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B 7763-1

:2009

(1)

目  次

ページ

序文

1

1

  適用範囲

1

2

  引用規格

1

3

  用語,定義,略語及び量記号

2

3.1

  用語及び定義

2

3.2

  略語及び量記号

4

4

  測定方法

5

4.1

  一般

5

4.2

  刺激

6

4.3

  被験者の快適さ及び姿勢

8

4.4

  皮膚表面の状態

9

4.5

  刺激用プローブ

10

4.6

  皮膚と刺激装置との接触

10

4.7

  心理物理学的アルゴリズム

12

4.8

  被検者の反応を得る方法

12

4.9

  皮膚の動き

12

4.10

  測定システムのチェック及び校正

13

4.11

  被検者への危険性

13

5

  振動感覚の検査前の被検者側の準備及び指示

13

5.1

  一般

13

5.2

  検査前

13

5.3

  検査手順に関して被検者に指示する事項

14

6

  振動感覚検査の実施

14

6.1

  被検者の習熟

14

6.2

  上昇法及び下降法によるいき(閾)値測定

14

6.3

  上昇法及び下降法によるいき(閾)値の変動性

15

6.4

  振動感覚いき(閾)値の計算

16

6.5

  暗振動の測定

16

6.6

  皮膚表面温度の測定

17

7

  結果の記録

17

附属書 JA(参考)振動刺激装置又はシステム

18

附属書 JB(参考)JIS と対応する国際規格との対比表

20

参考文献

22


B 7763-1

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(2)

まえがき

この規格は,工業標準化法第 12 条第 1 項の規定に基づき,社団法人日本機械学会 (JSME) 及び財団法

人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格を制定すべきとの申出があり,日本工業

標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日本工業規格である。

この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。

この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に

抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許

権,出願公開後の特許出願,実用新案権及び出願公開後の実用新案登録出願にかかわる確認について,責

任はもたない。

JIS B 7763

の規格群には,次に示す部編成がある。

JIS

B

7763-1

  第 1 部:指先における測定方法

JIS

B

7763-2

  第 2 部:指先における測定値の分析方法


日本工業規格

JIS

 B

7763-1

:2009

機械振動−

神経損傷の評価のための振動感覚いき(閾)値−

第 1 部:指先における測定方法

Mechanical vibration-Vibrotactile perception thresholds for the assessment

of nerve dysfunction-Part 1 : Methods of measurement at the fingertips

序文

この規格は,2001 年に第 1 版として発行された ISO 13091-1 を基に作成した日本工業規格であるが,国

内の実状に合わせるため,技術的内容を変更して作成した日本工業規格である。

なお,この規格で点線の下線を施している箇所及び

附属書 JA は,対応国際規格にはない事項である。

変更の一覧表にその説明を付けて,

附属書 JB に示す。

1

適用範囲

この規格は,指先における機械受容器群 SA I, FA I, FA II によって,別々に伝えられる指先での感覚いき

(閾)値を得るために,振動感覚いき(閾)値の測定方法,測定を実施するための手順及び結果の記録に

ついて規定する。

注記  この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 13091-1 : 2001

,Mechanical vibration−Vibrotactile perception thresholds for the assessment of

nerve dysfunction−Part 1 : Methods of measurement at the fingertips (MOD)

なお,対応の程度を表す記号 (MOD) は,ISO/IEC Guide 21 に基づき,修正していることを

示す。

2

引用規格

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの

引用規格は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0153

  機械振動・衝撃用語

注記  対応国際規格:ISO 2041,Vibration and shock−Vocabulary (MOD)

JIS T 0601-1

  医用電気機器−第 1 部:安全に関する一般的要求事項

注記  対応国際規格:IEC 60601-1,Medical electrical equipment−Part 1 : General requirements for basic

safety and essential performance (MOD)

JIS Z 8131

  機械振動及び衝撃−人体暴露−用語

注記  対応国際規格:ISO 5805,Mechanical vibration and shock−Human exposure−Vocabulary (MOD)


2

B 7763-1

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3

用語,定義,略語及び量記号

3.1

用語及び定義

この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS B 0153 及び JIS Z 8131 によるほか,次による。

3.1.1

純音,又は単一周波数振動 (pure tone)

瞬間の大きさが時間の正弦関数である単一周波数の振動信号。

3.1.2

トーンバースト (tone burst)

断続的な純音信号。

3.1.3

グライディングトーン (gliding tone)

周波数が時間とともに連続的に変化する純音。

3.1.4

等価周波数 (equivalent frequency)

振動感覚の測定中,時間とともに周波数が変化する場合に,測定周波数を代表するものとして選択する

周波数。

3.1.5

全高調波ひずみ率  (total harmonic distortion)

ある定められた帯域内の高調波成分の振幅の 2 乗の総和と,基本波の振幅の 2 乗との比の平方根を 100

倍したものとして表した,純音ひずみの百分率。

3.1.6

マスキング (masking)

同一又は異なる周波数の他の刺激の存在(マスキング)によって,ある刺激に対する感覚いき(閾)値

が上昇する作用。

3.1.7

フォワード・マスキング (forward masking)

同一又は異なる周波数の先行する検査刺激によって,現在,提示している検査刺激が検知されなくなる

作用。

3.1.8

機械受容器 (mechanoreceptor)

例えば,振動などによる皮膚の機械的な変形を,神経インパルスに変換するように特化した神経終末。

3.1.9

機械受容器固有の振動感覚いき(閾)値,受容器固有の振動感覚いき(閾)値 (mechanoreceptor-specific

vibrotactile perception threshold, receptor-specific vibrotactile perception threshold)

刺激点から一つの機械受容器群によって伝えられた,刺激に対する振動感覚いき(閾)値。

3.1.10

ニュートラル姿勢 (neutral position)

直立した状態で,手と腕が肩から自然に下がったときの手の自然な姿勢。

注記  この姿勢は,手首の屈曲及び伸展は,通常,伴わない。


3

B 7763-1

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3.1.11

刺激装置 (stimulator)

皮膚表面の静的な凹み及び/又は皮膚表面の連続的若しくは断続的な振動を発生させる手段。

3.1.12

プローブ  (probe)

運動の刺激及び振動の刺激を皮膚表面に伝える手段。

3.1.13

周辺支持部  (surround)

指先を置く固定された堅く平たん(坦)な表面で,皮膚表面に接するプローブが通る穴をもち,これに

よって刺激部位の周辺を支持する部分。

3.1.14

接触力 (contact force)

刺激用プローブ又は検知用プローブが皮膚に接触するときの,静的及び動的な力成分。

3.1.15

皮膚の凹み  (indentation of skin)

最初の皮膚表面の接触位置(接触力はゼロ)からいき(閾)値を決定する位置までの,プローブ端が動

く距離。

3.1.16

聴覚キュー  [aural cue (s)]

刺激装置の振動によって引き起こされる音。

3.1.17

生理的“雑音”(physiological “noise”)

血流,心臓の鼓動,筋肉の振戦及び呼吸といった生理的機能から自然に起こる,震えを含む,人体の動き。

3.1.18

暗振動 (background vibration)

被験者がいき(閾)値測定を始める位置について,指先を刺激用プローブに接触させ,刺激を加える前

の状態での指先における残存振動。

注記  暗振動は,部屋の振動,測定装置及び生理的“雑音”によって起きる可能性がある。

3.1.19

心理測定関数 (psychometric function)

被験者によって刺激が検出されたことを示す,正の反応の比率又は百分率と刺激の大きさの物理量との

関係を表す関数。

3.1.20

心理物理学的アルゴリズム (psychophysical algorithm)

外部から加えられた皮膚の動きの存在又は特性を知覚するような,既定の感覚反応を誘発するために物

理的刺激を被験者に与える測定の手順。

3.1.21

いき(閾)値 (threshold)

ある刺激を知覚し始める点,又は刺激を知覚しなくなる点。


4

B 7763-1

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3.1.22

上昇法によるいき(閾)値 (ascending threshold)

刺激が検知されるまで,強度が連続的に増加する刺激を皮膚に与えて得られるいき(閾)値。

3.1.23

下降法によるいき(閾)値 (descending threshold)

刺激が検知されなくなるまで,強度が連続的に減少する刺激を皮膚に与えて得られるいき(閾)値。

3.1.24

振動感覚いき(閾)値  (VPT) (vibrotactile perception threshold)

純音性振動刺激の検知における心理測定で,50 %の反応率を得られる皮膚表面の加速度レベル。

3.1.25

いき(閾)値移動 (threshold shift)

あらかじめ確定した振動感覚いき(閾)値の,初期値からの振動感覚いき(閾)値の時間的に持続性の

ある変化。

注記  初期値は,例えば,同じ被験者の以前の振動感覚いき(閾)値とすることができる。また初期

値は,末しょう(梢)神経疾患の兆候,症状又は既往歴がなく,神経毒性物質又は手腕振動に

暴露されたことのない同年齢の健常者から得られたいき(閾)値の平均とすることができる。

これについては,JIS B 7763-2 を参照する。

3.1.26

一過性いき(閾)値移動  (temporary threshold shift)

時間の経過にともなって消失する,感覚いき(閾)値の一時的な上昇(すなわち,鋭敏性の消失)

3.1.27

上昇・下降アルゴリズム (up-down algorithm)

それぞれが一定であるが,異なる強さの短時間の反復刺激を被験者に与えることによって,二つの限界

いき(閾)値(上昇と下降)を測定する,心理物理学的測定の手順。

注記  この手順は,通常,被験者が刺激を検知したことを知らせるまで,強さが連続的に上昇する刺

激を加える[上昇法によるいき(閾)値]。続いて,被験者がそれ以上刺激を感じられなくな

るまで連続的に刺激の強さを弱める[下降法によるいき(閾)値]。“階段”アルゴリズム

(“staircase” algorithm) は,刺激の強さの変化幅が等間隔に変化する上昇・下降アルゴリズムで

ある。

3.1.28

フォン・ベケシー・アルゴリズム  (von Békésy algorithm)

上昇法及び下降法によるいき(閾)値を順次決定するために,強さが連続的に変化する刺激を用いる心

理物理学的測定の手順。時間とともに周波数変化(グライディングトーン)を伴う場合もある。

3.2

略語及び量記号

この規格で用いる略語は,次による。

FA I

タイプ I

機械受容器の速い応答特性

FA II  タイプ II  機械受容器の速い応答特性

SA I

タイプ I

機械受容器の遅い応答特性

VPT

振動感覚いき(閾)値

この規格で用いる量記号は,次による。


5

B 7763-1

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(f

j

)

obs

 周波数 f

j

で測定した振動感覚いき(閾)値

(f

j

)

obs

  周波数 f

j

で測定した振動感覚いき(閾)値

T

a

(r)

一連の上昇法によるいき(閾)値

T

d

(r)  一連の下降法によるいき(閾)値

注記  大文字の記号 は,デシベル(10

6

 m/s

2

基準)で表したいき(閾)値を示す。等価いき(閾)

値をメートル毎秒毎秒で表す場合には,小文字の記号 で示す。

ここに,

r

=  1,2,3,…,n

n

上昇法及び下降法によるいき(閾)値の対の番号。例え
ば,t

a

(1) t

d

(1),t

a

(2) t

d

(2),…,t

a

(nt

d

(n)

4

測定方法

4.1

一般

測定方法及び測定手順の必要事項は,反応が起きる機械受容器群の特性から定まり,

表 に示す。

表 1−測定方法及び測定手順の必要事項の要約

項目

条件

SA I

FA I

FA II

刺激(4.2 参照) 
周波数

a)

−  他の周波数     
断続刺激 
−  刺激(バースト)時間 
−  停止時間

b)

持続刺激 
−  最大持続時間 
−  最小休止時間,同一部位で同一受容器 

4.0 Hz

3.15 Hz, 5.0 Hz

10 秒未満

0.6 秒以上

50 秒 
30 秒

31.5 Hz

20 Hz, 25 Hz

10 秒未満

0.6 秒以上

50 秒 
30 秒

125 Hz

100 Hz, 160 Hz

0.6 秒∼10 秒

0.6 秒以上

50 秒 
30 秒

被験者の姿勢(4.3 参照) 
−  支持

前腕,手及び指,背もたれ付き座席

皮膚表面の状態(4.4 参照) 
−  皮膚表面温度 
−  室温

27  ℃∼35  ℃,測定して確認

20  ℃∼30  ℃

刺激用プローブ(4.5 参照) 
−  形状,表面仕上げ,直径

 
先端が平たん(坦)な円柱形,面取り半径は 0.2 mm 以上, 
0.7 mm 以下の滑らかな表面,及び直径は 4.0±2.1 mm

方法 A:周辺支持部なし

方法 B:周辺支持部あり

皮膚と刺激装置との接触(4.6 参照) 
−  皮膚の凹み 
−  プローブと周辺支持部とのギャップ[すき(隙)間]
−  周辺支持部での接触力 

1.5±0.8 mm

− 

1.5±0.8 mm 
1.5±0.6 mm

0.7 N∼2.3 N

心理物理学的アルゴリズム(4.7 参照) 
−  刺激種類にかかわらず

 
上昇・下降アルゴリズム又はフォン・ベケシー・アルゴリズム

被検者の反応(4.8 参照) 
−  反応の検出 
−  一貫しない反応の検出

自動測定で,反応をはっきり示せる。

一貫しない反応を自動的に検出できる。

皮膚の動き(4.9 参照) 
−  プローブ,皮膚表面

 
刺激強度及び暗振動を測定する装置を用いる(グライディング
トーンを用いる場合には周波数を測定する手段も備える。

システムチェック(4.10 参照) 
−  振動感覚いき(閾)値検査の前

測定システムの動作の確認

a)

  最小必要条件は,一つの測定周波数である。

b)

  刺激時間の半分以下ではない。


6

B 7763-1

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4.2

刺激

4.2.1

刺激装置

この測定方法では,人の指先における振動感覚いき(閾)値の測定のために,振動刺激を発生する装置

を用いる。

4.2.2

刺激波形

刺激の変位振幅は,1.0 mm 以下とする。純音刺激における,全高調波ひずみの許容値を

表 に示す。断

続刺激は,被検者が断続の過渡現象でなく,基の刺激振動を検知できるような包絡線波形をもたなければ

ならない。

注記  この規格で規定するすべての周波数に対して,刺激装置は最大 150 dB までの実効値加速度レベ

ルを発生することになるが,最大変位振幅は 1.0 mm とする。

表 2−全高調波ひずみの許容値

測定パラメータ:加速度

a)

刺激周波数 Hz

全高調波ひずみ %

3.15∼31.5 30

b)

100∼160 10

c)

a)

  基本刺激周波数よりも高い周波数でのひずんだ刺激で感覚が鈍くなるため(例えば,高調波ひず

みの発生)

,周波数が高くなるにつれて機械受容器固有の振動感覚いき(閾)値の加速度レベルは

増加する。

b)

  全高調波ひずみは,純音刺激周波数から 160 Hz までの周波数の高調波成分について評価する。

c)

  全高調波ひずみは,刺激周波数の 3 倍までの周波数の高調波成分について評価する。

4.2.3

刺激周波数

刺激は,少なくとも一つの周波数又は等価周波数で与える。主要な感覚に含まれる三つの機械受容器群

(SA I,FA I 及び FA II)  の鋭敏性を立証する必要がある場合は,最低三つの周波数又は等価周波数で刺激を

与えるのがよい。推奨する三つの周波数又は等価周波数は,4.0 Hz (SA I),31.5 Hz (FA I)  及び 125 Hz (FA II)

である。さらに多くの周波数で刺激を行う場合は,3.15 Hz,4.0 Hz,5.0 Hz (SA I),20 Hz,25 Hz,31.5 Hz

(FA I)  及び 100 Hz,125 Hz,160 Hz (FA II)  の中から選択するのがよい。この規格の規定に従って測定する

場合,その振動感覚いき(閾)値に関与する機械受容器群を

表 に示す。

刺激周波数は,それぞれの機械受容器群が重複する周波数範囲で反応する可能性があり,個々の機械受

容器群から反応を得るように,注意深く選択する。

注記 1  この規格が規定する皮膚刺激装置を使用する場合,6.3 Hz 以下の周波数の刺激は,SA I 機械

受容器のいき(閾)値の測定に適用できる。16 Hz∼32 Hz の周波数の刺激は,FA I 機械受容

器のいき(閾)値の測定に適用できる。100 Hz 以上の周波数の刺激は,FA II 機械受容器のい

き(閾)値の測定に適用できる。

注記 2  使用目的によっては,特に推奨する三つの周波数又は等価周波数のうちの一つの周波数に限

定した簡単な測定装置が適切な場合がある。また,詳細な臨床評価及び研究のために,より

広い刺激範囲を与える場合の必要条件についてもこの規格で述べる。


7

B 7763-1

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表 3−測定周波数

単位  Hz

推奨する周波数

a)

機械受容器群

いき(閾)値に関与する受容器の

周波数範囲

一つ

一つ以上

SA I    タイプ I の遅い応答特性 6.3 以下 4.0

3.15,

4. 5.0

FA I    タイプ I の速い応答特性 16∼32 31.5

20,

25, 31.5

FA II  タイプ II の速い応答特性 100 以上 125

100 125,

160

a)

  周波数の許容限度値は,±10 %である。

4.2.4

断続刺激

すべての測定において,停止する区間をもつ断続刺激がよい。断続刺激は,いき(閾)値以上の刺激が

振動感覚いき(閾)値測定における誤差の原因となる一過性いき(閾)値上昇発生を発生させる可能性を

減少させる。また,停止する区間は,加えた刺激と暗振動とを対比するのに役立つので,暗振動が存在す

る状況においてもいき(閾)値の明確さが向上する。

断続刺激は,被験者が検知する刺激が,確実に基になる振動波形となるような包絡線波形で構成しなけ

ればならない。断続刺激の開始及び終了に伴うスイッチング過渡現象は,被験者に知覚されてはならない。

この条件は,それぞれの刺激の開始及び終了過程における,上昇時間及び下降時間を制限する適切な刺

激制御システムによって実現してもよい。

注記  経験的知見では,トーンバーストの包絡線の上昇時間及び下降時間によって振動感覚いき(閾)

値に大きな変化はない。

測定する刺激の強さの 1/2 の点での持続時間は,一過性いき(閾)値移動を防ぐために,10 秒を超えて

はならない。一過性いき(閾)値移動からの回復を確実にし,フォワード・マスキングを避けるために,

停止区間は,刺激持続時間の半分以上とし,かつ,0.6 秒以上とする。

FA II 受容器の知覚の測定においては,トーンバーストの持続時間は 0.6 秒以上とする。

4.2.5

連続刺激

3.1.28

で定義したフォン・ベケシー・アルゴリズムのように振動感覚いき(閾)値測定に,時間ととも

に振幅が変化し,ときには時間とともに周波数が変化する連続的な正弦波刺激を用いてもよい。

連続刺激を与える方法では,フォワード・マスキングを最小にするため,振動感覚いき(閾)値の計算

6.4 参照)に使用するいき(閾)値の測定中,実効値加速度レベルで 1 秒当たり 3 dB 未満の範囲で変化

する純音信号を与える。最初の上昇法及び下降法によるいき(閾)値,すなわち,t

a

(1)  及び t

d

(1)  を決め

るために 1 秒当たり 5 dB までの実効値加速度レベルの変化量を与えてもよいが,これらは振動感覚いき

(閾)値の計算には用いない。

刺激が時間とともに周波数の連続的な変化を含んでいる場合(グライディングトーン)

,いき(閾)値測

定中の周波数の変化率は,1 秒当たり 1/20 オクターブ未満とする。グライディングトーンは,3.15 Hz∼160

Hz の範囲で選択した周波数がよい。

注記  刺激の振幅及び/又は周波数の時間変化率がこれらの値を超えると,感覚いき(閾)値の誤差

が発生する可能性がある。

連続刺激を与える測定法では,一過性いき(閾)値移動を起きなくするために,最大許容連続刺激時間

は 50 秒未満とする。同一の検査部位で同じ受容器単位への刺激を連続して行う場合は,刺激がない 30 秒

以上の回復時間を与える。


8

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4.2.6

測定中の望ましくない振動

被験者を,意図した刺激感覚のマスキングとなり得るいかなる環境又は機器に起因する振動にさらして

はならない。

注記  被験者の指とプローブとの間の刺激に無関係な動き(例えば,床振動からの動き,機器の振動

及び生理的“雑音”による無意識の体の動き)は,刺激をマスキングすることがあり,いき(閾)

値の決定に誤差をもたらすことがある。

測定の開始前に,指先において残存する暗振動を,いき(閾)値測定に用いる装置で測定する(6.5 参照)

4.2.7

測定中の望ましくない音

被験者を,聴覚キューを与えたり,刺激の感覚を妨げるような環境又は機器から発生するいかなる音に

もさらしてはならない。被験者を,60 秒間 A 特性時間平均サウンドレベル(JIS Z 8106 参照)で 50 dB を

超える環境,又は機器が発生する騒音にさらしてはならない。

この要求事項は,被験者に聴覚保護具を使用させるか,又は耳に対して適切なマスキング音を発生する

ヘッドホンの使用で満たしてもよい。

加えるマスキング音は,60 秒間 A 特性時間平均サウンドレベルで 50 dB 以下がよい。

4.3

被験者の快適さ及び姿勢

この測定には,検査する前腕,手及び手指の全長にわたる支持台を備えるものとする。手指の支持台の

採り得る例を,

図 に示す。手はできるだけニュートラル姿勢に近づける。

注記  体の支持が,より完全で快適であるほど,指先における生理的“雑音”の減少する可能性が高

くなる。被験者の快適性を高めるために,背もたれ付きのいす(椅子)を用意することで,い

き(閾)値の測定をより容易にすることができる。

いき(閾)値測定の正確さ及び再現性は,被験者の動機付け及び集中力が影響する場合がある。不快さ

のような,意図した課題から注意をそらすあらゆる要因を排除しなければならない。


9

B 7763-1

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注記  刺激装置及び周辺部を支える方法は,図示していない。

図 1−方法 及び方法 で採り得る,指先とプローブとの接触の方向と指支持部の位置関係

4.4

皮膚表面の状態

4.4.1

皮膚表面温度及び室温

すべての測定は,20  ℃∼30  ℃の環境温度下で,手の皮膚表面温度が 27  ℃∼35  ℃で行う。振動感覚の

検査部位を含む,皮膚表面温度を測定する手段を用意する(6.6 参照)

注記 SA

I 及び FA I(並びに刺激周波数が 200 Hz 未満の場合における FA II)受容器の振動感覚いき

(閾)値は,27  ℃∼35  ℃の範囲の皮膚表面温度では重大な影響を受けない。

4.4.2

皮膚の厚さと刺激の関係

刺激用プローブは,皮膚の厚い部分に接触することのないように置く。この要求事項は,通常,刺激用

プローブ端の中心を,4.5.1 に示すように,手指末節の指紋の中心付近ではない無毛の皮膚の位置がよい。


10

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刺激用プローブを,はんこん(瘢痕)

,欠陥又はざ(挫)傷による,明らかな皮膚の硬化部分又は損傷部分

に直接当てることは避ける。

4.5

刺激用プローブ

4.5.1

プローブの位置

刺激用プローブ端の中心は,指紋の中心付近ではない手指末節の無毛の皮膚部分で,指紋の中心からの

円で指爪まで 2.0 mm の範囲とする。適切なプローブ端の位置の範囲を,

図 に示す。

4.5.2

プローブ端の形状

正確,かつ,再現性のあるいき(閾)値を得るために,刺激装置が皮膚に接触する部分のプローブ端の

管理が必要である。

指に接する刺激用プローブは,先端が平たん(坦)な直径 4.0±2.1 mm の円柱形とする。皮膚に接する

プローブの表面は,円柱の円形をした端で平たん(坦)でなければならない。プローブの刺激端はまだ接

触していない皮膚の二つの面が共通の接平面をもつように設定しなければならない。そうすれば,刺激方

向が皮膚表面に対して直角になる。

4.5.3

プローブ表面

プローブは,滑らかな表面をもち,少なくとも 0.2 mm 以上で最大 0.7 mm 以下の半径の面取りとする。

注記  接触に対して滑らかな表面は,表面粗さ(JIS B 0601 参照)が R

a

=1.6 μm 以下で得られる。

方法 B の場合,この表面仕上げはプローブ端及び周辺支持部の両者に適用する。

皮膚に直接接触するすべての材質は,電気的及び熱的に低伝導性でなければならない。

注記  二点鎖線の直線は,指紋の中心から爪の末端角の方向にあり,プローブ端の中心位置の限界を示す。

爪から 2.0 mm(矢印で示す)離れた二点鎖線の曲線は,プローブ端のあらゆる部分の爪近くでの
近接限界を示す。プローブ端は,この二点鎖線で囲まれた範囲のどこに置いてもよい。

図 2−プローブ端に置く指先の範囲を示す略図(4.5.1 参照)

4.6

皮膚と刺激装置との接触

4.6.1

一般

刺激は,刺激用プローブが皮膚に接する部位で知覚されなければならない。刺激によって指又は手全体

の動きが発生してはならない。

注記  この規格が要求している,指及び手の支持,刺激用プローブについて規定した位置,及び 1.0 mm


11

B 7763-1

:2009

に制限した最大刺激変位の振幅という規定に従えば,刺激によって指又は手の全体が動くこと

はない。

4.6.2

皮膚と刺激装置との接触力及び皮膚の凹み

刺激用プローブ及び周辺支持部(備える場合)における皮膚に接触する静的力成分が,血流を妨げたり,

痛みを引き起こしたり,又は刺さったり,その他,皮膚の本来の状態に危害を加えてはならない。皮膚と

刺激装置との静的接触力及び皮膚の凹みは,すべての振動感覚いき(閾)値測定において制御されなくて

はならない。

測定条件は,刺激用プローブによる静的状態での皮膚の凹みが 1.5±0.8 mm となるように設定する。

注記  プローブによる皮膚の凹み,又は刺激用プローブが皮膚に接するときの静的力成分を制御する

ことは,いき(閾)値測定の正確性及び再現性を高め,被検者間の変動要因を減らす。

活動的な筋肉収縮は,手と指の震えを増加させるため,振動感覚いき(閾)値の測定に誤差をもたらす。

測定は指がリラックスした姿勢で行われなければならない。この規格の規定に従えば,指の位置は支持装

置によって維持される。

周辺支持部のない測定方法は方法 A,また,周辺支持部を使用するものは方法 B とする。

4.6.3

方法 A:周辺支持部なし

皮膚表面に接する刺激用プローブによる静的接触力を制御する方法は,刺激装置の質量によって平衡さ

せるか,又はプローブによって生じる静的状態での皮膚の凹みを制御する方法を用いる。この条件を維持

するために,能動的な筋肉収縮が必要となることは避ける。

要求される 1.5±0.8 mm の皮膚の静的な凹みは,0.15±0.09 N の静的なプローブ接触力によって得ても

よい。

注記  静的接触力 0.15 N で皮膚に接触する直径 4.0 mm のプローブは,平均で 1.5 mm の皮膚の凹みを

生じる。直径 4.0 mm を超える刺激用プローブを使う場合は,1.5 mm の皮膚の凹みを生じるた

めに,必要となる接触力はより大きくなり,逆に直径 4.0 mm 未満の刺激用プローブを使う場

合に必要となる接触力は,より小さくなる。

4.6.4

方法 B:周辺支持部付き

方法 B は,プローブと同軸の穴をもつ固定された周辺支持部に指先を置くことが必要であり,皮膚表面

に接するプローブによる皮膚の静的な凹み及び/又は静的接触力を制御する方法を用いる。刺激用プロー

ブと周辺支持部の穴の縁とのすき(隙)間 (GAP) は,1.5±0.6 mm とする。この条件を維持するために,

能動的な筋肉収縮が必要となることは避ける。

注記 1  プローブ直径の最大値 (6.1 mm) 及びプローブと周辺支持部とのすき(隙)間の最大値 (2.1

mm)  を採用すると,周辺支持部の穴の直径が 10.2 mm となり,小さな指先の幅と等しいか又

はより大きくなる。このような状況では,方法 B を用いた振動感覚の測定は不可能である。

注記 2 FA

I 及び FA II 機械受容器のいき(閾)値は,刺激用プローブと周辺支持部の穴との直径の差

[すなわちすき(隙)間]によって影響を受ける。

皮膚の凹みが,周辺支持部を通って突き出ている刺激用プローブによって静的接触力を制御する測定で

は,要求する 1.5±0.8 mm の皮膚の静的凹みは,0.5±0.3 N のプローブの静的接触力によって得ることが

できる。

周辺支持部での指先への接触力は 1.0

3

.

1

0.3

N とする(すなわち,最小及び最大の接触力はそれぞれ 0.7 N,

2.3 N)。

注記 3 0.5

N の静的接触力で皮膚に押し当てた直径 4.0 mm のプローブは,1.0 N の静的接触力で皮


12

B 7763-1

:2009

膚に押し当てた直径 7.0 mm の周辺支持部とともに,

平均して 1.5 mm の皮膚の凹みを生じる。

プローブの接触力の変化がなければ,皮膚に押し当てられる周辺支持部の静的接触力を増加

させることは,皮膚の凹みを減少させると考えることができる。周辺支持部の静的接触力が

変わらなければ,直径 4.0 mm を超える刺激用プローブを用いる場合には,1.5 mm の皮膚の

凹みを生じさせるために必要となる接触力はより大きくなり,逆に直径 4.0 mm 未満の刺激

用プローブを用いる場合には,1.5 mm の皮膚の凹みを生じさせるために必要となる接触力は

より小さくなる。

注記 4  周辺支持部と指先との静的力を維持するために能動的に筋肉を収縮させることは,手指の震

えを増加させ,振動感覚いき(閾)値の測定に誤差をもたらす。

4.7

心理物理学的アルゴリズム

振動感覚いき(閾)値の測定に用いる心理的な測定手順は,上昇・下降アルゴリズム又はフォン・ベケ

シー・アルゴリズムを使用する。刺激の波形(すなわち断続又は連続)にかかわらず,振幅の加減調整の

最大変化率は,振動感覚いき(閾)値の計算に含めるいき(閾)値の測定中は 1 秒当たり 3 dB 未満とする

6.4 参照)

注記 1  被検者の遂行能力に合わせて刺激の変化率を調整するアルゴリズムは,測定時間を短縮でき

る。

注記 2  測定手順として,1 秒当たり 3 dB 未満の振幅変化で,最後のいき(閾)値測定に収束するこ

とが望ましい。

注記 3  最初に与える刺激が,その被検者によって知覚できない,すなわち感覚いき(閾)値より小

さい刺激の場合は,より低い振動感覚いき(閾)値を得ることが知られている。

4.8

被検者の反応を得る方法

4.8.1

被検者の反応に対する方法

刺激に対する被検者の反応をはっきりと示す手段をもつものとする。その手段は,手動スイッチのよう

な被検者の反応を監視できる自動測定システムとする。

4.8.2

被検者の一貫していない反応を特定する方法

一貫していない被検者の反応を見分けるための手順を備えていなければならない。例えば,被検者の反

応の一貫していないパターンは,6.3 で規定する上昇・下降アルゴリズム又はフォン・ベケシー・アルゴリ

ズムでの上昇法及び下降法によるいき(閾)値の変動性を検証することによって特定できる。

注記 1  被検者の反応は,反応基準の変化,疲労,不快,末しょう(梢)血液循環の干渉,生理学的

“雑音”の増加,未経験,及び/又は集中力又は動機付けの欠如によって,一貫しないか又

は誤ることがある。この規格に記載したすべての注意事項を伝えた後でも,一貫しない反応

を示す場合がある。一貫しない反応及びいき(閾)値を検出する手順は,被検者の遂行能力

の限界を特定し,適切な測定に役立つ。

注記 2  同じ受容器群から二つ以上のいき(閾)値が得られ,その結果を比較できれば,一貫しない

振動感覚いき(閾)値に導く一貫しない反応は,機械受容器別の振動感覚いき(閾)値から

判断できることがある(JIS B 7763-2 参照)

4.9

皮膚の動き

振動感覚刺激及び暗振動から生じる皮膚の動きの大きさの実効値を測定するためにセンサ及び検査装置

を用いる。センサは,皮膚に接触した刺激用プローブの動きを測定できるように設置する。グライディン

グトーンを含む刺激を用いる測定方法の場合は,刺激の周波数を測定する手段を備えるものとする。


13

B 7763-1

:2009

皮膚の動きの大きさの実効値は,刺激の少なくとも一周期,できれば多数の周期の時間平均(最大 0.3

秒間)を得るデジタル装置又はアナログ装置によって計測する。いき(閾)値の計算のために記録する値

は,被検者の反応時の値,又はその値の 1 dB 以内の値とする。

刺激用プローブの動きに関する情報は,

振動感覚検査中,

検査者が確認できるものとする

(箇条 参照)

注記 1  この規格で要求する,振動感覚いき(閾)値を測定するために必要な測定装置の性能として,

90 dB のダイナミックレンジ[すなわち,加速度レベルでは 60∼150 dB まで(10

6

 m/s

2

基準)

と 2.5∼200 Hz の帯域幅が必要となる。

注記 2  皮膚の動きの大きさの実効値は,多周期の時間平均による方法が“雑音”の影響を受けにく

く精度がよいと考えられる。  ただし,強さが連続的に変化する刺激(例えば,フォン・ベケ

シー・アルゴリズムの場合)においては,長時間の平均を用いることによって,被検者が応

答した時点の短時間の実効値との間に差異が生じる可能性がある。

4.10

測定システムのチェック及び校正

振動感覚検査を行う前に,測定システムが正しく機能することを確認する。この場合,機械的要素及び

電気的要素の両方を確認する。電気的要素に関する適切な検査は,被検者がいない状態で,既知の大きさ

と周波数の駆動信号を刺激装置に加え,その結果生じる刺激用プローブの動きを記録することである。測

定システムの正確さの確認は,振動感覚検査が行われる日ごとに少なくとも 1 回は行い,その結果を記録

する。

ソフトウェアを含む測定システム一式の校正は,少なくとも年 1 回実施する。

4.11

被検者への危険性

すべての装置は,被検者及び機器の操作者に対する電気的な危険性に関する JIS T 0601-1 の要求事項を

満たすものとする。

被検者に接触する機器のいかなる部分も,被検者に対して生物学的又は他の健康上の危険性を与えない

ものとする。

5

振動感覚の検査前の被検者側の準備及び指示

5.1

一般

被検者側の準備及び指示,並びに振動感覚検査の実施は,訓練した検査者が行う。

5.2

検査前

5.2.1

検査前に,検査者が被検者に確認する事項

検査前に,検査者は被検者に対して,次の事項について確認する。

a)

少なくとも振動感覚検査の開始前 3 時間は,手に伝わる振動に暴露されず,手及び腕の反復動作を含

む動作に従事せず,また,アルコールを含む飲料の摂取も行わない。

b)

少なくとも振動感覚検査の開始前 1 時間は,血管作動性のある物質又は神経作動性のある物質(例え

ば,たばこ,カフェインを含む飲料の摂取)を摂取せず,また,激しい運動も行わない。

c)

少なくとも振動感覚検査の開始前 2 時間は,上肢の神経伝導に関する電気生理学的検査を行わない。

d)

少なくとも振動感覚検査の開始前 30 分間は,手の機能に関する循環又は神経感覚の客観検査を行わな

い。

e)

少なくとも 5 分間,又は指先の皮膚表面温度が測定部位で 27  ℃∼35  ℃になるまで,20  ℃∼30  ℃の

部屋で座って安静にする。

f)

検査結果に影響を及ぼす可能性のある傷,はんこん(瘢痕)

,硬化又は他の皮膚欠陥がある場合には,


14

B 7763-1

:2009

測定部位の検査を受けなければならない。

処方薬の服用について 5.2.1 b)  には含まれていないが,検査記録には記載するのがよい。

5.2.1 a) 

∼  e)  のいずれかの条件が満たされない場合は,振動感覚いき(閾)値の検査を延期する。皮膚

表面温度を上げるために,例えば暖房器具,又は湯に手を浸すなど強制的な手段による手の加温はしては

ならない。

注記  5.2.1 a)  記載の行動に伴う生理的影響をなくすには,振動感覚検査の前,少なくとも 12 時間の

回復時間を要する。

5.2.1 f) 

の条件を満たさない場合,検査者は別の皮膚上又は指先を選ぶものとする。満足できる測定点が

見つからない場合は,皮膚欠陥の状況を検査記録に記載した上で検査を実施してもよい。

5.2.2

被検者に指示する事項

検査者は,被検者に対して,次の事項について指示する。

a)

手と腕とをひじ(肘)掛けに置く場合,振動感覚いき(閾)値検査の妨げとなり得る衣類,腕時計,

腕輪,指輪及び他の宝石類は外す。

b)

ひじ掛けに手と腕とを置き,楽に座る。

c)

振動感覚検査の間,じっとして動かない。

5.3

検査手順に関して被検者に指示する事項

検査手順に関して,検査者からそれぞれの被検者に対して同じ説明を行うものとし,説明内容は次の事

項を含まなければならない。

a)

どの指を検査するのかを含む,検査の全体的な説明。

b)

知覚する感覚の説明(例えば,振動,ブーンという感覚,ぞくぞく,ずきずき,どきどきする感覚又

は押し付けられる感覚)

c)

刺激が非常に弱くて,知覚しない場合もあり得ることについての説明。

d)

刺激を知覚したときに行うべき反応動作の説明(例えば,手で操作するスイッチを押すなど)

e)

刺激を知覚できなくなったときに行うべき反応動作の説明(例えば,手で操作するスイッチを放すな

ど)

f)

必要とするすべての追加指示。

説明の後で,検査者は,被検者に検査手順が理解できたかどうかを確認する。検査者は検査手順に関す

る被検者の理解に疑義がある場合は,説明を繰り返す。

6

振動感覚検査の実施

6.1

被検者の習熟

検査者は,振動感覚検査の前に,刺激及びとるべき反応動作について被検者に習熟させる。また,測定

中に提示するすべての刺激感覚を経験させ,その反応動作を確認する。

振動感覚いき(閾)値を得るための測定手順の練習は,被検者がその動作を遂行できると検査者が確信

できるまで,1 回以上行う。

6.2

上昇法及び下降法によるいき(閾)値測定

6.2.1

検査者が最初に確認する事項

検査者は,被検者に対して,最初に次の事項を確認する。

a)

被検者が楽に座っている。

b)

適切な測定点を選び,その点におけるすべての皮膚欠陥を記録している。


15

B 7763-1

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6.2.2

皮膚と刺激装置との接触を確認する手順

接触を確認する手順は,次による。

a)

測定の間,被検者の快適性が維持され,測定する指が刺激装置に接触するように,手及び腕はひじ掛

けに置く。腕及び/又は手の固定装置を備えている場合には,この時点で固定装置の調整を行う。

b)

指先にプローブ及び周辺支持部(使用される場合)を接触させる。

c)

方法 A 又は方法 B で定める接触条件を満足している。

6.2.3

測定の妥当性を確認する手順

測定の妥当性を確認する手順は,次による。

a)

被検者が刺激を知覚できることを確認する。そして,検査者は被検者の刺激に対する反応がその装置

で検知することを確認する。

b)

指先における暗振動は,被検者がいき(閾)値測定を開始する姿勢で,刺激用プローブ及び周辺支持

部(使用される場合)が皮膚に接触し,刺激を加えない状態で測定する。

6.2.4

いき(閾)値測定に含める手順

検査者は,いき(閾)値測定に含める手順は,次による。

a)

検査者は,被検者が測定を受ける準備ができていることを確認する。

b)

刺激は,アルゴリズムに従って開始する。

c)

連続した 4 回の上昇法及び下降法によるいき(閾)値は,次の条件で測定する。

−  推奨した周波数

−  周波数が測定中に変化する場合は,推奨した等価周波数

得られたいき(閾)値は,最初の上昇法によるいき(閾)値,最初の下降法によるいき(閾)値,2

番目の上昇法によるいき(閾)値,2 番目の下降法によるいき(閾)値…であり,すなわち,t

a

(1),t

d

(1),

t

a

(2),t

d

(2)…である。

d)  6.2.4 b)

c)  の手順は,繰り返し行う。

−  測定のために選択した各周波数

−  周波数が測定中に変化する場合は,測定のために選択した各等価周波数

6.3

上昇法及び下降法によるいき(閾)値の変動性

振動感覚いき(閾)値の計算に使用する上昇法及び下降法によるいき(閾)値の妥当性は,被検者の反

応の一貫性によって決定する。上昇法及び下降法によるいき(閾)値は,2 番目及びそれ以降の上昇法及

び下降法によるいき(閾)値が,次に示す条件を満たす場合に容認できる。

a)

上昇法で得られたいき(閾)値間の相違が,10.0 dB(又は比が 3.15)未満である。

b)

下降法で得られたいき(閾)値間の相違が,10.0 dB(又は比率 3.15)未満である。

c)

上昇法及び下降法によるいき(閾)値のそれぞれの対の平均の相違が,式 (1) で示すように 6.0 dB(又

は比が 2)未満である[すなわち,デシベル(10

6

 m/s

2

基準)表示のいき(閾)値の場合]

dB

6.0

2

)

(

)

(

2

)

(

)

(

d

a

d

a

i

r

T

i

r

T

r

T

r

T

+

+

+

+

 (1)

6.3 a) 

∼  c)  の条件を満たさない場合,6.1 及び 6.2.2 c)  ∼  6.2.4 c)  の規定によって,上昇法及び下降法

によるいき(閾)値測定を繰り返す。

注記 1  上昇法及び下降法によるいき(閾)値の妥当性については,いき(閾)値に近い刺激の大き

さに対する主観的評価に基づいており,刺激の物理量の対数で表現する。

注記 2  最初の上昇法及び下降法によるいき(閾)値は振動感覚いき(閾)値の計算から除外する(6.4


16

B 7763-1

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参照)

注記 3  上昇法によるいき(閾)値の標準偏差,及び下降法によるいき(閾)値の標準偏差の計算は,

一貫していない被検者の反応の識別に役立つ。

6.4

振動感覚いき(閾)値の計算

振動感覚いき(閾)値は,各周波数(周波数が測定中に変化する場合には,各等価周波数)に対して,

心理測定関数の正回答率が 50 %になる値を求める。

振動感覚いき(閾)値は,上昇法及び下降法によるいき(閾)値をデシベルで表示する場合(10

6

 m/s

2

基準)

,その算術平均から計算する。

各周波数(周波数が測定中に変化する場合には,各等価周波数)に対して最初に測定した上昇法及び下

降法のいき(閾)値は,振動感覚いき(閾)値の計算から除外する。

振動感覚いき(閾)値の計算には,少なくとも 3 回の上昇法及び 3 回の下降法によるいき(閾)値を使

用する。例えば,デシベル表示のいき(閾)値 T(f

j

)

obs

(10

6

 m/s

2

基準)として式 (2)  によって算出する。

( )

( )

( )

4

2

1

1

2

d

a

obs

n

r

T

r

T

n

f

T

n

r

j

=

⎥⎦

⎢⎣

+

=

 (2)

注記  式 (2) のように,デシベル(10

6

 m/s

2

基準)表示の上昇法及び下降法によるいき(閾)値の算

術平均は,メートル毎秒毎秒表示の上昇法及び下降法によるいき(閾)値の幾何平均と同一で

ある。その振動感覚いき(閾)値は,メートル毎秒毎秒表示の上昇法及び下降法によるいき(閾)

値の算術平均よりも小さい。

振動感覚いき(閾)値は,デシベル(10

6

 m/s

2

基準)表示の実効値加速度レベル,又はメートル毎秒毎

秒表示の加速度実効値として記録する。デシベル(10

6

 m/s

2

  基準)表示の振動感覚いき(閾)値 T(f

j

)

obs

は,メートル毎秒毎秒表示の振動感覚いき(閾)値 t(f

j

)

obs

 

と式 (3) で示す関係になる。

( )

( )

6

obs

10

obs

10

log

20

j

j

f

t

f

T

=

 (3)

6.5

暗振動の測定

暗振動は,被検者がいき(閾)値測定を開始する姿勢で,刺激用プローブが皮膚に接触し,刺激がない

状態で皮膚の動きを測定するセンサ又は検査装置によって測定する。

暗振動は,次の周波数に対して測定する。

振動感覚測定のために選択した各周波数

周波数が振動感覚の測定中に変化する場合,振動感覚測定の目的に対して等価周波数に該当するよう

に選ばれた各周波数帯

暗振動は,振動感覚の測定のために選択した機械受容器のタイプに対して,

表 に示すすべての推奨刺

激周波数を含む十分な帯域幅で測定する(例えば,測定のために選択した周波数が

125 Hz

の場合は,少な

くとも

100

160 Hz

の帯域幅で測定する。

暗振動は,デシベル(

10

6

 m/s

2

基準)表示の実効値加速度レベル又はメートル毎秒毎秒表示の加速度実

効値を記録する。

振動感覚の測定のために選択した各周波数

振動感覚の測定中に周波数が変化する場合は,振動感覚測定の目的に対する等価周波数に該当するよ

うに選択された各周波数帯

暗振動は,振動感覚いき(閾)値を計算する周波数(又は等価周波数を定義している周波数帯域内)に


17

B 7763-1

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おいて,振動感覚いき(閾)値よりも小さくなければならない。暗振動及び振動感覚いき(閾)値が加速

度実効値の場合は,暗振動が振動感覚いき(閾)値の

0.63

倍より大きいとき,又は両者が実効値加速度レ

ベルの場合は,暗振動と振動感覚いき(閾)値との差が

4 dB

未満のとき[例えば,振動感覚いき(閾)値

より

3.9 dB

小さい場合など]には,暗振動を減少させた後に,6.2 の規定に従って上昇法及び下降法によ

るいき(閾)値を繰り返し測定する。

この条件が満たされない場合,マスクした(すなわち,誤った)振動感覚いき(閾)値を測定する場合

がある。

6.6

皮膚表面温度の測定

皮膚表面温度は,

少なくとも

1.0

℃の正確さで,振動感覚検査点を含むそれぞれの皮膚範囲で測定する。

皮膚表面温度は,振動感覚測定を開始する前で,かつ,被検者を振動感覚測定に習熟させる手順を始める

5

分以内に,測定する(6.1 参照)

振動感覚いき(閾)値が予測の範囲外にあると思われる場合,皮膚表面温度は振動感覚測定を行った後

にも測定することが望ましい(JIS B 7763-2 参照)

。この場合,皮膚表面温度が

27

℃∼

35

℃の範囲内にな

ければ,温度が満足できる範囲に収まってから,6.2 の規定に従って上昇法及び下降法によるいき(閾)値

の測定を繰り返すことが望ましい。

7

結果の記録

振動感覚いき(閾)値の値は,次の情報とともに記録する。

各周波数

周波数が測定中に変化する場合には,各等価周波数

a

)

被検者の年齢及び性別

b

)

振動感覚いき(閾)値を測定した手及び指先

c

)

振動感覚いき(閾)値を測定した指先の皮膚表面温度

d

)

該当する場合には,測定箇所でのあらゆる欠陥皮膚状態

e

)

測定方法(方法

A

又は方法

B

f

)

刺激周波数又は等価周波数

g

)

“オン”及び“オフ”の時間(刺激が規則的で断続的である場合)又は時間の変動範囲(刺激の断続

時間が変化する場合)

h

)

刺激用プローブ端の直径

i

)

プローブの接触力及び/又は皮膚の凹み

j

)

周辺支持部がある場合には,周辺支持部の穴の直径及び指先が周辺支持部に接触する力

k

)

心理物理学的アルゴリズム

l

)

測定システムの校正についての情報

m

)

測定システムの正常動作に関する測定前の確認

n

)

振動感覚測定で選択した周波数における,又は周波数が振動感覚測定中に変化する場合には,測定周

波数に該当する選択した各周波数帯域における,指先での暗振動

該当するなら,被検者の医学的診断及び処方薬の服用についても記録する。


18

B 7763-1

:2009

附属書 JA

参考)

振動刺激装置又はシステム

JA.1

一般的要求事項

JA.1.1

電気的安全性

安全性については,JIS T 0601-1 による。

JA.1.2

環境条件

温度範囲

15

℃∼

40

℃,相対湿度範囲

30

90 %

及び周囲気圧

98

104 kPa

の範囲で,この附属書の記載

を満たす。また,校正時における環境パラメータの実際の値を明記する。

JA.1.3

電源変動

JA.1.3.1

供給電源動作

供給電源の電圧及び周波数の長期的変動が定格電圧±

10 %

及び定格周波数±

5 %

の範囲で,この附属書

の記載を満たす。

5

秒までの電源電圧の完全な中断が生じた場合でも,被検者の健康に害を与えず,異常な検査結果をも

たらさない状態に復帰する。

JA.1.3.2

電池動作

製造業者は,この附属書の記載を満たす電池電圧の範囲を明示する。また,電池電圧が規定された範囲

であることを保証するために適切な表示器を備える。

JA.2

性能

JA.2.1

振動刺激周波数

検査対象とする機械受容器のタイプに応じて,

4 Hz

31.5 Hz

及び

125 Hz

のうちの一つ以上を備える。

周波数精度は±

10 %

とする(4.2.3 参照)

JA.2.2

振動刺激の記録

いき(閾)値の計算のための振動刺激レベルは,被検者が応答した時点で皮膚に与えていた振動の一周

期以上(ただし,

0.3

秒間以下)の実効値に相当する値を記録する。

強さが変化する連続刺激の場合には,

被検者が応答した時点のレベルに対して

1 dB

を超えて異なってはならない(4.9 参照)

。振動刺激レベルを

dB

で表す場合の基準は,

10

6

m/s

2

とする。

JA.2.3

ひずみ

振動刺激の全高調波ひずみ率は,

刺激周波数が

100 Hz

未満のときは

30 %

以下,

100 Hz

以上のときは

10 %

以下とする(4.2.2 参照)

JA.2.4

プローブの接触

プローブが所定の皮膚の凹みを与えるように設計されている場合には,指定した接触力範囲における凹

み量を

1.5

±

0.8 mm

とする。所定の接触力を与えるように設計されている場合には,プローブ先端を指定

の位置に合わせたときの接触力を明示する。その許容差は±

60 %

とする。方法

B

の場合の周辺支持部の接

触力は

1.3

3

.

0

0

.

1


  N

とする(4.6 参照)


19

B 7763-1

:2009

JA.3

表示及び取扱説明書

JA.3.1

表示

振動刺激装置又はシステムには,製造業者名,型式及び製造番号を表示する。また,振動刺激装置本体

からプローブ又は振動刺激部が分離している場合には,組になる機器の識別記号を振動刺激装置本体にも

表示する。

JA.3.2

取扱説明書

振動刺激装置又はシステムには,取扱説明書を添付する。取扱説明書には,提供する装備,すべての取

扱いの説明及び推奨する点検校正の頻度を記載する。また,仕様に関する次の情報を記載する。

a

)

装備する振動刺激周波数,及び検査対象とする機械受容器のタイプ(4.2.3 参照)

b

)

断続刺激を備える場合には刺激の持続時間,停止時間及びその精度(4.2.4 参照)

c

)

プローブの接触様式(方法

A

又は方法

B

の別)

,振動刺激部の材質及び直径,方法

B

の場合には周辺

支持部との間隔及びそれらの精度(4.5 参照)

d

)

皮膚の凹み又は接触力の制御方式。接触力を制御する場合には,振動刺激部の接触力及びその精度。

方法

B

の場合には,周辺支持部の接触力及びその精度(4.6 参照)

e

)

振動刺激のレベルの精度(振動レベルの確認手段を備える場合には,その精度)

f

)

装備するすべての振動刺激周波数における振動刺激の強度範囲。

g

)

心理物理学的アルゴリズムの方式,刺激の変化速度又は間隔及びその精度(4.7 参照)

h

)

振動刺激装置又はシステムが発生する副次的な可聴音が検査結果に影響するのを避けるために,耳栓

又はイヤマフの装着が必要な場合には,その最低限の遮音量(4.2.7 参照)

JA.4

試験

JA.4.1

試験項目

設計検証又は型式承認,出荷検査及び定期校正のための試験項目を,

表 JA.1 に示す。

表 JA.1−試験項目

測定量

設計検証又
は型式承認

出荷検査

定期校正

関連箇条番号

電気的安全性

JA.1.1

環境条件

JA.1.2

電源変動

JA.1.3

振動刺激の記録

JA.2.2

振動刺激周波数

JA.2.1

振動刺激の全高調波ひずみ

JA.2.3

プローブの接触力

JA.2.4

JA3.2 d)

断続刺激の持続時間及び停止時間

JA3.2 b)

振動刺激部の材質及び直径,及び周辺支持部との間隔

JA3.2 c)

心理物理学的アルゴリズムに関する刺激の変化速度
又は間隔

JA3.2 g)

副次的な可聴音

JA3.2 h)


20

B 7763-1

:2009 ()

附属書 JB

参考)

JIS

と対応する国際規格との対比表

JIS B 7763-1 : 2009

  機械振動−神経損傷の評価のための振動感覚いき(閾)値−第

1 部:指先における測定方法

ISO 13091-1 : 2001

  Mechanical vibration−Vibrotactile perception thresholds for the

assessment of nerve dysfunction−Part 1 : Methods of measurement at the fingertips

(Ⅰ)JIS の規定

(Ⅲ)国際規格の規定

(Ⅳ)JIS と国際規格との技術的差異の箇条

ごとの評価及びその内容

箇条番号及

び名称

内容

(Ⅱ)

国際規格
番号

箇条番号

内容

箇 条 ご と

の評価

技術的差異の内容

(Ⅴ)JIS と国際規格との技術的差

異の理由及び今後の対策

3  用語,定
義,略語及

び量記号

3.1.8  機械受容器 
3.1.13   周 辺 支 持
部 
3.2   記 号 に つ い
て規定

 3.1.8

3.1.13 
3.2

技術的内容は同じ

追加

JIS

として規定を追加

JIS

として規定を追加

JIS

として記号と注記を追加

国際規格改正時に追加提案する。

4   測 定 方

4.9  皮膚の動き

4.9

規定内容は同じ

追加

JIS

として注記を追加

国際規格改正時に追加提案する。

5   振 動 感
覚の検査前

の被検者側
の準備及び
指示

5.1  一般  5.1

検査者の資格を規定して
いる

削除

振動感覚いき(閾)値の検査者
資格

我が国に資格制度がない。

6   振 動 感
覚検査の実

6.4   振 動 感 覚 い
き(閾)値の計算

 6.4

技術的内容は同じ

変更

対応国際規格の式の略号を量
記号に改めた。

用法の誤りで,国際規格改正時に
追加提案する。

附 属 書 JA
(参考)

振動刺激装
置又はシス
テム

測定に用いる刺激
装置又はシステム

について推奨事項
を抜粋

追加

個々の規定事項は,本体と一致
している。

装置の製造業者にとって必要。ISO
規格改正時に追加提案する。

JIS

と国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 13091-1:2001,MOD

20

B 776

3-

1


2

009

20

B 776

3-

1


2

009


21

B 7763-1

:2009 ()

注記 1  箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。

    −  削除……………… 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。 
    −  追加……………… 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。

    −  変更……………… 国際規格の規定内容を変更している。

注記 2  JIS と国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。

    −  MOD………………国際規格を修正している。

21

B 776

3-

1


2

009

21

B 776

3-

1


2

009


22

B 7763-1

:2009

参考文献

[1]

JIS B 0601

  製品の幾何特性仕様

 (GPS)

−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パ

ラメータ

注記

対応国際規格:ISO 4287

Geometrical Product Specifications (GPS)

Surface texture : Profile

method

Terms, definitions and surface texture parameters (IDT)

[2]

JIS B 7763-2

  機械振動−神経損傷の評価のための振動感覚いき(閾)値−第

2

部:指先における

測定値の分析方法

注記

対応国際規格:ISO 13091-2

Mechanical vibration

Vibrotactile perception thresholds for the

assessment of nerve dysfunction

Part 2 : Analysis and interpretation of measurements at the

fingertips (IDT)

[3]

JIS Z 8106

  音響用語

注記

対応国際規格:IEC 60050 

(

801

)

International Electrotechnical Vocabulary

Chapter 801 :

Acoustics and electroacoustics (IDT)

[4]  Ahrend K.D. Validerung der Pallästhesiometrie als Screening-Methode zur Diagnostik der beruflichen

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[5]  Blake D.T., Hsiao S.S., Johnson K.O. Neural coding mechanisms in tactile pattern recognition : The

relative contributions of slowly and rapidly adapting mechanoreceptors to perceived roughness. J.

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[6]  Bolanowski S.J., Gescheider G.A., Verrillo R.T., Checkosky C.M. Four channels mediate the mechanical

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[9]  Brammer A.J., Piercy J.E. Rationale for measuring vibrotactile perception at the fingertips as proposed for

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[10]  Gescheider G.A., Bolanowski S.J., Verrillo R.T., Arpajian D.J., Ryan T.F. Vibrotactile intensity measured

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[11]  Gescheider G.A., Migel N. Some temporal parameters in vibrotactile forward masking. J. Acoust. Soc.

Am., 98, 1995, pp. 3195-3199.

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23

B 7763-1

:2009

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[24]  Maeda S., Griffin M.J. A comparison of vibrotactile thresholds on the finger obtained with different

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