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B 8245

:2004

(1)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本高圧ガス容器

バルブ工業会(JCVA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべき

との申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8245:1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS B 8245

には,次に示す附属書がある。

附属書(規定)容器取付部ねじ及び充てん口ねじ


B 8245

:2004

(2)

目  次

ページ

1.

  適用範囲

1

2.

  引用規格

1

3.

  種類

1

4.

  性能

1

4.1

  バルブの開閉

1

4.2

  カップリング

1

4.3

  耐圧性

1

4.4

  気密性

2

4.5

  安全装置の作動

2

4.6

  安全装置の吹出し量

2

4.7

  耐振動性

2

4.8

  リングの耐摩耗性

3

4.9

  カップリングの着脱耐久性

3

5.

  寸法及び構造

3

5.1

  容器取付部

3

5.2

  ガス充てん口

4

5.3

  スパナ掛部

5

5.4

  安全装置

5

5.5

  グランドナット

5

5.6

  弁体

5

6.

  外観

5

7.

  材料

5

8.

  試験及び検査

5

9.

  製品の呼び方

6

10.

  表示

6

附属書(規定)容器取付部ねじ及び充てん口ねじ

7

 


日本工業規格

JIS

 B

8245

:2004

液化石油ガス容器用弁

Valves for liquefied petroleum gas cylinder

1.

適用範囲  この規格は,48℃における圧力が,1.53 MPa を超え 1.82 MPa 以下の液化石油ガスを充て

んする,主として内容積 3  L以上 120  L未満の液化石油ガスの容器に使用する弁(以下,バルブという。

について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS G 4314

  ばね用ステンレス鋼線

JIS H 3100

  銅及び銅合金の板及び条

JIS H 3250

  銅及び銅合金棒

3.

種類  バルブの種類は,表 による。

  1  バルブの種類

記号

種類

安全装置があるもの

安全装置がないもの

ガス充てん口ねじ式 S

O

ガス充てん口カップ

リング式

SC OC

4.

性能

4.1

バルブの開閉  バルブの開閉は,操作が容易で,円滑に作動するものでなければならない。

4.2

カップリング

4.2.1

カップリングの着脱性  カップリングの接続及び切り離しは,容易に安全,かつ,確実に行うこと

ができるものとする。

4.2.2

カップリングの自動遮断性  カップリングを切り離したとき,自動的に通路が遮断される機能をも

つものとする。

4.3

耐圧性

4.3.1

バルブ本体の耐圧性  バルブ本体は,水,空気又は不活性ガスによって 3.0 MPa 以上の圧力を 1 分

間以上加えた耐圧試験を行ったとき,漏れ,その他の異常があってはならない。

4.3.2

カップリング接続部の耐圧性  カップリング式は,おすとめすとを接続した状態において,空気又

は不活性ガスによって 3.0 MPa 以上の圧力を1分間以上加えた耐圧試験を行ったとき,漏れ,その他の異

常があってはならない。


2

B 8245

:2004

4.4

気密性  バルブは,空気又は不活性ガスを用いて表 に示す気密試験を行ったとき,それぞれの点

検箇所から漏れがあってはならない。

  2  気密試験の条件


点検箇所

試験の方法

試験圧力

MPa

試験時間

s

バルブ本体,充てん
口及び安全装置

バルブを閉じ,容器取付部から加圧して調べる。

ガス充てん口ねじ式

バルブ本体及び 
グランドナット部

充てん口又は容器取付部を密閉し,容器取付部又は充て
ん口から加圧して,バルブを開きながら調べる。

バルブ本体及び安全

装置

バルブを閉じ,カップリングを開き,容器取付部から加

圧して調べる。

バルブ本体,充てん

口及びグランドナッ
ト部

容器取付部から加圧してバルブを開きながら調べる。

ガス充て

ん口カ

ップリ

ング式

カップリング接続部

おすとめすとを接続した状態において,バルブを開き,
めす側出口を密閉し,容器取付部から加圧して調べる。

1.80

以上

30

以上

4.5

安全装置の作動  安全装置の吹始め圧力及び吹止まり圧力は,表 による。

  3  安全装置の吹始め圧力及び吹止まり圧力

単位  MPa

吹始め圧力

吹始め圧力の許容差

吹止まり圧力

吹止まり圧力の許容差

2.40 0

−0.40

1.80

+0.60

0

4.6

安全装置の吹出し量  安全装置の吹出し量は,15.6  ℃,1 013 hPa の状態に換算した空気量(m

3

/h

をもって表し,次の式によって算出された所要吹出し量以上でなければならない。

Q

=1.674 VP+0.101 3)

ここに,Q:所要吹出し量(m

3

/h

                V

:装着される容器の内容量の最大のものの数値(L)

                P

:吹出し量決定圧力(MPa)

P

=(TP×0.8)×1.2=WP×1.2

ここに,TP:耐圧試験圧力(MPa)

              WP

:吹始め圧力(MPa)

4.7

耐振動性  バルブは,表 に示す試験圧力をかけた状態で,振動数毎分 2 000 回,全振幅 2 mm で,

上下,左右及び前後の 3 方向についてそれぞれ 30 分間振動させたとき,漏れ,その他の異常があってはな

らない。


3

B 8245

:2004

4.8

O

リングの耐摩耗性  弁体に用いる O リングは,しゅう動試験機に取り付け,0.69 MPa の空気又は

不活性ガスの圧力をかけた状態で,リフトが弁座口径の 1/4 以上になるようなしゅう動運動を,5 000 回以

上繰り返したとき,漏れ,その他の異常があってはならない。

なお,往復運動は,毎分 10∼50 回とする。

4.9

カップリングの着脱耐久性  カップリングに 1.8 MPa の圧力を加えた状態で,1 000 回以上の接続及

び切り離しを行った後に,充てん口及びカップリング接続部から漏れがあってはならない。

5.

寸法及び構造

5.1

容器取付部  バルブの容器取付部の寸法は,表 による。

  4  バルブの容器取付部の寸法

単位  mm

ねじ部

容器取付部 
記号

d

4

 (

約)

d

5

 

基準径

d

3

l

1

(約)

l

2

ねじ山数

(25.4 mm

につき)

テーパ

m

1

(

約)  m

2

(

約)

V

1

 21.2

18.661

20.000

11.6

22

14

3/26

3  2

V

2

 29.5

26.500

28.000

13.0

26

14

3/26

3  2

備考1.  容器取付部ねじは,附属書による。

2.

ねじ山形状は,角度 55°のねじ山に丸みをもつ三角ねじ(H

1

=0.639 7 Pr=0.137 4 P)で,軸心に直角な

ものとし,ピッチは軸心に沿って測る。

3.

ねじは右ねじとする。

4.

ねじは,ねじゲージを手締めの状態ではめ合わせたとき,ねじ部の末端は,使用するねじゲージの末端か
ら 2 山(ねじゲージの切欠きの範囲)以内とする。


4

B 8245

:2004

5.2

ガス充てん口  ガス充てん口の寸法は,図 による。

単位  mm

充てん口がねじ式の場合

充てん口がカップリング式の場合

備考1.  充てん口のねじは,附属書による。

2.

充てん口 70°面の許容差は±3°とし,仕上げは滑らかとする。

  1  ガス充てん口の寸法

5.3

スパナ掛部  スパナ掛部の寸法は,表 による。


5

B 8245

:2004

  5  スパナ掛部の寸法

5.4

安全装置  バルブに設ける安全装置は,ばね式とし,その作動圧力は,4.5 の規定に適合しなければ

ならない。また,安全弁には,作動圧力をみだりに変更できない措置を施さなければならない。

5.5

グランドナット  バルブの開閉のために,ねじが切られているグランドナットには,緩み止めを施

さなければならない。また,グランドナットのねじが左ねじの場合は,グランドナットの角陵部の中央に

左ねじであることを示すV形の切込みを付ける。

5.6

弁体  弁体は,液化石油ガスの流入,流出及び閉止が容易にできる構造で,ハンドルを全開にした

とき,弁座口径の 1/4 以上のリフトをもつものでなければならない。また,弁体にOリングを用いてシー

ルする機構のバルブは,その弁体には,開閉軸の回転運動が伝達されないものでなければならない。

6.

外観  バルブの外観は,割れ,使用上有害なきず,さび,まくれ,その他の欠陥がなく,仕上げは良

好でなければならない。また,切りくずなどの異物があってはならない。

7.

材料  バルブの材料は,次による。

a)

バルブ本体に使用する材料は,JIS H 3250 の C 3771,又はこれと同等以上のものとする。

b)

バルブ本体を除く部品に使用する銅合金材料は,次の 1)∼3)のいずれかのものとする。

1)  JIS H 3250

の C 3604 又はこれと同等以上のもの。

2)  JIS H 3250

の C 3771 又はこれと同等以上のもの。

3)  JIS H 3100

の C 2801 又はこれと同等以上のもの。

c)

安全装置及びカップリングに用いるばねに使用する材料は,JIS G 4314 の SUS 304 又はこれと同等以

上のものとする。

8.

試験及び検査  バルブは,性能,寸法,構造,外観及び材料について,次の分類によって試験及び検

査を行い,4.7.  の規定を満足しなければならない。

a)

全数を対象とする試験及び検査

1)

バルブの開閉(4.1 参照)

2)

気密性(4.4 参照)  ただし,

表 における“カップリング接続部の気密性”は除く。

3)

安全装置の作動(4.5 参照)

4)

外観(6.参照)

単位  mm

容器取付部記号

二面幅  S

許容差

V

1

 24

+0.1 
−0.5

V

2

 30

+0.1 
−0.5


6

B 8245

:2004

b)

抜取りを対象とする試験及び検査

1)

カップリングの着脱性(4.2.1 参照)

2)

カップリングの自動遮断性(4.2.2 参照)

3)

バルブ本体の耐圧性(4.3.1 参照)

4)

カップリング接続部の耐圧性(4.3.2 参照)

5)

気密性(

表 における“カップリング接続部の気密性”参照)

6)

容器取付部(5.1 参照)

7)

ガス充てん口(5.2 参照)

8)

スパナ掛部(5.3 参照)

9)

材料(7.参照)

c)

新規の設計製作時及び改造変更時,又は必要に応じて行う試験及び検査

1)

安全装置の吹出し量(4.6 参照)

2)

耐振動性(4.7 参照)

3) O

リングの耐摩耗性(4.8 参照)

4)

カップリングの着脱耐久性(4.9 参照)

5)

安全装置(5.4 参照)

6)

グランドナット(5.5 参照)

7)

弁体(5.6 参照)

9.

製品の呼び方  バルブの呼び方は,規格番号又は名称,及び容器取付部記号並びにバルブの種類の記

号による。

例  JIS B 8245    V

2

S

JIS B 8245    V

2

SC

又は液化石油ガス容器用弁  V

2

S

,液化石油ガス容器用弁  V

2

SC

10.

表示  バルブには,適切な箇所に,次の事項を表示する。

a)

製造業者名又はその略号

b)

製造年月(

例  04-03)

c)

質量又はその略号 (kg) (

例  W0.5)

d)

耐圧試験圧力  TP 3.0M (

1

)

e)

バルブの開閉を示す文字及び開閉の方向を示す矢印  (

例  あく⇔しまる)

注(

1

) TP3.0M

は耐圧性が 3.0 MPa であることを表す。


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B 8245

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附属書(規定)容器取付部ねじ及び充てん口ねじ

1.

適用範囲  この附属書は,液化石油ガス容器用弁に用いる容器取付部ねじ及び充てん口ねじについて

規定する。

2.

容器取付部ねじ

2.1

ねじの種類  ねじは,3/26 テーパねじで,その種類は附属書表1による。

附属書表  1  テーパねじの種類

単位  mm

ねじの呼び

容器取付部記号

基準径

ねじの長さ

ねじの形式

JIS B 8245 V

1

V

1

 20.0

22

軸直角

JIS B 8245 V

2

V

2

 28.0

26

軸直角

2.2

準山形  ねじの基準山形は,附属書図1による。

単位  mm

附属書図  1  基準山形

2.3

基準寸法  テーパおねじの基準寸法は,附属書表 による。

附属書表  2  テーパおねじの基準寸法

単位  mm

基準径

小端面

ねじの呼び

容 器 取 付

部の記号

ね じ 山 数

(25.4 mm

につき)

ピッチ

ねじ山の

高さ

H

1

谷の

丸み

基 準 径 の

位置

l

1

(

)

外径

d

3

 

有効径

谷の径

外径

d

5

 

有効径 谷の径

JIS B 8245 V

1

V

1

 14

1.81 3

1.162

0.249

11.6

20.000

18.838

17.676

18.661

17.499

16.337

JIS B 8245 V

2

V

2

 14

1.81 3

1.162

0.249

13.0

28.000

26.838

25.676

26.500

25.338

24.176


8

B 8245

:2004

2.4

公式  基準寸法の算出に用いる公式は,次による。

P

=25.4/n

H

=0.959 6 P

H

1

=0.639 7 P

r

=0.137 4 P

3.

ガス充てん口ねじ(ねじ式の場合に限る。)

3.1

ねじの種類  ガス充てん口のねじの種類は,左W22.5 山 14 のめねじとする。

3.2

基準山形  基準山形は,附属書図 による。

単位  mm

附属書図  2  基準山形

3.3

基準寸法  基準寸法は,附属書表 による。

附属書表  3  基準寸法

単位  mm

おねじ

めねじ

ねじの呼び

ねじ山数

(25.4mm

につき)

ピッチ

おねじの

ねじ山の

高さ

H

1

 

おねじ

の谷の

丸み

外径

有効径

d

2

 

谷の径

d

1

 

谷の径

有効径

D

2

 

内径(参考)

D

1

(

1

)

左 W22.5 山 14 14

1.81 3

1.162

0.249

22.500

21.338

20.176

22.500

21.338

20.444

注(

1

)

めねじの内径の欄の数値は,

附属書図 の D

1

の寸法を示したもので,めねじの内径の許容差に対する基準寸法

としては,めねじ内径 D

1

を使用する。その数値はおねじの谷の径 d

1

と一致する。

備考  おねじの山頂とめねじの谷底との間には,通常多少のすき間を設ける。

3.4

公式  基準寸法の算出に用いる公式は,次による。

P

=25.4/n

d

2

dH

1

D

d

H

=0.960 5P

d

1

d−2H

1

D

2

d

2

H

1

=0.640 3P

D

1

d

1

r

=0.137 3P

D

1

´

d

1

+2×0.076 9P


9

B 8245

:2004

3.5

基準山形,基準寸法,許容差及び公差の関係図  基準山形,基準寸法,許容差及び公差の関係は,

附属書図 による。附属書図 において,dd

2

及び d

1

は,おねじの外径,有効径及び谷の径,DD

2

び D

1

は,めねじの谷の径,有効径及び内径の基準寸法で,その数値は,

附属書表 による。また,太い実

線は基準山形を,斜線を施した部分は,おねじ又はめねじの許容域を示す。

備考  ねじ山には,丸形と平形がある。例図は,丸形を示す。

附属書図  3  基準山形,基準寸法,許容差及び公差の関係図

3.6

許容差及び公差  許容差及び公差は,附属書表 による。

附属書表  4  許容差及び公差

単位  0.001mm

おねじ

めねじ

外径

有効径

d

2

谷の径

d

1

谷の径

有効径

D

2

内径

D

1

丸形

平形

ねじの

呼び

W22.5

山 14

0

290 290 130

290 160  24  180

156

0

330 330

(

2

)

(

3

)

24

180 156

260

(

4

)

510

250

注(

2

)

めねじの谷の径の下の許容差は規定しないが,

附属書図 のように谷底と丸形のおねじの最大寸法との間に,

通常多少のすき間を設ける。

(

3

)

めねじの谷の径の上の許容差は,規定しない。

(

4

)

めねじの内径の下の許容差は,2×0.076 9 で算出した値を,0.010 mm に丸めたものである。

備考1.  この表では,山の角度及びピッチの許容差は別に定めていないが,これらは有効径に換算して有効径の公差

中に含めてある。


10

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2.

おねじの外径の許容差は,丸形と平形とに分けて規定してあるが,実際の製品では両者の区分がなくなるこ
ともあり,また,これらは実用的には互換性があって使用上区分する必要はなく,製作の都合でいずれを採

用しても差し支えない。

3.

おねじの谷の丸みは正確な円弧でなくてもよいが,かどばっていてはならない。