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まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が制定した日

本工業規格である。これによって JIS B 8356 : 1993 は廃止され,JIS B 8356-1に置き換えられる。

JIS B 8356

は次に示す部編成となっている。これらの規格には“油圧用フィルタ性能評価方法”という

共通主タイトルを用いた。

第 1 部:フィルタエレメントの性能確認手順

第 2 部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定

第 3 部:フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験

第 4 部:フィルタエレメントの材料の作動油適合性試験

第 5 部:フィルタエレメントの端末荷重試験

第 6 部:フィルタエレメントの流れ疲労特性試験

第 7 部:フィルタの圧力降下特性試験

第 8 部:フィルタエレメントのろ過性能試験(マルチパステスト法)

第 9 部:フィルタの要求性能一覧


日本工業規格

JIS

 B

8356-4

: 2000

 (I

2943

: 1974

)

油圧用フィルタ性能評価方法−

第 4 部:フィルタエレメントの

材料の作動油適合性試験

Hydraulic fluid power

−Filters−Evaluation of filter performance−

Part 4 : Filter elements

−Verification

of material compatibility with fluid

序文  この規格は,1974 年に制定された ISO 2943,Hydraulic fluid power−Filter elements−Verification of

material compatibility with fluid

を翻訳し,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工

業規格である。

  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲

この規格は,油圧用フィルタエレメントを構成する材料が,加熱した流体に浸せきした後,つぶれ又は

破裂強度を維持しているかを確認することによって,指定流体に対する材料の適合性を試験する方法につ

いて規定する。

フィルタエレメントに装着されているシール材は,エレメントの構成部材とは見なさない。

2.

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成するもので

あって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その最新版(追補

を含む。

)を適用する。

JIS B 0142

  油圧及び空気圧用語

備考  ISO 5598 : 1985, Fluid power systems and components−Vocabulary からの引用事項は,この規格

の該当事項と同等である。

JIS B 8356-2

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 2 部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファ

ーストバブルポイントの測定

備考  ISO 2942 : 1994, Hydraulic fluid power−Filter elements−Verification of fabrication integrity and

determination of the first bubble point

が,この規格と一致している。

JIS B 8356-3

  油圧用フィルタ性能評価方法−第 3 部フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験

備考  ISO 2941 : 1974, Hydraulic fluid power−Filter-elements−Verification of collapse/burst resistance


2

B 8356-4 : 2000 (ISO 2943 : 1974)

が,この規格と一致している。

3.

試験装置

a)

±5℃で制御できる恒温槽

b)

供試油

c)

精度が±1℃の温度計

4.

試験方法

a)

JIS B 8356-2

に基づきフィルタエレメントの組立完全性試験を行う。

b)

組立完全性試験に合格しないフィルタエレメントは,以後の試験に使用してはならない。

c)

フィルタエレメントを,製造メーカの推奨する供試油に 72 時間以上浸せきする。供試油は製造業者の

指定する最高使用温度より 15℃高い温度に,72 時間以上(連続でも断続でも可)保たれなければなら

ない。72 時間経過するまでエレメントを取り出してはならない。

試験はその地域の安全基準に従い行うこと。

備考  定格温度で長時間試験を行うより,製造メーカの推奨する最高使用温度より 15℃高い温度で 72

時間浸せきする試験が,加速試験として実用的な方法なので採用する。

警告  試験温度は,流体の安全温度を超えないこと。超えた場合はこの規格を適用しないものとする。

d)

浸せき終了後,JIS B 8356-3 に基づきつぶれ又は破裂試験を行う。

e)

操作手順は,試験報告書に記載しなければならない。

5.

容認基準

a)

構造上の欠陥又は機能低下が見られないこと。

b)  JIS B 8356-3

のつぶれ又は破裂試験に合格すること。

6.

情報の指定

製造業者から指定された下記情報を,規格に基づく試験報告書に含めること。

a)

フィルタエレメントの最高使用温度

b)

供試油名

7.

規格適合表示

この規格に従っている場合は,試験報告書,カタログ及び販売資料に次の表示を使用する。

“フィルタエレメントの材料の作動油適合性は,JIS B 8356-4(油圧用フィルタ性能評価方法−第 4 部:

フィルタエレメントの材料の作動油適合性試験)に適合する。


3

B 8356-4 : 2000 (ISO 2943 : 1974)

JIS B 8356-4

  整合化本委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

竹  中  俊  夫

東京工業大学名誉教授

島  田  公  雄

中央大学理工学部

中  嶋      誠

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会技術部

村  井  孝  宣

財団法人機械振興協会技術研究所

岡  安  英  雄

社団法人日本工作機械工業会技術部

吉  松  英  昭

株式会社神戸製鋼所

渡  並      直

トヨタ自動車株式会社

荒  木  義  昭

株式会社日平トヤマ

黒  部  昌  徳

東芝機械株式会社

藤  田      勝

石川島汎用機械株式会社

石  井      進

内田油圧機器工業株式会社

小  池  一  夫

イハラサイエンス株式会社

門      泰  一

太陽鉄工株式会社

木  原  和  幸

株式会社トキメック

小曽戸      博

内田油圧機器工業株式会社

手  塚  昂  宏

カヤバ工業株式会社

中  西  康  二

黒田精工株式会社

平  野  謙  一

油研工業株式会社

二  見  安  亮 CKD 株式会社

根  本  圭  介

三菱電線工業株式会社

(分科会主査)

山  崎  一  彦

山信工業株式会社

(事務局)

三  浦  吉  成

社団法人日本油空圧工業会第 1 技術部

堀  切  俊  彦

社団法人日本油空圧工業会第 2 技術部

○印は、分科会委員を兼ねる。

原案作成分科会  構成表

氏名

所属

福  島  英  夫

日本石油株式会社

小  澤  健  治

山信工業株式会社

住  田      隆

株式会社トキメック

飯  野      隆

大生工業株式会社

山  田  詔  一

油研工業株式会社

根  元  康  博

日本ポール株式会社

伊  沢  一  康

日本ポール株式会社

松  山  雄  一

出光興産株式会社

太  田  尚  宏

株式会社松村石油研究所

布  川  道  夫

ダイキン工業株式会社

水  野  啓  三

カヤバ工業株式会社

笠  井  寿  男 SMC 株式会社

竹  崎      渉

豊興工業株式会社

植  田  修  弘

タカコ精機株式会社

杉  村  佳  春

日本ムーグ株式会社

(事務局)

堀  切  俊  彦

社団法人日本油空圧工業会

(文責  山崎一彦)