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B 8032-3

:2015 (ISO 6621-3:2000)

(1)

目  次

ページ

序文  

1

1

  適用範囲  

1

2

  引用規格  

1

3

  機械的特性  

1


B 8032-3

:2015 (ISO 6621-3:2000)

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,一般社団法人日本

陸用内燃機関協会(LEMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業

規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業

規格である。

これによって,JIS B 8032-3:1998 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意

を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実

用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

JIS B 8032

(内燃機関−小径ピストンリング)の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

B

8032-1

第 1 部:用語

JIS

B

8032-2

第 2 部:測定方法

JIS

B

8032-3

第 3 部:材料

JIS

B

8032-4

第 4 部:一般仕様

JIS

B

8032-5

第 5 部:品質要求事項

JIS

B

8032-6

第 6 部:レクタンギュラリング

JIS

B

8032-7

第 7 部:薄幅レクタンギュラリング

JIS

B

8032-8

第 8 部:スクレーパリング

JIS

B

8032-9

第 9 部:キーストンリング

JIS

B

8032-10

第 10 部:鋳鉄製ハーフキーストンリング

JIS

B

8032-11

第 11 部:オイルコントロールリング

JIS

B

8032-12

第 12 部:コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング

JIS

B

8032-13

第 13 部:スチール組合せオイルコントロールリング

JIS

B

8032-14

第 14 部:スチール製キーストンリング

JIS

B

8032-15

第 15 部:スチール製ハーフキーストンリング

JIS

B

8032-16

第 16 部:コイルエキスパンダ付き鋳鉄製薄幅オイルコントロールリング

JIS

B

8032-17

第 17 部:コイルエキスパンダ付きスチール製オイルコントロールリング


   

日本工業規格

JIS

 B

8032-3

:2015

(ISO 6621-3

:2000

)

内燃機関−小径ピストンリング−第 3 部:材料

Internal combustion engines-Small diameter piston rings-

Part 3: Material specifications

序文 

この規格は,2000 年に第 2 版として発行された ISO 6621-3 を基に,技術的内容を変更することなく作

成した日本工業規格である。

適用範囲 

この規格は,往復動内燃機関に使用する呼び径 200 mm 以下のピストンリング(以下,リングという。

の材料について規定する。

なお,この規格は,類似した状態で作動する圧縮機用リングなどに適用してもよい。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 6621-3:2000

,Internal combustion engines−Piston rings−Part 3: Material specifications(IDT)

なお,対応の程度を表す記号“IDT”は,ISO/IEC Guide 21-1 に基づき,

“一致している”こ

とを示す。

引用規格 

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。この引用

規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS Z 2244

  ビッカース硬さ試験−試験方法

注記  対応国際規格:ISO 6507-1,Metallic materials−Vickers hardness test−Part  1:  Test  method

(MOD)

機械的特性 

機械的強度基準に従って行う材料の選定は,リングの最終コーティング,内燃機関の特性(定格,ライ

ナ表面など)

,及びミクロ組織(黒鉛,セメンタイト,フェライトなど)の特徴を考慮するものとする。

機械的特性は,

表 による。


2

B 8032-3

:2015 (ISO 6621-3:2000)

   

表 1−ピストンリング材料及び機械的特性 

分類

機械的特性

MPa

又は N/mm

2

材料

一般的な用途

標準弾

性率

曲げ強さ

材料の種類

硬さ

a)

備考

小分類

HV30

HRB HRC

10 90

000 300

以上

ねずみ鋳鉄 200  93  −

熱処理なし MC

11

コンプレッションリング,

スクレーパリング及びオ

イルコントロールリング

90 000

350

以上 205

95

− MC

12

100 000

390

以上 205

95

− MC

13

20 115

000 450

以上

ねずみ鋳鉄 255  − 23

熱処理 MC

21

コンプレッションリング

及びスクレーパリング

450

以上 290

− 28

MC

22

450

以上 390

− 40

MC

23

500

以上 320

− 32

MC

24

130 000

650

以上 365

− 37

MC

25

30 145

000 550

以上

炭化物鋳鉄 265  − 25  パーライト

(熱処理)

MC 31

500

以上 300

− 30

マルテンサイト

(熱処理)

MC 32

40 160

000 600

以上

可鍛鋳鉄 210 95  −

パーライト

(熱処理)

MC 41

コンプレッションリング,

スクレーパリング及び薄

幅オイルコントロールリ

ング

600

以上 250

− 22

マルテンサイト

(熱処理)

MC 42

600

以上 300

− 30

マルテンサイト

(熱処理)

MC 43

1 000

以上 280

− 27  カーバイト

(熱処理)

MC 44

50

160 000

1 100

以上

球状黒鉛鋳鉄 255  − 23

マルテンサイト

(熱処理)

MC 51

1 300

以上 255

− 23

マルテンサイト

(熱処理)

MC 52

1 300

以上 290

− 28

マルテンサイト

(熱処理)

MC 53

1 300

以上 210

95

パーライト MC

54

1 300

以上 225

97

フェライト MC

55

1 300

以上 345

− 35

マルテンサイト

(熱処理)

MC 56

60 210

000

スチール 370 − 38  CrMoV 鋼 MC

61

コンプレッションリング

390

− 40

CrSi

鋼 MC

62

コイルスプリング及び

コンプレッションリング

485

− 48

CrSi

鋼 MC

63

コンプレッションリング

450

− 45

CrSi

鋼 MC

64

コンプレッションリング

270

− 26

マルテンサイト

(Cr 11 %以上)

MC 65

コンプレッションリング,

オイルコントロールリン

グ及びサイドレール

270

− 26

マルテンサイト

(Cr 17 %以上)

MC 66

コンプレッションリング,

及びサイドレール

b)

オーステナイト

(Cr 16 %以上)

MC 67

エキスパンダ

450

b)

非合金 MC

68

組合せオイルコントロー

ルリング


3

B 8032-3

:2015 (ISO 6621-3:2000)

表 1−ピストンリング材料及び機械的特性(続き) 

a)

硬さの値は,1 本のリングにおいて,合い口部,合い口から 90°位置及び 180°位置の 3 か所の測定値の平均値
とする。ビッカース硬さの測定は,JIS Z 2244 による。HRB 及び HRC は,参考のためだけに示す。HRB 及び

HRC

硬さのいずれの測定法を適用するかは,ピストンリングの形状及びその材料によって決める。ここに規定

した硬さの値は,材料を個々の小分類に分けるためだけに使用する。これ以外の硬さ測定方法及びその換算は,
受渡当事者間の協定による。

全ての硬さの数値は,仕上げたピストンリング及びサイドレールを対象としている。ただし,スチール製窒

化リングの場合,所定の硬さの数値は,母材の硬さだけに適用する。

b)

エキスパンダの硬さは,製造工程によって異なる。仕上げた部品についての値は,受渡当事者間の協定による。