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B 7736 : 1999 (ISO/DIS 6506-3 : 1997)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 7736 : 1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS B 7736

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  硬さ基準片の材料


日本工業規格

JIS

 B

7736

: 1999

 (ISO/DIS

6506-3

: 1997

)

ブリネル硬さ試験−

基準片の校正

Brinell hardness test

−Calibration of reference blocks

序文  この規格は,1997 年に作成された ISO/DIS 6506-3, Metallic materials−Brinell hardness test−Part 3 :

Calibration of reference blocks

を元に技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業規

格である。

なお,点線の下線を施してある“箇所”は,原国際規格にない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS B 7724 に規定したブリネル硬さ試験機の間接検証に用いるブリネル硬さ

基準片(以下,基準片という。

)の校正方法について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年又は発行年を付記していない引用規格

は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 0601

  表面粗さ−定義及び表示

備考  ISO 468 : 1982, Surface roughness−Parameters, their values and general rules for specifying

requirements

及び ISO 4287-1  : 1984, Surface roughness−Terminology−Part 1 : Surface and

its parameters

が,この規格に対応している。

JIS B 7724

  ブリネル硬さ試験−試験機の検証

備考  ISO/DIS 6506-2 : 1997, Metallic materials−Brinell hardness test−Part 2 : Verification of testing

machines

が,この規格に一致している。

JIS B 7728

  一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法

備考  ISO/DIS 376 : 1996, Metallic materials−Calibration of force-proving instruments used for the

verification of uniaxial testing machines

が,この規格と一致している。

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

備考  ISO/DIS 6506-1 : 1997, Metallic materials−Brinell hardness test−Part 1 : Test method が,この規

格に一致している。

ISO 3878

  Hardmetals−Vickers hardness test

3.

基準片の製造  基準片の製造は,次による。

a)

基準片の製造業者は,

必要な均質性,

組織安定性及び硬さ均一性が得られるような製造工程を用いる。


2

B 7736 : 1999 (ISO/DIS 6506-3 : 1997)

b)

基準片の厚さは,硬さを測定する圧子に対して,次のようにする。

10mm

球のとき: 16mm 以上

5mm

球のとき: 12mm 以上

1

,2.5mm 球のとき:  6mm 以上

c)

基準片は,磁気を帯びていないものとする。基準片が鋼製の場合には製造工程の最後に脱磁処理を施

すことが望ましい。

d)

基準片の試験面及び裏面の平面度公差並びに裏面に対する試験面の平行度公差は,

表 による。また,

試験面及び裏面の表面粗さは,

表 による(表面粗さは,JIS B 0601 による。)。

表 1  基準片の平面度公差,平行度公差及び表面粗さ

圧子の直径

平面度公差

平行度公差

表面粗さ

*

  R

a

µm

mm

µm

µm/50mm

試験面

裏面

10 40 50

0.3

0.8

5 30 40

0.2

0.8

 2.5, 1

20

30

0.1

0.8

*

カットオフ値は,0.8mm とする。

e)

試験面には,くぼみの測定に支障となるきずがないようにする。

f)

試験面には,識別マーク又は校正時の厚さを 0.1mm 単位まで表示しておく。

4.

校正用試験機  校正用試験機は,次による。

a)

校正用試験機は,JIS B 7724 に規定する条件によるほか,次の b)f)による。

b)

校正用試験機は,次の直接検証を行う。測定器は,国際単位系 (SI) を用いて,トレーサビリティが

証明されているものを使用する。

1)

試験力の検証

2)

圧子の検証

3)

測定装置の検証

4)

試験条件の検証

c)

各試験力の許容差は,JIS Z 2243 に規定する呼び試験力に対して±0.1%とする。検証に用いる力計は,

JIS B 7728

の 0.5 級とする。

d)

圧子用の球の直径の許容差は,

表 による。

表 2  球の直径の許容差

球の直径

mm

直径の許容差

µm

10

5

2.5

1

±3 
±2

±1 
±1

e)

くぼみ測定装置のくぼみ測定の分解能(読取り能力)は,次のとおりとする。

10mm

及び 5mm の球圧子によるくぼみに対して:

2

µm

2.5mm

及び 1mm の球圧子によるくぼみに対して: 1

µm

くぼみ測定装置の測定長さの正確さは,

表 による。検証は,校正された対物ミクロメータなどを

用い,各使用範囲の測定長さ 5 か所以上について行う。


3

B 7736 : 1999 (ISO/DIS 6506-3 : 1997)

表 3  測定装置の正確さ

測定長さ

mm

正確さ

µm

1

未満

1

以上∼2.5 未満

2.5

以上

±0.5 
±1.0 
±2.0

f)

試験条件が JIS Z 2243 の規定を満足していることを確認する。規定時間の測定の許容差は,±1s とす

る。

参考  JIS Z 2243 は、試験条件を,①試験力を加える所要時間:2∼8s,②試験力の保持時間:10∼15s

としている。

g)

超硬合金球は,硬さが ISO 3878 によって 1 500HV10 以上で,密度が 14.8±0.2g/cm

3

とする。

参考1.  超硬合金の組成は,次のものが望ましい。

タングステンカーバイト:

残り

タングステン以外のカーバイト:

2.0%

コバルト: 5.0∼7.0%

2.

超硬合金の材質として,JIS H 5501(超硬合金)の G2 又は G3 が上記の

参考 1.に適合してい

る。

5.

校正の手順  硬さ基準片の校正は,4.の校正用試験機を用い,23±5℃の温度で,JIS Z 2243 に規定さ

れている一般手順によって行う。試験力を加える所要時間は 6∼8s とし,試験力の保持時間は 10∼15s と

する。また,圧子の接近速度は 1mm/s 以下とする。

6.

くぼみの数  各基準片について,五つのくぼみを,試験面全体に均一に分散させて設ける。

7.

基準片の硬さの均一性  基準片の硬さの均一性は,次による。

a)

測定した各くぼみの直径の平均値を,小さい順に d

1

d

2

,……,d

5

とする。基準片の均一性は,d

1

d

5

の平均)に対する d

5

d

1

の百分率とする。

%

100

1

5

×

d

d

d

b)

基準片の硬さの均一性の許容値は,

表 による。

表 4  基準片の均一性の許容値

くぼみの平均直径

d

mm

均一性の許容値

%

0.5

未満

0.5

以上∼1 以下

1

超え

2.0

1.5

1.0

8.

表示  表示は,次による。

a)

各基準片には,次の表示を行う。

1)

校正で求めた硬さ値の平均

例:

348HBW5/750

2)

供給業者又は製造業者の名称,若しくは略号


4

B 7736 : 1999 (ISO/DIS 6506-3 : 1997)

3)

製造番号

4)

校正機関の名称又はマーク

5)

試験面に,基準片の厚さ又は識別マーク

6)

校正した年(製造番号に表示されていない場合)

b)

基準片の側面にマークを付ける場合は,試験面を上にしたときマークが正置の状態で読めるように付

ける。

c)

基準片には,次の情報を記載した書類を添付させる。

1)

この規格によって校正した表示

2)

基準片の種類

3)

校正年月日

4)

硬さの平均値及び均一性

参考

五つのくぼみのうち,一つに参照くぼみであることを示すマークを付け,成績票にその直径の

測定値を表示することができる。参照くぼみは,くぼみ測定装置の間接検証[JIS B 7724 の 4.3d)

参考及び附属書参照]に用いる。

9.

基準片の硬さ値の有効性  基準片の硬さ値は,3.の条件が満たされている場合で,校正された硬さ記

号に対する値だけを有効とする。また,校正の有効期間は,

5

年以内が望ましい。


5

B 7736 : 1999 (ISO/DIS 6506-3 : 1997)

附属書(参考)  硬さ基準片の材料

この附属書は,硬さ基準片の材料について記述するものであって,規定の一部ではない。

硬さ基準片の材料は,

附属書表 によることが望ましい。

附属書表 1  基準片の材料

区分

材料

およその硬さ

HBW

鋼製

JIS G 4051

の S10C

JIS G 4051

の S45C

JIS G 4401

の SK4 又は SK5

JIS G 4805

の SUJ2

100

150

200

以上

200

以上

黄銅製

JIS H 3100

の C2600P 100

銅製

JIS H 3100

の C1020P 40


6

B 7736 : 1999 (ISO/DIS 6506-3 : 1997)

JIS B 7736

(ブリネル硬さ試験−基準片の校正)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

秦      勝一郎

工業技術院計量研究所

(委員)

馬  場  秀  俊

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

石  田      一

工業技術院計量研究所

山  崎  政  義

科学技術庁金属材料技術研究所

今  津  好  昭

東京都城東地域中小企業振興センター

東      史  彦

財団法人日本海事協会

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

三  橋      宏

財団法人日本軸受検査協会

樋  田  並  照

日本試験機工業会技術顧問(元計量研究所)

佐  藤  四  郎

防衛大学校名誉教授(社団法人軽金属協会)

小山田      彬

日産ディーゼル工業株式会社(社団法人自動車技術会)

富  家  将  之

三菱伸銅株式会社(日本伸銅協会)

村  上  勝  男

関東特殊製鋼株式会社(日本鋳鍛鋼会)

桃  木  明  和

社団法人日本鉄鋼連盟標準化センター

竹  内  栄  一

株式会社ムロ・コーポレーション(社団法人日本熱処理技術協会)

喜  井  武  司

社団法人日本ベアリング工業会

小  島  光  司

株式会社アカシ

尾  崎  達  也

株式会社井谷衡機製作所

佐  藤      忠

有限会社今井精機

福  光  哲  也

 JT

トーシ株式会社

山  本  靖  則

株式会社島津製作所

仲  井  康  雄

株式会社仲井精機製作所

佐々木  雄  治

株式会社日本試験機製作所

境  田  正  信

株式会社富士試験機製作所

宍  道  英  夫

株式会社前川試験機製作所

井  上  克  彦

株式会社アサヒ技研

山  本      卓

株式会社山本科学工具研究社

(関係者)

岩  崎  昌  三

株式会社アカシ

(事務局)

菅  野  久  勝

日本試験機工業会