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B 8377-2

:2002

(1)

著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人  日本フルードパワー工業会(JFPA)

/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日

本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

制定に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 10100,Hydraulic fluid power─

Cylinders

─Acceptance tests を基礎として用いた。

JIS B 8377-2

には,次に示す附属書がある。

附属書 1(参考)関連規格

附属書 2(参考)JIS と国際規格との対比表

JIS B 8377

の規格群には,次に示す部編成がある。

第 1 部:空気圧シリンダ受渡検査

第 2 部:油圧シリンダ受渡検査

このファイルは、MS-Word Version2000 で作成されています。


B 8377-2

:2002

(2)

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目  次

ページ

序文

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

1

4.

  仕様確認

2

5.

  検査条件

2

5.1

  検査に使用する作動油

2

5.2

  検査に使用する作動油に対する要求事項

2

6.

  低圧による作動及び漏れ検査

2

6.1

  検査方法

2

6.2

  検査

2

7.

  ピストンシール部の漏れ(内部漏れ)検査

3

7.1

  検査方法

3

7.2

  検査

3

8.

  耐圧/外部漏れ検査

3

8.1

  検査方法

3

8.2

  検査(目視検査)

3

9.

  規格適合表示

3

附属書 1(参考)関連規格

4

附属書 2(参考)JIS と国際規格との対比表

5

解  説

7

 


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日本工業規格

JIS

 B

8377-2

:2002

油圧・空気圧システム及び機器─

シリンダの試験・検査─

第 2 部:油圧シリンダ受渡検査

Fluid power systems and components

─Inspection and test of cylinders─

Part 2

:Acceptance tests for hydraulic cylinders

序文  この規格は,2001 年に第 2 版として発行された ISO 10100,Hydraulic fluid power─Cylinders─

Acceptance tests

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,油圧シリンダの受渡検査について規定する。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 10100

  Hydraulic fluid power  ─  Cylinders  ─  Acceptance tests(MOD)

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0142

  油圧及び空気圧用語

備考  ISO 5598:1985, Fluid power systems and components─Vocabulary からの引用事項は,この規格の

該当事項と同等である。

JIS B 9933

  油圧─作動油─個体微粒子に関する汚染度のコード表示

備考  ISO/DIS 4406, Hydraulic fluid power  ─  Fluid  ─  Code for defining the level of contamination by solid

particles

がこの規格と一致している。

JIS B 9938

  難燃性作動油─使用指針

備考  ISO 7745,Hydraulic fluid power─Fire-resistant (FR) fluids─Guidelines for use

ISO 6743-4 Lubricants, industrial oils and related products

(class L) ─Classification─Part  4:  Family  H

(Hydraulic systems)

3.

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS 0142 によるほか,次による。

a)

ロッド側  ピストンロッドが出ている側。

参考  JIS B 0142(ISO 5598 の対応規格)では“ヘッド側”(“head end”)という用語を用いているが,

現在国内で使用している用語をこの規格では用いた。


2

B 8377-2

:2002

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b)

キャップ側  ピストンロッドが出ていない側。

参考  JIS B 0142(ISO 5598 の対応規格)で用いている“キャップ側”(“cap end”)という用語が,現在

国内ではヘッド側とされているので注意を要する。 

4.

仕様確認  次の項目は,品質保証の意味で,最終組立又は製造工程の早い時期に確認し,記録を残す

のがよい。

a)

取付形式   

b)

ポートの種類,大きさ,ポート間寸法及び位置   

c)

クッション付きシリンダの場合,クッションのある方向及び調整ねじの配置   

d)

ストローク

e)

銘板   

f)

内径   

g)

ロッド径   

h)

シリンダ本体から出ているピストンロッドの長さ(ピストンロッドが入りきった状態)及びロッド先端

形状   

i)

取付形式及び形状並びに受渡当事者間の協定による寸法   

5.

検査条件

5.1

検査に使用する作動油  検査に使用する作動油は,受渡当事者間で協定を行った作動油とする。こ

れらの作動油は

ISO 6743-4 で規定する油圧システム用の作動油,又は JIS B 9938 で規定する難燃性作動

油─使用指針により,供試シリンダのシール材料に適したものでなければならない。

5.2

検査に使用する作動油に対する要求事項

5.2.1

汚染度  汚染度は,JIS B 9933 で規定する汚染コード 19 / 15,又は以下とする。

5.2.2

特別な要求  より高い清浄度の要求がある場合は,受渡当事者間の協定とする。

5.2.3

作動油の温度  温度は,15  ℃∼45  ℃とする。

5.2.4

防せい剤  供試シリンダの内部が腐食するのを防ぐために,検査に使用する作動油は,シール材料

に適した防せい剤を加えることが望ましい。

6.

低圧による作動及び漏れ検査

6.1

検査方法  内径が 32 mm を超える場合は 0.5 MPa,内径が 32 mm 以下の場合は 1 MPa に検査圧力を

設定し,供試シリンダを 3 回以上繰り返し往復運動を行わせて検査を行う。ただし,ストロークの両端部

では,最小 10 秒間の停止とする。

6.2

検査(漏れ及び異常については,目視検査とする。)   

a)

シリンダは,運動中に止まったり,振動したり,又は速度が変化するなどの異常現象を起こしてはな

らない。

b)

ストロークの測定は,ピストンがロッドカバーとキャップカバーに当たったときの,それぞれのピス

トンロッドが出ている長さを測定,その差からストロークを求める。ストロークは仕様に合っていな

ければならない。

c)

ピストンロッド表面に存在する油膜は,検査中にオイルリングが増加したり,作動油が滴下するよう

な量であってはならない。


3

B 8377-2

:2002

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d)

すべての固定シール部からは,漏れがあってはならない。

e)

クッション調整ねじ,チェック弁からの漏れがあってはならない。

f)

溶接部からは漏れがあってはならない。

g)

クッション効果の検査は,クッション調整ねじがある場合,ねじは締め切った位置からわずかに戻し

固定して行う。ピストン速度は,クッション部で減速し,ピストンは緩くカバーに当てなければなら

ない。

7.

ピストンシール部の漏れ(内部漏れ)検査

備考  この検査は,要求があった場合に行う。

7.1

検査方法  検査圧力は,定格圧力,又は使用者が指示する圧力とする。

7.2

検査  目視検査とし,ピストンシール部からの漏れは目視で分かるような量であってはならない。

8.

耐圧/外部漏れ検査

8.1

検査方法  ピストンロッドが出きった状態,及び入りきった状態で,定格圧力又は要求される運転

圧力の 1.5 倍の圧力を加え,それぞれ 10 秒間保持し,次の検査を行う。

8.2

検査(目視検査)   

a)

シリンダには,部品の弛み,変形などの異常があってはならない。

b)

固定シール部から油漏れがあってはならない。

c)

クッション調整ねじ,チェック弁などから漏れがあってはならない。

d)

溶接構造の場合,溶接部から漏れがあってはならない。

9.

規格適合表示  この規格に適合することを試験報告書,カタログ及び販売資料に,記述する場合には,

次の文言を用いる。

“油圧シリンダの受渡検査は,JIS B 8377-2(油圧・空気圧システム及び機器─シリンダの試験・検査─

第 2 部:油圧シリンダ受渡検査)に適合する。


4

B 8377-2

:2002

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附属書 1(参考)関連規格

JIS B 8367-1

:2002

油圧シリンダ取付寸法─第 1 部:片ロッド─16 MPa 用丸カバー形,溶接又はねじ込みフ

ランジ式(内径 25 mm から 500 mm まで)

備考  ISO 6020-1:1988,Hydraulic fluid power─Mounting dimensions for single rod cylinders, 16 MPa (160

bar

) serie─Part 1: Medium series からの引用事項は,この規格と同等である。

JIS B 8367-2

:2002  油圧シリンダ取付寸法─第 2 部:片ロッド─16 MPa 用角カバー形,タイロッド

締付式(内径 25 mm から 200 mm まで)

備考  ISO 6020-2:1991,Hydraulic fluid power─Mounting dimensions for single rod cylinders, 16 MPa (160

bar

) series─Part 2: Compact series からの引用事項は,この規格と同等である。

JIS B 8367-3

:2002  油圧シリンダ取付寸法─第 3 部:片ロッド─16 MPa 用角カバー形,タイロッド

締付式(内径 250 mm から 500 mm まで)

備考  ISO 6020-3:1994,Hydraulic fluid power─Mounting dimensions for single rod cylinders, 16 MPa (160

bar

) series─Part 3:  Compact series with bores from 250 mm to 500 mm  からの引用事項は,この規

格と同等である。

JIS B 8367-4

:2002  油圧シリンダ取付寸法─第 4 部:片ロッド─25 MPa 用丸カバー形,溶接又はね

じ込みフランジ式(内径 50 mm から 500 mm まで)

備考  ISO 6022:1981,Hydraulic fluid power─Single rod cylinders─Mounting dimensions─250 bar

(25 000 kPa) series  からの引用事項は,この規格と同等である。

JIS B 8367-5

:2002  油圧シリンダ取付寸法─第 5 部:片ロッド─10 MPa 用角カバー形,タイロッド

締付式(内径 40 mm から 200 mm まで)

備考  ISO 10762:1997,Hydraulic fluid power─Cylinder mounting dimensions─10 MPa (100 bar) series  か

らの引用事項は,この規格と同等である。

JIS B 8367-6

:2002  油圧シリンダ取付寸法─第 6 部:片ロッド─10 MPa 用薄形─(内径 32 mm から

100 mm

まで)


5

B 8377-2

:2002

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附属書 2(参考)JIS と国際規格との対比表

JIS B 8377-2

:2002

油圧・空気圧システム及び機器─シリンダの試験・検査

第2部:油圧シリンダ受渡検査

ISO 10100

油圧シリンダ─受渡検査

(Ⅰ)JISの規定

(Ⅲ)

国際規格の規定

(Ⅳ)JISと国際規格との技術的差異の項目
ごとの評価及びその内容並びに技術的差異
の理由と今後の対策

項目

番号

内容

(Ⅱ)

国際規格番号

項目

内容

項 目 ご と
の評価

技術的差異の内容

1. 
適用 
範囲

油 圧 シ リ ン ダ の 検 査
について規定

ISO 10100

1

JIS

の規定と一

IDT

2. 
引用 
規格

JIS B 0142(ISO 5598)

ISO 4406

ISO 6743-4

ISO 7745

ISO 10100

2

JIS

の規定と一

IDT

3. 
定義

JIS B 0142

(ISO 5598)

によるほか

(1)ロッド側

(2)キャップ゙側

ISO 10100

3

ISO 5598

に よ

る 
(1)ヘッド側
(2)キャップ

MOD/

変更

(1)ISOと異なるため 
(2)  国内で普及している用語
と 異 な る た め 規定 し た 。 ISO 
5598

の見直し後検討。

4. 
仕様 
確認

仕様の確認項目

(1)

記録の保存

ISO 10100

4

MOD/

追加

品質管理上必要なため“記録に
残す”を追加。ISOの見直し時
に,追加提案予定。

5. 
検査 
条件

検 査 を 行 う 条 件 の 規

ISO 10100

5

JIS

の規定と一

IDT

6. 
低圧漏
れ検査

低 圧 に よ っ て 漏 れ 検
査を行う方法の規定

ISO 10100

6

JIS

の規定と一

IDT

7. 
ピ ス ト
ン シ ー
ル漏れ

ピ ス ト ン シ ー ル の 漏
れについての規定

ISO 10100

7

漏 れ が な い こ
とを確認

MOD/

変更

“目視で分かる量であっては
ならない。

”に変更

8. 
耐圧及
び外部
漏れ

耐 圧 及 び 外 部 漏 れ の
検査方法

ISO 10100

8

JIS

の規定と一

IDT

9. 
規格適
合表示

JIS B 

8377

-2

に適合表

ISO 10100

9

ISO 10100

に適

合表示

IDT

ISO

規格名をJIS名の表示に。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:MOD

備考

1.

項目ごとの評価欄の記号の意味は,次のとおりである。 
− IDT ---------------- 技術的差異がない。 
− MOD/追加 ------- 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。 
− MOD/変更 ------- 国際規格の規定内容を変更している。

2.

  JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次のとおりである。


6

B 8377-2

:2002

著作権法により無断での複製,転載等は禁止されております。

− MOD -------------- 国際規格を修正している。

日本工業標準調査会標準部会  産業機械技術専門委員会  構成表

氏名

所属

(委員会長)

岡  村  弘  之

東京理科大学理工学部

(委員)

朝  田  泰  英

財団法人電力中央研究所

伊  藤  正  人

厚生労働省労働基準局

大  地  昭  生

日本内燃機関連合会(株式会社東芝電力システム社)

大  湯  孝  明

社団法人日本農業機械工業会

重  久  吉  弘

財団法人エンジニアリング振興協会

鈴  木  通  友

社団法人全国木工機械工業会

筒  井  康  賢

独立行政法人産業技術総合研究所

橋  元  和  夫

国土交通省総合政策局

平  野  正  明

社団法人日本機械工業連合会

藤  咲  浩  二

社団法人日本産業機械工業会

松  山  新一郎

株式会社豊田自動織機

吉  田  岳  志

農林水産省生産局

渡  邉  和  夫

社団法人日本建設機械化協会