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B 8323

:2003

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本産業

機械工業会(JSIM)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきと

の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8323:1995 は改正され,この規格に置き換えられる。

この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の

実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会

は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新

案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。


B 8323

:2003

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  定義

2

4.

  大きさ,種類及び呼び方

2

4.1

  大きさ

2

4.2

  種類

2

4.3

  呼び方

2

5.

  性能

2

5.1

  規定吸込風量

2

5.2

  軸動力

2

5.3

  最大補給水量

2

6.

  構造

4

6.1

  一般

4

6.2

  本体

4

6.3

  羽根車

5

6.4

  主軸

5

6.5

  軸受及び軸受ハウジング

5

6.6

  その他の部分

5

7.

  寸法及びはめあい

6

7.1

  本体

6

7.2

  羽根車

6

7.3

  主軸の直径

6

7.4

  軸継手

7

7.5

  その他

7

7.6

  羽根車とポートシリンダ,ポートコーン及びポートプレートのすき間

7

7.7

  各部のはめあい

7

8.

  外観

7

9.

  材料

8

10.

  附属品

8

11.

  試験方法

8

11.1

  試験装置

8

11.2

  吸込風量

9

11.3

  回転速度

9

11.4

  軸動力

9

11.5

  最大補給水量

9


B 8323

:2003  目次

(3) 

ページ

11.6

  運転状態

9

11.7

  耐水圧

9

12.

  表示

9

13.

  提出書類

9

 


日本工業規格

JIS

 B

8323

:2003

水封式真空ポンプ

Water ring vacuum pumps

1.

適用範囲  この規格は,吸込口径(

1

)20

∼150 mm の一般用水封式真空ポンプ(以下,ポンプという。

で,共通ベ−ス上で,50 Hz 又は 60 Hz 三相誘導電動機とたわみ軸継手によって直結されるもの及び V ベ

ルト掛けによって連結されるものについて規定する。

なお,ポンプが取り扱う気体は,一般に−10∼50  ℃の空気とする。

注(

1

)

フランジの呼び径で表す。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0131

  ターボポンプ用語

JIS B 0132

  送風機・圧縮機用語

JIS B 0202

  管用平行ねじ

JIS B 0203

  管用テーパねじ

JIS B 0401-2

  寸法公差及びはめあいの方式−第 2 部:穴及び軸の公差等級並びに寸法許容差の表

JIS B 0902

  駆動機及び被駆動機−軸高さ

JIS B 0903

  円筒軸端

JIS B 0905

  回転機械−剛性ロータの釣合い良さ

JIS B 1301

  キー及びキー溝

JIS B 1514

  転がり軸受−精度

JIS B 1521

  深溝玉軸受

JIS B 1533

  円筒ころ軸受

JIS B 1535

  自動調心ころ軸受

JIS B 1566

  転がり軸受の取付関係寸法及びはめあい

JIS B 1854

  一般用 V プーリ

JIS B 1855

  細幅 V プーリ

JIS B 2239

  鋳鉄製管フランジ通則

JIS B 8302

  ポンプ吐出し量測定方法

JIS B 8341

  容積形圧縮機−試験及び検査方法

JIS G 3101

  一般構造用圧延鋼材

JIS G 4051

  機械構造用炭素鋼鋼材

JIS G 4303

  ステンレス鋼棒


2

B 8323

:2003

JIS G 5501

  ねずみ鋳鉄品

JIS H 3250

  銅及び銅合金棒

JIS H 5120

  銅及び銅合金鋳物

JIS Z 8762

  絞り機構による流量測定方法

3.

定義  この規格で用いるポンプの主な用語の定義は,JIS B 0131 及び JIS B 0132 による。

4.

大きさ,種類及び呼び方

4.1

大きさ  大きさは,表 に示す吸込口径で表す。

4.2

種類  種類は,大きさ,回転速度,及びそれを駆動する電動機の定格出力によって表し,表 に示

4.3

呼び方  呼び方は,吸込口径,吸込方式(片吸込式は S,両吸込式は D とする。),駆動方式(電動

機直結は M,V ベルト掛は R とする。

,回転速度及び電動機定格出力による。

1.

50

SM

  1 500×3.7(吸込口径 50,片吸込式,電動機直結,1 500 min

–1

,3.7 kW)

2. 100

DR

  1 200×7.5(吸込口径 100,両吸込式,V ベルト掛,1 200 min

–1

,7.5 kW)

5.

性能

5.1

規定吸込風量(

2

)

  規定吸込風量は,各口径に対して

表 に示す規定負圧 54 kPa の吸込負圧状態の値

を満足しなければならない。

注(

2

)

一般には,受渡当事者間の契約値とするが,この規格では 12.  の表示値とする。

備考  負圧は大気圧以下のゲージ圧で表し,吸込負圧状態での吸込風量

s

(m

3

/min

)は,次の式で算

出した値とする。

s

pa

pa

a

s

p

×

=

ここに,

a

: 大気圧状態での吸込風量(m

3

/min

p

s

: 吸込負圧(kPa)

p

a

: 大気圧=101.3(標準状態の場合)

(kPa)

5.2

軸動力  軸動力は,最高負圧で電動機定格出力の 110 %を超えてはならない。また,最高負圧の 90  %

以下の負圧では,電動機定格出力を超えてはならない。

5.3

最大補給水量  最大補給水量は,表 の値以下でなければならない。


3

B 8323

:2003

  1  ポンプの種類及び性能

吸込 
方式

最高負圧(

4

)

吸込風量  (

5

)

m

3

/min

規定負圧 54 kPa
における補給水

量の最大値(

3

)

同期回転速度

(参考)

電動機

定格出力

吸込 
口径

(

3

)

最大風量(

6

)

規定負圧 54 kPa

mm

kPa

吸込負圧

状態

大気圧

状態

(

換算値)

l/min

50 Hz

min

–1

60 Hz

min

–1

kW

20(20)

片吸込 75     0.28

0.257

   0.12

 2(3)

3 000

1 500

3 600

1 800

   0.75

25(25)

片吸込 
両吸込

80

   0.56

0.514

   0.24

 3.6(5.5)

3 000

1 500

3 600

1 800

   1.5

32(32)

片吸込 
両吸込

80

   0.90

0.835

   0.39

 5(7.5)

3 000

1 500

3 600

1 800

   2.2

40(40)

片吸込 
両吸込

80

   1.60

1.50

   0.70

 8(12)

1 500

1 800

   3.7

50(40)

片吸込 
両吸込

84

   2.50

2.40

   1.12

11(17)

1 500

1 800

   5.5

65(50)

片吸込 
両吸込

84

   3.55

3.40

    1.59

15(23)

1 500

1 800

1 200

   7.5

80(65)

両吸込 84     5.6

5.35

   2.50

21(32)

1 500

1 000

1 800

1 200

  11

100(80)

両吸込 84     8.0

7.64

   3.57

28(42)

1 500

1 000

1 200

 900

  15

100(100)

両吸込 84    10.0 9.53

   4.45

34(51)

1 000

 750

1 200

 900

  18.5

125(100)

両吸込 84    12.5 12.0

   5.6

39(59)

1 000

 750

1 200

 900

  22

150(125)

両吸込 84    18.0 17.1

   8.0

51(77)

1 000

 750

 900

 720

  30

150(150)

両吸込 84    22.4 21.4

  10.0 60(90)

1

000

 750

 900

 720

  37

注(

3

)

吸込口径及び補給水量の最大値における括弧内は 1 作動形,括弧外は 2 作動形の場合を示す。

なお,1 作動形とは,羽根車が 1 回転する間に吸込み,吐出し作用を 1 回行うものを,2 作動形とは,

羽根車が 1 回転する間に吸込み,吐出し作用を 2 回行うものをいう。

(

4

)

最高負圧とは,吸込側加減弁を締め切って,風量を 0 としたときの吸込側負圧で,少なくとも 1 分間そのまま
保持できる圧力とする。

(

5

)

補給水の温度が 15  ℃のときの風量を示す。

(

6

)

最大風量とは,吸込側加減弁を全開したときの風量をいう。

備考1.  ポンプの回転速度は,製造業者が適宜選定してよい。

2. 

補給水量は,定格時間中,ポンプを異状なく運転できる水量とする。ポンプの負圧が変化しても,補給水管
の絞り装置を調節してはならない。


4

B 8323

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6.

構造

6.1

一般  ポンプは,付図 1に示すような構造であって,本体,羽根車,主軸,軸受などによって構

成する。

備考  付図 1は,部品名称の説明図であって,ポンプの構造を規定するものではない。

6.2

本体  本体は,ケーシング(連絡管を含む。),カバー及びポートプレート,ポートシリンダ又はポ

ートコーンからなり,次による。

a)

ケーシング及びカバー  ケーシング及びカバーは,次による。

1)

ケーシング内面の形状は,軸心に対して偏心した円形断面をなしたもの(1 作動形の場合)と軸心

に対称なまゆ(繭)形断面をなしたもの(2 作動形の場合)との 2 種類とする。

なお,空気の流通様式によって,片吸込式と両吸込式とに分ける。

2)

吸込口,吐出し口の方向は,上向垂直又は横向水平とする。

3)

まゆ及び円形部分の内面は平滑で,その形状,寸法及び位置は正確でなければならない。

4)

片吸込式のケーシングとカバーの取付けは,いんろうで組み合わせ,ボルトによって締め付けるも

ので,片側カバーのものは,カバーを駆動側と反対側に取り付ける。

5)

両吸込式のケーシングとカバーの取付けは,いんろうで組み合わせるか,締付ボルトのうち両側各

2

本をリーマボルトにするか,又は別に各 2 本のノックピンを打ち込んで締め付ける。

6)

フランジは,JIS B 2239 の 2.1(フランジの種類)の呼び圧力 10 K 又は JIS B 2239 

附属書の PN 10

による。ただし,ポンプ呼び径 32 mm 以下のものは,JIS B 0203 によるねじ継手としてもよい。

7)

ケーシング及びカバーの内部間仕切りには,短絡場所や,厚さにはなはだしいばらつきがあっては

ならない。

8)

本体の通気路(特に,ポートシリンダ,ポートプレートなどを取り付ける部分)には,性能に大き

な影響を及ぼすような著しい食い違い,絞りがあってはならない。

9)

本体の軸心の高さは,JIS B 0902 によることが望ましい。

b)

ポートプレート,ポートシリンダ又はポートコーン  ポートプレート,ポートシリンダ又はポートコ

ーンは,次による。

1)

ポートプレート,ポートシリンダ又はポートコーンには,厚さにはなはだしいばらつきやき裂があ

ってはならない。その取付部及び滑り部には,機械加工を施す。

2)

ポートの形状,寸法は正確で,その位置には同一機種内で,著しい相違があってはならない。

3)

ケーシング及びカバーに取り付けるポートプレート,ポートシリンダ又はポートコーンは,いんろ

うで組み合わせ,小ねじ又はボルトで取り付ける。

4)

ポートライナの取付部及び滑り部には機械加工を施し,ポートシリンダに焼ばめ又は圧入して運転

中,緩まないように固定する。

c)

その他の部分  その他の部分は,次による。

1)

ケーシングには,ドレン抜き穴,圧力取出し穴及び補給水取入れ穴を設ける。必要があれば呼び水

用穴を設ける。これらの穴のねじは,JIS B 0202 による。ただし,プラグ及び管を付ける箇所は

JIS B 0203

によってもよい。

2)

スタフィングボックスには,一般に封水リングを設けて封水する。

3)

パッキンは,角形又は成形を用い,パッキンの挿入本数は 3 本以上とし,その合せ目は,交互とす

る。また,パッキンの代わりにメカニカルシールを用いてもよい。

4)

パッキン押さえをケーシング又はケーシングカバーから遠ざける場合,パッキン押さえがパッキン


5

B 8323

:2003

押さえボルトから外れ,パッキンの取替えが容易な構造とする。

6.3

羽根車  羽根車は,次による。

a)

羽根車の羽根の曲がりは,片吸込式,両吸込式とも回転方向に対し前向きとし,その形状とピッチに

は,それぞれ著しい相違があってはならない。軸方向流入,半径方向流入とも,その空気流通孔の形

状及び大きさは,一様で著しい相違があってはならない。

b)

両吸込式の羽根車の形状は,中心面に対して左右対称とする。

c)

羽根車(試験用軸を含む。

)の釣合い良さは,JIS B 0905 の“釣合い良さ G6.3”とする。ただし,羽

根車(試験用軸を含む。

)の質量が 2 kg 以下の場合には,

“釣合い良さ G16”でもよい。

d)

羽根車の表面は,流体摩擦が少ないように平滑なものとし,少なくとも羽根車の外径,滑り部,ハブ

の軸穴及びハブの両端面には,機械加工を施す。

6.4

主軸  主軸は,次による。

a)

主軸のねじは,ナットが始動時に緩まない方向とするか,又は座金その他の方法でナットの回り止め

を施す。

b)

主軸には,水切り溝,水切りつばその他の適切な方法で,水が軸受ハウジング内に入らないようにす

る。

6.5

軸受及び軸受ハウジング  軸受及び軸受ハウジングは,次による。

a)

ポンプ本体に設ける軸受の種類及び個数は,ポンプの吸込方式によって

表 に示すとおりとする。

  2  軸受の種類及び個数

吸込方式

軸受の種類

個数

片吸込

JIS B 1521 

又は JIS B 1533 の転がり軸受

本体の片側に

2

両吸込

JIS B 1521

JIS B 1533 又は JIS B 1535  の転が

り軸受

本体の両側に

各 1 個

b)

軸受ハウジングは,運転中にグリースや油が流出又は飛散しないものとする。

グリース潤滑の場合には,グリースの詰め過ぎを防止するために,グリース補給穴を付けないこと

が望ましい。

油潤滑の場合には,外部から油面計によって油面が点検できるものとするか,又は運転中油面を一

定に保つ装置を設けるものとし,油抜き穴を設ける。

c)

スタフィングボックスからの漏れ水が,軸受ハウジング内部に入らないように,軸受ハウジングの取

付部には,水抜き穴及びあふれ穴を設ける。

6.6

その他の部分  その他の部分は,次による。

a)

ポンプの回転方向は,電動機側から見て,一般に時計回りとする。

b)

ポンプの足は,ケーシング又は軸受ハウジングのいずれに設けてもよいが,取付ボルトは 4 本以上と

する。また,共通ベースの基礎ボルトは,4 本以上とする。

c)

回転部分の軸方向の移動は,玉軸受で確実に止めなければならない。

d)

スリーブの最小厚さは 2 mm とし,主軸とスリーブとの間から空気を吸い込んではならない。

e) V

プーリの釣合いは,良好でなければならない。

f)

共通ベースの座の大きさは,それに取り付けるポンプ又は電動機の足の大きさより小さくしないこと

が望ましい。


6

B 8323

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g)

軸継手には,外側に軸継手ガードを設ける。V プーリ及びベルトには,ベルトガードを設ける。

7.

寸法及びはめあい

7.1

本体  本体は,次による。

a)

ポンプの呼び径に対する実口径は,

表 による。

  3  実口径

単位  mm

呼び径

20 25 32 40 50 65 80 100 125  150

実口径 20±2 25±3 32±3 40±3

50

±3

65

±4

80

±4

100

±4

125

±4 150±5

備考  ポンプの呼び径 32 mm 以下のものは,ねじ込継手にしてもよい。

b)

ケーシング及びカバーの耐圧部の厚さは,偏肉がある場合でも,その最小値は

表 による。

  4  ケーシング及びカバーの最小厚さ

単位  mm

吸込口径

最小厚さ

40

未満

  4.5

40

∼80

  5

100

∼150

  6

c)

フランジの厚さの許容差は,+15  %,−5  %とする。

7.2

羽根車  羽根車の厚さは,表 による。ただし,羽根の入口及び出口の先端の厚さは,任意とする。

  5  羽根車の最小厚さ

単位  mm

羽根車の外径

最小厚さ

青銅

鋳鉄

200

以下 3

3.5

200

を超え 315 以下 4

4.5

315

を超え 500 以下 5

6

7.3

主軸の直径  主軸の直径は,次の式で算出した値以上とする。

d

3

n

P

ここに,  d(

7

)

: 主軸の直径(mm)

: 軸動力(kW)

n

: 回転速度(min

–1

k

: 材料による係数で次の式による。

k

=125

3

σ

σ

S30C

ここに,

σ

S30C

: S30C の引張強さ (470 MPa)

σ

: その材料の引張強さ (MPa)

例  JIS G 4051 の S30C の場合  k=125

JIS G 4303

の SUS403 の場合    k=116

なお,軸端の寸法は,JIS B 0903 によることが望ましい。

注(

7

)

動力伝達に関係がある部分の直径で,動力伝達に関係のない部分は,これより細くてもよい。

備考  1 作動形の場合には,羽根車内の圧力差による荷重が主軸に作用するため,主軸の直径は十分


7

B 8323

:2003

な太さにしなければならない。

7.4

軸継手  軸継手は,次による。

a)

軸継手は,たわみ軸継手とする。

b)

フランジ形たわみ軸継手を使用する場合には,運転中の継手間のすき間は,3∼5 mm とすることが望

ましい。

c)

軸継手の取付精度については,主軸に取り付けた状態での外径の振れを,0.05 mm 以下,面の振れを,

直径 100 mm につき 0.04 mm 以下とする。ただし,面の振れの最大値は 0.10 mm とする。

7.5

その他  その他の形状及び寸法は,次による。

a)

キーの寸法は,JIS B 1301 による。ただし,軸継手以外のキーの寸法は,これによらなくてもよい。

b)

補給水取入れ口の寸法(

8

)

は,必要とする補給水量に応じ

表 によるのが望ましい。

  6  補給水取入れ口の寸法(参考)

補給水量  l/min

取入れ口の寸法

          10  以下

  Rc

3

/

8

又は G

3

/

8

10

を超え 16 以下

  Rc

1

/

2

又は G

1

/

2

16

を超え 25 以下

  Rc

1

/

2

又は G

1

/

2

25

を超え 40 以下

  Rc

3

/

4

又は G

3

/

4

40

を超え 63 以下

  Rc1 又は G1

63

を超え 100 以下

  Rc1

1

/

4

又は G1

1

/

4

注(

8

)  JIS B 0203

又は JIS B 0202 による。

c) V

プーリの溝部形状は,JIS B 1854 又は JIS B 1855 による。

7.6

羽根車とポートシリンダ,ポートコーン及びポートプレートのすき間  羽根車とポートシリンダ又

はポートコーンとの直径すき間及び羽根車とポートプレートとの軸方向すき間は,停止中,運転中を問わ

ず,焼付き,かじり付き,異常摩耗などを生じないように,適切なすき間寸法及び材料の組合せの選定を

しなければならない。

7.7

各部のはめあい  各部のはめあいは,表 又はこれに準じる等級とする。

  7  各部のはめあい

はめあい箇所

はめあい

ポンプ本体のいんろう部 H

7

羽根車と主軸(ナット締めのもの) H

7

羽根車と主軸(ナット締めしないもの) H

7/p

6

スリーブと主軸

H 7/g 6

軸継手又は V プーリと主軸(

9

)

H 7/js 6

,H 7/k 6 又は H 7/m 6

軸受ハウジングと転がり軸受(

10

)

軸受ハウジング側/−:Js 7/−又は H 7/−

転がり軸受(

10

)

と主軸

−/主軸側:−/js 6 又は−/k 6

注(

9

)

軸端の直径寸法とその許容差の組合せは,JIS B 0903 による。

(

10

)

転がり軸受の精度は,JIS B 1514 に規定する 0 級とする。

備考1.  はめあいは,JIS B 0401-2 による。ただし,転がり軸受のはめあいは,JIS B 1566 による。

2.

はめあいは,穴基準にするが,軸基準にしてもよい。この場合の寸法許容差は,穴基準に準じる。

8.

外観  外観は,次による。

a)

軸受ハウジングは,油漏れがあってはならない。


8

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b)

ポンプ本体内部には,さび止め塗装,ポンプ及び共通ベース外部には,仕上塗装を施す。

c)

主軸,軸継手などの加工面は,油脂,塗装,その他の方法によって,さび止めを施す。

9.

材料  ポンプの各部に使用する材料は,表 又は品質がこれと同等以上のものとする。

  8  材料

部品名

材料

ポンプ本体

JIS G 5501

の FC200

羽根車

JIS H 5120

の CAC406 又は JIS G 5501 の FC200(

11

)

ポートシリンダ・ポートコーン  JIS H 5120 の CAC406 又は JIS G 5501 の FC200(

11

)

ポートプレート・ポートライナ  JIS H 5120 の CAC406 又は JIS G 5501 の FC200(

11

)

インペラナット

JIS H 5120

の CAC406,CAC202 又は JIS G 4303 の SUS403

軸受ハウジング

JIS G 5501

の FC150

主軸

JIS G 4051

の S30C 又は JIS G 4303 の SUS403

キー

JIS G 4051

の S45C 又は JIS G 4303 の SUS403

封水リング

JIS H 5120

の CAC406,CAC202 又は JIS G 5501 の FC150(

11

)

パッキン押さえ

JIS H 5120

の CAC406,CAC202 又は JIS G 5501 の FC150(

11

)

パッキン押さえボルト・ナッ

JIS H 3250

の C3604BD,C3604BE,JIS H 5120 の CAC202 又は JIS G 4303 の SUS403

スリーブ

JIS H 5120

の CAC406,JIS G 4303 の SUS403

呼び水じょうご(必要な場合)

  JIS G 5501

の FC150 又は合成樹脂

コック類(必要な場合)

JIS H 5120

の CAC406,CAC202 又は JIS H 3250 の C3604BD,C3604BE

共通ベース

JIS G 5501

の FC150 又は JIS G 3101 の SS400

軸継手

JIS G 5501

の FC200

V

プーリ

JIS G 5501

の FC200

注(

11

)

これらの材料を使用する場合には,受渡当事者間の協定によるものとする。

10.

附属品  ポンプには,表 に示す附属品を付ける。

  9  附属品

品名

数量

品名

数量

直結駆動

ベルト駆動

直結駆動  ベルト駆動

プラグ

1式

1式

共通ベース

1

軸継手

1

基礎ボルト(必要な場合)

1

1

軸継手ガード

1

ドレン抜きコック(必要な場合)

1式

1式

V

プーリ

1

呼び水じょうご及びコック,又は
補給水絞り装置(必要な場合)

1式

1式

ベルトガード

1

グランド密封用バルブ又はコック
(必要な場合)

1式

1式

11.

試験方法  試験方法は,次による。

11.1

試験装置  ポンプの試験装置の配置と配列とを参考として,付図 に示す。

なお,測定管路は JIS Z 8762,連結管については,JIS B 8341 

附属書 の 1.2(接続管)による。


9

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11.2

吸込風量  吸込風量は,付図 による吸込側加減弁を調節して表 10 の4点の負圧を出し,それぞれ

の状態が安定したときの風量を,オリフィスによって測定し,算出する。

これに用いるオリフィス及び風量計算は,JIS B 8341 の 5.6(流量の測定)による。

 10  測定点の負圧

吸込負圧

最高負圧(吸込側加減弁締切状態) 
最高負圧と 54 kPa との中間の負圧 
負圧 54 kPa

なるべく大気圧に近い負圧(吸込側加減弁全開状態)

11.3

回転速度  回転速度の試験は,JIS B 8341 の 5.5(回転速度の測定)による。

11.4

軸動力  軸動力の試験は,JIS B 8341 の 5.7(動力とエネルギーの測定)による。

11.5

最大補給水量  最大補給水量は,試験の途中において負圧 54 kPa のときに測定する。ただし,その

測定は,ポンプ運転状態が安定した後に行う。

水量は,容器による方法又は校正された流量計によって測定する。[容器による方法の場合は,JIS B 

8302

の 6.(計器による測定方法)による。

11.6

運転状態  運転状態の試験は,負圧 54 kPa  の状態で1時間連続運転を行い,JIS B 8341 の附属書 2

の 3.(運転状態)によって行い,確認するのがよい。

11.7

耐水圧  耐水圧は,ポンプ本体に,0.2 MPa 以上の水圧を 3 分間加えて行う。

備考  同時に製作された同一機種で,同一仕様の多数のポンプを試験する場合には,10 台又は端数に

対し 1 台の試験を行い,ほかは規定負圧 54 kPa における吸込風量,軸動力及び運転状態を試験

する。この場合,基準性能に対する許容幅は,吸込風量で±7  %,軸動力で+7  %とする。

12.

表示  表示は,次による。

ポンプには,銘板(

12

)

及び回転方向を示す矢印を付け,かつ,吸込口を明示する。

注(

12

)

銘板には,大きさ(吸込口径)

,規定吸込負圧 54 kPa とその状態での吸込風量,回転速度  (

13

)

所要電動機の定格出力,製造業者名,製造番号及び製造年又はその略号を記入する。

(

13

)

回転速度は,ポンプの回転速度とするが,電動機の同期回転速度としてもよい。

13.

提出書類  注文者に提出する書類は,次による。

ポンプには,試験合格証,ポンプの性能曲線又はその機種の基準性能となる代表性能曲線及び取扱説明

書を付ける。


11

B 8323

:2003

付図  1  作動形片吸込式  シリンドリカルポート式

番号

名称

番号

名称

番号

名称

1

ケーシング 6

封水リング 11

主軸

2

カバー 7

パッキン 12

転がり軸受

3

羽根車 8

パッキン押さえ

13

軸受カバー

4

インペラナット 9 水切りつば 26

V

プーリ

5

ポートライナ 10

軸受ハウジング

28

補給水絞り装置


12

B 8323

:2003

付図  2  作動形両吸込式

番号

名称

番号

名称

番号

名称

1

ケーシング 10

軸受ハウジング

23A

ポートシリンダ

2

カバー 11

主軸 23B

ポートコーン

3

羽根車 12

転がり軸受 24

スリーブ

6

封水リング 13

軸受カバー 25

補給水管

7

パッキン 16

軸継手 26

V

プーリ

8

パッキン押さえ 21 共通ベース 28

補給水絞り装置

9

水切りつば 22

基礎ボルト 29

軸継手ボルト

シリンドリカルポート式

コニカルポート式

シリンドリカルポート式

コニカルポート式

(V プーリ付きの場合)


13

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付図  3  作動形両吸込式  サイドポート式

番号

名称

番号

名称

1

ケーシング 13

軸受カバー

2

カバー 16

軸継手

3

羽根車 17

吸込連絡管

7

パッキン 18

吐出し連絡管

8

パッキン押さえ 20

ポートプレート

9

水切りつば 25

補給水管

10

軸受ハウジング 28A

補給水絞り装置又はコック

11

主軸 28B

補給水絞り装置又はコック

12

転がり軸受


14

B 8323

:2003

付図  4  作動形両吸込式

シリンドリカルポート式

コニカルポート式

(V プーリ付きの場合)

番号

名称

番号

名称

番号

名称

1

ケーシング 10

軸受ハウジング

23A

ポートシリンダ

2

カバー 11

主軸 23B

ポートコーン

3

羽根車 12

転がり軸受 24

スリーブ

6

封水リング 13

軸受カバー 25

補給水管

7

パッキン 16

軸継手 26

V

プーリ

8

パッキン押さえ 21 共通ベース 28

補給水絞り装置

9

水切りつば 22

基礎ボルト 29

軸継手ボルト

シリンドリカルポート式

コニカルポート式


単位  mm

付図  5  試験装置の配置と配列(参考)