
部備品,ドア又は蓋を入れない容積で,ショーケースにド
ア又は蓋がない場合は,ロードリミットを考慮した容積。 

gross volume 

3.4.10 

総陳列面積, 
TDA 

定格内容積の水平及び垂直の投影表面積の和として定義
される,ガラス越しに見える面積を含んだ,食品が目に見
える総面積。 
注記 JIS B 8631-2の附属書A参照。 

total display area,  
TDA 

3.4.11 

アーク法による製品

の可視性, 

VPA 

JIS B 8631-2の附属書Bに従うアーク法で定義される,ガ
ラス越しに見える面積を含んだ,目に食品が見える総面
積。 

visibility of products by 

arc method,  

VPA 

3.5 

作動特性 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.5.1 

エアカーテン 

吹出口から吸込口に向かって流れ,ショーケースの総内容
積と周囲環境との間の熱伝達を制限する空気流。 

air curtain 

3.5.2 

通常の使用条件 

標準で装備されている附属品が,ショーケースに製造業者
の推奨事項に従って設置及び位置決めされ,かつ,使用さ
れているときに存在する動作条件。 
注記 この定義には,非技術者が製造業者の取扱説明書に

従って実施する商品陳列,商品取出し,清掃,霜取
りのための行動,調節可能な制御装置及び着脱可能
な附属品などの操作による影響も含まれる。技術者
が保守又は補修のために施した結果としての行動
の影響は,この定義の範囲外である。 

normal conditions of use 

3.5.3 

霜取り 

冷凍・冷蔵ショーケースからの霜及び氷雪の除去。 

defrosting 

3.5.3.1 自動霜取り 

手動による,蓄積した霜の除去を行うための,また通常運
転に戻すための行為を必要としない霜取り。 
注記 霜取り水の自動排水を含む。 

automatic defrosting 

background image

B 8631-1:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.5.3.2 半自動霜取り 

蓄積した霜の除去を行うための手動による行為が必要で,
かつ,通常運転に戻すための行為を必要としない霜取り。 
注記 霜取り水の自動排水を含むか,又は霜取り水の手動

排水を必要とする。 

semi-automatic defrosting 

3.5.3.3 手動霜取り 

蓄積した霜の除去を行うための手動による行為が必要で,
かつ,通常運転に戻すために手動の行為が必要な霜取り。 
注記 霜取り水の自動排水を含むか,又は霜取り水の手動

排水を必要とする。 

manual defrosting 

3.5.3.4 ホットガスデフロス

ト 

蒸発器に高温のガスを部分的に流す霜取り。 

hot gas defrosting 

3.5.4 

圧縮式冷凍システム 

液冷媒が熱交換器(蒸発器)内で低圧で蒸発することによ
って冷凍を実現するシステムであって,生成した蒸気は,
機械的に高圧に圧縮されて熱交換器(凝縮器)で冷却され
て液体の状態に戻るシステム。 

compression-type 

refrigerating system 

3.5.5 

間接式冷凍システム 

二次冷媒循環システムが,中央冷凍システムと冷凍・冷蔵
ショーケースとの間に設けられているシステム。 

indirect-type refrigerating 

system 

3.5.6 

霜取り水の排水 

冷凍・冷蔵ショーケースから霜取り水を排水する工程。 

defrost water removal 

3.5.7 

霜取り水の自動排水 

手動による何らの行為も必要としない,霜取り水の排水又
は蒸発。 

automatic removal of 

defrost water 

3.5.8 

霜取り水の手動排水 

手動による行為を必要とする霜取り水の排水。 

manual removal of 

defrost water 

3.5.9 

二次冷媒 

間接式冷凍システムにおいて,熱を伝達するために使用す
る,液体若しくは液状固体,又は気液混合の流体。 

secondary refrigerant 

3.5.10 

スーパーヒート(過熱

度) 

規定のポイントにおける吸込み蒸気(過熱蒸気)の温度と,
この点における圧力から冷媒に関する熱力学データを用
いて求めた飽和蒸気の温度との差。 

suction superheat 

3.5.11 

冷凍能力 

定常運転状態において,冷凍・冷蔵ショーケースから排除
される単位時間当たりのエネルギー量。 

heat extraction rate 

3.5.12 

直接消費電力量, 
DEC 

ショーケースの電気部品の消費電力量。 

direct electrical energy 

consumption,  

DEC 

3.5.13 

冷凍・冷蔵消費電力量, 
REC 

ショーケースの運転に必要な従来形の冷凍システムの消
費電力量。 

refrigeration electrical 

energy consumption,  

REC 

3.5.14 

ポンピング動力消費

電力量, 

PEC 

ショーケースの運転に必要な,二次冷媒のための従来形の
ポンピングシステムの消費電力量。 

pumping electrical energy 

consumption,  

PEC 

3.5.15 

総消費電力量, 
TEC 

DECとRECとの和。 

total energy consumption,  
TEC 

3.6 

試験環境 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.6.1 

MSパッケージ 

温度測定用テストパッケージ。 

MS-package 

3.6.2 

外囲条件 

乾球温度及び相対湿度に従った試験室気候の分類。 
注記 JIS B 8631-2参照。 

climate class 

3.6.3 

MSパッケージ温度ク

ラス 

JIS B 8631-2で定義している温度試験中の,最高及び最低
MSパッケージの温度に従ったMSパッケージ温度の分
類。 

MS-package temperature 

class 

background image

B 8631-1:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.6.4 

ショーケースの分類 

外囲条件及びMSパッケージ温度クラスの組合せで示す
ショーケースの分類。 

cabinet classification 

3.6.5 

空気温度測定用メタ

ル 

試験室内の空気温度を測定するときに使用する金属塊。 
注記 JIS B 8631-2の5.3.1.5参照。 

metal for air temperature 

measurement 

3.7 

一般 

番号 

用語 

定義 

対応英語(参考) 

3.7.1 

消費者 

商品の購入者又は最終使用者(図1参照)。 

consumer 

3.7.2 

店員 

消費者のために商品を準備し,提供する者(図1参照)。 serving personnel 

3.7.3 

商品 

販売する物品。 

goods 

3.7.4 

食品 

消費される食材。 

foodstuffs 

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10 

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附属書A 

(参考) 

冷凍・冷蔵ショーケースの分類 

用途 

冷蔵 

冷凍 

使用対象 

冷蔵食品 

冷凍,急速冷凍食品及びアイスクリーム 

平形 

オープン 

対面販売形オープンタイプショーケ
ース 
一体形収納庫付きセルフサービス形
オープンタイプショーケース 
平形ショーケース 
アイランドショーケース 

HC1 
 
HC2 
 
HC3 
HC4 

対面販売形オープンタイプショーケ
ース 
 
 
平形ショーケース 
アイランドショーケース 

HF1 
 
 
 
HF3 
HF4 

平形ショーケース(冷蔵と冷凍切替式) 

HM9 

クローズド 

ガラストップ式ショーケース 
ガラストップ式アイランドショーケ
ース 
クローズドタイプショーケース 
一体形収納庫付きクローズドタイプ
ショーケース 

HC5 
HC6 
 
HC7 
HC8 

ガラストップ式ショーケース 
ガラストップ式アイランドショーケ
ース 
クローズドタイプショーケース 

HF5 
HF6 
 
HF7 

多段形 

オープン 

セミ多段式ショーケース 
多段式ショーケース 
カートインショーケース 

VC1 
VC2 
VC3 

セミ多段式ショーケース 
多段式ショーケース 
 

VF1 
VF2 
 

クローズド 

リーチインショーケース 
ガラス式ショーケース 

VC4 
VC5 

リーチインショーケース 

VF4 

デュアルケース 

上部オープン,下部オープン 
上部オープン,下部ガラス 
上部リーチイン,下部オープン 
上部リーチイン,下部ガラス 

YC1 
YC2 
YC3 
YC4 

上部オープン,下部オープン 
上部オープン,下部ガラス 
上部リーチイン,下部オープン 
上部リーチイン,下部ガラス 

YF1 
YF2 
YF3 
YF4 

多温度対応形,上部オープン,下部オープン 
多温度対応形,上部オープン,下部ガラス 
多温度対応形,上部リーチイン,下部オープン 
多温度対応形,上部リーチイン,下部ガラス 

YM5 
YM6 
YM7 
YM8 

R 冷凍機別置形 

冷凍機内蔵形 

A 対面販売形 

セルフサービス形 

H 平形 
V 多段形 

O オープン 
G クローズド 
Y デュアルケース 
C 冷蔵タイプ 

冷凍タイプ 

M 多温度対応形 

B 箱形 

卓上形 

III 三面ガラス 
IV 四面(五面)ガラス 
D 天井吹出形 

背面吹出形 

一般分類は,HC1,VF1,YM5のように用いることができる。必要であれば,RHC1A,IVF1S,RYM5のように

分類をより詳細にすることができる。 
注記 対面販売形は,セルフサービス形に分類してもよい。多段形冷蔵ショーケースは,主にセルフサービス形に

分類されるが,対面販売形に含めてもよい。 

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11 

B 8631-1:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

附属書JA 

(参考) 

JISと対応国際規格との対比表 

JIS B 8631-1:2011 冷凍・冷蔵ショーケース−第1部:用語 

ISO 23953-1:2005 Refrigerated display cabinets−Part 1: Vocabulary 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

3 用語及
び定義 

3.1.2オープンタイプ冷
凍・冷蔵ショーケース 

− 

− 

追加 

ISO規格で定義されているクローズ
ドタイプ冷凍・冷蔵ショーケースと区
別を明確にするために追加した。 

国内の実状に合わせた。 

3.1.4セミ多段式冷凍・
冷蔵ショーケース 

1.3 

JISとほぼ同じ 

変更 

“全高が1.8 m未満の,垂直式又は傾
斜式の陳列用開口部をもつ冷凍・冷蔵
ショーケース。”とした。 
ISO規格では,1.5 m未満としている。 

国内の実状に合わせた。 

3.1.15リーチインショ
ーケース 

− 

− 

追加 

ISO規格にはない定義を追加した。 

国内の実状に合わせた。 

3.1.16ガラストップ式
ショーケース 

− 

− 

追加 

ISO規格にはない定義を追加した。 

国内の実状に合わせた。 

3.1.17平形ショーケー
ス(冷蔵と冷凍切替式) 

− 

− 

追加 

ISO規格にはない定義を追加した。 

国内の実状に合わせた。 

3.1.18ガラス式ショー
ケース 

− 

− 

追加 

ISO規格にはない定義を追加した。 

国内の実状に合わせた。 

3.2.2内曲りケース 

2.2 

JISとほぼ同じ 

変更 

国内市場は別機種とされているため,
定義を分けて規定した。 

国内の実状に合わせた。 

3.2.3外曲りケース 

2.3 

JISとほぼ同じ 

3.5.3.2 半自動霜取り 

5.3.2 
5.3.3 

JISとほぼ同じ 

変更 

ISO規格の5.3.2と5.3.3とを統合し
た。 

5.3.2(半自動霜取り)に含ま
れるため。 

2

B

 8

6

3

1

-1

2

0

11

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

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12 

B 8631-1:2011  

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

(I)JISの規定 

(II) 
国際 
規格 
番号 

(III)国際規格の規定 

(IV)JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの
評価及びその内容 

(V)JISと国際規格との技術的
差異の理由及び今後の対策 

箇条番号 
及び題名 

内容 

箇条 
番号 

内容 

箇条ごと 
の評価 

技術的差異の内容 

3 用語及
び定義 
(続き) 

3.6.1 MSパッケージ 

6.1 

JISとほぼ同じ 

変更 

質量の小さい仕様へ変更したため,名
称を変えた。 

国内の実状に合わせた。 

3.6.3 MSパッケージ温
度クラス 

6.3 

JISとほぼ同じ 

変更 

3.6.4ショーケースの分
類 

6.4 

JISとほぼ同じ 

変更 

3.6.5空気温度測定用メ
タル 

− 

− 

追加 

ISO規格にはない定義を追加した。 

国内の実状に合わせた。 

附属書A 
(参考) 

冷凍・冷蔵ショーケース
の分類 

Annex A 

JISとほぼ同じ 

追加 

ISO規格にはない定義を追加した。 

国内の実状に合わせた。 

− 

− 

Annex B 

他言語における同義語 

削除 

JISは不要なので削除した。 

国内の実状に合わせた。 

JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 23953-1:2005,MOD 

注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 
 

− 削除 ················ 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 

− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 

− 変更 ················ 国際規格の規定内容を変更している。 

注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 
 

− MOD ··············· 国際規格を修正している。 

2

B

 8

6

3

1

-1

2

0

11

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き、本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。