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B 8383 : 2000 (ISO 3662 : 1976)  

(1) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

まえがき 

この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フルードパワー工業会 (JFPA) /

財団法人日本規格協会 (JSA) から工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本

工業標準調査会の審議を経て,通商産業産大臣が制定した日本工業規格である。 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

日本工業規格          JIS 

B 8383 : 2000 

(ISO 3662 : 1976) 

油圧−ポンプ及びモータ 

−押しのけ容積 

Hydraulic fluid power−Pumps and motors 

−Geometric displacements 

序文 この規格は,1976年に第1版として発行されたISO 3662, Hydraulic fluid power−Pumps and motors

−Geometric displacementsを翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規

格である。 

1. 適用範囲 油圧システムにおいて,動力は閉じられた回路内の加圧流体によって伝達,制御される。

ポンプは,回転機械動力を流体動力に変換する機器である。モータは,流体動力を回転機械動力に変換す

る機器である。 

この規格は,回転形又は揺動形の油圧ポンプ及び油圧モータの押しのけ容積 (V) について規定する。ま

た,この規格は,可変容量形の機器にも適用することかでき,この場合は,最大押しのけ容積を表すもの

とする。 

この規格に定める押しのけ容積は,容積式油圧ポンプ及び容積式油圧モータの設計指針として使用して

もよい。またその他の基本的な設計基準及び基準定格を導くのに使用してもよい。 

2. 引用規格 次の掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これら引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。 

JIS B 0142 油圧及び空気圧用語 

備考 ISO 5598 : 1985 (Fluid power systems and components−Vocabulary) からの引用事項は,この規

格の該当事項と同等である。 

JIS Z 8601 標準数 

備考 ISO 497 (Guide to the choice of series of preferred numbers and of series containing more rounded 

values of preferred numbers) からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。 

3. 定義 

3.1 

押しのけ容積 (geometric displacement)  入力軸(ポンプ)若しくは出力軸(モータ)が1回転,又

は揺動駆動が1往復する間の容積要素の動きから生じる圧力室の全容積変化の計算値。許容差,すきま,

ひずみ又は変形は考慮しなくてもよい。 

3.2 

この規格で用いる他の用語の定義は,JIS B 0142による。 

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B 8383 : 2000 (ISO 3662 : 1976) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

4. 押しのけ容積 

表1 押しのけ容積の呼び値 (V)  

単位 ml/rev (cm3/rev) 

0.1 

10 

100 

1 000 

(11.2) 

(112) 

(1 120)  

1.25 

12.5 

125 

1 250 

(14) 

(140) 

(1 400)  

0.16 

1.6 

16 

160 

1 600 

(18) 

(180) 

(1 800)  

20 

200 

2 000 

(22.4) 

(224) 

(2 240)  

0.25 

2.5 

25 

250 

2 500 

(28) 

(280) 

(2 800)  

3.15 

31.5 

315 

3 150 

(35.5) 

(355) 

(3 550)  

0.4 

40 

400 

4 000 

(45) 

(450) 

(4 500)  

50 

500 

5 000 

(56) 

(560) 

(5 600)  

0.63 

6.3 

63 

630 

6 300 

(71) 

(710) 

(7 100)  

80 

800 

8 000 

(90) 

(900) 

(9 000)  

備考1. 押しのけ容積の呼び値とは,便宜的に油圧

ポンプ及び油圧モータに割り当てられた
押しのけ容積をいう。 

2. 9000 ml/rev (cm3/rev) を超える押しのけ容

積の値はR20数で指定する。R10シリーズ
がより望ましい。 

3. 丸括弧 ( ) 内の値は,使用しないほうが

よい。 

5. 規格適合表示 この規格に適合することを試験報告書,カタログ及び販売資料に記述する場合は,次

の文言を用いる。 

“押しのけ容積は,JIS B 8383(油圧−ポンプ及びモータ−押しのけ容積)に適合する。” 

B 8383 : 2000 (ISO 3662 : 1976) 

2019年7月1日の法改正により名称が変わりました。まえがきを除き,本規格中の「日本工業規格」を「日本産業規格」に読み替えてください。 

JIS B 8383原案作成本委員会 構成表 

氏名 

所属 

(委員長) 

竹 中 俊 夫 

東京工業大学名誉教授 

(委員) 

香 川 利 春 

東京工業大学 

藤 田 昌 宏 

通商産業省機械情報産業局産業機械課 

八 田   勲 

工業技術院標準部材料機械規格課 

橋 本   進 

財団法人日本規格協会技術部規格開発課 

村 井 孝 宣 

財団法人機械振興協会技術研究所 

小 林 隆 博 

株式会社神戸製鋼所 

渡 並   直 

トヨタ自動車株式会社 

荒 木 義 昭 

株式会社日平トヤマ 

岡 安 英 雄 

社団法人日本工作機械工業会 

黒 部 昌 徳 

東芝機械株式会社 

藤 田   勝 

石川島汎用機械株式会社 

美濃越 昌 二 

日本電気株式会社 

久々湊 哲 夫 

SMC株式会社 

二 見 安 亮 

CKD株式会社 

木 原 和 幸 

株式会社トキメック 

梅 田 時 彦 

川崎重工業株式会社 

小曽戸   博 

内田油圧機器工業株式会社 

中 西 康 二 

黒田精工株式会社 

千 葉   誠 

カヤバ工業株式会社 

門   泰 一 

太陽鉄工株式会社 

石 井   進 

内田油圧機器工業株式会社 

山 崎 一 彦 

山信工業株式会社 

根 本 圭 介 

三菱電線工業株式会社 

小 池 一 夫 

イハラサイエンス株式会社 

伊 藤 三 郎 

株式会社コガネイ 

竹 内 俊 一 

オリオン機械株式会社 

(事務局) 

三 浦 吉 成 

社団法人日本フルードパワー工業会 

堀 切 俊 彦 

社団法人日本フルードパワー工業会 

油圧ポンプ・モータ分科会 構成表 

氏名 

所属 

(主査) 

小曽戸   博 

内田油圧機器工業株式会社 

小 宮 盛 雄 

カヤバ工業株式会社 

梅 田 時 彦 

川崎重工業株式会社 

岩 崎 正 弘 

株式会社島津製作所 

天 野 利 郎 

住友精密工業株式会社 

越 智 康 行 

住友イートン機器株式会社 

須 原 正 明 

ダイキン工業株式会社 

饗 庭 健 一 

株式会社トキメック 

神 谷 忠 佳 

豊興工業株式会社 

庄 司 幸 広 

株式会社不二越 

橋 本 登志雄 

油研工業株式会社 

石 川 勝 司 

株式会社小松製作所 

佐 藤   均 

日立建機株式会社 

上 田 征 治 

株式会社ナブコ 

(事務局) 

堀 切 俊 彦 

社団法人日本フルードパワー工業会 

文責 小曽戸 博