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B 8008-4

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

2

3

  用語及び定義

2

4

  記号及び略語

4

5

  トルク

4

6

  試験回転速度

5

6.1

  定格回転速度

5

6.2

  中間回転速度

5

7

  試験準備に関する事項

6

8

  試験サイクルのモード及び重み係数

6

8.1

  一般

6

8.2

  要求事項

7

8.3

  試験サイクル C“オフロード車両及びオフロード産業機械”

7

8.4

  試験サイクル D“一定回転速度機関”

9

8.5

  試験サイクル E“推進用機関”

10

8.6

  試験サイクル F“鉄道けん(牽)引車用機関”

12

8.7

  試験サイクル G“小形はん(汎)用機関並びに芝及び庭園用機関”一般的に<20 kW

12

8.8

  試験サイクル H“スノーモービル”

14

9

  エンジンコントロールエリア(engine control area

14

9.1

  一般

14

9.2

  可変回転速度機関

15

9.3

  一定回転速度機関

16

9.4

  プロペラ曲線に基づいて運転する機関

16

附属書 A(参考)重み係数の一覧表

20

附属書 B(規定)ユニバーサル試験サイクル

21

附属書 C(参考)参考文献

22

附属書 JA(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

24


B 8008-4

:2009

(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 14 条によって準用する第 12 条第 1 項の規定に基づき,日本内燃機関連合

会(JICEF)及び財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申

出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。

これによって,JIS B 8008-4:2000 は改正され,この規格に置き換えられた。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は

もたない。

JIS B 8008

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS B 8008-1

第 1 部:ガス状排出物及び粒子状排出物の台上測定

JIS B 8008-2

第 2 部:ガス状排出物及び粒子状排出物の現地測定

JIS B 8008-3

第 3 部:定常状態における排気煙濃度の定義及び測定

JIS B 8008-4

第 4 部:各種用途の定常状態における試験サイクル

JIS B 8008-5

第 5 部:試験燃料

JIS B 8008-6

第 6 部:試験報告

JIS B 8008-7

第 7 部:エンジンファミリの定義及び決定方法

JIS B 8008-8

第 8 部:エンジングループの定義及び決定方法

JIS B 8008-9

第 9 部:圧縮点火機関の過渡状態における排気煙濃度の台上測定での試験サイクル及び

試験方法

JIS B 8008-10

第 10 部:圧縮点火機関の過渡状態における排気煙濃度の現地測定での試験サイクル及

び試験方法

JIS B 8008-11

第 11 部:オフロード機関のガス状排出物及び粒子状排出物の過渡状態における台上測


日本工業規格

JIS

 B

8008-4

:2009

往復動内燃機関−排気排出物測定−

第 4 部:各種用途の定常状態における試験サイクル

Reciprocating internal combustion engines

Exhaust emission measurement

Part 4: Steady-state test cycles for different engine applications

序文

この規格は,2007 年に第 2 版として発行された ISO 8178-4 を基に,技術的内容を変更して作成した日

本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一

覧表にその説明を付けて,

附属書 JA に示す。

1

適用範囲

この規格は,動力計に結合した往復動内燃機関からのガス状排出物及び粒子状排出物の測定及び評価の

ための定常状態における試験サイクルについて規定する。幾つかの制限はあるが,この規格は,現地での

測定にも使うことができる。試験は,そのアプリケーションを代表するような試験サイクルを使って,定

常運転状態のもとで実施されるものとする。

この規格は,本来路上での使用のために設計された自動車用機関を除いた,移動式,可搬式及び定置式

の往復動内燃機関[この規格では,総称してオフロード機関 (off-road engines) とする。

]に適用する。

追加の要求規定(例えば,職業上の健康及び安全にかかわる規制,発電プラントの規制など)が適用さ

れる機械に使用する機関には,異なる試験条件及び/又は追加の試験条件及び特別な評価法を適用するこ

とがある。

関連する国内の強制法規などとしては,次のものがあり,適用される装置に対しては,これらの規定が

優先する。

−  道路運送車両法

−  特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律

−  海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律

−  大気汚染防止法

−  排出ガス対策型建設機械の普及促進に関する規程

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 8178-4:2007

,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission measurement−Part 4:

Steady-state test cycles for different engine applications (MOD)


2

B 8008-4

:2009

なお,対応の程度を表す記号(MOD)は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを示

す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 8008-1

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 1 部:ガス状排出物及び粒子状排出物の台上測定

注記  対応国際規格:ISO 8178-1,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 1: Test-bed measurement of gaseous and particulate exhaust emissions (MOD)

JIS B 8008-2

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 2 部:ガス状排出物及び粒子状排出物の現地測定

注記  対応国際規格:ISO 8178-2,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 2: Measurement of gaseous and particulate exhaust emissions at site (IDT)

JIS B 8008-3

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 3 部:定常状態における排気煙濃度の定義及び測

注記  対応国際規格:ISO 8178-3,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 3: Definitions and methods of measurement of exhaust gas smoke under steady-

state conditions (MOD)

JIS B 8008-5

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 5 部:試験燃料

注記  対応国際規格:ISO 8178-5,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 5: Test fuels (MOD)

JIS B 8008-6

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 6 部:試験報告

注記 1

対応国際規格:ISO/DIS 8178-6,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 6: Test report (IDT)

注記 2

対応国際規格の ISO 8178-6 は 2000 年版が発行されている。

JIS B 8008-7

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 7 部:エンジンファミリの定義及び決定方法

注記  対応国際規格:ISO 8178-7,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 7: Engine family determination (IDT)

JIS B 8008-8

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 8 部:エンジングループの定義及び決定方法

注記  対応国際規格:ISO 8178-8,Reciprocating internal combustion engines−Exhaust emission

measurement

−Part 8: Engine group determination (IDT)

JIS B 8009-1

  往復動内燃機関駆動発電装置−第 1 部:用途,定格及び性能

注記  対応国際規格:ISO 8528-1,Reciprocating internal combustion engine driven alternating current

generating sets

−Part 1: Application, ratings and performance (MOD)

3

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。

3.1

試験サイクル(test cycle

それぞれに決まった回転速度,トルク及び重み係数 W

F

をもつ一連の機関試験モード。ここで,重み係

数は,試験結果が g/kWh で表される場合に限って適用する。


3

B 8008-4

:2009

3.2

機関の調整運転(preconditioning of the engine

製造業者の勧告に従って,エンジンパラメータを安定させるために,試験サイクルで用いられる定格出

力で行う予備運転。

注記  調整運転段階は,また,直前に行われた試験で排気系統の中に沈積した物質が実際の測定へ影

響することを防止するものであることが望ましい。各々の試験モードの中にも,個々の影響を

最小に抑えるために含められている安定化期間がある。

3.3

モード(mode

回転速度及びトルク(又は出力)によって決まる機関の運転点。

3.4

モードの長さ(mode length

前のモード又は調整運転段階の回転速度及び/又はトルクを過ぎてから,次のモードの初めまでの間の

時間。

注記  回転速度及び/又はトルクが変更されている間の時間及び各モードの初めの安定化期間を含ん

でいる。

3.5

定格回転速度(rated speed

機関製造業者の申告する,定格出力が発生する回転速度(JIS B 8004 参照)

3.6

中間回転速度(intermediate speed

機関製造業者が,6.2 の要求条件を考慮して申告する回転速度。

3.7

低回転速度(low speed

定格出力又は最大出力の 50  %を発生する最低回転速度。

3.8

高回転速度(high speed

定格出力又は最大出力の 70  %を発生する最高回転速度。

3.9

エンジンファミリ(engine family

機関製造業者が,設計上,排気排出物特性が類似していると考え分類した,それに含まれるすべての機

関が適用される排気排出物規制に適合している機関群(JIS B 8008-7 参照)

3.10

低アイドル(low idle

機関の無負荷運転のうち,製造業者が申告する安定して運転できる最低の回転速度での運転。

3.11

エンジンコントロールエリア

排気排出物の評価の対象となる可能性のある機関の運転範囲。


4

B 8008-4

:2009

4

記号及び略語

この規格の使用に当たっては,JIS B 8008-1JIS B 8008-3 及び JIS B 8008-5JIS B 8008-8 で定義した

記号及び略語を使用する。

この規格における必す(須)の単位は,次による。

記号

用語

単位

機関回転速度

min

−1

M

トルク

N

・m

P

無修正軸出力

kW

W

F

重み係数 1

5

トルク

5.1

    試験サイクルで規定するトルクの値は百分率で,これは,ある試験モードに関して,与えられた回

転速度で最大到達可能なトルクに対する要求トルク(C1,C2,E1,E2,F,G1,G2 及び G3)又は JIS B 8009-1

で定義している連続出力若しくはプライム出力(prime power rating)と一致するトルク(D1 及び D2)の比率

を表している[JIS B 8008-1 の 12.5(試験運転点の決定)参照]

トルク曲線を,

図 に示す。

図 1−トルク曲線

5.2

    試験サイクル E3 における出力の値は,定格回転速度における最大定格出力に対する百分率である。

それは,船の長さに制限がなく,このサイクルが,重負荷用機関によって推進される場合の理論的プロペ

ラ特性曲線に基づいていることによる。

試験サイクル E4 におけるトルクの値は,定格出力でのトルクに対する百分率である。このサイクルは,

一般的なプレジャーボートの火花点火機関の運転状況を表す理論的プロペラ特性曲線に基づいている。

試験サイクル E5 は,ディーゼル機関で推進される長さ 24 m 未満のボートの理論的プロペラ特性曲線に

基づいており,このサイクルにおける出力の値は,定格回転速度における最大定格出力に対する百分率で

ある。


5

B 8008-4

:2009

注記  これらのほかにもプロペラ特性曲線は,存在する。

二つの代表的な曲線を,

図 に示す。

図 2−プロペラ曲線に対する出力及びトルク曲線

6

試験回転速度

6.1

定格回転速度

この規格では,定格回転速度は,3.5 で定義するが,受渡当事者間の事前の協定があれば,次に示す機関

回転速度 n

R

を,箇条 の試験サイクルで運転するときの定格回転速度としてもよい。

(

)

L

H

L

R

95

.

0

n

n

n

n

×

+

=

ここに,

n

L

低回転速度(定格又はプライム出力の 50  %を発生する最低回

転速度)

n

H

高回転速度(定格又はプライム出力の 70  %を発生する最高回

転速度)

6.2

中間回転速度

6.2.1

    全負荷トルク曲線上での回転速度範囲で運転するように設計した機関については,

最大トルク回転

速度の申告値が定格回転速度の 60∼75  %の間にある場合,この申告値を中間回転速度とする。

最大トルク回転速度の申告値が定格回転速度の 60  %未満である場合,

定格回転速度の 60  %を中間回転

速度とする。

最大トルク回転速度の申告値が定格回転速度の 75  %を超える場合,定格回転速度の 75  %を中間回転速

度とする。

申告された中間回転速度におけるトルクの測定値が,定格回転速度の 60∼75  %の間で測定した最大ト

ルクの 96  %未満である場合には,測定した最大トルク回転速度を中間回転速度とする。

6.2.2

    定常状態の全負荷トルク曲線上での回転速度範囲で運転するようには設計されていない機関につ

いては,中間回転速度は,一般に最大定格回転速度の 60∼70  %になる。

6.2.3

    8.5 に規定する固定ピッチプロペラで推進するために用いる機関については,中間回転速度は箇条

8

で規定する。


6

B 8008-4

:2009

6.2.4

    試験サイクル G1 で試験する機関の場合は,中間回転速度は,最大定格回転速度の 85  %とする。

7

試験準備に関する事項

試験準備については,次による。

この規格の 
箇条番号

項目

JIS B 8008-1

適用箇条

JIS B 8008-2

適用箇条

7.1 

試験条件

5

(試験条件)

5.2

(機関試験条件)

7.2 

出力

3.9

(軸出力)

5.3(出力)

3.9

(軸出力)

5.3(出力)

7.3 

機関吸気システム

5.4.1

(機関吸気装置)

5.4

(機関吸気装置)

7.4 

機関排気システム

5.4.2

(機関排気装置)

5.5

(機関排気装置)

7.5 

試験燃料標準燃料  (JIS B 8008-5)

6

(試験燃料)

6.

(試験燃料)

7.6 

計測機器及び計測すべきデータ

7

(測定器及び測定するデー

タ)

7.

(測定器及び測定するデー

タ)

7.7 

計測機器の精度

7.4

(精度)

7.3

(測定するデータの精度)

7.8 

排気流量の測定

7.3

(排気質量流量)

7.2

(排気流量)

7.9 

ガス成分の測定

7.5

(ガス成分の測定)

12.4

(希釈比の調整)

7.4

(ガス成分の測定)

15.

(ガス状排出物の測定)

a)

7.10 

粒子状物質の測定

7.6

(粒子状物質の測定)

17

(粒子状物質の測定)

7.5

(粒子状物質の測定)

16.

(粒子状物質の測定)

a)

7.11 

分析機器の校正

8

(分析計の校正)

8.

(分析計の校正)

a)

7.11.1 

校正の手順

8.5

(校正の手順)

8.

a)

7.11.2 

校正結果の検証

8.5.7

(校正の確認)

8.

a)

7.12 

窒素酸化物コンバータの効率測定試

8.7

(NO

x

コンバータの効率の

試験)

8.

a)

7.13 

加熱式水素炎イオン化形検出器の炭

化水素反応のチェック

8.8.2

(炭化水素応答係数)

8.

a)

7.14 

校正間隔

8.10

(校正間隔)

9.4

(校正間隔)

8.

a)

7.15 

粒子状物質試料採取システムの校正

9

(粒子状物質測定システム

の校正)

9.

(粒子状物質捕集システム

の校正)

a)

7.17 

試運転

12

(試験)

11.

(試験)

a)

7.18 

ガス状排出物及び粒子状排出物のデ
ータの評価

13

(ガス状排出物及び粒子状

排出物のデータ評価)

12.

(ガス状排出物及び粒子状

排出物の評価)

a)

7.19 

ガス状排出物の計算

14

(ガス状排出物の計算)

13.

(ガス状排出物の計算)

7.20 

粒子状排出物の計算

15

(粒子状排出物の計算)

14.

(粒子状排出物の計算)

a)

7.21 

分析及び試料採取システム

16

(ガス状排出物の測定)

15.

(ガス状排出物の測定)

a)

a)

これらの箇条に関して,JIS B 8008-2 の箇条は,JIS B 8008-1 の該当する箇条を参照する。現地での測定の条

件についての必要となる変更点の説明は,JIS B 8008-2 に規定されている場合もある。

8

試験サイクルのモード及び重み係数(附属書 参照)

8.1

一般

排気排出物の測定及び評価は,8.38.8 に規定するように,その用途に適した試験サイクルで行う。受

渡当事者間の協定があれば,

附属書 で規定するユニバーサル試験サイクルを用い,各用途における排気

排出物の値を適切な重み係数を用いて計算してもよい。記述のない特別な場合については,適切な試験モ

ードを選択し,受渡当事者間で協定する。次の試験サイクルの大部分は,UN-ECE R49 の 13 モード定常

状態試験サイクルの試験モードから導かれたものである。


7

B 8008-4

:2009

粒子状排出物は,JIS B 8008-1 の 7.6(粒子状物質の測定)で規定するマルチフィルタ法又はシングルフ

ィルタ法で計測する。マルチフィルタ法での粒子状排出物を評価するには,各試験モードでの粒子状排出

物の濃度及び質量を,安定した運転状態のもとで測定する必要がある。機関が安定するまでに必要な時間

は,機関の大きさ及び周囲条件によって左右される。

JIS B 8008-1

及びこの規格の試験装置及び試験サイクルは,火花点火機関の粒子状排出物の測定にも使

用することができる。

8.2

要求事項

個々の試験は,その試験サイクルの試験モードの決められた順序に従って行うものとする。試験モード

の最短長さは,試験サイクル G(8.7.2 参照)以外では,標準として 10 分間とする。必要ならばモードの

長さを延長することもできる。すなわち,十分な質量の粒子状物質の試料を採取するため,大形機関の運

転状態を安定化するためなどがその例である。

モードの長さを記録し,報告する。

ガス状排出物の濃度値は,試験サイクル G(8.7.2 参照)を除き,機関が安定し,それぞれのモードでの

要求回転速度及びトルクが得られた場合に,最後の 3 分間を測定し,記録する。この 3 分間の最後の 60

秒間だけを JIS B 8008-1 の 13.2(粒子状排出物)の排出物の計算に使用する。

粒子状物質の採取は,製造業者が定義した機関の安定化が達成されてから行い,できる限り,ガス状排

出物の測定と同時に終了する。シングルフィルタ法の場合には,粒子状物質の採取は,ガス状排出物の測

定終了の 5 秒以内に終了する。

マルチフィルタ法の場合は,要求回転速度及びトルクが得られている限り,有効なサンプルが採取でき

るまで,そのモードにおいて,粒子状物質の採取及びガス状排出物の測定を繰り返してもよい。

機関を前のモードで運転することによって,事前に調整できている場合は,調整運転を省き,次の試験

モードに進むことができる。サイクルの第 1 モードでは,機関は JIS B 8008-1 の 12.3(希釈システム及び

機関の始動)によって,事前に調整しなければならない。あるモードの終わりから別のモードの始めまで

に発生した 20 分間以上 4 時間以下の遅れならば,機関は,前のモードの運転で事前に調整できる。4 時間

を超える遅れの場合には,機関は JIS B 8008-1 の 12.3 によって事前に調整しなければならない。試験モー

ド中のいかなる場合においても,

試験装置の不調又は機関の回転速度若しくは負荷が JIS B 8008-1 の 12.7.1

(試験手順)の要求を満足しない場合には,その試験モードは,無効であり中止となる。その試験モード

は,前のモードによる事前の調整から再び開始する。 

8.3

試験サイクル C“オフロード車両及びオフロード産業機械”

8.3.1

試験サイクル C1“オフロード車両,ディーゼル駆動オフロード産業機械”

8.3.1.1

試験モード及び重み係数

モード番号

(ユニバーサル試験

サイクル)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11

モード番号

(試験サイクル C1)

1 2 3

− 4 5 6 7 −

− 8

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%) 100

75

50

− 10 100

75 50

− 0

重み係数

0.15 0.15 0.15

−  0.1 0.1 0.1 0.1  −

− 0.15

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 参照。


8

B 8008-4

:2009

8.3.1.2

試験の実施

試験は,試験サイクル C1 のモード番号を昇順で実施する。

8.2

の要求事項を考慮する。

8.3.1.3

この試験の適用基準

代表的な例を,次に示す。

−  削岩機,圧縮機など。

−  ホイールローダ,ブルドーザ,履帯式トラクタ,履帯式ローダ,トラック式ローダ,重ダンプトラッ

ク,油圧ショベルなどを含む建設機械

−  農用トラクタ,耕運機,田植機,コンバイン,スピードスプレーヤ,運搬車などを含む農業機械

−  林業機械

−  荷役装置

−  フォークリフトトラック

−  路面補修車(モータグレーダ,ロードローラ及びアスファルトフィニッシャ)

−  排雪装置

−  除雪トラクタ

−  空港作業機

−  索道 (aerial lift)

−  移動式クレーン

注記 1  定格出力が一般的に 20 kW 未満のディーゼル機関で,8.7.4 の試験サイクル G1∼試験サイク

ル G3 に掲げる用途に使用する機関は,8.3 に規定する試験サイクル C1 及び試験サイクル C2

によって試験を実施してもよい。

注記 2  油圧又は流体変速機を装備するディーゼル機関で,定格回転速度の±15  %で運転され,かつ,

低アイドル回転速度での使用時間が 15  %未満の機関は,試験サイクル D2(8.4 参照)によ

って試験を実施してもよい。

8.3.2

試験サイクル C2“産業用火花点火機関  (>20 kW)  とう(搭)載のオフロード車両”

8.3.2.1

試験モード及び重み係数

モード番号

(ユニバーサル試験

サイクル)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11

モード番号

(試験サイクル C2)

− 1 − 2 3 4 5 6

7

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%)

− 25 − 100

75 50 25 10

0

重み係数

− 0.06

− 0.02

0.05

0.32

0.30 0.10

0.15

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 参照。

8.3.2.2

試験の実施

試験は,試験サイクル C2 のモード番号を昇順で実施する。

8.2

の要求事項を考慮する。

8.3.2.3

この試験の適用基準


9

B 8008-4

:2009

代表的な例を,次に示す。

−  フォークリフトトラック

−  空港作業機

−  荷役装置

−  路面補修車

−  農用トラクタ,耕運機,田植機,コンバイン,スピードスプレーヤ,運搬車などを含む農業機械

8.4

試験サイクル D“一定回転速度機関”

8.4.1

用途

2

種類の試験サイクルの用途を,次に示す。

試験サイクル D1:発電設備

試験サイクル D2:負荷変動のある発電装置

8.4.2

試験モード及び重み係数

モード番号

(ユニバーサル試験

サイクル)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11

モード番号

(試験サイクル D1)

1 2 3

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%) 100

75

50

重み係数

0.3 0.5 0.2

モード番号

(試験サイクル D2)

1 2 3 4 5

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%)

100 75 50 25 10

重み係数

0.05

0.25 0.3 0.3 0.1

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 を参照。

8.4.3

試験の実施

試験サイクル D1 及び試験サイクル D2 は,それぞれ試験サイクル D1 及び試験サイクル D2 のモード番

号を昇順で実施する。8.2 の規定を考慮する。

試験サイクル D1 におけるトルクの値は,JIS B 8009-1 で規定する連続出力に対するトルクの百分率であ

る。

試験サイクル D2 におけるトルクの値は,JIS B 8009-1 で規定するプライム出力に対するトルクの百分率

である。

ユニバーサル試験サイクルから排出量を計算してもよい。

8.4.4

この試験の適用基準

代表例は,次に示す。

試験サイクル D1

−  発電設備

試験サイクル D2


10

B 8008-4

:2009

−  ガス圧縮機

−  かんがいポンプ

−  船舶及び列車の推進用ではない,とう(搭)載用の発電装置を含む負荷変動のある発電装置,冷凍

ユニット及び溶接装置

−  芝管理機,チッパ (chipper),除雪機械及び路面清掃車

注記 1  定格出力が一般的に 20 kW 未満のディーゼル機関,8.7.4 の試験サイクル G1∼試験サイクル

G3

に掲げる作業機に搭載することを目的とする機関は,8.4 の試験サイクル D1 及び試験サ

イクル D2 によって試験を実施してもよい。

注記 2  負荷感知機能をもつ油圧変速機又は流体変速機を装備するディーゼル機関は,8.4 の試験サイ

クル D2 によって試験を実施してもよい(8.3.1.3 参照)

8.5

試験サイクル E“推進用機関”

8.5.1

用途

5

種類の試験サイクルの用途を,次に示す。

試験サイクル E1:  長さが 24 m 未満のボートに用いるディーゼル機関

試験サイクル E2:  推進用重負荷定速回転機関

試験サイクル E3:  推進用重負荷機関(プロペラ則準拠)

試験サイクル E4:  長さが 24 m 未満のプレジャーボートに用いる火花点火機関

試験サイクル E5:  長さが 24 m 未満のボートに用いられ,プロペラ則で運転されるディーゼル機関


11

B 8008-4

:2009

8.5.2

試験モード及び重み係数

モード番号

(ユニバーサル試験

サイクル)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

11

モード番号

(サイクル E1)

1 2

− 3  4 −

− 5

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイド

ル回転速

トルク

a)

 (

%) 100

75

− 75 50 −

− 0

重み係数 0.08

0.11

− 0.19

0.32

− 0.3

モード番号

(試験サイクル E2)

1 2 3 4

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイド
ル回転速

トルク

a)

 (

%) 100

75

50

25

重み係数 0.2

0.5

0.15

0.15

モード番号

(試験サイクル E3)

1 2

3

4

回転速度

a)

 (

%) 100

91

80

63

出力  (%) 100

75

50

25

重み係数 0.2

0.5

0.15

0.15

モード番号

(試験サイクル E4)

1 2

3

4

5

回転速度

a)

 (

%) 100

80

60

40

アイドル

トルク

a)

 (

%) 100

71.6

46.5

25.3

0

重み係数 0.06

0.14

0.15

0.25

0.4

モード番号

(試験サイクル E5)

1 2

3

4

5

回転速度

a)

 (

%) 100

91

80

63

アイドル

出力  (%) 100

75

50

25

0

重み係数 0.08

0.13

0.17

0.32

0.3

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 参照。

8.5.3

試験の実施

試験サイクル E1,試験サイクル E2,試験サイクル E3,試験サイクル E4 又は試験サイクル E5 は,実施

しようとする試験サイクルのモード番号の昇順で試験する。

8.2

の要求事項を考慮する。

長さが 24 m 未満のボートに用いるディーゼル機関には,実際の作動に近い方の試験サイクル E1 又は試

験サイクル E5 を適用することができる。

定速回転機関には,試験サイクル E2 を適用する。可変ピッチプロペラセットには,実際の作動に近い

方の試験サイクル E2 又は試験サイクル E3 を適用するが,一般にはその作動は定速度に近い(試験サイク

ル E2)

長さが 24 m 未満のボートに用いる火花点火機関には,試験サイクル E4 を適用する。


12

B 8008-4

:2009

8.5.4

この試験の適用基準

代表例は,次に示す。

試験サイクル E1:  タグボート及びプッシュボート用を除く,長さが 24 m 未満のボートに用いるディ

ーゼル機関

試験サイクル E2:  推進用重負荷定速回転機関,艇長の制限はない。

試験サイクル E3:  プロペラ則に従う推進用重負荷機関,艇長の制限はない。

試験サイクル E4:  タグボート及びプッシュボート用を除く,長さが 24 m 未満のボートに用いる火花

点火機関

試験サイクル E5:  タグボート及びプッシュボート用を除く,長さが 24 m 未満のボートに用いるディ

ーゼル機関

8.6

試験サイクル F“鉄道けん(牽)引車用機関”

8.6.1

試験モード及び重み係数

モード番号

(ユニバーサル試験

サイクル)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

モード番号

(試験サイクル F)

1

− 2 −

− 3

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%) 100

− 50 −

最大出力の

 0

重み係数 0.25

− 0.15

− 0.6

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 参照。

8.6.2

試験の実施

試験は,試験サイクル F のモード番号の昇順で実施する。

8.2

の要求事項を考慮する。

注記  段階式の制御システム(例えば,ノッチ制御方式)を使用する機関に対してモード 2 は,モー

ド番号 2 又は定格出力の 35  %に最も近いノッチでの運転とする。

8.6.3

この試験の適用基準

代表例は,次に示す。

−  機関車

−  気動車

−  入換機関車

注記  歯車装置を使用するディーゼル機関は,8.3.1.1 に規定するサイクル(C1)によって試験してもよ

い。

8.7

試験サイクル G“小形はん(汎)用機関並びに芝及び庭園用機関”一般的に<20 kW

8.7.1

用途

3

種類の試験サイクルの用途を,次に示す。

試験サイクル G1:  中間回転速度の非携帯作業機用試験サイクル

試験サイクル G2:  定格回転速度の非携帯作業機用試験サイクル


13

B 8008-4

:2009

試験サイクル G3:  定格回転速度の携帯作業機用試験サイクル

8.7.2

試験モード及び重み係数

モード番号

(ユニバーサル試験

サイクル)

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11

モード番号

(試験サイクル G1)

− 1 2 3 4 5

6

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%)

− 100

75 50 25 10

0

重み係数

−  0.09

0.2 0.29

0.3 0.07

0.05

モード番号

(試験サイクル G2)

1 2 3 4 5

− 6

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%)

100 75 50 25 10

− 0

重み係数

0.09 0.2 0.29

0.3 0.07

− 0.05

モード番号

(試験サイクル G3)

1

− 2

回転速度

a)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a)

 (

%) 100

− 0

重み係数 0.85

− 0.15

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 参照。

8.7.3

試験の実施

試験サイクル G1,試験サイクル G2 又は試験サイクル G3 は,実施しようとする試験サイクルのモード

番号の昇順で実施する。

8.2

の要求事項を考慮する。

火花点火機関で,ガス状排出物だけを測定する場合には,各モードの試験時間は 3 分間とする。ガス状

の排気排出物濃度値は,各モードの終わりの 2 分間で測定し,記録しなければならない。

火花点火機関に対しては,ガス状排出物は,試験サイクル G1,試験サイクル G2 又は試験サイクル G3

の特定の 1 試験サイクルで試験しなければならない。

8.7.4

この試験の適用基準

8.7.4.1

適切な試験サイクルの選択

機関の主用途が分かる場合には,8.7.4.2 で与えられた例をもとに試験サイクルを選択できる。機関の主

用途が特定できない場合には,機関の仕様をもとに適切な試験サイクルを選択すべきである。圧縮点火機

関及び火花点火機関ともに 3 種類のうち最も適切ないずれかの試験サイクルで試験できる。

注記  ディーゼル機関は,他の試験サイクルに記載している用途のものであれば,定格出力に関係な

くその試験サイクルに従って試験してもよい

(例えば,

試験サイクル D 及び試験サイクル C1)

8.7.4.2

代表例は,次に示す。

試験サイクル G1


14

B 8008-4

:2009

−  歩行形ロータリ式芝刈機又はシリンダ式芝刈機

−  エンジン駆動乗用芝刈機

−  ロータリ耕運機

−  縁刈機

−  芝生清掃機

−  ごみ処理機

−  噴霧機

−  除雪機械

−  ゴルフカート

試験サイクル G2

−  可搬式の発電機,水ポンプ,溶接装置及び空気圧縮機

−  定格回転速度作業機には,定格回転速度で作動する芝及び庭園用機械を含めてもよい。

試験サイクル G3

−  縁刈機

−  ワイヤ式芝刈機

−  送風機

−  吸引機

−  チェーンソー

−  可搬式製材機

8.8

試験サイクル H“スノーモービル”

8.8.1

試験モード及び重み係数

モード番号

1 2 3 4

5

回転速度

a)

 (

%)

100

85 75 65

アイドル

トルク

a)

 (

%)

100

51 33 19

0

重み係数 0.12

0.27

0.25

0.31

0.05

a)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 

び箇条 参照。

8.8.2

試験の実施

試験は,試験サイクル H のモード番号を昇順で実施する。

8.2

の要求事項を考慮する。

8.8.3

この試験の適用基準

代表的な例を,次に示す。

−  スノーモービル

9

エンジンコントロールエリア(engine control area

9.1

一般

排気排出物は,8.38.8 の規定によって,適切な試験サイクルを用いて測定する。したがって,排出物

の測定結果は,それぞれの用途に対する排出量を代表するものになる。さらに,規制当局によっては,試

験サイクルに含まれない領域に制御された機関からの排出物の試験が,要求されることがある。この規格


15

B 8008-4

:2009

では,それらの領域での排出物の規制値(limits)を規定しないが,機関の運転条件(engine operation)に

よるエンジンコントロールエリアを,9.29.4 に規定する。

9.2

可変回転速度機関

一般的に試験サイクル C1,試験サイクル C2,試験サイクル E1 及び試験サイクル H を適用する機関に

適用する。エンジンコントロールエリアを,次に示す(

図 参照)。

回転速度範囲:  回転速度 A から高回転速度まで

負荷範囲: 30∼100  %

ここに,回転速度 A,回転速度 B 及び回転速度 C は,次の式から求める。

(

)

lo

hi

lo

A

25

.

0

n

n

n

n

×

+

=

(

)

lo

hi

lo

B

50

.

0

n

n

n

n

×

+

=

(

)

lo

hi

lo

C

75

.

0

n

n

n

n

×

+

=

ここに,

n

A

回転速度 A(min

−1

n

B

回転速度 B(min

−1

n

C

回転速度 C(min

−1

n

lo

低回転速度(min

−1

(定格又はプライム出力の 50  %出力を発

生する最低回転速度)

n

hi

高回転速度(min

−1

(定格又はプライム出力の 70  %出力を発

生する最高回転速度)

図 3−可変回転速度機関のエンジンコントロールエリア

測定によって求めた回転速度 A,回転速度 B 及び回転速度 C が製造業者の申告した回転速度の±3  %で

あれば,その申告した回転速度を用いる。申告した回転速度と測定によって求めた回転速度とにそれ以上

の差があれば,測定によって求めた回転速度を用いる。


16

B 8008-4

:2009

次に示す回転速度及び負荷の作動点は,エンジンコントロールエリアから除外する。

−  最大出力の 30  %未満の作動点

−  粒子状物質だけに対して,回転速度 C が,2 400 min

−1

未満の場合,回転速度 B において,最大トルク

の 30  %又は最大出力の 30  %のいずれか高い方の作動点と,高回転速度において最大出力の 70  %の

作動点とを結ぶ直線から,右側又は下側にある作動点

−  粒子状物質だけに対して,回転速度 C が,2 400 min

−1

を超える場合,回転速度 B において,最大トル

クの 30  %又は最大出力の 30  %のいずれか高い方の作動点,2 400 min

−1

において最大出力の 50  %の

点,及び高回転速度において最大出力の 70  %の点を結ぶ直線から,右側又は下側にある作動点

9.3

一定回転速度機関

一般的に,試験サイクル D1,試験サイクル D2,試験サイクル E2,試験サイクル G1,試験サイクル G2,

及び試験サイクル G3 が適用される機関に適用する。これらの機関は,設計運転回転速度に非常に近い速

度で,主に運転される。エンジンコントロールエリアを,次に示す。

回転速度範囲:機関製造業者が,指定する速度低下許容範囲以内の運転回転速度

負荷範囲:50∼100  %

9.4

プロペラ曲線に基づいて運転する機関

9.4.1

圧縮点火機関

一般的に,試験サイクル E3,試験サイクル E5 及び試験サイクル F が,適用される機関に適用する。こ

れらの機関は,主に,プロペラ曲線からわずかに上及び下で,又は一定回転速度で,運転するので,エン

ジンコントロールエリアは,プロペラ曲線に関係する。その範囲を,次に示す。

試験サイクル E3 を適用する機関(図 参照)

回転速度下限:定格回転速度の 63  %

出力下限:エンジンコントロールエリア A に対して,最大出力の 45  %,及びエンジンコントロールエ

リア B に対して,最大出力の 25  %

プロペラ曲線:

3

*

n

P

×

=

プロペラ曲線上限:

x

n

P

*

a

×

=

プロペラ曲線下限:

y

n

P

*

b

×

=

ここに,

P

無修正軸出力(最大出力との比)

n*

機関回転速度(定格回転速度との比)

その他の係数は,次による。

−  試験サイクル E3 を適用する機関のうち,1 気筒当たりの排気量が,5 L 未満の推進用機関の係数

a

= 1.15, b = 0.85, c =  1, x

=  2, y

= 4

−  試験サイクル E3 を適用する機関のうち,1 気筒当たりの排気量が,5 L 以上の推進用機関の係数

a

= 1.04, b = 0.76, c = 0.9, x

=  2, y

= 4

試験サイクル を適用する機関(図 参照)

回転速度下限:定格回転速度の 63  %

出力下限:最大出力の 25  %

プロペラ曲線:

3

*

n

P

=

プロペラ曲線上限:

5

.

2

*

15

.

1

n

P

×

=

プロペラ曲線下限:

4

*

85

.

0

n

P

×

=


17

B 8008-4

:2009

注記  通常,エンジンコントロールエリア B の排出物の規制値は,エンジンコントロールエリア A より

厳しくない。

図 4−試験サイクル E3 及び試験サイクル を適用する機関のエンジンコントロールエリア

試験サイクル E5 を適用する,個々の気筒の排気量が,5 L 未満の推進用機関(図 参照)

回転速度下限:エンジンコントロールエリア A 及びエンジンコントロールエリア B に対して定格回転速

度の 63  %,エンジンコントロールエリア C に対して定格回転速度の 95  %

出力下限:エンジンコントロールエリア A に対して最大出力の 45  %,及びエンジンコントロールエリ

ア B に対して,最大出力の 25  %

プロペラ曲線:

3

*

n

P

=

プロペラ曲線上限:

2

*

15

.

1

n

P

×

=

プロペラ曲線下限:

4

*

85

.

0

n

P

×

=

ここに,

P

無修正軸出力(最大出力との比)

n*

機関回転速度(定格回転速度との比)


18

B 8008-4

:2009

注記  通常,エンジンコントロールエリア B 及びエンジンコントロールエリア C の排出物の規制値は,エンジンコ

ントロールエリア A より厳しくない。

図 5−試験サイクル E5 を適用する機関のエンジンコントロールエリア

9.4.2

火花点火  (SI)  機関

一般的に,試験サイクル E4 が,適用される機関に適用する。これらの機関は,主に,プロペラ曲線か

ら,わずかに上及び下で運転されるのでエンジンコントロールエリアは,プロペラ曲線に関係する。その

範囲を,次に示す(

図 参照)。

回転速度下限:定格回転速度の 40  %

トルク下限:定格回転速度における最大トルクの 25  %

プロペラ曲線上限:

16

.

0

*

5

.

1

×

=

n

M

プロペラ曲線下限:

08

.

0

*

5

.

1

n

M

ここに,

M

トルク(定格回転速度における最大トルクとの比)

n*

機関回転速度(定格回転速度との比)


19

B 8008-4

:2009

図 6−火花点火機関のエンジンコントロールエリア


20

B 8008-4

:2009

附属書 A

参考)

重み係数の一覧表

序文

この附属書は,重み係数の一覧表を記載するものであって,規定の一部ではない。

トルク(%)  100 75 50 25 10 100

75 50 25 10

0

参照 
箇条

回転速度

定格回転速度

中間回転速度

アイドル

  オフロード車両

試験サイクル C1  0.15 0.15 0.15  −  0.1 0.1 0.1 0.1  −

− 0.15 8.3.1 

試験サイクル C2

− 0.06

− 0.02

0.05

0.32

0.30

0.10  0.15

8.3.2 

  一定回転速度

試験サイクル D1 0.3 0.5 0.2  −

8.4 

試験サイクル D2 0.05

0.25 0.3 0.3 0.1

8.4 

  機関車

試験サイクル F 0.25 −

− 0.15

− 0.6  8.6 

  小形はん(汎)用,芝及び庭用

試験サイクル G1

−  0.09

0.2 0.29

0.3 0.07  0.05

8.7 

試験サイクル G2 0.09 0.2 0.29 0.3 0.07

− 0.05  8.7 

試験サイクル G3 0.85  −

− 0.15  8.7 

  推進用

試験サイクル E1 0.08 0.11  −

− 0.19

0.32

− 0.3  8.5 

試験サイクル E2 0.2  0.5 0.15 0.15

8.5 

  推進用(プロペラ則)

モード番号 E3 1

2

3

4

出力  (%) 100

75

50

25

8.5 

回転速度  (%) 100  91

80

63

8.5 

重み係数 0.2

0.5

0.15

0.15

8.5 

モード番号 E4 1

2

3

4

5

回転速度  (%) 100  80

60

40

アイドル

8.5 

トルク  (%) 100

71.6

46.5

25.3

0

8.5 

重み係数 0.06

0.14

0.15

0.25

0.4

8.5 

モード番号 E5 1

2

3

4

5

出力  (%) 100

75

50

25

0

8.5 

回転速度  (%) 100  91

80

63

アイドル

8.5 

重み係数 0.08

0.13

0.17

0.32

0.3

8.5 

  スノーモービル

モード番号 H 1

2

3

4

5

回転速度  (%) 100  85

75

65

アイドル

8.8 

トルク  (%) 100

51

33

19

0

8.8 

重み係数 0.12

0.27

0.25

0.31

0.05

8.8 


21

B 8008-4

:2009

附属書 B

規定)

ユニバーサル試験サイクル

序文

この附属書は,ユニバーサル試験サイクルについて,規定する。

試験サイクル

E3

,試験サイクル

E4

,試験サイクル

E5

及び試験サイクル

H

の試験モードは別として,

その他のサイクルの試験モードは,重み係数を考慮しないユニバーサル試験サイクルに併合することがで

きる。この試験サイクルの試験モードごとの排出物のデータから,それぞれの用途に対する適切な重み係

数を用いて排出量を計算してもよい。それによって,機関を異なる用途で使用する場合,試験の重複を避

けることができる。

モード番号

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  11

回転速度

a

)

定格回転速度

中間回転速度

低アイドル

回転速度

トルク

a

)

 (

%)

100 75 50 25 10 100

75 50 25 10

0

重み係数

b

)

a

)

  JIS B 8008-1

の 12.5 並びにこの規格の 3.53.6,箇条 及び箇条 参照。

b

)

目的とする用途に対して,8.38.7 に従って重み係数を用いる。


22

B 8008-4

:2009

附属書 C 

参考)

参考文献

序文

この附属書は,参考文献について記載するものであって,規定の一部ではない。

JIS B 0108-1

:1999

  往復動内燃機関−用語−第

1

部:機関設計及び運転用語

注記

対応国際規格:ISO/DIS 2710-1

:1994

Reciprocating internal combustion engines

Vocabulary

Part

1: Terms for engine design and operation (MOD)

JIS B 0108-2

:1999

  往復動内燃機関−用語−第

2

部:機関保全用語

注記 1

対応国際規格:ISO/DIS 2710-2

:1996

Reciprocating internal combustion engines

Vocabulary

Part 2: Terms for engine maintenance (MOD)

注記 2

対応国際規格の ISO 2710-2 は,

1999

年版が発行されている。

JIS B 8002-1

:2005

  往復動内燃機関−性能−第

1

部:出力・燃料消費量・潤滑油消費量の表示及び試験

方法−一般機関に対する追加要求事項

注記

対応国際規格:ISO 3046-1

:2002

Reciprocating internal combustion engines

Performance

Part 1:

Declarations of power, fuel and lubricating oil consumptions, and test methods

Additional

requirements for engines for general use (IDT)

JIS B 8002-3

:1998

  往復動内燃機関−性能−第

3

部:測定

注記

対応国際規格:ISO 3046-3

:1989

Reciprocating internal combustion engines

Performance

Part 3:

Test measurements (MOD)

JIS B 8004

:2005

  往復動内燃機関−機関出力の決定方法及び測定方法−排気排出物測定に対する追加要

求事項

注記

対応国際規格:ISO 14396

:2002

Reciprocating internal combustion engines

Determination and

method for the measurement of engine power

Additional requirements for exhaust emission tests in

accordance with ISO 8178 (IDT)

ISO 1585

:1992

Road vehicles

Engine test code

Net power

ISO 2534

:1998

Road vehicles

Engine test code

Gross power

ISO/TR 3313

:1998

Measurement of fluid flow in closed conduits

Guidelines on the effects of flow pulsations

on flow-measurement instruments

ISO 5168

:2005

Measurement of fluid flow

Procedures for the evaluation of uncertainties

ISO/TR 7066-1

:1997

Assessment of uncertainty in calibration and use of flow measurement devices

Part 1:

Linear calibration relationships

ISO 7066-2

:1988

Assessment of uncertainty in the calibration and use of flow measurement devices

Part 2:

Non-linear calibration relationships

ISO 8665

:2006

Small craft

Marine propulsion reciprocating internal combustion engines

Power

measurements and declarations

ISO 9249

:1997

Earth-moving machinery

Engine test code

Net power


23

B 8008-4

:2009

ISO 10054

:1998

Internal combustion compression-ignition engines

Measurement apparatus for smoke from

engines operating under steady-state conditions

Filter-type smokemeter

ISO 11614

:1999

Reciprocating internal combustion compression-ignition engines

Apparatus for measurement

of the opacity and for determination of the light absorption coefficient of exhaust gas

UN- ECE R24

:1986

Uniform provisions concerning the approval of-diesel engines with regard to the emission of

visible pollutants-motor vehicle with regard to the installation of diesel engines of an approved type-vehicles

equipped with diesel engines with regard to the emission of visible pollutants by the engine-method of

measuring the power of compression ignition engines

UN- ECE R49

Uniform provisions concerning the approval of diesel engines with regard to the emission of

gaseous pollutants

88/77/EEC

:1988

Council directive on the approximation of the laws of the member states relating to the

measures to be taken from diesel engines to the use in vehicles

91/542/EEC

:1991

COUNCIL DIRECTIVE of 1 of October 1991 amending Directive 88/77/EEC on the

approximation of the laws of the Member States relating to the measures to be taken against the emission of

gaseous pollutants from diesel engines for use in vehicles (91/542/EEC)

SAE J 244

:1992

Measurement of intake air or exhaust gas flow of diesel engines

SAE J 1088

:1993

Test procedure for the measurement of gaseous exhaust emissions from small utility engines

Code UIC 623

Certification and service of diesel engines for locomotives

Exhaust emission standards

注記

 UIC

は,

International Union of Railways

である。

ICOMIA

 standard No.34-88

Test procedure for the measurement of exhaust emissions from marine engines

注記

 ICOMIA

は,

International Council of Marine Industry Associations

である。

ICOMIA

 standard No.36-88

Marine engine duty cycle

Code of Federal Regulations Title 40 Part 1039 Subpart F

Code of Federal Regulations Title 40 Part 94 Subpart B

Code of Federal Regulations Title 40 Part 1045 Subpart F


附属書 JA

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS B 8008-4:2009

  往復動内燃機関−排気排出物測定−第 4 部:各種用途の定常状

態における試験サイクル

ISO 8178-4:2007

, Reciprocating internal combustion engines − Exhaust emission

measurement

−Part 4: Steady-state test cycles for different engine applications

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条ごと
の評価及びその内容

箇条番号 
及び名称

内容

(Ⅱ)
国際

規格
番号

箇条
番号

内容

箇条ごと
の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差異
の理由及び今後の対策

1

  適 用 範

国内の強制法規等が適用さ
れる装置に対しては,これ
らの法規等の規定が優先す

る旨の文章を追加した。

 1

JIS

の規定はない。 追加/

変更

国内で往復動内燃機関を使用した
装置に適用される強制法規等を記
載し,該当する装置には,これらの

規定が優先することを記載した。

日本の事情によるものであり,法規
等の改正を待つ。

3

  用 語 及

び定義

“低アイドル”及び“エン

ジンコントロールエリア”
を追加した。

JIS

の規定はない。 追加

“低アイドル”及び“エンジンコン

トロールエリア”の用語及び定義を
追加した。

規 格 の 参 照 を 容 易 に す る た め で あ

り,技術的な差はない。

8.6.1

  試験

モード及び
重み係数

試験サイクル F の試験モー

ド及び重み係数を規定。

モード 3 のトルク

値が 5  %。

変更

モード 3 のトルク値を 0  %(改正

前の値)とする。

JIS

は,欧州連合(EU)の規制値に

合わせた。 
次回 ISO 規格見直し時に変更を提案
する。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 8178-4:2007,MOD

被引用法規

排出ガス対策型建設機械の普及促進に関する規程

関連する法規 1.道路運送車両法  2.特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律  3.海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律  4.大気汚染防止法

24

B 800

8-

4


2

009


注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。 

−  追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

−  変更 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。 

−  MOD  国際規格を修正している。 

25

B 800

8-

4


2

009