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B 8614

:2007

(1) 

目  次

ページ

序文 

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語及び定義 

1

4

  試験の準備 

2

5

  試験条件

2

5.1

  試験温度(空気)

2

5.2

  圧縮機回転速度

2

5.3

  送風機用電動機端子電圧 

2

5.4

  凝縮器の入口風速

3

6

  試験装置及び測定器具 

3

6.1

  試験装置 

3

6.2

  測定器具 

3

7

  測定方法

4

7.1

  熱量計の熱漏れ係数の測定 

4

7.2

  冷凍専用ユニットの冷凍能力の測定 

4

8

  試験成績の記録 

5


B 8614:2007

(2) 

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本冷凍

空調工業会(JRAIA)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべ

きとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8614:1994 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登録出願

に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特

許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任

はもたない。


   

日本工業規格

JIS

 B

8614

:2007

輸送用機械式冷凍ユニット−冷凍能力試験方法

Mechanical transport refrigeration units

 Test method of cooling capacity

序文 

この規格は,1981 年に制定され,その後 2 回の改正を経て今日に至っている。前回の改正は,国際単位

系(SI)の採用を主な目的とし,1994 年に改正が行われた。今回の改正は,関連する自動車用エアコンデ

ィショナの試験方法を規定した JIS D 1618 が廃止されたこと,及び市場環境の変化によって新規に冷凍冷

房ユニットの製造がなくなったため,冷凍冷房ユニットの試験方法を削除した。

なお,対応国際規格は,現時点で制定されていない。

適用範囲 

この規格は,貨物を定温で輸送する冷蔵・冷凍自動車の冷凍ユニットのうち,強制循環式蒸発器によっ

て,保冷車体内の冷却を行う輸送用機械式冷凍専用ユニット(これには冷蔵機能も含む。

(以下,

“冷凍専

用ユニット”という。

)の冷凍能力試験方法について規定する。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS D 4001

  冷蔵・冷凍自動車の保冷車体

用語及び定義 

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS D 4001 によるほか,次による。

3.1 

冷凍専用ユニット 

車両の保冷車体内を冷凍又は冷蔵するため,圧縮機,駆動装置,凝縮器,蒸発器,冷媒配管,電気配線

などで構成し,適切な方法で車両に架装することができる冷凍ユニット。

3.2 

熱量計 

熱量計内外の温度差によって侵入する熱量と熱量計内を試験温度(空気)に維持するために必要な電力

とによって冷凍能力を測定する装置(

図 参照)。

試験の準備 

試験の準備は,次による。


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a)

試験を行う冷凍専用ユニットには,通常の運転に必要な附属装置をすべて取り付ける。

b)

冷媒の種類及び充てん量は,製造業者が指定する冷媒を試験に必要な量だけ封入する。

試験条件 

5.1 

試験温度(空気) 

冷凍用及び冷蔵用の蒸発器入口側並びに凝縮器入口側の試験温度(空気)は,

表 による。

表 1−試験温度(空気) 

単位  ℃

項目 L

(フローズン帯)

M

(チルド帯)

H

(クーリング帯)

冷凍(又は冷蔵)用蒸発器入口側

−18 0  10

凝縮器入口側 34

∼ 36

5.2 

圧縮機回転速度 

圧縮機回転速度は,

表 による。ただし,常用車速 40 km/h における圧縮機回転速度が著しくこれと異

なる場合は,常用車速に応じた回転速度における冷凍能力を表示してもよいが,この場合には圧縮機回転

速度を併記する。

表 2−圧縮機回転速度 

単位  min

1

形式

圧縮機回転速度

a)

主原動機駆動式 1

800

補助原動機駆動式

表示回転速度

電動機駆動式

表示電圧及び周波数による。

a)

試験を行うときの圧縮機の回転速度の変動

は,5%以下とする。

5.3 

送風機用電動機端子電圧 

送風機用電動機端子電圧は,

表 による。ただし,補助原動機駆動式冷凍専用ユニット及び電動機駆動

式冷凍専用ユニットの場合は,定格運転時の端子電圧とする。

表 3−送風機用電動機端子電圧 

単位  V

定格電圧

端子電圧

12 13.5

24 27

5.4 

凝縮器の入口風速 

凝縮器の入口風速は,

表 による。


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表 4−凝縮器の入口風速 

単位  m/s

凝縮器の種類

凝縮器の入口風速

送風機付凝縮器

5.3

に規定した電圧時におけ

る風速

車両用送風機共用凝縮器 4.5

試験装置及び測定器具 

6.1 

試験装置 

6.1.1 

試験室 

試験室は,外気温度の影響を少なくした断熱構造とし,次による。

a)

試験室の大きさは,熱量計の側面,上面及び床面に対して十分な間隔がとれるものとする。

b)

凝縮器入口側の空気状態を

表 に示す温度に保つことができ,容量を制御することが容易で十分な能

力をもつ空気調和装置を備える。

c)

空気調和装置吹出口,外気導入口及び排出口における風速は,測定を妨げるようなかく乱を生じない

程度とする。

6.1.2 

熱量計 

冷凍専用ユニット用熱量計は,

図 に示す装置を用い,次による。

a)

熱量計内外温度差によって熱量計に侵入する熱量は,測定する冷凍専用ユニットの表示冷凍能力の

30

%以下とする。ただし,侵入する熱量が 580 W 以下のものには適用しなくてもよい。

b)

冷凍用(又は冷蔵用)蒸発器入口側の空気状態を,

表 に示す温度に保つことができる加熱装置を備

える。

c)

熱量計の内部及び周囲には,

空気温度が均一になるように,空気かくはん装置を適切な位置に備える。

d)

冷凍専用ユニット取付用の開口部には,熱量計と同じ熱貫流率をもつ止めぶたを備える。

e)

蒸発器の戻り空気の流れが吹出し空気の流れと分離するように,必要によっては隔壁を設ける。

6.1.3 

圧縮機駆動装置 

圧縮機駆動装置は,可変速電動機又は内燃機関を使用する。

6.1.4 

凝縮器用送風機 

凝縮器用送風機は,5.4 に規定する風速を保持できるものでなければならない。

6.1.5 

直流電源 

直流電源は,蓄電池及び抵抗器を使用する。整流器を用いる場合は,直流安定化電源を使用する。

6.2 

測定器具 

試験に用いる計測器の形式及び精度は,

表 による。

表 に示す以外の計測器を使用する場合は,これと同等以上の精度をもつものとする。


4

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表 5−計測器 

区分

形式

精度

参照

温度計

熱電対

±0.5  ℃

JIS C 1602

抵抗温度計

JIS C 1603 

回転速度計

ストロボ回転計

±2%(読取値)

パルス式回転計

電気計器

電圧計

±1%(読取値)

JIS C 1102-2

電力計

JIS C 1102-3

積算電力計

風速計

ピトー管

±5%(読取値)

JIS M 7606

熱線風速計

測定方法 

7.1 

一般 

冷凍専用ユニットの測定には,

図 に示す冷凍用熱量計を使用し,測定方法は,次による。

7.2 

熱量計の熱漏れ係数の測定 

熱量計の熱漏れ係数の測定方法は,次による。

a)

熱量計の開口部は,止めぶたでふさぐ。

b)

図 に示す熱量計の内部 7 点(t

11

t

17

)及び周囲 6 点(t

1

t

6

)の計 13 点の温度を測定する。

c)

熱量計の内部と周囲との温度差が 20  ℃以上となるように電気入力を与える。

d)

熱量算出のための測定は,熱量計の内部空気温度及び周囲空気温度が安定してから 30 分ごとに 5 回(2

時間)行う。

e)

同一測定時の熱量計の内部空気温度及び周囲空気温度のばらつきは,3  ℃以内とする。

f)

熱量計の内部空気温度及び周囲空気温度の各測定時の平均温度の変化は,試験中を通じて 2  ℃以内と

する。

g)

熱量算出に用いる温度は,測定温度変化が上記 e)  及び f)  に示す温度範囲内の連続した 5 回(2 時間)

の測定値の平均とする。

h)

試験中の熱量計への電気入力の変動幅は,4%以内とする。4%を超える場合は,積算電力計によって

入力を測定する。

i)

熱漏れ係数は,次の式によって求める。

1

2

2

1

c

c

c

c

c

W

W

U

θ

θ

+

=

ここに,

U

c

熱漏れ係数(W/℃)

W

c1

熱量計内の加熱装置への平均入力(W)

W

c2

熱量計内の空気かくはん装置などへの平均入力(W)

θ

c1

熱量計の周囲空気の平均温度(℃)

θ

c2

熱量計の内部空気の平均温度(℃)

7.3 

冷凍専用ユニットの冷凍能力の測定 

冷凍専用ユニットの冷凍能力の測定は,次による。

a)

図 に示す熱量計の内部 9 点(t

11

t

19

)及び周囲 8 点(t

1

t

8

)の計 17 点の温度を測定する。

b)

冷凍専用ユニットを運転し,熱量計の内部空気温度及び周囲空気温度を加熱装置を用いて定格試験条


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件に維持する。

c)

熱量算出のための測定は,熱量計の内部空気温度及び周囲空気温度が安定してから 30 分ごとに 5 回(2

時間)行う。

d)

試験中の周囲空気温度及び熱量計の内部空気温度の各測定時の平均温度の変化は,規定値の±2  ℃と

する。

e)

測定時の熱量計の内部空気温度のばらつきは,6  ℃以内とする。

f)

測定時の熱量計の周囲空気温度のばらつきは,6  ℃以内とする。

g)

内部空気温度のばらつきを取除くために,隔壁を付けることができる。

h)

熱量算出に用いる温度は,測定温度変化が上記 d)e)  及び f)  に示す温度範囲内にある連続した 5 回

(2 時間)の測定値の平均とする。

i)

試験中の熱量計への電気入力の変動幅は,4%以内とする。4%を超える場合は,積算電力計によって

入力を測定する。

j)

冷凍専用ユニットの冷凍能力は,次の式によって求める。

(

)

2

1

2

1

θ

θ

+

+

=

e

e

U

W

W

Q

2

/

)

(

1

2

/

)

(

1

2

1

2

1

c

c

c

e

m

m

U

U

θ

θ

θ

θ

+

+

+

+

=

ここに,  Q

e

:  冷凍専用ユニットの冷凍能力(W)

W

1

:  熱量計内の加熱装置への平均入力(W)

W

2

:  熱量計内の空気かくはん装置などへの平均入力(W)

U

e

:  能力試験中の熱量計の熱漏れ係数(W/℃)

θ

1

:  熱量計の周囲空気の平均温度(℃)

θ

2

:  熱量計の内部空気の平均温度(℃)

m

:  熱量計の壁を構成する断熱材などの熱伝導率に関する温

度係数(1/℃)

試験成績の記録 

冷凍能力の測定によって得られた値は,

表 に示す輸送用冷凍ユニット冷凍能力試験成績表に記入する。


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図 1−冷凍専用ユニットの冷凍能力測定装置 

単位  mm

注記 1  ●印 t

11

t

17

は,熱量計内部温度測定位置を示す。

注記 2  ○印 t

1

t

6

は,熱量計周囲温度測定位置を示す。

注記 3  t

18

及び t

19

は,蒸発器の入口空気温度測定位置を示す。

注記 4  t

7

及び t

8

は,凝縮器の入口空気温度測定位置を示す。

注記 5  図中,及び は,冷凍専用ユニットの幅及び高さを示す。 
注記 6  測定位置が構造その他によって熱の影響を受ける場合には,位置をずらしてもよい。 
注記 7  蒸発器及び凝縮器の形状が図と異なる場合は,車両架装状態に準じた配置で測定を行う。


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表 6−輸送用冷凍ユニット冷凍能力試験成績表 

[諸  元]

蒸発器入口温度          ℃

製 造 業 者 名

表 示 冷 凍 能 力              W

形 式 名 称

定 格 電 圧            V

製 造 番 号

冷 媒 の 種 類

駆 動 装 置

冷 媒 充 て ん 量            kg

  駆 動 方 式

圧 縮 機 形 式

試 験 年 月 日

  定 格 回 転 速 度          min

-1

圧縮機定格回転速度     min

-1

試 験 場 所

  定 格 出 力           kW

蒸 発 器 形 式

試 験 担 当 者

  電 源 定 格      V     Hz

凝 縮 器 形 式

圧           hPa

項目

単位

1 2 3 4 5

平均

min

-1

圧縮機回転速度又は駆動装置電源電圧

蒸発器

送風機用電動機端子電圧

凝縮器

凝縮器入口風速

m s

凝縮器入口空気平均温度

蒸発器入口空気平均温度

熱量計の周囲空気平均温度(

θ

1

熱量計の内部空気平均温度(

θ

2

漏れ熱量[

e

×(

θ

1

θ

2

W

加熱装置入力(

1

W

かくはん装置入力(

2

W

冷凍能力(

e

W

参考文献  JIS C 1102-2:1997  直動式指示電気計器  第 2 部:電流計及び電圧計に対する要求事項

JIS C 1102-3

:1997

  直動式指示電気計器  第 3 部:電力計及び無効電力計に対する要求事項

JIS C 1602

:1995

  熱電対

JIS C 1603

:1983

  指示抵抗温度計

JIS M 7606

:1994

  鉱山用熱式風速計(携帯形)