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B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本フル

ードパワー工業会(JFPA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正す

べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8356-7:2000 は改正され,この規格に置き換えられる。

改正に当たっては,日本工業規格と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格の作成及び日

本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 3968:2001,Hydraulic fluid power−

Filters

−Evaluation of differential pressure versus flow characteristics を基礎として用いた。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。

JIS B 8356

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 8356-1

  第 1 部:フィルタエレメントの性能確認手順

JIS B 8356-2

  第 2 部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定

JIS B 8356-3

  第 3 部:フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験

JIS B 8356-4

  第 4 部:フィルタエレメントの材料の作動油適合試験

JIS B 8356-5

  第 5 部:フィルタエレメントの端末荷重試験

JIS B 8356-6

  第 6 部:フィルタエレメントの流れ疲労特性試験

JIS B 8356-7

  第 7 部:差圧−流量特性試験

JIS B 8356-8

  第 8 部:フィルタエレメントのろ過性能試験(マルチパステスト法)

JIS B 8356-9

  第 9 部:フィルタの要求性能一覧


B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

(2)

目  次

ページ

序文 

1

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  記号

2

4.1

  文字記号 

2

4.2

  図記号

2

5.

  試験装置

2

5.1

  概要

2

5.2

  油圧ポンプ 

2

5.3

  油タンク 

3

5.4

  温度制御 

3

5.5

  フラッシング用フィルタ 

3

5.6

  サンプリング用バルブ 

3

5.7

  フィルタの設置

3

5.8

  試験流体 

4

6.

  測定

4

6.1

  圧力測定 

4

6.2

  温度測定 

5

6.3

  動粘度測定 

5

6.4

  流量測定 

5

6.5

  流体清浄度測定

5

6.6

  測定機器精度及び試験条件 

5

7.

  試験方法

5

7.1

  配管補正 

5

7.2

  試験回路の清浄度

5

7.3

  フィルタハウジング特性 

5

7.4

  フィルタアッセンブリ特性 

6

7.5

  フィルタエレメント特性 

6

7.6

  バイパス弁特性

6

8.

  結果の表記 

7

9.

  規格準拠表示 

8


1

日本工業規格

JIS

 B

8356-7

:2006

(ISO 3968

:2001

)

油圧用フィルタ性能評価方法−

第 7 部:差圧−流量特性試験

Hydraulic fluid power

Filters

Evaluation of filter performance

Part 7: Evaluation of differential pressure versus flow characteristics

序文  この規格は,2001 年に第 2 版として発行された ISO 3968,Hydraulic fluid power−Filters−Evaluation

of differential pressure versus flow characteristics

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく

作成した日本工業規格である。

1. 

適用範囲  この規格は,フィルタ製造業者及び使用者間における油圧用フィルタの差圧−流量特性を

評価するための共通する手順について規定する。ここでいう油圧用フィルタとは,フィルタアッセンブリ

の関連部品であるハウジング,フィルタエレメント及びハウジング内蔵バルブである。

備考  この規格の対応国際規格を,次に示す。

なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,IDT(一致している)

,MOD

(修正している)

,NEQ(同等でない)とする。

ISO 3968:2001

,Hydraulic fluid power−Filters−Evaluation of differential pressure versus flow

characteristics (IDT)

2. 

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0125-1

  油圧・空気圧システム及び機器−図記号及び回路図−第 1 部:図記号

備考 ISO 

1219-1

,Fluid power systems and components−Graphic symbols and circuit diagrams−Part 1:

Graphic symbols

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

JIS B 0142

  油圧及び空気圧用語

備考 ISO 

5598

,Fluid power systems and components−Vocabulary からの引用事項は,この規格の該

当事項と同等である。

JIS B 8356-8

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 8 部:フィルタエレメントのろ過性能試験(マルチパ

ステスト法)

備考 ISO 

16889

,Hydraulic fluid power filters−Multi-pass method for evaluating filtration performance

of a filter element

が,この規格と一致している。

JIS B 9933

  油圧−作動油−固体微粒子に関する汚染度のコード表示

備考 ISO 

4406

,Hydraulic fluid power−Fluids−Method for coding the level of contamination by solid

particles

が,この規格と一致している。

JIS B 9936

  油圧−微粒子分析−運転中のシステム管路からの作動油試料採取方法


2

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

備考 ISO 

4021

,Hydraulic fluid power−Particulate contamination analysis−Extraction of fluid samples

from lines of an operating system

が,この規格と一致している。

JIS K 2001

  工業用潤滑油−ISO 粘度分類

備考 ISO 

3448

,Industrial liquid lubricants−ISO viscosity classification からの引用事項は,この規格

の該当事項と同等である。

JIS K 2283

  原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法

備考 ISO 

2909

,Petroleum products−Calculation of viscosity index from kinematic viscosity 及び ISO 

3104

,Petroleum products−Transparent and opaque liquids−Determination of kinematic viscosity

and calculation of dynamic viscosity

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

3. 

定義  この規格で用いる主な用語の定義は,JIS B 0142 によるほか,次による。

3.1 

フィルタ定格流量  (filter rated flow rate)  規定の動粘度における,製造業者の推奨する流量。

3.2 

粘度指数 (viscosity index)  流体の温度に対する粘度変化を示す経験的指標。

備考  温度に対する粘度変化が小さいとき,この指数は大きくなる。

3.3 

差圧 (differential pressure)  指定された条件における,供試体の入口側と出口側との圧力差。

4.

記号

4.1

文字記号  この規格では,次の文字記号を用いる。

a)  q

v

:試験流量

b)  q

R

:フィルタ定格流量

c) 

p  

:静圧

d)  p

1

:フィルタ入口側の静圧

e) 

p

2

:フィルタ出口側の静圧

f) 

:差圧  (

p

p

1

p

2

g)  D  

:配管内径

4.2

図記号  この規格に用いる図記号は,JIS B 0125-1 による。

5. 

試験装置

5.1 

概要  試験装置は,油圧ポンプ,油タンク,フラッシング用フィルタ,供試フィルタ及び必要な場

合は,熱交換器,そして圧力,流量,温度及び流体の清浄度(6.5 参照)を測定するためのすべての装置で

構成される。

図 に代表的な試験装置の回路図を示す。JIS B 8356-8 に準拠した試験装置も,この試験に

適応できる。試験装置は,汚染物質が試験中に停滞し,再流出するような箇所がないように構成しなけれ

ばならない。

油タンクに半分つ(漬)かったリターンフィルタを試験するときは,

図 の供試フィルタの下流に位置

する試験設備[流量計,熱交換器(圧力調整用バルブは必要ない。

]は供試フィルタの上流に設置する。

5.2 

油圧ポンプ  試験に必要な最大流量と同等又はそれ以上の定格流量の油圧ポンプを用いる。吐出し

圧力は,供試フィルタとフラッシング用フィルタとを含め,試験装置全体に必要な流量を供給するのに十

分なものとする。試験装置は,流量を 0(ゼロ)から最大値まで連続的に変化する機能をもつ。圧力脈動

は,要求精度で圧力を読み取れるように減衰しなければならない。


3

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

1

2

11

10

9

6

3

5

7

7

≧5

D

≧10

D

≧5

D

≧10

D

12

4

8

1

  油タンク

7

  圧力計

2

  可変容量形ポンプ

8

  差圧計

3

  フラッシング用フィルタ

9

  流量計

4

  サンプリング用バルブ

10

  圧力調整用バルブ

5

  温度計

11

  熱交換器

6

  供試フィルタ

12

  流量調整用バルブ

  1  フィルタアッセンブリの差圧−流量特性試験回路例

5.3 

油タンク  底部が円すいで試験における最大試験流量(L/min)の 1∼2 倍の容量(L)のある油タン

クを使用する。空気の混入(例えば,戻り配管は,油面の下に設置する。

)及びじんあいの侵入を最小限に

抑えるように設計する。

5.4 

温度制御  供試フィルタの上流側温度を,表 に示す精度で制御できるように熱交換器を用いる。

5.5 

フラッシング用フィルタ  汚染物質によって供試フィルタの差圧が増加しないように,供試フィル

タよりろ過比(JIS B 8356-8 参照)の大きなフラッシング用フィルタを用いる。

5.6 

サンプリング用バルブ  流体清浄度評価のために,JIS B 9936 に準拠したサンプリング用バルブを

回路に取り付ける。サンプル箇所でオンラインモニタの接続,又はオフライン分析用流体サンプルの採取

が可能である。

5.7 

フィルタの設置  正規の取付方向で試験装置に供試フィルタを取り付ける。適切なサイズのユニオ

ン継手を用いて供試フィルタを接続する。供試フィルタと圧力測定点との間には,ユニオンと同じ内径の

パイプを用いる。


4

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

5.8 

試験流体  試験流体は,顧客の同意を得たもの,フィルタ製造業者が推奨するもの,又は標準的な

特性をもつもののいずれかとする。使用流体については,

表 に記録する。

標準的な特性をもつ流体とは,添加剤を実質的に含まない鉱物油で,次の特性をもつことが望ましい。

a)

粘度グレード VG32(JIS K 2001 参照)

b)

粘度指数 95∼105

c)

密度 850∼900 kg/m

3

粘度指数向上剤を配合した試験流体を用い,精密フィルタ(β

10

>75)を低温(<30  ℃)で試験すると

きは,添加剤が一時的にフィルタに付着して,フィルタの初期差圧測定に影響を与えるので注意するのが

よい。

6. 

測定

6.1 

圧力測定  一つの差圧変換器又は二つの圧力変換器を用いて表 に規定する精度で,フィルタの上

流と下流との差圧を測定する。圧力取出口は流れに乱れを与えないように(ユニオン,バルブ,ベンド)

その上流側で 10 以上,下流側で 5 以上の長さをもつパイプに取り付け,その端面はパイプ内壁と同一

面にしなければならない。

備考  圧力変換器及び圧力計に接続する配管から,試験前に空気を抜くのがよい。

1

(

)

1

  ばり除去

2

  溶接

3

  流れ

注(

1

)  4.1g)

参照

  2  端面をパイプ内壁と同一面にした圧力取出口の例


5

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

6.2 

温度測定  流体の流れの中に直接浸した温度計を用いて,フィルタ上流の流体温度を測定する。粘

度が

表 に規定する精度内になるように,流体の温度を調整する。

6.3

動粘度測定  動粘度を測定し,測定方法を記録する。

備考  動粘度は,JIS K 2283 に従って測定するのが望ましい。

6.4 

流量測定  試験流量に適した,表 に示す精度を満たす流量計を用いる。

6.5 

流体清浄度測定  自動微粒子計数器を用いたオンラインによる方法,又は JIS B 9936 に従いシステ

ムから試料を採取し,JIS B 9933 によって認められた計数法を用いたオフラインによる方法のいずれかで

試験流体の初期清浄度を測定する。

測定結果は,JIS B 9933 に従って報告書に記録する。

6.6

測定機器精度及び試験条件  測定機器の精度及び試験条件は,表 による。

  1  測定機器の精度及び試験条件

測定項目

単位

測定精度

試験条件の許容範囲

差圧(

2

)

kPa

 

±2  %

圧力(

2

)

kPa

 

±2  %

±5  %

試験流量

L/min

 

±2  %

±5  %

動粘度(

3

) mm

2

/s

±2  %

温度

±0.1  ℃

注(

2

)  100 kPa = 1 bar

(

3

) 1

mm

2

/s = 1 cSt

(センチストークス)

7. 

試験方法

7.1 

配管補正  供試フィルタに変えて,試験装置配管と同じ径のパイプに取り替える。次に,試験流量

を 0(ゼロ)から最大試験流量まで 0.2 q

R

ずつ増加させながら,差圧−流量特性曲線を求める。

試験流体は,7.37.6 で用いるものと同じ粘度とする。

7.2 

試験回路の清浄度  フィルタエレメントを装着しない状態で供試フィルタハウジングを取り付け,

ほぼ最大試験流量で試験流体を流す。温度が安定し,また,要求する清浄度に到達するまで流体を循環さ

せる。流体の清浄度については,供試フィルタのろ過精度に適した,目詰まりが起きない程度とする。

必要であれば,回路中の空気抜きを行う。要求する清浄度に達した場合,その清浄度を試験報告書に記

録する。また,必要であればフラッシング用フィルタをバイパスさせる。

試験流体を変更する場合は,試験装置のフラッシングを完全に行い,残留流体が新しい流体と混ざるこ

とがないようにする。

7.3 

フィルタハウジング特性

7.3.1 

フィルタエレメントが未装着のフィルタハウジングの差圧を測定する前に,フィルタエレメントを

外すことで乱流が起きないようにする。もし乱流が起こるようであれば,フィルタエレメントと可能な限

り同じ流れを作り出すような代替エレメントに置き換える。代替エレメントの通過面積は,圧力降下を減

らすために可能な限り広くする。

代替エレメントを用いたフィルタハウジング特性の試験報告書には,その旨を記録して代替エレメント

を用いたことを明らかにする。

7.3.2 

フィルタハウジングにバイパス弁の機能が備わっている場合,試験中は閉止状態で固定する。

7.3.3 

試験流量 q

V

を 0.2 q

R

に調整して,

p

又は p

1

及び p

2

,並びにそのときの温度を記録する。


6

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

7.3.4 

試験流量が 1.2 q

R

となるまで 0.2 q

R

ずつ増加させ,これらの測定を繰り返す。同様に q

V

の値を減

少させ,測定を繰り返す。

7.3.5 

それぞれの流量増減で,試験終了温度とともにフィルタハウジングの差圧を計算して記録し,増加

時と減少時との結果から平均値を計算する。

7.3.6 

ハウジングだけの特性曲線を得るために,7.3.5 で計算した平均値から 7.1 で測定した配管抵抗を差

し引く。

7.4 

フィルタアッセンブリ特性

7.4.1 

供試フィルタハウジングの中にエレメントを装着する前に,試験流体が要求する清浄度に到達して

いること,及びバイパス弁が閉止状態であることを確認する。

7.4.2 

供試フィルタハウジング及び回路からの空気を抜くために,最少流量から流し始める。

7.4.3 7.3.3

7.3.5 と同じ手順で試験を繰り返す。

7.4.4 

必要に応じて,バイパス弁が作動する状態の完全なフィルタで,7.4.3 の手順に従って試験を繰り

返す。

7.5 

フィルタエレメント特性  フィルタハウジングとフィルタエレメントとの差圧を合わせて測定した

結果(7.4)から,ハウジングだけの測定で得られた値(7.3.5)を差し引くことによって,フィルタエレメ

ントだけの差圧を計算する。

7.6 

バイパス弁特性

7.6.1 

試験準備  バイパス弁特性試験のために,バイパス弁を作動させるための手段が必要とされる。例

えば,閉止エレメント,エレメントを取り付ける支柱をふさぐプラグなどによる方法がある。この手段が

完全かどうかは,漏れがないことを確認するのがよい。

バイパス弁を作動する状態とし,閉止エレメントを取り付ける。次に,流量を増加してバイパス弁を作

動させ,圧力変換器及び圧力計から空気を抜く。その後,装置の流量を増加させ,再び 0(ゼロ)に戻す。

必要に応じて,差圧が再び 0(ゼロ)に戻るように圧力を抜く。

すべてのバルブ部品が調整され,また,確実に潤滑されるために,更に二回この手順を繰り返す。

7.6.2 

最大流量特性の測定

7.6.2.1 7.3.3

7.3.5 に示す手順で,バイパス弁差圧−流量特性を求める。

7.6.2.2 7.1

の配管抵抗を差し引くことによって,バルブの特性を計算する。

図 に示すように,増圧時と減圧時との結果を描き,結果の平均を求める。

7.6.3 

開弁圧の測定

7.6.3.1 

流量調整用バルブ(

図 の 12)を開き,次に,油圧ポンプの吐出し量を徐々に増加させることに

よって,又は流量調整用バルブを閉じることによって,流量が q

R

のおよそ 0.5  %,1  %,2  %,5  %の範

囲となるまで,供試バイパス弁の上流側圧力を徐々に増加させる。そのときの流量と圧力とを記録する。

7.6.3.2 7.6.2.2

及び 7.6.3.1 の結果から圧力−流量曲線を描き,流量が q

R

の 1  %に該当する開弁圧をグラ

フから読み取る。

7.6.3.3 7.6.3.1

及び 7.6.3.2 を二回繰り返して,開弁圧の値を平均する。

備考  開弁が不安定で開弁圧の測定が不可能な場合,開弁圧は安定して測定可能になった流量時の圧

力とする。この値を記録する。

7.6.4 

閉弁圧の測定

7.6.4.1 

流量を q

R

のおよそ 15  %に合わせてから試験を始め,流量を q

R

のおよそ 5  %,2  %,1  %及び

0.5

%まで徐々に減少する。そのときの流量と圧力とを記録する。


7

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

7.6.4.2 

圧力−流量曲線を描く。流量 q

R

の 1  %に相当する閉弁圧をグラフから読み取る。

7.6.4.3 7.6.4.1

及び 7.6.4.2 を二回繰り返して,閉弁圧の値を平均する。

備考  閉弁が不安定で閉弁圧の測定が不可能な場合,閉弁圧は安定して測定可能な最低流量時の圧力

とする。この値を記録する。

7.6.5 

漏れ流量の測定

7.6.5.1 

供試フィルタの下流側接続配管を外し,少流量を測定するための適切な方法に変更する。例えば,

メスシリンダとストップウォッチでの計測などが挙げられる。

液中につか(浸)るリターンフィルタを試験する場合,適切な漏斗を用いてメスシリンダに漏れ流量を

集める。

7.6.5.2 

流量調整用バルブ(

図 の 12)を開いて流れが油タンクに戻るようにして,油圧ポンプを最少流

量で始動する。

供試バイパス弁上流側の圧力が 7.6.3 で測定された開弁圧のおよそ 25  %と等しくなるまで,

流量調整用バルブを徐々に閉じる。漏れが発生している場合,漏れが少なくとも 25 mL となる時間を記録

する。

7.6.5.3 

上流側の圧力が開弁圧の 50  %,75  %,100  %及び 120  %のときの漏れ流量を測定する。バイ

パス弁が開弁圧を超えて,わずかな圧力増加で開く場合,3 L/min を流量の測定限界とする。

7.6.5.4 

圧力を減少させながら,7.6.5.2 及び 7.6.5.3 を繰り返す。増圧時と減圧時との結果を描き,その結

果を平均する。

8.

結果の表記  試験報告書には,少なくとも表 に示す内容を記載する。また,図 に示すようにフィ

ルタアッセンブリ(7.4 参照)

,ハウジング(7.3.6 参照)及びバイパス弁(7.6.2.2 参照)の q

V

に対する

p

の値を描く。

この規格で示す方法と異なる場合は,異なる内容を明示する。

0

50

100

150

200

250

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100 110 120 130 140 150

流量 L/min

差圧

kPa

1

2

3

1

  バイパス弁(7.6 参照)

2

  フィルタアッセンブリ(7.4 参照)

3

  ハウジング(7.3 参照)

  3  フィルタの流量−差圧曲線の例

(フィルタハウジング,フィルタアッセンブリ及びバイパス弁)


8

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

  2  試験報告書

試験機関:

試験日:

測定者:

フィルタ及びエレメントの名称

エレメント形式:

ハウジング形式:

スピンオン式  :

はい/いいえ

フィルタ定格流量(L/min)  q

R

代替エレメント:

使用/未使用

備    考:

 
試験条件

試験流体

種  類:

銘  柄:

バッチ No.:

試験温度における粘度(mm

2

/s)

  :

温度(℃)

初期清浄度:  JIS B 9933  コード

 
試験結果

差圧−流量

平均

p (

kPa)

流量(q

V

 / q

R

0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2

フィルタアッセンブリ

フィルタハウジング

フィルタエレメント

バイパス弁

バイパス弁特性

開弁圧(kPa):

    流量(L/min)

閉弁圧(kPa):

    流量(L/min)

漏れ流量

開弁圧  %

圧力

(kPa)

平均漏れ流量

(mL/min)

 50

 75

100

120

9. 

規格準拠表示  この規格に従っている場合には,試験報告書,カタログ及び販売資料に,次の趣旨の

文言を用いる。

差圧−流量特性試験法は,JIS B 8356-7(油圧用フィルタ性能評価方法−第 7 部:差圧−流量特性試験)

に基づいて実施した旨。


9

B 8356-7

:2006 (ISO 3968:2001)

参考文献

[1]

  JIS B 9939-1  油圧−測定技術−第 1 部:一般測定原則

備考 ISO 9110-1:1990 Hydraulic fluid power − Measurement techniques − Part 1: General

measurement principles

からの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。

[2]

  JIS B 9939-2  油圧−測定技術−第 2 部:管路における平均定常圧力の測定

備考 ISO 

9110-2:1990 Hydraulic fluid power

−Measurement techniques−Part 2: Measurement of

average steady-state pressure in a closed conduit

からの引用事項は,この規格の該当事項

と同等である。

[3]

  JIS B 8670  油圧・空気圧システム及び機器−呼び圧力

備考 ISO 

2944:2000 Fluid power systems and components

−Nominal pressures が,この規格と一

致している。