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B 7724 : 1999 (ISO/DIS 6506-2 : 1997)

(1) 

まえがき

この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日

本工業規格である。これによって JIS B 7724 : 1994 は改正され,この規格に置き換えられる。

JIS B 7724

には,次に示す附属書がある。

附属書(参考)  測定装置の参照くぼみによる間接検証方法


日本工業規格

JIS

 B

7724

: 1999

 (ISO/DIS

6506-2

: 1997

)

ブリネル硬さ試験−

試験機の検証

Brinell hardness test

−Verification of testing machines

序文  この規格は,1997 年に作成された ISO/DIS 65062,Metallic materials−Brinell hardness test−Part 2:

Verification of testing machines

を元に,技術的内容及び規格票の様式を変更することなく作成した日本工業

規格である。

なお,点線の下線を施してある“箇所”は,原国際規格にはない事項である。

1.

適用範囲  この規格は,JIS Z 2243 によるブリネル硬さ試験に用いる試験機の直接検証方法及び間接

検証方法について規定する。

2.

引用規格  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す

る。これらの引用規格のうちで発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構成

するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年又は発行年を付記していない引用規格

は,その最新版(追補を含む。

)を適用する。

JIS B 7728

  一軸試験機の検証に使用する力計の校正方法

備考  ISO/DIS 376:1996, Metallic materials−Calibration of force-proving instruments used for the

verification of uniaxial testing machines

が,この規格に一致している。

JIS B 7736

  ブリネル硬さ試験−基準片の校正

備考  ISO/DIS 6506-3:1997, Metallic materials−Brinell hardness test−Part 3:Calibration of reference

blocks

が,この規格に一致している。

JIS Z 2243

  ブリネル硬さ試験−試験方法

備考  ISO/DIS 6506-1:1997, Metallic materials−Brinell hardness test−Part 1:Test method が,この規

格に一致している。

ISO 3878,

  Hardmetals−Vickers hardness test

3.

一般条件  試験機の検証に先立って,次の事項を確認する。

a)

試験機は,適切に設置されている。

b)

試験機の圧子取付軸は,円滑に案内されている。

c)

圧子用の球は,適切にホルダに取り付けられている。

d)

試験力は,衝撃,振動及び行き過ぎがなく,くぼみの読みに影響を及ぼさないように,負荷及び除荷

できる。


2

B 7724 : 1999 (ISO/DIS 6506-2 : 1997)

e)

測定装置が試験機と一体化している場合

1)

試験力の除荷からくぼみを測定するまで,くぼみの読みに影響しない。

2)

照明が読みに影響しない。

3)

必要なら,くぼみの中心が視野の中心に一致している。

4.

直接検証  直接検証を行う場所の温度は,23±5℃とする。この温度範囲外で検証を行ったときは,そ

の温度を報告書に記載する。

検証に使用する機器は,国際単位系 (SI) を用いて,トレーサビリティが証明されているものとする。

直接検証には,次のものが含まれる。

a)

試験力の検証

b)

圧子の検証

c)

測定装置の検証

d)

試験サイクルの検証

4.1

試験力の検証  試験力の検証は,次による。

a)

各試験力の測定を行う。測定する位置は,圧子取付軸の移動範囲のうち,可能な限り 3 か所以上とす

る。

b)

試験力を検証する装置は,次のいずれかとする。

1)

JIS B 7728

の 1 級以上の力計

2)

校正されたおもりとてことの組合せで,正確さが±0.2%のもの。

c)

圧子取付軸の各位置で 3 回測定する。測定するときの圧子取付軸の移動方向は,硬さ試験を行うとき

と同じ方向とする。

d)

各測定値の許容差は,JIS Z 2243 の試験力に対して±1.0%とする。

4.2

圧子の検証  圧子の検証は,次による。圧子は,球及びそのホルダで構成する。

a)

球の寸法及び硬さの検証は,ロットから 1 個の抜き取りで行う。硬さを測定した球は廃棄する。

b)

球は,よく研磨されていて,表面にきずのないものとする。

c)

球の寸法及び硬さについては,d)及び e)が満たされていることを使用者が確認するか又は供給者によ

って証明されているものとする。

d)

球の直径は,3 か所以上で測定する。直径の許容差は,

表 による。

表 1  球の直径の許容差

球の直径

mm

直径の許容差

µm

10

±5

5

±4

2.5

±3

1

±3

e)

超硬合金球は,硬さが ISO 3878 によって 1 500 HV10 以上で,密度が 14.8±0.2g/cm

3

とする。

参考1.  超硬合金の組成は,次のものが望ましい。

タングステンカーバイト:

残り

タングステン以外のカーバイト:

2.0%

コバルト: 5.0∼7.0%

2.

超硬合金の材質として,JIS H 5501(超硬合金)の G2 又は G3 が上記の

参考 に適合してい


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B 7724 : 1999 (ISO/DIS 6506-2 : 1997)

る。

f)

圧子の検証の周期は,試験機の直接検証とは別に,2 年以内とする。

4.3

くぼみ測定装置の検証  くぼみ測定装置の検証は,次による。

a)

測定装置は,くぼみの直径を 0.5%まで読み取ることができるものとする。

b)

測定装置の検証は,目盛の 5 区間以上について行う。

c)

測定装置の検証は,校正された対物ミクロメータなどで行う。

d)

測定装置の目盛の許容差は,±0.5%とする。

備考  くぼみの投影面積を測定する装置の場合には,面積測定の許容差は±1%とする。

参考  測定装置の検証に,附属書による間接検証を加えてもよい。

4.4

試験条件の検証  硬さ試験条件が JIS Z 2243 の規定を満足していることを確認する。規定時間の測

定の許容差は,±1s とする。

参考  JIS Z 2243 は,試験条件を,①試験力を加える所要時間:2∼8s,②試験力の保持時間:10∼15s

としている。

5.

間接検証  間接検証は,23±5℃の温度で,JIS B 7736 に従って校正された基準片によって行う。この

温度範囲外で検証を行ったときは,報告書に記載する。基準片の試験面及び裏面並びに圧子の表面には,

さびなどがないようにする。

a)

間接検証は,使用する試験力と圧子との組合せ(硬さ記号)について行う。試験力ごとに次の硬さ範

囲のうち,2 範囲以上で硬さ測定を行う。

200HBW

以下

300

∼400HBW

500HBW

以上

備考 0.102F/D

2

の値が 5 又は 10 のときには,200HBW 以下のものだけで検証してもよい。

b)

硬さ試験は,各基準片について 5 点行う。試験は,JIS Z 2243 による。

c)

各基準片について測定したくぼみの直径の平均値を小さい順に,d

1

d

2

,…d

5

とする。

d)

試験機の繰返し性は,

d

5

d

1

”とする。繰返し性の許容値は,

表 による。

表 2  繰返し性の許容値及び誤差の許容差

基準片の硬さ HBW

繰返し性の許容値

誤差の許容差

125

以下 0.030d

±0.030H

125

超え 225 未満 0.025d

±0.025H

225

以上 0.020d

±0.020H

d

:5 個のくぼみの直径の平均

H

:基準片の硬さ

e)

試験機の誤差は,測定した 5 点の硬さの平均値 と基準片の硬さ との差“ −H”とする。誤差の

許容差は,

表 による。

6.

検証の周期  検証の周期は,次による。

a)

直接検証は,次の場合に行う。

1)

試験機を設置したとき,解体して再組立したとき及び設置場所を移転したとき

2)

間接検証の結果が不満足のとき

3)

間接検証を 12 か月以上行っていないとき


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B 7724 : 1999 (ISO/DIS 6506-2 : 1997)

b)

間接検証の周期は,試験機の管理規程又は使用頻度にもよるが 12 か月を超えないようにする。また,

直接検証後には間接検証を行う。

7.

検証報告書  検証報告書には,次の情報を記載する。

a)

この規格によって検証した表示

b)

検証方法の種類(直接検証若しくは間接検証,又は両検証)

c)

試験機の識別に関する事項(製造業者,製造番号など)

d)

使用検証機器(硬さ基準片,力計など)

e)

球圧子の直径及び試験力

f)

検証温度(23±5℃以外のとき)

g)

得られた結果

h)

検証年月日及び検証機関名

関連規格  JIS H 5501  超硬合金


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B 7724 : 1999 (ISO/DIS 6506-2 : 1997)

附属書(参考)  測定装置の参照くぼみによる間接検証方法 

この附属書は,測定装置の参照くぼみによる間接検証方法について記述するものであって,規定の一部

ではない。測定装置の検証は,本体の 5.a)による試験機の間接検証に使用する各基準片に設けた参照くぼ

みを測定することによって,行うことができる[JIS B 7736 の 8.c)参照]

測定装置の誤差(参照くぼみの直径の%で表す。

)は,±1%とする。

JIS B 7724

(ブリネル硬さ試験−試験機の検証)改正原案作成委員会  構成表

氏名

所属

(委員長)

秦      勝一郎

工業技術院計量研究所

(委員)

馬  場  秀  俊

通商産業省機械情報産業局

本  間      清

工業技術院標準部

石  田      一

工業技術院計量研究所

山  崎  政  義

科学技術庁金属材料技術研究所

今  津  好  昭

東京都城東地域中小企業振興センター

東      史  彦

財団法人日本海事協会

橋  本  繁  晴

財団法人日本規格協会

三  橋      宏

財団法人日本軸受検査協会

樋  田  並  照

日本試験機工業会技術顧問(元計量研究所)

佐  藤  四  郎

防衛大学校名誉教授<社団法人軽金属協会>

小山田      彬

日産ディーゼル工業株式会社<社団法人自動車技術会>

富  家  将  之

三菱伸銅株式会社<日本伸銅協会>

村  上  勝  男

関東特殊製鋼株式会社<日本鋳鍛鋼会>

桃  木  明  和

社団法人日本鉄鋼連盟標準化センター

竹  内  栄  一

株式会社ムロ・コーポレーション<社団法人日本熱処理技術
協会>

喜  井  武  司

社団法人日本ベアリング工業会

小  島  光  司

株式会社アカシ

尾  崎  達  也

株式会社井谷衡機製作所

佐  藤      忠

有限会社今井精機

福  光  哲  也 JT トーシ株式会社

山  本  靖  則

株式会社島津製作所

仲  井  康  雄

株式会社仲井精機製作所

佐々木  雄  治

株式会社日本試験機製作所

境  田  正  信

株式会社富士試験機製作所

宍  道  英  夫

株式会社前川試験機製作所

井  上  克  彦

株式会社アサヒ技研

山  本      卓

株式会社山本科学工具研究社

(関係者)

岩  崎  昌  三

株式会社アカシ

(事務局)

菅  野  久  勝

日本試験機工業会